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T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本医用光学機器工業会(JMOIA)/財団法人

日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,厚生労働大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/DIS 8980-3:2002,Ophthalmic optics

−Uncut finished spectacle lenses−Part 3: Transmittance specifications and test methods[Revision of first edition

ISO 8980-3:1999)

]を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS T 7333

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)相対視感度減衰率の計算のための分光重み関数

附属書 B(規定)太陽紫外線透過率の計算

附属書 C(参考)スペクトル放射のリスク


T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  分類

2

5.

  要求事項

2

5.1

  一般的事項

2

5.2

  一般的透過率要求事項

2

5.3

  運転のための要求事項

3

5.4

  特殊な種類の眼鏡レンズの透過率要求事項

3

5.5

  耐放射性

3

6.

  試験方法

3

6.1

  一般

3

6.2

  分光透過率

3

6.3

  視感透過率及び相対視感度減衰率

4

6.4

  紫外線透過率

4

6.5

  フォトクロミックレンズの透過率特性と試料

4

6.6

  偏光レンズの試験方法

6

6.7

  耐放射性の試験方法

7

7.

  提供すべき情報

7

附属書 A(規定)相対視感度減衰率の計算のための分光重み関数

8

附属書 B(規定)太陽紫外線透過率の計算

10

附属書 C(参考)スペクトル放射のリスク

12

参考文献

13


日本工業規格

JIS

 T

7333

:2005

(ISO/DIS 8980-3

:2002

)

屈折補正用眼鏡レンズの透過率の仕様及び試験方法

Ophthalmic optics

−Uncut finished spectacle lenses−

Transmittance specifications and test methods

序文  この規格は,ISO 8980-3:1999 の改訂版として 2002 年に発行された ISO/DIS 8980-3,Ophthalmic

optics

−Uncut finished spectacle lenses−Part 3: Transmittance specifications and test methods[Revision of first

edition

ISO 8980-3:1999)

]を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業

規格である。

1.

適用範囲  この規格は,屈折補正に使用するアンカットフィニッシュト眼鏡レンズ(以下,レンズ又

は眼鏡レンズという。

)の透過率特性について規定する。この規格は,次の製品には適用しない。

−  医療目的に処方された特定の透過率又は吸収率の特性をもつ眼鏡レンズ

−  特定の個人保護装置の透過率規格を適用する製品

備考1.  アンカットフィニッシュト眼鏡レンズの光学的,幾何学的な要求事項は,JIS T 7313JIS T 

7314

及び JIS T 7315 の規定による。

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/DIS 8980-3:2002

,Ophthalmic optics−Uncut finished spectacle lenses−Part 3: Transmittance

specifications and test methods

[Revision of first edition(ISO 8980-3:1999)

](IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS T 7330

  眼鏡レンズの用語

備考  ISO 13666  Ophthalmic optics−Spectacle lenses−Vocabulary からの引用事項は,この規格の該

当事項と同等である。

JIS T 7331

  屈折補正用眼鏡レンズの基本的要求事項

備考  ISO 14889  Ophthalmic optics−Spectacle lenses−Fundamental requirements for uncut finished

lenses

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

ISO/CIE 10526

  CIE standard illuminants for colorimetry

ISO/CIE 10527

  CIE standard colorimetric observers


2

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS T 7330 による。

4.

分類  眼鏡レンズは,透過率に関して次のように分類する。

a)

クリアレンズ又は無色レンズ

b)

均一カラーレンズ

c)

グラディエントカラーレンズ

d)

フォトクロミックレンズ

e)

偏光レンズ

備考1.  上記の分類の二つ以上の組合せもある。

2.

クリアレンズ又は無色レンズの規定は,JIS T 7330 参照。

5.

要求事項

5.1

一般的事項  要求事項は他の規定がない限り,温度は 23±5  ℃で,また,設計基準点で適用する。

測定は,いずれの方向においても最小幅 5 mm 以上の試験光束で行う。

5.2

一般的透過率要求事項  JIS T 7331 による一般的透過率要求事項を適用する。

眼鏡レンズは

表 に規定する五つの視感透過率カテゴリの一つに割り当て,6.

