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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

W 0105-1984 

航空用語(油圧及び空気圧系統) 

Glossary of Terms for Aircraft Hydraulic and Pneumatic Systems 

1. 適用範囲 この規格は,航空機の油圧及び空気圧の作動系統並びにその構成部品の名称,形式,現象,

特性などに用いられる主な用語とその意味について規定する。 

なお,参考のために対応英語を示す。 

関連規格 JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 

2. 分類 用語は,機器の類別などによって次のように分類する。 

(1) 流体,流れ,特性及び現象に関する用語 

(2) 系統,管路,部品及び部位に関する用語 

(3) 圧力源機器に関する用語 

(4) 作動機器に関する用語 

(5) バルブの機能,形式及び基本構造に関する用語 

(6) バルブの種類に関する用語 

(7) その他の機器に関する用語 

3. 用語・意味 用語及び意味は,次のとおりとする。 

備考1. 括弧の付いている用語は,括弧内を省略してもよい。 

2. 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って優先的に使用する。 

3. 用語の下に括弧で示したものは,読み方である。 

(1) 流体,流れ,特性及び現象に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

101 

作動流体 

伝導の媒体となる流体。 

working fluid 

102 

作動油 

油圧機器又は油圧系統に使用する作動流体。 

hydraulic fluid 

103 

難燃性作動油 

火災の危険を最大限に予防できる燃えにくい作動油。 

fire-resistant  

fluid 

104 

流れの形 

バルブの任意の位置で,各ポート間を接続する流れの経路
の形。 

flow pattern 

105 

自由流れ 

制御されない自由に通過する一方向の流れ。 

free flow 

106 

逆自由流れ 

バルブの2次側から1次側に流れる場合の自由流れ。 

free reverse  

flow 

107 

規制流れ 

流量が所定の値に制御された流れ。 

備考 この用語は,ポンプの吐出しには用いない。 

metered flow 

108 

制御流れ 

制御された流れ(例えば,制御弁の1次側から2次側への
流れ)。 

controlled flow 

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W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

109 

すきま流れ 

相対運動を容易にしたり熱膨張の差を補償するために必
要とする2個の相対部品間のすきまを通る流体の流れ。 

clearance flow 

110 

インタフロー 

バルブの切換えの途中で過渡的に生じるポート間の流れ
で,所定の流れの形に従っていないもの。 

interflow 

111 

漏れ 

閉位置にある通路又は正常状態では流れを許容しない場
所を通る比較的少量の流れ。 

leakage 

112 

ドレン 

(1) 油圧系統では,機器の通路若しくは管路からリザーバ

やマニホールドに戻る液体,又は液体が戻る現象。 

(2) 空気圧系統では,機器や管路内で,流動若しくは沈殿

状態にある水又は油水混合液。 

drain 

113 

設定(値) 

調節可能又は校正を要する機器(リリーフ弁,圧力スイッ
チ又は流量制御機構など)で,調節又は校正によって得ら
れる作動特性。 

setting,  
set point 

114 

流量 

単位時間に移動する流体の量。 

flow,  
rate of flow 

115 

校正流量 

流量を制御又は制限する機器で,その機器を校正又は調整
したときの設定流量。 

calibrated flow 

116 

定格流量 

最大作動流量の呼び値。制御対象にならない流量に用い
る。 

rated flow 

117 

全流量 

可変容量形ポンプなどで,制御機構が流量を調節してない
ときに,ポンプが吐き出す流量。 

full flow 

118 

吐出し量 

一般に,ポンプが単位時間に吐き出す液体の体積。 

delivery,  
discharge,  
discharge rate 

119 

押しのけ容積 

容積式のポンプ又はモータの1回転当たりに押しのける
幾何学的体積。 

displacement 

120 

絶対圧(力) 

完全真空を基準にして表した圧力の大きさ。 

absolute pressure 

121 

ゲージ圧(力) 

周囲の大気圧を基準にして表した圧力の大きさ。 

gage pressure 

122 

定格圧力 

最大作動圧力又は入口圧力の呼び値。 

rated pressure 

123 

保証圧力 

生産試験として,構成部品が損傷せずに耐えなければなら
ない圧力。通常,定格圧力に関係する。 

proof pressure 

124 

破裂圧力 

構成部品又は系統が破壊せずに耐えなければならない試
験圧力。 

burst pressure 

125 

最低作動圧力 

機器の作動を保証できる最低の圧力(パイロット操作弁に
おけるように,作動に要する最低の圧力)。 

minimum 

operat-ing 
pressure 

126 

全流量最高圧力 

ポンプが任意の定回転で運転している場合,可変吐出し量
制御が働き始める前(カットオフ開始直前)の吐出し圧力。 

maximum full  

flow pressure 

127 

クラッキング圧(力) 逆止め弁,リリーフ弁などで,入口側圧力が上昇し,バル

ブが開き始めて,ある一定の流れが認められるときの圧
力。 

cracking pressure 

128 

レシート圧(力) 

