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T 6601

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本歯科材料工業

協同組合(JDMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS T 6601:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 7490 : 2000, Dental gypsum-bonded

casting investments

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS T 6601

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格の対比表


T 6601

:2005

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

4.

  品質

1

4.1

  外観

1

4.2

  流動性

2

4.3

  硬化時間

2

4.4

  線硬化膨張

2

4.5

  線熱膨張

2

4.6

  圧縮強さ

2

4.7

  き裂・はく離

2

5.

  試験方法

2

5.1

  サンプリング

2

5.2

  試験条件

2

5.3

  目視試験

2

5.4

  練和方法

2

5.5

  流動性試験

2

5.6

  硬化時間試験

3

5.7

  線硬化膨張試験

4

5.8

  線熱膨張試験

7

5.9

  圧縮強さ試験

7

5.10

  き裂・はく離試験

8

6.

  表示

9

7.

  説明書

9

附属書(参考)JIS と対応する国際規格の対比表

11


日本工業規格

JIS

 T

6601

:2005

歯科鋳造用石こう(膏)系埋没材

Dental gypsum-bonded casting investments

序文  この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO 7490 : 2000,Dental gypsum-bonded casting

investments

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,シリカ及び/又は他の耐熱材を主成分とし,必要に応じて調整材及び着色材

を含み,歯科鋳造用鋳型として用いる歯科鋳造用石こう(膏)系埋没材(以下,埋没材という。

)について

規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 7490 : 2000

  Dental gypsum-bonded casting investments (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS T 6604

  歯科用焼石こう(膏)

ISO 3696

  Water for analytical laboratory use−Specification and test methods

3.

種類  種類は,次による。

備考  種類は,一つのタイプ及びクラスに限定する必要はない。

a)

埋没材は,用途によって次のように 2 タイプに分類する。

タイプ 1    インレー,クラウンなどの固定性鋳造修復物用

タイプ 2    部分床義歯などの可撤性鋳造修復物用

b)

埋没材は,使用法によって次のように 2 クラスに分類する。

クラス 1    室温から 700  ℃まで徐々に昇温焼却する標準加熱型。

クラス 2    埋没から 1 時間以内に直接 700  ℃の炉内で焼却できる急速加熱型。

4.

品質

4.1

外観  粉末は,5.3 によって試験したとき,品質が均一で異物又は塊を含まず,5.4 によって練和し

たとき,均一な練和物が得られなければならない。


2

T 6601

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4.2

流動性  流動性は,5.5 によって試験したとき,タイプ 1 は 60 mm 以上で,タイプ 2 は 40 mm 以上

でなければならない。

4.3

硬化時間  硬化時間は,5.6 によって試験したとき,7. e)  で製造業者が示した数値に対して 20 %以

内でなければならない。製造業者が硬化時間を範囲で示している場合には,この範囲の中間値の 20 %以内

でなければならない。

4.4

線硬化膨張  線硬化膨張は,5.7 によって試験したとき,7. f)  で製造業者が示した数値に対して 20 %

以内でなければならない。製造業者が線硬化膨張を範囲で示している場合には,この範囲の中間値の 20 %

以内でなければならない。

4.5

線熱膨張  線熱膨張は,5.8 によって試験したとき,7. g)  で製造業者が示した数値に対して 20 %以

内でなければならない。製造業者が線熱膨張を範囲で示している場合には,この範囲の中間値の 20 %以内

でなければならない。

4.6

圧縮強さ  圧縮強さは,5.9 によって試験したとき,タイプ 1 は 2.3 MPa 以上で,タイプ 2 は 2.6 MPa

以上でなければならない。

4.7

き裂・はく離  き裂・はく離は,5.10 によって試験したとき,き裂・はく離が観察されてはならな

い。この項目は,クラス 2 の埋没材にだけ適用する。

5.

