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T 8123

:2007

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  要求事項

2

4.1

  一般

2

4.2

  研磨ブラスト作業用防護手袋の要求事項

3

4.3

  研磨ブラスト作業用防護服の要求事項

3

5

  試験

5

5.1

  サンプリング及び調整

5

5.2

  研磨ブラスト作業用防護手袋の試験方法

5

5.3

  研磨ブラスト作業用防護服の試験方法

6

5.4

  型の研磨ブラスト用防護服に実施する追加試験

10

6

  表示及び製造業者から提供される情報

10

6.1

  表示

10

6.2

  製造業者から提供される情報

10

附属書 A(参考)研磨ブラスト作業用防護服の例

12

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

14


T 8123

:2007

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本保安用品協会(JSAA)及び財団

法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認に

ついて,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

8123

:2007

粒状研磨材を用いるブラスト処理作業用防護服

Protective clothing for abrasive blasting operations using granular abrasives

序文

この規格は,2002 年に第 1 版として発行された ISO 14877 を基に作成した日本工業規格であるが,我が

国の実情を反映させるため技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,圧縮空気又は機械式手段で粒状物質を吹き付け,表面処理を行う,研磨ブラスト作業用の

防護服及び手の防護に関する最低限の要求事項並びに試験方法について規定する。防護服と呼吸用保護具

間との接続とともに,ブラスト作業中に生じる物質に対する防護も対象とする。

なお,この規格は,蒸気ブラスト作業,ジェットブラスト作業,及び火炎ブラスト作業には適用しない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 14877:2002

,Protective clothing for abrasive blasting operations using granular abrasives (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。

これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追

補を含む。

)には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 5903

  鋳造ショット及びグリット

JIS K 6404-3

  ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第 3 部:引張試験

注記  対応国際規格:ISO 1421,Rubber- or plastics-coated fabrics−Determination of tensile strength and

elongation at break (MOD)

JIS K 6404-4

  ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第 4 部:引裂試験

注記  対応国際規格:ISO 4674,Fabrics coated with rubber or plastics−Determination of tear resistance

(MOD)

JIS L 0217

  繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法

JIS L 1018

  ニット生地試験方法

注記  対応国際規格:ISO 3175-2,Textiles−Dry cleaning and finishing−Part 2: Procedures for

tetrachloroethene

及び ISO 6330:1984,Textiles−Domestic washing and drying procedures for textile


2

T 8123

:2007

testing

(全体評価:MOD)

JIS L 1096

  一般織物試験方法

注記  対応国際規格:ISO 13934-1,Textiles−Tensile properties of fabrics−Part 1: Determination of

maximum force and elongation at maximum force using the strip method

及び ISO 13934-2,Textiles

−Tensile properties of fabrics−Part 2: Determination of maximum force using the grab method(全

体評価:MOD)

JIS R 6253

  耐水研磨紙

JIS T 8005

  防護服の一般要求事項

JIS T 8051

  防護服−機械的特性−突刺抵抗性試験方法

JIS T 8115

  化学防護服−分類,表示及び性能要求事項

JIS T 8153

  送気マスク

JIS T 8157

  電動ファン付き呼吸用保護具

ISO 7000:2004

,Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis

ISO 13937-2

,Textiles−Tear properties of fabrics−Part 2: Determination of tear force of trouser -shaped test

specimens (Single tear method)

EN 270:1994

,Respiratory protective devices−Compressed air line breathing apparatus incorporating a hood

−Requirements, testing, marking

EN 388:1994

,Protective gloves against mechanical risks

EN 420:1994

,General requirements for gloves

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 8005 及び EN 420 によるほか,次による。

3.1

研磨ブラスト作業(abrasive blasting operation

研磨材を直接表面に吹き付けて表面処理をするための手法。ブラスト作業中,研磨ブラスト作業者及び

ブラスト処理される材料は,閉鎖された屋内又は屋外に存在する。研磨ブラスト作業者は,ブラスト処理

される材料から跳ね返る研磨材及び発生する粉じんに直接ばく露される。

3.2

研磨材(abrasives

表面処理のために,ブラスト処理される材料の表面に高速で直接当てられる粒状物質。

3.3

研磨ブラスト用コンビネーション(abrasive blasting combination

研磨ブラスト作業時に生じるリスクに対する防護服,及び適切な呼吸用保護具の組合せ。

4

要求事項

4.1

一般

着用者の皮膚に直接接触する可能性のある材料は,皮膚炎又はその他の健康被害の原因となる可能性が

知られている材料であってはならない。また,機器において,着用者と接触する可能性があるすべての部

位の仕上げ面には,鋭利な縁部及び  ばりが存在してはならない。


3

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4.2

研磨ブラスト作業用防護手袋の要求事項

4.2.1

一般要求事項

研磨ブラスト用の防護手袋は,EN 420 の 4.1(設計原則−一般)