逆止め弁,リリーフ弁などで,入口側圧力が降下し,バル
ブが閉じ始めて,バルブの漏れ量がある規定の量まで減少
したときの圧力。 

reseat pressure 

129 

吸込み圧力 

ポンプなどの入口で,吸込み作用によって生じる流体の圧
力。 

suction pressure 

130 

増圧圧力 

増圧器によって増圧された,1次側圧力より高い圧力。 

intensified  

pressure 

131 

減圧圧力 

1次側圧力より低い,減圧された圧力。 

reduced pressure 

132 

背圧 

系統の戻り側又は圧力作動面の背後に作用する圧力。 

back pressure 

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番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

133 

圧力降下 

流れに基づく流体圧の減少。 

備考 流体制御機器に適用する場合,圧力降下は任意

の流量において機器のポート間で測定する。た
だし,ポートに装着した継手による損失は含ま
ない。 

pressure drop 

134 

圧力変動 

機器や系統内において,圧力が変化すること。 

pressure 

fluctuation 

135 

圧力の脈動 

定常な作動条件で発生するほぼ周期的な圧力変動。過渡的
な圧力変動は除く。 

pressure  

pulsation 

136 

サージ 

系統内の流体圧力の過渡的な(通常ごく短時間の)上昇。 surge 

137 

サージ圧(力) 

過渡的に上昇した圧力の最大値。 

surge pressure 

138 

カットオフ 

ポンプ出口側圧力が設定圧力に近づいたとき,可変吐出し
量制御が働いて流量を減少させること。 

cut-off 

139 

フルカットオフ 

ポンプのカットオフ状態で流量が零になること。 

full cut-off 

140 

カットイン 

アンローダ弁などで,圧力源側に負荷を与えること。 

備考 この場合の圧力を,カットイン圧力という。 

cut-in,  
reloading 

141 

カットアウト 

アンローダ弁などで,圧力源側を無負荷にすること。 

備考 この場合の圧力を,カットアウト圧力という。 

cut-out,  
unloading 

142 

キャビテーション 

流動している液体の圧力が局部的に低下して,蒸気や含有
気体を含む泡が発生する現象。 

cavitation 

143 

チャタリング 

リリーフ弁,減圧弁などで,弁座をたたいて比較的高い音
を発する一種の自励振動現象。 

chattering,  
chatter 

144 

ジャンピング 

流量調整弁で,流体が流れ始める場合などに,流量が過渡
的に設定値を超える現象。 

jumping 

145 

流体固着現象 

スプール弁などで,内部流れの不等性などによって,軸に
対する圧力分布の平衡を欠き,このため,スプールがバル
ブ本体(又はスリーブ)に強く押し付けられて固着し,そ
の作動が不能になる現象。 

hydraulic lock 

146 

圧力平衡 

流体の圧力によって,力の釣合いをとること。 

pressure balance 

147 

ディザー 

スプール弁などで,摩擦や流体固着現象などの影響を減少
させて,その特性を改善するために与える比較的高い周波
数の微細振動。 

dither 

(2) 系統,管路,部品及び部位に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

201 

クローズドセンタ系
統 

油圧系統で,使用されないときに系統の流れが閉ざされて
いる形式のもの。 

備考 クローズドセンタ系統には,可変容量形ポンプ

によって連続して圧力が供給されるものもあ
り,また,アンローダ弁,電動ポンプ,ポンプ
バイパス装置などによって断続して圧力が供
給されるものもある。 

closed centre 

system 

202 

オープンセンタ系統 

油圧系統で,使用されないときでも,作動流体が制御機器
を通ってリザーバに戻る回路が成立している形式のもの。 

備考 オープンセンタ系統には,通常定容量形ポンプ

を用いる。 

open centre  

system 

203 

サーボ系 

出力感応機構からのフィードバックによって機力制御又
は補力制御を行う制御系で,制御位置が入力制御信号の関
数であるような方式のもの。 

servo system 

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番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

204 

メータイン方式 

アクチュエータの入口側管路内の流れを制御することに
よって作動速度を調節する制御方式。 

meter-in system 

205 

メータアウト方式 

アクチュエータの出口側管路内の流れを制御することに
よって作動速度を調節する制御方式。 

meter-out system 

206 

ブリードオフ方式 

アクチュエータの入口側管路に設けたバイパス管路の流
れを制御することによって作動速度を調節する制御方式。 

bleed-off system 

207 

管路 
(かんろ) 

作動流体を導く役目をする管やホース又はその系統。 

line 

208 

主管路 

供給管路,圧力管路及び戻り管路を含む主となる管路。 

備考 パイロット管路,ドレン管路,ブリード管路,

ベント管路などの補助管路を含まない。 

main line 

209 

バイパス(管路) 

