>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

T 8122

:2015

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類 

3

4.1

  バイオハザード対策用防護服の種類  

3

4.2

  材料及び縫合部のクラス区分  

3

5

  一般要求事項  

4

6

  性能 

4

6.1

  全般  

4

6.2

  バイオハザード対策用防護服完成品の性能要求事項  

6

6.3

  材料及び縫合部の性能要求事項  

6

6.4

  バイザー,手袋,フットウエアなどの性能要求事項  

8

7

  試験 

8

7.1

  全般  

8

7.2

  前処理  

10

7.3

  バイオハザード対策用防護服完成品の試験  

10

7.4

  材料及び縫合部の試験  

11

8

  表示 

12

9

  取扱説明書  

12

10

  製品技術情報  

13


T 8122

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益社団法人日本

保安用品協会(JSAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。これによって,JIS T 8122:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

8122

:2015

生物学的危険物質に対する防護服

Protective clothing for protection against hazardous biological agents

適用範囲 

この規格は,生物学的危険物質への暴露又は接触の危険から作業者を防護するための防護服(以下,バ

イオハザード対策用防護服という。

)について規定する。この規格の対象とするバイオハザード対策用防護

服は,全身防護服(気密服,陽圧服及び密閉服)

,部分防護服(ガウン,手術衣,実験衣,エプロンなど)

及び部分防護具(キャップ,シューズカバー,腕カバーなど)とする。また,バイオハザード対策用防護

服には,限定使用及び再使用可能な製品がある。

この規格は,バイオハザード対策用防護服と一体になっているバイザー,手袋及びフットウエア並びに

同時に使用する呼吸用保護具にも適用できる。化学物質,電離放射線,放射性物質による汚染及び熱的(高

温,低温)危険有害性については適用しない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 7350-1

  プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 1 部:通則

JIS K 7350-2

  プラスチック−実験室光源による暴露試験方法−第 2 部:キセノンアークランプ

JIS K 7350-3

  プラスチック−実験室光源による暴露試験方法−第 3 部:紫外線蛍光ランプ

JIS K 7350-4

  プラスチック−実験室光源による暴露試験方法−第 4 部:オープンフレームカーボン

アークランプ

JIS L 1092

  繊維製品の防水性試験方法

JIS L 1093

  繊維製品の縫目強さ試験方法

JIS L 1096

  織物及び編物の生地試験方法

JIS L 1913

  一般不織布試験方法

JIS T 8001

  呼吸用保護具用語

JIS T 8005

  防護服の一般要求事項

JIS T 8030

  化学防護服−防護服材料の耐透過性試験

JIS T 8032-1

  化学防護服完成品の試験方法−第 1 部:ガス気密性の求め方(内部圧力試験)

JIS T 8032-2

  化学防護服完成品の試験方法−第 2 部:エアロゾル及び気体の漏れ率の求め方(内部へ

の漏れ率試験)

JIS T 8032-3

  化学防護服完成品の試験方法−第 3 部:液体ジェットに対する耐浸透性の求め方(ジェ

ット試験)

JIS T 8032-4

  化学防護服完成品の試験方法−第 4 部:液体スプレーに対する耐浸透性の求め方(スプ


2

T 8122

:2015

レー試験)

JIS T 8033

  化学防護服−防護服材料の液体化学物質に対する耐浸透性試験方法

JIS T 8060

  血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の血液及び体液に対する耐浸透性の求

め方−人工血液を用いる試験方法

JIS T 8061

  血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の血液媒介性病原体に対する耐浸透性

の求め方−Phi-X174 バクテリオファージを用いる試験方法

JIS T 8115

  化学防護服

JIS T 8124-1

  固体粉じんに対する防護服−第 1 部:浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5 化学防護

服)の性能要求事項

JIS T 8124-2

  固体粉じんに対する防護服−第 2 部:微粒子エアロゾルに対する全身化学防護服内部へ

の漏れ率試験方法

ISO 7000:2014

,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語の定義は,JIS T 8001 及び JIS T 8115 によるほか,次による。

3.1 

バイオハザード対策用防護服(protective clothing for protection against hazardous biological agents)

生物学的危険物質の暴露又は接触から作業者を防護するために着用する防護服の総称。

3.2 

バイオハザード対策用全身防護服(whole body biological protective clothing)

