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T 8061

:2010

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  原理

5

5

  微生物及び試薬

5

5.1

  Phi-X174 バクテリオファージ

5

5.2

  大腸菌[E.Coli. C (ATCC 13706)  

5

5.3

  精製水

5

5.4

  ブイヨン

5

5.5

  塩化カルシウム

5

5.6

  塩化カリウム

5

5.7

  水酸化ナトリウム

5

5.8

  界面活性剤

5

5.9

  細菌用寒天

5

6

  装置及び材料

5

6.1

  浸透テストセル

5

6.2

  その他の装置

6

6.3

  実験用器具

6

7

  試験片

6

7.1

  試験片の採取

6

7.2

  試験片の準備

7

8

  手順

7

8.1

  試験培地の調製

7

8.2

  コントロール

8

8.3

  材料適合性の判定

8

8.4

  バクテリオファージ懸濁液の調製

9

8.5

  静置平板培地の調製

9

8.6

  材料の予備測定

10

8.7

  テストセルの準備

10

8.8

  バクテリオファージ負荷試験懸濁液への材料のばく露

10

8.9

  回収液の定量

12

8.10

  試験結果の解析

13

9

  試験報告書

13


T 8061

:2010  目次

(2)

ページ

参考文献

16

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

17


T 8061

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(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本保安

用品協会(JSAA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。これによって,JIS T 8061:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確

認について,責任はもたない。


T 8061

:2010  目次

(4)

白      紙


日本工業規格

JIS

 T

8061

:2010

血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の

血液媒介性病原体に対する耐浸透性の求め方−

Phi-X174

バクテリオファージを用いる試験方法

Clothing for protection against contact with blood and body fluids-

Determination of resistance of protective clothing materials to penetration by

blood-borne pathogens-Test method using Phi-X174 bacteriophage

序文

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 16604 を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,血液媒介性病原体に対する防護服材料の耐浸透性を求めるための試験方法について規定す

る。この試験方法は,継続的な液体接触の条件下で代用微生物(Phi-X174 バクテリオファージ)を使用し

て行う。防護服の性能の評価は,JIS T 8031 に規定する試験装置を使用し,特定の静水圧におけるウイル

ス浸透の検知によって行う。

この試験方法は,試験液を容易に吸収する厚いライナを内張りした防護服材料の試験については,必ず

しも有効であるとは限らない。この試験方法は長時間を要するため,材料又は防護服の品質管理又は品質

保証手順には適切でない場合がある。

この試験方法は,バクテリオファージの培養等基礎的な微生物学的手法に関する知識が必要である。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 16604:2004

,Clothing for protection against contact with blood and body fluids−Determination of

resistance of protective clothing materials to penetration by blood-borne pathogens

−Test method

using Phi-X174 bacteriophage

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。


2

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JIS K 3362

  家庭用合成洗剤試験方法

JIS K 3605

  高圧蒸気滅菌操作通則

JIS K 8008

  生化学試薬通則

JIS L 1018

  ニット生地試験方法

注記  対応国際規格:ISO 5084,Textiles−Determination of thickness of textiles and textile products

(MOD)

JIS L 1096

  一般織物試験方法

注記  対応国際規格:ISO 3801,Textiles−Woven fabrics−Determination of mass per unit length and

mass per unit area

及び ISO 5084,Textiles−Determination of thickness of textiles and textile

products

(全体評価:MOD)

JIS T 8031

  化学防護服−防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験

注記  対応国際規格:ISO 13994,Clothing for protection against liquid chemicals−Determination of the

resistance of protective clothing materials to penetration by liquids under pressure

(MOD)

JIS T 8060

  血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の血液及び体液に対する耐浸透性の求

め方−人工血液を用いる試験方法

注記  対応国際規格:ISO 16603,Clothing for protection against contact with blood and body fluids−

Determination of the resistance of protective clothing materials to penetration by blood and body

fluids

−Test method using synthetic blood(MOD)

ISO 3696:1987

  Water for analytical laboratory use−Specification and test methods

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

寒天培地(agar

寒天を用いた細菌及びその他の微生物を培養する半流動混合物。

3.2

測定(assay

特定の要素の存在又はその濃度を決定するための試験。

注記  この試験方法における特定の要素は,微生物(Phi-X174 バクテリオファージ)である。

3.3

回収液(assay fluid

微生物の浸透を測定するため,試験材料の表面洗浄に使用する滅菌された液。

注記  この試験方法では,回収液をブイヨンとし,試験微生物は Phi-X174 バクテリオファージを用い

る。この液は,試験片の内側表面から Phi-X174 バクテリオファージを洗浄,回収するために使

用する。

3.4

バクテリオファージ(bacteriophage

バクテリアに感染するウイルスの 1 タイプ。

注記  この試験で使用するバクテリオファージは,Phi-X174 バクテリオファージ(ATCC 13706-B1)

(以下,Phi-X174 バクテリオファージという。

)である。Phi-X174 バクテリオファージは,ヒ


3

T 8061

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トに対しての病原性はないが,ヒトに対する病原性ウイルスのシミュレーションとして使用で