で規定する方法で試験を

行う。

備考  カテゴリ 0 の眼鏡レンズのうち,UV 透過率性能に関して特定の要求がされていないものにつ

いては,

表 の UV 要求事項から除外する。

  1  視感透過率のカテゴリと,それに関連する太陽紫外線領域における許容透過率

カテゴリ

可視領域

紫外線領域

視感透過率

τ

V

の範囲

太陽 UV-A 透過率

τ

SUVA

の最大値

太陽 UV-B 透過率

τ

SUVB

の最大値

下記を超え

下記まで

315 nm

を超え

380 nm

までの UV-A

280 nm

を超え

315 nm

までの UV-B

0 80.0 100

τ

V

1 43.0  80.0

2 18.0  43.0

τ

V

3 8.0 18.0

0.125

τ

V

4 3.0  8.0

0.5

τ

V

絶対値で 1.0  %

備考1.  通常フォトクロミックレンズは,色の薄い状態と濃い状態のそれぞれに対応して二つのカテ

ゴリに割り当てられる。

2.

フォトクロミックレンズの濃い状態における紫外線要求事項は,濃い状態に対する要求事項
が薄い状態のそれを満たす場合は,薄い状態で確認してもよい。

3.

均一カラー又はグラディエントカラーは,製造業者の識別コード,名称又は商品番号によっ

て注文することが望ましい。

カテゴリ  0,1,2,3 では,設計基準点における眼鏡レンズの視感透過率

τ

V

は,絶対値で 2  %を超え

て当該カテゴリの境界を超えてはならない。

カテゴリ 4 では,設計基準点における眼鏡レンズの視感透過率

τ

V

は,記載された視感透過率に対して

相対的に 20  %を超えて当該カテゴリの境界を超えてはならない。


3

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

5.3

運転のための要求事項  乗り物の運転者が利用する眼鏡レンズは,JIS T 7331 に規定する透過率の

規定の要件に適合する。

5.4

特殊な種類の眼鏡レンズの透過率要求事項

5.4.1

フォトクロミックレンズ

5.4.1.1

一般  6.5 に規定する方法による試験を実施した時は,表 による適切なカテゴリを確認するた

めに,色の薄い状態及び濃い状態におけるフォトクロミックレンズの視感透過率の数値を使用する。

5.4.1.2

フォトクロミック反応  6.5.3.1 から 6.5.3.3 までに規定する方法による試験を実施したとき,色の

薄い状態

τ

V

(0)及び 15 分間の放射の後の色が濃くなった状態

τ

V

(15)におけるフォトクロミック試験

レンズ(6.5.1 参照)の視感透過率の比は,少なくとも 1.25 以上とする。

すなわち,

1.25

)

15

(

)

0

(

τ

τ

 (1)