手,足,及び頭部を含め全身又は大部分を防護するバイオハザード対策用防護服。

3.3 

気密服(gas-tight biological protective clothing)

手,足,及び頭部を含め全身を防護し,服内部を気密に保つ構造のバイオハザード対策用全身防護服。

3.4 

陽圧服(positive pressured non-gas-tight biological protective clothing)

手,足,及び頭部を含め全身を防護し,外部から服内部を陽圧に保つ呼吸用空気を取り入れる構造の非

気密形バイオハザード対策用全身防護服。

3.5 

密閉服(non-gas-tight biological protective clothing)

液状又は浮遊固体粉じんの生物学的危険物質から着用者を防護するための,非気密形・非陽圧形バイオ

ハザード対策用全身防護服。

注記  密閉服の形状は,カプセル形,フード付カバーオール形,カバーオール形及び上下形などがあ

る。

3.6 

バイオハザード対策用部分防護服(partial body biological protective clothing)

ガウン,手術衣,実験衣,ジャケット,ズボン,エプロンなど,身体のく(躯)体部分を生物学的危険

物質の浸透から防護する防護服(以下,部分防護服という)

3.7 

バイオハザード対策用部分防護具(biological protective accessary)


3

T 8122

:2015

キャップ,シューズカバー,腕カバーなど,身体の一部分を生物学的危険物質の浸透から防護する防護

具(以下,部分防護具という。

3.8 

バイオハザード対策用防護服材料(biological protective clothing material)

身体の各部を防護する目的で,

バイオハザード対策用防護服本体に使用される素材又は素材の組合せ

(以

下,材料という。

。バイオハザード対策用防護服材料には,着用者の主防護層(primary barrier)となる素

材を含んでいる。

注記  材料には,バイザー,手袋及びフットウエアに使用する素材は含まない。これらに使用する素

材の性能は,別にこの規格又は対応する固別の規格によって規定する。

3.9 

生物学的危険物質(hazardous biological agents)

ヒト又は動物に危害を及ぼす病原体及び生物由来物質の総称。

3.10 

除染(decontamination)

ヒトに危害を及ぼす病原体及び生物由来物質を不活化又は完全に除去すること。

3.11 

人工血液(synthetic blood)

アマランス色素,界面活性剤,増粘剤,無機塩類及び蒸留水の混合液で,血液及び幾つかの体液を代表

する表面張力及び粘度をもつ液体。

注記  この規格における人工血液は,実際の血液又は体液の全ての特性(色,凝固,細胞成分の構成

など)を模擬するものではない(JIS T 8060 参照)

3.12 

バクテリオファージ(bacteriophage)

細菌に感染し,菌体内で増殖する細菌ウイルスの一群。

注記  この規格で使用するバクテリオファージは,Phi-X174 である。Phi-X174 バクテリオファージは,

ヒトに対しての病原性はないが,病原性ウイルスのシミュレーションとして使用できる(JIS T 

8061

参照)

3.13 

吸水性続服(absorbent overall)

吸水性材料でできた続服(オーバーオール)