きる。

3.5

血液媒介性病原体(blood-borne pathogen

血液又はその他の体液を介して,伝ぱ(播)する病原体の総称。

3.6

体液(body fluid

体内で作られるすべての液体。

3.7

擬似体液(body fluid simulant

人間の体液モデルとしての機能を果たす液体。

注記  この試験方法では,擬似体液はバクテリオファージブイヨンとし,血液及び体液(だ液を除く。)

の表面張力 0.042±0.002 N/m の下限に調整したものをヒトの体液モデルとして使用する。

3.8

負荷試験懸濁液(challenge suspension

材料の耐浸透性試験に使用する要素を含む液体。

注記  この試験方法では,負荷試験懸濁液は Phi-X174 バクテリオファージを含むブイヨンとする。

3.9

ローン(lawn

ペトリ皿内の表層寒天培地の薄層内の細菌層。

注記  〈微生物学用語〉この試験方法では,ローン形成に使用する細菌として大腸菌[E.coli. C (ATCC

13706)

(以下,大腸菌という。

)を選択する。

3.10

溶菌(lysis

細菌細胞全体の分解又は崩壊。

注記  この試験方法では,宿主菌である大腸菌はバクテリオファージにて溶菌される。

3.11

培地(mediummedia

特定の微生物を培養する混合物(例えば,バクテリオファージのブイヨン及び寒天培地)

3.12

形態(morphology

特定生物体の形及び構造。

3.13

ブイヨン(nutrient broth

液体培地。

注記  この試験方法では,ブイヨンは宿主菌である大腸菌の培養に使用する。また,Phi-X174 バクテ

リオファージの懸濁液の作製,洗浄用の回収液及び希釈液として,この試験の各段階で使用す

る。


4

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3.14

浸透(penetration

粒子又は液体状物質が,防護服材料の多孔質材料,縫合部,ピンホール又はその他の不完全な部分を通

過するプロセス。

3.15

プラーク(plaque

理論的に生育可能な単一のウイルスによる感染及び宿主菌の溶菌の結果,生成する目視可能な透明な領

域。

注記  〈ウイルス学用語〉この試験方法では,プラークは表層寒天培地に植え付けた大腸菌のローン

内の目に見える透明な領域をいう。この領域は理論的に生育可能な単一の Phi-X174 バクテリオ

ファージによってもたらされるものであり,その領域ではバクテリオファージの感染及び溶菌

作用によって細菌が破壊されている。

3.16

プラーク形成単位 PFUplaque-forming unit

プラークを形成する能力をもつウイルス粒子の単位。

注記  理論的には,ローン内の 1PFU が生育可能な単一のウイルスに相当する。

3.17

平板培地(plate

寒天培地の入ったペトリ皿。

注記  〈生物学用語〉

3.18

防護服(protective clothing

体の全体又は一部分を潜在的な危険有害性から隔離すること,又は着用者を原因とする汚染から外部環

境を隔離することを目的として,設計・製作された衣服。

3.19

代用微生物(surrogate microbe

この試験方法で,ヒトの病原体の代わりに使用する代替微生物。

注記  この試験方法では,Phi-X174 バクテリオファージを代用微生物とする。

3.20

力価(titre

特定量の他の物質との反応に必要な物質量又はそれに相当する物質量。

注記  この試験方法では,mL 当たりのプラーク形成単位(PFU/mL)で測定された生育可能なバクテ

リオファージの量を示すために力価を使用する。

3.21

ウイルス(virus

代謝機能がなく,生きている宿主細胞内でだけ複製できる微生物。

3.22

ウイルス浸透(viral penetration

ウイルスが材料を通過するプロセス。

注記  この試験方法では,防護服材料の開閉具,縫合部,多孔質材料及びその他の不完全な部分など


5

T 8061

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を Phi-X174 バクテリオファージが通過するプロセスをいう。

3.23

耐ウイルス浸透性(viral resistant

特定の試験条件下及び検出方法の下でのウイルス浸透を阻止する材料の性能。

4

原理

JIS T 8031

で規定する試験装置内に置かれた,疑似体液であるウイルスの入ったブイヨンに,規定時間

及び規定圧力に従って試験片をばく露する。液体の浸透が目視できない場合でも,材料を浸透する生育可

能なウイルスを検出することができる手順を用いて,目視できない浸透を検出する。

5

微生物及び試薬

微生物及び試薬は,次による。

5.1

Phi-X174

バクテリオファージ  少なくとも 1.0×10

8

 PFU/mL

(mL 当たりのプラーク形成単位)を負

荷力価とする。

注記  この試験方法で用いる代用微生物である Phi-X174 バクテリオファージは,その微小なサイズ,

球状形態(正二十面体)

,環境安定性,ヒトへの非感染性,高い分析感度,迅速な分析,高力価

などの理由で,血液媒介性病原体の最適なモデルとして選択した。Phi-X174 バクテリオファー

ジには外被がなく,また,既知のウイルスの中で最も小さなウイルスの一つである(直径

0.027 µm

5.2

大腸菌[E.Coli. C (ATCC 13706)  

5.3

精製水  ISO 3696 に適合するグレード 3 の水,又は JIS K 8008 の 3.2(水)に規定した精製水,若

しくは同等以上の精製水。

5.4

ブイヨン

5.5

塩化カルシウム

5.6

塩化カリウム

5.7

水酸化ナトリウム

5.8

界面活性剤  濃度 0.1 %のもの。例えば,ポリソルベート 80。

5.9

細菌用寒天(Bacto-agar

6

装置及び材料

装置及び材料は,次による。

6.1

浸透テストセル(penetration test cell)  浸透テストセルは,JIS T 8031 に規定するもので,加圧さ

れた試験用液に接触する試験片を固定するものとし,次による。

a)

