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T 9256-3:2016

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  種類及び各部の名称  

2

4.1

  種類  

2

4.2

  各部の名称  

2

5

  リスクマネジメントによる設計  

3

6

  外観及び構造  

3

6.1

  外観  

3

6.2

  構造  

3

7

  性能 

3

7.1

  圧切替形マットレスの体圧低減性能  

3

7.2

  耐久性能  

4

7.3

  送風チューブの屈曲性能  

4

8

  材料 

4

9

  寸法 

4

9.1

  寸法の許容差  

4

9.2

  寸法の測定  

4

10

  試験方法  

5

10.1

  測定条件及び試料の調整  

5

10.2

  圧切替形体圧低減の性能の測定方法  

5

10.3

  除圧率の測定  

11

10.4

  耐久性試験方法  

11

10.5

  送風チューブの屈曲性能試験  

11

11

  表示  

11

12

  取扱説明書  

12

附属書 A(参考)設計における配慮事項  

13


 
T 9256-3:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本福祉用具・生

活支援用具協会(JASPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS T 9256-3:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS T 9256

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS T 9256-1

  第 1 部:マットレスの種類

JIS T 9256-2

  第 2 部:静止形交換マットレス

JIS T 9256-3

  第 3 部:圧切替形マットレス


日本工業規格

JIS

 T

9256-3

:2016

在宅用床ずれ防止用具−

第 3 部:圧切替形マットレス

Pressure distribution mattress for home use-

Part 3: Alternating pressure types

適用範囲 

この規格は,在宅で介護を目的として使用する床ずれ防止用具の一つである圧切替形マットレスについ

て規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS B 7516

  金属製直尺

JIS T 0102

  福祉関連機器用語[支援機器部門]

JIS T 9256-1

  在宅用床ずれ防止用具−第 1 部:マットレスの種類

JIS T 9256-2

  在宅用床ずれ防止用具−第 2 部:静止形交換マットレス

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 0102 及び JIS T 9256-1 によるほか,次による。

3.1 

調整機能付き圧切替形マットレス 

圧切替形マットレスのうち,内圧を調整・制御することが可能であるもの。

3.2 

圧切替形体圧低減の性能 

周期的に保持部位を移動させることによって,体圧の特定箇所における継続性を断ち,時間的に分散及

び低減させる性能。

3.3 

圧切替形測定用の加圧子 

圧切替形体圧低減の性能を評価するための測定用ジグをいい,

平面の基板に凸球面を取り付けた形状で,

凸球面を下にして試料のマットレス上に置き,おもりを載せて使用する。

3.4 

通常時圧切替形体圧低減の評価値 



T 9256-3:2016

通常時の圧切替形体圧低減の性能を評価するための指標で,圧切替形測定用の加圧子を含む負荷質量 8

kg

を印加したときに得られる圧力測定器の測定値。

3.5 

過荷重時圧切替形体圧低減の評価値 

過荷重時の圧切替形体圧低減の性能を評価するための指標で,圧切替形測定用の加圧子を含む負荷質量

23 kg

を印加したときに得られる圧力測定器の測定値。

3.6 

通常時圧切替形体圧低減の評価値比率 

圧標準器の通常時圧切替形体圧低減の評価値に対する,試料の通常時圧切替形体圧低減の評価値の割合

を百分率で表した値。

3.7 

過荷重時圧切替形体圧低減の評価値比率 

圧標準器の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値に対する,試料の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値の

割合を百分率で表した値。

3.8 

圧切替周期 

一つの系統のセル内の圧力が変動する 1 周期の時間。

3.9 

除圧率 

圧切替周期において,一つの系統のセル内の圧力が,身体を保持していない状態まで低下している時間

の割合。

3.10 

標準内圧 

調整機能付き圧切替形マットレスにおいて,利用者の体重が,ほぼ 50 kg の場合に製造業者が推奨する

内圧の設定値。

3.11 

最大体重内圧 

調整機能付き圧切替形マットレスにおいて,製造業者が想定する利用者の最大体重の場合に推奨する内

圧の設定値。

種類及び各部の名称 

4.1 

種類 

圧切替形マットレスの種類は,JIS T 9256-1 による。

4.2 

各部の名称 

各部の名称は,

図 による。


3

T 9256-3:2016

図 1−各部の名称の例 

リスクマネジメントによる設計 

リスクマネジメントによる設計は,

附属書 に記載した要因例などについて実施し,残留リスクを受容

できる範囲にとどめることが望ましい。

なお,リスクマネジメントによる設計を実施する場合には,要因項目,実施手順及び結果を製造業者又

は販売業者によって文書化し,維持しなければならない。

外観及び構造 

6.1 

外観 

圧切替形マットレスの外観は,次による。

a)