。試験用防護服の下に着用し,防護服完成品の液体スプレー

試験,液体ジェット試験及びマネキン試験において,液体の浸透を確認するために用いる。

種類 

4.1 

バイオハザード対策用防護服の種類 

バイオハザード対策用防護服の種類は,

表 による。

また,種類は,一緒に使用する呼吸用保護具又は用途によって区分する。

さらに,バイオハザード対策用全身防護服,部分防護服及び部分防護具には,限定使用のものと再使用

可能なものがある。また,除染をするものとしないものがある。

4.2 

材料及び縫合部のクラス区分 

材料及び縫合部は,性能によってクラス 1∼クラス 6 に区分する。


4

T 8122

:2015

なお,クラス区分は,箇条 10 によって報告する。

表 1−バイオハザード対策用防護服の種類 

種類

呼吸用保護具又は用途による区分

全身防護服

気密服

自給式呼吸器内装形

自給式呼吸器外装形

送気式

陽圧服

送気式 
PAPR 式

密閉服

液体防護

スプレー防護

浮遊固体粉じん防護

ミスト防護

部分防護服

  −

部分防護具

  −

一般要求事項 

バイオハザード対策用防護服は,JIS T 8005 に適合しなければならない。

性能 

6.1 

全般 

バイオハザード対策用防護服の完成品及び材料などの性能は,

表 による。


5

T 8122

:2015

表 2−バイオハザード対策用全身防護服,部分防護服,部分防護具の性能 

性能

細分

箇条

気密服

陽圧服

密閉服

部分
防護

部分 
防護

自給式

呼吸器

内装形

自給式

呼吸器

外装形

送気式

送気式 PAPR 式

液体防

スプレ
ー防護

浮遊固

体粉じ

ん防護

ミスト

防護


気密性

6.2.1 

漏れ防護性

6.2.2 

a)

b)

c)

耐液体ジェット浸透性

6.2.3 

耐液体スプレー浸透性

6.2.4 

耐浮遊固体粉じん浸透性

6.2.5 

d)

d)

d)

d)

d)

耐ミスト浸透性

6.2.6 

e)

e)

e)

e)

e)

e)

実用性能

6.2.7 

な 

耐透過性

f)

6.3.1 

耐人工血

液浸透性

圧力下の耐液体浸透性

6.3.2.1

耐液体浸透性

6.3.2.2

g)

g)

g)

g)

g)

g)

g)

耐バクテリオファージ浸透性

6.3.3 

物理的性能

6.3.4 

バイザー,手袋,フットウエアなどの性能

h)

6.4 

◎は必須の性能,○は条件付き性能及び△は任意選択の性能を意味する。 

a)

  気密性(6.2.1)を満足する場合は,漏れ率試験(7.3.2.2)を省略して漏れ防護性(6.2.2)を満足するものとみなすことができる。

b)

  面体がバイオハザード対策用全身防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服の場合は,漏れ率試験(7.3.2.2)を実施して,漏れ防護性(6.2.2)を満

足しなければならない。

c)

  呼吸用保護具を併用しない送気式気密服の場合は,漏れ率試験(7.3.2.2)を実施して漏れ防護性(6.2.2)を満足しなければならない。

d)

  気密性(6.2.1)又は漏れ防護性(6.2.2)を満足する場合は,微粒子エアロゾル漏れ率試験(7.3.2.5)を省略して耐浮遊固体粉じん浸透性(6.2.5)を満足するも

のとみなすことができる。

e)

  耐液体スプレー浸透性(6.2.4)を満足する場合は,ミスト試験(7.3.2.6)を省略して耐ミスト浸透性(6.2.6)を満足するものとみなすことができる。

f)

  化学除染を必要とする防護服は,使用する除染剤での耐透過性(6.3.1)を満たさなければならない。

g)

  圧力下の耐液体浸透性(6.3.2.2)を満足する場合は,耐液体浸透性試験(7.4.4.2.2)を省略して耐液体浸透性(6.3.2.2)を満足するものとみなすことができる。

h)