試験片は,浸透テストセル内で,Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液とテストセルの観測面

とを分離する隔壁として役割を果たす。

b)

セル本体は,セル支持台にしっかりと固定する。

c)

セル本体には,約 60 mL の Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液を満たす。開口部のあるフ

ランジカバー(透明カバーを含む。

)によって目視観察ができる。セル本体には,液体を満たすトップ

ポート及び液体を排出する排出弁を備える。セル本体のトップポートに空気ホースを接続する継手,

ガスケット,支持スクリーンなどのその他の部品も必要である。


6

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d)

支持スクリーン付き浸透テストセル及び試験装置を,それぞれ

図 及び図 に示す。

6.2

その他の装置

6.2.1

厚さゲージ  0.02 mm の厚さまで測定できるもの。

6.2.2

支持スクリーン  平滑に仕上げたプラスチック又は金属製のスクエアメッシュスクリーンとし,伸

縮性のある材料又は弾性のある材料を支持し,次の仕様を満たすものとする。

a)

開口率は,50 %を超えるものとする。

b)

試験片のたわみは,5.0 mm 以下とする。

6.2.3

空気源

2

0

20

 kPa

で空気を供給できるもの。

6.2.4

インキュベータ  温度範囲 36±1  ℃を保持できるもの。

6.2.5

ウォーターバス  温度範囲 45±2  ℃を達成できるもの。

6.2.6

はかり(秤)  精度 0.001 g 以内で計測できるもの。

6.2.7

ボルテックスミキサ

6.2.8

冷蔵庫  温度範囲 5±3  ℃を保持できるもの。

6.2.9

オートクレーブ  122±1  ℃及び 214±7 kPa(絶対圧力)を保持できるもの。

6.2.10

ストップウォッチ(又は電子タイマ)

6.2.11

回転シェーカ

6.2.12  pH

計  精度 0.1 で計測できるもの。

6.2.13

接種用ループ

6.2.14

トルクレンチ  13.6 N・m のトルクをかけられるもの。

6.2.15

分光光度計  640 nm の波長の吸光度を測定できるもの。

6.2.16

遠心分離機  遠心加速度 10 000 の加速ができるもの。

6.3

実験用器具

6.3.1

ペトリ皿  滅菌済み,高さ 15 mm×直径 100 mm。

6.3.2

ピペット  滅菌済み,容量 1 mL,5 mL,及び 10 mL。

6.3.3

試験管  直径 13 mm×長さ 100 mm。

6.3.4

試験管立て

6.3.5

ガラス瓶  滅菌済み,容量 100∼500 mL。

6.3.6

マイクロピペット  正確に 2 µL を注入できるもの。

7

試験片

7.1

試験片の採取

試験片の採取方法は,次による。

a)

材料サンプル又は防護服完成品から試験片を採取する。これらの試験片は,単一層又はすべての構成

層が防護服完成品と同じ順序で配置された複数層複合材料からなるものとする(必要に応じて滅菌す

る)

b)

防護服の設計において,異なる部位に異なる材料又は異なる厚さの材料が用いられる場合は,それぞ

れの部位から試験片を採取する。

c)

防護服の設計において,縫合部が基材と同じ防護性をもつとする場合は,縫合部を含む試験片を追加

して試験する。

d)

試験片の大きさは,1 辺の長さが 75 mm の正方形とする。最小 70 mm 角の正方形でもよい。


7

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e)

試験枚数は 3 枚とし,各材料,各部位(異なる材料からなる設計の場合)又は他の異なる条件の部分

から各々3 枚をランダムに採取し試験する。

f) 2

枚の織物層の間に不浸透性層が存在する防護服材料は,縁辺部での毛細管現象による見せかけの不

合格が発生する可能性がある。試験片の縁辺部をシールし,毛細管現象による影響を防止する。試験

実施前に,接着剤,パラフィルム,パラフィンワックス又は裏面粘着式の発泡体で試験片をシールす

る。試験片の縁辺部だけをシールし,中央の 57 mm 領域(57 mm 角)を試験用にあけておく。試験領

域の試験片内部にシール剤が浸入し,ブロック・遮断すると試験の信頼性が損なわれるため,これら

を防止しなければならない。防護服材料に適したシール剤及びシール方法を選択する。

7.2

試験片の準備

特に指定がない場合は,試験片を気温 21±5  ℃及び相対湿度(60±10)%に 24 時間以上ばく露して調

整する。

必要であれば,滅菌などの他の試料調整を行い,防護服の機能劣化を評価する。

8

手順

8.1

試験培地の調製

8.1.1

ブイヨン

ブイヨンは,以下の成分とする。

−  バクトトリプトン(Bacto-trypton) 8.0±0.1 g

−  塩化カリウム 5.0±0.06 g

−  塩化カルシウム 0.2±0.003 g

−  精製水(5.3 参照) 1

000

±12.5 mL

−  界面活性剤(5.8 参照) 0.1±0.001 25 mL

a)