試験方法

5.1

サンプリング  試験に用いる埋没材は,製造業者が示した使用期限を過ぎていてはならない。同一

ロットの製品とし,既に開封された容器又は壊れた容器の中の粉末を用いてはならない。

5.2

試験条件  埋没材の練和及び試験は,すべて 23±2  ℃,相対湿度 (50±10) %の環境下で行う。練和

及び試験に使用する器具並びに器械は,すべて汚れがなく乾燥していて,石こう粒子及び埋没材粒子が付

着していてはならない。試験を始める前に試験材料及び試験器具は,少なくとも 6 時間,試験温度及び試

験湿度に保たれていなければならない。試験に使用する器具及び器械の中には,試験の間で洗浄されるも

のもある。これらのものは,再度使用する前に,規定された試験温度に戻されていなければならない。

5.3

目視試験  目視試験は,健常視力で拡大せずに,材料を試験する。

5.4

練和方法  練和方法は,製造業者が指定する方法又は次による。

a)

練和は,製造業者が指定する混水比で行う。必要量の粉末(質量)及び必要量の水(体積)は,±1 %

以上の精度で計量する。製造業者が範囲を指定している場合には,中間値を用いる。

b)

練和方法は,練和器中に水を注ぎ,空気の混入を最小限に抑えつつ,10 秒以内に少量ずつ埋没材粉末

を加える。毎秒約 2 回転の速度で, 15 秒間手で練和した後,製造業者が指定する時間器械練和する。

なお,練和開始時間は,埋没材粉末を水に加え始めたときとする。

c)

練和に使用する水は,水道法の規定に基づく水質基準に関する水道水又は ISO 3696 に規定する水を用

いる。

5.5

流動性試験

5.5.1

器具  器具は,次による。

a)

リング型  高さ 50±0.1 mm,内径 35±0.1 mm の円筒形で,耐食性及び非吸水性の材質から成り,汚

れのない乾燥したリング。

b)

ガラス板  150×150 mm 以上で,汚れのない乾燥した平滑なガラス板。

c)

測定器具  練和物の直径を mm 単位まで計測できる器具。

d)

歯科用バイブレータ  50 Hz 又は 60 Hz の電源で作動する歯科用バイブレータ。


3

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e)

離型剤  ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。

5.5.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

ガラス板を歯科用バイブレータの上に置き,リング型の内面に離型剤を塗布し,ガラス板の中央に置

く。

b)

粉末 100 g を 5.4 によって練和し,リング型の上面から少し盛り上がるまで練和物を振動させながらリ

ング型の中に注ぎ込む。

備考  振動は,20 秒以上させてはならない。

c)

リング型の上端に高さを合わせて,スパチュラで練和物を平らにする。

d)

練和開始から 2 分後に,約 10 mm/s の速度でガラス板から垂直にリング型をもち上げて,練和物をガ

ラス板上に広げる。

e)

練和物が硬化したら直ちに,練和物底部の広がりの最大直径及び最小直径を mm 単位で測定し,平均

値を流動性の値とする。

5.5.3

評価  2 回の試験が 4.2 に適合するときは,合格とする。2 回の試験がいずれも適合しないときは,

不合格とする。1 回の試験が適合し,1 回の試験が適合しないときは,更に 3 回の試験を繰り返す。3 回の

試験がすべて適合するときは,合格とする。3 回の試験のいずれかが適合しないときは,不合格とする。

5.6

硬化時間試験

備考  ISO 7490 の 6.3(硬化時間)の方法でもよい。

5.6.1

器具  器具は,次による。

a)

ビカー針装置  下記の事項に適合するビカー針装置(図 参照)。

1)

長さ約 50 mm,直径 1±0.05 mm の円形断面のビカー針 (C)。

2)

長さ約 270 mm,直径約 10 mm のロッド (B)。

3)

追加のおもり

  (A),ロッド (B) 及びビカー針 (C) の全質量は,300±1 g でなくてはならない。

4)

ミリメートル目盛のスケール (D)。

b)

ガラス板  約 100×100 mm の汚れのない乾燥した平滑なガラス板 (I)。

c)

硬化時間測定用リング型  内径 30±1 mm,高さ 25±1 mm の円筒形で,耐食性で非吸水性の材質から

なり,汚れのない乾燥したリング型 (G)。


4

T 6601

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  1  ビカー針装置の例

5.6.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

硬化時間測定用リング型をガラス板の中央に置く。

b)

