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T 8115

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

2

3

  用語及び定義  

3

4

  化学防護服の種類及び試験項目  

5

4.1

  一般  

5

4.2

  気密服(タイプ 1  

6

4.3

  陽圧服(タイプ 2  

6

4.4

  液体防護用密閉服(タイプ 3  

6

4.5

  スプレー防護用密閉服(タイプ 4  

7

4.6

  浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5  

7

4.7

  ミスト防護用密閉服(タイプ 6  

7

4.8

  部分化学防護服(タイプ PB  

7

5

  化学防護服完成品の性能要求事項  

8

5.1

  一般  

8

5.2

  温湿度による前処理  

8

5.3

  着用による前処理  

9

5.4

  気密性(leak tightness  

9

5.5

  漏れ率(inward leakage  

9

5.6

  耐液体浸透性(ジェット試験)  

9

5.7

  耐液体浸透性(スプレー試験 法)  

9

5.8

  耐浮遊固体粉じん浸透性  

9

5.9

  耐ミスト浸透性(スプレー試験 法)  

9

5.10

  実用性能  

9

5.11

  面体  

10

5.12

  自給式呼吸器と同時に使用するエアラインに接続するパススルー  

10

5.13

  空気供給システム  

10

5.14

  呼吸用ホース及び換気用ホース  

11

5.15

  空気流量  

12

5.16

  排気装置  

13

5.17

  化学防護服内圧力  

13

5.18

  吸入空気  

13

6

  化学防護服材料の性能要求事項  

13

6.1

  一般  

13

6.2

  洗濯による前処理  

14


T 8115

:2015  目次

(2)

ページ

6.3

  試料調整  

14

6.4

  試験温湿度  

14

6.5

  耐透過性  

14

6.6

  液体浸透圧力  

15

6.7

  耐微粒子浸透性  

16

6.8

  耐液体浸透性  

16

6.9

  液体反発性  

16

6.10

  引張強さ  

17

6.11

  引裂強さ  

17

6.12

  突刺強さ  

18

6.13

  破裂強さ  

18

6.14

  摩耗強さ  

19

6.15

  屈曲強さ  

20

7

  化学防護服の縫合部及び一体形部材の性能要求事項  

21

7.1

  一般  

21

7.2

  洗濯による前処理  

21

7.3

  試料調整  

21

7.4

  試験温湿度  

21

7.5

  縫合部  

21

7.6

  服一体形バイザー(integral visors  

22

7.7

  服一体形手袋(integral gloves  

23

7.8

  服一体形フットウエア(integral footwear 

23

7.9

  服一体形手袋及びフットウエアの接合部強さ  

24

8

  表示 

24

9

  取扱説明書  

24

10

  製品技術情報  

26

10.1

  一般製品情報  

26

10.2

  化学物質に対する試験情報  

26

10.3

  その他の試験情報  

26

附属書 A(規定)実用性能試験  

28

附属書 B(規定)パススルー強さ及び接合部強さ試験  

30

附属書 C(規定)化学防護服の内部圧力試験  

31

附属書 D(規定)排気装置からの漏れ試験  

33

附属書 E(参考)化学防護服材料の耐透過性報告のための,累積透過時間の考え方  

34

附属書 F(規定)研磨布紙の仕様  

36

附属書 G(規定)材料試験片漏れ試験  

37

附属書 JA(規定)屈曲強さ試験  

39

参考文献  

41

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

42


T 8115

:2015

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益社団法人日本

保安用品協会(JSAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。これによって,JIS T 8115:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

8115

:2015

化学防護服

Protective clothing for protection against chemicals

序文 

この規格は,2007 年に第 1 版として発行された ISO 16602 及び Amendment 1(2012)を基とし,使用上

の利便性を考慮するため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。ただし,追補(Amendment)

については,編集し,一体とした。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,酸,アルカリ,有機薬品,その他の気体及び液体並びに粒子状の化学物質(以下,化学物

質という。

)を取り扱う作業に従事するときに着用し,化学物質の透過及び/又は浸透の防止を目的として

使用する防護服(以下,化学防護服という。

)について規定する。

a)

この規格の対象となる化学防護服には,全身カプセル形防護服,液体又はスプレー防護用密閉服,続

服,ジャケット,ズボン,エプロン,スモック,フード,スリーブ,フットウエアカバーなどがある。

b)

この規格で規定する浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5 化学防護服)の性能要求事項は,JIS T 

8124-1

による。ただし,他の形態,例えば,こすりつけ又は屈曲によって固体粉じんが服内に浸透す

ることを防止する目的の固体粉じん防護用密閉服には適用しない。

c)

この規格は,化学防護服と一体になっている場合(取外し可能を含む。

)を除き,手袋,フットウエア,

目・顔面防護具及び呼吸用保護具には適用しない。

d)

この規格は,生物学的又は熱的危険有害性(高温又は低温)

,電離放射線若しくは放射性物質による汚

染に対する防護服には適用しない。また,化学物質に起因する緊急危険時に使用する特殊な服につい

ても適用しない。

注記 1  化学物質に起因する緊急危険時に使用する化学防護服の規格には,EN 943-2NFPA 1991

NFPA 1992

などがある。

e)

この規格は,化学防護服の種類,試験,性能及び表示についての最小限の要求事項を規定する。すな

わち,対象製品の使用者の支援のため,試験方法,危険有害性及びリスク評価を行うための指針及び

一定の用途に対しての性能を示すもので,全ての状況に対応することが,この規格の目的ではない。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 16602:2007

,Protective clothing for protection against chemicals−Classification, labelling and

performance requirements 及び Amendment 1:2012(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。


2

T 8115

:2015

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6404-1

  ゴム引布及びプラスチック引布試験方法−第 1 部:基本特性(標準雰囲気及び引布の

寸法並びに質量の測定方法)

JIS L 0001

  繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法

注記  対応国際規格:ISO 3758,Textiles−Care labelling code using symbols(MOD)

JIS L 0217

  繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法

JIS L 1093

  繊維製品の縫目強さ試験方法

注記  対応国際規格:ISO 13935-2,Textiles−Seam tensile properties of fabrics and made-up textile

articles−Part 2: Determination of maximum force to seam rupture using the grab method(MOD)

JIS L 1096

  織物及び編物の生地試験方法

注記  対応国際規格:ISO 13934-1,Textiles−Tensile properties of fabrics−Part 1: Determination of

maximum force and elongation at maximum force using the strip method 及び ISO 13938-1,Textiles

−Bursting properties of fabrics−Part 1: Hydraulic method for determination of bursting strength and

bursting distention(MOD)

JIS L 1913

  一般不織布試験方法

注記  対応国際規格:ISO 9073-4,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 4: Determination of tear

resistance(MOD)

JIS T 8001

  呼吸用保護具用語

JIS T 8005

  防護服の一般要求事項

注記  対応国際規格:ISO 13688,Protective clothing−General requirements(MOD)

JIS T 8030

  化学防護服−防護服材料の耐透過性試験

注記  対応国際規格:ISO 6529,Protective clothing−Protection against chemicals−Determination of

resistance of protective clothing materials to permeation by liquids and gases(MOD)

JIS T 8031

  化学防護服−防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験

注記  対応国際規格:ISO 13994,Clothing for protection against liquid chemicals−Determination of the

resistance of protective clothing materials to penetration by liquids under pressure(MOD)

JIS T 8032-1

  化学防護服完成品の試験方法−第 1 部:ガス気密性の求め方(内部圧力試験)

注記  対応国際規格:ISO 17491-1,Protective clothing−Test methods for clothing providing protection

against chemicals−Part 1: Determination of resistance to outward leakage of gases (internal pressure 
test)(MOD)

JIS T 8032-2

  化学防護服完成品の試験方法−第 2 部:エアロゾル及び気体の漏れ率の求め方(内部へ

の漏れ率試験)

注記  対応国際規格:ISO 17491-2,Protective clothing−Test methods for clothing providing protection

against chemicals−Part 2: Determination of resistance to inward leakage of aerosols and gases 
(inward leakage test)(MOD)

JIS T 8032-3

  化学防護服完成品の試験方法−第 3 部:液体ジェットに対する耐浸透性の求め方(ジェ

ット試験)

注記  対応国際規格:ISO 17491-3,Protective clothing−Test methods for clothing providing protection


3

T 8115

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against chemicals−Part 3: Determination of resistance to penetration by a jet of liquid (jet test)

(MOD)

JIS T 8032-4

  化学防護服完成品の試験方法−第 4 部:液体スプレーに対する耐浸透性の求め方(スプ

レー試験)

注記  対応国際規格:ISO 17491-4,Protective clothing−Test methods for clothing providing protection

against chemicals−Part 4: Determination of resistance to penetration by a spray of liquid (spray test)

(MOD)

JIS T 8033

  化学防護服−防護服材料の液体化学物質に対する耐浸透性試験方法

注記  対応国際規格:ISO 6530,Protective clothing−Protection against liquid chemicals−Test method for

resistance of materials to penetration by liquids(MOD)

JIS T 8051

  防護服−機械的特性−突刺抵抗性試験方法

注記  対 応 国 際 規 格 : ISO 13996 , Protective clothing − Mechanical properties − Determination of

resistance to puncture(IDT)

JIS T 8124-1

  固体粉じんに対する防護服−第 1 部:浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5 化学防護

服)の性能要求事項

注記  対応国際規格:ISO 13982-1,Protective clothing for use against solid particulates−Part 1:

Performance requirements for chemical protective clothing providing protection to the full body

against airborne solid particulates (type 5 clothing)(MOD)

JIS T 8124-2

  固体粉じんに対する防護服−第 2 部:微粒子エアロゾルに対する全身化学防護服内部へ

の漏れ率試験方法

注記  対応国際規格:ISO 13982-2,Protective clothing for use against solid particulates−Part 2: Test

method of determination of inward leakage of aerosols of fine particles into suits(MOD)

JIS T 8153

  送気マスク

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 8001 によるほか,次による。

3.1 

化学防護服(chemical protective clothing)

身体が化学物質に暴露又は接触することを防止するために着用する防護服。化学防護服には,全身化学

防護服と部分化学防護服とがある。

3.2 

全身化学防護服(whole body chemical protective clothing)

身体の全部又は大部分を防護する化学防護服。

3.3 

限定使用(limited use)

除染が必要になるまで,又は化学物質の汚染によって廃棄が必要になるまでの間,使用できること。一

回の使用,及び制限のある再使用を含む。

3.4 

再使用可能(reusable)

除染が確実に行われた後,規定した性能を満足することを条件に複数回使用できること。


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T 8115

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3.5 

化学防護服材料(chemical protective clothing material)

化学防護服本体に使用する材料又は材料の組合せ。

注記  化学防護服材料には,着用者の主防護層(primary barrier)となる材料を含む。同時に使用する

バイザー(アイピースともいう。

,手袋及びフットウエアの構成に使用される材料は,防護服

材料には含まない。

3.6 

縫合部(seam)

縫合,溶着又はその他の方法で作られた,防護服材料間の恒久的な接合部分。

3.7 

結合部(assemblage)

化学防護服と,手袋,フットウエアなどの附属品との間の恒久的な接合部分。

例  恒久的な接合は,縫合,溶接,加硫又は接着によって実施してもよい。

3.8 

連結部(joint)

化学防護服と,手袋,フットウエアなどの附属品との間の非恒久的な接合部分,又は部分防護服を含む

化学防護服間の非恒久的な接合部分。

3.9 

開閉具(closure)

ジッパー,面ファスナーなど,化学防護服の着脱衣時などに使用する開閉のための用具。

3.10 

接合部(connection)

縫合部(seam)

,結合部(assemblage)及び連結部(joint)の総称。

3.11 

浸透(penetration)

化学物質が,防護服の多孔質材料,縫合部,ピンホール,その他の不完全な部分などを非分子レベルで

通過するプロセス。

3.12 

透過(permeation)

化学防護服材料の表面に接触した化学物質が,吸収され,内部に分子レベルで拡散を起こし,裏面から

離脱するプロセス。

3.13 

基準汚染面積(calibrated stain area)

化学防護服完成品の耐浸透性を試験するため,規定量の試験液を吸水性続服に滴下したとき,衣服上に

形成された面積。

3.14 

バイザー(visor)

着用者が防護服の外を見ることができる,化学防護服フード部の透明な部分。

3.15 

面体(face piece)


5

T 8115

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自給式呼吸器又は送気マスクの一部分で,呼吸器官を保護するもの。全面形と半面形とがある。

3.16 

パススルー(pass-through)

呼吸又は冷却を目的として,送気用ホースからの空気を化学防護服内に送るため,化学防護服に取り付

ける部品。

3.17 

送気用ホース(compressed air supply tube)

空気供給システムから呼吸可能な空気を,化学防護服へ供給する管。

3.18 

呼吸用ホース(低圧)(breathing hose-low pressure)

面体又はフードに接続する弾性ホースで,大気圧又は大気圧より若干高い圧力の空気を通すもの。連結

管及び呼吸管のこと。

3.19 

換気用ホース(ventilating hose)

着用者の快適性を改善するための空気を供給するホース。

3.20 

カップリング(coupling)

呼吸用ホースと送気用ホースとを連結するための部品。

3.21 

公称最大風量(manufacturer’s maximum design flow rate)

