>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS X 0009 : 1987 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,情報通信技術の進展に伴って,既存用語の拡充,新技術及び新しい概念に対する用語

の追加を行った。


日本工業規格

JIS

 X

0009

 : 1997

 (ISO/IEC

2382-9

 : 1995

)

情報処理用語(データ通信)

Glossary of terms used in

information processing (Data communication)

序文  この規格は,1995 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 2382-9, Information technology−Vocabulary

−Part 9 : Data communication を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,情報処理におけるデータ通信に関する主な用語,定義及び対応英語について

規定する。

2.

分類  用語は,次のとおり分類する。

a)

一般用語(09.01 参照)

b)

信号(09.02 参照)

c)

伝送(09.03 参照)

d)

伝送設備(09.04 参照)

e)

伝送技術(09.05 参照)

f)

データリンク(09.06 参照)

g)

データ網(09.07 参照)

h)

利用者機能(09.08 参照)

3.

表記法  この規格は,各用語を番号,用語,定義及び対応英語の四つの欄に分けて規定する。それぞ

れの欄における表記法及び解釈を,次に示す。

a)

番号  番号は,6 個の数字によって表す。最初の 2 けたの数字は,情報処理用語の規格番号の末尾 2

けたを示す。

次の 2 けたの数字は,この規格での分類を示す。最後の 2 けたは,同一分類内の一連番号を示す。

b)

用語

1)

同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,表記した順に従って優先使用する。

2)

用語の一部が丸括弧(  )で囲まれている場合は,その部分を省略してもよいことを表す。この場

合は,括弧内を省略したときと省略しないときとの間に優先順位はない。

例  “多重(化)”は,“多重”又は“多重化”を表す(09.05.23 参照)。

3)

用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧(  )内にそのことを示す。

例  “多重化装置(データ通信における)”(09.04.06 参照)


2

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

4)

用法を用語に引き続く丸括弧(  )内に示す。

例  “ASK(省略形)”(09.05.12 参照)

c)

定義  文中で下線の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格に規定されていることを示

す。

d)

対応英語

1)

この欄の英語は,対応国際規格に規定されている用語であって,規定されている定義と対応する。

2)

対応英語について使用上の注意事項がある場合には,対応英語に引き続く丸括弧(  )内に示す。

3)

対応英語に付けられた括弧内の注記の意味は,次のとおりとする。

(使用しないほうがよい。

:国際規格及びこの規格では,この英語を使用しないので,使用しな

いほうがよいことを示す。

(使用してはいけない。

:国際規格及びこの規格では,用語統一の見地から,この英語を使用し

てはいけないことを示す。

(この意味では使用しないほうがよい。

:国際規格及びこの規格では,他の意味で使われている

ため,この英語を使用しないほうがよいことを示す。

例  09.06.20 bit error rate(この意味では使用しないほうがよい。)

(××だけ)  この英語は××(国名)だけで通用することを示す。

4)

使用分野を限定する丸括弧(  )の用法は,b)と同様とする。

4.

情報処理用語(データ通信)  主な用語について,次のとおり定める。

09.