人体に触れる部分及び人体に触れる可能性のある部分には,

ばり,

鋭い突起などがあってはならない。

b)

仕上げは良好で,各部にきず,汚れなどがあってはならない。

6.2 

構造 

圧切替形マットレスの構造は,次による。

a)

圧切替形マットレスの構造は,セル内の圧力を変動させることによって,身体の保持部位を周期的に

移動させる構造とする。

b)

セルの空気漏れ発生時などの異常時には,警告する構造をもつことが望ましい。

c)

停電回復時には,初期設定状態又は停電前の状態に復帰する構造をもつことが望ましい。

性能 

7.1 

圧切替形マットレスの体圧低減性能 

圧切替形体圧低減の性能は,次による。

a) 

圧切替周期  3 分間以上 60 分間以内とする。

b) 

通常時圧切替形体圧低減の評価値比率の最大値及び最小値  10.2 の試験によって得られる通常時圧切

替形体圧低減の評価値比率の最大値は,80 %以下とし,最小値は,40 %以下とする。

c) 

過荷重時圧切替形体圧低減の評価値比率  10.2 の試験によって得られる過荷重時圧切替形体圧低減の

評価値比率は,160 %以下とする。



T 9256-3:2016

d) 

除圧率  10.3 の試験によって得られる除圧率は,20 %以上とする。

7.2 

耐久性能 

耐久性能は,10.4 の試験を行い,試験後の破損などの異状があってはならない。

7.3 

送風チューブの屈曲性能 

送風チューブの屈曲性能は,10.5 の試験を行い,送風チューブに局部的な折れ曲がりがあってはならな

い。

材料 

圧切替形マットレスの材料は,次による。

a)

難燃性であることが望ましい。

b)

身体に直接触れる部分の材料は,毒性がないものとする。

c)

身体に直接触れる部分の材料には,アレルギーに対する配慮をすることが望ましい。

d)

有害ガスを発生してはならない。

e)

著しく不快なにおいを発生してはならない。

寸法 

9.1 

寸法の許容差 

圧切替形マットレスの表示寸法に対する寸法の許容差は,

表 による。

表 1−寸法の許容差 

単位  mm

表示寸法

寸法の許容差

厚さ

 180

未満

±15

 180

以上

±20

 1

000

未満

+30

−20

 1

000

以上

+40

−20

長さ

+60

−20

9.2 

寸法の測定 

圧切替形マットレスの寸法測定は,次による。

a)

測定器具は,JIS B 7512 に規定する鋼製巻尺又は JIS B 7516 に規定する金属製直尺を使用する。

b)

圧切替形マットレスに変形を与えない状態で平板上に置き,水平状態で測定する。調整機能付き圧切

替形マットレスは,標準使用状態で測定する。

c)

厚さ,幅及び長さそれぞれについて 3 か所以上測定し,その平均値を求める。

d)