必要に応じて作動流体の全量又は一部を分岐する通路又
は管路。 

by-path,  
by-pass line 

210 

供給管路 

リザーバからポンプまでのように,供給流体を導く管路。 suppy line 

211 

圧力管路 

圧力源から制御機器やその他の機器まで圧力流体を導く
管路。 

pressure line 

212 

戻り管路 

リザーバに戻る作動流体を導く管路。 

return line 

213 

パイロット管路 

パイロット操作のための作動流体を導く管路。 

pilot line 

214 

ドレン管路 

漏れ油をリザーバ又は戻り回路に導く管路,又は系統から
液体を排除するために随時外部に開放する管路。 

drain line 

215 

ブリード管路 

油圧回路から閉じ込められた空気を排除するように,系統
又は機器から異物を除去するためだけに,随時外部に開放
する管路。 

bleed line 

216 

ベント管路 

大気に常時開放されている管路。 

vent line 

217 

通路 

構成部品内部を突き抜けるか又はその内部にある機械仕
上又は鋳抜きの流体を導く連絡路。 

passage 

218 

ポート 

液体を運ぶ通路,管路,継手又は着脱式プラグを接続する
ための構造を一体としてもっている構成部品の開口部。 

port 

219 

絞り 

流れの断面積を減少して,管路又は通路内に抵抗をもたせ
て圧力降下を発生させる機構。 

備考 チョーク絞りとオリフィス絞りとがある。 

restriction 

220 

チョーク(絞り) 

長さが断面寸法に比べて比較的長い絞り。 

備考 チョーク絞りで発生する圧力降下は,流体粘度

の影響を大きく受ける。 

choke 

221 

オリフィス(絞り) 

長さが断面寸法に比べて比較的短い絞り。 

備考 オリフィス絞りで発生する圧力降下は,流体粘

度の影響をあまり受けない。 

orifice 

222 

スリーブ 

中空の円筒形構成部品で,ピストン,スプールなどを案内
するハウジングの内張り。 

sleeve 

223 

スライド 

滑り面に接触して移動し,流路の開閉などを行う構成部
品。 

slide 

224 

スプール 

円筒形滑り面に内接し,軸方向に移動して流路の開閉を行
うくし(串)形の構成部品。 

spool 

225 

バレル 

作動筒,アキュムレータなどの構成要素で,その内部をピ
ストン又は漏れ止めされたセパレータが動く円筒形部品。 

barrel 

226 

ピストン 

シリンダ又はバレル内を往復運動しながら,流体圧力と力
との授受を行うための,直径に比べて長さの短い円筒形部
品。 

piston 

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番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