バクトトリプトン,塩化カリウム,塩化カルシウム及び精製水を混合する。

b)  a)

で混合した溶液の pH を,7.3±1 に調整する(例えば,2.5 mol/L の水酸化ナトリウムを用いる。

c) 1

容量の 0.1 %界面活性剤溶液を,9 容量の b)の溶液で薄めて,ブイヨンとする。

滅菌前に両者を十分に混合させるために,界面活性剤のかくはん中は,ブイヨンを加熱する。

表面張力を 0.042±0.002 N/m に調整するためには,濃度 0.01 %の界面活性剤を用いることが望まし

い。

d)

ブイヨンをオートクレーブに入れて滅菌する。

e)

滅菌溶液の表面張力を JIS K 3362 の 8.4(表面張力)に従って測定する。ブイヨンは,修正後の表面

張力が 0.042±0.002 N/m の範囲内でない限り,使用してはならない。

8.1.2

底層培地

底層培地は,次の成分とする。

−  細菌用寒天(Bacto-agar) 15.0±0.19 g

−  ブイヨン 8.0±0.1 g

−  塩化カリウム 5.0±0.06 g

−  精製水(5.3 参照) 1

000

±12.5 mL

−  塩化カルシウム溶液 1.0±0.012 5 mL

a)

細菌用寒天,ブイヨン,塩化カリウム及び精製水の混合溶液を,オートクレーブに入れて滅菌する。

b)

精製水を用いて,1 mol/L の塩化カルシウム溶液を調製し,オートクレーブに入れて滅菌する。


8

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c)

a)

の混合溶液に b)の塩化カルシウム溶液を加えて,底層培地とする。

d)  c)

の底層培地の pH を 7.3±1 に調整する(例えば,2.5 mol/L の水酸化ナトリウムを用いる。

e) pH

を調整した底層培地を,再度オートクレーブに入れて滅菌する。

f)

大腸菌の増殖が悪い場合は,ブイヨンに替えて,バクトトリプトンを使用してもよい。

8.1.3

表層培地

表層培地は,次の成分とする。

−  細菌用寒天(Bacto-agar) 7.0±0.09 g

−  ブイヨン 8.0±0.1 g

−  塩化カリウム 5.0±0.06 g

−  精製水(5.3 参照) 1

000

±12.5 mL

−  塩化カルシウム溶液 1.0±0.012 5 mL

a)

細菌用寒天,ブイヨン,塩化カリウム及び精製水の混合溶液をオートクレーブに入れて滅菌する。

b)

精製水を用いて,1 mol/L の塩化カルシウム溶液を調製し,オートクレーブに入れて滅菌する。

c)

a)

の混合溶液に b)の塩化カルシウム溶液を加えて,表層培地とする。

d)  c)

の表層培地の pH を 7.3±1 に調整する(例えば,2.5 mol/L の水酸化ナトリウムを用いる。

e) pH

を調整した表層培地を,再度オートクレーブに入れて滅菌する。

f)

大腸菌の増殖が悪い場合は,ブイヨンに替えて,バクトトリプトンを使用してもよい。

8.2

コントロール

次のコントロールを,各防護服完成品及び防護服材料の試験を行うとき,同時に使用して評価する。

a) Phi-X174

バクテリオファージのエアロゾル又は浮遊粒子のバックグラウンドを判定するためのコント

ロール:平板培地又は適切な手段による。

b)

少なくとも 1 日 1 回,以下のものを標品として使用する。

1)

陰性試験の標品:医療包装用ポリエステルフィルムなどの,厚い不浸透性モノリシックフィルムか

ら作られたサンプル。

2)

陽性試験の標品:Phi-X174 バクテリオファージの平均直径 0.027 µm をわずかに超える孔径 0.050±

0.005 µm

のマイクロフィルタから作られたサンプル。

8.3

材料適合性の判定

バクテリオファージ負荷試験懸濁液の力価に影響を及ぼすおそれのある防護服材料の適合性試験を行う。

a)

試験対象の各材料を代表する 3 試験片を試験する。

b)

セル本体を水平に置いた状態で,滅菌試験片の外側表面をセルの負荷試験懸濁液充てん(填)側に向

けて,無菌状態を保持しながらセル本体の上に置く。

c)

図 に示すとおりにセルの滅菌済部品を組み立てる。

注記  透明カバーは,この時点では装着しない。

d)

浸透テストセルのボルトを,均等に締める。

e)

浸透セルを水平に置いたまま,負荷試験懸濁液 2.0 µL(Phi-X174 が 900∼1 200 PFU)の入ったブイヨ

ンを各試験片の中心部付近に滴下する。

f) Phi-X174

バクテリオファージ負荷試験懸濁液 2.0 µL を,5.0 mL の滅菌ブイヨンに直接加えコントロー

ルとする。

g)  8.8 n)

によって,試験片に滴下した負荷試験懸濁液を回収する。

h) 10

分後に,8.9 によって定量的に測定する。


9

T 8061

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i)

f)

のコントロールの力価と e)の試験材料適合性試験の Phi-X174 バクテリオファージの力価との比率

を計算する。

j)

調製した Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液(8.4 参照)の力価を確定する。この懸濁液は