  服一体形のバイザー,手袋及びフットウエアは,6.4 に規定する要求事項を満たさなければならない。

5

T

 81

22

201

5


6

T 8122

:2015

6.2 

バイオハザード対策用防護服完成品の性能要求事項 

6.2.1 

気密性 

気密性は,7.3.2.1 の試験を行ったとき,試験圧力負荷時間経過後に 20 %を超える圧力低下があってはな

らない。

6.2.2 

漏れ防護性 

漏れ防護性は,7.3.2.2 の試験を行ったとき,漏れ率は 0.05 %以下とする。ただし,面体がバイオハザー

ド対策用防護服に連結部で接合する自給式呼吸器外装形気密服の漏れ率は,面体内で 0.05 %以下とする。

ただし,面体がバイオハザード対策用全身防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服及び呼

吸用保護具を併用しない送気式気密服を除き,6.2.1 の気密性を満足する場合は,7.3.2.2 の漏れ率試験を省

略し,漏れ防護性を満足するものとみなすことができる。

6.2.3 

耐液体ジェット浸透性 

耐液体ジェット浸透性は,7.3.2.3 の試験を行ったとき,基準汚染面積の 3 倍以上の浸透があってはなら

ない。

6.2.4 

耐液体スプレー浸透性 

耐液体スプレー浸透性は,7.3.2.4 の試験を行ったとき,基準汚染面積の 3 倍以上の浸透があってはなら

ない。

6.2.5 

耐浮遊固体粉じん浸透性 

耐浮遊固体粉じん浸透性は,7.3.2.5 の試験を行ったとき,JIS T 8124-1 に適合しなければならない。

ただし,6.2.1 の気密性を満足する場合は,7.3.2.5 の微粒子エアロゾル漏れ率試験を省略して,耐浮遊固

体粉じん浸透性を満足するものとみなすことができる。

6.2.6 

耐ミスト浸透性 

耐ミスト浸透性は,7.3.2.6 の試験を行ったとき,基準汚染面積の 3 倍以上の浸透があってはならない。

ただし,6.2.4 の耐液体スプレー浸透性を満足する場合は,7.3.2.6 のミスト試験を省略して,耐ミスト浸

透性を満足するものとみなすことができる。

6.2.7 

実用性能 

実用性能は,7.3.2.7 の試験を行ったとき,次の性能を満足しなければならない。

a)

試験運動中,被験者のいかなる作業の実施を防げるものであってはならない,又は性能上の欠陥とな

る破損が生じてはならない。

b)

十分な視野があり,光学的欠陥が少なく,曇りにくい構造でなければならない。健常な視力をもつ被

験者が着用したとき,6 m の距離から,縦 100 mm×横 200 mm の表示板に適切な大きさで,無作為に

選択されて書かれた 4 文字を,不都合なく読み取れるものでなければならない。

c)

バイザー付きバイオハザード対策用防護服のバイザーは,試験運動中,被験者の周辺視野を妨げるも

のであってはならない。

d)

気密服は,実用性能試験後 7.3.2.1 に規定した試験を行い,20 %を超える圧力低下があってはならない。

6.3 

材料及び縫合部の性能要求事項 

6.3.1 

耐透過性 

耐透過性は,7.4.4.1 の試験によってクラス分けを行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならな

い。


7

T 8122

:2015

表 3−耐透過性 

単位  分

クラス

平均破過時間

6

480 を超え

5

240 を超え 480 以下

4

120 を超え 240 以下

3

60 を超え 120 以下

2

30 を超え 60 以下

1

10 を超え 30 以下

6.3.2 

耐人工血液浸透性 

6.3.2.1 

圧力下の耐液体浸透性 

圧力下の耐液体浸透性は,7.4.4.2.1 の試験を行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならない。

表 4−圧力下の耐液体浸透性 

単位  kPa

クラス

試験圧力

6 20 
5 14 
4 7 
3 3.5 
2 1.75 
1 0

a)

a)

  テストセル内の液体は,自然圧力だけの非加

圧状態である。

6.3.2.2 

耐液体浸透性 

耐液体浸透性は,7.4.4.2.2 の試験を行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならない。

表 5−耐液体浸透性 

単位  %

クラス

平均浸透指数

6

1 未満

5  1 以上  2 未満 
4  2 以上 10 未満 
3  10 以上 20 未満 
2  20 以上 30 未満 
1  30 以上 50 未満

6.3.3 

耐バクテリオファージ浸透性 

耐バクテリオファージ浸透性は,7.4.4.3 の試験を行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならな

い。


8

T 8122

:2015

表 6−耐バクテリオファージ浸透性 

単位  kPa

クラス

試験圧力

6 20 
5 14 
4 7 
3 3.5 
2 1.75 
1 0

a)

a)

  テストセル内の液体は,自然圧力だけの非加

圧状態である。

6.3.4 

物理的性能 

物理的性能については任意選択とする。必要な場合は,7.4.5 に規定した試験によって,受渡当事者間で

合意した性能を満たさなければならない。

6.4 

バイザー,手袋,フットウエアなどの性能要求事項 

6.4.1 

バイザー,手袋及びフットウエア 

6.4.1.1 

一般 

バイオハザード対策用防護服と一体となっているバイザー,手袋及びフットウエアの性能は,JIS T 8115

の 7.6(服一体形バイザー)

7.7(服一体形手袋)∼7.9(服一体形手袋及びフットウエアの接合部強さ)