5.4.1.3

種々の温度におけるフォトクロミック反応(選択項目)  フォトクロミックの感温性を記述する

場合は,5  ℃,23  ℃,35  ℃で 6.5.3.6 に記載されている方法を用いて色が濃い状態における試料(6.5.1

参照)の視感透過率

τ

V

(15)を測定して決める。

備考  製造業者は上記の情報を提供するという条件で,他の温度で測定してもよい。

5.4.1.4

中程度の光レベルでのフォトクロミック反応(選択項目)  中程度の光レベルでのフォトクロミ

ック反応を記述する場合は,6.5.2.1 に規定された光量を 30  %の強度までに減衰させて照射した後,6.5.3.4

で規定する方法を利用して,色が濃い状態における試料(6.5.1 参照)の視感透過率

τ

V

(15)を測定して

決める。

5.4.2

偏光レンズ  6.6 に規定する方法で試験したとき,偏光面に平行に及び垂直に測定したときの偏光

レンズの視感透過率の数値の比は,カテゴリ 2,3,4 では 8:1,カテゴリ 1 では 4:1 を超えていなけれ

ばならない。

偏光面を示す印が眼鏡レンズにある場合,実際の偏光面はこの印から±3 °を超えて外れてはならない。

5.4.3

グラディエントカラーレンズ  グラディエントカラーレンズのカテゴリは,眼鏡レンズの設計基準

点で決める。

備考  グラディエントカラーは,製造業者の識別コード,名称又は商品番号によって注文することを

勧める。

5.5

耐放射性  6.7 に規定する放射の後,設計基準点での視感透過率

τ

V

の相対的な変化は(フォトクロ

ミックレンズについては,6.5.3.1 と 6.5.3.2 で規定する方法で試験したときの色の薄い状態)

,カテゴリ 0

と 1 の眼鏡レンズでは±10  %未満,カテゴリ 2,3,4 の眼鏡レンズでは±20  %未満でなければならない。

さらに,フォトクロミックレンズでは,放射の後のフォトクロミック反応

)

15

(

)

0

(

τ

τ

は,1.25 以上(カテゴ

リに関係なく)に維持する。

6.

試験方法

6.1

一般  本節は,眼鏡レンズの透過率特性についての型式試験の試験方法を規定する。

備考  同等であることが示されるならば,品質管理などのために他の試験方法を利用してもよい。

6.2

分光透過率  この試験方法における透過率の測定精度は,次のとおりとする。

− 20 %より大きい透過率では,絶対値で 2  %


4

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

− 20 %以下の透過率では,相対値で 10  %

−  これらの測定精度は 95  %の信頼度に基づいていなければならない。

6.3

視感透過率及び相対視感度減衰率  視感透過率

τ

V

を測定するには,ISO/CIE 10526 に規定された標

準の光 D65 の分光分布と,ISO/CIE 10527 に規定された明所視における平均的な人眼の比視感度を利用す

る。視感透過率

τ

V

を分光透過率

τ

λ

)から計算するとき,波長の間隔は 10 nm を超えてはならない。

備考1.  標準の光 D65 の放射の分光分布と明所視における平均的な人眼の比視感度の積は,附属書 A

に規定する。波長間隔が 10 nm より小さい値を使用するときは,直線補間で求めてもよい。

分光透過率

τ

λ

)から信号光の相対視感度減衰率 Q 値を計算する時,波長の間隔は 10 nm

を超えてはならない。

2.

信号光と標準の光 D65 からの放射の分光分布と明所視における比視感度関数の積は,

附属書

A

に規定する。波長間隔が 10 nm より小さい値を使用するときは,直線補間で求めてもよい。

信号光の相対視感度減衰率 Q 値の要求事項は JIS T 7331 に規定する。

6.4

紫外線透過率  アンカットレンズのスペクトルの範囲が 280∼380 nm の紫外線透過率は,

a) 280

nm

から 380 nm まで測定可能である。

b)

分光帯域幅(半値全幅,FWHM)が 5 nm を超えてはならない。

c)

分光データを 5 nm 以下の波長間隔で測定できる。

d)

