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T 8141:2016

1)

目  次

ページ

序文  

1

1  適用範囲 

1

2  引用規格 

1

3  用語及び定義  

2

4  種類,形式及び区分  

4

4.1  保護具の種類及び形式  

4

4.2  オキュラの区分  

6

5  品質  

7

5.1  フィルタレンズ及びフィルタプレート  

7

5.2  カバーレンズ及びカバープレート  

8

5.3  耐食性  

9

5.4  難燃性  

9

5.5  完成品  

9

6  構造  

9

7  オキュラの寸法  

9

8  材料  

9

9  試験  

10

9.1  フィルタレンズ及びフィルタプレート  

10

9.2  カバーレンズ及びカバープレート  

15

9.3  耐食性試験  

15

9.4  各部の難燃性試験  

15

9.5  完成品の試験  

16

10  表示  

18

10.1  製品表示  

18

10.2  包装表示  

18

11  取扱説明書  

18

附属書 JA(参考)使用標準及び透過率測定方法  

19

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

22


T 8141:2016

2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第

14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益社団法人日本

保安用品協会(

JSAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。

これによって,JIS T 8141:2003 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成

29 年 10 月 24 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS T 8141:2003 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない


日本工業規格

JIS

 T

8141

2016

遮光保護具

Personal eye protectors for optical radiations

序文 

この規格は,

1981 年に第 1 版として発行された ISO 4849ISO 4854 及び ISO 4855,1979 年に第 1 版と

して発行された ISO 4850 並びに 2012 年に第 2 版として発行された ISO 4007 を基とし,規格体系の違いか

ら我が国の実情に合わせて技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,目に対して有害な紫外放射及び赤外放射並びに強烈な可視光(以下,有害光線という。)が

存在する場所において,作業者の目を保護するため,各人が着用する遮光保護具(以下,保護具という。)

について規定する。ただし,溶接用保護面の面体には適用しない。

なお,この規格の有害光線には,レーザ光を含まない。

注記

  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 4007:2012,Personal protective equipment-Eye and face protection-Vocabulary

ISO 4849:1981,Personal eye-protectors-Specifications

ISO 4850:1979,Personal eye-protectors for welding and related techniques-Filters-Utilisation and

transmittance requirements

ISO 4854:1981,Personal eye-protectors-Optical test methods

ISO 4855:1981,Personal eye-protectors-Non-optical test methods(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“

MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 1501  転がり軸受-鋼球

JIS B 7183  レンズメータ

JIS B 7538  オートコリメータ

JIS G 3505  軟鋼線材

JIS K 6380  ゴムパッキン材料-性能区分

JIS Z 8720  測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源

ISO 23539 CIE S 010/E,Photometry-The CIE system of physical photometry


2

T 8141:2016

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

オキュラ(

ocular)

着用者がそれを通してものを見る,保護具の一部(例えば,レンズ,プレートなど)の総称。

3.2

フィルタ(

filter)

入射放射の強度を弱めるように設計されたオキュラ。

3.3

フィルタレンズ

有害光線を遮蔽する円形,楕円形状などのフィルタ。遮光めがねに使用する。

3.4

カバーレンズ

スパッタ,ヒュームなどがフィルタレンズに付着するのを防ぐための円形,楕円形状などの無色のガラ

ス板又はプラスチック板。フィルタレンズと併用する。

3.5

フィルタプレート

有害光線を遮蔽する長方形のフィルタ。遮光保護面に使用する。

3.6

カバープレート

スパッタ,ヒュームなどがフィルタプレートに付着するのを防ぐための長方形で無色のガラス板又はプ

ラスチック板。フィルタプレートと併用する。

3.7

スペクタクル形(

spectacle)めがね(以下,スペクタクル形という。)

オキュラが,一眼形又は二眼形で枠に取り付けられているめがね,又は枠と一体となっているめがねの

形式(サイドシールドの有無にかかわらない。)。

3.8

フロント形

スペクタクル形の前部に取付けできる構造の遮光めがね,又は安全帽の前部に取付けできる構造の遮光

めがねの形式。次のとおり区分される。

3.8.1

固定形

普通めがね又は安全帽に取り付けた状態で,オキュラが動かせない構造の遮光めがねの形式。

3.8.2

上下自在形

普通めがね又は安全帽に取り付けた状態で,オキュラが上下に動かせる構造の遮光めがねの形式。

3.9

ゴグル(

goggle)形

眼か(窩)領域を覆うように設計されている単一の,又は二つに分離したオキュラが付けられた遮光

めがねの形式(この形のものは,通常,ヘッドバンドによって装着される。)


3

T 8141:2016

3.10

ヘッドバンド(

headband)

ゴグルを顔に安定して装着するための伸縮性のあるバンド又は安全帽に取り付けて装着するための伸縮

性のあるバンド。

3.11

平行度(

prismatic power)

レンズの光軸に沿ってレンズに入射した光がレンズを通過した場合の角度のずれ(誤差)。光学系による

対象物の見掛けの変位を,レンズの表面からターゲットまでの距離で除した値の

100 倍。

3.12

屈折力(

refractive power)

光学系の焦点距離の逆数。単位は

m

1

で表す。

3.13

主経線(

principal meridians)

二つの焦線に平行なレンズの二つの互いに直交する経線。

3.14

視感透過率(

luminous transmittance)

標準イルミナント

A の光が,オキュラに入射したときの入射光束に対する透過光束の比。

λ

V

P

λ

V

λ

T

P

T

)

(

)

(

)

(

780

380

780

380

V

=

ここに,

P

: 入射する分光放射束

V(λ): ISO 23539 CIE S 010/E に規定する 2 度視野における明所視標

準比視感度

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

T

V

: 視感透過率(

%)