によるほか,次の試験に適合しなければならない。

6.4.1.2 

耐透過性 

耐透過性は,7.4.4.1 の試験を行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならない。

6.4.1.3 

耐人工血液浸透性 

耐人工血液浸透性は,7.4.4.2.1 の試験又は 7.4.4.2.2 の試験を行ったとき,それぞれ

表 又は表 のいず

れかを満足しなければならない。

6.4.1.4 

耐バクテリオファージ浸透性 

耐バクテリオファージ浸透性は,7.4.4.3 の試験を行ったとき,

表 のいずれかを満足しなければならな

い。

6.4.2 

呼吸用保護具 

バイオハザード対策用防護服と同時に使用する呼吸用保護具は,JIS T 8115 の 5.11(面体)

5.12(自給

式呼吸器と同時に使用するエアラインに接続するパススルー)

5.13(空気供給システム)

5.14(呼吸用ホ

ース及び換気用ホース)

5.15(空気流量)

5.16(排気装置)

5.17(化学防護服内圧力)及び 5.18(吸入

空気)に規定する要求事項を満たさなければならない。

試験 

7.1 

全般 

バイオハザード対策用防護服の完成品及び材料などの試験項目は,

表 による。


9

T 8122

:2015

表 7−バイオハザード対策用全身防護服,部分防護服及び部分防護具の試験項目 

試験項目

細分

箇条

気密服

陽圧服

密閉服

部分
防護

部分 
防護

自給式

呼吸器

内装形

自給式

呼吸器

外装形

送気式

送気式 PAPR 式

液体防

スプレ
ー防護

浮遊固

体粉じ

ん防護

ミスト

防護


気密性試験

7.3.2.1 

漏れ率試験

7.3.2.2 

a)

b)

c)

液体ジェット試験

7.3.2.3 

液体スプレー試験

7.3.2.4 

微粒子エアロゾル漏れ率試験

7.3.2.5 

d)

d)

d)

d)

d)

ミスト試験

7.3.2.6 

e)

e)

e)

e)

e)

e)

実用性能試験

7.3.2.7 


耐透過性試験

f)

7.4.4.1 

耐人工血液
浸透性試験

圧力下の耐液体浸透

性試験

7.4.4.2.1

耐液体浸透性試験

7.4.4.2.2

g)

g)

g)

g)

g)

g)

g)

耐バクテリオファージ浸透性試験

7.4.4.3 

物理的性能試験

7.4.5 

バイザー,手袋,フットウエアなどの

性能試験

h)

6.4 

◎は必須の性能,○は条件付き性能及び△は任意選択の性能を意味する。 

a)

  気密性試験(7.3.2.1)を実施することによって省略できる。

b)

  面体がバイオハザード対策用全身防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服に適用する[該当しない場合は,気密性試験(7.3.2.1)を実施すること

によって省略できる]

c)

  呼吸用保護具を併用しない送気式気密服に適用する[該当しない場合は,気密性試験(7.3.2.1)を実施することによって省略できる]。

d)

  気密性試験(7.3.2.1)又は漏れ率試験(7.3.2.2)を実施することによって省略できる。

e)

  液体スプレー試験(7.3.2.4)を実施することによって省略できる。

f)

  化学除染を必要とする防護服に適用する。

g)

  圧力下の耐液体浸透性試験(7.4.4.2.1)を実施することによって省略できる。

h)

  服一体形のバイザー,手袋及びフットウエアなどに適用する。

9

T

 81

22

201

5


10

T 8122

:2015

7.2 

前処理 

材料,縫合部,接合部及び完成品は,受渡当事者間の協議によって必要なときは,試験前に次の前処理

を行う。

a) 

洗濯による前処理  洗濯による前処理は,JIS L 1096 の 8.24.1[A 法(かくはん形洗濯機を用いる方

法)

]又は,製造業者が指定する洗濯方法若しくは使用者が指定する洗濯方法による。

b) 

温度による前処理  温度による前処理は,JIS T 8115 の 5.2(温湿度による前処理)によって行う。

c) 

ウェザリングによる前処理  ウェザリングによる前処理は,屋外で雨及び/又は太陽光にさらされて

性能が劣化するおそれがある場合には,JIS K 7350-1 に基づいて,JIS K 7350-2JIS K 7350-3JIS K 

7350-4

のいずれかの方法を適用する。

d) 

除染による前処理  除染による前処理は,使用する除染剤及び方法によって必要な前処理を行う。

e) 