4.2(手袋構造)

4.4(防護手袋の無害

性)及び 4.5(クリーニング)に適合しなければならない。また,手袋の防護性能は,手のすべての部位に

対して,次に示すように均一にしなければならない。

a)

当該用途の予見し得る使用条件下で,適切な防護が最高レベルに与えられるよう設計し,製造する。

b)

構造に縫合部を含む場合には,手袋全体の性能を著しく低下させることがないような材料及び縫合部

の強さでなければならない。

c)

材料は,物理的及び化学的に無害でなければならない。皮革の場合,pH は,3.5 を超え 9.5 未満とし,

クロム(Ⅵ)の含有量が 2 mg/kg 未満でなければならない。

d)

すべての試験は,特別の指定がない限り未使用品で行い,取扱表示がある場合には,推奨回数のクリ

ーニングの前後で評価試験を行わなければならない。

4.2.2

手袋材料の摩耗強さ

5.2.1

によって試験したとき,手袋材料の摩耗強さは,EN 388 の箇条 4(要求事項)の性能レベル 3 以上

とする。これは,摩擦回数 2 000 回の摩耗強さに相当する。

4.2.3

手袋材料の刃物切創抵抗性

5.2.2

によって試験したとき,手袋材料の刃物切創抵抗性は,EN 388 の箇条 4(要求事項)の性能レベル

1

以上とする。これは,カットインデックス 1.2 の刃物切創抵抗性に相当する。

4.2.4

手袋材料の引裂強さ

5.2.3

によって試験したとき,手袋材料の引裂強さは,EN 388 の箇条 4(要求事項)の性能レベル 3 以上

とする。これは,50 N の引裂強さに相当する。

4.2.5

手袋材料の突刺抵抗性

5.2.4

によって試験したとき,手袋材料の突刺抵抗性は,EN 388 の箇条 4(要求事項)の性能レベル 3 以

上とする。これは,100 N の突刺抵抗性に相当する。

注記  4.2.24.2.5 の性能レベルに関する事項を,参考表 に示す。

4.2.6

研磨ブラスト作業用手袋の寸法

手袋の寸法は,次の

表 に示す最小長さとする。手袋の長さとは,中指先端から手の甲側そで口までの外

径の距離とし,ニット製品又は手首部分に伸縮性素材を用いた製品は,静置した状態で測定した値で示す。

表 1−研磨ブラスト作業用手袋の最小長さ

呼び号数(号)

6 7 8 9 10

11

研磨ブラスト作業用手袋の最小長さ(mm)

295 305 315 325 340 350

4.2.7

研磨ブラスト作業における手袋着用時のつかみやすさ(dexterity

5.2.5

によって試験したとき,つかみやすさは,EN 420 の性能レベル 1 以上とする。これは,直径 11 mm

のピンをつまみ上げるときのつかみやすさに相当する。

4.3

研磨ブラスト作業用防護服の要求事項

4.3.1

型式

研磨ブラスト作業用防護服の三つの型式は,次のとおりとする。

1

型:研磨ブラスト作業によって発生する物質及び研磨材から,身体又は身体の一部を防護する防護服。

このタイプの防護服は,呼吸用保護具を必要としない。


4

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2

型:研磨ブラスト作業によって発生する物質及び研磨材から,身体又は身体の一部を防護する防護服。

このタイプの防護服は,適切な呼吸用保護具と組み合わせて使用する。

3

型:研磨ブラスト作業によって発生する物質及び研磨材から,着用者の身体全体を防護する防護服で

あり,粉じんに対する密閉性がなければならない。このタイプの防護服は,適切な呼吸用保護具

と組み合わせて使用する。

4.3.2

研磨ブラスト作業用防護服に関する一般要求事項(全型式)