227 

ピストンロッド 

ピストンに結合されるか又はピストンと一体になってい
て,ピストンと他の機械部材との間で力を伝達するのに用
いられる同軸の円柱又は棒状部品。 

piston rod 

228 

セパレータ 

アキュムレータやリザーバのような流体容器内の可動性
又は可とう性の部品で,空気と作動油のような流体間との
混合を防ぐ役目をするもの。 

separator 

229 

パッキン 

滑り運動を生じる面で用いられる可とう性がある流体の
漏れ止め。 

packing 

230 

ガスケット 

固定又は静止状態で用いられる可とう性がある流体の漏
れ止め。 

gasket 

231 

グランド 

パッキン又はガスケットを収容する溝又は空所。 

gland 

(3) 圧力源機器に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

301 

アキュムレータ 

流体のエネルギーを蓄積するために加圧状態で流体を蓄
える密閉容器。 

accumulator 

302 

油圧アキュムレータ 

蓄蔵された作動流体が作動油である場合のアキュムレー
タ。 

hydraulic 

accumulator 

303 

油圧−空気圧式アキ
ュムレータ 

蓄蔵された作動流体が作動油であって,圧縮ガスによって
加圧されているアキュムレータ。 

hydro-pneumatic 

accumulator 

304 

補償式アキュムレー
タ 

高圧室と,高圧室から排出される流体の量とほぼ同じ容量
を収容できる低圧室とを備えているアキュムレータ。高圧
室と低圧室の容積の和は一定に保持される。 

compensating 

accumulator 

305 

シリンダ形アキュム
レータ 

シリンダ内で作動するピストンによって気体と液体とが
隔離されているアキュムレータ。 

cylindrical 

accumulator 

306 

可とうセパレータ形
アキュムレータ 

可とう性の袋(ブラダ)又はダイヤフラムによって気体と
液体とが隔離されているアキュムレータ。 

flexible separator 

accumulator 

307 

リザーバ 

作動流体を循環供給するための貯蔵容器。 

reservoir 

308 

空気圧リザーバ 

空気圧エネルギーを蓄蔵し,それから圧力を引き出す蓄圧
容器。 

pneumatic 

reservoir 

309 

ポンプ 

機械的エネルギーを流体エネルギーに変換する機器。 

pump 

310 

定容量形ポンプ 

1回転当たりの理論吐出し量が変えられないポンプ。 

fixed 

displace-ment 
pump,  

fixed delivery 

pump 

311 

可変容量形ポンプ 

押しのけ容積を変えることによって,回転速度と無関係に
その吐出し量を制御できるポンプ。 

variable 

displace-ment 
pump,  

variable delivery 

pump 

312 

機械式容量制御ポン
プ 

吐出し量が機械的外部機構によって制御される可変容量
形ポンプ。 

mechanical  

volume control 
pump 

313 

圧力式容量制御ポン
プ 

吐出し量が吐出し圧力によって制御される可変容量形ポ
ンプ。 

pressure volume 

control pump 

314 

パイロット制御ポン
プ 

吐出し量が制御ポートの圧力によって制御される可変容
量形ポンプ。 

pilot control  

pump 

315 

歯車ポンプ 

ケーシング内でかみ合う2個以上の歯車によって,液体をgear pump 

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番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプ。 

316 

ベーンポンプ 

ケーシング(カムリング)に接しているベーン(羽根)を
ロータ内にもち,ベーン間に吸い込んだ液体を吸い込み側
から吐出し側に押し出す形式のポンプ。 

vane pump 

317 

ピストンポンプ, 
プランジャポンプ 

ピストン又はプランジャを斜板,カム,クランクなどによ
って往復運動させて,液体を吸い込み側から吐出し側に押
し出す形式のポンプ。 

piston pump,  
plunger pump 

(4) 作動機器に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

401 

アクチュエータ 

流体のエネルギーを用いて機械的な仕事をする機器。 

actuator 

402 

油圧−機械式アクチ
ュエータ 

出力を加減するため,油圧とリンク仕掛けとを併用してい
るアクチュエータ。 

hydro-mechanical 

actuator 

403 

ロータリアクチュエ
ータ 

回転角度が360°以内に制限されている形式の,回転形往
復運動をするアクチュエータ。 

rotary actuator 

404 

サーボアクチュエー
タ 

制御系統に使用するサーボ弁とアクチュエータとの結合
体。 

servo actuator 

405 

サーボシリンダ 

最終制御位置が制御弁への入力信号の関数になるような
追従機構を一体としてもっているサーボアクチュエータ。 

servo cylinder 

406 

作動筒 

出力が有効断面積と差圧に比例するような直線運動をす
るアクチュエータ。 

actuating  

cylinder 

407 

単動(式)作動筒 

流体圧をピストンの片側だけに適用できる機構をもち,一
方向だけに力を働かすことができる作動筒。 

備考 戻り行程には,通常ばね力,重力などを利用す

る。 

single acting 

cylinder 

408 

複動(式)作動筒 

流体圧をピストンの両側に適用できる機構をもち,どちら
の方向へも力を働かすことができる作動筒。 

double acting 

cylinder 

409 

釣合い(式)作動筒 

有効推力発生面積が,両方向に均等である作動筒。 

balanced  

cylinder 

410 

固定端作動筒 

固定位置に保持された作動筒。 

fixed end  

cylinder 

411 

回転端作動筒 

固定点周りに制限回転運動ができるように取り付けられ
た作動筒。 

rotaring end 

cylinder 

412 

スイベル式作動筒 

一端又は両端にスイベルジョイントを備えた作動筒。 

swivel end  

cylinder 

413 

操縦用作動筒 

飛行中に空力翼面を作動させるための作動筒。 

flight control 

cylinder 

414 

減圧シリンダ 

ピストン両面の受圧面積比によって減圧する作動筒。通
常,ブレーキ系統に用いられる。 

debooster  

cylinder 

415 

ロックアウトシリン
ダ 

ブレーキ側の油圧管路が破損しても,ブレーキ系統全部の
作動油の流出を防ぐ機器。通常,減圧シリンダを兼ね,そ
の別名に使われる。 

lockout cylinder 

416 

トランスファシリン
ダ 

回路間の流体を混合することなく,一つの回路から他の回
路へ流体圧力を伝達するための機器。 

transfer cylinder 

417 

油圧モータ 

作動油の流体エネルギーを用いて連続回転運動を行うア
クチュエータ。 

hydraulic motor 

418 

空気圧モータ 

空気圧エネルギーを用いて連続回転運動を行うアクチュ
エータ。 

pneumatic motor,  
air motor 

419 

定容量形モータ 

1回転当たりの理論流入量が変えられない油圧モータ・空fixed displacement 

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W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

