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日本工業規格

JIS

 T

9223

-1995

義手用装飾手袋

Cosmetic gloves for artificial hands

1.

適用範囲  この規格は,義手用装飾手袋(以下,装飾手袋という。)について規定する。ただし,幼児

用及び小児用のものを除く。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 6251

  加硫ゴムの引張試験方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

JIS Z 8722

  色の測定方法−反射及び透過物体色

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)   

ハンド  5 本の指をもつ人の手の形をした義手用手先装置の総称。

(2)   

装飾手袋  人の手の外観をできるだけ復元した軟性プラスチック製の手袋。ハンドの外装として使

用する。

(3)   

装飾ハンド  機能的には動かないハンドで,外観を装飾手袋で整えたもの。

(4)   

能動ハンド  コントロールリードを操作することによって手指の開閉動作を制御できる構造のハン

ド。

3.

種類及び記号  種類及び記号は,用途によって表 のとおりとする。

表 1  種類及び記号

種類

記号

用途

男性右手用  1 種 MR

男性左手用  1 種 ML

女性右手用  1 種 WR

装飾ハンド用

女性左手用  1 種 WL

装飾ハンドの外装として使用するもの

能動ハンド用

2

主に能動ハンドの外装として使用するもの

4.

性能  2 種の装飾手袋の引張強さ,伸び及び永久伸びは,10.2 及び 10.3 によって試験を行ったとき,

表 のとおりとする。


2

T 9223-1995

表 2  性能

項目

性能

試験方法

引張強さ MPa {kgf/cm

2

} 4.41

{45.0}

以上

10.2

伸び %

350

以上

10.2

永久伸び% 50 以下

10.3

5.

寸法及び質量  図 に示す各測定部位の長さ及び全体の質量は,表 のとおりとする。

図 1  装飾手袋の寸法測定部位

表 3  装飾手袋の大きさの区分,寸法及び質量 

寸法

cm

質量

g

装飾手袋の大
きさの区分

1

2

B C D  E 

1

2

(L)

28

∼32 45∼50 10.5

∼11.5

6.0

∼7.0

19.5

∼21.5

15.0

∼18.0

130

∼150

270

∼330

(M)

28

∼31 40∼45  9.5

∼10.5

5.7

∼6.7

18.0

∼20.0

14.0

∼17.0

110

∼130

230

∼290



(S)

27

∼28 35∼40  9.0

∼10.0

5.5

∼6.5

17.0

∼19.0

14.0

∼15.0

 90

∼110

200

∼260

(L)

25

∼30 40∼45 10.0

∼11.0

5.5

∼6.5

17.0

∼19.0

14.0

∼16.0

 85

∼100

210

∼270

(M)

25

∼28 37∼40  8.5

∼10.0

5.0

∼6.0

16.0

∼18.0

13.0

∼16.0

 80

∼ 95

170

∼230


(S)

25

∼28 35∼40  8.0

∼ 9.5

4.5

∼5.5

15.0

∼17.0

12.0

∼15.0

 70

∼ 85

110

∼170


3

T 9223-1995

6.

外観  装飾手袋の外観は,きず,気泡,はん点,凹凸など装飾性を損なうような欠点がなく,手の肌

色をできるだけ再現するものでなければならない。

7.

色調  装飾手袋の外表面の色は,10.4 に規定する方法で測定し,その色の表示は,JIS Z 8721 に規定

する表示記号によって行わなければならない。

8.

材料  装飾手袋に使用する主な材料は,ポリ塩化ビニルとし,人体に対して無害であって,不快な臭

気がなく,また,耐食性,耐湿性及び耐候性がなければならない。

9.

試験の一般条件

9.1

試験場所の標準状態  試験は,特に指定がない限り,温度 20∼30℃,相対湿度(65±20)%の室内で行

い,試験成績書には,試験温度,相対湿度を記録しなければならない。

9.2

試料の標準状態  試験前 1 時間以上,標準状態の試験室内に放置しておかなければならない。

10.