粉末 100 g を 5.4 によって練和し,硬化時間測定用リング型の上面から少し盛り上がるまで練和物を硬

化時間測定用リング型の中に注ぎ込む。

c)

硬化時間測定用リング型の上端に高さを合わせて,スパチュラで練和物を平らにする。

d)

図 のビカー針装置を用いて,予想される硬化時間の 1 分前又は 2 分前(通常,表面の光沢がなくな

る,すなわち,過剰の水分がなくなる。

)から針を,練和物の表面から自重で静かに落下させる。

e)

硬化時間測定用リング型の壁及び他の針入マークから,少なくとも 5 mm 離れている新しい部分に,

次の針を練和物表面から自重で静かに落下させることができるように,ガラス板ごと型を移動する。

f)

針をきれいにふいてから針の先端を練和物の表面と接触させて,止めねじ(

図 1  E)でロッドを固定

する。

g)

スケールを読み,15±1 秒間隔で止めねじをゆるめ,ロッドを解放する。スケールの新しい位置を書

きとめて針入深さを算出する。

h)

練和開始からビカー針先端が型の底部から 5 mm に対して最初に貫通できなくなるまでの時間を,硬

化時間とする。

5.6.3

評価  2 回の試験が 4.3 に適合するときは,合格とする。2 回の試験がいずれも適合しないときは,

不合格とする。1 回の試験が適合し,1 回の試験が適合しないときは,更に 3 回の試験を繰り返す。3 回の

試験がすべて適合するときは,合格とする。3 回の試験のいずれかが適合しないときは,不合格とする。

5.7

線硬化膨張試験

備考  5.7.1ISO 7490 の規定)又は 5.7.2JIS T 6604 の規定)のいずれの方法でもよい。

5.7.1

線硬化膨張  (1)  試験  線硬化膨張 (1) 試験は,次による。


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5.7.1.1

器具  器具は,次による。

a)

線硬化膨張測定装置  下記の事項に適合する線硬化膨張測定装置 (1)(図 参照)。

1)

ダイヤルゲージ (E) は,0.8 N 以下の測定力及び 0.01 mm の精度で測定可能な JIS B 7503 に規定さ

れるもの。

2)

槽 (A) は,測定長さが 100±0.1 mm で,内側の一辺の長さが 30±0.1 mm,断面形状が二等辺三角

形であり,槽 (A) の内側に一辺の長さが 25±1 mm の三角形を形成するように,水平線を刻む。槽

の一端を固定エンドピース (F) でふさぎ,他端を 200±10 g の質量の可動エンドピース (C) でふさ

ぐ。この可動エンドピースは,可動エンドピース固定ねじ (G) によって固定する。

b)  PTFE

シート  厚さ 0.1∼0.2 mm のポリテトラフルオロエチレンシート。

c)

離型剤  ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。

単位  mm

  2  線硬化膨張測定装置  (1)

5.7.1.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

槽に PTFE シート (B) を敷く。

b)

固定エンドピース及び可動エンドピースの内側面に離型剤を塗る。

c)

粉末 100 g を 5.4 によって練和し,練和物を槽内に刻まれた線と同じ高さになるまで注ぎ込む。

d)  5.6

で測定した硬化時間の 60±1 秒前に可動エンドピース固定ねじ (G) を解放し,ダイヤルゲージの

目盛を 0.01 mm まで読み取り,最初の測定値とする。

e)

練和開始から 120±1 分後,又は製造業者が鋳型加熱開始時間を表示している場合には,その時間にダ


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イヤルゲージの目盛を読み取り,最初の測定値との差を求める。元の長さの百分率として 0.01 %まで

求め,線硬化膨張の値とする。

5.7.1.3

評価  5.7.1.2 による 2 回の試験が 4.4 に適合するときは,合格とする。2 回の試験がいずれも適

合しないときは,不合格とする。1 回の試験が適合し,1 回の試験が適合しないときは,更に 3 回の試験を

繰り返す。3 回の試験がすべて適合するときは,合格とする。3 回の試験のいずれかが適合しないときは,

不合格とする。

5.7.2

線硬化膨張  (2)  試験  線硬化膨張 (2) 試験は,次による。

5.7.2.1

器具  器具は,次による。

a)