4.3.2.1

防護服材料の寸法変化

5.3.2

によって試験したとき,防護服材料の寸法変化は,JIS T 8005:2005 の 5.4(クリーニング時の寸法

変化)の要求事項に適合しなければならない。

4.3.2.2

防護服材料の引張強さ

5.3.3

によって試験したとき,防護服材料の引張強さは,主要な 2 方向において 450 N 以上とする。この

要求事項は,50

%を超える破断時の伸びのある材料には適用しない。

4.3.2.3

防護服材料の縫合部強さ

5.3.4

によって試験したとき,防護服材料の縫合部強さは,200 N 以上とする。

4.3.2.4

防護服材料の突刺抵抗性

5.3.5

によって試験したとき,防護服材料の突刺抵抗性は,30 N 以上とする。

4.3.2.5

防護服材料の引裂強さ

5.3.6

によって試験したとき,防護服材料の引裂強さは,主要な 2 方向において 30 N 以上とする。

4.3.2.6

防護服のサイズ

防護服サイズ指定は JIS T 8005:2005 の 6.(サイズ指定)に適合しなければならない。

4.3.2.7

取扱表示ラベル

取扱表示ラベルは,JIS L 0217 に適合しなければならない。

4.3.2.8

研磨材に対する防護服材料の抵抗性

5.3.7

によって試験したとき,研磨ブラスト作業用防護服材料には,貫通孔,裂け目などが目視されては

ならない。

4.3.2.9

難燃性

5.3.8

によって試験したとき,材料は,火炎から遠ざけた後,5 秒以上燃え続けてはならない。

4.3.2.10

摩耗強さ

5.3.9

によって試験したとき,500 サイクル終了後に,ひじ(肘)からひざ(膝)に至る部分の防護服材

料には,貫通孔が目視されてはならない。

4.3.3

2

型及び 型の研磨ブラスト用防護服の追加要求事項

4.3.2

による要求事項に加え,2 型及び 3 型の研磨ブラスト用防護服は,次の要求事項に適合しなければ

ならない。

a)

研磨ブラスト用防護服と組み合わせて使用する呼吸用保護具は,JIS T 8153 又は JIS T 8157 に適合す

るものとする。

b) 3

型の防護服は,換気性がなければならない。供給された空気は,上肢を折り曲げ,しゃがんだ姿勢

の状態で,防護服の上肢及び下肢の開口部を経由して排出されるか,又は着用者の操作で適切な弁を

経由して排出されなければならない。試験は,5.4 によって行う。

c) 3

型の防護服のすべての開口部は,防護服内に粉じんが侵入しない構造でなければならない。防護服

は,ポケットのない設計とする。試験は,5.3.7 によって行う。


5

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5

試験

5.1

サンプリング及び調整

採取する試料は,防護服又は手袋の材料,及び設計を代表するものとする。

各試験に使用する試料の数及び大きさは,該当する試験規格に適合するものとする。特に指定されない

限り,試験は提供された材料で実施する。また,すべての表面試験は,最も外側にある面を対象として実

施する。

5.2

研磨ブラスト作業用防護手袋の試験方法

5.2.1

手袋材料の摩耗強さの測定

防護手袋材料の摩耗強さは,EN 388 によって試験する。JIS L 1096:1999 の 8.17.5[E 法(マーチンデー

ル法)