λ: 波長(nm)

3.15

遮光能力

フィルタレンズ又はフィルタプレートの有害光線を遮蔽する能力。この能力は,紫外放射,可視光及び

赤外放射の透過率によって規定する。

3.16

分光透過率(

spectral transmittance)

入射する分光放射束に対する透過する分光放射束の比。次の式で定義する。

100

)

(

λ

×

=

P

P

λ

T

ここに,

P

: 入射する分光放射束

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

P

λ

: 透過する分光放射束

λ: 波長

3.17

近赤外透過率(

near infrared transmittance)

波長

780~1 300 nm の分光透過率の平均値。次の式で定義する。


4

T 8141:2016

λ

T

T

)

(

520

1

300

1

780

NIR

ここに,

  T

NIR

: 近赤外透過率(

%)

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

λ: 波長(nm)

3.18

中赤外透過率(

mid infrared transmittance)

波長

1 300~2 000 nm の分光透過率の平均値。次の式で定義する。

λ

T

T

)

(

700

1

000

2

300

1

MIR

=

ここに,

  T

MIR

: 中赤外透過率(

%)

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

λ: 波長(nm)

3.19

紫外透過率(

ultraviolet transmittance)

313 nm 及び 365 nm における分光透過率。

3.20

遮光度番号(

shade number)

フィルタレンズ及びフィルタプレートを視感透過率の値によって規定している番号。次の式で定義する。

V

100

log

3

7

1

T

N

+

=

ここに,

N: 遮光度番号

T

V

: 視感透過率(

%)

3.21

標準イルミナント A

CIE(国際照明委員会)によって相対分光分布が規定された放射であり,温度が約 2 856 K である黒体放

射(JIS Z 8720)。

種類,形式及び区分 

4.1 

保護具の種類及び形式 

保護具の種類は表 のとおり区分する。形式は,形状によって図 のとおりとする。


5

T 8141:2016

表 1-保護具の種類,形式及び記号 

種類

形式

記号

a)

完成品

交換用フィ
ルタレンズ

遮光めがね

スペクタクル形

  サイドシールドなし

二眼めがね形

 A-1

AK-1

単式上下自在形

 A-1-SJ

AK-1

複式上下自在形

 A-1-WJ

AK-1

一眼めがね形

 A-2

AK-2

サイドシールドあり

二眼めがね形

 B-1

BK-1

単式上下自在形

 B-1-SJ

BK-1

複式上下自在形

 B-1-WJ

BK-1

一眼めがね形

 B-2

BK-2

フロント形

固定形二眼形

 C-1

CK-1

固定形一眼形

 C-2

CK-2

安全帽取付固定形二眼形

 C-1-FH  CK-1

安全帽取付固定形一眼形

 C-2-FH  CK-2

上下自在形二眼形

 C-1-J

CK-1

上下自在形一眼形

 C-2-J

CK-2

安全帽取付

上下自在形二眼形

C-1-JH CK-1

安全帽取付

上下自在形一眼形

C-2-JH CK-2

ゴグル形

一眼形

 D-2

DK-2

安全帽取付一眼形

(ヘッドバンド)

D-2-H DK-2

二眼形

 D-1

DK-1

安全帽取付二眼形

(ヘッドバンド)

D-1-H DK-1

フ ィ ル タ プ
レート

レギュラー形(

50×105) E-1

ラージ形(

100×105) E-2

フリーサイズ(

50 以上×105 以上) E-3

a)

  完成品及び交換用フィルタレンズを表す記号の意味を,次に示す。

A,B,C,D,E:完成品を表す。  1:二眼形を表す。  2:一眼形を表す。 
S:単式自在を表す。  W:複式自在を表す。  J:上下自在を表す。 
H:安全帽取付けを表す。  FH:安全帽取付固定形を表す。  JH:安全帽取付上下自在を表す。 
K:交換用フィルタを表す。


6

T 8141:2016

1)  A-1 2)  A-1-SJ 3)  A-1-WJ 4)  A-2 

a)  スペクタクル形(サイドシールドなし) 

1)  B-1 2)  B-1-SJ 3)  B-1-WJ 4)  B-2 

b)    スペクタクル形(サイドシールドあり) 

1)  C-1 2)  C-2 3)  C-1-FH 4)  C-2-FH 

5)  C-1-J 6)  C-2-J 7)  C-1-JH 8)  C-2-JH 

c)  フロント形 

1)  D-2 2)  D-2-H 3)  D-1 4)  D-1-H 

d)  ゴグル形 

1)  E-1 2)  E-2 

e)  フィルタプレート 

図 1-保護具の形状(例) 

4.2 

オキュラの区分 

オキュラの区分は,用途によって表 による。


7

T 8141:2016

表 2-オキュラの区分 

区分

用途

レンズ

フィルタレンズ

遮光めがね

カバーレンズ

プレート

フィルタプレート

遮光保護面

カバープレート

品質 

5.1 

フィルタレンズ及びフィルタプレート 

フィルタレンズ及びフィルタプレートは,9.1 の試験を行ったとき,次の a)h)を満足しなければならな

い。

a)

外観  9.1 a)によって試験を行ったとき,異常があってはならない。

b)  耐熱性  9.1 b)によって試験を行ったとき,はっきりとした変形があってはならない。試験後に光学的

性質が,d)の規定に適合しなければならない。

c)