透過率が 20  %より大きいものは絶対値で 2.0  %以内,20  %以下のものは相対的に 10  %以内で分光

透過率が測定できる。

それぞれ 280 nm から 315 nm まで及び 315 nm から 380 nm までの生化学放射線作用に重み付けをした

UV

透過率値

τ

SUVB

τ

SUVA

を測定する場合,波長の間隔は 5 nm を超えず,分光透過率測定に使用される

分光帯域幅と等しくなければならない。

備考  JIS T 7330 で定義された太陽紫外線透過率値

τ

SUVA

τ

SUVB

を計算するためのスペクトル関数

は,

附属書 に規定する。波長間隔が 5 nm より小さい値を使用するときは,直線補間で求め

てもよい。

6.5

フォトクロミックレンズの透過率特性と試料

6.5.1

試料  試料は通常,厚さ 2.0 mm±0.1 mm のプラノレンズでなければならない。この厚さ以外のも

のを使用する場合は厚さを明記する。注意深く洗浄を行なった後,各試料は 6.5.3.1 に規定した状態にする。

備考  ベースカーブは規定しないが,記録するのがよい。

6.5.2

装置

6.5.2.1

光源  フォトクロミックレンズの色を濃くするために使用する。

光源(ソーラーシミュレータ)は,Air Mass(AM)m=2(

附属書 参考文献[3]又は[11]を参照),

すなわち 50 000 lx±5 000 lx の照度で定義された太陽放射の実際の分光分布にできる限り近似させる。ま

た,夜間運転に対する視感透過率の場合には 6.5.3.5 に規定する照度で測定する。

試験は,試料のところで 50 000 lx±5 000 lx の指定照度をもち,

表 に規定する放射照度値をもつ照射

光源(例えばフィルター付きの高圧キセノンランプ)を用いて行う。照射光源の強度は光源からの出力の

ドリフトを修正するためにモニターする。

15 000 lx

±1 500 lx での試験が要求される場合は,

表 の値に関係する放射照度を 0.3 倍にする。


5

T 7333

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  2  フォトクロミックレンズの試験用放射照度

波長領域

放射照度

放射照度の許容差

nm W/m

2

 W/m

2

300

∼340

< 2.5

340

∼380 5.6  ±1.5

380

∼420 12

±3.0

420

∼460 20

±3.0

460

∼500 26

±2.6

太陽放射に関連するリスクについての詳細は,

附属書 参照。

備考1.  光源からの照射が透過率の測定に干渉しないように注意する。

2.

中程度の光レベル(5.4.1.4 参照)でのフォトクロミックレンズのフォトクロミック応答性を

測定するために光源(ソーラーシミュレータ)の強度を弱めるときには,ニュートラルフィ

ルターを適切にビーム内に設置して使用してもよい。

6.5.2.2

試料室  ソーラーシミュレータに暴露する間,試料を 5  ℃,23  ℃又は 35  ℃で±2  ℃以内の必

要温度に保つためのもの。

備考1.  温度管理のためにウォーターバスを利用してもよい。試料を水に浸すことは表面反射を減少

させるので,浸水する場合の測定透過率の値が“大気”中の等価値を得るために,修正を必

要とするかもしれない。装置の校正には,試料の屈折率との差が±0.01 以内の屈折率をもつ,

フォトクロミックでないテストサンプルを利用してチェックしてもよい。

2.

ウォーターバスを使用する場合は,レンズの水分吸収によるフォトクロミック性能の変化を

避けるために,試料を必要以上に長く浸しすぎないように注意しなければならない。

6.5.2.3

分光光度計  結果に影響を与えることのない時間内で 280∼780 nm の分光透過率の記録が可能で

あり,又は,モニター光源によって性能測定が影響されないように,280∼380 nm の範囲は切り離して測

定する。

色の濃い状態で透過率特性を測定するためには,分光光度計は次のとおりでなければならない。

a)

分光帯域幅が 5 nm を超えないもの。

b)

分光データを 5 nm 以下の波長間隔で測定できるもの。

c)