部位によって厚さの異なる場合は,最も厚い部分 3 か所を測定し,その平均値を求める。


5

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10 

試験方法 

10.1 

測定条件及び試料の調整 

10.1.1 

試験場所の標準状態 

試験室は,JIS Z 8703 に規定する,温度 23  ℃における温度 2 級(温度 23  ℃±2  ℃)及び相対湿度 50 %

における湿度 10 級[相対湿度(50±10)%]とする。

10.1.2 

試料の調整 

試験に供する試料は,試験場所の標準状態の環境において,16 時間以上放置してから試験を行う。

なお,調整機能付き圧切替形マットレスは,標準内圧に設定して 16 時間以上放置した後,測定直前に再

度標準内圧に設定する。

10.2 

圧切替形体圧低減の性能の測定方法 

10.2.1 

測定装置 

10.2.1.1 

圧力測定器 

圧切替形体圧低減の性能の測定に使用する圧力測定器は,0 kPa∼20 kPa 以上の測定範囲で,±0.2 kPa

の範囲内の精度をもつ圧力計を使用し,センサ部(空気袋)形状は,円形で内径が 25 mm 以上,40 mm 以

下,厚さ 5 mm 以下(空気を充塡させた状態で中央部の外側厚さ)のものとする(

図 参照)。ただし,10.2.2

に規定する評価方法に適合したものとする。

図 2−センサ部の例 

10.2.1.2 

圧切替形測定用の加圧子及びおもり 

圧切替形測定用の加圧子は,圧力測定器のセンサ部を取り付けて圧切替形体圧低減の性能を測定するた

めのもので,材質はアルミニウム合金製とし,試料に接する面は平滑とする。圧切替形測定用の加圧子の

形状及び寸法を,

図 に示す。また,おもりは規定の負荷質量を加えるために圧切替形測定用の加圧子に

載せるもので,材質は鋼製とする。おもりの形状及び寸法の例を,

図 に示す。



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単位  mm

図 3−圧切替形測定用の加圧子の形状及び寸法 

単位  mm

おもりの質量及び使用個数は,次のとおりであり,質量は厚さ によって調整する。

a) 8

kg

±0.05 kg:1 個(加圧子質量を含む。

b) 5

kg

±0.05 kg:3 個

図 4−おもりの形状及び寸法の例 


7

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10.2.1.3 

圧標準器 

圧標準器は,通常時圧切替形体圧低減の評価値及び過荷重時圧切替形体圧低減の評価値の基準となるも

ので,連結された外径 100 mm±3 mm のナイロン平織(ウレタンコーティング)製エアバッグ 5 本で精度

±0.1 kPa の範囲内の圧力計及び空気を遮断するためのバルブを備えているものとする。エアバッグの平面

状態の形状及び寸法を,

図 に示す。また,圧標準器のエアバッグ 5 本の内圧を同時に調整するため,図

6

に示すように接続する。エアバッグ内圧は,各内圧設定値に調整した後バルブを閉じて測定する。

単位  mm

図 5−エアバッグの平面状態の形状及び寸法 

単位  mm

図 6−圧標準器の接続状態の寸法 



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10.2.2 

圧力測定器の評価方法 

評価方法は,次による(

図 参照)。

a)

圧標準器の内圧設定値は 5.0 kPa 及び 7.5 kPa とし,b)d)  を行う。

b)  10.1.2

の状態で各内圧設定値に調整した圧標準器を,水平な床面に置いた木板(厚さ 12 mm 以上で,

試料がはみ出さない大きさ)上に置く。

c)

圧切替形測定用の加圧子の凸球面に,圧力測定器のセンサ部をその中心が凸球面中心に一致するよう

に薄紙両面粘着テープ(縦・横約 10 mm,厚さ 0.1 mm 以下)で貼り,凸球面中心が圧標準器の中央

部凸部頂点に一致するように置く。

d)

圧切替形測定用の加圧子を含む質量が 23 kg になるように,圧切替形測定用の加圧子の中央におもり

を水平に載せ,再度,圧標準器を各内圧設定値に調整し,圧切替測定用の加圧子(おもりを含む。

)を

置き直し,圧力値を測定する。

e)

b)

d)  の操作を各内圧設定値で 5 回ずつ行い,5 回の平均値と標準偏差とを各内圧設定値時の圧力測

定器の測定結果とし,f)  に照らして評価する。

f)

内圧設定値 5.0 kPa 時の平均値と内圧設定値 7.5 kPa 時の平均値との差が 1.0 kPa 以上(傾き 0.4 以上)

でなければならない。また,内圧設定値 7.5 kPa 時の平均値が 14 kPa±0.5 kPa,標準偏差が 0.3 kPa 以

下でなければならない(

図 参照)。

図 7−圧力測定器の評価方法 


9

T 9256-3:2016

図 8−圧力測定器の圧力値と圧標準器の内圧との関係 

10.2.3 

測定方法 

測定は,次による。

a)  10.1.2

の状態に調整した試料を,交換マットレスの場合は水平な床面に置いた木板(厚さ 12 mm 以上

で,試料のセル部がはみ出さない大きさ)上に置く。また,上敷マットレスの場合は,JIS T 9256-2

の 10.2(静止形マットレスの体圧低減性能の測定方法)に規定する方法によって測定した過荷重時静

止形体圧低減評価値比率が 150 %以上であるベースマットレスを木板上に置き,その上に重ねる(

9

参照)

b)