耐衝撃性  フィルタレンズは,9.1 c)によって試験を行ったとき,鋼球が貫通せず,2 片以上に破砕し

てはならない(フィルタプレートには適用しない。

)。

d)  光学的性質  次による。

1)  平行度  9.1.d) 1)  によって試験を行ったとき,0.16 cm/m 以下でなければならない。

2)  屈折力  9.1.d) 2)  によって試験を行ったとき,主経線の屈折力を測定する。主経線の屈折力から求

められる球面屈折力及び円柱屈折力の視軸及び視軸の周り

40 mm の範囲内の 3 点(任意)の値は,

表 の値以下でなければならない。

表 3-レンズ及びプレートの屈折力 

単位

m

1

球面屈折力

(D1+D2)/2

円柱屈折力

|D1-D2|

±

0.12 0.12

球面屈折力:二つの主経線の値の平均値

円柱屈折力:二つの主経線の値の差の絶対値

D1,D2:二つの主経線の屈折力

e)

色  9.1 e)によって試験を行ったとき,無彩色又は色相が青緑,緑,黄緑,黄,黄赤などのくすんだ色

であって,透過率最大値が

500 nm 以上でなければならない。

f)

遮光能力  9.1 f)によって試験を行ったとき,遮光能力値は表 に示す値を満足しなければならない。

なお,遮光度番号に対する使用標準を,附属書 JA(参考)に示す。


8

T 8141:2016

表 4-フィルタレンズ及びフィルタプレートの遮光能力値 

透過率単位

%

遮光度

番号

紫外透過率(最大)

視感(可視光)透過率

近赤外透過率

(最大)

780~1 300 nm

中赤外透過率

(最大)

1 300~2 000 nm

313 nm

365 nm

最大

標準

最小

1.2 0.000

3 50

100

82.1

74.4

37

37

1.4 0.000

3 35

74.4

67.4

58.1

33

33

1.7 0.000

3 22

58.1

50.1

43.2

26

26

2.0 0.000

3 14

43.2

37.3

29.1

21

13

2.5 0.000

3 6.4

29.1

22.8

17.8

15

9.6

3 0.000

3

2.8

17.8  13.9

8.5

12

8.5

4 0.000

3

0.95

8.5

5.18

3.2

6.4

5.4

5 0.000

3

0.30

3.2

1.93

1.2

3.2

3.2

6 0.000

3

0.10

1.2

0.72

0.44

1.7

1.9

7 0.000

3

0.037

0.44  0.27

0.16

0.81

1.2

8 0.000

3

0.013

0.16  0.100  0.061

0.43

0.68

9

0.000 3

0.004 5

0.061

0.037

0.023

0.20

0.39

10

0.000 3

0.001 6

0.023

0.013 9

0.008 5

0.10

0.25

11

0.000 3

0.000 60

0.008 5

0.005 2

0.003 2

0.050

0.15

12 365

nm にお

け る 透 過 率
の数値以下

0.000 20

0.003 2

0.001 9

0.001 2

0.027

0.096

13

0.000 076

0.001 2

0.000 72

0.000 44

0.014

0.060

14

0.000 027

0.000 44

0.000 27

0.000 16

0.007

0.04

15

0.000 009 4

0.000 16

0.000 100

0.000 061

0.003

0.02

16

0.000 003 4

0.000 061

0.000 037

0.000 029

0.003

0.02

g)

視感透過率の差異  一組で用いるフィルタレンズの視感透過率の差異に対する許容範囲は,9.1 g)の試

験を行ったとき,遮光度番号

1.2~3 番は 5 %,4~16 番は 10 %以内とする。

オキュラのデザインが一眼の場合,着用した状態における視軸の位置と方向とで視感透過率を測定

する。

h)  耐紫外放射性  9.1 h)によって試験を行ったとき,試験後に光学的性質が d)の規定に適合し,かつ,

紫外,赤外及び可視領域での透過率が,検査以前に入っていたオキュラの遮光度番号の範囲内にとど

まっていなければならない。ただし,プラスチックレンズにおいては,遮光度番号±

1 ランク以内で

なければならない。

5.2 

カバーレンズ及びカバープレート 

カバーレンズ及びカバープレートは,9.1 の試験を行ったとき,次の a)d)の規定を満足するほか,9.2

に規定する方法によって試験を行ったとき,視感透過率は

85 %以上でなければならない。

a)

外観  9.1 a)によって試験を行ったとき,異常があってはならない。

b)  耐熱性  9.1 b)によって試験を行ったとき,はっきりとした変形があってはならない。試験後に光学的

性質が,d)の規定に適合しなければならない。

c)

耐衝撃性  9.1 c)によって試験を行ったとき,鋼球が貫通せず,2 片以上に破砕してはならない。

d)  光学的性質  次による。

1)  平行度  9.1 d) 1)  によって試験を行ったとき,0.16 cm/m 以下でなければならない。

2)  屈折力  9.1 d) 2)  によって試験を行ったとき,主経線の屈折力を測定する。主経線の屈折力から求

められる球面屈折力及び円柱屈折力の視軸及び視軸の周り

40 mm の範囲内の 3 点(任意)の値は,


9

T 8141:2016

表 の値以下でなければならない。

5.3 

耐食性 

金属部は 9.3 に規定する方法によって試験を行ったとき,腐食があってはならない。

5.4 

難燃性 

遮光めがねの各部の部品は,9.4 によって試験を行ったとき,5 秒以上炎を出して燃え続けてはならない。

ただし,ゴグル形の接顔部に使用するクッション部分には適用しない。

5.5 

完成品 

完成品は,9.5 の試験を行ったとき,次の規定を満足しなければならない。

a)  外観  遮光めがねは,9.5 a)によって試験を行ったとき,使用上支障のあるような,きず,割れ,汚れ

などがなく,各部分は完全に組み立てられているものでなければならない。

b)  耐衝撃性  遮光めがねは,9.5 b)によって試験を行ったとき,レンズの縁が欠けたり,枠から外れたり

してはならない。

c)