透過率が 20  %より大きいものは絶対値で 2.0  %以内,20  %以下のものは相対的に 10  %以内で分光

透過率が測定できるもの。

6.5.3

視感透過率の測定法

6.5.3.1

調整  レンズを色が薄い状態にするためには,製造業者によって規定された製品技術情報の手順

を利用しなければならない。手順が製造業者によって規定されていない場合は,試料を 65  ℃±5  ℃の暗

い状態の中で 2.0 時間±0.2 時間保存する。その後,試験が必要になるまで 23  ℃±5  ℃の暗い状態の中で

少なくとも 12 時間保存する。

6.5.3.2

色が薄い状態での視感透過率  調整後,試料を光源を暴露する前に,6.5.2 に規定する装置を利用

し,試料を温度 23  ℃±2  ℃で,色が薄い状態の視感透過率

τ

V

(0)を測定する。

6.5.3.3

色が濃い状態での視感透過率  試料の温度 23  ℃±2  ℃を維持した状態で,試料を 15 分±0.1 分

間光源で照射し,6.5.2 に規定する装置を利用して色が濃い状態での試料の視感透過率

τ

V

(15)を測定す

る。


6

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

6.5.3.4

中程度の光レベルの視感透過率  フォトクロミック反応を中程度の光レベルで測定する場合,

23

℃±2  ℃で,6.5.2.1 に規定するソーラーシミュレータによる 15 000 lx±1 500 lx の照度で 6.5.3.1 から

6.5.3.3

に規定する手順を繰り返す。

6.5.3.5

夜間の運転のための視感透過率  6.5.3.1 に規定するように調整し,試料の温度を 23  ℃±2  ℃で

維持した状態で,6.5.3.4 に規定する条件のもとで,試料を 15 分±0.1 分間照射する。その後,製造業者の

仕様に従って,試料を 23  ℃±2  ℃で 60 分±1 分間,暗い状態又は弱められた照明の下で保存する。次に,

6.5.2

に規定する装置を利用して試料の視感透過率

τ

V

を測定する。

6.5.3.6

種々の温度における視感透過率  種々の温度における試料の視感透過率の感温性を測定する場

合は,5  ℃±2  ℃と 35  ℃±2  ℃で 6.5.3.1 から 6.5.3.3 に規定する手順を繰り返す。

6.6

偏光レンズの試験方法

6.6.1

平均視感透過率  偏光レンズの視感透過率の値は非偏光の光を使用して測定する,又は試料の偏光

面の互いに垂直な二つの方向で測定した視感透過率の値の平均値として計算する。

6.6.2

視感透過率の比  偏光面に平行及び垂直な視感透過率の比は,偏光面に平行及び垂直に偏光した放

射で測定する。

測定には,

光路中に偏光面が既知の偏光媒体を組み合わせて使用した分光光度計を用いる。

試料を測定する前に,分光光度計の測定光を適切な偏光媒体の導入によって,原則的に 100  %直線偏光

の状態にし,100  %に校正する。

6.6.3

偏光面  偏光面の決定のためには,例えば 6.6.3.1 と 6.6.3.2 に規定する方法で光路中で偏光面が既

知の検光子を使用する。

6.6.3.1

装置  (図 参照)  視野分割検光子は,水平面に関して+3 °と−3 °の角度をつけるよう切断

する。次に,検光子の上半分と下半分とを結合し,ガラスにマウントする。検光子は対応するポインター

の付いたレバーによって回転することができるようにする。ポインターは,ゼロ及び左右の角度目盛を付

けたスケールを横切るようにする。視野分割検光子は,後面から拡散光源で照明する。


7

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

記号

1

  スケール

5

  偏光レンズ

2

  上側レジスター棒

6

  視野分割検光子回転レバー

3

  視野分割検光子

7

  偏光面のマーク

4

  下側レジスター棒

  1  偏光面測定用装置の原理

6.6.3.2

手順  偏光眼鏡レンズを装置上に設置し,偏光面すなわち水平のレジスター棒上の視野分割検光

子に向かう面に垂直なマークを向け,垂直アジャスターを調節して偏光眼鏡レンズの中央に視野分割検光

子が見えるようにする。レンズからのぞいた時に視野分割検光子の上下半分が均等な濃さになるようにレ

バーを横に動かす。

ポインターの位置でレンズ偏光軸のマーク方向からのずれの角度(プラス又はマイナス)を読みとる。

6.7

耐放射性の試験方法  試料の前面をキセノンランプで 25 時間±0.1 時間照射する。その際,ランプ

の軸から試料の最も近い点までの距離が 300 mm±10 mm の位置で行う。試料の前面に対する放射の入射

角が必ず垂直であることを確認する。

オゾンレスの定格 450 W の高圧キセノンランプを 25±0.2 A のランプ電流で安定させて使用する。新し

いランプを使用する場合,使用前に最低 150 時間ランプをつけておく。

備考  適切なランプの見本としては XBO-450 OFR がある。

新しい試料を使用して測定する。試料に近い周囲温度は,原則的に(23±5)℃に保つ。

参考 XBO-450

OFR

は,Osram が供給する製品の商標名である。この情報はこの規格使用者の便宜の

ために提供されたもので,その名称の製品を保証するものではない。同等の製品で同じ結果が

得られることを示すことができれば,それを使用してもよい。

7.