データ通信

09.01

一般用語

番号

用語

定義

対応英語

09.01.01 

データ通信 

データ伝送及びその調和のとれた交換を制御するプロト
コルによって,機能装置間でデータを転送すること。

data communication

09.01.02 

データ伝送, 
伝送 

通信設備を介して,ある地点から一つ以上の他の地点へデ
ータを転送すること。

data transmission,

transmission

09.01.03 

データ送信装置 

伝送するデータを送り出す機能装置。 data

source

09.01.04 

データ受信装置 

伝送されたデータを受けとる機能装置。 data

sink

09.01.05 

伝送媒体 

信号を伝える,自然又は人工の媒体。 transmission

medium

09.01.06 

インタフェース 

二つの機能装置間で共有される境界。この境界は,機能,
物理的相互接続,信号交換などの種々の特性によって,適

切に定義される。

interface

09.02

信号

番号

用語

定義

対応英語

09.02.01 

アナログ信号 

どの瞬間でも,データを表す特性量が連続的な域値内の任
意の値をとることができる信号。

備考  例えば,アナログ信号は,別のデータを表す連

続的な物理量の変化に対応して,変化する。

analog signal

09.02.02 

離散的信号, 
時間的離散信号 

時間的に連続する要素から構成される信号。各要素にはデ

ータを表す特性量が一つ以上ある(

図 参照)。

備考  特性量には,例えば,振幅,波形,継続期間及

び時間軸上の位置がある。

discrete signal,

discretely timed signal

09.02.03 

ディジタル信号 

データを表す特性量が,明確に定義された有限個の離散値
を用いて時間軸上で表現される離散的信号。

digital signal


3

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.02.04 2

値信号, 

2

値ディジタル信号 

各々の信号要素が,許容された離散 2 値のどちらか一方を
もつディジタル信号。

binary signal,

binary digital signal

09.02.05 

信号要素 

離散的信号を構成し,一つ以上の特性量によって,他とは
区別される各要素(

図 参照)。

備考  特性量には,例えば,振幅,波形,継続期間及

び時間軸上の位置がある。

signal element

09.02.06 

有意状態 

信号要素の意味を符号によって表した特性量(

図 参照)。

参考  例えば,2 値信号を表すための電流のオン(1),

オフ (0)。

significant condition

09.02.07 

遷移 

離散的信号において,異なる有意状態をもつ二つの連続的

な信号要素を分割する過渡的な現象(

図 参照)。

transition

09.02.08 

有意瞬間 

離散的信号において,信号要素の始まる瞬間(

図 参照)。

参考  例えば,電流のオンからオフ,又はオフからオ

ンへの変換点。

significant instant

09.02.09 

有意区間 

連続する二つの有意瞬間の時間区間(

図 参照)。 significant

interval

09.02.10 

ジッタ 

ディジタル信号における有意瞬間の,時間軸上の理想的な
位置からの微小時間で,かつ非累積的な変動。

jitter

09.02.11 

位相ジッタ 

有意区間の微小変動として表されるジッタ。 phase

jitter

09.03

伝送

番号

用語

定義

対応英語

09.03.01 

転送する 

ある地点から送信し,他のある地点で受信する。 to

transfer

09.03.02 

伝送する 

ある地点から他の受取り地点へ送信する。 to

transmit

09.03.03 

並列伝送 

文字又はその他のデータを表す信号要素群を,独立した複
数のデータ伝送路を介して同時伝送すること。

parallel transmission

09.03.04 

直列伝送 

文字又はその他のデータを表す信号要素群を,一つのデー
タ伝送路を介して順次伝送すること。

serial transmission

09.03.05 

単方向伝送 

あらかじめ指定された一方向だけの伝送が可能なデータ
伝送。

simplex transmission

09.03.06 

半二重伝送 

どちらの方向にも伝送が可能であるが,両方向同時には伝

送できないデータ伝送。

half-duplex transmission

09.03.07 

全二重伝送 

同時に両方向へ伝送が可能なデータ伝送。 duplex

transmission,

full-duplex transmission

09.03.08 

非同期伝送 

各々の文字又は文字ブロックの開始時点は任意であるが,
いったん伝送が開始されると,各々の信号要素の発生時点

は,固定した時間基準の有意瞬間と同じ関係をもつデータ
伝送。

asynchronous

transmission

09.03.09 

調歩式伝送 

文字を表すそれぞれの信号要素群に,スタート信号と呼ば
れる特定の信号が先行し,ストップ信号と呼ばれる他の特
定の信号が後続する非同期伝送。

start-stop transmission

09.03.10 

同期伝送 

各々の信号要素の発生時点が,固定した時間基準に関係す
るデータ伝送。

synchronous transmission

09.03.11 

基底帯域, 
ベースバンド 

変調を受けていない,一つの信号又は一組の多重化された
信号が占有する周波数帯域。

baseband

09.03.12 

狭帯域, 
ナローバンド 

転送される情報の量に比べて,比較的に限定された周波数

帯域。

備考  通常,狭帯域は単一の目的に,又は単一の利用

者で,使用される。

narrowband


4

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.03.13 

広帯域, 
ブロードバンド 

広域の周波数を必要とする適用業務で使用される周波数
帯域。

備考  広帯域は複数の狭帯域に分割することが可能

で,その場合,それぞれの狭帯域は異なる目的
に,又は異なる利用者で,使用できる。

broadband,

wideband

09.03.14 

データ伝送路, 
通信路 

二つの地点間で,片方向に信号を伝送する手段。

備考  データ伝送路は,例えば,周波数分割多重又は

時分割多重によって提供される。

transmission channel,

channel

09.03.15 

順方向通信路 

伝送の方向が利用者データの転送される方向に限定され
るデータ伝送路。

forward channel

09.03.16 

逆方向通信路 

順方向通信路に伴うが,伝送方向が逆のデータ伝送路であ
って,監視信号又は誤り制御信号のために使われるもの。

備考  データを両方向に同時に転送する場合には,こ

の定義は,データ送信装置から見たものとす
る。

backward channel

09.04

伝送設備

番号

用語

定義

対応英語

09.04.01 

より対線, 
ツイストペア 

互いにより合わされた,二つの絶縁された電導体からなる
伝送媒体。

twisted pair

09.04.02 

同軸対, 
同軸ペア 

共通軸をもつ,二重の円筒状導体からなる伝送媒体。 coaxial

pair

09.04.03 

同軸ケーブル 

一つ以上の同軸対を含むケーブル。 coaxial

cable

09.04.04 

光ファイバ 

光信号を伝達できる繊維状の導波路からなる伝送媒体。 optical

fiber

09.04.05 

データ集線装置 

共有の伝送媒体で使用可能なデータ伝送路の数よりも多
くのデータ送信装置を接続できるようにする機能装置。

備考  ある瞬間において,動作中のデータ送信装置の

数は,データ伝送路の数を上回ることはない。

data concentrator

09.04.06 

多重化装置(データ
通信における)
データ多重化装置 

別々の送信源からの信号を集め,単一の合成信号にする機

能装置。

multiplexer (in data

communication) ,

data multiplexer

09.04.07 

通信アダプタ 

伝送設備に機能装置を接続させるためのハードウェア構
成物。

communication adapter

09.04.08 

変復調装置, 
モデム 

信号を変調及び復調する機能装置。

備考1.  一般的に,変復調装置は,アナログ伝送設備

を介してディジタル信号を伝送するために
使用される。

2.

