>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

T8151:2005

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣,厚生労働大

臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS T 8151:1991 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


T8151:2005

(2) 

目  次 

ページ

1.

適用範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1

2.

引用規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

3.

定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

4.   種類及び等級記号・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 
5.   性能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 
5.1  マスクの粒子捕集効率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 
5.2  吸気抵抗及び排気抵抗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 
5.3  吸気抵抗ピーク値及び排気抵抗ピーク値・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  3 
5.4  排気弁の作動気密・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  3 
5.5  吸気中二酸化炭素濃度上昇値・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  3 
5.6  使い捨て式マスクの加湿時吸気抵抗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  3 
6.   構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4 
6.1  一般構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4 
6.2  種類別構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4 
6.3  各部の構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4 
7.   材料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  5 
8.   試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  5 
8.1  性能試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  5 
8.2  構造試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 
9.   検査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 
10.  製品の呼び方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 
11.  表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 


     

日本工業規格            

JIS

 T

8151

:2005

防じんマスク

Particulate respirators 

1.

適用範囲  この規格は,事業場その他の場所において発生する粒子状物質を吸入することによって,

人体に有害な影響を及ぼすおそれがある場合に使用する防じんマスク(以下,マスクという。

)について

規定する。

備考  この規格に規定するマスクは,呼吸に必要な酸素分圧(常圧換算酸素濃度 18%以上)が得ら

れないおそれがある場所又は有毒なガス又は蒸気若しくは揮発性のミストのある場所で使用

してはならない。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS T 8001

  呼吸用保護具用語

JIS T 8159

  呼吸用保護具面体の洩れ率試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS T 8001 によるほか,次による。

a) 

取替え式防じんマスク  マスクを使用開始後,ろ過材又はその他の部品が損傷し又はその機能を減

じた場合に,それらを交換して,更に使用を続けることを前提としたマスク(以下,取替え式とい

う。

b) 

使い捨て式防じんマスク  マスクが使用に耐えられなくなった場合に,マスク全体を廃棄し,新品

と交換することを前提としたマスク(以下,使い捨て式という。

。使い捨て式は、一体となったろ

過材及び面体、しめひも、排気弁のあるものは排気弁などからなる。

c) 

吸気抵抗ピーク値・排気抵抗ピーク値  マスクを着用して呼吸したとき又はマスクに呼吸模擬装置

を接続して作動させたときに呼吸抵抗(面体内圧)が示す繰り返しの波形のマイナス側の最大値(吸

気抵抗ピーク値)及びプラス側の最大値(排気抵抗ピーク値)

(図 参照)


2

T8151:2005

     

  1  吸気抵抗ピーク値・排気抵抗ピーク値

d) 

マスクの粒子捕集効率  面体の接顔部と顔面とのすき間からの漏れがない状態において,マスクが

粒子状物質を捕集する率。

備考1.  マスクの粒子捕集効率と漏れ率との関係は,次の式による。

E

=100−(L

1

L

2

)

ここに,  E:  マスクの粒子捕集効率(%)

L

1

:  排気弁と弁座部との間及び接合部のすき間からの漏れ率(%)

L

2

:  ろ過材からの漏れ率(%)

2. 

マスクを着用したときの防護率は,

[l00−全漏れ率]

(%)で表す。

              全漏れ率は,

a) 

面体の接顔部と顔面とのすき間からの漏れ率(%)

b) 

排気弁と弁座部との間及び接合部のすき間からの漏れ率(%)

c) 

ろ過材からの漏れ率(%)の総和で表す。

この規格でマスクの粒子捕集効率と呼ぶものは,マスク自体の性能だけに着目したもので

あって,b)

及び c)の和を 100%から引いたものである。

また,b)及び c)の和をマスクの漏れ率と呼び,a)及び b)の和を面体の漏れ率と呼ぶ。面体

の漏れ率の測定方法は,JIS T 8159 で規定している。

4.

種類及び等級記号

a) 

マスクの種類  マスクの種類は,表  1 による。

  1  マスクの種類

種  類

形  式

区  分

全面形

隔離式

半面形

全面形

取替え式

直結式

半面形

排気弁付き

使い捨て式

排気弁無し

b) 

粒子捕集効率によるマスクの等級別記号  粒子捕集効率によるマスクの等級別記号(以下,等級別


3

T8151:2005

     

記号という。

)は,

  2 による。

  2  等級別記号

等級別記号

種類

粒子捕集効率

(%)

DOP

粒子による試験 NaCl 粒子による試験

99.9

以上 RL3

RS3

95

以上 RL2

RS2

取替え式

80

以上 RL1

RS1

99.9

以上 DL3

DS3

95

以上 DL2

DS2

使い捨て式

80

以上 DL1

DS1

備考  表中の DOP 及び NaCl は,それぞれフタル酸ジオクチル及び塩化ナトリウムの略称である。

5.