提供すべき情報  製造業者又は販売業者は次の情報を,レンズの包装袋又は添付文書に記載する。

a)

フィニッシュトレンズの識別情報

b)  4.

による分類

c)

表 に基づくカテゴリ

d)

製造業者又は供給者がこの規格に適合することを主張する場合には,包装容器又は利用可能な文書に

JIS T 7333

(この規格)を引用する。


8

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

附属書 A(規定)相対視感度減衰率の計算のための分光重み関数

表 A.1 は,信号光(光源:標準の光 A)の放射の分光分布及び ISO/CIE 10526 に規定された標準の光 D65

の分光分布と,ISO/CIE 10527 に規定された明所視における平均的な人眼の比視感度関数との積を示す。

 A.1  信号光及び標準の光 D65 の放射スペクトル分布と,明所視における

平均的な人眼の比視感度関数との積

S

(

λ

)

τ

SIGN

 (

λ

)

V (

λ

)

波長

nm

青  (

a

)

S

D65λ

(

λ

)

V (

λ

)

380 0

0

0

0.000

1  0

390

0

0

0

0.000 8

0.000 5

400

0

0

0.001 4

0.004 2

0.003 1

410

0

0

0.004 7

0.019 4

0.010 4

420

0

0

0.017 1

0.088 7

0.035 4

430

0

0

0.056 9

0.352 8

0.095 2

440

0

0

0.128 4

0.867 1

0.228 3

450

0

0

0.252 2

1.596 1

0.420 7

460

0

0

0.485 2

2.638 0

0.668 8

470

0

0

0.902 1

4.040 5

0.989 4

480

0

0

1.671 8

5.902 5

1.524 5

490

0

0

2.997 6

7.886 2

2.141 5

500

0

0

5.355 3

10.156 6

3.343 8

510

0

0

9.083 2

13.056 0

5.131 1

520

0

0.181 7

13.018 0

12.836 3

7.041 2

530

0

0.951 5

14.908 5

9.663 7

8.785 1

540

0

3.279 4

14.762 4

7.206 1

9.424 8

550

0

7.518 7

12.468 7

5.780 6

9.792 2

560

0

10.734 2

9.406 1

3.254 3

9.415 6

570

0

12.053 6

6.328 1

1.397 5

8.675 4

580

0.428 9

12.263 4

3.896 7

0.848 9

7.887 0

590

6.628 9

11.660 1

2.164 0

1.015 5

6.354 0

600

18.238 2

10.521 7

1.127 6

1.002 0

5.374 0

610

20.382 6

8.965 4

0.619 4

0.639 6

4.264 8

620

17.654 4

7.254 9

0.296 5

0.325 3

3.161 9

630

13.291 9

5.353 2

0.048 1

0.335 8

2.088 9

640

9.384 3

3.735 2

0

0.969 5

1.386 1

650

6.069 8

2.406 4

0

2.245 4

0.810 0

660

3.646 4

1.441 8

0

1.359 9

0.462 9

670

2.005 8

0.789 2

0

0.630 8

0.249 2

680

1.114 9

0.437 6

0

1.216 6

0.126 0

690

0.559 0

0.219 1

0

1.149 3

0.054 1

700

0.290 2

0.113 7

0

0.712 0

0.027 8

710

0.153 3

0.060 1

0

0.391 8

0.014 8

720

0.074 2

0.029 0

0

0.205 5

0.005 8


9

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

 A.1 (続き)

S

(

λ

)

τ

SIGN

 (

λ

)

V (

λ

)

波長

nm

青  (

a

)

S

D65λ

(

λ

)

V (

λ

)