変復調装置という語は,変調装置と復調装置
の結合短縮形である。

modem

09.05

伝送技術

番号

用語

定義

対応英語

09.05.01 

伝送路符号, 
ライン符号 

データ伝送路の特性に適合する符号。

備考  伝送路符号は,データ端末装置自身が送受信の

ために使用する符号と異なることがある。

line code

09.05.02 

位相符号化(データ
通信における) 

周期的信号の位相を用いたディジタルデータの符号化。

例  マンチェスタ符号化

phase encoding (in data

communication)


5

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.05.03 

マンチェスタ符号化  各ビットに割り当てられた時間区間を,中間点における遷

移で半分に分割し,その遷移方向でビット値が決定される

2

値位相符号化(

図 参照)。

備考1.  遷移は,電圧,磁気的極性,又は光強度とい

った物理的変数がとる二つの状態間で生じ
る。

2.

物理的変数が電気的なものである場合,この
種の符号化は,極性に依存し,直流成分に依
存しない。

Manchester encoding

09.05.04 

差動マンチェスタ符
号化 

各ビットに割り当てられた時間区間を,中間点における遷
移で半分に分割し,その時間区間の開始点での遷移の有無

からビット値が決定される 2 値位相符号化(

図 参照)。

備考1.  遷移は,電圧,磁気的極性,又は光強度とい

った物理的変数がとる二つの状態間で生じ

る。

2.

物理的変数が電気的なものである場合,この
種の符号化は,極性に依存し,直流成分に依

存しない。

differential Manchester

encoding

09.05.05 N

値符号化 

どの瞬間でも,信号が二つ以上の可能な物理的状態中の任
意の一つの状態をとるディジタルデータの符号化。

備考  が 2 の場合,2 値符号化という。

n-ary encoding

09.05.06 

冗長符号 

データを表現するために必要な最小量を超えた,文字,記

号又は信号要素を使用する符号。

redundant code

09.05.07 

スクランブルする 

ディジタル信号を,伝送又は記録を容易にするために,同
じ意味及び同じビット速度をもつ擬似ランダムなディジ

タル信号に変換する。

備考  スクランブルすることによって,1 又は 0 の長

期間の連続伝送に伴う問題発生を回避する。

to scramble

09.05.08 

逆スクランブルする  スクランブルされたディジタル信号を,元のディジタル信

号に復元する。

to descramble

09.05.09 

搬送波, 
キャリア 

信号によって,特性量を変化させる,波動又は振動。

備考  波動又は振動の例として,正弦波又はパルス列

がある。

carrier

09.05.10 

変調 

搬送波の一つ以上の特性量を,伝送する信号の特性量に応
じて,変化させる処理過程。

modulation

09.05.11 

復調 

変調された信号を,元の信号に復元する処理過程。 demodulation

09.05.12 

振幅偏移キーイン
グ, 
ASK

(省略形) 

変調するディジタル信号の出力信号振幅を,あらかじめ定

められた一定数の振幅値の中の一つに変化させる変調。

amplitude shift keying,

ASK

(省略形)

09.05.13 

周波数偏移キーイン
グ, 
FSK

(省略形) 

変調するディジタル信号の出力信号周波数を,あらかじめ

定められた一定数の周波数値の中の一つに変化させる変
調。

frequency shift keying,

FSK

(省略形)

09.05.14 

位相連続周波数偏移
キーイング, 
位相連続 FSK(省略
形) 

あらかじめ定められた周波数間の遷移が周波数の切替え
によって実現される周波数偏移キーイングであって,遷移
に位相偏移を伴わない方法。

備考  位相連続周波数偏移キーイングは,スイッチに

よって引き起こされるような位相不連続な周
波数の切替えと対比される。

phase-continuous

frequency shift keying,

phase-continuous FSK


6

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.05.15 

位相一貫周波数偏移
キーイング, 
位相一貫 FSK(省略
形) 

あらかじめ定められた周波数がビット速度の整数倍であ
り,かつ,これらの周波数間の遷移が搬送波の波形のゼロ
交差でなされる周波数偏移キーイング。

phase coherent frequency

shift keying,

phase coherent FSK

09.05.16 

位相偏移キーイン
グ, 
PSK

(省略形) 

変調するディジタル信号の出力信号位相を,あらかじめ定

められた一定数の位相値の中の一つに変化させる変調(

3

参照)

phase shift keying,

PSK

(省略形)

09.05.17 

ビット速度 

ビットが転送される速度。

備考  ビット速度は,通常の場合,ビット/秒,キロビ

ット/秒,メガビット/秒などで表す。

bit rate

09.05.18 

データ信号速度, 
DSR

(省略形) 

並列伝送におけるビット速度。

備考  データ信号速度は,次の式によって与えられ

る。

i

i

m

i

n

T

2

1

log

1

å

=

ここで,

m

:  並列データ伝送路の数

T

i

:  秒で示される 番目の伝送路の有意

区間

n

i

:  番目のデータ伝送路のあらかじめ

定められた有意状態の数とする。

data signaling rate,

DSR

(省略形)