スペクタクル形の把持性  9.5 c)によって試験を行ったとき,枠のたわみでレンズが枠溝から脱落して

はならない。

d)  ヘッドバンド取付部の強度  ゴグル形遮光めがねについては,

9.5 d)によって試験を行ったとき,

亀裂,

切断,外れなどがあってはならない。

構造 

保護具の構造は,次の規定を満足するものでなければならない。

a)

取扱いが簡単で,容易に破損しない。

b)  着用したときに著しく不快感を与えない。

c)

着用者の行動を著しく阻害しない。

d)  使用者に切り傷及び擦過傷を与えるおそれのある鋭角及び凹凸がない。

オキュラの寸法 

オキュラの寸法は,表 による。

表 5-オキュラの寸法 

単位

mm

オキュラの区分

形状

大きさ

大きさの許容差

レンズ

フィルタレンズ

カバーレンズ

直径

45 又は 50

±

0.2

変形

25 以上×横 32 以上

プレート

フィルタプレート

カバープレート

長方形

50×横 105

±

1

100×横 105

50 以上×横 105 以上

材料 

レンズ及びプレートを除き,皮膚に接触する部分に使用するめがねの各部の材料は,皮膚に有害な影響

を与えないものでなければならない。


10

T 8141:2016

試験 

9.1 

フィルタレンズ及びフィルタプレート 

フィルタレンズ及びフィルタプレートについては,次の試験を行う。

a)  外観試験  目視によって 5 mm 幅の縁の部分を除き,泡,きず,色むら,脈理,不純物,くぼみ,型

の跡,欠けなど,使用上,視界を損なう欠陥の有無を調べる。

b)  耐熱性試験  温度 55±2  ℃の環境中に 30 分間以上置く。

その後取り出し,

30 分以上 23±3  ℃に保つ。

c)

耐衝撃性試験  レンズの外表面のほぼ目の位置に相当する部分に,鋼球を

1.27~1.30 m の高さから自

由落下させ試験する(図 参照)。レンズの受け台は,外径 35 mm,内径 25 mm の堅木製,硬質プラ

スチック製又は金属製の筒の上端に,筒とほぼ同寸法の厚さ

3±1 mm のゴム製パッキンワッシャを固

定したものを用いる(図 参照)。サポート全体の質量は 12 kg 以上でなければならない。

なお,鋼球は,JIS B 1501 に規定する呼び 22 mm の鋼球とし,ワッシャは,JIS K 6380  に規定する

硬さ

75~85 のものを使用する。

単位

m

図 2-耐衝撃性試験装置(図は一例を示す。) 

単位

mm

図 3-堅木製の筒(図は一例を示す。) 

d)  光学的性質

1)  平行度試験  望遠鏡による方法,オートコリメータによる方法又はラジアン方式のいずれかの方法

によって平行度を調べる。

1.1)  望遠鏡による方法 1  望遠鏡を用い,

被検レンズは製造業者の規定する着用された状態の視軸の位

置と方向とで測定する(図 参照)。


11

T 8141:2016

図 4-望遠鏡による方法 1(図は一例を示す。) 

1.2)  望遠鏡による方法 2  望遠鏡とコリメータとを組み合わせて測定する。

被検レンズは製造業者の規

定する着用された状態の視軸の位置と方向とで測定する(図 参照)。

図 5-望遠鏡による方法 2(図は一例を示す。) 

1.3)  オートコリメータによる方法  JIS B 7538 に規定するオートコリメータを用いて測定する。光軸

と反射鏡とは,直角に調整する。被検レンズは製造業者の規定する着用された状態の視軸の位置

と方向とで測定する(図 参照)。

図 6-オートコリメータによる方法(図は一例を示す。) 

1.4)  ラジアン方式  任意の 2 点の距離及びその 2 点の厚み差によって,平行度を求める(図 参照)

プリズムによる光線の曲がりは,次の関係式が成り立つ(図 参照)。


12

T 8141:2016

図 

ε=(η-1)σ  (1)

ここに,

η: プリズムの屈折率

σ: プリズムのりょう(稜)角

ε: 曲げられた角

(図 参照)

プリズムによって光線が曲がる量は

tan

εによって表し,平行度 0.16 cm/m の場合は,

tan

ε=0.16/100

ε=0.092×60=5.52′

したがって,式

(1)から

σ=ε/(η-1) 
σ=5.52/(η-1)  (2)

σより小さいならば 0.16 cm/m 以下になる(図 参照)。

図 

二点間の距離と二点の厚み差と角度の関係から,次の式になる。

σ≦tan

1

β/α

5.52/(

η-1)≦60 tan

1

β/α

ここに,

α: 二点間の距離

β: 二点の厚み差

1 例として

ガラスの場合  屈折率

η  1.52  許容できる二点間の厚み差(β)は,下の表となる。

α(mm)

10 20 30 40 50 60 70 80

β

mm)

0.03 0.06 0.09 0.12 0.15 0.18 0.21 0.24

また,プラスチックの場合  屈折率

1.58  許容できる二点間の厚み差(

β)は,下の表となる。

α(mm)

10 20 30 40 50 60 70 80

β

mm)