730

0.038 6

0.015 2

0

0.104 9

0.003 3

740

0.023 2

0.008 9

0

0.051 6

0.001 4

750

0.007 7

0.003 0

0

0.025 4

0.000 6

760

0.004 5

0.001 7

0

0.012 9

0.000 4

770

0.002 2

0.000 9

0

0.006 5

0

780

0.001 0

0.000 4

0

0.003 3

0

合計 100

100

100

100

100

(

a

)

青色信号灯である 3 200 K 光源の放射の分光分布を標準の光 A の代わりに使用する。


10

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

附属書 B(規定)太陽紫外線透過率の計算

この附属書には,太陽紫外線透過率の計算のための分光関数についても記載する。

太陽放射分布 E

λ

)は,

附属書 参考文献[11]による。

これらの値は 295 nm まで拡大し,必要な所では内挿されている。280 nm から 290 nm までの間は,放射

値は非常に低いので,すべての実用目的のためには 0 に設定できる。

UV

放射の相対分光有効関数 S

λ

)の分光分布は,

附属書 参考文献[12]から引用された。

様々な UV 透過率を計算するための完全な重み関数 W

λ

λ

)は,UV 放射の相対分光有効関数 S

λ

)と

太陽放射分布 E

λ

)との積である。

W

λ

 (

λ

)

= E

 (

λ

)

S (

λ

) (B.1)

この重み関数もまた,

表 B.1 に示す。

 B.1  太陽紫外線透過率と青色光透過率の計算のための分光関数

波長

λ

nm

太陽光の

分光放射照度

E

mW/m

2

・nm

相対

分光有効

関数

S (

λ

)

重み関数

W

λ

E

S (

λ

)

青色光

ハザード関数

B (

λ

)

重み関数

WB

λ

E

B (

λ

)

280 0

0.88  0

285 0

0.77  0

290 0

0.64  0

295 2.09

×10

-4

 0.54

0.000

11

300 8.10

×10

-2

 0.30

0.024

3

305 1.91

0.060 0.115

310 11.0

0.015  0.165

315 30.0

0.003  0.090

320 54.0

0.0

0 0.054

325 79.2

0.0

50

0.040

330 101  0.0

41 0.041

335 128  0.0

34 0.044

340 151  0.0

28 0.042

345 170  0.0

24 0.041

350 188  0.0

20 0.038

355 210  0.0

16 0.034

360 233  0.0

13 0.030

365 253  0.000

11 0.028

370 279  0.000

093

0.026

375 306  0.000

077

0.024

380 336  0.000

064

0.022  0.006

2

385 365

0.012

4

390 397

0.025

10

395 432

0.05

22

400 470

0.10

147


11

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

 B.1 (続き)

波長

λ

nm

太陽光の

分光放射照度

E

mW/m

2

・nm

相対

分光有効

関数

S (

λ

)

重み関数

W

λ

E

S (

λ

)

青色光

ハザード関数

B (

λ

)

重み関数

WB

λ

E

B (

λ

)

405 562

0.20

112

410 672

0.40

269

415 705

0.80

564

420 733

0.90

660

425 760

0.95

722

430 787

0.98

771

435 849

1.00

849

440 911

1.00

911

445 959

0.97

930

450 1

006

0.94

946

455 1

037

0.90

933

460 1

080

0.80

864

465 1

109

0.70

776

470 1

138

0.62

706

475 1

161

0.55

639

480 1

183

0.45

532

485 1

197

0.40

479

490 1

210

0.22

266

495 1

213

0.16

194

500 1

215

0.10

122


12

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

附属書 C(参考)スペクトル放射のリスク

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

C.1

青色光ハザード  地上での太陽放射を現在利用されている限界値附属書 参考文献[12]で評価す

る場合,極端な照度条件(例えば雪面)でも,放射の青色部分によるリスクは想定されない。従って ISO 8980

のこのパートには,この点に関する仕様は含んでないが,リスクの有無については意見が分かれている。

青色光減衰を正確に記述するために,青色光の透過率の定義は含まれている。

青色光のハザード関数 B

λ

)は

附属書 参考文献[12]から引用されている。400 nm 以下では,青色

光ハザード関数 B

λ

)は対数スケールで直線状に外挿される。青色光透過率計算用の完全な重み関数は,

青色光ハザード関数 B

λ

)と太陽放射の分光分布 E

λ

)との積である。

WB

λ

 (

λ

)