性能

5.1

      マスクの粒子捕集効率  マスクを 8.1.1 によって試験したとき,マスクの粒子捕集効率の最低値

は,表 のいずれかに適合しなければならない。

5.2

吸気抵抗及び排気抵抗  マスクを 8.1.2 によって試験したとき,吸気抵抗及び排気抵抗は,それ

ぞれの種類及び等級に応じて

  3 に適合しなければならない。

  3  吸気抵抗,排気抵抗,吸気抵抗ピーク値及び排気抵抗ピーク値

                                                                                    単位 Pa

種  類

等級別記号

吸気抵抗

排気抵抗

吸気抵抗ピ

ーク値

排気抵抗ピ

ーク値

RL3

,RS3 160 以下 80 以下 380 以下 190 以下

RL2

,RS2 80 以下 70 以下 190 以下 165 以下

取替え式

RL1

,RS1 70 以下 70 以下 165 以下 165 以下

DL3

,DS3 150 以下 80 以下 355 以下 190 以下

DL2

,DS2 70 以下 70 以下 165 以下 165 以下

排気弁付き

DL1

,DS1 60 以下 60 以下 145 以下 145 以下

DL3

,DS3 100 以下 100 以下 240 以下 240 以下

DL2

,DS2 50 以下 50 以下 120 以下 120 以下

使い捨て式

排気弁なし

DL1

,DS1 45 以下 45 以下 110 以下 110 以下

5.3

吸気抵抗ピーク値及び排気抵抗ピーク値  マスクを 8.1.3 によって試験したとき,吸気抵抗ピーク

値及び排気抵抗ピーク値は,それぞれの種類及び等級に応じて表 に適合しなければならない。

5.4

排気弁の作動気密  排気弁は,8.1.4 によって試験したとき,直ちに内部減圧を示さなければなら

ない。また,減圧後,常圧にもどるまでの時間は 15 秒間以上でなければならない。

5.5

吸気中二酸化炭素濃度上昇値  マスクを 8.1.5 によって試験したとき,二酸化炭素濃度上昇値は

1.0

%以下でなければならない。

(1.0 を改行なしとする。

5.6

使い捨て式マスクの加湿時吸気抵抗  8.1.6 によって試験したとき,吸気抵抗はそれぞれの種類及

び等級に応じて

  4 に適合しなければならない。


4

T8151:2005

     

  4  使い捨て式マスクの加湿時吸気抵抗

                                                                    単位 Pa

種  類

等級別記号

吸気抵抗

DL3

,DS3

200

以下

DL2

,DS2

120

以下

排気弁付き

DL1

,DS1

110

以下

DL3

,DS3

150

以下

DL2

,DS2

100

以下

使い捨て式

排気弁なし

DL1

,DS1

95

以下

6.

構造

6.1

一般構造  一般構造は,次による。

a)

  容易に破損しないもの。

b)

  取扱いが簡単で,装着したときに異常な圧迫感又は苦痛を与えないもの。

c)  

着用者の視野を著しく妨げないもの。

d)  

着用者がろ過材その他の材料を吸入するおそれがないもの。

6.2

種類別構造

6.2.1

取替え式  取替え式は,ろ過材及びその他の交換部品が容易に取り替えることができ,かつ,着

用者自身がその顔面との密着性の良否を随時容易に検査できるものであるほか,次に示す構造とする。

a) 

隔離式  隔離式は,ろ過材,連結管,吸気弁,面体,排気弁,しめひもなどからなり,そのろ過材

によって粒子状物質を除去した清浄空気を連結管及び吸気弁を通して吸入し,呼気は排気弁を通し

て外気中に排出できるものでなければならない。

b) 

直結式  直結式は,ろ過材,吸気弁,面体,排気弁,しめひもなどからなり,そのろ過材によって

粒子状物質を除去した清浄空気を吸気弁を通して吸入し,呼気は排気弁を通して外気中に排出でき

るものでなければならない。

備考  このマスクは,使用の前後に点検し,清浄化などの適切な手入れが行われなければならない。

また,交換できない部品にその機能を減じるような損傷を生じた場合は,マスク全体を交換

しなければならない。

6.2.2

使い捨て式  使い捨て式は,一体となったろ過材及び面体,しめひもなどからなり,かつ,ろ過

材によって粒子状物質を除去した清浄空気を吸入し,呼気はろ過材

(排気弁をもつものは排気弁を含む。

から外気中に排出できるものとする。ただし,次のような状態になった場合,マスク全体を廃棄し,新

品と交換するものとする。

a)