供給弁を全開したとき,性能要求事項を満たすために必要な,製造業者が指定する最大風量。

3.22 

公称最小風量(manufacturer’s minimum design flow rate)

性能要求事項を満たすために必要な,製造業者が指定する最小風量。

3.23 

ライフライン(life-line)

事故などの緊急時に,着用者を引き寄せることによって救出するために使用する救出用けん引索。

化学防護服の種類及び試験項目 

4.1 

一般 

化学防護服の種類(タイプ)は,

表 による。


6

T 8115

:2015

表 1−化学防護服の種類(タイプ) 

細分 
箇条

試験項目

化学防護服の種類

タイプ

1a

タイプ

1b

タイプ

1c

タイプ

2

タイプ

3

a)

タイプ

4

a)

タイプ

5

タイプ

6

a)

完成品

5.4 

気密性試験

5.5 

漏れ率試験

  ○

b)

  ○

c)

5.6 

ジェット試験

5.7 

スプレー試験 B 法

5.8 

微粒子エアロゾル漏

れ率試験

5.9 

スプレー試験 A 法

化 学 防

護 服 材

d)

6.5 

耐透過性試験

  ○

e)

6.6 

浸透圧力試験

  ○

e)

6.7 

耐微粒子浸透性試験

  −

f)

6.8 

耐液体浸透性試験

6.9 

液体反発性試験

a)

  タイプ 3,タイプ 4 及びタイプ 6 の化学防護服で,身体の一部分を防護する化学防護服は,各々のタイプの部

分化学防護服として分類する。部分化学防護服は,各々のタイプの性能要求事項を満たす化学防護服材料で

作られたものとする。

b)

  面体が化学防護服と連結部とによって接続する自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)だけを試験する。

c)

  呼吸用保護具を併用しない送気形気密服(タイプ 1c)だけを試験する。

d)

  化学防護服材料の試験方法である。ただし,縫合部の試験方法は,箇条 による。

e)

  タイプ 4 化学防護服材料は,耐透過性試験又は浸透圧力試験のいずれかで評価する。

f)

  化学防護服材料を評価するための耐微粒子浸透性試験方法は,現時点では確立していない。

4.2 

気密服(タイプ 1 

気密服(タイプ 1)は,手,足及び頭部を含め全身を防護する服で,服内部を気密に保つ構造の全身化

学防護服とする。気密服は,次の 3 タイプの種類とする。

a) 

自給式呼吸器内装形気密服(タイプ 1a)  自給式呼吸器を服内に装着する気密服。

b) 

自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)  自給式呼吸器を服外に装着する気密服。

c) 

送気形気密服(タイプ 1c)  服外から呼吸用空気を取り入れる構造の気密服(呼吸用保護具併用形を

含む。

例  気密形エアラインスーツ

気密服(タイプ 1)の完成品は,5.4 に適合しなければならない。呼吸用保護具を併用しない送気形気密

服(タイプ 1c)の完成品は,5.4 及び 5.5 に適合しなければならない。気密服(タイプ 1)の化学防護服材

料は,6.5 に適合しなければならない。

4.3 

陽圧服(タイプ 2 

陽圧服(タイプ 2)は,手,足及び頭部を含め全身を防護する服で,外部から服内部を陽圧に保つ呼吸

用空気を取り入れる構造の非気密形全身化学防護服とする。

例  陽圧形エアラインスーツ

陽圧服(タイプ 2)の完成品は,5.5 に適合しなければならない。陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料

は,6.5 に適合しなければならない。

4.4 

液体防護用密閉服(タイプ 3 

液体防護用密閉服(タイプ 3)は,液体化学物質から着用者を防護するための構造の全身化学防護服と


7

T 8115

:2015

する。

例  ワンピース・カバーオール又は上下服。ただし,これらには,フード,バイザー及び/又はブー

ティ

1)

を含むものも,若しくは含まないものもある。

1)

  ブーティ(bootee)とは,着用者のかかと(踵)から爪先までを覆う,防護服のズボンと一体に

なっている防護服の靴下状の延長部分。ブーツ・ソックス(boot-socks)ともいう。

液体防護用密閉服(タイプ 3)の完成品は,5.6 に適合しなければならない。液体防護用密閉服(タイプ

3)の化学防護服材料は,6.5 に適合しなければならない。

4.5 

スプレー防護用密閉服(タイプ 4 

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)は,スプレー状液体化学物質から着用者を防護するための構造の全

身化学防護服とする。

例  ワンピース・カバーオール又は上下服。ただし,これらには,フード,バイザー及び/又はブー

ティを含むものも,若しくは含まないものもある。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の完成品は,5.7 に適合しなければならない。スプレー防護用密閉服

(タイプ 4)の化学防護服材料は,6.5 又は 6.6 に適合しなければならない。

4.6 

浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5 

浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5)は,浮遊固体粉じんから着用者を防護するための構造の全身

化学防護服とする。

例  ワンピース・カバーオール又は上下服。ただし,これらには,フード,バイザー及び/又はブー

ティを含むものも,若しくは含まないものもある。

浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5)の完成品は,5.8 に適合しなければならない。

注記  浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5)は,浮遊固体粉じん以外の固体微粒子に対する防護

には適用しない(例えば,固体粉じんが,こすりつけ若しくは屈曲によって,又は防護服表面

への直接接触によって服内へ浸透する現象には,対応していない。

4.7 

ミスト防護用密閉服(タイプ 6 

ミスト防護用密閉服(タイプ 6)は,ミスト状液体化学物質から着用者を防護するための構造の全身化

学防護服とする。

例  ワンピース・カバーオール又は上下服。ただし,これらには,フード,バイザー及び/又はブー

ティを含むものも,若しくは含まないものもある。

ミスト防護用密閉服(タイプ 6)の完成品は,5.9 に適合しなければならない。ミスト防護用密閉服(タ

イプ 6)の化学防護服材料は,6.8 及び 6.9 に適合しなければならない。

4.8 

部分化学防護服(タイプ PB 

部分化学防護服(タイプ PB)は,身体の一部分を防護する構造の化学防護服とする。

例  部分化学防護服には,エプロン,フットウエアカバー,ガウン,フード,ジャケット,実験衣,

腕カバー,スモックなどがある。

液体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)

,及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)

について,各々のタイプの性能要求事項を満たす化学防護服材料で作られた,身体の一部分を防護する部

分防護服を,それぞれのタイプの部分化学防護服として分類する。

部分化学防護服の種類は,次のとおりとする。

−  液体防護用部分化学防護服[タイプ PB(3)]

−  スプレー防護用部分化学防護服[タイプ PB(4)]


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T 8115

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−  ミスト防護用部分化学防護服[タイプ PB(6)]

部分化学防護服には,完成品の性能要求事項は適用しない。

化学防護服完成品の性能要求事項 

5.1 

一般 

化学防護服完成品の性能要求事項は,

表 による。

表 2−化学防護服完成品の性能要求事項 

細分

箇条

要求事項

化学防護服の種類

a)

タイプ

1a

タイプ

1b

タイプ

1c

タイプ

2

タイプ

3

タイプ

4

タイプ

5

b)

タイプ

6

5.4 

気密性

5.5 

漏れ率

  ○

c)

  ○

d)

5.6 

耐液体浸透性(ジェット試験)

5.7 

耐液体浸透性(スプレー試験
B 法)

5.8 

耐浮遊固体粉じん浸透性

  ○

b)

5.9 

耐ミスト浸透性(スプレー試
験 A 法)

5.10 

実用性能

  ○

e)

  ○

e)

  ○

e)

5.11 

面体

5.12 

自給式呼吸器と同時に使用す
るエアラインに接続するパス

スルー

5.13 

空気供給システム

5.14 

呼吸用ホース及び換気用ホー

  ○

f)

5.15 

空気流量

5.16 

排気装置

  ○

g)

5.17 

化学防護服内圧力

  ○

h)

5.18 

吸入空気

a)

  部分化学防護服は,この表のいかなる性能も評価しなくてよい。

b)

  タイプ 5 化学防護服は,JIS T 8124-1 の要求事項に適合しなければならない。

c)

  面体が化学防護服に連結部によって接続する自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,漏れ率試験を行わ

なければならない。

d)

  呼吸用保護具を併用しない送気形気密服(タイプ 1c)は,漏れ率試験を行わなければならない。

e)

  タイプ 3,タイプ 4 及びタイプ 6 化学防護服の実用性能は,附属書 の手順 C によって行う。“着用による前

処理”のときに評価する。

f)

  換気のための呼吸用空気を服内に取り込む自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,外部換気用ホースの

性能を評価する。

g)

  自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)で,呼吸用保護具の排気弁から直接外部に排気できないとき,又は

換気のための空気が化学防護服に供給されるときは,排気装置を装備しなければならない。

h)

  自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)のうち,排気装置を装備している服は試験する。

5.2 

温湿度による前処理 

温湿度による前処理が指定される場合は,次による。

a)

温度−30±3  ℃で 4 時間以上静置した後,常温に戻す。


9

T 8115

:2015

b)  a)

に続いて,温度 60±3  ℃,相対湿度 95 %  以上で 4 時間以上静置した後,常温に戻す。

製造業者は,カタログ,取扱説明書などの技術情報に次の文章を記載し,代替の温湿度による前処理条

件を選択できる。

“この製品は,JIS T 8115 に規定する条件と異なる次の条件で前処理を行った[温度(℃)

相対湿度(%)及び静置時間(h)

5.3 

着用による前処理 

着用による前処理が指定される場合は,

附属書 の手順 C によって行う。前処理する化学防護服のサイ

ズは,被験者の身体寸法から製造業者の取扱説明書によって適切に選択する。被験者は,化学防護服のサ

イズに対し,上限に近い身体寸法であることが望ましい。

5.4 

気密性(leak tightness 

気密服(タイプ 1)は,JIS T 8032-1 の A 法又は B 法で試験したとき,試験圧力負荷時間経過後に 20 %

を超える圧力低下があってはならない。2 着の試料を試験し,共に適合しなければならない。

5.5 

漏れ率(inward leakage 

呼吸用保護具を併用しない送気形気密服(タイプ 1c)

,及び陽圧服(タイプ 2)の漏れ率は,異なる被験

者によって JIS T 8032-2 の A 法又は B 法で試験したとき,0.05 %以下でなければならない。また,面体が

化学防護服に連結する自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)の漏れ率は,面体内で 0.05 %以下でなけれ

ばならない。2 着の試料を試験し,共に適合しなければならない。

5.6 

耐液体浸透性(ジェット試験) 

液体防護用密閉服(タイプ 3)は,5.3 の前処理後に JIS T 8032-3 で試験したとき,基準汚染面積の 3 倍

を超える浸透があってはならない。2 着の試料を異なる被験者によって試験し,共に適合しなければなら

ない。

5.7 

耐液体浸透性(スプレー試験 法) 

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)は,5.3 の前処理後に JIS T 8032-4 の B 法で試験したとき,基準汚染

面積の 3 倍を超える浸透があってはならない。2 着の試料を異なる被験者によって試験し,共に適合しな

ければならない。

5.8 

耐浮遊固体粉じん浸透性 

浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ 5)は,JIS T 8124-2 で試験したとき,JIS T 8124-1 の性能要求事

項に適合しなければならない。

5.9 

耐ミスト浸透性(スプレー試験 法) 

ミスト防護用密閉服(タイプ 6)は,5.3 の前処理後に JIS T 8032-4 の A 法で試験したとき,基準汚染面

積の 3 倍を超える浸透があってはならない。2 着の試料を異なる被験者によって試験し,共に適合しなけ

ればならない。

5.10 

実用性能 

試験のために着用する化学防護服は,被験者の身体寸法から製造業者の取扱説明書によって適切なサイ

ズの化学防護服を選択する。被験者は,化学防護服のサイズに対し,上限に近い身体寸法であることが望

ましい。

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)は,

附属書 の手順 A 及び手順 B で実用性能を試験したと

き,次の基準に適合しなければならない。2 着の試料を試験し,1 着は 5.2 の前処理後に試験する。ただし,

試験は,使用目的に応じ異なる条件で行ってもよい。

a)

試験運動中,化学防護服は,被験者の動作を妨げるものであってはならない。化学防護服が支障とな

り,

いずれかの動作ができなかった場合,

又はいずれかの動作によって化学防護服が損傷した場合は,


10

T 8115

:2015

不合格とし,試験を中止する。

b)

化学防護服は,被験者が着用したとき,6 m の距離から,縦 100 mm×横 200 mm の表示板に適切な大

きさで,無作為に選択され書かれた 4 文字を,不都合なく読み取れるものでなければならない。着用

者の両眼からの位置が固定されていないフードをもつ化学防護服のフード/バイザーは,標準的な位

置で着用する。

c)

試験運動中,次の項目のいずれかがスムーズな動きを妨げると被験者が判断したときは,その内容を

記録する。また,次の項目以外で被験者のコメントがあれば,それを記録する。

−  ハーネスの身体へのフィット性

−  留め具及びカップリングの安定性及び締まり具合の確実性

−  制御ゲージ及び圧力ゲージの扱いにくさなどの操作性(装備している場合)