]による衣料用試験条件においては,標準摩擦布に代えて JIS R 6253:2006 に規定する P120-Cw の研

磨紙を用いて試験してもよい。

試料が相互に連結していない数層で構成されている場合,各層ごとに個別の試験をする。等級付けは,

個別試験の摩擦回数の合計によって行う。

5.2.2

手袋材料の刃物切創抵抗性の測定

手袋材料の刃物切創抵抗性の測定は,EN 388 の 6.2(刃物切創抵抗性)に規定する試験方法による。

注記  EN 388 から引用される試験方法の概要は,次のとおりである。

この試験は,皮革,布はく(帛)などの柔らかい材料を評価するものであり,鎖かたびらの

ような硬質材料の試験に用いることはできない。

試料の切創抵抗性は,規定の綿キャンバスでできた標準布の刃物切創抵抗性に対する相対値

であるカットインデックスという指数で評価するものである。

試験方法は,規定の同一回転丸刃に 5 N の荷重をかけて刃を回転往復させながら標準布,試

料,標準布の順に交互にカットする操作を 5 回繰り返す。それぞれの材料にカットスルーが生

じるときの回転刃の回転数を測定し,標準布をカットスルーするのに要した回転数の平均値と

試料をカットスルーするのに要した回転数との和を,標準布に要した回転数の平均値で除した

値を算出する。この値を上記 5 回の結果について平均した値をカットインデックスと定義する。

カットインデックスは,無名数で最低値は,1 である。

JIS T 8052:2005

に規定する切創抵抗性試験方法で求めた切創力 13 N 以上が,この試験によ

るカットインデックス 10 以上に,同じく 22 N 以上が 20 以上に相当するとされる。

カットインデックス 1.2 を性能レベル 1 とし,防護手袋が備えているべき最低限の刃物切創

抵抗とし,それを上回るものをカットインデックスに応じて,性能レベル 5(カットインデッ

クス 20 以上)までの等級を与えている。

5.2.3

手袋材料の引裂強さの測定

手袋材料の引裂強さの測定は,JIS L 1096:1999 の 8.15.1[A-1 法(シングルタング法)

]に規定する試験

方法によって,

図 0A の試験片をクランプの引張速度 100 mm/min で試験する。


6

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単位  mm

図 0A−試験片

5.2.4

手袋材料の突刺抵抗性の測定

手袋材料の突刺抵抗性の測定は,JIS T 8051 に規定する試験方法による。

5.2.5

手袋着用時のつかみやすさ(dexterity)の測定

つかみやすさの測定は,EN 420 の 6.3(手袋を着用した指によるつかみやすさ測定方法)に規定する試

験方法による。

この試験方法は,手袋を着用して親指と人差し指だけを用い,他の一切の補助手段なしに平面上に置い

た長さ 40 mm,直径 11 mm のステンレス鋼製のピンを,30 秒以内に連続して 3 回,失敗せずにつまみ上

げることができるかどうかを試験する。

5.3

研磨ブラスト作業用防護服の試験方法

5.3.1

前処理

取扱表示ラベルに特別な指定がない限り,試験前に防護服を,JIS L 1018:1999 の

附属書 の 5.(洗濯操

作)によって操作 No.2A 又は 2B 条件で 5 回洗濯し,最後に JIS L 1018:1999 の

附属書 の 6.5(乾燥 E-タ

ンブル乾燥)によって乾燥させる。水洗いができないと表示されている材料は,JIS L 1018:1999 の

附属書

3

によって 5 回ドライクリーニングを実施する。

注記 1  JIS L 1018:1999 の附属書 の規定は,ISO 3175-2 と同等である。

注記 2  JIS L 1018:1999 の附属書 の規定は,ISO 6330 と同等である。

5.3.2

防護服材料の寸法変化

防護服材料の寸法変化試験は,JIS T 8005:2005 の 5.3(クリーニング)及び 5.4(クリーニング時の寸法

変化)による。

5.3.3

防護服材料の引張強さ

引張強さ試験は,被覆された材料は,JIS K 6404-3 によって,織物材料は,JIS L 1096:1999 の

附属書 7

による。縁にあるよ(撚)り糸を切り離すのが困難な場合は,JIS L 1096:1999 の

附属書 によって試験を

繰り返し実施する。クランプの移動速度は,100±10 mm/min とする。

注記  JIS L 1096:1999 の附属書 の規定は,ISO 13934-1 及び ISO 13934-2 と同等である。

5.3.4

防護服材料の縫合部強さ

縫合部強さ試験は,JIS L 1096:1999 の

附属書 による。

注記  JIS L 1096:1999 の附属書 の規定は,ISO 13934-1 及び ISO 13934-2 と同等である。


7

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5.3.5

防護服材料の突刺抵抗性

突刺抵抗性は,JIS T 8051 に規定する試験方法による。

5.3.6

防護服材料の引裂強さ

防護服材料の引裂強さ試験は,ISO 13937-2 による。

コーティングされた防護服材料の引裂強さ試験は,JIS K 6404-4:1999 の 4.[試験方法 A-2:トラウザー

法(トラウザー形試験片によるシングル引裂き)

]による。クランプの移動速度は,100±10 mm/min とす

る。

5.3.7

研磨材に対する防護服材料の抵抗性

5.3.7.1

試験原理

防護服及び下着をテストダミーに着せ,規定の圧力及び規定の距離から研磨材にばく露し,研磨材に対

する防護服のばく露シミュレーションを実施する。

5.3.7.2

試験装置

5.3.7.2.1

マネキン

ショア A 硬度 90 以上の連続した表面をもつ,滑らかな材料で作られた適切なマネキン。

5.3.7.2.2

研磨材

JIS G 5903:1975

に規定する S-G100 のグリットを使用する。試験に使用したグリットは,再使用しては

ならない。 

5.3.7.2.3

吹付けノズル

図 に示すベンチュリノズルを使用する。

注記  適切なノズルの供給元に関する情報は,CEN/TC 79 の事務局から入手できる(http://www.