気圧モータ。 

motor 

420 

可変容量形モータ 

1回転当たりの理論流入量が変えられる油圧モータ・空気
圧モータ。 

variable 

displace-ment 
motor 

421 

歯車モータ 

流入流体によってケーシング内でかみあう2個以上の歯
車が回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。 

gear motor 

422 

ベーンモータ 

ケーシング(カムリング)に接しているベーン(羽根)を
ロータ内にもち,ベーンの間に流入した流体によってロー
タが回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。 

vane motor 

423 

ピストンモータ, 
プランジャモータ 

流入流体の圧力がピストン又はプランジャの端面に作用
し,その圧力によって斜板,カム,クランクなどを介して
モータ軸が回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。 

piston motor,  
plunger motor 

424 

油圧スタータ 

エンジンを始動させるための油圧モータ。通常,始動サイ
クル中だけスタータをエンジンに接続する機構を備える。 

hydraulic starter 

425 

定容量形スタータ 

すべての作動条件で押しのけ容積が変えられない油圧ス
タータ。 

fixed 

displace-ment 
starter 

426 

可変容量形スタータ 

スタータとしての作動中,押しのけ容積が自動的に変えら
れる油圧スタータ。 

備考 通常,流量が所定の最大値を超えないようにす

る。 

variable 

displacement 
starter 

427 

油圧スタータポンプ 

スタータとして作動させたときは作動油の流体エネルギ
ーを機械的エネルギーに変換し,ポンプとして作動させた
ときは機械的エネルギーを流体エネルギーに変換するこ
とができる連続回転形油圧機器。 

備考 通常,定容量形又は可変容量形のスタータとし

ての作動から圧力補償式のポンプとしての作
動へ自動的に滑らかに移行できるような制御
機構を備える。 

hydraulic  

starter pump 

(5) バルブの機能,形式及び基本構造に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

501 

バルブ 

流体系統で,流れの形を変えたり,流れを閉止したり,又
は流量や圧力を調節する機器の総称。 

備考 機能,構造,用途,種類,形式などを表す修飾

語が付くものには,“弁”という語を用いる。 

valve 

502 

弁体 

バルブの機能をつかさどる機構部分で,主に移動する側。 valve element 

503 

弁座 

バルブの機構部分で,弁体に相対する側。 

valve seat 

504 

ポートの数 

バルブと主管路とを接続するポートの数。 

備考 制御ポートやドレンポートのような補助接続

用ポートを含まない。 

number of ports 

505 

弁(体)の位置 

流れの形を決める弁体の位置。 

valve position,  
valve element 

position 

506 

位置の数 

バルブの設定された作動位置の数で,ノーマル位置を含
む。 

備考 この用語は,サーボ弁には適用しない。 

number of position 

507 

ノーマル位置 

操作のための外力又は信号が働いていないときの弁の位
置。 

normal  

position 

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W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

備考 オフ位置 (“off”position) ともいう。 

508 

オン位置 

位置の数が二つのバルブで,操作のための外力又は信号が
働いているときの弁体の位置。 

“on”position 

509 

中立位置 

位置の数が三つ以上のバルブで,指定された中央の弁体の
位置。 

neutral position 

510 

閉位置 

入口(圧力ポート)が閉じている弁体の位置。 

closed position 

511 

開位置 

入口(圧力ポート)が出口に通じている弁体の位置。 

open position 

512 

常時閉, 
ノーマルクローズ 

操作のための外力又は信号が除かれたときにノーマル位
置に自ら復帰し,それが閉位置になっているバルブの形
式。 

備考 この形式のバルブを常時閉のバルブ又はノー

マルクローズ弁という。 

normally closed 

513 

常時開, 
ノーマルオープン 

操作のための外力又は信号が除かれたときにノーマル位
置に自ら復帰し,それが開位置になっているバルブの形
式。 

備考 この形式のバルブを常時開のバルブ又はノー

マルオープン弁という。 

normally open 

514 

クローズドセンタ 

圧力ポートから直接戻りポートへ流れる位置がなく,中立
位置で閉位置になっている切換弁の形式。 

備考 この形式のバルブをクローズドセンタ弁とい

う。 

closed centre 

515 

オープンセンタ 

中立位置で圧力ポートが戻りポート又は系統の他の部分
に通じて,流れをバイパスしている切換弁の形式。 

備考 この形式のバルブをオープンセンタ弁といい,

オープンセンタ系統に用いる。 

open centre 

516 

クローズドニュート
ラル 

中立位置でシリンダ(又は負荷)ポートが閉じている切換
弁の形式。 

備考 この形式のバルブをクローズドニュートラル

弁という。 

closed neutral 

517 

オープンニュートラ
ル 

中立位置でシリンダ(又は負荷)ポートが互いに接続され
て,戻りポートに通じている切換弁の形式。 

備考 この形式の弁をオープンニュートラル弁とい

う。 

open neutral 

518 

スプリングリターン 

操作のための外力又は信号が除かれたとき,ばね力によっ
てノーマル位置に復帰するバルブの形式。 

備考1. この形式のバルブをスプリングリターン弁

という。 

2. ノーマル位置が中立位置である場合のスプ

リングリターンをスプリングセンタ (spring 
centre) ともいう。 

spring return 

519 

手動操作 
(しゅどうそうさ) 