−  面体又はバイザーからの視界範囲の広さ及びひず(歪)み度合

−  着用感(快適さを含む。

−  会話伝達の難易度

d)

気密服は,実用性能試験後の気密性について,5.4 の要求事項を満足しなければならない。

5.11 

面体 

面体の性能要求事項は,次による。

a)

自給式呼吸器内装形気密服(タイプ 1a)又は自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)に使用する面体

は,JIS T 8153 の 6.3.1(面体等)の a)  の性能要求事項に適合しなければならない。

b)

自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)に一体形として組み込まれている全面形面体は,5.10 によっ

て試験したとき,顔との密着性及びその他の機能が損なわれてはならない。

c)

連結する全面形面体をもつ自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,5.2 の前処理後,連結部を JIS 

T 8032-3

で試験したとき,基準汚染面積の 3 倍を超える浸透があってはならない。2 個の試料(化学

防護服に連結する面体)を試験し,共に適合しなければならない。

5.12 

自給式呼吸器と同時に使用するエアラインに接続するパススルー 

エアラインに接続するパススルーを装備する自給式呼吸器内装形気密服(タイプ 1a)は,そのパススル

ー及び接合部を 5.10 の試験中に評価し,被験者の作業の遂行を妨げるものであってはならない。また,

属書 によってエアラインに接続するパススルーの取付部強さを試験したとき,取付部は 1 000 N 以下の

力で破壊又は化学防護服から分離してはならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。

5.13 

空気供給システム 

5.13.1 

一般 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の空気供給システムは,5.13.25.13.5 の要求事項に

適合しなければならない。

空気供給システムとして使用する可搬式供給装置には,空気供給流量を制御するための流量調節装置,

圧力計,安全弁及び警報装置を備えなければならない。安全弁は,製造業者が指定した減圧範囲の最高値

以上に出口圧力が上昇したときに作動するように設計されていなければならない。

また,このとき供給される空気は,次のとおりとする。

−  油分:0.5 mg/m

3

以下

−  二酸化炭素:500 mL/m

3

(500 ppm)以下

−  一酸化炭素:15 mL/m

3

(15 ppm)以下

−  水分:露点温度 5  ℃以下


11

T 8115

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−  臭気:異臭がない

定置式供給装置を使用する場合は,

化学防護服製造業者が指定する性能基準に適合しなければならない。

これらの供給装置は,2 着の化学防護服を試料として評価し,共に性能基準に適合しなければならない。

5.13.2 

カップリング 

カップリングは,5.10 の試験中に評価し,ホース又は連結管のねじれが,化学防護服及び呼吸用保護具

の適合性及び性能に影響を与えたり,ホース又は連結管が切り離される原因となる構造であってはならな

い。また,偶発的な空気供給の遮断を防止する設計でなければならない。手動式取付部が送気用ホースに

取り付けられるときは,空気の漏れを防ぐための自己シール式のカップリングを取り付けなければならな

い。

5.13.3 

接合部 

呼吸用保護具の部材は,洗浄,検査及び試験のために容易に取り外すことができなくてはならない。全

ての取り外し可能な接合部は,

5.10

の試験中に評価し,

手動で容易に接合及び固定できなければならない。

いかなるシール材も,通常の保守で連結部とカップリングとが外された場合,元の位置に復元できるもの

でなければならない。

5.13.4 

接合部強さ 

ライフラインとして使用する送気用ホースと化学防護服との接合部は,軸方向に連続して 1 000 N の力

を 5 分間加えたとき,破壊又は分離してはならない。ライフラインとして使用しない送気用ホースと化学

防護服との接合部は,軸方向に連続して 250 N の力を 1 分間加えたとき,破壊又は分離してはならない。2

個の試料を試験し,共に適合しなければならない。

5.13.5 

パススルーシステムの性能 

パススルーをシステムとして評価した場合の最小流量は,550 kPa で 300 L/min とする。ただし,製造業

者が最小流量及び圧力を指定する場合には,他の流量及び圧力で評価することができる。この場合,指定

した最低圧力で公称最小風量が得られなければならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければなら

ない。

5.14 

呼吸用ホース及び換気用ホース 

5.14.1 

一般 

呼吸用ホースを服の内部及び/又は外部に取り付ける送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)

は,呼吸用ホースの性能を評価する。

呼吸用空気を換気のため服内に取り入れる自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,外部換気用ホー

スの性能を評価する。

2 着の化学防護服を試料として試験し,共に適合しなければならない。

5.14.2 

外部呼吸用ホース 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の外部呼吸用ホースは,5.10 の試験中に評価し,作

業者が全ての作業を遂行でき,かつ,頭部を自由に動かすことができる十分な弾力性をもたなければなら

ない。

ホースは,障害物に容易に引っかかる長さであってはならない。

化学防護服と外部呼吸用ホースとの接合部は,軸方向に 250 N の力で 10 秒間の引張試験をしたときに,

破壊又は分離してはならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。1 個は,5.2 の前処理

後に試験する。


12

T 8115

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5.14.3 

外部呼吸用ホースの潰れ抵抗性 

外部呼吸用ホースは,5.2 の前処理後に,次の条件で試験したとき,空気流量の減少は,5 %以下,直径

の永続的変形は,20 %以下でなければならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。

a) 

装置  一辺が 100 mm の方形又は直径 100 mm の円形で,厚さ 10 mm 以上の 2 枚の金属プレートを使

用し,1 枚は固定,1 枚は可動とする。

b) 

手順  ホースの中央部を 2 枚のプレートで挟み,製造業者が指定する公称最小風量をホースに流し,

流量を測定する。次に,50±2.5 N の力を加え,空気流量の変化を測定する。

5.14.4 

内部呼吸用ホース 

化学防護服と内部呼吸用ホースとの接合部は,軸方向に 50±2.5 N の力で 10 秒間の引張試験をしたとき

に,破壊又は分離してはならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。1 個は,5.2 の前

処理後に試験する。

5.14.5 

内部呼吸用ホースの潰れ抵抗性 

内部呼吸用ホースは,5.2 の前処理後に,次の条件で試験したとき,空気流量の減少は,5 %以下,直径

の永続的変形は,20 %以下でなければならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。

a) 

装置  5.14.3 a)  に同じ。

b) 

手順  5.14.3 b)  に同じ。

5.14.6 

外部換気用ホース 

自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)の外部換気用ホースは,5.10 の試験中に評価し,作業者が全て

の作業を遂行できるように,

及び頭部を自由に動かすことができる十分な弾力性をもたなければならない。

ホースは,障害物に容易に引っかかる長さであってはならない。

化学防護服と外部換気用ホースとの接合部は,軸方向に 250 N の力で 10 秒間の引張試験をしたときに,

破壊又は分離してはならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。1 個は,5.2 の前処理

後に試験する。

5.14.7 

外部換気用ホースの潰れ抵抗性 

外部換気用ホースは,5.2 の前処理後に,次の条件で試験したとき,空気流量の減少は,5 %以下,直径

の永続的変形は,20 %以下でなければならない。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。

a) 

装置  5.14.3 a)  に同じ。

b) 

手順  5.14.3 b)  に同じ。

5.15 

空気流量 

5.15.1 

一般 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)に入る空気の流量及び分布は,5.10 の試験中に評価

し,局所冷却によって着用者にストレスを与えるものであってはならない。2 着の試料を試験し,共に適

合しなければならない。1 着は,5.2 の前処理後に試験する。

5.15.2 

流量調節バルブ 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の流量調節バルブは,5.10 の試験中に評価し,必要

な空気を供給するため着用者が容易に調整できる構造でなければならない。最小風量及び最大風量は,製

造業者が指定する放出圧力で測定する。最小風量及び最大風量の評価は,それぞれ送気用ホースの最大長

及び最小長によって行う。送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の流量調節バルブは,

附属

書 で試験したとき,供給する風量は,公称最小風量を下回ってはならない。流量調節バルブは,試験中

に着用者が流量を公称最小風量及び公称最大風量の限度内に調節できるものでなければならない。


13

T 8115

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5.15.3 

警報及び測定装置 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)は,使用前に公称最小風量を超過していることを確

認する測定装置と,公称最小風量未満に低下した場合,直ちに着用者に警告する警報装置とを備えなけれ

ばならない。また,装着する装置が正常に作動することを確認する手段を備えなければならない。

警報音は,着用者の耳の近傍で,音圧レベル 85∼90 dB(A)

,周波数 2 000∼4 000 Hz でなければならな

い。

警報及び測定装置は,5.10 の試験中に評価する。2 個の試料を試験し,共に適合しなければならない。1

個は,5.2 の前処理後に試験する。

5.15.4 

送気用ホース 

送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の送気用ホースは,JIS T 8153 の 6.3.3(ホース及び

中圧ホース)に適合しなければならない。

5.16 

排気装置 

自給式呼吸器内装形気密服(タイプ 1a)

,送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)は,排気

弁と排気弁座とからなる排気装置を,一つ又はそれ以上装備しなければならない。自給式呼吸器外装形気

密服(タイプ 1b)は,呼吸用保護具からの排気が直接自由に外気に排出できない構造の場合,又は換気用

空気が服内に供給される場合には,服に排気装置を装備しなければならない。

注記  自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,排気が服内に放出されない構造であっても,着用

のときに服内に貯留した空気を排出するため,排気装置を必要とする場合がある。

2 個の試料(排気装置)を附属書 で試験し,圧力変化は,1 分間に 0.1 kPa 未満でなければならない。

5.17 

化学防護服内圧力 

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服内圧力は,

附属書 で試験したとき,1.0 kPa

を超えてはならない。

気密服(タイプ 1)は,化学防護服内圧力試験後の気密性試験(5.4)で,試験圧力負荷時間経過後の圧

力低下が 20 %を超えてはならない。2 着の試料を,5.2 の前処理後に試験し,共に適合しなければならな

い。

自給式呼吸器外装形気密服(タイプ 1b)は,排気装置が装備されたものだけを試験する。

5.18 

吸入空気 

5.18.1 

服内の圧力及び面体内の排気抵抗 

呼吸用空気が服内に直接取り入れられる構造の送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の服

内圧力は,0∼1.0 kPa までの範囲内になければならない。呼吸用空気が全面形面体に取り入れられる場合

の面体内の排気抵抗は,JIS T 8153 の 5.5.2(面体をもつマスクの呼気抵抗)に適合しなければならない。

5.18.2 

吸入空気の炭酸ガス含有量 

吸入空気の炭酸ガス含有量は,体積比で 1.0 %を超えてはならない。

5.18.3 

騒音レベル 

化学防護服への空気供給に伴う服内の騒音は,2 着の試料を試験し,共に JIS T 8153 の 6.3.1(面体等)

の c) 5)  に適合しなければならない。

化学防護服材料の性能要求事項 

6.1 

一般 

化学防護服材料の性能要求事項は,

表 による。


14

T 8115

:2015

表 3−化学防護服材料の性能要求事項 

細分
箇条

要求事項

化学防護服の種類

タイプ

1a

タイプ

1b

タイプ

1c

タイプ

2

タイプ

3

タイプ

4

タイプ

5

a)

タイプ

6

6.5 

耐透過性

  ○

b)

6.6 

液体浸透圧力

  ○

b)

6.7 

耐微粒子浸透性

6.8 

耐液体浸透性

6.9 

液体反発性

6.10 

引張強さ

6.11 

引裂強さ(トラペゾイド法)

6.12 

突刺強さ

6.13 

破裂強さ

6.14 

摩耗強さ

c)

6.15 

屈曲強さ

c)

a)

  タイプ 5 化学防護服材料の要求事項は,JIS T 8124-1 による。

b)

  タイプ 4 化学防護服材料は,耐透過性試験又は液体浸透圧力試験のいずれかで評価する。

c)

  摩耗強さ及び屈曲強さは,気密服(タイプ 1),陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の化学

防護服材料は,

附属書 の化学防護服材料試験片漏れ試験で評価し,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及

びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,目視で損傷を評価する。

6.2 

洗濯による前処理 

製造業者が取扱説明書で洗濯できるとする化学防護服は,その化学防護服材料を,試験前に製造業者が

指定する洗濯方法で 5 回洗濯する。取扱説明書で 5 回未満の洗濯回数が指定されている場合は,指定回数

の洗濯をする。

6.3 

試料調整 

試料は,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%で 24 時間以上静置し調整する。調整後 10 分以内に試験

を開始する。

6.4 

試験温湿度 

試験温湿度は,試料調整と同じ条件の,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%とする。

6.5 

耐透過性 

6.5.1 

一般 

耐透過性は,JIS T 8030 の A 法(液体)又は B 法(気体)で試験し,累積透過質量 150 μg/cm

2

に達する

までの平均時間から,試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類する。クラス 6 の性能を達成した化学

防護服材料は,480 分における累積透過質量も報告する。

注記  累積透過質量に関する情報については,附属書 を参照。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の化学防護服材料は,JIS T 

8030

附属書 A(推奨試験化学物質)に記載の推奨試験化学物質のうち,少なくとも 1 種類の試験化学物

質でクラス 3 以上でなければならない。実施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2

で報告する。

耐透過性データは,少なくとも JIS T 8030 

附属書 に記載の全ての推奨試験化学物質について報告す

ることが望ましい。

高い皮膚毒性をもつ化学物質の試験では,より低い累積透過質量を指定し,異なる累積透過質量を採用


15

T 8115

:2015

したことを明記した上で,その累積透過質量に達するまでの時間を報告することが望ましい。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の化学防護服材料は,6.6 の液体浸透圧力による分類に基づかない場