09.05.19 

変調速度 

変調された信号の公称有意区間の逆数。 modulation

rate

09.05.20 

変調単位, 
ボー 

秒当たりの信号要素の数で表される変調速度の単位。それ
らのすべての信号要素は,長さが等しく,かつ,1 ビット

以上を表す。

備考  通常,1200 ビット/秒又はこれを超える変復調

装置では,信号要素当たり 1 ビット以上が伝え

られるので,変調単位で表現される変調速度
は,ビット速度を下まわる。

baud

09.05.21 

実転送速度, 
転送速度 

単位時間に二点間を転送されるビット,文字又はブロック

の個数の平均値。

actual transfer rate,

tramsfer rate

09.05.22 

有効転送速度 

単位時間に二点間を転送され,かつ,有効に受信されたビ

ット,文字又はブロックの個数の平均値。

effective transfer rate

09.05.23 

多重(化) 

一つのデータ伝送路上を伝送するために,幾つかの異なる
信号を一つの信号に結合する処理過程。

multiplexing

09.05.24 

逆多重(化) 

多重化によって形成された信号に対して,元の独立したそ
れぞれの信号又は信号群を復元する処理過程。

備考  逆多重化は,例えば群を超群から抜き出すこと

のような部分的処理であってもよい。

demultiplexing

09.05.25 

周波数分割多重
(化), 
FDM

(省略形) 

一つのデータ伝送路で伝送するために,幾つかの独立した

信号を別々の周波数帯に割り当てる多重化。

frequency division

multiplexing,

FDM

(省略形)

09.05.26 

時分割多重(化) 
(じぶんかつたじゅ
う)

TDM

(省略形) 

一つのデータ伝送路で伝送するために,幾つかの独立した
信号を別々の周期的なタイムスロットに割り当てる多重
化。

time division

multiplexing,

TDM

(省略形)

09.05.27 

統計的時分割多重
(化), 
STDM

(省略形) 

それぞれの瞬間に評価された必要性に応じて,時間区間が
それぞれの信号に割り当てられる時分割多重化。全体的な

需要がデータ伝送路の容量を時折超える危険を伴う。

statistical time division

multiplexing,

STDM

(省略形)


7

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.05.28 

多重接続 

あらかじめ定められた方法又は通信量の需要に応じて,多
数の端末が一つのデータ伝送路の通信容量を動的に使用
する技術。

multiple access

09.05.29 

周波数分割多元接
続, 
FDMA

(省略形) 

同一のデータ伝送路の中に設けられた副次のデータ伝送
路の各々に,別々の周波数帯域を割り当てる多元接続の技

法。

frequency division

multiple access,

FDMA

(省略形)

09.05.30 

時分割多元接続, 
TDMA

(省略形) 

同一のデータ伝送路の中に設けられた副次のデータ伝送
路の各々に,別々のタイムスロットを割り当てる多元接続

の技法。

time division multiple

access,

TDMA

(省略形)

09.06

データリンク

番号

用語

定義

対応英語

09.06.01 

データリンク 

プロトコルによって制御される二つのデータ端末装置の
一部と,相互に接続しているデータ回線とからなり,デー

タ転送を可能とするもの(

図 参照)。

data link

09.06.02 

データ回線 

両方向のデータ伝送の手段を提供する,関連した一組のデ

ータ伝送路(

図 参照)。

備考1.  データ交換装置間のデータ回線の場合には,

データ交換装置におけるインタフェースの

種類によって,データ回線終端装置を含むこ
とも含まないこともある。

2.