指,手,足などを用いる人力による操作。通常,押しボタ
ン,レバー,ペダルなどを介して操作力を加える。 

manual control, 
manually operated 

520 

機械操作 

カム,リンク機構などの機械的方法による操作。通常,ロ
ーラ,プランジャなどの機構を介して操作力を加える。 

mechanical 

control, 

mechanically 

operated 

521 

圧力操作 

制御ポートに加えられる圧力による操作。 

pressure operated 

522 

パイロット操作 

一体に組み込んだパイロット弁を通して操作圧力が導か
れる圧力操作。 

pilot operated 

523 

追従操作 

機械的連動によって位置決めするのと同じように,主機器slave operatcd 

background image

W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

又は制御装置に追従して位置決めさせる圧力操作。 

524 

電動(機)操作 

電動機による操作。 

 (electric) motor 

control, 

 (electric) motor 

operated 

525 

ソレノイド操作, 
電磁操作 

電気ソレノイドによる操作。 

solenoid control, 
solenoid operated 

526 

オーバライド操作 

正規の操作方法に優先する操作ができる代替操作手段。 override control 

527 

ラップ 

滑り弁などのポート部とスプールのランド部(弁作用を営
む滑り面)との重なりの状態又はその量。 

lap 

528 

ゼロラップ 

滑り弁などで,スプールが中立点にあるときポートは閉じ
ており,スプールが少しでも変位するとポートが開いて流
体が流れるような重なりの状態。 

zero lap 

529 

オーバラップ 

滑り弁などで,スプールが中立点から少し変位したとき初
めてポートが開いて流体が流れるような重なりの状態。 

overlap, 
positive lap 

530 

アンダラップ 

滑り弁などで,スプールが中立点にあるとき,既にポート
が開いて流体が流れているような重なりの状態。 

underlap, 
negative lap 

531 

弁のトルク 

バルブの機構をある位置から他の位置に動かすために,所
定の流体圧力(通常,定格圧力)のもとで要求される最大
操作モーメント。 

valve torque 

(6) バルブの種類に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

601 

ポペット弁 

弁体が弁座シート面から直角方向に移動する形式のバル
ブ。 

poppet valve 

602 

滑り弁 

弁体と弁座とが相対的に滑って開閉作用をする形式のバ
ルブ。 

slide valve 

603 

スプール弁 

スプールを用いた滑り弁。 

spool valve 

604 

回転弁, 
ロータリ弁 

回転又は揺動する回転体の滑り面を利用して開閉作用を
する滑り弁。 

rotary valve 

605 

電動弁 

一体に組み付けた電動機で操作される弁。 

motor operated 

valve 

606 

ソレノイド弁, 
電磁弁 

一体に組み付けた電気ソレノイドで操作される弁。通常,
通電しないときはノーマル位置に自ら復帰する。 

solenoid operated 

valve 

607 

自動弁 

弁の作動が,そこを通る流体の働きだけによって完全に制
御される弁。 

automatic valve 

608 

半自動弁 

外部からの手段で制御されるが,自動作動をも伴う弁。 semi-automatic 

valve 

609 

制御弁 

流れの形,圧力又は流量が外部からの手段で制御される
弁。 

control valve 

610 

流量調整弁 

背圧や負荷によって生じる差圧の変化に関係なく,管路内
の流量を所定の値に制限する自動弁。 

flow regulating 

valve, 

flow regulator 

611 

定流弁 

系統圧力が多少変化しても流量を一定に保持して,アクチ
ュエータの速度を一定にする自動弁。 

constant flow valve 

612 

減圧弁 

流量や入口側圧力に関係なく,出口側圧力を入口側圧力よ
りも低い設定圧力に調整する自動弁。 

pressure reducing 

valve,  

pressure reducer 

background image

10 

W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

613 

圧力調整弁 

系統の圧力を一定範囲に維持する自動弁。系統圧力が所定
の値(カットアウト圧力)に達したならば,これをポンプ
からリザーバへ還流してポンプを無負荷にし,また,系統
圧力が所定の値(カットイン圧力)まで低下すれば再び系
統へ圧力を供給する。 

備考 アンローダ弁 (unloader valve) ともいう。 

pressure regulating 

valve 

614 

(圧力)リリーフ弁 

圧力側と戻り側のポート間の差圧に基づいて,回路内の最
高圧を制限するため,戻り側に過剰圧を逃がす自動弁。 

pressure relief 

valve 

615 

熱膨張リリーフ弁 

流体の熱膨張によって生じた余剰の体積だけをバイパス
する自動弁。 

thermal relief valve 

616 

吹出し弁 

設定値を超過したとき,流体を外部に逃がす自動弁。 

blowoff valve 

617 

プライオリティ弁 

上流側圧力と下流側圧力がともに設定値を超えていると
きはバルブが開いて自由流れを許し,設定値以下になれば
バルブが閉じて下流への流れを許さない自動弁。系統内の
ある部分回路に他の回路より優先して圧力を供給するの
に用いる。 