合は,耐透過性を試験し,製造業者が指定した特定の化学物質に対し,クラス 1 以上でなければならない。

実施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

JIS T 8030

附属書 に記載の推奨試験化学物質以外の液体化学物質に対しても試験し,表 に示すク

ラスに分類してもよい。結果は,10.2 で報告する。

表 4−累積透過時間に基づく破過時間による耐透過性の分類 

単位  min

クラス

累積透過質量 150 μg/cm

2

に達するまでの平均時間

6

 480 以上

5

 240 以上 480 未満

4

 120 以上 240 未満

3

 60 以上 120 未満

2

 30 以上 60 未満

1

 10 以上 30 未満

6.5.2 

透過速度に基づく破過時間による耐透過性の分類 

累積透過質量 150

μg/cm

2

への平均到達時間による化学防護服材料の耐透過性の分類に代えて,標準透過

速度毎分 0.1

μg/cm

2

を使用した破過時間に基づいた化学防護服材料の分類を選択してもよい。この場合,

耐透過性は,平均破過時間から

表 に示すクラスに分類する。実施した試験が開放回路系試験であること

を含め,結果は,10.2 で報告する。

表 5−透過速度に基づく破過時間による耐透過性の分類 

単位  min

クラス

平均破過時間

6

 480 を超え

5

 240 を超え 480 以下

4

 120 を超え 240 以下

3

 60 を超え 120 以下

2

 30 を超え 60 以下

1

 10 を超え 30 以下

6.6 

液体浸透圧力 

液体浸透圧力は,JIS T 8031 の手順 D で試験する。平均浸透圧力から

表 に示すクラスに分類する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の化学防護服材料は,6.5 の耐透過性による分類に基づかない場合は,

液体浸透圧力を試験し,JIS T 8030 

附属書 A(推奨試験化学物質)に記載の推奨試験化学物質のうち,

少なくとも 3 種類の試験化学物質でクラス 3 以上でなければならない。結果は,10.2 で報告する。

JIS T 8030

附属書 の推奨試験化学物質以外の液体化学物質に対しても試験し,表 に示すクラスに

分類してもよい。結果は,10.2 で報告する。


16

T 8115

:2015

表 6−浸透圧力の分類 

単位  kPa

クラス

平均浸透圧力

6

 35

を超え

5

 28

を超え 35 以下

4

 21

を超え 28 以下

3

 14

を超え 21 以下

2

 7

を超え 14 以下

1

 3.5

を超え  7 以下

6.7 

耐微粒子浸透性 

この規格では,化学防護服材料の耐微粒子浸透性に関する評価は行わない。

6.8 

耐液体浸透性 

耐液体浸透性は,JIS T 8033 によって試験し,蒸発損失補正後の平均浸透指数から

表 に示すクラスに

分類する。ミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,少なくとも

表 の試験化学物質の一つ

に対しクラス 3 以上でなければならない。結果は,10.2 で報告する。

表 の化学物質以外の液体化学物質に対しても試験し,表 に示すクラスに分類してもよい。結果は,

10.2

で報告する。

表 7−浸透性及び反発性試験のための最小限の化学物質 

化学物質

濃度

質量%

試験温度

℃(±2  ℃)

硫酸

30(水溶液)

20

水酸化ナトリウム

10(水溶液)

20

n-

ブタノール

希釈せず

20

o-

キシレン

希釈せず

20

注記  試験する化学物質は,試薬グレードであることが望ましい。

表 8−耐液体浸透性の分類 

単位  %

クラス

平均浸透指数

3

  1 未満

2

1 以上  5 未満

1

5 以上 10 未満

6.9 

液体反発性 

液体反発性は,JIS T 8033 によって試験し,蒸発損失補正後の平均反発指数から

表 に示すクラスに分

類する。ミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,6.8 と同一の化学物質で試験し,少なくと

表 の試験化学物質の一つに対しクラス 3 以上でなければならない。結果は,10.2 で報告する。

表 の化学物質以外の液体化学物質に対しても試験し,表 に示すクラスに分類してもよい。結果は,

10.2

で報告する。

注記  液体反発性の測定では,ビーカーに回収する試験液の質量を正確に測定するため,試験時間終

了時にとい(樋)を軽くたたき,試験片表面及び試験片の折り返された端から垂れている液滴


17

T 8115

:2015

を回収する。

表 9−液体反発性の分類 

単位  %

クラス

平均反発指数

3

 95 を超え

2

 90 を超え 95 以下

1

 80 を超え 90 以下

6.10 

引張強さ 

引張強さは,JIS L 1096 

附属書 J(ストリップ法)で,定速伸長形引張試験機(CRE)を用いて試験す

る。結果は,化学防護服材料の最低性能方向で,平均引張強さから

表 10 に示すクラスに分類し,10.3 

報告する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

試験中に,主防護層に破断による損傷が発生した場合を除き,化学防護服材料の最低性能方向の平均引張

強さから,

表 10 に示すクラスに分類する。主防護層が先行して損傷した場合は,化学防護服材料が損傷

する以前の状態であっても,主防護層損傷発生時の値を平均引張強さの分類に使用する。

限定使用として使用する気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,クラス 3 以上

でなければならない。再使用可能として使用する気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服

材料は,クラス 4 以上でなければならない。液体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイ

プ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,クラス 1 以上でなければならない。

表 10−引張強さの分類 

単位  N

クラス

平均引張強さ

6

 1

000 を超え

5

 500 を超え 1 000 以下

4

 250 を超え 500 以下

3

 100 を超え 250 以下

2

 60 を超え 100 以下

1

 30 を超え 60 以下

6.11 

引裂強さ 

引裂強さは,JIS L 1913 の 6.4.2(トラペゾイド法)で化学防護服材料の縦,横方向を試験し,各々の平

均引裂強さを

表 11 に示すクラスに分類し,結果は,10.3 で報告する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

試験中に,主防護層に引裂きによる損傷が発生した場合を除き,化学防護服材料の縦,横,各々の平均引

裂強さから

表 11 に示すクラスに分類する。主防護層が先行して損傷した場合は,化学防護服材料が損傷す

る以前の状態であっても,主防護層損傷発生時の値を平均引裂強さの分類に使用する。

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,クラス 3 以上でなければならない。液

体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の

化学防護服材料は,クラス 1 以上でなければならない。


18

T 8115

:2015

表 11−引裂強さの分類 

単位  N

クラス

平均引裂強さ

6

 150 を超え

5

 100 を超え 150 以下

4

 60 を超え 100 以下

3

 40 を超え 60 以下

2

 20 を超え 40 以下

1

 10 を超え 20 以下

6.12 

突刺強さ 

突刺強さは,JIS T 8051 で試験し,平均突刺強さから

表 12 に示すクラスに分類し,結果は,10.3 で報告

する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

試験中に,主防護層に突刺しによる損傷が発生した場合を除き,平均突刺強さから

表 12 に示すクラスに

分類する。主防護層が先行して損傷した場合は,化学防護服材料が損傷する以前の状態であっても,主防

護層損傷発生時の値を平均突刺強さの分類に使用する。

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,クラス 2 以上でなければならない。液

体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の

化学防護服材料は,クラス 1 以上でなければならない。

表 12−突刺強さの分類 

単位  N

クラス

平均突刺強さ

6

 250 を超え

5

 150 を超え 250 以下

4

 100 を超え 150 以下

3

 50 を超え 100 以下

2

 10 を超え 50 以下

1

5 を超え 10 以下

6.13 

破裂強さ 

破裂強さは,JIS L 1096 

附属書 M(液圧法)で試験面積 50 cm

2

又は 7.3 cm

2

の試験リングを用いて試

験し,平均破裂強さから

表 13 又は表 14 に示すクラスに分類する。破裂時の高さ及び容積の測定は,要求

しない。結果は,10.3 で報告する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

試験中に,主防護層に破裂による損傷が発生した場合を除き,平均破裂強さから

表 13 又は表 14 に示すク

ラスに分類する。

主防護層が先行して損傷した場合は,

化学防護服材料が損傷する以前の状態であっても,

主防護層損傷発生時の値を平均破裂強さの分類に使用する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)

,液体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイ

プ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,クラス 1 以上でなければならない。


19

T 8115

:2015

表 13−破裂強さの分類(試験面積 50 cm

2

 

単位  kPa

クラス

平均破裂強さ

6

 850 を超え

5

 640 を超え 850 以下

4

 320 を超え 640 以下

3

 160 を超え 320 以下

2

 80 を超え 160 以下

1

 40 を超え 80 以下

表 14−破裂強さの分類(試験面積 7.3 cm

2

 

単位  kPa

クラス

平均破裂強さ

6

 2

300 を超え

5

 1

730 を超え 2 300 以下

4

 870 を超え 1 730 以下

3

 440 を超え 870 以下

2

 220 を超え 440 以下

1

 110 を超え 220 以下

6.14 

摩耗強さ 

摩耗強さは,JIS L 1096 の 8.19.5[E 法(マーチンデール法)

]を用い,次の研磨布紙を用い,次の試験

手順で試験し,損傷が生じた摩擦回数の最小値から

表 15 に示すクラスに分類し,結果は,10.3 で報告す

る。

a) 

研磨布紙  附属書 に示す研磨布紙。

b) 

試験手順  試験片は,マーチンデール摩耗試験機の摩擦台に取り付けることのできる直径 140 mm 以

上の大きさの 4 枚の試験片とし,織フェルトの上に重ねて摩擦台に載せる。直径 30 mm 以上の研磨布

紙を,試料ホルダにしわのないように取り付け,9±0.2 kPa の押圧で試験する

織フェルトなどが支障となり,試験片又は研磨布紙がしわのない状態で取り付けられない場合は,

試験報告書にこれらを使用しなかったことを記載し,織フェルトなどを外して,試験してもよい。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の化学防護服材料は,

附属

書 で試験したとき,非摩耗材料と摩耗材料との差が,1 分間で 0.1 kPa を超えるとき,損傷したと判定

する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,化学防護

服の性能に強い影響を与える異常を目視によって摩耗の程度から評価し,損傷したと判定する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

主防護層が試験中に最初に損傷した場合を除き,損傷が生じた摩擦回数の最小値から

表 15 に示すクラス

に分類する。主防護層が先行して損傷した場合は,化学防護服材料が損傷する以前の状態であっても,主

防護層損傷発生時の摩擦回数を摩耗強さの分類に使用する。

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,クラス 3 以上でなければならない。液

体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の

化学防護服材料は,クラス 1 以上でなければならない。


20

T 8115

:2015

表 15−摩耗強さの分類 

単位  回

クラス

定められた損傷に達する摩擦回数

6

 2

000 を超え

5

 1

500 を超え 2 000 以下

4

 1

000 を超え 1 500 以下

3

 500 を超え 1 000 以下

2

 100 を超え 500 以下

1

 10 を超え 100 以下

6.15 

屈曲強さ 

附属書 JA で試験し,損傷が生じた屈曲回数の最小値から表 16 に示すクラスに分類し,結果は,10.3 

報告する。6 枚の試料(縦方向 3 枚,横方向 3 枚)を試験する。

補足試験として,試験温度−30  ℃の試験を行い,

表 17 に示すクラスに分類することができる。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の化学防護服材料の損傷は,

附属書 で試験したとき,非屈曲材料と屈曲材料との差が,1 分間で 0.1 kPa を超えるとき,損傷したと

判定する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の化学防護服材料は,化学防護

服の性能に強い影響を与える異常を目視によって評価し,損傷したと判定する。

化学防護服材料が異なる素材の層の組合せから構成される場合には,全ての層を一体として試験する。

主防護層が試験中に最初に損傷した場合を除き,損傷が生じた屈曲回数の最小値から

表 16 又は表 17 に示

すクラスに分類する。主防護層が先行して損傷した場合は,化学防護服材料が損傷する以前の状態であっ

ても,主防護層損傷発生時の屈曲回数を屈曲強さの分類に使用する。

限定使用として使用する気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,

表 16 のクラ

ス 1 以上でなければならない。これらの化学防護服材料で試験温度−30  ℃の補足試験を行った場合,化学

防護服材料は,

表 17 のクラス 2 以上の性能でなければならない。

再使用可能として使用する気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の化学防護服材料は,

表 16 のク

ラス 4 以上でなければならない。これらの化学防護服材料で試験温度−30  ℃の補足試験を行った場合,化

学防護服材料は,

表 17 のクラス 2 以上の性能でなければならない。

液体防護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)

