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T 6506

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本歯科材料工業

協同組合(JDMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS T 6506:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 3336:1993,Dentistry−Synthetic

polymer teeth

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS T 6506

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


T 6506

:2005

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

3.1

  硬さによる分類

2

3.2

  用途別分類

2

4.

  品質

2

4.1

  生体適合性

2

4.2

  外観

2

4.3

  形態及び寸法

2

4.4

  色調

2

4.5

  気泡

2

4.6

  仕上面及び光沢

2

4.7

  寸法安定性

2

4.8

  結合性

2

4.9

  色調安定性

2

4.10

  退色・変形・き裂

2

4.11

  硬さ

2

5.

  試験方法

3

5.1

  試験条件

3

5.2

  試料

3

5.3

  外観試験

3

5.4

  色調試験

3

5.5

  形態及び寸法試験

3

5.6

  気泡試験

3

5.7

  仕上面及び光沢試験

3

5.8

  寸法安定性試験

3

5.9

  結合性試験

3

5.10

  色調安定性試験

4

5.11

  退色・変形・き裂試験

4

5.12

  硬さ試験

5

6.

  表示

5

7.

  モールドチャート及びシェードガイド

5

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

8


日本工業規格

JIS

 T

6506

:2005

レジン歯

Synthetic polymer teeth

序文  この規格は,1993 年に第 2 版として発行された ISO 3336,Dentistry−Synthetic polymer teeth を翻訳

し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,結合性については,対応国際規格に

規定されている方法とは異なる方法も選択可能とした。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,義歯の人工歯に用いるアクリル系レジン歯及び硬質レジン歯(以下,レジン

歯という。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 3336:1993

,Dentistry−Synthetic polymer teeth (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7507

  ノギス

JIS R 6253

  耐水研磨紙

JIS T 0993-1

  医療機器の生物学的評価−第 1 部:評価及び試験

JIS T 6001

  歯科用医療機器の生体適合性の前臨床評価−歯科材料の試験方法

JIS T 6003

  歯科材料の色調安定性試験方法

備考  ISO 7491:2000,Dental materials−Determination of colour stability からの引用事項は,この規格

の該当事項と同等である。

JIS T 6501

  義歯床用アクリル系レジン

備考  ISO 1567:1999,Dentistry−Denture base polymers からの引用事項は,この規格の該当事項と

同等である。

JIS T 6604

  歯科用焼石こう(膏)

備考  ISO 6873:1998,Dental gypsum products からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 8902

  キセノン標準白色光源

3.

種類  レジン歯の種類は,次による。


2

T 6506

:2005

3.1

硬さによる分類  レジン歯は,硬さによって次の 2 種類に分類する。

a)

アクリル系レジン歯  メタクリル酸エステルの重合体,その共重合体などからなるもの。

b)

硬質レジン歯  メタクリル酸エステルの重合体,その共重合体などからなるものであって,エナメル

部の硬さが 21 HV0.2 以上であるもの。

3.2

用途別分類  レジン歯は,用途によって次の 2 種類に分類する。

a)

前歯  人の前歯の形に近似させたもの。

b)

きゅう(臼)歯  人のきゅう(臼)歯の形に近似させたもの。

4.

品質

4.1

生体適合性  生体適合性については,JIS T 0993-1 及び JIS T 6001 によって生物学的安全性を評価す

る。

4.2

外観  レジン歯は,5.3 によって試験したとき,歯冠部は,滑らかな面及び光沢をもち,外観上の欠

陥があってはならない。

4.3

形態及び寸法  形態は,製造業者が指定するモールドチャートと合致し,寸法は,5.5 によって測定

したとき,モールドチャートの表示値の±5 %の範囲内でなければならない。

4.4

色調  色調は,5.4 によって試験したとき,製造業者が指定するシェードガイドと識別できる差があ

ってはならない。

4.5

気泡  レジン歯は,5.6 によって試験したとき,気泡が認められてはならない。

4.6

仕上面及び光沢  レジン歯は,5.7 によって試験したとき,滑らかな面及び光沢が回復できなければ

ならない。

4.7

寸法安定性  レジン歯は,5.8 によって試験したとき,試験前の幅径の±2 %を超える寸法変化が生

じてはならない。

4.8

結合性  結合性は,次の a)又は b)のいずれかによる。

a)

結合力  レジン歯は,JIS T 6501 に規定する義歯床用アクリル系レジンと化学的に結合し,又は機械

的に結合することができる保持部を備え,5.9.1 によって試験したとき,前歯の結合力は,中切歯につ

いて

表 による。

  1  前歯の結合カ

レジン歯

(中切歯)