0.02 0.05 0.08 0.10 0.13 0.16 0.18 0.21

2)  屈折力試験  望遠鏡,オートコリメータ,レンズメータ,オプチカルフラットなどを用い,次のい

ずれかの方法によって屈折力を測定する。


13

T 8141:2016

2.1)  望遠鏡による方法 1  1.1)と同じ装置を用いる。望遠鏡は,被検レンズのない状態で焦点調整を行

い,焦点の合った位置を

0 m

1

とする。被検レンズを製造業者の規定する着用された状態の視軸

の位置と方向とに置いて望遠鏡の焦点を再度合わせ,このときの望遠鏡の焦点調整の移動距離か

ら屈折力を測定する。

2.2)  望遠鏡による方法 2  1.2)と同じ装置を用いる。被検レンズのない状態を 0 m

1

とし,被検レンズ

を製造業者の規定する着用された状態の視軸の位置と方向とに入れたときの望遠鏡の焦点調整の

移動距離から屈折力を測定する。

2.3)  オートコリメータによる方法  1.3)と同じ装置を用いる。被検レンズのない状態を 0 m

1

とし,被

検レンズを製造業者の規定する着用された状態の視軸の位置と方向とに入れたときの接眼部の焦

点調整のレンズ移動距離から屈折力を測定する。

2.4)  レンズメータによる方法  JIS B 7183 に規定するレンズメータを用いる。被検レンズは製造業者

の規定する着用された状態の視軸の位置と方向とで屈折力を測定する。

2.5)  オプチカルフラットによる方法  オプチカルフラットを被検レンズ面に接触させ,発生するニュ

ートンリング(干渉じま)の直径から屈折力を求める。

ニュートンリングの直径から屈折力の求式及びその計算値

ニュートンリングの式

1

r

λ

m

X

=

mm)  (3)

ここに,

X: ニュートンリングの半径(mm)

m: ニュートンリングの測定位置

リングの最内輪を測定する場合は

m=1

λ: ランプの波長(mm)

r

1

: 測定物の曲率半径(

mm)

m=1 として,式(3)を展開すると X

2

λr

1

  r

1

X

2

/

λ(mm)  (4)

レンズの公式

(n

D

1)(1/r

1

1/r

2

)=1/f  (5)

ここに,

n

D

: レンズ材の屈折率(ガラスの場合)

n

D

1.52

r

1

r

2

: レンズの曲率半径(

m)

f: 焦点距離(m)

屈折力

P

D

1/の関係が成り立つ。

このとき,屈折力

P

D

P

D

1/f=(n

D

1)(1/r

1

1/r

2

)

で表される。

ここでは表裏同一曲率半径としたとき,

r

2

=-

r

1

となるため

P

D

1/f=(n

D

1)(1/r

1

1/r

2

)=2(n

D

1)/r

1

また,式

(4)によって

P

D

2(n

D

1)(λ/X

2

)  (6)

となり,ニュートンリングの半径から屈折力を算出することができる。

被験レンズ面の屈折力は球面屈折力及び円柱屈折力を規定している。このときニュートンリン

グの長軸又は短軸の長さによって求めることができる。長軸側を

x,短軸側を y とすると,式(6)

に当てはめ,次の式で表される。

長軸側屈折力

P

D

x=2(n

D

1)(λ/Xx

2

)

短軸側屈折力

P

D

y=2(n

D

1)(λ/Xy

2

)


14

T 8141:2016

レンズの屈折力は屈折力を表す主経線における屈折力を

D1,D2 と規定しているので

D1=P

D

x

D2=P

D

y

として算出される。

例としてニュートンリングの軸の長さと屈折力との関係を以下の表で示す。

屈折力の計算例

λ=5×10

4

の場合

(表の数値は小数

4 位まで計算し,小数 4 位を四捨五入したもの)

ニュートンリングの長軸

又は短軸の直径の長さ

mm)

屈折力

m

1

ニュートンリングの長軸

又は短軸の直径の長さ

mm)

屈折力

m

1

4.0 0.130 10.0 0.021 
4.5 0.103 10.5 0.019 
5.0 0.083 11.0 0.017 
5.5 0.069 11.5 0.016 
6.0 0.058 12.0 0.014 
6.5 0.049 12.5 0.013 
7.0 0.042 13.0 0.012 
7.5 0.037 13.5 0.011 
8.0 0.033 14.0 0.011 
8.5 0.029 15.0 0.009 
9.0 0.026 16.0 0.008 
9.5 0.023 17.0 0.007

e)

色の試験  分光測光によって調べる。ただし,この方法ができない場合は,透過色相を目視によって

調べる。

f)

遮光能力試験  スペクトル領域を紫外部(

313 nm 及び 365 nm),可視部(380~780 nm),近赤外部(780

1 300 nm)及び中赤外部(1 300~2 000  nm)に分け,各部におけるフィルタレンズ及びフィルタプ

レートの透過率の測定は,次のいずれかによる。

なお,ガラスの肉厚管理によるフィルタの透過率測定方法を,附属書 JA(参考)に示す。

1)  分光光度計による方法

1.1)  紫外部試験  分光光度計を用いて波長 313 nm 及び 365 nm における透過率を測定する。

1.2)  可視部試験  分光光度計を用いて波長域 380~780 nm の分光透過率を測定し,次の式によって視

感透過率を計算する。

λ

V

P

λ

V

λ

T

P

T

)

(

)

(

)

(

(%)

780

380

780

380

V

=

  (7)

ここに,

P

: 標準イルミナント

A の分光分布の値

V(λ): ISO 23539 CIE S 010/E に規定する 2 度視野における明所視標

準比視感度

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

T

V

: 視感透過率(

%)

λ: 波長(nm)

1.3)  近赤外部試験  分光光度計を用いて波長域 780~1 300 nm の分光透過率を測定し,

次の式によって

計算する。


15

T 8141:2016

λ

T

T

)