の化学防護服材料は,

表 16 のクラス 1 以上でなければならない。これらの化学防護服材料で試験温度−

30  ℃の補足試験を行った場合,化学防護服材料は,表 17 のクラス 1 以上の性能でなければならない。

表 16−屈曲強さの分類 

単位  回

クラス

定められた損傷に達する屈曲回数

6

 100

000 を超え

5

 40

000 を超え 100 000 以下

4

 15

000 を超え 40

000 以下

3

 5

000 を超え 15

000 以下

2

 2

500 を超え 5

000 以下

1

 1

000 を超え 2

500 以下


21

T 8115

:2015

表 17−試験温度−30  ℃の試験における屈曲強さの分類 

単位  回

クラス

定められた損傷に達する屈曲回数

6

 4

000 を超え

5

 2

000 を超え 4

000 以下

4

 1

000 を超え 2

000 以下

3

 500 を超え 1

000 以下

2

 200 を超え 500 以下

1

 100 を超え 200 以下

化学防護服の縫合部及び一体形部材の性能要求事項 

7.1 

一般 

化学防護服の縫合部及び一体形部材の性能要求事項についての試験は,次による。

7.2 

洗濯による前処理 

製造業者が取扱説明書で洗濯できるとする化学防護服の縫合部及び一体形部材は,試験前に製造業者が

指定する洗濯方法で,5 回洗濯する。取扱説明書で 5 回未満の洗濯回数が指定されている場合は,指定回

数の洗濯をする。

7.3 

試料調整 

試料は,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%で 24 時間以上静置し調整する。調整後 10 分以内に試験

を開始する。

7.4 

試験温湿度 

試験温湿度は,試料調整と同じ条件の,温度 23±3  ℃,相対湿度(60±10)%とする。

7.5 

縫合部 

7.5.1 

一般 

化学防護服の縫合部の強さは,7.5.2 によって試験する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の縫合部は,7.5.3 によって

耐透過性を試験する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の縫合部は,7.5.3 によって耐透過性を,又は 7.5.4 によって液体浸透

圧力を試験する。

ミスト防護用密閉服(タイプ 6)の縫合部には,耐液体浸透性及び液体反発性の試験は,要求しない。

7.5.2 

縫合部強さ 

縫合部強さは,直線縫合部分を JIS L 1093 の 7.1[A 法(グラブ法)

]を用い,つかみ間隔を 100±1 mm

及び引張速度を 50 mm/min で試験し,試験した複数部位のうち,最も弱い試験した部位の平均縫合部強さ

から

表 18 に示すクラスに分類し,結果は,10.3 で報告する。


22

T 8115

:2015

表 18−縫合部強さの分類 

単位  N

クラス

平均縫合部強さ

6

 500 を超え

5

 300 を超え 500 以下

4

 125 を超え 300 以下

3

 75 を超え 125 以下

2

 50 を超え 75 以下

1

 30 を超え 50 以下

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)の縫合部強さは,クラス 5 以上でなければならない。液体防

護用密閉服(タイプ 3)

,スプレー防護用密閉服(タイプ 4)及びミスト防護用密閉服(タイプ 6)の縫合

部強さは,クラス 1 以上でなければならない。

7.5.3 

縫合部耐透過性 

縫合部耐透過性は 6.5.1 によって試験し,縫合部累積透過質量が 150  μg/cm

2

に達するまでの平均時間か

ら,試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類し,結果は,10.2 で報告する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の縫合部耐透過性は,当該

化学防護服材料と同じ推奨化学物質で試験し,少なくともクラス 3 以上でなければならない。実施した試

験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の縫合部は,6.6 の液体浸透圧力による分類に基づかない場合は,耐

透過性を試験し,製造業者が化学防護服材料試験で指定したものと同じ特定の化学物質に対し,少なくと

もクラス 1 以上でなければならない。実施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 

報告する。

耐透過性の分類は,化学防護服材料の分類と同様に,6.5.2 の“透過速度に基づく破過時間による耐透過

性の分類”を選択してもよい。この場合,耐透過性は,平均破過時間から

表 に示すクラスに分類し,実

施した試験が開放回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

7.5.4 

縫合部液体浸透圧力 

縫合部液体浸透圧力は,6.5 の耐透過性による分類によらない場合は,6.6 によって液体浸透圧力を試験

し,平均浸透圧力から試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類し,結果は,10.2 で報告する。

スプレー防護用密閉服(タイプ 4)の縫合部液体浸透圧力は,当該化学防護服材料と同じ推奨化学物質

で試験し,少なくともクラス 3 以上でなければならない。

7.6 

服一体形バイザー(integral visors 

7.6.1 

一般 

バイザーが化学防護服の一部として一体となっているとき,及び服に併用する呼吸用保護具の面体と別

個に取り付けられるときは,7.6.3 及び 7.6.4 に適合しなければならない。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の服一体形バイザーは,7.6.2

の性能要求事項も満足しなければならない。

服一体形バイザーが付いている防護服は,

附属書 の実用性能を試験する前に 7.6.2 及び 7.6.4 の試験に

合格しなければならない。

7.6.2 

耐透過性 

服一体形バイザーの耐透過性は,6.5.1 によって試験し,累積透過質量が 150 μg/cm

2

に達するまでの平均


23

T 8115

:2015

時間から,試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類し,結果は,10.2 で報告する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の服一体形バイザーの耐透

過性は,

当該化学防護服材料と同じ推奨化学物質で試験し,

少なくともクラス 3 以上でなければならない。

実施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

耐透過性の分類は,化学防護服材料の分類と同様に,6.5.2 の“透過速度に基づく破過時間による耐透過

性の分類”を選択してもよい。この場合,耐透過性は,平均破過時間から

表 に示すクラスに分類し,実

施した試験が開放回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

7.6.3 

視界のゆがみ及び視野 

バイザーは,5.10 によって試験したとき,視界にゆがみがなく,かつ,必要な視野をもっていなければ

ならない。

7.6.4 

耐衝撃性 

バイザーは,バイザーを水平に保持し,直径 22 mm 及び質量約 44 g の鋼球を高さ 130 cm から,バイザ

ーの中央表面に自由落下させる試験を行ったとき,壊れるなど化学防護服の性能に変化を与える損傷を受

けてはならない。

7.7 

服一体形手袋(integral gloves 

手袋が気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)に一体として取り付

けられるとき,手袋の耐透過性は,6.5.1 によって試験し,累積透過質量が 150 μg/cm

2

に達するまでの平均

時間から,試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類し,結果は,10.2 で報告する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の服一体形手袋の耐透過性

は,当該化学防護服材料と同じ推奨化学物質で試験し,少なくともクラス 3 以上でなければならない。実

施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

耐透過性の分類は,化学防護服材料の分類と同様に,6.5.2 の“透過速度に基づく破過時間による耐透過

性の分類”を選択してもよい。この場合,耐透過性は,平均破過時間から

表 に示すクラスに分類し,実

施した試験が開放回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

注記  手袋は,適切な性能を確保するため,手袋のその他の性能に関するほかの規格を参照する必要

がある。

7.8 

服一体形フットウエア(integral footwear 

フットウエアが気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)に一体とし

て取り付けられるとき,フットウエアの耐透過性は,その最も薄い部分を,6.5.1 によって試験し,累積透

過質量が 150 μg/cm

2

に達するまでの平均時間から,試験化学物質ごとに

表 に示すクラスに分類する。結

果は,10.2 で報告する。

気密服(タイプ 1)

,陽圧服(タイプ 2)及び液体防護用密閉服(タイプ 3)の服一体形フットウエアの

耐透過性は,当該化学防護服材料と同じ推奨化学物質で試験し,少なくともクラス 3 以上でなければなら

ない。実施した試験が閉鎖回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

耐透過性の分類は,化学防護服材料の分類と同様に,6.5.2 の“透過速度に基づく破過時間による耐透過

性の分類”を選択してもよい。この場合,耐透過性は,平均破過時間から

表 に示すクラスに分類し,実

施した試験が開放回路系試験であることを含め,結果は,10.2 で報告する。

注記  フットウエアは,適切な性能を確保するため,フットウエアのその他の性能に関するほかの規

格を参照する必要がある。


24

T 8115

:2015

7.9 

服一体形手袋及びフットウエアの接合部強さ 

化学防護服と服一体形手袋及びフットウエアとの連結部又は結合部の強さは,

附属書 で試験し,附属

書 の性能基準に適合しなければならない。結果は,10.3 で報告する。

表示 

この規格の全ての要求事項に適合した化学防護服には,本体の見やすい場所に少なくとも次の事項を恒

久的な方法で表示する。

a)

製造業者名若しくは輸入業者名,又はその商標若しくはその他の識別手段

b)

製品の名称及び/又は形式番号

c)

化学防護服の種類(タイプ)

{例えば,気密服[タイプ 1a]

,液体防護用部分化学防護服[タイプ PB(3)]

など]

d)

この規格(JIS T 8115)の番号及び西暦年

e)

製造年又はその略号,ただし,保管期間が 24 か月未満の製品は製造年月

注記  この情報は,製品への表示に代えて,販売用包装単位ごとに表示してもよい。

f)

サイズ(JIS T 8005 で規定するサイズ。

g)

化学防護服は,化学物質からの防護を目的とするものであり,かつ,製造業者の取扱説明書を読まな

ければならないことを示す図記号(

図 参照),又は図記号に代わりその旨を示す文章

ISO 7000-2414

ISO 7000-1641

化学防護服の図記号

取扱説明書参照の図記号

図 1−図記号の一例 

h)  JIS L 0001

若しくは JIS L 0217 に基づく洗濯などの取扱いに関する表示記号,又は表示記号に代わり

その旨を示す文章,並びに必要であれば,除染・消毒の可否及び再使用の可否を示す表示

上記事項のほかに,個別化学防護服にとって必要な表示事項の有無を確認し,追加の表示をすることが

望ましい。

取扱説明書 

化学防護服には,箇条 の各事項[ただし,e)  及び f)  は除く。

]及び必要に応じて次の事項を含む取扱

説明書を,個別の化学防護服又は販売用のこん包単位に,添付しなければならない。

a)

使用前情報

−  安全上の考慮点

・  着用に起因する熱ストレスに対する警告文及びその対策

・  化学防護服材料が燃焼しやすい材料である場合,火気に接近してはならないことを示す警告文

・  その他,当該化学防護服固有の安全上の考慮が必要な点など


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T 8115

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−  使用限界(使用可能分野,使用不可能分野)

−  防護する身体部位,対象物質を明示するなど,使用目的に応じた化学防護服であることが分かる表

−  着用者の所属,名前など着用者を識別又は視認するための化学防護服へのマーキング方法

−  必要であれば,呼吸用保護具と同時に使用する構造の防護服は,同時に使用する呼吸用保護具の種

類(例えば,自給式呼吸器)

−  送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)の場合は,必要な空気圧及び流量の範囲につい

ての規定

−  必要であれば,化学防護服が性能分類を達成するために装着する追加して用いる個人用保護具の種

類,及びその正しい装着方法

−  必要であれば,開閉具の潤滑剤

−  バイザーの防曇剤又は曇り止めの方法

−  推奨される化学防護服の下に着用する衣服

−  経年変化のあるものは,その保管期間

−  保証情報

b)

使用準備

−  使用前点検事項

−  サイズ決め及び調整手順

−  必要であれば,着用者本人による試着

c)

必要であれば,検査頻度及び検査方法

d)

着脱手順

e)

保守管理及び洗浄方法

−  推奨保管方法

−  洗浄方法の説明,及び完全に洗浄・乾燥していない化学防護服は,使用してはならないことを使用

者に助言する警告文

−  必要であれば,保守基準及び修理方法

−  可能であり必要であれば,汚染除去の方法

−  洗浄及び消毒に関するその他の全ての関連補足情報

例  使用する消毒剤,最長洗浄間隔,再使用のために必要な処理項目。洗浄方法又は洗剤によっ

て,防護性能が急速に低下する可能性がある場合は,洗浄の最大回数

f)

廃棄基準及び廃棄の際の考慮するのがよい事項

−  化学防護服の防護性能が著しく低下しているとする状態又は要因

−  必要であれば,廃棄方法(汚染した化学防護服は,有害化学物質が付着している可能性があり,有

害物質が付着した化学防護服は,国・地方公共団体などの規制に従って有害廃棄物として廃棄しな

ければならない。

製造業者は,必要に応じ,説明図,部品番号,技術情報及びその他の明細を提供しなければならない。

製造業者は,当該化学防護服の使用で予想される問題又は不適切な環境での誤った使用についての情報

を,必要に応じて,警告として示さなければならない。


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10 

製品技術情報 

製造業者は,購入者の要求に応じて,この規格に規定する試験結果及び種類についての情報を,製品技

術情報として示さなければならない。この情報は,箇条 に加えてもよい。

10.1 

一般製品情報 

a)

完成品試験の要求事項に適合していることの情報及び異なる温湿度による前処理を行った場合は,そ

の条件

b)

化学防護服材料,構成要素,一体形部材についての説明

10.2 

化学物質に対する試験情報 

通常は,化学防護服の使用は記載された化学物質を対象とする場合だけに限定される。

製品技術情報に記載された化学物質以外の化学物質についての追加的な情報が入手できる場合は,追加

情報の入手方法を明示する(例えば,別冊子,製造業者の電話番号,ファックス番号,インターネットの

ウェブサイト)

化学物質に対する試験情報には,次の事項を含む。

a) 

化学物質に対する耐性情報

1)

耐透過性,液体浸透圧力,耐液体浸透性及び液体反発性についての試験結果を,試験した化学防護

服材料又は縫合部ごとに表形式などで記載する。

2)

データには,試験化学物質名(化学物質名及びその濃度)及びデータの照会先(例えば,製造業者

の電話番号及びファックス番号)を記載する。

3)