データ局とデータ交換装置との間又はデー

タ局とデータ集線装置との間の場合には,デ
ータ回線はデータ局側にデータ回線終端装
置を含み,データ交換装置又はデータ集線装

置側にデータ回線終端装置に似た装置を含
んでよい。

data circuit

09.06.03 

伝送路 

物理的な伝送媒体(

図 参照)。

備考  伝送路は,データ回線終端装置及びデータ交換

装置の外部にあるデータ回線の一部である。

line,

transmission line

09.06.04 

プロトコル, 
通信規約 

通信を行う際に,機能装置の動作を決定する規約の集合。 protocol

09.06.05 

文字指向プロトコル  利用者データ及びデータリンク制御機能の両方を,特定の

文字として符号化したデータリンクプロトコル。

例  基本形リンク制御プロトコル

character-oriented

protocol

09.06.06 

ビット指向プロトコ
 

データリンク制御機能がフレームの特定の位置に固定さ
れており,利用者データをその内容に依存することなくビ
ット列として転送できるデータリンクプロトコル。

例  ハイレベルデータリンク制御プロトコル

bit-oriented protocol

09.06.07 

データ回線透過性 

データ内容又はデータ構造を変えることなくすべてのデ
ータを転送するデータ回線の機能。

data circuit transparency

09.06.08 

フレーム(データ通
信における), 
伝送フレーム 

利用者データ及び制御データの伝送のために,あらかじめ
プロトコルによって決められたフィールドからなるデー

タ構造(

図 参照)。

備考  フレームの構成,特に,フィールドの個数及び

種類は,プロトコルの種類によって異なっても

よい。

frame (in data

communication) ,

transmission frame

09.06.09 

情報ビット 

制御のためではなく,利用者データを表現することに使用
されるビット。

information bit


8

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.06.10 

付加ビット,  
サービスビット 

制御のために使用される,補助的なビット。

備考  付加ビットは,送信装置が非周期的な処理を実

行する場合に付加し,受信装置側がそれに応じ

た補完的な処理を確実に実行させるために,主
に使用される。一般的に,規則的な間隔でディ
ジタル信号の送信側で付加し,受信側で除去す

る。

overhead bit,

service bit

09.06.11 

フレーム開始, 
フレーム開始デリミ
 

フレームの開始を示す特定のビットパターン(

図 参照)。 start-of-frame,

frame start delimiter

09.06.12 

フレーム終了, 
フレーム終了デリミ
 

フレームの終了を示す特定のビットパターン又は特定の

信号(

図 参照)。

end-of-frame,

frame end delimiter

09.06.13 

プリアンブル(デー
タ通信における) 

他のデータ局との同期確立を目的として,データ局からフ
レームに先行して伝送される特定のビットパターン(

図 5

参照)

備考  プロトコルによっては,プリアンブルがフレー

ムの一部となることがある。

preamble

09.06.14 

フレーム制御部 

フレームの種別及び特定の制御機能を定義するビットパ

ターン。

frame control field

09.06.15 

フレーム検査シーケ
ンス, 
FCS

(省略形) 

フレーム内のデータによって決定されるビット列であっ

て,伝送誤り検出のためフレーム内に含まれるもの。

frame check sequence,

FCS

(省略形)

09.06.16 

タイムスロット,  
TS

(省略形) 

互いに異なるものとして認識され,かつ,定義される周期

的な時間区間。

time slot,

TS

(省略形)

09.06.17 

タイミング回復 

タイムスロットの周期性に基づいて,受信ディジタル信号

から周期性のタイミング信号を導出すること。

timing recovery

09.06.18 

誤り制御 

プロトコルの一部であって,誤りを検出でき,場合によっ
ては誤りを訂正できるもの。

error control

09.06.19 

ブロック検査, 
ブロックチェック 

誤り制御手順の一部であって,データブロックが与えられ
た規則に従って構成されていることを確認するために使

われるもの。

block check

09.06.20 

ビット誤り率, 
BER

(省略形) 

ある時間内に発生した誤りのビット数を,送信,受信又は
処理したビットの総数で除した値。

bit error ratio,

BER

(省略形)

bit error rate

(この意味

では使用しないほう
がよい。

09.06.21 

フロー制御 

データ通信において,実転送速度を制御すること。 flow

control

09.06.22 

肯定応答 

伝送されたデータが受信されたことを示すために受信側

から送信側に送る肯定的な応答。

acknowledgment

09.06.23 

ポーリング 

データ局に対して,一度には 1 局だけに送信を促す処理過

程。

備考  一般に分岐接続で使用するが,二地点間接続で

も使用できる。

polling

09.06.24 

セレクティング 

一つ以上のデータ局に対して,データの受信を要求する処
理過程。

備考  一般に分岐接続で使用するが,二地点間接続で

も使用できる。

selecting

09.06.25 

コンテンション 

同一のデータ伝送路上で 2 台以上のデータ局が同時にデ

ータを伝送しようとしたときに発生する状態。

contention


9

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.06.26 

データ転送段階, 
データ転送フェーズ 

ネットワークを介して接続されるデータ端末装置間で利
用者のデータが転送される,呼の一段階。

data transfer phase

09.06.27 

問合せ 

主局が従局に対して,その局であることの確認又は局の状
態を送るように要求する処理過程。

interrogating

09.06.28 

タイムアウト, 
時間切れ 

事前に決められた時間が経過した後に,発生するように設

計された事象。

備考  タイムアウトは,適切な信号の送信によって防

ぐことができる。タイムアウト条件は,タイム

アウトを破棄する適切な信号の受信によって
解消する。

time-out

09.06.29 

回復 

データ伝送において,データ転送中に発生した矛盾又は誤
り状態を解決する処理過程。

recovery

09.06.30 

基本形リンク制御 

情報交換用 7 ビット符号化文字集合の標準化された制御

文字を使用する文字指向プロトコルによるデータリンク
の制御。

参考  制御文字は,JIS X 0201 : 1997(7 ビット及び 8

ビットの情報交換用符号化文字集合)の 7 単位
符号による。制御内容に関しては,JIS X 0202 :

1991

(情報交換用符号の拡張法)

JIS X 0211 :

1994

(符号化文字集合用制御機能)及び JIS X 

5002 : 1975

(基本形データ伝送制御手順)によ

る。

basic mode link control

09.06.31 

ハイレベルデータリ
ンク制御, 
HDLC

(省略形) 

情報交換のために JIS X 5104 : 1991(ハイレベルデータリ
ンク制御手順のフレーム構成)で定義されたフレーム構成

を使用するビット指向プロトコルによるデータリンクの
制御。

high-level data link

control,

HDLC

(省略形)

09.06.32 

データ局 

伝送するデータの送り出し,伝送されたデータの受け取

り,及び他の機能装置との通信に必要なすべての機能を実
行する機能装置(

図 参照)。

data station

09.06.33 

データ端末装置, 
DTE

(省略形) 