硬化膨張測定用金属型  下記の事項に適合する耐食性の線硬化膨張測定装置 (2)(図 参照)

1)

ダイヤルゲージ (E) は,0.24 N 以下の測定力で測定可能な JIS B 7503 に規定するもの。

2)

測定用金属型は,

図 に示すような長さ  (a) 100 mm 以上,幅  (b)  と高さ  (c)  とが,長さの 1/10 以

上の寸法をもつ角柱で,移動枠 (A) 及び両側枠 (B) のはめ込み部は,線硬化膨張に対して抵抗を

生じない程度に接触する構造とする。

3)

ダイヤルゲージ (E) は,取付け金具によって,底板 (D) に固定する。

b)  PTFE

シート  厚さ 0.1∼0.2 mm のポリテトラフルオロエチレンシート。

単位  mm

A

  移動枠

B

  両側枠

C

  ダイヤルゲージ

D

  底板

E

  PTFE シート

  3  線硬化膨張測定装置  (2)

5.7.2.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

両側枠及び底面部に PTFE シート (E) を薄い両面テープなどで張り付け,内張りする。

b)

粉末 200 g を 5.4 によって練和し,練和物を槽内に刻まれた線と同じ高さになるまで注ぎ込み,表面を

平らにする。

c)

5.6

で測定した硬化時間の 120±1 秒前に,  JIS B 7503 に規定するダイヤルゲージの目盛をゼロ点に調

 a (

≧100)

 b (

a/10)

 c (

a/10)

D

    B

A

C

E


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T 6601

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整し水平に静置する。

d)

練和開始から 120±1 分後に,ダイヤルゲージの目盛を 0.01 mm のけたまで読み取り,元の長さの百

分率として 0.01 %のけたまで求め,線硬化膨張の値とする。

5.7.2.3

評価  5.7.2.2 による 2 回の試験が 4.4 に適合するときは,合格とする。2 回の試験がいずれも適

合しないときは,不合格とする。1 回の試験が適合し,1 回の試験が適合しないときは,更に 3 回の試験を

繰り返す。3 回の試験がすべて適合するときは,合格とする。3 回の試験のいずれかが適合しないときは,

不合格とする。

5.8

線熱膨張試験  線熱膨張試験は,次による。

5.8.1

器具  器具は,次による。

a)

電気炉  23∼700  ℃にわたって 1 分間に 5±1  ℃の速度で昇温でき,700±10  ℃で試料を保温できる

電気炉又は熱膨張測定装置の加熱炉。

b)

ダイヤルゲージ又は変位測定器  JIS B 7503 に適合するダイヤルゲージ又は同等以上の精度をもつ測

定装置。

なお,測定力は,0.8 N 以下であり,0.01 mm 以上の精度で測定できる装置。

c)

型  耐食性材料で作られた,長さ 20∼50 mm,30∼170 mm

2

の均一な断面積をもつ試料を作製できる

型。

d)

歯科用バイブレータ  50 Hz 又は 60 Hz の電源で作動する歯科用バイブレータ。

e)

離型剤  ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。

5.8.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

型の内面に離型剤を塗り,ガラス板上に置く。

b)

粉末 100 g を 5.4 によって練和し,型の上面から少し盛り上がるまで練和物を歯科用バイブレータで振

動させながら型の中に注ぎ込む。

c)

硬化後,型の上端の高さに合わせて試料を削る。

d)

型から試料を取り出し,温度 23±2  ℃,相対湿度 (50±10) %で保存する。

e)

製造業者が指定する時間が経過した後,試料を電気炉中に入れ,室温∼700  ℃まで 1 分間に 5±1  ℃

の速度で上げる。

f)