結合力

N

上がく(顎)用 110 以上

下がく(顎)用

60

以上

b)

結合性質  レジン歯は,5.9.2 によって試験したとき,6 本のうち 5 本に界面はく(剥)離があっては

ならない。

4.9

色調安定性  レジン歯は,5.10 によって試験したとき,識別できる変色があってはならない。

4.10

退色・変形・き裂  レジン歯は,5.11 によって試験したとき,退色又は変形が生じてはならない。

また,基底面以外に,5 歯中 4 歯は,き裂を認めてはならない。残りの 1 歯は,見極めが困難なわずかな

き裂でなければならない。

4.11

硬さ  硬質レジン歯は,5.12 によって試験したとき,エナメル部の硬さが 21 HV0.2 以上でなければ

ならない。


3

T 6506

:2005

5.

試験方法

5.1

試験条件  他に指定のない限り,温度 23±2  ℃及び相対湿度 (50±10) %とする。

5.2

試料  試料は,前歯,きゅう歯の上下がく(顎)(28 歯)の五組からなり,各種類の 6 本の前歯は,

色調,形態が異なるもので,きゅう歯はできる限り,異なった形態を試料とする。

5.3

外観試験  外観試験は,目視によって行う。

5.4

色調試験  色調試験は,五つの異なった色調の各々から上がく中切歯を選択し,しん(唇)面をシ

ェードガイドと目視で比較する。試験は,正常な色覚をもつ 3 人の検査者が北の空の明るい散乱光を用い

るか,

又は JIS Z 8902 に規定するキセノン標準白色光源を用いて著しい色反射のない場所で行う。

照度は,

1 000

∼2 000 lx とする。

5.5

形態及び寸法試験

5.5.1

器具  JIS B 7507 に規定するノギス,JIS B 7502 に規定するマイクロメータ又はこれらと同等の計

測器具。

5.5.2

測定  測定は,次による。

a)

レジン歯の幅径は,長軸に対して直角方向の近遠心幅径の最大寸法を測定する。

b)

前歯は,上がく 6 歯全幅径,きゅう歯は,上がく及び下がく片側 4 歯全幅径を測定する。

c)

上がく左側中切歯は,歯冠軸を基準にして長径及び近遠心幅径を測定する。

5.6

気泡試験  レジン歯は,前歯 2 歯,きゅう歯 2 歯の切端又はこう(咬)頭頂から 1.5±0.5 mm の部位

で,厚さ 2.5±0.5 mm のレジン歯を切り出し,JIS R 6253 に規定する P1 000 番の耐水研磨紙で両面を平滑

な表面とする。4 歯から作製された試料面について倍率 8∼10 倍で気泡を調べる。

5.7

仕上面及び光沢試験  JIS T 6501 に適合した床用材料を用いて,通常の床義歯加圧てん入成形法又

は製造業者が指定する方法によって,3 歯を結合させた試験片を作製する。埋没のときは,JIS T 6604 

規定する歯科用焼石こうを用いる。フラスコから取り出した試験片は,仕上研磨作業用のバフに研磨材を

付けて,余分な発熱を避けながら,通常の仕上研磨作業を行う。製造業者から供給されたままのレジン歯

と,仕上面及び光沢を目視によって判定する。

5.8

寸法安定性試験

5.8.1

器具  器具は,次による。

a)

歯科用研磨器具

b)

マイクロメータ  JIS B 7502 に規定するもの(鋼製の平行面を備えた最小目盛が 0.01 mm のもの。)。

5.8.2

手順  第 1 大きゅう歯の最大幅径の箇所で,近遠心に二つの平行平面を研削して,試験片を作製す

る。13±1 mm 角のワックスに植立して,歯けい(頸)部は,ワックスで埋伏する。マイクロメータで歯

の最大幅径を測定する。この数値を読み取った後,レジン歯及びワックスブロックは,歯科用焼石こうに

埋没して,5.6 によって試験片を作製する。再び歯の最大幅径を測定する。

5.9

結合性試験

5.9.1

結合力試験  結合力試験は,次による。

a)

器具  器具は,次による。

1)

付図 に示した寸法のろう(蝋)型を作製する金型。

2)

床義歯のフラスコ埋没及び作製に使用する通常の歯科技工器具。

3)

人工歯試験片固定器具(一例)

参考図 参照)。

b)

手順  手順は,次による。

1)

試験歯を

付図 に示すろう型の中心軸に対して,試験歯の切端と歯けい部とを結ぶ線が約 45°の角


4

T 6506

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度になるように植え付け,これを重合用フラスコに石こう埋没する。次に,ろうを除去し,歯面の