試験ばく露手順(8.8 参照)にも使用され,

(2∼3)×10

8

 PFU/mL

を掛けた i)で計算された比率に等し

い 。 計 算 さ れ た 比 率 が 5.0 を 超え た場 合, バク テリ オ ファ ージ 負荷 試験 懸濁 液 の最 大力 価を

1

×10

9

 PFU/mL

とする。

8.4

バクテリオファージ懸濁液の調製

次の手順でバクテリオファージ懸濁液を調製する。

a)

接種用ループを使用し,250 mL の三角フラスコに入れたブイヨン 10∼25 mL に大腸菌を接種し,225

±25  回/分で振とう(盪)しながら 36±1  ℃で一晩培養をする。

b)

一晩培養した細菌培養液の 1/100 を 1 L 三角フラスコ中の 100 mL の新しいブイヨンに接種する。225

±25  回/分で振とう(盪)しながら 36±1  ℃で培養する。

(3±1)×10

8

 CFU/mL

の密度に達するま

で培養を継続する(約 3 時間)

。この菌密度は,分光光度計で計測すると 0.3∼0.5 吸光度(640 nm)

に相当する。

c) 1.0

×10

9

∼1.0×10

10

 PFU/mL

の力価をもつ Phi-X174 バクテリオファージ原液 5∼10 mL を細菌培養液に

接種する。バクテリオファージの細菌数に対する比率を 0.1∼2.0 とする。

d)

接種済みの細菌培養液を 36±1  ℃で 1∼5 時間激しく振とう(盪)しながら培養する。又は完全に溶

菌するまで培養する。640 nm における吸光度の低下が止まったときに完全に溶菌したとみなされる。

e)

遠心加速度 10 000 で 20 分間遠心し,大きな細菌残さ(渣)を除去する。バクテリオファージを含

む上澄み液をきれいな試験管に移す。

f)

バクテリオファージを含む上澄み液を 0.22 µm のフィルターでろ過し,バクテリオファージ溶液を精

製する。

g)

バクテリオファージ原液の力価を測定し,5±3  ℃で保存する。得られるバクテリオファージの力価は

一般的に(5.0±2)×10

10

 PFU/mL

の範囲となる。

h)  8.3

で指定した濃度となるようにバクテリオファージ原液をブイヨンを用いて薄め,バクテリオファー

ジ負荷試験懸濁液を調製する。8.9 で規定する測定手順を用いて最終的なバクテリオファージ濃度を

確認する。

8.5

静置平板培地の調製

平板培地を選択した場合は,無菌試験片の取付け,充てん(填)

,試験,廃液,測定などの操作を行う間,

エアロゾル化した又は浮遊粒子としての Phi-X174 バクテリオファージによる影響を受けないようにする。

静置平板培地を,次のように調製する。

a)

溶かした滅菌表層培地 2.5 mL を滅菌試験管に分注し,表層培地の温度を 45±2  ℃に保つ。静置平板

培地それぞれに対して試験管 1 本分を調製する。

b) 5

∼6 時間培養した大腸菌 100 µL を各試験管の表層培地に加える。

c)

試験管を十分にかくはんし,内容物を底層培地の表面に注入する。

d)

培地を固化する。静置平板培地を直ちに使用してもよい。

e)

使用後,バックグラウンドの確認のため,試験サンプルの複製としての静置平板培地及び陽性・陰性

標品を培養する。


10

T 8061

:2010

8.6

材料の予備測定

滅菌する場合は滅菌前に,JIS L 1018 又は JIS L 1096 に従って各試験片の厚さを 0.02 mm 単位まで測定

する。

滅菌する場合は滅菌前に,各試験片の質量を測定し,JIS L 1096 によって単位面積当たりの質量を

10 g/m

2

単位で計算する。伸縮性又は弾性の材料を測定する場合は,支持スクリーンを使用する。

8.3

によって,各試験材料の適合性を判定する。

8.7

テストセルの準備

浸透テストセルを 122±1  ℃,214±7 kPa(絶対圧力)で 15 分間オートクレーブ又は JIS K 3605 

表 1

の方法で滅菌する。その後,テストセルを室温まで冷やす。

セル本体を水平に置いた状態で,試験片の外側表面を Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液充て

ん(填)側に向けて,試験片を無菌状態でセル本体の上に置く。

テストセルの各滅菌部品を,次のように組み立てる。

a)

セル本体と試験片との間,試験片と支持スクリーンとの間(使用する場合)及び支持スクリーンとフ

ランジカバーとの間に

図 で示すようにガスケットを置く。

b)

フランジカバー及び透明カバーを載せてテストセルを閉じる(滅菌された透明のプラスチックフィル

ムを透明カバーの代用品として使用してもよい)

。セル本体と試験片との間に使用する液漏れ防止用の

ガスケット材料には,圧縮性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を推奨する。

c)

浸透テストセルを均等にボルト締めする。

d)

図 で示すように,浸透セルを試験装置内に垂直に取り付ける(排出弁が下向きになるように)。この

時点では浸透テストセルに

図 の 8 の空気ホースは接続しない。

e)

排出弁を閉じる。

8.8

バクテリオファージ負荷試験懸濁液への材料のばく露

次の手順で,各材料試験片をバクテリオファージ負荷試験懸濁液にばく露する。

a)