電気炉の温度が 700±10  ℃まで上がったら,その温度で 15 分間保った後,長さの変化を測定し,元

の長さの百分率として 0.02 %単位で近似させて熱膨張を求める。

5.8.3

評価  2 回の試験が 4.5 に適合するときは,合格とする。2 回の試験がいずれも適合しないときは,

不合格とする。1 回の試験が適合し,1 回の試験が適合しないときは,更に 3 回の試験を繰り返す。3 回の

試験がすべて適合するときは,合格とする。3 回の試験のいずれかが適合しないときは,不合格とする。

5.9

圧縮強さ試験

5.9.1

器具  器具は,次による。

a)

圧縮強さ用型  高さ 40.0±0.4 mm,内径 20.0±0.2 mm の円筒形で,耐食性及び非吸水性の材質から成

り,汚れのない乾燥した 5 個の圧縮強さ用型。

b)

ガラス板  圧縮強さ用型の上端及び下端を覆える大きさの,汚れのない乾燥したガラス板 10 枚。

c)

圧縮強さ試験機  荷重速度が 5±2 kN/min で測定できる圧縮強さ試験機。

備考

   クロスヘッド速度が一定の試験機を使用する場合,この速度は,荷重を最初に加えてから試

料が破断するまでの平均速度が 5±2 kN/min であるように調節する。適切なクロスヘッド速度

を求めるために,予備試料による試験を行う。


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T 6601

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d)

歯科用バイブレータ  50 Hz 又は 60 Hz の電源で作動する歯科用バイブレータ。

e)

離型剤  ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。

5.9.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

離型剤を塗った圧縮強さ用型を離型剤を塗ったガラス板の中央に置き,5 組準備する。

b)

粉末 200 g を 5.4 によって練和し,ガラス板上に保持された圧縮強さ用型の上面から少し盛り上がるま

で練和物を歯科用バイブレータで振動させながら圧縮強さ用型の中に注ぎ込む。

c)

練和物の表面から光沢が消える前に,離型剤を塗ったガラス板を圧縮強さ用型の上面に圧接する。

d)

硬化後,圧縮強さ用型から試料を取り出し,温度 23±2  ℃,相対湿度 (50±10) %で保存する。

e)

練和開始から 120±5 分後に,圧縮強さ試験機を用いて 5 個の試料を破壊試験し,加えられた最大の力

(F)

を記録する。

5.9.3

評価  次の式によって圧縮強さを求める。

/314

F

S

=

ここに,  S: 圧縮強さ (MPa) 

F

: 最大の力 (N)

試料 5 個のうち 4 個が 4.6 に適合するときは,合格とする。3 個が適合するときは,もう 1 回 5 個の

試料で試験を行う。この 2 回目の試験のうち 5 個の試料がすべて適合するときは,合格とする。その

他の場合には,不合格とする。

5.10

き裂・はく離試験

5.10.1

器具  器具は,次による。

a

)

鋳造リング  図 に示す高さ 55±1 mm,内径 48±2 mm の汚れのない乾燥した円柱状の金属製鋳造リ

ング。

b

)

円すい(錐)台  a)  の鋳造リングに適合する円すい台。

c

)

鋳造リング用ライニング材  製造業者が指定する鋳造リング用ライニング材。

d

)

スプルー及びワックス  直径 2.5 mm のスプルー線及び直径 6.0 mm の円柱状の鋳造用ワックス。

e

)

歯科用バイブレータ  50 Hz 又は 60 Hz の電源で作動する歯科用バイブレータ。

5.10.2

試験方法  試験方法は,次による。

a

)

直径 6 mm の円柱状ワックスを長さ 30±1 mm に切断する。

(ワックスパターン)

b

)

ワックスパターンの中央部にφ2.5×(10±1) mm のスプルー線を付け,円すい台上に

図 に示すように

植立する。

c

)

製造業者が指定する方法で,鋳造リング用ライニング材をすき間のできないようにライニングする。

d

)

円すい台に鋳造リング用ライニング材をライニングした鋳造リングを,

図 に示すようにセットする。

e

)

粉末 200 g を 5.4 によって練和し,歯科用バイブレータで振動させながら,鋳造リング上面まで練和物

を鋳造リング型の中へ注ぎ込む。

f

)

製造業者が指定する時間経過後,円すい台を取り外し,700±10  ℃に昇温させた電気炉内に入れる。

g

)

製造業者が指定する時間保持した後,電気炉から取り出し,直ちに鋳型の上・下面を目視で観察する。


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T 6601

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単位  mm

A

  鋳造リング

B

  鋳造リング用ライニング材

C

  円すい台

D

  ワックスパターン  φ6.0× (30±1)

E

  スプルー線  φ2.5× (10±1)

  4  き裂・はく離試験用金型

5.10.3

評価  2 回の試験が 4.7 に適合するときは,合格とする。2 回の試験のいずれかが適合しないとき

は,不合格とする。

6.