(

520

1

(%)

300

1

780

NIR

=

  (8)

ここに

λ: 波長(nm)

1.4)  中赤外部試験  分光光度計を用いて波長域 1 300~2 000 nm の分光透過率を測定し,次の式によっ

て計算する。

λ

T

T

)

(

700

1

(%)

000

2

300

1

MIR

=

  (9)

(9)及び式(10)において

ここに

T

NIR

: 近赤外透過率(

%)

T

MIR

: 中赤外透過率(

%)

T(λ): 試験フィルタの分光透過率(%)

λ: 波長(nm)

2)  透過率計による方法

2.1)  紫外部試験  光電受光器に 313 nm 及び 365 nm の単色フィルタを組み合わせ,水銀ランプを光と

して,それぞれの波長の透過率測定を行う。

2.2)  可視部試験  光電受光器に視感度合せ用フィルタを組み合わせて,その分光感度が標準比視感度

V(λ)にほぼ一致するようにし,標準イルミナント A に関する透過率測定を行う。

2.3)  近赤外部及び中赤外部の試験  透過率計による方法では 780~2 000  nm の範囲を赤外部として測

定する。この場合,硫化鉛光導電セルに赤外部だけを透過する黒フィルタを組み合わせた受光器

などによって,標準イルミナント

A に関する透過率測定を行う。

なお,許容透過率は,表 に示す各遮光度番号において近赤外透過率又は中赤外透過率の値の

うち低い方の値を用いる。

g)

視感透過率の差異  視感透過率の差異は次の式から求める。

100

2

×





+

B

A

B

A

   (10)

ここに

A: 一組のフィルタレンズで透過率の大きい方

B: 一組のフィルタレンズで透過率の小さい方

h)  耐紫外放射性試験  石英ガラス製外管をもった 450 W 以上の高圧キセノンランプから 300 mm の距離

に被検オキュラを置き

100 時間さらす。入射光は,オキュラの表面にほぼ垂直とする。

なお,オキュラへの距離の二乗に比例して時間を変えることもできる。例えば,

200 mm で 44.4 時

間となる。

9.2 

カバーレンズ及びカバープレート 

カバーレンズ及びカバープレートは,9.1 の a)d)の試験,及び 9.1 の f) 1.2)又は f) 2.2)の試験を行う。

9.3 

耐食性試験 

沸騰した約

10 %食塩水(質量分率)に 15 分間以上浸した後,直ちに常温の約 10 %食塩水に約 10 分間

浸し,付着した食塩を洗浄することなく,

24 時間以上常温で乾燥した後,水道水で洗浄し,目視によって

腐食の有無を調べる。

9.4 

各部の難燃性試験 

JIS G 3505 の表 2(標準径)に規定する標準径 6 mm の線材を長さ約 300 mm とし,その先端から長さ約

50 mm までをブンゼン式バーナなどで 650  ℃以上に熱する。線材の温度を,線材の熱せられた側の端から


16

T 8141:2016

20 mm までの部分を熱電対などで測定する。次に,遮光めがねの各部品に赤熱部分の先端又は中央部分

が接触するようにして,線材の自重だけで

5 秒間保持する。5 秒後線材を取り除いた後,部品が 5 秒以上

炎を出して燃え続けるかどうかを目視で調べる。

なお,線材には,手元側長さ約

50 mm まで木製の柄を取り付けてもよい。

9.5 

完成品の試験 

完成品の試験は,次による。

a)  外観試験  外観は,目視によって試験する。

b)  耐衝撃性試験  人頭の形状を模した木製ブロックに完成品を装着する。遮光めがねを顔に装着したと

きのほぼ目の位置に相当する部分の左右いずれかに JIS B 1501 に規定する呼び 22 mm の鋼球を 1.27

1.30 m の高さからレンズ上に自由落下させる。この衝撃によるレンズの縁の欠け,枠からの外れな

どがないかを調べる。

なお,安全帽取付形は,安全帽又は安全帽取付けを模したジグなどを用いて取り付け,レンズをで

きるだけ着用された状態の目の位置に近づけた状態で実施する。また,フロント形は,スペクタクル

二眼形に取り付け実施する。

c)

把持性試験  スペクタクル形の把持性試験は,次の二つの方法によって試験する。

1)  第 試験  めがねのつるを開いた状態で平らな台上に図 のように置き,一方のつるを B 点で固定

する。次に,他の一方のつるのちょうつがいから約

60 mm の点(A 点)をばねばかりによって,2.94

N 以上の強さで矢印の方向に引っ張り,1 分間以上保持した後,枠のたわみでレンズが枠溝から脱

落するかどうかを調べる。

2)  第 試験  図 10 のように両方のつるの先端部を保持し,鼻掛部 A に長さ約 400 mm のひもの先端

に固定した質量

1 kg 以上のおもりをつるし,1 分間以上保持した後,枠のたわみでレンズが枠溝か

ら脱落するかどうかを調べる。

図 9-把持性試験(第 試験)(図は一例を示す。) 


17

T 8141:2016

図 10-把持性試験(第 試験)(図は一例を示す。) 

d)  ヘッドバンド取付部の強度試験

1)  一眼形,二眼形ゴグル用  図 11 のようにゴグルを鋼管(外径約 216 mm)に取り付け,ヘッドバン

ドの中央部に質量

2 kg 以上のおもりをつるし,10 分間以上保持した後,目視によって取付部分の異

常の有無を調べる。

図 11-ヘッドバンド取付部の強度試験(図は一例を示す。) 