cenorm.be/

単位  mm

図 1−吹付けノズル

5.3.7.2.4

圧縮空気の供給

ノズル出口において 400 kPa の正圧をもち,連続した流量を確保する。

5.3.7.2.5

マネキンの下着

質量 160±10 g/m

2

のリブ編み綿の長そで(袖)及び長いすそ(裾)の白い下着を使用する。

5.3.7.3

試験手順

テストダミーに下着及び防護服を着せる。


8

T 8123

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使用するノズル,空気供給元及び研磨材を準備する。チェック装置(

図 2)をノズル(図 1)の出口に差

し込み,Y 部をねじで締め付ける。チェック器具の X 位置にゲージを取り付け,ブラスト圧力(吹付け圧

力)を測定し,空気の供給量を調節してゲージ圧を 400 kPa に合わせる。試験を開始する前にチェック器

具を取り外す。

単位  mm

X

  チェック装置の接続部

Y

  圧量調整時のノズル取付け用固定ねじの位置

図 2−チェック装置

なお,材料への定常な流れを確保するために,テストダミーに直接当てる前に 15 秒間 45°の角度でジェ

ットを横にそらして噴射する必要がある。

テストダミーから 3 m の距離にノズルを固定する。テストダミーの防護服で覆われている部分だけを研

磨材のジェットにばく露する。その他の部分は,適切な保護材で被う。規定の高さ(覆面の中央,胸,下

半身)へのノズルの調整については,

図 に示す。

5.3.7.2.4

に規定した正圧で 2 分間,研磨材のジェットを防護服に直接当てる。

ブラストノズルをダミーから 1 m の位置に移動し,5.3.7.2.4 に規定した正圧ですべての試験対象のばく

露部分に 2 秒間再度ブラストする。

防護服に目に見える損傷(貫通孔,裂け目など)がないかを検査する。

3

型の防護服については,下着に粉じんが付着していないかを検査する。


9

T 8123

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単位  mm

a

ひざ(膝)部分

b

バイザー中心から 450 mm

c

バイザー中心

d

試験前:15 秒間ブラスト

e

試験中:2 秒間ブラスト

f

試験中:2 分間ブラスト

図 3−ブラスト作業用防護服材料の耐研磨材性試験のためのノズル配置

5.3.8

難燃性

難燃性試験は,EN 270 の 7.5(難燃性)による。

注記  EN 270 から引用される試験方法の概要は,次のとおりである。

a)

装置  流量制御器付プロパンボンベ,圧力計,フラッシュバック防止装置,圧力計,試験片

支持台,回転装置,バーナで構成する。プロパンは純度 95

%以上のものを用いる。

b)

手順

1)

水平状態の試料を,バーナの先端から 20±2 mm の位置に移動できるようにセットする。

2)

炎の高さを 40±4 mm,バーナの先端から 20±2 mm の位置の炎の温度が 800±50 ℃になる

ようにプロパンの流量を調節する。


10

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3)

試料を 60±6 mm/min の速度で回転させ,炎に 1 回ばく露する。

4)

試験終了後,損傷又は継続的な燃焼の有無を報告する。

5) 2

枚の試料を試験する。

5.3.9

摩耗

摩耗試験は,JIS L 1096:1999 の 8.17.5[E 法(マーチンデール法)

]による衣料用試験条件において,標

準摩擦布に代えて JIS R 6253:2006 に規定する P320-Cw の研磨紙を用いて行う。

5.4

3

型の研磨ブラスト用防護服に実施する追加試験

JIS T 8115:2005

附属書 の試験中に,被験者が腕を折り曲げ,しゃがんだ姿勢のときに,空気の供給

が途切れていないか検査する。

6

表示及び製造業者から提供される情報

6.1

表示

6.1.1

研磨ブラスト作業用防護手袋の表示

研磨ブラスト作業用防護手袋には,本体の見やすい場所に次の事項を恒久的な方法で表示する。ただし,

1

枚ごとの包装に表示してもよい。

a)

この規格番号

b)

製造業者名又はその略号

c)

製品の名称及び/又は型番号

d)

サイズ

e)