圧切替形測定用の加圧子の凸球面に,圧力測定器のセンサ部をその中心が凸球面中心に一致するよう

に薄紙両面粘着テープ(縦・横約 10 mm,厚さ 0.1 mm 以下)で貼り,圧切替形測定用の加圧子の長

手方向とセルの長手方向とが直角になるように試料のほぼ中央に置く。ただし,凹凸のある試料の場

合は,凸球面中心が試料の凸部頂点に一致するよう水平に置く。

c)

予備加圧として,圧切替形測定用の加圧子を含む質量が 23 kg になるように圧切替形測定用の加圧子

の中央に水平におもりを載せ,1 時間放置する。その後おもり及び加圧子を取り去り,更に試料を 10

分間放置する。

d)

予備加圧と同じ位置に圧切替形測定用の加圧子を置き,圧切替形測定用の加圧子を含む質量が 8 kg に

なるように水平におもりを載せ,セルの内圧変化 1 周期分放置後,1 周期について圧力測定器の圧力

値を連続して測定し,その間の最大値(通常時圧切替形体圧低減の評価値の最大値)及び最小値(通

常時圧切替形体圧低減の評価値の最小値)を記録する。

e)

続いて,圧切替形測定用の加圧子を含む質量が,23 kg になるようにおもりを加え,d)  と同様な方法

で圧力値を測定し,その間の最大値(過荷重時圧切替形体圧低減の評価値の最大値)を記録する。

f)

d)

及び e)  の操作を,3 回行う。

g)  3

回の測定によって求められる通常時圧切替形体圧低減の評価値の最大値,最小値及び過荷重時圧切

替形体圧低減の評価値の各々における最大値を測定結果とする。

h)

内圧 6.5 kPa に調整された圧標準器のほぼ中央に圧切替形測定用の加圧子の長手方向とセル方向とが

直角になるように置き,圧切替形測定用の加圧子を含む質量が,23 kg になるように水平におもりを載

圧標準器の内圧

(kPa)

圧力測定器の

圧力値

kPa

5.0

7.5

14

平均値 14.0±0.5 kPa 以内 
標準偏差 0.3 kPa 以内 

13

12

平均値の差が 
1.0 kPa 以上

6.5


10 
T 9256-3:2016

せ,再度,圧標準器を内圧 6.5 kPa に調整し,圧切替形測定用の加圧子(おもりを含む。

)を置き直し,

圧力値を測定する。

i)

h)

を 3 回繰り返し,最大値を圧標準器の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値とする(

図 10 参照)。式

(1)

∼式(3)によって,通常時圧切替形体圧低減の評価値比率の最大値及び最小値,並びに過荷重時圧切

替形体圧低減の評価値比率を計算する。

100

0

b

1

a

×

=

P

P

P

  (1)

ここに,

P

a

通常時圧切替形体圧低減の評価値比率の最大値(

%

P

1

試料の通常時圧切替形体圧低減の評価値の最大値(

kPa

P

b0

圧標準器の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値(

kPa

100

0

b

2

a

×

=

P

P

P

'

  (2)

ここに,

P

a'

通常時圧切替形体圧低減の評価値比率の最小値(

%

P

2

試料の通常時圧切替形体圧低減の評価値の最小値(

kPa

P

b0

圧標準器の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値(

kPa

100

0

b

3

b

×

=

P

P

P

  (3)

ここに,

P

b

過荷重時圧切替形体圧低減の評価値比率(

%

P

3

試料の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値(

kPa

P

b0

圧標準器の過荷重時圧切替形体圧低減の評価値(

kPa

圧切替形測定用の加圧子による測定に際しては,おもりを負荷した状態で傾きが生じる場合は,

必要最小限のおもりの移動によって水平になるよう修正を行ってもよい。

図 9−測定方法(上敷マットレス) 


11

T 9256-3:2016

図 10−圧力測定器の圧力値と圧標準器の内圧との関係 

10.3 

除圧率の測定 

圧切替周期について,記録計を接続した圧力計によって,セル圧力の時間変化を連続して測定し,式

(4)

によって,除圧率を計算する。

100

1

×

=

T

T

R

  (4)

ここに,

R

除圧率(

%

T

圧切替周期(秒)

T

1

圧切替周期中の最高圧の

80 %

以下である間の合計時間(秒)