備考 プライオリティ弁は,逆自由流れも許すもので

ある。 

priority valve 

618 

シーケンス弁 

二つ以上の分岐回路をもった回路内で,その作動順序を回
路の圧力又は作動筒などの運動によって制御する自動弁。 

sequence valve 

619 

逆止め弁, 
チェック弁 

一方向にだけ流体の自由流れを許し,反対方向には流れを
阻止する自動弁。 

check valve 

620 

切換式逆止め弁 

一つの操作位置では通常の逆止め弁と同様の機能をもち,
他の操作位置ではどちらの方向にも自由流れを許す2位
置手動操作弁。 

controllable  

check valve 

621 

ロック弁 

圧力操作の切換式逆止め弁。 

lock valve 

622 

シャトル弁 

二つの入口と一つの共通の出口をもち,入口圧力の作用に
よって,出口が高圧側入口に自動的に接続し,同時に低圧
側入口を閉じるような自動弁。 

shuttle valve 

623 

サージ減衰弁 

断続的な流体の流れの加減速を制御することによって,サ
ージ圧力を減少させる自動弁。 

surge damping 

valve, 

surge dumper 

624 

リストリクタ(弁) 

内蔵した絞り(オリフィス)によって流体回路内に比較的
大きい圧力降下を生じさせる半自動弁。 

restrictor valve 

625 

調節式リストリクタ
(弁) 

外部から圧力降下を調節できるリストリクタ弁。 

adjustable 

rest-rictor valve 

626 

一方リストリクタ
(弁) 

逆方向に自由流れを許すリストリクタ弁。 

one-way rest- 

rictor valve,  

restrictor check 

valve 

627 

二方リストリクタ
(弁) 

どちらの方向にも流れを制限するリストリクタ弁。通常固
定オリフィスを用いる。 

two-way rest- 

rictor valve 

628 

切換弁 

二つ以上の流れの形をもち,少なくとも3個の作用ポート
を備える制御弁。 

selector valve 

629 

方向制御弁 

圧力ポート,戻りポート及び2個のシリンダ(又は負荷)
ポートからなる4個の作用ポートをもち,流れの形が可逆
的である切換弁。 

directional  

control valve 

background image

11 

W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

630 

閉止弁 

流体通路を開閉する2ポート2位置の制御弁。 

備考 閉止弁には,どちらのポートに圧力が作用して

も均等に作動する可逆式のものと,決められた
一方のポートに圧力が作用したときだけ満足
に作動する非可逆式のものとがある。 

shut off valve 

631 

ダンプ弁 

オフ位置で全ポートを閉じ,オン位置で全ポートを互いに
接続するような2個以上のポートをもち,系統内のある部
分の圧力を急速に放出するために用いる2位置制御弁。 

dump valve 

632 

パイロット弁 

他のバルブや機器の制御機構を,圧力操作するために補助
的に用いる小形の切換弁。 

pilot valve 

633 

サーボ弁 

電気その他の入力信号の関数として,流量又は圧力を無段
階に調整する制御弁。 

servovalve 

634 

電気油圧式サーボ弁 

その作動が電気的入力信号によって制御される油圧サー
ボ弁。 

electro-hydraulic 

servovalve 

635 

ブレーキ弁 

車輪ブレーキの作動圧力を制御する半自動弁。機械操作式
又は圧力操作式の可変減圧弁の一種であって,通常,出口
圧力(ブレーキ圧力)が設定値を超えている間出口ポート
が戻りポートに通じるようになっている。 

brake valve 

(7) その他の機器に関する用語 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

701 

管継手 
(くだつぎて) 