表 から試験手順を選択する。JIS T 8060 の手順 C 及び手順 D で試験したときの目視による終点は,

この規格の適切な試験圧力及び時間として使うことができる。JIS T 8060 での目視による浸透が確認

できなかった最高圧力を,この規格の手順 C1 又は手順 D1 の試験圧力として用いることが望ましい。

b)

トップポートから約 60 mL の Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液を慎重に注入し(滅菌注

射器又はろうとを用いると注入しやすい。

)浸透テストセルのセル本体を満たす。試験中に試験片から

液が浸透してきたら,k)の手順に進む。

c)

図 の 8 の空気ホースを浸透テストセルに接続する。

d)

圧力調整器を 0 kPa の圧力に設定し,セル用ベントバルブを閉じる。

e)

表 の手順で指示された圧力及び時間をバクテリオファージ負荷試験懸濁液に加え,セル用ベントバ

ルブを開き,手順 A,手順 B,手順 C 及び手順 D は 3.5±0.5 kPa/s で,手順 C1 及び手順 D1 は 3.5±

0.5 kPa/s

又はそれ未満の速度で昇圧させる。規定された時間,規定されたレベルの圧力を維持する。

f)

各圧力における時間の最後に,液体の浸透又はその他ぬれのこん(痕)跡が試験片の観察表面(内側

表面)に現れるかを観察する。これらの現象が見られた場合は,液体の浸透又はぬれが観察された時

間を記録する。

g)

浸透又はぬれが見られない場合は,次の時間・圧力条件に進み,試験を続行する。

h)

浸透テストセル側の圧力を,

表 の手順 A,手順 B,手順 C 及び手順 D は 3.5±0.5 kPa/s で,手順 C1

及び手順 D1 は 3.5±0.5 kPa/s 又はそれ未満の速度で昇圧させ,次の段階の時間・圧力条件に進む。


11

T 8061

:2010

i)

規定された時間の間,規定圧力を一定に保つ。

j)

セル用ベントバルブを排気位置まで閉じ,加圧を停止する。

k)

試験の終了時には,排出弁を開いて浸透テストセル内のバクテリオファージ負荷試験懸濁液を排出す

る。

l)

バクテリオファージの生存率が試験中に減少しなかったことを確認するため,試験後に,少なくとも

最後の浸透テストセルから採取した Phi-X174 バクテリオファージ負荷試験懸濁液を薄めて測定する。

m)

セルを水平に置いて透明カバーを外す。

n)

透明カバーを外してすぐに,通常内側になる試験片の露出面に 0.01 %の界面活性剤を入れた 5.0 mL

の滅菌ブイヨンをゆっくりと滴下する。浸透セルを 1 分間静かに旋回させるか又は揺り動かし,この

回収液を試験片の観察表面全体に確実に接触させる。滅菌済みピペットを使用して,回収液をできる

だけ吸い取り滅菌済みガラス瓶に移す。試験片に回収液が染み込んでいる場合は,大量の水で洗浄,

回収する。大量の水で洗浄しなければならない場合には,試験報告書内の PFU/mL の計算結果を換算

する。

o)  8.9

によって速やかに測定する。長時間経過すると,回収液内バクテリオファージの安定性を検証する

ために採取した回収液と実際の回収液とで差が生じて無効になることがある。

p)

試験装置を分解し,

浸透テストセルを洗浄する。

汚染を避けるために空気ホースを定期的に滅菌する。

適切な消毒薬で浸透セルをすすぎ洗いし,122±1  ℃,214±7 kPa(絶対圧力)のオートクレーブ滅菌

処理,又は JIS K 3605 

表 の方法で滅菌処理を行う。

q)

残りの試験片を,

表 に従って試験する。


12

T 8061

:2010

表 1−試験手順

手順

圧力及び時間

選択の目安

A

5

分間 0 kPa,

続いて 1 分間 14 kPa, 
続いて 4 分間 0 kPa 
ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用しない。