データ局の一部であって,データ送信装置,データ受信装
置又はその両方として働くもの(

図 参照)。

備考  データ端末装置はコンピュータに直接接続さ

れているか又はその一部となっている。

data terminal equipment,

DTE

(省略形)

09.06.34 

中間装置 

データ端末装置とデータ回線終端装置との間に位置する
補助的な装置であって,変調の前又は復調の後において付

加的な機能を果たすもの。

intermediate equipment

09.06.35 

データ回線終端装
置, 
DCE

(省略形) 

データ局において,データ端末装置と伝送路との間に位置

し,信号変換及び符号化を行う装置(

図 参照)。

備考1.  データ回線終端装置は,データ端末装置又は

中間装置と別個の装置である場合も,それら

に組み込まれている場合もある。

2.

データ回線終端装置は,ネットワークの終端
に必要な機能以外の機能をもつことがある。

data circuit-terminating

equipment,

DCE

(省略形)

09.06.36 

制御局 

基本形リンク制御において,主局を指定し,ポーリング,
セレクティング,問合せ及び回復の手順を管理するデータ
局。

control station

09.06.37 

従属局 

基本形リンク制御を用いた分岐接続又は二地点間接続に
おける,制御局以外のすべてのデータ局。

tributary station


10

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.06.38 

主局 

基本形リンク制御において,一つ以上の他局へのデータを
転送するよう求められ,それに応じたデータ局。

備考  ある任意の瞬間において,データリンク上で

は,主局はただ一つだけ存在する。

master station

09.06.39 

従局 

基本形リンク制御において,データを受信するように主局

によって選ばれたデータ局。

slave station

09.06.40 

受動局 

基本形リンク制御を用いる分岐接続又は二地点間接続に
おいて,ポーリング又はセレクティングを待っている従属

局。

passive station

09.06.41 

一次局 

データ局の一部であって,ハイレベルデータリンク制御に

おけるデータリンクの一次制御機能をもち,送信する指令
を生成し,受信した応答を解釈するもの。

備考  一次局に割り当てられる責任として,制御信号

の交換の初期化,データのフロー制御機能,並
びに誤り制御機能及び誤り回復機能に関する
動作がある。

primary station

09.06.42 

二次局 

データ局の一部であって,ハイレベルデータリンク制御に
おける一次局からの指示によってデータリンク制御機能
を実行し,受信した指令を解釈し,送信する応答を生成す

るもの。

secondary station

09.06.43 

複合局 

ハイレベルデータリンク制御において,一次局又は二次局

の役割を実行可能なデータ局。

combined station

09.07

データ網

番号

用語

定義

対応英語

09.07.01 

節点(データ通信に
おける), 
ノード(データ通信
における) 

データ網において,一つ以上の機能装置がデータ伝送路又
はデータ回線を相互接続する点。

node

09.07.02 

ポート 

信号がネットワークに出入りする際に通過する端点。 port

09.07.03 

接続 

データ伝送のために機能装置間で確立される関係。 connection

09.07.04 

二地点間接続, 
ポイントツーポイン
ト接続 

二つのデータ局間で確立される接続。 point-to-point

connection

09.07.05 

分岐接続, 
マルチポイント接続 

三つ以上のデータ局間で確立される接続。 multipoint

connection

09.07.06 

一せい同報, 
ブロードキャスト 

すべてのあて先への同一データの伝送。 broadcast

09.07.07 

グループ同報, 
マルチキャスト 

選ばれた一群のあて先への同一データの伝送。 multicast

09.07.08 

データ網 

データ端末装置間のデータ通信を実現するための,データ
回線と交換装置とからなるネットワーク。

参考  交換装置は,ない場合もある。

data network

09.07.09 

ローカルエリアネッ
トワーク, 
LAN

(省略形) 

利用者の構内に設置され,地理的に限られた範囲内のコン

ピュータネットワーク。

備考  ローカルエリアネットワーク内での通信は,外

部の規定に準拠する必要はない。しかし,ロー

カルエリアネットワークをまたがる通信は,外
部の規定に準拠しなければならないこともあ
る(25.01.01 参照)

local area network,

LAN

(省略形)


11

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.07.10 

メトロポリタンエリ
アネットワーク, 
MAN

(省略形) 

同じ都市内のローカルエリアネットワークを接続するた
めの網。

備考  メトロポリタンエリアネットワークは,一般に

網間相互接続よりも高速で,行政上の境界を越
えて,幾つかのアクセス手法を使用可能にす
る。

metropolitan area

network,

MAN

(省略形)

09.07.11 

ワイドエリアネット
ワーク, 
広域通信網, 
WAN

(省略形) 

ローカルエリアネットワーク又はメトロポリタンネット
ワークよりも広域に通信サービスを提供するネットワー

ク。

wide area network,

WAN

(省略形)

09.07.12 

サービス総合ディジ
タル網, 
ISDN

(省略形) 

ユーザ網インタフェース間をディジタル接続することに

よって,種々の電気通信サービスをまとめて提供又は使用
可能にするネットワーク。

備考  サービスには,電話,データ伝送,  電子メール,

ファックス,画像などが含まれる。

integrated services digital

network,

ISDN

(省略形)