  部品が損傷してその機能を減じた場合(その部品だけの交換による再使用をしてはならない。

b)

  汚れがひどくなって,洗浄のような清浄化が必要となった場合。

c)

  形状が変形するなど,顔面との密着性に疑念が生じた場合。

d)

  マスク及び取扱説明書に表示してある使用限度時間を超えた場合。

e)

  ろ過材への粒子状物質のたい(堆)積によって,呼吸抵抗が限界を超えたおそれがある場合。

f)

  使用する人が替わる場合。

g)

  その他,本来の機能を減じたおそれがある場合。

6.3

各部の構造


5

T8151:2005

     

6.3.1

面体  面体は,次の各項を満足しなければならない。

a)  

全面形は,面体が顔面全体を覆うもので,ろ過材との接合部を含み,漏気しない構造であり,かつ,

アイピースの曇りを防止する構造とする。全面形では,アイピースは面体に気密を保つように強固

に取り付けてあり,8.1.7 によって試験したとき,気密不良を生じてはならない。

b)  

半面形は,面体が鼻及び口辺を覆うもので,漏気しない構造でなければならない。

6.3.2

吸気弁  吸気弁は,通常の呼吸に対して,確実に,かつ,鋭敏に作動しなければならない。

6.3.3

排気弁  排気弁は,次の各項を満足しなければならない。

a)

  排気弁は通常の呼吸に対して,弁及び弁座の乾湿の状態にかかわらず,確実に,かつ,鋭敏に作動

しなければならない。

b)

  排気弁は内部と外部の圧力が平衡している場合に,面体の向きにかかわらず,閉鎖状態を保たなけ

ればならない。

c)

  排気弁は,外力による損傷が生じないように覆いなどによって保護されていなければならない。

6.3.4

しめひも  しめひもは,次の各項を満足しなければならない。

a)  

しめひもの伸び率は 8.2.1 によって試験したとき,表 の値を満足しなければならない。

  5  しめひもの伸び率

単位  %

取替え式

全面形

半面形

使い捨て式

100

以下

200

以下

500

以下

b)  8.2.2

によって試験したとき,破断又は離脱しないものでなければならない。

6.3.5

連結管及び連結管取付け部  連結管及び連結管取付け部は,次の各項を満足しなければならない。

a)  

隔離式では連結管は着用者の動作を妨げない長さのあるもので,適度な伸縮性をもち,種々の状態

に曲げても通気に支障が生じないものでなければならない。

b)  

連結管及び連結管取付け部は,あご,腕などによる圧迫があった場合でも通気に支障が生じないも

のでなければならない。

c)  

隔離式にあっては,面体からろ過材ケースの連結部までの強さは,8.2.3 によって試験したとき,破

断又は離脱しないものでなければならない。

7.

材料  マスクの各部に使用する材料は,次の各項を満足しなければならない。

a)  

皮膚に接触する部分に使用する材料は,皮膚に有害な影響を与えないものであり,かつ,取替え式

の場合は消毒できるもの。

b)  

通常の取扱いにおいて,き裂,変形その他の異常を生じないもの。

c)  

金属材料は耐食性があるもの又は適切な防食処理を施したもの。

8.

試験

8.1

性能試験


6

T8151:2005

     

8.1.1

粒子捕集効率試験  マスクを図  2 に示す試験用人頭又は適切な装着具(以下,人頭などという。)

に装着し,面体と人頭などとの接触部分を,そこから漏れを生じないようパテなどで密閉する。この人

頭などを粒子捕集効率試験装置(

  3)に装着し,マスクの外側から内側へ,表  6 に示す試験粒子含有

空気を 85 L/min の流量で通じる。マスクに供給される試験粒子量が

  6 に示す値に達するまでの経過

において,マスク通過前及び通過後の試験粒子の濃度を光散乱方式による粒子濃度測定器によって連続

測定し,次の式によってマスクの粒子捕集効率のうち,その最低値を求める。

100

×

=

c

c

c

o

i

o

E

                  ここに

  E

:  マスクの粒子捕集効率(%)