管路を互いに接続したり,機器に管路を取り付けるために
使用する,通路がある着脱できる接続金具。 

tube fitting 

702 

フレア管継手 

管(チューブ)の端末を円すい形に広げた構造をもつ管継
手。 

flared fitting 

703 

フレアレス管継手 

管(チューブ)の端末を広げないで,管とスリーブとの食
い込み又は摩擦によって管を保持する管継手。 

flareless fitting 

704 

ユニバーサル継手 

取り付ける際ねじ込み深さを加減することによって方向
調節が可能であるが,使用中は旋回できないように固定さ
れる管継手。 

universal fitting 

705 

スイベル継手, 
めがね継手 

取り付ける際回転軸方向に変位しないで方向調節が可能
であるが,使用中は旋回できないように固定される管継
手。 

swive fitting 

706 

スイベルジョイント 

使用中でも(通常,圧力のもとで)旋回可能な流体接続金
具。 

swivel joint 

707 

急速継手 

ホース又は配管の接続用継手で,急速に着脱が可能なも
の。 

quick disconnect 

coupling 

708 

セルフシール継手 

両接続金具が連結されたとき自動的に通路が開き,分離さ
れたとき自動的に閉じるような逆止め弁を端部に内蔵す
る急速継手。 

self-sealing 

coupling 

709 

ホースアセンブリ 

一端又は両端に管継手の接続金具を取り付けた,ある特定
の長さのホース。 

hose assembly 

710 

フィルタ 

流れている流体から微細な固形物をろ過作用によって除
去する装置。 

filter 

711 

管路用フィルタ 

流体管路に装着するフィルタ。管路の作動圧に耐えるケー
スを備える。 

line type filter 

712 

ベント用フィルタ 

ベント管路に装着するフィルタ。 

vent type filter 

713 

リザーバ用フィルタ 

還流を浄化するため,リザーバに内蔵されるフィルタ。 reservoir type  

filter 

background image

12 

W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

対応英語(参考) 

714 

フィルタエレメント 

フィルタ内に取り付け,微細な固形物を除去するのに用い
るろ材。 

filter element 

715 

流量配分器 

分岐管路の圧力差に関係なく,分流又は合流の配分量を自
動的にほぼ一定比に保持する機器。 

備考 流量配分器には,分流だけに作用するもの,合

流にだけ作用するもの,及びその両方に作用す
るものがある。 

flow propor- 

tioner 

716 

分流器 

分流だけに作用する流量配分器 

flow divider 

717 

流量平衝器 

配分量が等しい流量配分器。 

flow equalizer 

718 

油圧ヒューズ 

油圧系統において,下流系統が破損したときに管路内の流
れを自動的に閉ざす機器。 

hydraulic fuse 

719 

空気圧ヒューズ 

空気圧系統において,下流系統が破損したときに管路内の
流れを自動的に閉ざす機器。 

pneumatic fuse 

720 

定量ヒューズ 

通過流量が所定の値を超えたときに作動する油圧ヒュー
ズ・空気圧ヒューズ。 

quantity 

measur-ing fuse 

721 

定比ヒューズ 

圧力側と戻り側の流量比が所定の値を超えたときに両方
の管路を閉ざす油圧ヒューズ・空気圧ヒューズ。 

return flow fuse 

722 

増圧器 

入口側圧力を,それにほぼ比例した高い出口側圧力に変換
する機器。 

intensifier,  
booster 

723 

ノイズダンパ 

油圧ポンプなどの振動による騒音を吸収する機器。 

noise damper 

724 

シミーダンパ 

車輪の首振り振動を減衰させる機器。 

shimmy damper 

725 

圧力スイッチ 

流体圧力が所定の値に達したとき,電気接点を開閉する機
器。 

pressure switch 

726 

ダッシュポット 

行程の終端で作動流体が絞られた通路を移動することに
よって働く流体作動機器内の緩衝機構。 

dashpot 

727 

マニホールド 

内部に配管の役目をする通路を形成し,外部に2個以上の
機器を取り付けるための接続口を備えたブロック。 

manifold 

13 

W 0105-1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

航空規格原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

竹 中 規 雄 日本大学理工学部 

土 屋 武 二 横浜ゴム株式会社航空部品事業部 

渡 辺   修 通商産業省機械情報産業局航空機武器課 

大久保 和 夫 通商産業省工業技術院標準部機械規格課 

加 藤   晋 運輸省航空局技術部検査課 

井 村   勇 海上保安庁警備救難部 

瀬 倉 久 男 防衛庁装備局調達補給課 

山 根 晧三郎 科学技術庁航空宇宙技術研究所 

横 田 友 宏 日本定期航空操縦士会 

中 西 正 義 社団法人日本航空技術協会 

白 濱 洋 海 日本航空株式会社技術部技術企画室 

佐 治 康 雄 全日本空輸株式会社整備本部技術部技術管理課 

内 田 憲 夫 東亜国内航空株式会社整備本部技術部 

藤 嶋 敏 夫 航空規格調査会 

播 磨 克 彦 富士重工業株式会社航空機技術本部設計管理課 

金 田 利 泰 三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所第2技術部 

久 米 健二郎 川崎重工業株式会社航空機事業本部航空機技術本部管理業務課 

石 塚 伊左夫 石川島播磨重工業株式会社航空エンジン事業部技術2課 

山 田 正 道 住友精密工業株式会社第1技術部 

田   隆 吉 三菱電機株式会社電子システム事業部 

竹 内 誠一郎 株式会社東芝特定機器部 

立 石   弘 株式会社島津製作所航空機器事業部第1工場第1技術課 

(事務局) 

番 匠 敦 彦 社団法人日本航空宇宙工業会 

小 林 繁 雄 社団法人日本航空宇宙工業会