この手順を採用する材料及び構成要素は,次の状

況を想定している。

1

.大量の血液又は体液を取り扱う場合

2

.液体に直接接触する場合

3

.押さえつけたり,もたれかかったりする場合

B

5

分間 0 kPa,

続いて 1 分間 14 kPa,

続いて 4 分間 0 kPa 
ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用する。

伸縮性材料又は弾性材料には,支持スクリーンを

使用する手順 B を採用する。

試験片にねじれが生じることが想定され手順 A

での試験に不適な材料は,手順 B で試験してもよ
い。

C

5

分間 0 kPa の後は,各条件のうち,いずれかの 1 条件を選

択して続ける。

5

分間 1.75 kPa,

5

分間 3.5 kPa,

5

分間 7 kPa,

5

分間 14 kPa,

5

分間 20 kPa

ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用しない。

この手順を採用する材料及び構成要素は,次の状

況を想定している。

1

.血液又は体液を取り扱う場合

2

.手順 A と異なる圧力下で使用する場合

注記  現場の作業内容並びにその分析及び予想

されるばく露量に基づいて,必要とされ
る防護レベルを決定することが望まし
い。

C1

5

分間 0 kPa,

続いて 5 分間 1.75 kPa,

続いて 5 分間 3.5 kPa, 
続いて 5 分間 7 kPa, 
続いて 5 分間 14 kPa,

続いて 5 分間 20 kPa 
ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用しない。

D

5

分間 0 kPa の後は,各条件のうち,いずれかの 1 条件を選

択して続ける。

5

分間 1.75 kPa,

5

分間 3.5 kPa,

5

分間 7 kPa,

5

分間 14 kPa,

5

分間 20 kPa

ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用する。

D1

5

分間 0 kPa,

続いて 5 分間 1.75 kPa, 
続いて 5 分間 3.5 kPa, 
続いて 5 分間 7 kPa,

続いて 5 分間 14 kPa, 
続いて 5 分間 20 kPa 
ただし,サンプルの保持に支持スクリーンを使用する。

伸縮性材料又は弾性材料には,支持スクリーンを

使用する手順 D 又は手順 D1 を採用する。

試験片にねじれが生じることが想定され,手順 C

又は手順 C1 での試験に不適な材料は,手順 D 又は
手順 D1 で試験してもよい。

8.9

回収液の定量

回収液中のバクテリオファージ数を,次の手順で定量する。

a)

溶かした滅菌表層培地を 2.5 mL 滅菌試験管に分注し,表層培地を 45±2  ℃に保つ。

b)

複製及びコントロール用に,採取した各測定用の平板培地を 2 枚調製する。

c)

試験管を熱源から離し,各試験片の回収液 0.5 mL を表層寒天培地の入った試験管に注入して,接種用

試験管とする。


13

T 8061

:2010

d) 5

∼6 時間培養した大腸菌 100

μL をそれぞれ接種用試験管に加える。

e)

試験管を十分にかくはんし,底層平板培地の表面に注入する。

f)

培地を固化し,プラークがはっきりと目視できるまで 36±1  ℃で培養する(通常 6 時間以上)

g)

プラークの存在を観察し,8.10 によってその結果を解析する。

h)

定量化する必要がある場合及びプラーク数があまりに多すぎる場合は,回収液のバクテリオファージ

ブイヨンでそれぞれに 1:10 の希釈液を調製し,8.9 の手順 a)∼g)に従ってバクテリオファージを測定

する。

8.10

試験結果の解析

試験結果及び標品の結果の解析は,次による。

a)

静置平板培地を使用した場合,バックグラウンドで 1 個以上のバクテリオファージが観察できるとき

は,試験を無効とする。

なお,試験片にバクテリオファージの浸透が見られない場合は,試験を有効としてもよい。

b)

陰性試験の標品で,Phi-X174 バクテリオファージの検出可能な浸透(1 PFU/mL 未満)が認められな

い場合は,この試験を有効とする。

c)

陽性試験の標品で浸透が認められた場合は,この試験を有効とする。

d)

負荷力価において Phi-X174 バクテリオファージの検出可能な浸透(1 PFU/mL 未満)が認められない

材料試験片は,浸透がなかったものとする。

9

試験報告書

試験報告書には,次の情報を記載する。

a)

この規格によって試験したことの記述(例えば,JIS T 8061:2010)

b)

製造業者名及び試験材料名(例えば,品名,品番など)

c)

試験片採取方法(ロール原反から採取,ガーメントから採取など)の説明

d)

材料の特性

1)

材料における繊維及びコーティングの種類

2)

防護服完成品から採取した材料については,次の項目を明示する。

2.1)

構成(例えば,複合材料など)

2.2)

縫合部のタイプ

2.3)

各試験片の製品における部位

2.4)

その他(例えば,前処理条件など)

e)

各材料試験片の厚さ,及び必要な場合は,試験実施後の材料の平均厚さ(mm)

f)

各材料試験片の単位面積当たりの質量,及び必要な場合は,試験実施後の材料の単位面積当たりの質

量(g/m

2

g)

表 から選択した手順

h)

支持スクリーンを使用した場合は,その種類及び仕様

i)

適合性試験(8.3 参照)で算出した比率

j)

この試験の有効性を確認するための標品としての試験結果:部位ごとの各静置平板培地の PFU 数値,

陰性試験の標品及び陽性試験の標品,それぞれの回収液の PFU/mL の数値,開始時及び終了時のバク

テリオファージ力価を含む,回収液試験の有効性を確認するすべてのコントロールの試験結果。


14

T 8061

:2010

k)

各試験片については,液又はバクテリオファージの浸透又はぬれの有無及びそのときの圧力。各陰性・

陽性試験の標品については,液又はバクテリオファージの浸透又はぬれを認めて試験を中止した圧力。

l)

各試験片に液の浸透又はぬれが認められた時間(報告する場合)

1

  透明カバー

7

  トップポート

2

  フランジカバー

8

  PTFE ガスケット

3

  ガスケット(

表 の手順 B 及び手順 D)

9

  セル本体

4

  支持スクリーン(

表 の手順 B 及び手順 D)

10

  排出弁

5

  ガスケット 11  セル支持台

6

  試験片

 
 
 
 
 

図 1−支持スクリーン付き浸透テストセル(分解部品配列図)