09.07.13 

蓄積回送, 
蓄積転送 

データをあて先に再送する前に,一時的に蓄積しておく,

データ網の運用形態。

store-and-forward

09.07.14 

データ交換装置, 
DSE

(省略形) 

ある一地点に設置され,データ回線間の交換機能をもつ装
置。

data switching exchamge,

DSE

(省略形)

09.07.15 

交換 

接続のために,機能装置,データ伝送路又は通信回線を連
動させる一時的な処理過程。

例  回線交換,メッセージ交換,パケット交換

switching

09.07.16 

回線交換 

要求のたびに二つ以上のデータ端末装置を接続し,その接
続が解放されるまで,それらの間のデータ回線を排他的に

使用させるようにする処理過程。

circuit switching

09.07.17 

メッセージ交換 

データ網において,完結したメッセージを受信し,必要に

応じて蓄積し,回送することによって,メッセージの経路
制御を行う処理過程。

message switching

09.07.18 

パケット 

制御情報及び利用者データを含む特定の書式で配列され

たビット列であり,一つのまとまりとして伝送及び交換さ
れるもの。

参考  利用者データはない場合もある。

packet

09.07.19 

パケット交換 

データ網において,あて先の指定されたパケットを用い
て,データの経路制御及び転送を行う処理過程。異なるあ

て先のパケットには,二つの節点間を結ぶデータ伝送路が
それぞれ動的に割り当てられる。

packet switching

09.07.20 

パケット順序制御 

パケットが,送信側のデータ端末装置から送られてきた順

序のとおりに,受信側のデータ端末装置に伝送されること
を保証する処理過程。

packet sequencing

09.07.21 

パケット転送形態 

パケットの伝送及びパケット交換を用いることによって,
複数の接続において,ネットワーク資源の動的な共有を可
能にするデータ転送方法。

packet transfer mode

09.07.22 

パケット形態端末 

パケットを制御し,組み立てて,送信及び受信することの
できるデータ端末装置。

packet mode terminal

09.07.23 

パケット組立て/分
解装置, 
PAD

(省略形) 

パケット転送形態の機能のないデータ端末装置を,パケッ
ト交換網にアクセスできるようにする機能装置。

packet assembler/

disassembler,

PAD

(省略形)


12

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.07.24 

データグラム 

パケット交換において,データ端末装置とネットワークと
の事前の接続手続きによらず,一つ一つのパケット自身が
発信データ端末装置とあて先データ端末装置との間の経

路制御のための十分な情報を保持しているパケット。

datagram

09.07.25 

データグラムサービ
 

パケット交換において,データグラムをそのアドレス部で

示されるあて先に転送するサービスであって,その転送の
過程でネットワークが他のデータグラムを参照する必要
のないもの。

備考  データグラムがあて先に渡される順序は,ネッ

トワークがデータグラムを受け取った順序と
は異なることがある。

datagram service

09.07.26 

相手選択接続機能 

利用者データが,ネットワークを通してパケット転送形態
で転送される際に,二つのデータ端末装置間の通信の期間
を,呼設定手順及び呼解放手順によって定める利用者機

能。

備考  データは,一般にネットワークが受け取った順

序でネットワークから渡される。

virtual call facility

09.07.27 

呼制御手順 

呼の確立,維持及び解放に必要な一連のプロトコル。

call control procedure

09.07.28 

選択信号 

交換網において,呼を確立するために必要とされるすべて

の情報を表現する文字列。

selection signal

09.08

利用者機能

番号

用語

定義

対応英語

09.08.01 

符号透過形データ通
 

データ通信の一形態であって,データ送信装置において使
われるビット列の構成に依存しないビット指向プロトコ

ルを使用するもの。

code-transparent data

communication

09.08.02 

符号独立形データ通
 

データ通信の一形態であって,データ送信装置において使

われる文字集合又は符号に依存しない文字指向プロトコ
ルを使用するもの。

code-independent data

communication

09.08.03 

利用者サービスクラ
 

データ信号速度,データ端末装置の動作モード及びもしあ

れば符号構成が標準化されているデータ網によって提供
されるデータ伝送サービスの区分。

user class of service

09.08.04 

利用者機能 

要求に応じて利用者に使用可能となり,かつデータ伝送の
サービスとしてデータ網によって提供される機能の集合。

備考  利用者機能には,呼出しの都度利用できるもの

と,利用者の要求に応じて合意した期間だけ割
り当てることができるものとがある。

user facility

09.08.05 

呼出し(データ網に
おける) 

データ局間の接続を確立するために,選択信号を伝送する

処理過程。

calling

09.08.06 

 

接続の確立,メッセージの伝送及び接続の完了からなる,

データ局間に確立される関係。

call

09.08.07 

手動呼出し(データ
網における) 

呼出し側のデータ局からの選択信号を一定でない文字速
度で伝送路に入力することを許す呼出し。

備考  文字は,データ端末装置又はデータ回線終端装

置で生成することができる。

manual calling (in a data

network)


13

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

番号

用語

定義

対応英語

09.08.08 

自動呼出し(データ
網における) 