着用による前処理  使用前に着用者による前処理が必要とする製品は,JIS T 8115 の A.3(手順 C)で

前処理を行う。被験者は,防護服サイズに対し,上限に近い身体寸法であることが望ましい。

7.3 

バイオハザード対策用防護服完成品の試験 

7.3.1 

一般 

次の試験(1 250 Pa 又は 1 750 Pa の圧力で防護服を膨張させる 7.3.2.1 の気密性試験を除く。

)に当たって

は,製造業者の取扱説明書に従って装着した状態で実施する。ただし,部分防護服及び部分防護具は,こ

の試験を適用しない。

なお,気密服及び陽圧服の液体ジェット試験及び液体スプレー試験は,防護服と吸水性続服との離隔を

防ぐため,空気を供給せずマネキンで試験を行う。試験結果は箇条 10 によって報告する。

7.3.2 

試験方法 

7.3.2.1 

気密性試験 

気密性試験は,JIS T 8032-1 の A 法又は B 法で試験を行う。2 着の試料を試験する。

7.3.2.2 

漏れ率試験 

漏れ率試験は,異なる被験者によって JIS T 8032-2 の A 法[塩化ナトリウム(NaCl)法]又は B 法[六

ふっ化硫黄(SF

6

)法]で試験を行う。2 着の試料を試験する。ただし,面体がバイオハザード対策用全身

防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服及び呼吸用保護具を併用しない送気式気密服を除き,

7.3.2.1

の気密性試験を実施して 6.2.1 の気密性を満足する場合は,漏れ率試験を省略することができる。

7.3.2.3 

液体ジェット試験 

気密服及び陽圧服の液体ジェット試験は,マネキンによって JIS T 8032-3 で試験を行う。液体防護用密

閉服の場合は,異なる被験者によって JIS T 8032-3 で試験を行う。それぞれ 2 着の試料を試験する。

7.3.2.4 

液体スプレー試験 

気密服及び陽圧服の液体スプレー試験は,マネキンによって JIS T 8032-4 の B 法で試験を行う。このと

き,足踏み及び腕の振りは行わないものとする。スプレー防護用密閉服の場合は,異なる被験者によって

JIS T 8032-4

の B 法で試験を行う。それぞれ 2 着の試料を試験する。

7.3.2.5 

微粒子エアロゾル漏れ率試験 

微粒子エアロゾル漏れ率試験は,JIS T 8124-2 によって試験を行う。ただし,7.3.2.1 の気密性試験を実

施して 6.2.1 の気密性を満足する場合は,微粒子エアロゾル漏れ率試験を省略することができる。

7.3.2.6 

ミスト試験 

ミスト試験は,異なる被験者によって JIS T 8032-4 の A 法(低レベルスプレー試験)で試験を行う。2

着の試料を試験する。ただし,7.3.2.4 の液体スプレー試験を実施して 6.2.4 の耐液体スプレー浸透性を満


11

T 8122

:2015

足する場合は,ミスト試験を省略することができる。

7.3.2.7 

実用性能試験 

実用性能試験は,JIS T 8115 の A.3(手順 C)で試験を行う。2 着の試料を試験する。7.2 の a)d)  の前

処理を行う場合は,前後 1 着の試験を行う。

7.4 

材料及び縫合部の試験 

7.4.1 

一般 

試験結果は,箇条 10 によって報告する。

7.4.2 

試料調整 

試料調整は,通常,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%で 24 時間以上放置し,試験は 10 分以内に開

始する。

注記  製造業者は,カタログ,取扱説明書等の技術情報に次の文言を記載し,代替の温度による試料

調整条件を選択することもできる。

“この製品は JIS T 8122 に規定する条件と異なる,次の条

件で試料調整をした[温度(℃)及び相対湿度(%)

7.4.3 

試験温湿度 

試験温湿度は,特に指定がなければ,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%とする。

注記  製造業者は,カタログ,取扱説明書などの技術情報に次の文言を記載し,代替の温湿度による

試験条件を選択することもできる。

“この製品は JIS T 8122 に規定する条件と異なる,次の条

件で試験をした[温度(℃)及び相対湿度(%)

