2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 6507-1994
歯科用テンポラリーストッピング
Dental temporary stopping
1. 適用範囲 この規格は,歯科で使うテンポラリーストッピング(以下,ストッピングという。)につい
て規定する。
2. 品質
2.1
一般的性質 ストッピングは,適度の加熱によって均一に軟化し,軟化したものは軽い加圧によっ
て乾燥した歯面によく密着しなければならない。
2.2
為害作用 ストッピングは,正常な口くう(腔)関連組織に接触したとき,為害作用があってはな
らない。
2.3
加圧短縮率 4.2によって試験したとき,各温度においての加圧短縮率は,表1のとおりでなければ
ならない。
表1 加圧短縮率
温度℃
加圧短縮率%
37
2.0以下
55
30.0以上
3. 材料 ストッピングは,ガッタパーチャなどの高分子材料,ワックス及び酸化亜鉛を主成分とする。
4. 試験
4.1
試験条件 試験は,23±2℃の室内で行う。
4.2
加圧短縮試験 加圧短縮試験は,次のとおりとする。
(1) 図1に示す金属の型を室温に保ち,平らな金属又はガラス板の上に置き,その型の中に温水で軟化し
た試料を圧入し,平板を用いて圧接する。
(2) 室温に放冷した後,表面を型面と平行に仕上げ,型から取り出す。
(3) この試験片を24時間以内に20±1℃の水中に10分間保持した後,厚さを測定し,これをAとする。
(4) 次に,試験片を表1に示す各温度±1℃に保った水中に10分間保持した後,20Nの力を10分間加えて
から力を取り除き,再び20±1℃の水中に10分間保持した後,厚さを測定し,これをBとする。
(5) 次の式によって,加圧短縮率を求める。
100
×
−
=
A
B
A
F
ここに,
F: 加圧短縮率 (%)
A: 加圧短縮試験前の試験片の厚さ (mm)
B: 加圧短縮試験後の試験片の厚さ (mm)
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T 6507-1994
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この試験を,表1に示す各温度ごとに3回行い,その平均値をその温度における加圧短縮率とする。
なお,厚さの測定には0.01mmの読取り精度をもつ測定器を用いる。
図1 加圧短縮試験用金属型
5. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格の名称による。
例 歯科用テンポラリーストッピング
6. 表示 ストッピングの包装には,次の事項を表示しなければならない。
(1) 規格の名称
(2) 質量
(3) 製造番号又は製造記号
(4) 製造業者名及び所在地
(5) 他の法定表示事項
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T 6507-1994
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医療安全用具部会歯科材料専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
長谷川 二 郎
愛知学院大学
石 川 達 也
東京歯科大学
斉 藤 毅
日本大学
高 橋 重 雄
松本歯科大学
溝 上 隆 男
東京歯科大学
村 井 正 大
日本大学
栗 原 史 郎
工業技術院標準部
岩 尾 総一郎
厚生省薬務局
庵 原 靖 之
日本歯科医師会
梅 田 昭 夫
日本歯科医師会
岡 英 男
日本歯科医師会
梶 山 進
日本歯科医師会
杉 山 勉
日本歯科医師会
住 井 俊 夫
日本歯科医師会
野 原 建
石福金属興業株式会社
田 中 文 夫
昭和薬品化工株式会社
中 村 悦 三
株式会社松風
宮 崎 平 八
株式会社日本橋徳力
渡 辺 一 弘
株式会社ジーシー
富 岡 健太郎
日本歯科材料工業協同組合
(事務局)
津 金 秀 幸
工業技術院標準部電気規格課
青 山 直 充
工業技術院標準部電気規格課