経皮吸収が高いとされる物質は,識別できるように表示する。

b) 

耐透過性データ

1)

各化学物質に対する累積透過質量が,150  μg/cm

2

に達するまでの平均時間及び対応するクラスを記

載する。平均,最高若しくは定常状態の透過速度,又は破過点検出時間の報告は,任意とする。

2)  6.5.2

の“透過速度に基づく破過時間による耐透過性の分類”を選択した場合は,平均破過時間及び

対応するクラスを記載する。この場合,最高若しくは定常状態の透過速度,又は累積透過質量の報

告は,任意とする。

c) 

液体浸透圧力データ  各化学物質に対する平均浸透圧力及び対応するクラスを記載する。

d) 

耐液体浸透性データ  各化学物質に対する平均浸透指数及び対応するクラスを記載する。

e) 

液体反発性データ  各化学物質に対する平均反発指数及び対応するクラスを記載する。

10.3 

その他の試験情報 

a)

次の事項のほか,この規格に規定する全ての試験結果を,表形式などで記載する。

1)

引張強さ

2)

引裂強さ

3)

突刺強さ

4)

破裂強さ

5)

摩耗強さ

6)

屈曲強さ

7)

縫合部強さ

8)

手袋及びフットウエアの接合部強さ

b)

化学防護服材料に難燃性素材が使用されている場合は,適切な試験方法で試験し,難燃性の水準を記

載する。難燃性素材が使用されていない場合には,製品技術情報に“可燃性,火気厳禁”などの警告


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を記載する。

注記  製品規格の例としては,ISO 14116 がある。試験規格の例としては,JIS T 8022 などがある。


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附属書 A

(規定)

実用性能試験

実用性能試験において,試験運動中,化学防護服は,被験者の動作を妨げるものであってはならない。

化学防護服が支障となり,いずれかの動作ができなかった場合,又はいずれかの動作によって化学防護服

が損傷した場合は,不合格とし,試験を中止する。

A.1

  手順 

手順 A の運動は,次による。

a)

直立した状態から,左足,両足の順にひざまずき,左足から立ち上がる。この一連の運動を 4 回繰り

返す。

b)

直立した状態からかがみ込み,左足を軸に右に体の向きを変え,戻し,正面を向いた位置で止まる。

次いで,右足を軸に左に体の向きを変え,戻し,正面を向いた位置で止まり,立ち上がる。この一連

の運動を 4 回繰り返す。

c)

直立し,腕は,体側面に置いたまま体を左に曲げて戻し,前に曲げて戻し,右に曲げて戻す。この一

連の運動を 4 回繰り返す。

d)

腕を体側面に置いた直立した状態から,両腕を横方向から頭の上に上げ,真っすぐ伸ばし,肘を曲げ,

両腕の手首を頭の上の後方にくるようにする。この一連の運動を 4 回繰り返す。

腕を体側面に置いた直立した状態から,両腕を体の前方から頭の上に上げ,真っすぐ伸ばし,肘を

曲げ,両腕の手首を頭の上の後方にくるようにする。この一連の運動を 4 回繰り返す。

e)

直立し,両腕を横方向から肩の高さまで上げ,床と水平になるように伸ばしたまま,胴体を左にひね

り,戻す。今度は,胴体を右にひねり,戻す。この一連の運動を 4 回繰り返す。

f)

直立し,腕を胸のところで交差する。この一連の運動を 4 回繰り返す。

g) 100

m 歩行する,又は最低 3 分間歩行する。

h)

四つんば(這)いで 6 m 進む,又は最低 1 分間は(這)う。

A.2

  手順 

手順 B の運動は,次による。

a)

非有害物質を 10 kg 詰めた,0.03 m

3

以上の段ボール箱を 4 個用意する。各々を持ち上げる。

b)

非有害物質を 100 kg 詰めた,200 L のドラム缶を手押し車に載せ,8 m 動かし,降ろす。再度,ドラ

ム缶を手押し車に載せ,元の場所まで動かし,降ろす。

c)

外径約 25 mm で,両端がねじ式で接続するラバーホースと,両端がカップリングで接続するラバーホ

ースとを各 1 本用意する。巻いてあるホースを引き出し,そして巻き取る。さらに,ホースの両端を

接続し,そして切り離す。この動作をそれぞれのホースで行う。

d)

被験者の頭上にある直径約 200 mm のバルブを開閉する。

e)

約 250 mm 長のモンキーレンチで,直径約 12 mm のボルトを外し,そして取り付ける。

f)

約 250 mm 長のマイナスドライバーで,直径約 9 mm のねじを外し,そして取り付ける。

g) 3

m 以上の長さのはしごを 5 段昇る。


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A.3

  手順 

手順 C の運動は,次による。

試験は,製造業者がパンフレットなどで示す適切なサイズの化学防護服を被験者が着用し,実施する。

必要であれば,取扱説明書に示された同時に使用する追加の個人用保護具も装着し,試験する。

試験は,次に示す七つの動作を普通の速さで,3 回繰り返す。

どの動作も直立姿勢から開始する。

動作 1:両膝でひざまずき,上体を前方へ曲げ,両手を膝の前方 45±5 cm に置く。四つんば(這)い

の姿勢で,前方及び後方にそれぞれ 3 m ずつ進む。

動作 2:標準的なはしごを,垂直に 4 段以上登る。

動作 3:手を胸の高さに上げ,手のひらを外側に向ける。その手を真っすぐに頭上まで伸ばし,親指

同士を絡み合わせ,上方向いっぱいに腕を伸ばす。

動作 4:右膝を床につき,左足は,膝を 90±10°に曲げ,足裏を床につける。右手の親指で左足の爪

先に触れる。立ち上がり,直立姿勢に戻る。続いて,左膝を床につき,右足は,膝を 90±10°に曲げ,

足裏を床につける。左手の親指で右足の爪先に触れる。すなわち,左右を入れ替えて同じ動作を繰り

返す。

動作 5:腕を体の前方いっぱいに伸ばし,親指同士をしっかり絡み合わせ,上体を左及び右方向にそ

れぞれ 90±10°ひねる。

動作 6:足を肩幅に開いて立ち,腕は体側面につける。腕を床と平行になるまで体の前方に上げる。

そのままの状態で可能な限りしゃがむ。

動作 7:動作 4 のように,右膝を床につき,左足は,膝を 90±10°に曲げ,足裏を床につける。左腕

を体側にだらりと垂らした後,左腕を完全に頭上に上げる。立ち上がり,直立姿勢に戻る。続いて,

左膝を床につき,右足は膝を 90±10°に曲げ,足裏を床につける。右腕を体側にだらりと垂らした後,

右腕を完全に頭上に上げる。すなわち,左右を入れ替えて同じ動作を繰り返す。


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附属書 B

(規定)

パススルー強さ及び接合部強さ試験

B.1

  パススルーの取付け 

パススルー又は接合部を製造業者の指示に基づいて取り付ける。手袋又はフットウエアが取付けに必要

な力に耐えられない場合,その力に損傷なく耐えられるものに取り替えるものでなければならない。

B.2

  試験片 

パススルー試験片は,直径 150 mm の円形の化学防護服材料に取り付けたパススルーを含む試験片とす

る。手袋の接合部試験片は,手袋,手袋の接合部及び接合部の上方の化学防護服の袖 300 mm を含む試験

片とする。フットウエアの接合部試験片は,フットウエア,フットウエアの接合部及び接合部の上方の化

学防護服のズボン裾 300 mm を含む試験片とする。

B.3

  試験装置への試験片の取付け 

パススルー,手袋又はフットウエアを定速伸長形引張試験機の可動クランプに取り付け,他方の端を引

張試験機の固定クランプに取り付ける。手袋は,手のひら部分を可動クランプに取り付ける。フットウエ

アは,結合部又は連結部から 50 mm 上部を可動クランプに取り付ける。パススルー試験片の化学防護服材

料の端を,引張試験機の引張方向と平行にパススルーを保持するよう取り付けられた円形クランプに固定

する。手袋及びフットウエアの接合部試験片の袖又はズボンの端部はそれぞれクランプに固定し,化学防

護服材料がスリップするのを防止し,手袋又はフットウエアを引張試験機の引張方向と平行に引く。

B.4

  手順 

300±10 mm/min の速度で力を縦方向に加え,破壊又は分離したときの力を記録する。パススルー強さは,

1 000 N を超えるものを合格とする。その他のものに加える力は,ライフラインには少なくとも 1 000 N,

装具の取付箇所には 250 N,排気弁には 150 N,フットウエア接合部及び手袋接合部には 100 N とし,これ

らの力を加えて破壊又は分離しないものを合格とする。


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附属書 C 
(規定)

化学防護服の内部圧力試験

C.1

  原理 

気密服(タイプ 1)及び陽圧服(タイプ 2)は,服外部から内部に向けて空気を流し,このとき生成する

服内部の圧力を測定する。自給式呼吸器内装形気密服(タイプ 1a)

,自給式呼吸器外装形気密服(タイプ

1b)及び呼吸用保護具併用形の送気形気密服(タイプ 1c)は,300 L/min の空気流量で試験する。呼吸用

保護具を併用しない送気形気密服(タイプ 1c)及び陽圧服(タイプ 2)は,300 L/min での試験に加え,公

称最大風量での試験を行う。

このとき服内部の圧力は,1.0 kPa を超えてはならない。

C.2

  試料 

2 着の化学防護服を試験する。

a)

気密服は,2 着を,5.2 の前処理後に試験する。

b)

陽圧服は,2 着のうち 1 着を,5.2 の前処理後に試験する。

C.3

  装置 

C.3.1

  接続 

圧縮空気源からのエアラインホース取付部を挿入できる接続部位を,服の胴部背後(

図 C.1),又は手袋

を外し服の袖端に取り付ける。接続部位及びエアラインホースは,600 L/min の空気を流すことができなけ

ればならない。この試験に使用される接続部位は,エアラインマスク(送気マスクの一種)において使用

する標準のエアラインコネクタでもよい。

図 C.1−服の最高内圧を測定するための試験形態の例 

C.3.2

  流量計 

0 から 1 000 L/min までの空気流量を±25 L/min の精度で測定できる流量計をエアラインホースに取り付

ける。

C.3.3

  圧力計 

0 から 2.5 kPa までの圧力を±0.025 kPa の精度で測定できる圧力計を,化学防護服の接続部位に取り付け

圧力計

圧縮空気源

流量計


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る。

C.4

  手順 

2 個の接続部位を,服内の C.3.1 及び C.3.3 に指定する場所に取り付ける。

試験中は,C.3.3 に示す圧力計を化学防護服上の接続部位の一つに取り付ける。

防護服の塞止弁及び開口部があれば開口部を,製造業者によって提供された適切な閉塞手段で注意深く

閉じる。

エアラインをもう一つの接続部位に取り付け,1 000 L/min の流量空気が供給可能な圧縮空気源に接続す

る。圧縮空気を用いて,1 kPa 以上の圧力まで防護服を注意深く膨らませる。

必要に応じて,接続部位の縁部周囲に石けん水などを塗り,取り付けられた接続部位から漏れが発生し

ていないことを確認する。

塞止弁を開くとともに,エアラインを取り外し,服内の空気を排出する。

再度エアラインを接続部位に取り付け,空気を服内に流す。

5 分間,圧力計の圧力を測定する。

C.5

  報告書 

試験中の服の最高内圧を報告する。


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附属書 D 
(規定)

排気装置からの漏れ試験

D.1

  原理 

化学防護服に取り付けられている排気装置の内側空間を減圧し,減圧を停止した後の圧力変化を測定す

ることによって,排気装置からの漏れを評価する。

D.2

  試料 

排気弁を排気弁座に取り付けた排気装置を,試料とする。2 個の試料を試験する。

D.3

  試験装置 

排気装置を取り付け,その内部を減圧し圧力変化を測定できる内容積(1 000±50 mL)の試験装置。装

置は,1.0 kPa の圧力を±5 %の精度で測定できる。

D.4

  手順 

排気弁の内部に−1.0 kPa の圧力を生成させる。減圧停止 1 分後の圧力を測定し,記録する。

D.5

  報告書 

各試験の圧力を記録する。評価は,平均試験圧力による。


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附属書 E

(参考)