                          C

o

:  マスク通過前の試験粒子濃度(mg/m

3

                          C

i

:  マスク通過後の試験粒子濃度(mg/m

3

  6  試験粒子

種類

DOP 粒子

NaCl 粒子

濃度(mg/m

3

100 以下

50 以下

濃度の平均値に対する変動幅

±15%

±15%

粒径分布の中央値(μm)

0.15∼0.25

0.06∼0.1

粒径分布の幾何標準偏差

1.6 以下

1.8 以下

マスクに供給される量(mg)

200

100

備考  表中の DOP 及び NaCl はそれぞれフタル酸ジオクチル及び塩化ナトリウムの略称である。

備考  寸法は,一部を示したもので,寸法の詳細は,航空医学実験隊“航空自衛隊員の身体測定値

−装備品等設計のための人間工学的資料−”

(1972)による。

  2  試験用人頭


7

T8151:2005

     

  3  マスクの粒子捕集効率試験装置の一例

8.1.2

吸気抵抗及び排気抵抗試験  マスクを人頭などに装着し,面体と人頭などとの接触部分を,そこ

から漏れが生じないようパテなどで密閉する。次に 40 L/min で吸気及び排気を行い,マスク内外の圧

力差を測定する。

8.1.3

吸気抵抗ピーク値及び排気抵抗ピーク値試験  マスクを人頭などに装着し,面体と人頭などとの

接触部分を,

そこから漏れが生じないようパテなどで密閉する。この人頭などに呼吸模擬装置を接続し,

(2.0±0.1 L/回)×(15±1  回/分)で往復通気を行い,通気開始 30 秒後から 1 分間のマスク内外(ノ

ーズカップをもつ全面形面体では,ノーズカップ内及びマスク外。以下,同じ。

)の圧力差を,精密微差

圧計(記録計を含めて 95  %応答 0.4  秒以下。以下,同じ。

)を用いて測定(図4参照)し,ピーク値の

平均値を求める。 

  4  吸気抵抗ピーク値及び排気抵抗ピーク値試験装置の一例


8

T8151:2005

     

8.1.4

排気弁の作動気密試験  マスクの排気弁座が取り付けられている気密試験器(図  5)に排気弁を

装着し,空気を 1 L/min の流量で吸引して排気弁の閉鎖による内部の減圧状態を調べ,次に内部の圧力

を外部の圧力より 1470 Pa 低下させて放置し,内部の圧力が常圧に戻るまでの時間を測定する。この場

合において,気密試験器の内容積は 50±5 cm

3

とする。

  5  排気弁作動気密試験装置の一例

8.1.5

吸気中二酸化炭素濃度上昇値試験  呼吸模擬装置に試験用人頭を接続し,(2.0±0.1 L/回)×

(15±1 回/min)で稼働させる。試験用人頭にマスクを装着した状態(面体と人頭などとの接触部分は,

漏れが生じないようにパテなどで密閉する。

)と装着しない状態のそれぞれにおいて,呼気中の二酸化炭

素濃度を 5%としたときの,吸気中の二酸化炭素濃度を測定し,次の式によって吸気中の二酸化炭素濃

度上昇値を求める。

D

C

1

C

2

    ここに,D:  マスクによる吸気中の二酸化炭素濃度上昇値(%)

            C

1

:  試験用人頭にマスクを装着した状態における,吸気中の二酸化炭素濃度(%)

            C

2

:  試験用人頭にマスクを装着しない状態における,吸気中の二酸化炭素濃度(%)


9

T8151:2005

     

  6  吸気中二酸化炭素濃度上昇値試験装置の一例

8.1.6

使い捨て式マスクの加湿時吸気抵抗試験  呼吸模擬装置を接続した人頭などにマスクを装着す

る。この場合,面体と人頭などとの接触部分は,漏れが生じないようにパテなどで密閉する。次に,こ

れを試験雰囲気中に入れ,

そのときの試験雰囲気温度に応じて,

人頭などの排気口部分の排気温度が

  8

となるようにし,

  7 の条件で 60 分間往復通気を行った後,直ちに 40 L/min で吸気し,マスク内外

の圧力差を測定する。

  7  試験条件

試験雰囲気中の温度及び湿度

温度 5∼25  ℃,相対湿度 50  %以上

換気量

(2.0±0.1 L/回)×(15±1  回/min)

人頭などの排気口部分の排気の湿度

相対湿度 90  %以上


10

T8151:2005

     