7.4.4 

試験方法 

7.4.4.1 

耐透過性試験 

耐透過性試験は,JIS T 8030 の A 法(液体化学物質との連続接触試験)又は B 法(気体化学物質との連

続接触試験)で試験する。このとき,標準透過速度は,毎分 0.1 μg/cm

2

とする。

化学除染を必要とする防護服は,使用する除染剤で試験する。

耐透過性データは,除染に使用する化学物質について報告する。

7.4.4.2 

耐人工血液浸透性試験 

7.4.4.2.1 

圧力下の耐液体浸透性試験 

圧力下の耐液体浸透性試験は,人工血液を用いて JIS T 8060 の 8.3(試験手順)の手順 B で試験する。

使用する人工血液は,JIS T 8060 による人工血液とする。

7.4.4.2.2 

耐液体浸透性試験 

耐液体浸透性は,人工血液を用いて JIS T 8033 に従って試験する。

なお,平均浸透指数は,蒸発損失補正後の値とする。使用する人工血液は,JIS T 8060 による人工血液

とする。

7.4.4.3 

耐バクテリオファージ浸透性試験 

耐バクテリオファージ浸透性試験は,Phi-X174 を用い,JIS T 8061 の 8.8(バクテリオファージ負荷試験

懸濁液への材料の暴露)の手順 B 又は手順 C で試験する。

7.4.5 

物理的性能試験 

7.4.5.1 

一般 

この試験を行った場合,試験結果は箇条 10 によって報告する。

7.4.5.2 

引張強さ 

引張強さは,JIS L 1096 の 8.14.1[A 法(ストリップ法)

]によって試験を行う。


12

T 8122

:2015

7.4.5.3 

引裂強さ 

引裂強さは,JIS L 1913 の 6.4.2(トラペゾイド法)によって試験を行う

7.4.5.4 

突刺強さ 

突刺強さは,JIS T 8115 の 6.12(突刺強さ)によって試験を行う

7.4.5.5 

破裂強さ 

破裂強さは,JIS L 1096 

附属書 M[繊維製品−生地の破裂特性−破裂強さ及び破裂膨張度の測定(液

圧法)

]によって試験を行う

7.4.5.6 

摩耗強さ 

摩耗強さは,JIS T 8115 の 6.14(摩耗強さ)によって試験を行う

7.4.5.7 

はっ水度 

はっ水度は,JIS L 1092 の 7.2[はっ水度試験(スプレー試験)

]によって試験を行う

7.4.5.8 

縫合部強さ 

縫合部強さは,JIS L 1093 の 7.1[A 法(グラブ法)

]によって試験を行う

7.4.5.9 

耐水度 

耐水度は,JIS L 1092 の 7.1[耐水度試験(静水圧法)

]の A 法(低水圧法)又は B 法(高水圧法)によ

って試験を行う。

表示 

この規格の全ての要求事項に適合したバイオハザード対策用防護服には,本体の見やすい場所に少なく

とも次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

製造業者名又はその略号

b)

製品の名称及び/又は形式番号

c)

バイオハザード対策用防護服の種類(箇条 参照)

d)

この規格の番号及び西暦年(

例  JIS T 8122:2015)

e)

製造年又はその略号

f)

サイズ(JIS T 8005 で規定するサイズ範囲)

なお,バイオハザードに対する防護を示す図記号は,ISO 7000-2491 とする。ただし,図記号の表示は

任意とする。

取扱説明書 

バイオハザード対策用防護服には,製造年を除く箇条 及び次の事項を含む取扱説明書を,固別のバイ

オハザード対策用防護服又はこん(梱)包用のこん(梱)包単位に,添付しなければならない。

a)

安全上の考慮事項

b)

使用準備

c)

必要であれば,例えば気密性及び風量などの確認方法

d)

着脱手順

e)

保守管理及び洗浄方法

f)

廃棄基準及び廃棄の際に考慮しなければならない事項


13

T 8122

:2015

10 

製品技術情報 

製造業者は,この規格に規定する試験結果及びクラス分類についての情報並びに試験方法を明記した上

で,製品技術情報として示さなければならない。

a)

試験前負荷処理を実施した場合は,その内容

b)

完成品の性能要求事項に適合していることについての情報(6.2 参照)

c)

材料及び縫合部などの性能要求事項に適合していることについての情報(6.3 及び 6.4 参照)