表示  埋没材の包装には,次の事項を表示しなければならない。

a

)

製品名

b

)

種類

c

)

質量又は内容量

d

)

香料(添加されている場合)

e

)

使用期限及び保管条件

f

)

製造業者名及び所在地

g

)

製造番号又は製造記号

h

)

警告

1

)

遊離シリカを含む埋没材は,吸入すると肺が損傷されるおそれがある。

2

)

埋没材粒子の吸入を防ぐように常に十分な注意を払うことが望ましい。

3

)

埋没材の焼却中に煙が出る可能性があり,十分な換気を行うことが望ましい。

i

)

その他の法定表示事項

7.

説明書  埋没材には,次の事項を記載した説明書を表示又は添付しなければならない。

a

)

使用方法

b

)

使用金属


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T 6601

:2005

c

)

推奨する水/粉の比率

d

)

推奨する練和方法,推奨する練和装置,水に粉を入れるのに要する時間,粉を浸せきしておく時間,

手による練和及び/又は機械練和にかける時間。

e

)

硬化時間

f

)

線硬化膨張

g

)

線熱膨張

h

)

圧縮強さ

i

)

その他,特別な取扱い方法又は処理方法

関連法規  厚生省令第 69 号  水道法の規定に基づく水質基準


11

T 6601

:2005

附属書

参考)JIS と対応する国際規格の対比表

JIS T 6601

:2005  歯科鋳造用石こう(膏)系埋没材

ISO 7490

:2000  歯科鋳造用石こう系埋没材

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線又は実線

の側線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1.

適用範囲

この規格は,シリカ及び/又は他
の耐熱材を主成分とし,必要に応

じ調整材及び着色材を含み,歯科
鋳造用鋳型として用いる歯科用
石こう(膏)系埋没材について規

定する。

ISO 7490

1

JIS

に同じ IDT

2

用語及び定義

2.

引用規格

JIS B 7503

JIS T 6604

ISO 3696 

MOD/

変更

引用規格が違う。

線硬化膨張,線熱膨張にダイヤルゲー

ジを使用した。

3.

種類

タイプ 1:インレー,

クラウンなど

の固定性鋳造修復物用 
タイプ 2:部分床義歯などの可撤
性鋳造修復物用

クラス 1:  室温から 700  ℃まで
徐々に昇温焼却する標準加熱型。
クラス 2:  埋没から 1 時間以内に

直接 700  ℃の炉内で焼却できる
急速加熱型。

MOD/

追加

クラス分類を追加した。

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T

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2005


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T 6601

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は実線

の側線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

4.

品質 

4.1

  外観

  粉末は,目視で試験したとき,
品質が均一で異物又は塊を含ま
ず,製造業者が指定する方法で練

和したとき,均一な練和物が得ら
れなければならない。

4.2

  流動性

  タイプ 1:60 mm 以上 
  タイプ 2:40 mm 以上

4.3

硬化時間

  製造業者指定±20 %

4.4

  線硬化膨張

  製造業者指定±20 %

4.5

  線熱膨張

  製造業者指定±20 %

4.6

  圧縮強さ

  タイプ 1:2.3 MPa 以上 
  タイプ 2:2.6 MPa 以上

4.7

  き裂・はく離の観察

  タイプ 2 では,これらが,試験
後に観察されてはならない。

4.1

4.2

4.3

4.4

4.5

4.6

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

MOD/

変更

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

変更

練和物の外観の試験を追加した。

急速加熱型を規定したので追加した。

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T 6601

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は実線

の側線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

5.