  7  加湿時吸気抵抗試験装置の一例

  8  加湿時吸気抵抗試験における人頭などの排気口部分の排気温度

単位  ℃

試験雰囲気温度

5

以上

9

未満

9

以上

13

未満

13

以上

16

未満

16

以上

19

未満

19

以上

22

未満

22

以上

24

未満

24

以上

25

未満

人頭などの排気口

部分の排気温度

37

以上

38

以上

39

以上

40

以上

41

以上

42

以上

43

以上

8.1.7

アイピース部衝撃試験  アイピースを面体に取り付けたままの状態で−10  ℃及び 40  ℃の恒温

槽にそれぞれ 30 分間ずつ 5 回交互に入れた後,人頭に装着し,アイピースの中央部を水平に保ち,直径

22 mm

,質量約 45 g の鋼球を 1.3 m の高さからアイピースの中央表面に自由落下させた後,アイピース

部の損傷などによる気密不良が生じたかどうかを,面体の排気弁座及び吸気口をふさいで,その内部に

1 kPa

の空気圧力を加え,アイピース周辺の漏気の有無によって調べる。この場合,鋼球が内部を自然落

下できるような径のパイプの中を落下させてもよい。

8.2

構造試験

8.2.1

しめひもの伸び率試験  標線間の長さが 1 cm 以上のしめひも(伸縮部分に限る。)の試験片を用

意し,0.98 N,次いで 9.8 N の荷重をかけたときのそれぞれの標線間の長さを測定し,次の式によって伸

び率を算定する。

100

2

2

1

×

=

l

l

l

e

ここに,e:伸び率(%)

l

1

: 9.8 N の荷重をかけたときの標線間の長さ(cm)

l

2

: 0.98 N の荷重をかけたときの標線間の長さ(cm)


11

T8151:2005

     

8.2.2

しめひもの強度試験  しめひも取付け部分及びしめひもごとに,全面形の面体をもつ取替え式防

じんマスクにあっては 50 N,半面形の面体をもつ取替え式防じんマスクにあっては 25 N,使い捨て式防

じんマスクにあっては 10 N の引張荷重をかけ,破断又は離脱の有無を調べる。

8.2.3

連結管取付け部強度試験  ろ過材ケースを接続した隔離式面体を強固な台上に固定した人頭に

装着し,連結管の端未のろ過材ケースに 98 N の荷重をかけたとき,面体からろ過材部分及び連結部まで

の部分における破断又は離脱の有無を調べる。

9.

検査  検査は,合理的な抜取検査によるものとし,8.に規定する試験を行い,5.及び 6.に適合しなけ

ればならない。

10.

製品の呼び方  製品の呼び方は,“取替え式防じんマスク[等級別記号]”又は“使い捨て式防じん

マスク[等級別記号]

”とし,必要に応じて隔離式及び直結式の別並びに面体の種類を加えてもよい。

例  取替え式防じんマスク[RL3]

(隔離式全面形)

11.

表示  マスク及び交換用ろ過材は,損傷及び衛生上汚染のおそれがないように包装し,その見やす

い筒所に容易に消えない方法で,

  9 に示す事項をそれぞれ表示しなければならない。

  9  表示事項

表示対象

表示事項

マスク

品名,種類,等級別記号,製造業者名,製造年月,使用限度時間(使い捨て式に限る。

及び型式名

(上記の表示は略号でもよい。

(例参照)

[例]取替え式の場合

                    DR

“直”

・RL3・□□・0519・○○

品名    種類    等級別記号    製造業者名    製造年    製造月    型式名

使い捨て式の場合

                    DR

“捨”

・DS2・□□・0519・15h・△△

品名    種類  等級別記号  製造業者名  製造年    製造月    使用限度時間    型式名

マスクの包装

“取替え式防じんマスク”又は“使い捨て式防じんマスク”という表示,等級別記号,製
造業者名,製造年月,使用限度時間(使い捨て式に限る。

)及び型式名

交換用ろ過材
又はその包装

“○○

(

1

)  用ろ過材”という表示,製造業者名又はその略号,製造年月又はその略号

(

1

)  

○○は,取替え式防じんマスクの型式名。

12.

取扱説明書  マスクには,次の事項を記載した取扱説明書を添付しなければならない。

a)  

規格名称

b)  

種類[等級別記号]

c)  

製造業者名

d)  

吸気抵抗及び吸気抵抗ピーク値


12

T8151:2005

     

e)  

排気抵抗及び排気抵抗ピーク値

f)  

マスクの加湿時吸気抵抗(使い捨て式マスクだけ)

g)  

使用上の注意事項