化学防護服材料の耐透過性報告のための,累積透過時間の考え方

E.1

  一般 

この規格の透過試験手順は,他の CEN 又は ASTM の規格の手順と著しく異なる。従来の手順は,最初

に化学物質と接触してから,一定の透過速度,すなわち,破過基準に最初に達するまでの時間と定義され

る破過時間の測定に基づいている。

この測定は,化学防護服の“安全な着用時間”と多くの人に大まかに解釈されてきたが,かなりの量の

有害可能性のある化学物質が,報告すべきレベルより低い速度で化学防護服を透過することが起こる可能

性があることも事実である。

また,我が国及び北アメリカとヨーロッパとでは,破過基準に使用する透過速度が異なり,試験結果を

直接比較することが困難であった。透過速度データから離れることで,透過性能測定の国際的なベンチマ

ークを確立することとした。

E.2

  分類体系の基本原理 

この規格では,

規定量の化学物質が,

化学防護服材料の一定面積を透過するのに要した時間を報告する。

この試験は,報告された時間で一定量の化学物質が透過することを認めている。このため,この測定は,

“安全な着用時間”というよりは,むしろ“不可となる時間”と解釈することができる。

累積透過質量とは,規定時間内に,化学防護服材料の一定面積を透過する化学物質の量を意味する。こ

の値は,化学物質にさらされる化学防護服材料の内側にある着用者の皮膚が暴露される可能性のある最大

量を示している。150

μg/cm

2

という累積透過質量は,耐透過性の経験値に基づいて定められた。この量は,

測定された破過は,480 分後に起こるとの想定の下,破過時間を毎分 0.1

μg/cm

2

から毎分 1.0

μg/cm

2

までの

間の透過速度で決定する耐透過性試験が行われた場合に,透過するであろう化学物質の量を示している。

150

μg/cm

2

という累積透過質量は,恣意的なものであるが,これは,皮膚へ影響を与える工業用化学物質

の大部分に関しては,透過する化学物質の無難な量を示していると考えられる。

E.3

  累積透過質量のもう一つの使い方 

この規格は,試験が皮膚に対する高い毒性をもつことが知られている化学物質に対して行われる場合,

より低い累積透過質量を分類基準に使用することを認めている。この場合は,より低い標準累積透過質量

に対する時間を報告する。

E.4

  透過速度に基づく破過時間による分類から累積透過時間に基づく分類への換算 

耐透過性の分類が毎分 0.1

μg/cm

2

の速度における破過時間による解釈に基づいている場合,新たな試験

又は既存のデータの再解釈をする必要はない。クラス 6(破過時間>480 分)の最大累積透過質量は 48

μg/cm

2

であり,これは ISO 16602 の分類体系で使われている 150

μg/cm

2

を十分に下回っている。

既に EN 14325 によって分類されている化学防護服材料は,

表 E.1 に示されているように,ISO 16602 

の耐透過性“クラス Y”は,EN 14325 の“クラス X”から導くことができる。


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T 8115

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表 E.1EN 14325 と ISO 16602 との耐透過性の分類の比較 

EN 14325 

クラス X

破過時間

ISO 16602 

クラス Y

累積透過質量

μg/cm

2

6

>480

4

 120 分後でも確実に150 未満

5

>240

4

 120 分後でも確実に150 未満

4

>120

4

 120 分後に確実に150 未満

3

> 60

3

 60 分後に確実に150 未満

2

> 30

2

 30 分後に確実に150 未満

1

> 10

1

 10 分後に確実に150 未満

注記 1  EN のクラス 6 化学防護服材料の実際の累積透過質量は,最大で 480

μg/cm

2

,また,EN のク

ラス 5 においては 240

μg/cm

2

である。EN のクラス 4 においては 120 分後では,最大でも 120

μg/cm

2

であり,したがって,150

μg/cm

2

未満であることが確実である。そのため,透過曲線

について明確な知識がなくても,EN におけるクラス 6 の化学防護服材料は,ISO のクラス 4

であるということができる。

注記 2  透過曲線(例えば,時間に対する透過速度曲線)が十分な精度で確認されていない場合,EN

の破過時間から“クラス X”と分類される化学防護服材料は,ISO 16602 の累積透過質量の

“クラス Y”との

表 E.1 における対比において,クラスを低く評価される場合がある。この

場合には,新規に透過試験を実施する必要がある。


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T 8115

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附属書 F

(規定)

研磨布紙の仕様

F.1

  材料の品質 

F.1.1

  研磨剤 

使用するガラスは,F.3 の要求事項に適合する良質のもの。

F.1.2

  基材 

基材は,良質の紙又は良質の平織の布とする。

F.1.3

  接着剤 

接着剤(できれば水溶性)は,目的に適合する良質のもの。

F.2

  形状及び寸法 

ガラス研磨布紙は,

(230±2 mm)×(280±3 mm)のシートで,

表 F.1 に示す最低質量とする。

表 F.1−ガラス研磨布紙の質量 

単位  kg

種類

質量/連

No. 00  ガラス研磨紙

6.5

No. 00  ガラス研磨布

8.0

F.3

  研磨粒子 

ガラス研磨布紙に使用する研磨粒子は,製品の裏に粒子番号で表示し,

表 F.2 に適合しなければならな

い。

表 F.2−研磨粒子の要求事項 

単位

μm

クラス

要求事項

ふるい(篩)目サイズ

No. 00

全通

90

F.4

  引張強さ 

ガラス研磨布紙の引張強さ(N)は,幅 50 mm 当たりで示し,

表 F.3 の指定値以上でなければならない。

表 F.3−引張強さ 

単位  N

種類

機械方向(縦)

ガラス研磨紙

392

215

ガラス研磨布

392

166


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T 8115

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附属書 G 
(規定)

材料試験片漏れ試験

G.1

  原理 

摩耗,又は屈曲処理した化学防護服材料の試験片を,漏れ試験容器の上に置き,容器内を減圧し,圧力

を測定する。試験終了時の圧力を,未処理の試験片と摩耗又は屈曲処理した試験片とで比較する。

G.2

  試験片 

6.14

及び 6.15 で規定する枚数の摩耗又は屈曲処理した試験片及び同数の未処理の試験片を試験する。

G.3

  装置 

図 G.1 に示す装置を試験片の漏れの測定に使用する。適切なガスケット及び試験片に,適切な張力を与

える装置を用いて,化学防護服材料試験片の留め部分と試験装置との間の密閉が維持されるようにする。

クランプは,密閉の効果を高めるのに役立つ。

G.4

  試験温度 

試験は,23±3  ℃で行う。

G.5

  手順 

摩耗又は屈曲処理した試験片を試験装置に装着する。試験装置内部の圧力を 1.0 kPa 減圧する。減圧停止

1 分後に試験装置内部の圧力を測定する。未処理の化学防護服材料試験片を同じ方法で試験し,摩耗又は

屈曲処理した化学防護服材料試験片と未処理の化学防護服材料試験片との差を記録する。

G.6

  報告書 

摩耗又は屈曲処理した試験片の平均圧力,及び未処理の試験片の平均圧力を計算し,摩耗又は屈曲処理

した試験片と未処理の試験片との平均圧力の差を報告する。


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T 8115

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単位  mm

1  クランプリング(締め金)(例えば,ステンレス鋼製) 
2  ガスケット 
3  試験片 
4  ガスケット 
5  圧力変化の測定に使用する試験容器(例えば,ステンレス鋼製) 
a  試験片の外側表面(暴露側) 
b  試験片の内側表面(非暴露側) 
c  減圧を生成するため及び圧力変化を測定するための接続部

図 G.1−材料試験後の試験片の損傷を試験する装置の例 


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T 8115

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附属書 JA

(規定)

屈曲強さ試験

JA.1

  一般 

この附属書は,対応国際規格で引用されている ISO 7854,Rubber- or plastics-coated fabrics−Determination

of resistance to damage by flexing の B 法を翻訳して記載したものである。

JA.2

  原理 

長方形の試験片を,対になった円筒に取り付ける。このシリンダを往復することで,試験片に圧縮及び

緩和力を与える。これによって試験片が折り畳まれ,屈曲運動をする。屈曲強さの評価は,試験片損傷が

観察された試験インターバルで決定する。

JA.3

  装置 

JA.3.1

  試験装置  1 組又は複数組のシリンダが,半径 450 mm 以上の弧の軸上に位置する。シリンダの大

きさは,外径 25.40±0.10 mm で,片方のシリンダが 8.3±0.4 Hz の周期で往復運動する。往復運動の距離

は,11.70±0.35 mm とする。 

JA.3.2

  ホースクリップ又はツールクリップ  ホースクリップ又はツールクリップは,幅 10±1 mm で,

試験片をシリンダに取り付ける。 

JA.4

  試験片の採取 

標準試験片の大きさは,長さ 105 mm×幅 50 mm とし,後で静水頭試験を行う場合の試験片(b 試験片)

の大きさは,105 mm×65 mm とする。試験片は,ロールの有効幅から 6 枚を採取する。3 枚は,ロールの

縦方向から採取し,3 枚は,ロールの横方向から採取する。試験片は,均一な部位から採取しなければな

らない。

なお,基布が織物の場合,できるだけ同一の糸が 2 枚の試験片に含まれないようにする。

JA.5

  前処理及び試験環境 

試験片の前処理及び試験環境は,JIS K 6404-1 の標準雰囲気“A”

[温度 20±2  ℃,相対湿度(65±5)%]

標準雰囲気“B”

[温度 23±2  ℃,相対湿度(50±5)%]又は標準雰囲気“C”

[温度 27±2  ℃,相対湿度

(65±5)%]に規定する条件で行う。

JA.6

  手順 

各試験片の表面を評価するため,相対するシリンダに試験片を装着する。試験片を JA.3.2 のクリップで

シリンダに固定する。クリップの内側間の距離は,36±1 mm とする。b 試験片は,固定しない部分の試験

片の長さを 44±1 mm にする(

図 JA.1 参照)。屈曲回数を選定し,試験を開始する。試験終了後,損傷の

有無を調べる。損傷が観察された試験インターバルでの回数を屈曲回数とする。もし,生地の損傷又は破

壊点が分かっている場合は,試験片の検査を行うため,決められた間隔で装置を止める。


40

T 8115

:2015

単位  mm

図 JA.1−試験片の装着 


41

T 8115

:2015

参考文献

[1]  JIS T 8022  防護服−熱と炎からの防護−火炎伝ぱ性試験方法

注記  対応国際規格:ISO 15025,Protective clothing−Protection against heat and flame−Method of test

for limited flame spread(IDT)

[2]  ISO 7000:2004,Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis 
[3]  ISO 14116,Protective clothing−Protection against heat and flame−Limited flame spread materials,material

assemblies and clothing

[4]  EN 943-2:2002,Protective clothing against liquid and gaseous chemicals, aerosols and solid particles−Part 2:

Performance requirements for “gas-tight” (Type 1) chemical protective suits for emergency teams (ET)

[5]  EN 14325:2004,Protective clothing against chemicals−Test methods and performance classification of

chemical protective clothing materials, seams, joins and assemblages

[6]  NFPA 1991:2000,Standard on Vapor-Protective Ensembles for Hazardous Materials Emergencies 
[7]  NFPA 1992:2000,Standard on Liquid Splash-Protective Ensembles and Clothing for Hazardous Materials

Emergencies


42

T 8115

:2015

附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS T 8115:2015

  化学防護服

ISO 16602:2007

,Protective clothing for protection against chemicals−Classification,

labelling and performance requirements 及び Amendment 1:2012

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

3  用語及び
定義

こ の 規 格 で 用 い る 主

な用語及び定義

3

JIS

にほぼ同じ

追加

JIS T 8001

に規定している用語を用

いているため JIS T 8001 を引用規格
に追加した。

変更

ISO

規格は,ISO/TR 11610 を引用し

ているが,JIS では TR を引用でき

ないため,ISO/TR 11610 に記載の用
語のほか必要な用語を定義した。技

術的差異はない。

3.2

化学防護スーツ

削除

化学防護服との区別が不明確であり

削除した。

3.5  化学防護服材料

3.4

防護服材料

一致

用語は異なるが,同じ内容で技術的
差異はない。

4  化学防護
服 の 種 類

及 び 試 験
項目

4.1  一般 
表 1 の注

c)

4.1

JIS

にほぼ同じ

追加

服内が陽圧であることが必要な,呼

吸用保護具を併用しないタイプ 1c

だけ試験することとした。

ISO

への提案を検討する。

4.2  気密服(タイプ 1)
の種類及び試験

4.2

JIS

にほぼ同じ

変更

タイプ 1c の服内を陽圧に保つとの
要求事項を,我が国ではタイプ 1c

に呼吸器併用形を認めているため削

除し,漏れ率試験は,呼吸用保護具
を併用しないタイプ 1c だけを試験
することとした。

ISO

への提案を検討する。

42

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1

1

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

4  化学防護
服 の 種 類
及 び 試 験

項目

(続き)

4.4  液体防護用密閉服
(タイプ 3)の種類及
び試験

4.4

追加

“ブーティ”の説明を追加した。

ISO

への提案を検討する。

5  化学防護
服完成品の

性能要求事

表 2 の注

d)

タイプ 1c の漏れ率試

験の必要性

追加

服内が陽圧であることが必要な,呼
吸用保護具を併用しないタイプ 1c

だけ試験することとした。

ISO

への提案を検討する。

表 2 の注

e)

表 2 の

d

JIS

に同じ

変更

表内の表記を“−”から“○”に変

更した。

ISO

への提案を検討する。

5.2  温湿度による前処

5.2

JIS

にほぼ同じ。ただし,

JIS

では相対湿度を 95 %

以 上 と し て い る と こ ろ

を,95 %としている。

変更

ISO

では相対湿度に許容差がないた

め,実務的な許容差を設定した。

ISO

への提案を検討する。

5.3  着用による前処理

5.3

着 用 に よ る 前 処 理 に つ
いて規定している。ただ

し,被験者の身体寸法範

囲 を サ イ ズ の 上 限 に 対
する一定の比率(%)以

内 と 具 体 的 に 規 定 し て

いる。

変更

化学防護服のサイズと着用者の基本
身体寸法の対比には製造業者によっ

て異なる幅がある(ISO 13688:2013

参照)