選択信号が最大ビット速度で連続的にデータ網に入力さ
れる呼出し。

備考  選択信号は,データ端末装置によって生成され

る。指定された時間区間内に同一アドレスに対
する不完了呼が許可された回数以上起こらな
いようにするため,ある限界をデータ網の設計

基準によって指定することができる。

automatic calling (in a

data network)

09.08.09 

短縮アドレス呼出し  呼を開始するときに,利用者がアドレスの総文字数より少

ない文字数のアドレスを使用できる呼出し。

abbreviated address

calling

09.08.10 

直接呼出し機能, 
ダイレクトコール機
 

データ網が呼出し要求信号を利用者によって事前に決め
られた一つ以上のデータ局に対する接続確立の命令とし

て解釈する機能。これによって,利用者が呼の確立の際に
アドレス選択信号を用意する必要がなくなる。

備考  この機能によって,通常よりも早く呼が確立で

きる。他の利用者との間に接続の確立に関する
特別な優先順位は設けられていない。指定した
アドレスは,合意した期間割り当てられる。

direct call facility

09.08.11 

応答(データ網にお
ける) 

データ局間の接続の確立を完結するために,呼出し側のデ
ータ局に応ずる処理過程。

answering

09.08.12 

手動応答(データ網
における) 

呼び出された利用者が,呼出しを受け入れる用意ができて
いることを手動操作によって指示したとき,呼が確立する
応答。

manual answering

09.08.13 

自動応答(データ網
における) 

呼び出されたデータ端末装置が呼出し信号に対して自動
的に行う応答。

備考  呼び出されたデータ端末装置に操作員がいる

か否かに関係なく呼が確立する。

automatic answering

09.08.14 

閉域利用者グルー
プ, 
CUG

(省略形) 

データ網の中における指定された利用者のグループであ

って,そのグループの中で相互に通信することは許される
が,データ網の他のすべての利用者とアクセスすることは
許されないという利用者機能を割り当てられているもの

図 参照)。

備考  ある利用者のデータ端末装置は,一つ以上の閉

域利用者グループに所属してもよい。

closed user group,

CUG

(省略形)

09.08.15 

外部アクセス可能閉
域利用者グループ, 
出接続可能閉域利用
者グループ 

閉域利用者グループの一つであって,そのグループに属す
るデータ端末装置からグループ以外のデータ端末装置に

発呼することを許す利用者機能が割り当てられているも
の(

図 参照)。このグループに属するデータ端末装置は,

同時に他の閉域利用者グループに属していてもよい。

closed user group with

outgoing access

09.08.16 

内部アクセス可能閉
域利用者グループ, 
入接続可能閉域利用
者グループ 

閉域利用者グループの一つであって,そのグループに属す
るデータ端末装置にグループ以外のデータ端末装置から
着呼することを許す利用者機能が割り当てられているも

の(

図 参照)。このグループに属するデータ端末装置は,

同時に他の閉域利用者グループに属していてもよい。

closed user group with

incoming access

09.08.17 

高速セレクト 

相手選択接続機能における機能選択の一つであって,呼設
定パケット及び呼解放パケットに利用者データを含める
ことを許すもの。

fast select

09.08.18 

サーバ 

データ網を介して,ワークステーション,その他の機能装
置に共有サービスを提供する機能装置。

例  ファイルサーバ,プリントサーバ,メールサーバ

server

09.08.19 

クライアント 

サーバから共有サービスを受けることのできる機能装置。 client


14

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

図 1  理想的な離散的信号の構成要素

図 2  マンチェスタ符号化及び差動マンチェスタ符号化


15

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

図 3  位相偏移キーイング


16

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

備考  各構成要素は,右端で鏡像対称になる。

図 4  データリンクの構成要素

備考  *:制御データ

図 5  伝送フレーム例


17

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

備考1. A,

B

及び C は,閉域利用者グループを示す。

2.

データ端末装置 x は,閉域利用者グループ A 及び C に属する。

3.

データ端末装置 y は,閉域利用者グループ B 及び C に属する。

4.

閉域利用者グループ A 内のデータ端末装置 z は,外部アクセス可能であることを示す。

5.

閉域利用者グループ B 内のデータ端末装置 w は,内部アクセス可能であることを示す。

6.

データ端末装置 v は,いずれの閉域利用者グループにも属さない。

7.

矢印は,接続の確立が可能であることを示す。

図 6  閉域利用者グループ,内部アクセス可能機能及び外部アクセス可能機能を示すデータ網 


18

X 0009 : 1997 (ISO/IEC 2382-9 : 1995)

情報処理用語−データ通信

JIS

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

菊  地  英  夫

日本電信電話株式会社情報通信研究所

右  近  仁  嗣

株式会社日立製作所

生  平      均

株式会社東芝

兼  谷  明  男

通商産業省工業技術院

金  子  幸  義

日本電気株式会社

沢  田  寛  治

沖電気工業株式会社

田  口      等

日本ディジタルイクイップメント株式会社

橋  本  慶  浩

日本電信電話株式会社マルチメディアシステム部

森      宗  正

規格調整専門委員

因      幸二郎

財団法人日本規格協会

(事務局)

及  川      清

社団法人情報処理学会