E

 (

λ

)

B (

λ

)

この重み関数は

表 B.1 で与えられる。

C.2

赤外線リスク  地上での太陽放射は現在の利用されている限界値  附属書 参考文献[12]で評価す

る場合,極端な照度条件(例えば雪面)でも,放射の赤外部分によるリスクはないと想定される。従って

ISO 8980

のこのパートには,この点に関する仕様は含んでない。

C.3

紫外線リスク  角膜照射を計算するために採用されているように附属書 参考文献[5],UV スカイ

ライトの分析的特徴付けの方程式

附属書 参考文献[4]は,温帯性地域において人眼が照射に曝される

上で最も影響が大きいものは太陽放射の季節変動であることを示している。次に,地上反射,さらに,正

中からの時間が続く

附属書 参考文献[6]。空中拡散放射は標高が高くなるにつれ減少し附属書 参考

文献[7,8]

,角膜照射はほぼ一定である

附属書 参考文献[6]。生体的な重み付けを計算した照射線量

と,

(はっきりと認識できる以上に)例外的な日常照射経験

附属書 参考文献[6,9]に対して認められ

た安全限界以下の照射量を維持するサングラスのための対応する紫外線透過率限界とが,採用された透過

率限界の基礎となっている。例外的照射経験に含まれる暗黙的なものに加え,それ以上の安全性のマージ

ンが折り込まれている。


13

T 7333

:2005 (ISO/DIS 8980-3:2002)

参考文献

一般参考文献

[1]ISO 8980-1:1996,Ophthalmic optics−Uncut finished lenses−Part 1: Specifications for single-vision and

multifocal lenses.

[2]ISO 8980-2:1996,Ophthalmic optics−Uncut finished lenses−Part 2: Specifications for progressive power

lenses.

[3]CIE 85:1989,Solar spectral irradiance, pp.25-28.

専門参考文献

[4]A.  E.  S.  Green,  K.  C.  Cross,  L.  A.  Smith,  Improved Analytic Characterization of Ultraviolet Skylight,

Photochem. Photobiol., 31 (1980), p.59.

[5]H. L. Hoover, Solar Ultraviolet Irradiation of human Cornea, Lens, and Retina: Equations of Ocular

Irradiation, Appl. Opt., 25 (1986), p.329.

[6]L. Hoover, S. G. Marsaud, Calculating Solar Ultraviolet Irradiation of the Human Cornea and Corresponding

Required Sunglass Lens Transmittances, Proceedings of the SPIE, vol. 601, Ophthalmic Optics. 140-145

(1985).

[7]H. Piazena, Virtical Distributin of Solar Irradiation in the Tropical Chilean Andes,  Am. Soc. Photobiol.,

Annual Meeting, Chicago, June, 1993.

[8]M. Blumenthaler, W. Rehwald, W. Ambach, Seasonal Variations of Erythema Dose at Two Alpine Stations in

Different Altitudes, Arch. Met. Geoph. Biocl., Ser.B35 (1985), p.389.

[9]J. K. Davis, The Sunglass Standard and its Rational, OptomVis. Sci., 67 (1990), p.414.

[10]H. L. Hoover, Sunglasses, Pupil Dilation, and Solar Irradiation of the Human Lens and Retina, ApplOpt., 26 

(1987), p.689.

[11]P. Moon, Proposed standard solar-radiation curves for engineering use. J.  Frnklin Inst.,  230  (1940),

pp.583-617.

[12]Threshold Limit Values for Chemical Substances and Physical Agents and Biological Exposure Indices 

(1995-1996), ACGIH.

[13]CIE 15.2,Colorimetry.