使用目的:研磨ブラスト作業用

手袋には,研磨ブラスト作業を表す図記号(

図 参照)を添付する。

図 4−研磨ブラスト作業用防護服の図記号(ISO 7000-2482

6.1.2

研磨ブラスト作業用防護服の表示

表示は,JIS T 8005 による。表示には,型式名(1 型,2 型又は 3 型)を含めなければならない。

研磨ブラスト作業用防護服には,研磨ブラスト作業の図記号(

図 参照)を添付する。

6.2

製造業者から提供される情報

6.2.1

研磨ブラスト作業用手袋に関して製造業者から提供される情報

製造業者から提供される情報は,JIS T 8005:2005 の 8.(製造業者情報)に適合しなければならない。

6.2.2

研磨ブラスト作業用の防護服に関して製造業者から提供される情報

製造業者から提供される情報は,JIS T 8005:2005 の 8.(製造業者情報)に適合しなければならない。


11

T 8123

:2007

研磨ブラスト用防護服 2 型及び 3 型には,次の情報を追加しなければならない。

−  同時に使用する呼吸用保護具のタイプ又は型式名

−  同時に使用する呼吸用保護具が,JIS T 8153 又は JIS T 8157 に適合していることの表明。

参考表 1−レベルの参考事項

試験

レベル

1

レベル

2

レベル

3

レベル

4

レベル

5

摩耗強さ 
(摩擦回数)

100 500 2 000

8 000

刃物切創抵抗性 
(カットインデックス)

1.2 2.5  5.0

10.0

20.0

引裂強さ(N) 10

25

50

75

突刺抵抗性(N) 20

60

100

150


12

T 8123

:2007

附属書 A

参考)

研磨ブラスト作業用防護服の例

序文

この附属書は,本体の規定を補足するものであって,規定の一部ではない。

研磨ブラスト作業用防護服 

図 A.1−研磨ブラスト作業用防護服 型の例


13

T 8123

:2007

研磨ブラスト作業用防護服 

図 A.2−研磨ブラスト作業用防護服 型の例


14

T 8123

:2007

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS T 8123

:2007  粒状研磨材を用いるブラスト処理作業用防護服

ISO 14877

:2002,Protective clothing for abrasive blasting operations using granular

abrasives

(Ⅰ)

JIS

の規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)

JIS

と国際規格との技術的

差異の箇条ごとの評価及びその

内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ)

国際規

格番号

箇条 
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)

JIS

と国際規格との技術的差異の理由及び

今後の対策

1

適用範囲

1

一致

2

引用規格

3

用語及び

定義

3

一致

4

要求事項 4.1

一般

4.2

研磨ブラスト作業用防

護手袋の要求事項

4.3

研磨ブラスト作業用防

護服の要求事項

4 4.1

4.2

4.3

一致

追加

変更

分かりやすくするため 4.2.1 に EN 420 の要求事
項を要約して追記,4.2.5 に EN 388 の性能レベ
ルを注記,4.2.6 に手袋の長さについて追記した。

国際規格及び EN 規格を対応 JIS に変更。

5

試験 5.1

サンプリング及び調整

5.2

研磨ブラスト作業用防

護手袋の試験方法

5.3

研磨ブラスト作業用防

護服の試験方法

5.4 3

型の研磨ブラスト用

防護服に実施する追加試

5 5.1

5.2

5.3

5.4

一致

選択/追加

追加/変更

変更

グリットの粒度を

JIS

に変更

5.2.1

に JIS を選択可とし追加した。

分かりやすくするため 5.2.2 に EN 388 の試験方
法を要約して注記,5.2.3 に試験片の図を追加,

5.2.5

に EN 420 の試験方法を要約して追記した。

国際規格及び EN 規格を対応 JIS 規格に変更。 
分かりやすくするため 5.3.8 に EN 270 の試験方

法を要約して注記した。

EN

規格を JIS に変更した。

2

T

 812

3


200

7


15

T 8123

:2007

(Ⅰ)

JIS

の規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)

JIS

と国際規格との技術的

差異の箇条ごとの評価及びその
内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ)

国際規
格番号

箇条 
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)

JIS

と国際規格との技術的差異の理由及び

今後の対策

6

表示及び

製造業者か

ら提供され
る情報

6.1

表示

6.2

製造業者から提供され

る情報

6 6.1

6.2

追加

変更

EN

規格を JIS に変更した。分かりやすくするた

め 6.1.1 に EN 420 の要求事項の概要を追記した。

EN

規格を JIS に変更した。

附属書 A 
(参考)

研磨ブラスト作業用防護
服の例

Annex A

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 14877:2002,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 
    −  選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

2

T

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3


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7