15

T 8061

:2010

1

  圧縮空気又は窒素ガス

2

  コネクタ

8

  7 に接続するおす継手及び 15 に接続するめす継ぎ

手付きゴム製空気ホース

3

  空気圧力調整器

9

  安全カバー

4

  調節式安全弁 10  浸透テストセル

5

  圧力計 11  排出弁

6

  セル用ベントバルブ 12  クランプ

7

  8 のゴム製空気ホースを接続するめす継手 13  受け皿

14

  クランプ止め具

15

  8 のゴム製空気ホースを接続する  おす継ぎ手付

きトップポート(試験液注入口を兼ねる)

 
 
 
 
 
 
 
 

図 2−試験装置(三次元側面図)


16

T 8061

:2010

参考文献

[1] TELFORD

, G.L. and QUEBBEMAN, E.J. Assessing the risk of blood exposure in the operating room,

American Journal of Infection Control

, 21 (6), December 1993, pp. 351-356

[2] Geigy

Scientific

Tables

, Volume 1: Units of measurement, body fluids, composition of blood, hematology,

somatometric data. (Lentner

, C. ed.) Medical Education Division, Ciba-Geigy Corporation, West Caldwell,

NJ

, 1984

[3] MCCULLOUGH

, E.A. and SCHOENBERGER, L.K. Liquid barrier properties of nine surgical gown fabrics.

INDA Journal of Nonwovens Research, 3 (3), 1991

, pp. 14-20

[4] SMITH

, J.W. and NICHOLs, R.L. Barrier efficiency of surgical gowns. Archives of Surgery, 126, June    1991,

pp. 756-762

[5]  ALTMAN, K.W. et. al. Transmural surgical gown pressure measurements in the operating theater. American

Journal of Infection Control, 19, 1991, pp. 147-155

[6] LYTLE

, C.D. and BAKER, K.H. Ability of a viral penetration test (ASTM F1671-95) to detect small holes.

Journal of Testing and Evaluation (JTEVA)

, 27 (3), May 1999, pp. 231-233

[7]  ASTM F1671

, Standard test method for resistance of materials used in protective clothing to penetration by

blood-borne pathogens using Phi-X174 bacteriophage penetration as a test system


17

T 8061

:2010

附属書 JA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS T 8061:2010

  血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の血液媒介性病

原体に対する耐浸透性の求め方−Phi-X174 バクテリオファージを用いる試験方法

ISO 16604: 2004

  Clothing for protection against contact with blood and body fluids−

Determination of resistance of protective clothing materials to penetration by

blood-borne pathogens

−Test method using Phi-X174 bacteriophage

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及びそ

の内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II)

国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規

格 と の 技 術 的 差
異 の 理 由 及 び 今
後の対策

3

用 語 及

び定義

3.16

プラーク形成

単位

3.16

一致

注記で説明を追加した。

5

微 生 物

及び試薬

5.3

精製水

5.8

界面活性剤

5.3

5.8

ISO

に規定するグレ

ードの水

JIS

とほぼ同じ

追加

変更

JIS

の精製水,又はそれと同等以上のものを使用

できるようにした。

ポリソルベートを一例とした。

6

装 置 及

び材料

6.1 d

)図 2  4 調節

式安全弁

15

トップポート

 6.1

d)  JIS

とほぼ同じ

変更

追加

部品の位置を示す矢印を,正確な位置に変更し
た。

理解を容易にするため,トップポートの位置を
追加したもので,差異はない。

ISO

に提案する。

8

手順 8.1.1∼8.1.3

8.3 c)

8.3 g)

8.5 b) 5

∼6 時間

8.7

及び 8.8 p)

8.7 d)

及び 8.8 c)  空

気ホース

8.8 a)

及び表 1 手順

C1

,D1

8.8 d)

及び e)

 8.1.1

∼8.1.3

8.5 b)

8.7

及び 8.8 n)

8.7 b)

及び 8.8

c)

8.8 a)

及び表 1

一晩

JIS

とほぼ同じ

一致

追加

追加

変更

追加 
一致

追加

追加

手順ごとに項目化したもので,内容に差異はな
い。 
注記で,説明を追加した。

理解を容易にするため,追加したもので,内容
に差異はない。 
一晩培養した大腸菌は,プラークができない(で

きにくい)ことがあるため。

JIS

の滅菌方法も使用できるようにした。

表現を図 2 に整合させた。

JIS T 8060

で評価されていない材料のため,手順

を追加した。

意味を明確にしたもので,差異はない。

ISO

に提案する。

ISO

に提案する。

ISO

に提案する。

17

T

 80

61

201

0


18

T 8061

:2010

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及びそ
の内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規
格 と の 技 術 的 差
異 の 理 由 及 び 今

後の対策

8

手順(続

き)

8.8 f)

及び g)  浸透又

はぬれ

8.8 p)

適切な消毒薬

8.10 d)

 8.8

d)

8.8 n)

8.10 d)

浸透

10 %

の漂白剤

統計的手法の推奨

追加

変更 
削除

意味を明確にしたもので,差異はない。

消毒薬を適宜選べるようにした。 
統計的手法を推奨する文言で,試験方法に直接

関係しないため,削除した。

9

試 験 報

告書

d) 2.1)

例示

k)

及び l)

9.

k)

及び l)

追加 
変更

分かりやすくするため,例を追加。 
試験方法の規格なので,合否の判定ではなく,

液の浸透又はぬ れの有無を 確認することと し
た。

 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価 MOD:ISO 16604 :2004

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

18

T

 80

61

201

0