2)  安全帽取付一眼形,二眼形ゴグル用  図 12 のようにゴグルを鋼管(外径約 216 mm)に取り付け,

ヘッドバンドの両端に質量

1 kg 以上のおもりをつるし,10 分間以上保持した後,目視によって取付

部分の異常の有無を調べる。


18

T 8141:2016

図 12-安全帽取付形用ヘッドバンド取付部の強度試験(図は一例を示す。) 

10  表示 

10.1  製品表示 

レンズ及びプレートには,視野の妨げにならないところに,容易に消えない方法で,次の事項を表示し

なければならない。

a)

遮光度番号

b)  製造業者名又はその略号

10.2  包装表示 

包装には,次の事項を表示しなければならない。

なお,略号は一般に分りやすい方法とする。

a)

規格名称

b)  種類及び形式又はそれらの記号

c)

遮光度番号

d)  大きさ

e)

製造業者名又はその略号

f)

製造年月又はその略号

11  取扱説明書 

保護具には,次の事項を記載した取扱説明書を添付しなければならない。

a)

使用上の注意

b)  保守及び洗浄の方法(洗浄上の注意)

c)

その他必要事項


19

T 8141:2016

附属書 JA

(参考)

使用標準及び透過率測定方法

JA.1  使用標準 

表 JA.1 に,遮光度番号に対するフィルタレンズ及びフィルタプレートの使用区分の標準を示す。ただし,

諸作業の条件に応じ,適宜使用することができる。

JA.2  ガラスの肉厚管理によるフィルタの透過率測定方法 

低い透過率をもったフィルタの透過率の測定は,まず,同一ロットのフィルタから十分に薄くした試料

を作ってその分光透過率を測定し,ガラス肉厚の測定によって次の式から計算する。

1

2

1

2

l

l

k

T

k

T

=

  (JA.1)

ここに,

l

1

: 薄くして測定したときのガラス肉厚

l

2

: 測定試料のガラス肉厚

T

1

: 肉厚

l

1

における分光透過率

T

2

: 肉厚

l

2

における分光透過率

k: 表面反射係数

なお,

は次の式によって与えられる。

k=(1-P)

2

  (JA.2)

ここに,

2

1

1

+

=

n

n

P

n: 計算波長におけるガラスの屈折率

を 1.52 とすれば k=0.92 となり,普通のガラスではこの値を
使ってよい。


20

T 8141:2016

表 JA.1-使用標準 

遮光度

番号

アーク溶接・切断作業  アンペア

ガス溶接・切断作業

高熱作業

その他の作業

被覆アーク

溶接

ガスシール
ドアーク溶

アークエア
ガウジング

溶接及びろう付け

a)

酸素切断

b)

プラズマジ
ェット切断

アンペア

重金属の溶接
及びろう付け

放射フラックス

c)

よる溶接(軽金属)

1.2

散乱光又は側射光を受ける作業

散乱光又は側射光を受ける作業

雪,道路,屋根又
は 砂 な ど か ら の
反 射 光 を 受 け る
作業,赤外線灯又
は 殺 菌 灯 な ど を
用いる作業

1.4 
1.7

2

2.5

高炉,鋼片加
熱炉,造塊な
どの作業

3

転 炉 又 は
平 炉 な ど
の作業

4

 70 以下 70 以下(4d)

ア ー ク 灯 又 は 水
銀 ア ー ク 灯 な ど
を用いる作業

5 30 以下 70 を超え

200 まで

70 を超え

200 まで(5d)

900 を超え

2 000 まで

6 200 を超え

800 まで

200 を超え

800 まで(6d)

2 000 を超え

4 000 まで

電気炉の

作業

7 35 を超え

75 まで

800 を超えた

場合

800 を超えた場合

7d)

4 000 を超え

8 000 まで

8

9 75 を超え

200 まで

100 以下

10 125 を超え

225 まで

11 100 を超え

300 まで

150 以下

12 200 を超え

400 まで

225 を超え

350 まで

150 を超え

250 まで

13 300 を超え

500 まで

250 を超え

400 まで

14 400 を

超えた場合

350 を

超えた場合

15

 500 を

超えた場合

350 を

超えた場合

16

20

T

 81

41

2016


21

T 8141:2016

表 JA.1-使用標準(続き) 

注記

  遮光度番号の大きいフィルタ(おおむね 10 以上)を使用する作業においては,必要な遮光度番号より小さい番号のものを 2 枚組み合わせて,それに相当させ

て使用するのが望ましい。

1 枚のフィルタを 2 枚にする場合の換算は,次の式による。

N=(n1+n2)-1

ここに,

N: 1 枚の場合の遮光度番号

 n1,n2: 2 枚の各々の遮光度番号 

 10 の遮光度番号のものを 2 枚にする場合  10=(8+3)-1,10=(7+4)-1 など

a)

  1 時間当たりのアセチレン使用量(L)

b)

  1 時間当たりの酸素の使用量(L)

c)

  ガス溶接及びろう付けの際にフラックスを使用する場合,ナトリウム 589 nm の強い光が放射される。この波長を選択的に吸収するフィルタ(d と名付ける)

を組み合わせて使用する。

 4d とは,遮光度番号 4 に d フィルタを重ねたもの。

21

T

 81

41

2016


22

T 8141:2016

附属書 JB

(参考)

JIS と対応国際規格との対比表

JIS T 8141:2016  遮光保護具

ISO 4007:2012,Personal protective equipment-Eye and face protection-Vocabulary

ISO 4849:1981,Personal eye-protectors-Specifications

ISO 4850:1979,Personal eye-protectors for welding and related techniques-Filters-Utilisation and transmittance requirements