試験方法

5.1

  サンプリング

5.2

  試験条件

5.3

  目視試験

5.4

  練和方法

5.5

  流動性試験

5.6

  硬化時間試験

5.7

  線硬化膨張試験

5.8

  線熱膨張試験

5.9

  圧縮強さ試験

5.10

  き裂・はく離試験

5.1

5.2

6.1

5.3

6.2

6.3

6.5

6.6

6.4

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

JIS

に同じ

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

変更

MOD/

選択

MOD/

選択

MOD/

変更

IDT

MOD/

追加

粉末練和量が違う。

粉末練和量が違う。

粉末練和量が違う。

粉末練和量が違う。

記録方法が違う。

ISO

規格では 200 g の練和量であるが,

100 g

で十分必要量を満たすためであ

る。今後の ISO 改正時に提案する。

ISO

規格ではリング型の指定がない

が,JIS では従来のリング型を使用す
る。

ISO

規格では 300 g の練和量であるが,

100 g

で十分必要量を満たすためであ

る。今後の ISO 改正時に提案する。

ISO

規格では 300 g の練和量であるが,

100 g

で十分必要量を満たすためであ

る。

ISO

規格では 300 g の練和量であるが,

100 g

で十分必要量を満たすためであ

る。

ISO

規格では X-Y レコーダーなどの記

録装置を使用することになっている
が,JIS ではダイヤルゲージを使用す

る。

JIS

では急速加熱型を規定したので追

加した。

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T

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T 6601

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は実線

の側線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

6.

表示

a)

製品名

b)

種類

c)

質量又は内容量

d)

香料(添加されている場合)

e)

使用期限及び保管条件

f)

製造業者名及び所在地

g)

製造番号又は製造記号

h)

警告

1)

遊離シリカを含む埋没材

は,吸入すると肺が損傷さ

れるおそれがある。

2)

埋没材粒子の吸入を防ぐ

ように常に十分な注意を

払うことが望ましい。

3)

埋没材の焼却中に煙が出

る可能性があり,十分な換

気を行うことが望ましい。

i)

その他の法定表示事項

 9

7

a)

製造業者の名称,及

び/又は商標

b)

分類

c)

内容物の正味質量

d)

ロット番号

e)

そ の 材 料 の 使 用 期

k)

推 奨 さ れ る 保 管 条

l)

遊離シリカを含む埋
没材は,吸入すると
肺が損傷されるおそ

れ が あ る と い う 警
告,そして埋没材粒
子の吸入を防ぐよう

に常に十分な注意を
払うことが望ましい
という警告。

m)

埋没材の焼却中に

煙が出る可能性があ
り,十分な換気を行

うことが望ましいと
いう警告。

MOD/

追加  種類,その他の法定表

示事項を追加。

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T

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T 6601

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は実線

の側線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

7.

説明書

a)

使用方法

b)

使用金属

c)

推奨する水/粉の比率

d)

推奨する練和方法,推奨する

練和装置,水に粉を入れるの
に要する時間,粉を浸せきし
ておく時間,手による練和及

び/又は機械練和にかける時
間。

e)

硬化時間

f)

線硬化膨張

g)

線熱膨張

h)

圧縮強さ

i)

その他,特別な取扱い方法又

は処理方法

 7

a)

目的用途

b)

そ の 埋 没 材 に 推 奨

さ れ る 最 高 焼 却 温
度。

c)

液 に は ミ リ リ ッ ト
ル単位,粉にはグラ
ム 単 位 を 用 い て 推

奨する水/粉の比率。

d)

推奨する練和方法,

及 び 埋 没 手 順 に 関

する詳細。

e)

ラ イ ナ ー の 使 用 を
推奨する場合には,

濡 れ た 状 態 で 使 用
す る の か 乾 い た 状
態 で 使 用 す る の か

を示す記述。

f)

硬化時間

g)

硬化膨張

h)

熱膨張

i)

典型的な熱膨張曲線

j)

推奨される焼却手順

の詳細

MOD/

追加  圧縮強さを追加。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

15

T

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16

T 6601

:2005

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。 
    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

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T

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2005