除圧率が変化する機能があるものは,製造業者が指定する状態にして測定する。

10.4 

耐久性試験方法 

試験に供する試料は,最大体重内圧に設定し,圧切替動作をする状態で,マットレスの中央に直径が約

300 mm

で,質量が使用者最大体重の

20 %

の円筒形砂袋を,高さ

100 mm

から

6

回/分の周期で

1 500

回落

下させ,異常の有無を調べる。

10.5 

送風チューブの屈曲性能試験 

送風チューブを,張力を加えないようにして半径

25 mm

の円筒に巻き付け,折れ曲がりの状況を調べる。

11 

表示 

圧切替形マットレスには,

見やすい箇所に容易に消えない方法で,

次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号(JIS T 9256-3

b)

種類(記号)

c)

構造

d)

寸法[厚さ,幅及び長さ  ミリメートル(

mm

)表示]

e)

製造業者若しくは販売業者の名称又はその略号

f)

製造年月日若しくはその略号又はシリアル番号

圧標準器の内圧

(kPa)

圧力測定器の

圧力値

kPa

5.0

7.5

14

圧標準器の過荷重時 
圧切替形体圧低減の評価値 
P

b0

13

12

6.5


12 
T 9256-3:2016

12 

取扱説明書 

取扱説明書には,次の事項を記載しなければならない。

a)

安全情報(警告・注意)

b)

各部の名称

c)

使用上の注意(設置方法)

d)

保守方法(洗浄,消毒方法など)

注記

保守方法は,点検方法,消耗品の交換,保管方法,廃棄方法などについても記載することが

望ましい。

e)

破損時又は故障時の処置

f)

停電時の対応方法(電源を必要とする製品に限る。

g)

製造業者,販売業者の名称又は略号,住所,電話番号及びファクシミリ番号


13

T 9256-3:2016

附属書 A

(参考)

設計における配慮事項

A.1 

福祉用具に関連して起こる可能性があるハザードの例及び関連する要因の例 

福祉用具に関連して起こる可能性があるハザードの例及びそれらに関連する要因の例を示す。ただし,

全てを網羅しているわけではなく,ハザード及び要因を特定する手助けとなる。

a)

可動部分と製品との接触に関する危険性

例 1

可動部分又は隙間に指を入れた場合にけがをしないか。

送風チューブ,電源コードなどが身体に巻き付いてけがをしないか。

製品の角又は硬い部分に身体が接触した場合にけがをしないか。

b)

製品の誤使用に関する危険性

例 2

表と裏を間違えて使用した場合に危険性はないか。

頭側,足側などの方向を間違えて使用した場合に危険性はないか。

誤飲又は誤食した場合の処置などについて適切に情報提供されているか。

c)

不適切な操作に関する危険性

例 3

電源を必要とする用具は,電源を入れずに使用した場合に危険性はないか。

設定を必要とする用具は,設定を間違えて使用した場合に危険性はないか。

電源プラグの取扱いについて,適切に情報提供されているか。

d)

接触アレルギー誘発性などに関する危険性

例 4

接触アレルギーを誘発しない設計となっているか。

適切な表示がされているか。

e)

他の機器と併用される場合の適合性

例 5

マットレスから移乗を行う場合に問題はないか。

併用するベッドの安全柵が有効となるよう配慮された設計となっているか。

併用するベッドへの設置の適合性に問題はないか。

f)

医療行為を妨げる危険性

例 6

心臓マッサージ,その他の処置を行う場合の取扱いについて,適切に情報提供されているか。

g)

洗浄,消毒に関する適切な情報提供

例 7

耐熱性及び耐薬品性,洗浄及び消毒方法などが適切に情報提供されているか。

h)

操作説明又は警告若しくは注意事項

例 8

操作説明が明確に記載されているか。

誤使用が防げるように記載方法が工夫されているか。

警告又は注意,特記事項などの記載によって,用具使用上の注意喚起が行われているか。

i)

製品の故障時の関する適切な情報提供

例 9

製品の故障時における対処方法が適切に情報提供されているか。

停電時における対処方法が適切に情報提供されているか。

j)

保守に関する適切な情報提供

例 10

定期的な保守,交換部品の取扱いなどが適切に情報提供されているか。


14 
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k)

劣化を早める危険性に関する適切な情報提供

例 11

消毒,洗浄,保管などの条件(薬剤,ガス,紫外線,温湿度など)について,適切に情報提

供されているか。

l)

廃棄物又は福祉用具の廃棄による汚染

例 12

ごみとして燃やす場合などに有毒な物質を排出しないか。

m)

製品の寿命に関する適切な情報提供

例 13

製品の劣化による性能変化,交換部品などについて,適切に情報提供されているか。