ISO 4854:1981,Personal eye-protectors-Optical test methods

ISO 4855:1981,Personal eye-protectors-Non-optical test methods

(

I)JIS の規定

(

II)国際

規格番号

(

III)国際規格の規定

(

IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

(

V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

1  適用範囲

目の遮光保護具につい
て規定。

ISO 4007

ISO 4849

ISO 4850

ISO 4854

ISO 4855 

JIS とほぼ同じ

変更

JIS は,有害光線の発生現場に適用。

ISO 規格は,全ての作業現場に適用。

ISO 4850 は溶接関連現場だけに適用。

JIS は,適合性に用いる規格であ
るため,複数の ISO 規格を取り入
れている。特に提案はしない。

2  引用規格

3  用語及び
定義

主な用語及び定義

ISO 4007 

3

JIS とほぼ同じ

追加

用語の追加。

実質的な差異はない。

4  種類,形
式及び区分

保護具の種類及び形式

オキュラの区分

追加

種類,形式及び区分の箇条を追加。

製品規格を構成する必要事項なの
で追加。

5  品質 5.1

フィルタレンズ及

びフィルタプレート

ISO 4849

ISO 4850 

7.1 
4

JIS とほぼ同じ

変更/

追加

表現は異なるが基本的には同じ意味
合い。

国 際 規 格 に 整 合 化 す る よ う 努 め
る。

5.1 d)  光学的性質

ISO4849 

7.1.2

JIS とほぼ同じ

変更/

削除

屈折力も求め方を主経線に変更した。
非点収差度を削除した。

国 際 規 格 に 整 合 化 す る よ う 努 め
る。

5.2  カバーレンズ及び
カバープレート

追加

カバーレンズ及びカバープレートの
品質規定を追加。

ISO 規格に規定はないが,光学的
性能など,最小限の規定は必要。

5.3  耐食性

ISO 4849 

7.1.7

一致

5.4  難燃性

ISO 4849 

7.2.2.1

一致

22

T

 81

41

2016


23

T 8141:2016

(

I)JIS の規定

(

II)国際

規格番号

(

III)国際規格の規定

(

IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

(

V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

5  品質 
(続き)

5.5  完成品

ISO 4849 


7.1.4.2

JIS とほぼ同じ

追加

スペクタル形の把持性及びヘッドバ
ンド取付部の強度を追加。

完成品の品質を満足する管理項目
として必要。

7.1.8

耐消毒性

削除

保護具の使用が個人レベルになり,一
つの保護具を使いまわすことが少な
くなってきていること,保護具の素材
も多岐にわたるようになり,均一の消
毒方法では対応できなくなる場合も
想定されるので削除した。

6  構造

ISO 4849 

6

JIS とほぼ同じ

削除

ISO 4849 の 6.4 に容易に交換できる構
造とあるが,JIS では市場で容易に部
品を交換して間違った使用を避ける
ため削除した。

容易に交換できる構造のめがねだ
けに限定されるのでユーザには誤
使用がないように情報提供する。

7  オキュラ
の寸法

ISO 4849 

7.1.1

JIS とほぼ同じ

変更/

追加

円形オキュラの寸法を

45 mm 又は 50

mm(ISO 規格は 40 mm 以上)と規定
し,オキュラ全てにおいて寸法の許容
差を追加。

円形オキュラは標準規格の寸法が
必要なので追加。

8  材料

ISO 4849 

6.1 
6.2

JIS とほぼ同じ

変更

ISO 規格はメタルフレームを認めて
いないが,JIS はメタルフレームを認
めている。

現状,我が国の遮光保護具につい
てはメタルフレームなどの需要が
多いため変更。

9  試験 9.1

フィルタレンズ及

びフィルタプレート

ISO 4854

ISO 4855 

JIS とほぼ同じ

変更/

選択

JIS は遮光保護具として必要な試験項
目を ISO 規格から採用し,試験の一部
を変更。また,別の試験方法を追加し,
いずれかの試験方法を選択。

ISO 規格は JIS 以外の使用目的に
必要な試験項目も含んでいる。

表現の違いや試験方法に違いはあ
るが,試験結果で同等の品質にな
るため,実績のある JIS の方法を
選択肢として加えた。

9.2  カバーレンズ及び
カバープレート

追加

カバーレンズ及びカバープレートの
試験を追加。

5.2 の(V)欄参照

9.3  耐食性試験

ISO 4855 

7

一致

9.4  各部の難燃性試験

ISO 4855 

6.1

JIS とほぼ同じ

変更

表現が曖昧なところがあり,表現を変
更した。

赤熱部の当て方を明確化,評価方
法を明確にし,

5 秒以上燃え続け

ないとした。

23

T

 81

41

2016


24

T 8141:2016

(

I)JIS の規定

(

II)国際

規格番号

(

III)国際規格の規定

(

IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

(

V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

9  試験 
(続き)

9.5  完成品の試験

ISO 4855 

3.2

JIS とほぼ同じ

追加

把持性試験及びヘッドバンド取付部
の強度試験を追加。

完成品の品質を満足する試験が必
要。

8

耐消毒性

削除

 5.5 の(IV)欄参照

10  表示 10.1

製品表示

10.2  包装表示

追加

表示の箇条を追加。

製品規格を構成する必要項目のた
め追加。

11  取 扱 説
明書

追加

取扱説明書の箇条を追加。

同上

附属書

JA

(参考)

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 4007:2012,ISO 4849:1981,ISO 4850:1979,ISO 4854:1981,ISO 4855:1981,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

  一致  技術的差異がない。

  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

  変更  国際規格の規定内容を変更している。

  選択  国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

 MOD

国際規格を修正している。

24

T

 81

41

2016