測定及び試験

10.1

試験片  10.2 及び 10.3 に用いる試験片は,JIS K 6251 に規定するダンベル状 2 号試験片を用い,原

則として装飾手袋の手首部,手背部及び手掌部の平滑面から打ち抜く。打ち抜く方向は,装飾手袋の縦方

向とし,現品のままの厚さとする。試験片は,同一の装飾手袋から 4 個以上採取するものとし,必要数が

取れない場合には,同一生産ロットから採取するものとする。

10.2

引張強さ及び切断時伸び  JIS K 6251 に規定する方法によって行う。この場合,引張速さは 500±

50mm/min

とし,10.1 の規定によって採取した 4 個の試験片の測定値の平均値を求め,次の式によって引

張強さ及び切断時伸びを算出する。

A

F

T

B

B

ここに,  T

B

:  引張強さ (MPa) {kgf/cm

2

}

F

B

:  最大引張力 (N) {kgf}

A

:  試験片の断面積 (cm

2

)

100

0

0

1

×

L

L

L

E

B

ここに,

E

B

:  切断時伸び (%)

L

0

:  標線間距離 (mm)

L

1

:  切断時の標線間の長さ (mm)

10.3

永久伸び  10.1 に規定する試験片を,10.2 と同様の方法で,標線間の距離が 60mm になるまで引き

伸ばし,10 分間その位置に保持した後,はね返させることなく速やかに収縮させ,更に 10 分後に標線間

の距離を測定し,次の式によって永久伸びを算出する。

100

0

0

1

×

l

l

l

E

P

ここに,  E

p

:  永久伸び (%)

l

1

:  収縮させ規定時間放置後の標線間距離 (mm)

l

0

:  最初の標線間距離 (mm)


4

T 9223-1995

10.4

色の測定

10.4.1

測定方法  外表面の色の測定は,JIS Z 8722 によって行う。

10.4.2

測定部位  色の測定部位は,装飾手袋の手背部で色が一様な部位とし,測定部位の大きさは,直径

30mm

の円又はこれに近い大きさとする。

10.4.3

数値の丸め方  試験結果は小数点以下 2 けたまで求め,これを小数点以下 1 けたに丸める。数値の

丸め方は,JIS Z 8401 による。

11.

検査方法

11.1

抜取検査  抜取検査は,寸法及び質量並びに色調について行い,5.及び 7.の規定に適合しなければな

らない。さらに,2 種の装飾手袋においては,性能について行い,4.の規定に適合しなければならない。

なお,この場合の抜取方法は,受渡当事者間の協定による。

11.2

全数検査  全数検査は,外観について目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。

12.

包装  包装には,防水及び変色防止効果のあるものを用い,運搬中及び保存中に損傷しないように包

装しなければならない。

また,15.に規定する取扱説明書及び次の事項を記載した書類を包装に入れなければならない。

(1)

規格名称

(2)

種類又はその記号

(3)

装飾手袋の大きさ,寸法及び色調による区分

(4)

製造年月

(5)

製造業者名又はその略号

13.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称,種類,装飾手袋の大きさ及び寸法による。

14.

表示  装飾手袋には,前腕延長部の内面に,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならな

い。

(1)

色の表示記号

(2)

製造年月

(3)

製造業者名又はその略号

15.

取扱説明書  装飾手袋には,最終使用者が使用する上で必要な注意事項を記載した説明書を添付しな

ければならない。

なお,注意事項として次の事項を含まなければならない。

(1)

インキによる汚染は除去が不可能であり,極力避けること。

(2)

装飾手袋に転写しやすいインキの種類

(3)

インキ以外の汚染を除去するための手段及び時期

(4)

汚染や変質を予防するのに効果的な手段の例示

関連規格  JIS T 0101  福祉関連機器用語[義肢・装具部門]


5

T 9223-1995

JIS T 9224

  義手用装飾ハンド

JIS Z 8203

  国際単位系 (SI) 及びその使い方

JIS

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

加倉井  周  一

帝京大学医学部市原病院

青  山      孝

労働福祉事業団労災リハビリテーション工学センター

秋  山  昌  英

株式会社小原工業

川  村  一  郎

社団法人日本義肢協会

久  保      茂

東京都補装具研究所

佐  藤  政  義

有限会社佐藤製作所

鋤  園  栄  一

日本義肢装具技術者協会

相  川  孝  訓

国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所

中  島  咲  哉

兵庫県リハビリテーションセンター附属中央病院

浜  田  哲  夫

株式会社啓愛義肢装具材料販売所

山  田  俊  夫

元東京都立工業技術センター

河  野  康  徳

厚生省社会局

坂  根  俊  孝

労働省労働基準局

桑  原  茂  樹

通商産業省機械情報産業局

前  田  勲  男

工業技術院標準部