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T 7404

:2013

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  品質 

2

4.1

  種類及び化学成分  

2

4.2

  金属組織  

2

4.3

  機械的性質  

2

4.4

  逆変態終了温度(A

f

温度)  

2

4.5

  外観  

2

5

  試験方法  

2

5.1

  化学分析試験  

2

5.2

  金属組織観察  

3

5.3

  引張試験  

3

5.4

  逆変態終了温度(A

f

温度)測定  

3

5.5

  寸法測定  

3

6

  検査 

3

7

  表示 

3

8

  報告書 

3


T 7404

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

7404

:2013

インプラント用チタン−ニッケル(Ti-Ni)合金

Ti-Ni alloy for implantable applications

適用範囲 

この規格は,インプラント及びその部材を製造するために使用するチタン−ニッケル合金(以下,Ti-Ni

合金という。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS G 1256

  鉄及び鋼−蛍光 X 線分析方法

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1610

  チタン及びチタン合金−サンプリング方法

JIS H 1611

  チタン及びチタン合金−分析方法通則

JIS H 1612

  チタン及びチタン合金中の窒素定量方法

JIS H 1614

  チタン及びチタン合金中の鉄定量方法

JIS H 1617

  チタン及びチタン合金中の炭素定量方法

JIS H 1619

  チタン及びチタン合金−水素定量方法

JIS H 1620

  チタン及びチタン合金中の酸素定量方法

JIS H 1630

  チタンの発光分光分析方法

JIS H 7001

  形状記憶合金用語

JIS H 7101

  形状記憶合金の変態点測定方法

JIS H 7103

  Ti-Ni 形状記憶合金の引張試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 7001 によるほか,次による。

3.1  

プラトーストレス(plateau stress)

超弾性応力で,引張荷重−伸び曲線における,プラトー(平たん)部の応力。母相降伏応力ともいう。

3.2  

弾性ひずみ限界(elastic strain limit)

引張荷重−伸び曲線において,応力微増部が終了する時点での伸び。


2

T 7404

:2013

品質 

4.1 

種類及び化学成分 

Ti-Ni

合金の種類は,化学成分によって A 及び B とする(

表 参照)。Ti-Ni 合金の化学成分は,5.1 によ

って試験したとき,

表 による。

注記  種類の選択は,使用部位,使用期間などを考慮して決定するのがよい。

表 1−化学成分 

単位  質量分率  %

種類 Ni

C

O

N

H

Fe

Co

Ti

A 53.5

∼57.5

− 46.5∼42.5

B 53.5

∼57.5 0.08 以下 0.08 以下

0.05

以下

0.005

以下

0.05

以下

0.05

以下

残部

注記 1  形状記憶効果などを目的に Cu を添加した合金では,Ni+Cu の量が,53.5∼57.5 %で,そのときの Cu の

範囲は,3 %以上,10 %以下とする。 

注記 2  上記以外の化学成分については,受渡当事者間の協定による。

4.2 

金属組織 

Ti-Ni

合金の金属組織は,

5.2

によって観察を行ったとき,

300

倍以上で観察し,

Ti

4

Ni

2

O

x

TiC

及び Ti(C,N,O)

などの介在物を使用上有害となる形状と大きさで有害となる量以上を含んではならない。

4.3 

機械的性質 

Ti-Ni

合金の機械的性質は,5.3 によって試験を行ったとき,

表 とする。

表 2−機械的性質 

引張強さ(σ

B

MPa

破断伸び

%

プラトーストレス 
(母相降伏応力)

MPa

弾性ひずみ限界

%

800

以上

8

以上 300 以上

5

以上

規定範囲外の機械的性質は,受渡当事者間の協定による。

4.4 

逆変態終了温度(A

f

温度) 

Ti-Ni

合金の逆変態終了温度(A

f

温度)は,5.4 によって測定を行ったとき,37.0  ℃以下とする。

4.5 

外観 

外観は,受渡当事者間の協定による。

試験方法 

5.1 

化学分析試験

化学成分の分析試験は,次による。

JIS G 1256

JIS H 0321JIS H 1610JIS H 1611JIS H 1612JIS H 1614JIS H 1617JIS H 1619

JIS H 1620

又は JIS H 1630

水素については,熱処理後の分析値とし,水素以外の成分は,鋳塊の分析値で代替することができる。

なお,ニッケル(Ni)の分析値においては,示差走査熱量測定(DSC)で代用してもよい。このときの

測定は,JIS H 7101 による。

上記以外でもバリデーションされた方法であれば,その方法によって行ってもよい。


3

T 7404

:2013

5.2 

金属組織観察 

光学顕微鏡などを用いて,300 倍以上の倍率で観察する。必要に応じて走査電子顕微鏡などを用いても

よい。

5.3 

引張試験 

引張試験は,JIS H 7103 によって試験する。試験片の本数は,2 本以上とする。また,引張試験温度は,

室温とする。プラトーストレスの測定は,JIS H 7103  の

図 に示す引張応力−伸び曲線での A

res

に相当す

る応力(母相降伏応力)とする。通常,3 %の伸びひずみ(歪)のときの応力とし,それ以外は,受渡当

事者間の協定による。弾性ひずみ限界は,JIS H 7103  の

図 の応力微増部終了点での伸び(%)とする。

5.4 

逆変態終了温度(A

f

温度)測定 

逆変態終了温度(A

f

温度)の測定は,JIS H 7101 による。このときの試験回数は,別の試料で 2 回以上

とする。

5.5 

寸法測定 

寸法は,JIS B 7502 又はこれと同等以上の精度をもつ測定器によって測定する。

検査 

検査は,JIS H 0321 によるほか,次による。

a)

溶解及び加工条件の同じ材料を一組とし,その一組から任意に抜き取り,これから試験片を 2 個以上

作製する。

b)

外観及び寸法を検査するとともに,箇条 によって試験を行い,箇条 の規定に適合しなければなら

ない。

表示 

Ti-Ni

合金には,1 製品ごと,1 巻ごと又は 1 包装ごとに,適切な方法で,次の事項を表示する。

a)

この規格番号及び種類

b)

寸法

c)

製造番号又は製造年月日

d)

製造業者名又はその略号

報告書 

製造業者は,規定又は指定された試験の成績及び必要によって,寸法,数量,納入状態などを記載した

報告書を注文者に提出しなければならない。