。このため,一定の比率で規定

することの意味は少なく,“化学防

護服のサイズの上限に近い身体寸法

の被験者”と,現実的な規定とした。

ISO

への提案を検討する。

5.4  気密性について,
JIS T 8032-1

の A 法又

は B 法を規定

5.4

気密性について,試験方
法 2(B 法)だけを採用

選択

米国方式(ASTM)である A 法も選
択できることとした。

ISO

への提案を検討する。

5.5  漏れ率

5.5

JIS

にほぼ同じ

変更

4.2 から,試験は呼吸用保護具を併用
しないタイプ 1c だけに限定した。

ISO

への提案を検討する。

5.10  実用性能

5.10

JIS

にほぼ同じ

追加

5.3 と同様に被験者が着用する化学
防護服のサイズの規定及び表 2 の
5.10 で“着用による前処理”のとき
に評価するとした。

ISO

への提案を検討する。

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5  化学防護
服 完 成 品
の 性 能 要

求事項

(続き)

5.11  面体

5.11

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では,EN 136:1998 を引用

しているが,JIS では関連する JIS T 

8153

を引用した。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

5.13.1  空 気 供 給 シ ス
テムの一般事項

5.13.1

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では,EN 14594 を引用して

いるが,JIS では,可搬式供給装置

の主な仕様,接合部の強さなどを具
体的に記載した。技術的差異はない。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

5.13.4  接合部強さ

5.13.4

JIS

にほぼ同じ

5.13.5  パ ス ス ル ー シ
ステムの性能

5.13.5

追加

“別条件での試験”のときの性能を

追加規定した。

ISO

への提案を検討する。

5.15.3  警 報 及 び 測 定
装置

5.15.3

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では,EN 14594 を引用して

いるが,JIS では具体的に記載した。
技術的差異はない。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

5.15.4  送気用ホース

5.15.4

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では,EN 14594 を引用して

いるが,

JIS

では関連する JIS T 8153

を引用した。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

5.17  化 学 防 護 服 内 圧

5.17

JIS

に ほ ぼ 同 じ で あ る

が,タイプ 1a だけに言及

している。

変更

JIS

では,表 2 及び附属書 C の内容

に整合させるため,全てのタイプ 1

及びタイプ 2 に服内圧力試験を要求

することとした。また,全ての気密
服に“内部圧力試験後の気密性試験”

を要求することとした。

ISO

への提案を検討する。

5.18.1  服 内 の 圧 力 及
び面体内の排気抵抗

5.18.1

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では EN 規格を引用してい

るが,JIS では,服内圧力を附属書 C
と整合させ,0∼0.5 kPa の範囲内を,
0∼1.0 kPa の範囲内に変更した。ま
た,関連する JIS を引用した。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

5.18.2  吸 入 空 気 の 炭
酸ガス含有量

5.18.2

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では EN 規格を引用してい

るが,JIS では具体的な数値で規定

した。技術的差異はない。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

44

T 8

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5  化学防護
服 完 成 品
の 性 能 要

求事項

(続き)

5.18.3  騒音レベル

5.18.3

JIS

にほぼ同じ

変更

ISO

規格では EN 規格を引用してい

るが,JIS では関連する JIS を引用
した。

ISO

に EN 規格を引用しないこ

との提案を検討する。

6  化学防護
服 材 料 の

性 能 要 求

事項

6.5.1  一般

6.5.1

JIS

にほぼ同じ

変更

高い皮膚毒性をもつ化学物質の試験
を別条件で行う項目を,推奨事項と

した。

ISO

への提案を検討する。

6.5.2  透過速度に基づ
く 破 過 時 間 に よ る 耐
透過性の分類

6.5.2

JIS

にほぼ同じ。ただし,

JIS

では選択可能な代替

試 験 と し て 位 置 付 け て

いるが,ISO 規格では追

加 試 験 と し て 位 置 付 け
ている。

選択

試験方法を累積透過質量測定のほ

か,従来から我が国で使われている
標準透過速度 0.1

μg/cm

2

/min による

ことも選択できるようにした。

ISO

への提案を検討する。

削除

標準透過速度 1.0

μg/cm

2

/min による

試験の項目は,我が国では採用して
いないため削除した。また,

“オプシ

ョン”の表示も上記理由から削除し

た。

ISO

への提案を検討する。

6.8  耐液体浸透性

6.8

JIS

にほぼ同じ

変更

指数として,蒸発損失補正後の値を
採用することを明示した。

ISO

への提案を検討する。

6.9  液体反発性

6.9

JIS

にほぼ同じ

変更

指数として,蒸発損失補正後の値を

採用することを明示した。

ISO

への提案を検討する。

追加

注記に手順を記載した。

ISO

への提案を検討する。

6.13  破裂強さ

6.13

JIS

にほぼ同じ。ただし,

JIS

では,試験面積を 50

cm

2

又は 7.3 cm

2

としてい

るが,ISO 規格では試験

面積を 50 cm

2

としてい

る。

選択

汎用的に使われる試験面積 7.3 cm

2

を追加し,選択できることとした。

ISO

への提案を検討する。

45

T 8

1

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

6  化学防護
服 材 料 の
性 能 要 求

事項

(続き)

6.14  摩 耗 強 さ の 試 験
方法として JIS L 1096
の マ ー チ ン デ ー ル 法

を採用

6.14

試 験 方 法 と し て ISO 

12947-2

を採用

変更

試験装置及び試験の原理は JIS 及び

ISO

規格は共にマーチンデール法で

同一である。一方,試験手順を JIS T 

8115

では,ISO 16602 Amendment

1:2012 に基づき,試験片及び研磨布
の設置位置を ISO 12947-2 と反対と

する方法を b)  試験手順として規定

した。このため JIS L 1096 の 8.19.5
の修正であることを明記した。

対 応す る ISO 規格 の 発 行を

ISO

に提案することを検討す

る。

ISO 12947-2

の EN 対応規格は

EN 530

である。これには手順

1 及び 2 があり,JIS の手順は
EN 530

の手順 2 と同一である

ことからも,この手順の ISO
規格を発行することが必要で

ある。

 6.10∼6.13 及び 6.15   6.10∼

6.13 及び
6.15

JIS

にほぼ同じ

変更

材料試験であるため,各第 2 段落の

冒頭の“化学防護服”を“化学防護
服材料”に変更した。

ISO

への提案を検討する。

表 14

追加

破裂強さの試験面積を ISO 規格は,
50 cm

2

を推奨試験面積としている

が,これが適用できない場合は,7.3 
cm

2

の採用も認めている。我が国で

は 7.3 cm

2

が一般的であるため,理論

値から 7.3 cm

2

を対象とする規定値

を表 14 として追加した。

ISO

への提案を検討する。 

7  化学防護
服 の 縫 合

部 及 び 一
体 形 部 材

の 性 能 要

求事項

7.4  試験温湿度につい
て,7.3  試料調整条件

と同一としている。

 7.4  温度 23±6  ℃,相対湿度

(60±20)%と規定

変更

材料試験を含む他の条件と同一にし

た。この項だけ許容範囲を拡大する

意味はない。

ISO

への提案を検討する。

7.5.2  縫合部強さ  7.5.2 JIS にほぼ同じ

変更

ISO

規格では ISO 規格を引用してい

るが

JIS では,関連する JIS を引

用した。

追加

タイプ別に性能基準を追加した。

ISO

への提案を検討する。

 

46

T 8

1

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

7  化学防護
服 の 縫 合
部 及 び 一

体 形 部 材

の 性 能 要
求事項

(続き)

7.5.2 の
注記

この試験は,2 枚の材料

に よ る 縫 合 部 だ け に 適
用する。

削除

ISO

規格の注記にある文言は,この

規格で“材料”を主防護層を含む素
材又は素材の組合せと定義している

こと,また,異なる構造の縫合部を

試験する必要性についての言及がな
いことから,誤解を招く文言であり

削除した。

ISO

への提案を検討する。

7.5.3 の
第 4 段落

ガ ス ケ ッ ト 材 料 の 一 例

を示している。

削除

参考情報であるため削除した。

ISO

への提案を検討する。

7.8 の第 4
段落

ガ ス ケ ッ ト 材 料 の 一 例
を示している。

削除

参考情報であるため削除した。

ISO

への提案を検討する。

 7.5.3,

7.6.2, 
7.7, 
7.8

 7.5.3,

7.6.2, 
7.7, 
7.8

JIS

にほぼ同じ

選択

耐透過性の分類について,化学防護

服材料と同様に“透過速度に基づく

破過時間による耐透過性の分類”を
選択できることとした。

ISO

への提案を検討する。

8  表示 g)

化学防護服,取扱説

明 書 参 照 に つ い て の

記載

 8

g)  JIS に ほ ぼ 同 じ で あ る

が,図記号についてだけ

規定されている。

選択

JIS

に図記号がないため,図記号に

代わり,その旨を示す文章も可とし

た。

図記号の JIS 化を計画する。

 h)

繊 維製 品 取扱 い表

示の情報

 8

h)  繊 維 製 品 取 扱 い 表 示 の

情報

追加

繊維製品取扱い表示の規格に JIS 
追加した。

その他の追加情報の記載を可能とし

た。

 
 
ISO

への提案を検討する。

9  取扱説明

a)  使用前情報

a)

JIS

にほぼ同じ

追加

安全上の考慮点などでの具体例を追
加記載した。

ISO

への提案を検討する。

追加

“使用目的に応じた化学防護服であ

ることが分かる表示”項目を追加し

た。

ISO

への提案を検討する。

 b)

使用準備

9

b)

JIS

にほぼ同じ

追加

“使用前点検事項”を追加した。

ISO

への提案を検討する。

 c)

検 査 頻 度 及 び 検 査

方法

 9

c)  JIS にほぼ同じ

変更

“必要であれば,

”を追加した。

ISO

への提案を検討する。

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1

1

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

9  取扱説明
書(続き)

e)  保守管理及び洗浄
方法

 9

e)  JIS にほぼ同じ

追加

具体的な補足情報を追加した。

ISO

への提案を検討する。

10  製 品 技
術情報

10.1  一般製品情報   10.1  JIS にほぼ同じ

追加

完成品試験情報をここに記載するこ
ととした。

ISO

への提案を検討する。

 10.2

化 学 物 質 に 対 す

る試験情報

 10.2  JIS にほぼ同じ

追加

“表形式などで記載する”の“など”

を追加した。

ISO

への提案を検討する。

選択

耐透過性の報告について,“透過速

度に基づく破過時間による耐透過性
の分類”によることを選択できるこ

ととした。

ISO

への提案を検討する。

附属書 A

(規定)

実用性能試験

Annex

A

JIS

にほぼ同じ

追加

試験ジグの入手を容易にするため,

試験に使用するねじなどの寸法に
“約”を追加した。

ISO

への提案を検討する。

附属書 C

(規定)

化 学 防 護 服 の 内 部 圧

力試験

Annex C

空気流抵抗性試験

変更

JIS

では,送気形気密服(タイプ 1c)

に呼吸用保護具併用形を認めている

ため,陽圧を維持するための試験風
量の規定を呼吸用保護具を併用しな

いタイプ 1c 及びタイプ 2 に限定し適
用することとした。

ISO

への提案を検討する。

C.4  化学防護服の内部
圧力試験の手順

C.4

JIS

にほぼ同じ

追加

接続部位縁部の漏れ確認の手段とし
て石けん水を指定しているが,石け

ん水に限定する必要はないので,

“石

けん水など”の“など”を追加した。

ISO

への提案を検討する。

接 続 部 位 か ら の 漏 れ の
確 認 を 手 順 の ど の 段 階

で行うかが明瞭でない。

変更

JIS

では,接続部位からの漏れの確

認と内部圧力試験とを分離して行う

こととした。同時に行うことも可能

であるが,分離して行うことによっ
て製品に欠陥がある場合は,試験前

に確認ができる。

ISO

への提案を検討する。

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T 8

1

1

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T 8115

:2015

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

附属書 C

(規定) 
(続き)

図 C.1

服 の 最 高 内 圧 を 測 定
するための試験形態

図 C.1

JIS

にほぼ同じ

変更

附属書図は試験形態の一例であり,

目的に合致すれば,必ずしもこの形
態(位置関係)で行う必要はない。

このため“例”とした。

ISO

への提案を検討する。

附属書 G

(規定)

材料試験片漏れ試験

Annex G

最少試験枚数を各 3 枚と

規定している。

変更

対象となる試験である 6.14 及び 6.15

で試験枚数が規定されているため,
各々に準拠する規定とした。

ISO

への提案を検討する。

G.4  材料試験片漏れ試
験の試験温度

G.4

JIS

に ほ ぼ 同 じ で あ る

が,ISO 規格では,試験

温 度 は 常 温 と し て い る
が,JIS では 23±3  ℃と

している。

変更

常温の範囲が広いため,規格の他の

試験条件と同一とした。

ISO

への提案を検討する。

附属書 JA

(規定)

屈曲強さ試験

追加

6.15 に規定する,化学防護服材料の
屈曲強さを測定するための試験方法
について規定した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 16602:2007,Amd.1:2012,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 
    −  選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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T 8

1

1

5


20
15