ろうは,洗剤を含む沸騰水で流し取り,更に,沸騰水ですすぐ。

2)

石こう面に分離材を塗布した後,JIS T 6501 に規定する床用材料をてん入,圧接し,締めたフラス

コを 70±20  ℃の温湯に 90 分間浸せきし,最後に沸騰水に 30 分間浸せきする。

3)

これを室温まで冷却し,試験片を取り出した後,

付図 に示すように試験片を固定し,荷重を加え

る。荷重速度は,毎分 120±12 N 又はクロスヘッドスピード毎分 0.5∼1.0 mm とする。

4)

測定は,10 本の試験片について行い,その総平均値の−15 %以下の数値を除いた残りの平均値をも

って結合力とする。ただし,総平均値の−15 %以下の数値の試験片が 2 本以上のときは,再試験を

行う。

5.9.2

結合性質試験  結合性質試験は,次による。

a)

器具  器具は,次による。

1)

付図 に示した寸法のろう(蝋)型を作製する金属フォーマ及び引張試験ジグ。

2)

床義歯のフラスコ埋没及び作製に用いる通常の歯科技工器具。

3)  JIS T 6501

に規定する義歯床用アクリル系レジン

4)

歯科固定用ワックス

b)

手順  手順は,次による。

1) 6

歯一組の上がく前歯を,

付図 3 a),b)のようにワックスを用いて,歯の接端部の舌面のほぼ半分が

出るように金属フォーマの上に固定する。これを重合用フラスコに石こう埋没する。金属フォーマ

を取り外し,洗剤を含む沸騰水で流し取り,更に,沸騰水ですすぐ。

2)

石こう面に分離材を塗布した後,JIS T 6501 に規定する義歯床用アクリル系レジンをてん入,圧接

し,締めたフラスコを 70±20  ℃の温湯に 90 分間浸せきする。次に,沸騰水に 30 分間浸せきする。

3)

これを室温まで冷却し,試験片を取り出した後,

付図 3 c)に示すように試験片を固定し,クロスヘ

ッドスピード毎分 0.5∼1.0 mm で荷重を加える。

5.10

色調安定性試験  5 色の同色同形の上がく中切歯又は 6∼8 歯を一組とした同色,かつ,同形のレジ

ン歯二組について,JIS T 6003 によって試験を行う。

5.11

退色・変形・き裂試験

5.11.1

器具  器具は,次による。

a)

水槽  室温の水を 5∼20 分間で加熱して沸騰させ,沸騰状態を 3 時間以上維持できるもの。

b)

試験管  5 本のレジン歯を収容できるもの。

c)

デシケータ  相対湿度 (50±5) %を維持できるもの。

d)

メチルメタクリレート  架橋材の添加されていないもの。

e)

フレキシブル白色光源  光源は光学顕微鏡に接続できることが望ましい。

f)

拡大鏡  8∼10 倍率のもの。

g)

吸取り紙

5.11.2

試験片  供給されたままの 5 本のレジン歯と,次の手順で加熱処理した 5 本のレジン歯を試験片と

する。

a) 5

本のレジン歯を,水を満たした試験管にすべて浸す。

b)

この試験管を水槽の中に入れる。このとき,試験管は水槽の壁に接触してはならない。

c)

水槽中の室温の水を 5∼20 分間加熱して沸騰させ,沸騰状態を 3 時間維持する。

d)

冷却時にレジン歯の表面から水分が失われるのを防止するために,23±2  ℃になるまで水中で徐冷す


5

T 6506

:2005

る。

e)

レジン歯を試験管から取り出し,表面の水をぬぐい,デシケータ内に 1 時間保管する。

5.11.3

手順  二組の各 5 本のレジン歯を,架橋剤を含まないメチルメタクリレートモノマーに 5 秒間浸し

た後取り出し,直ちに吸取り紙で表面のモノマーをぬぐう。1 分後に再び,このモノマーに 5 秒間浸した

後,吸取り紙でぬぐうことなくタオル(特に指定はない)の上に置き,室温(指定が室温である)で 2 時

間乾燥する。倍率 8∼10 倍の拡大鏡を用いて,退色,変形及びき裂を調べる。

5.12

硬さ試験

5.12.1

機器  試験機は,ビッカース硬さ試験機を用いる。

5.12.2

手順  前歯については,しん側面及び舌側面を,きゅう歯については,こう(咬)合面及びその基

底面を平行に削って研磨し,厚さは 2 mm 以上とする。試験は,JIS Z 2244 による。

6.

表示

6.1

レジン歯の座板には,次の事項を表示しなければならない。

a)

製品名

b)

製造業者が定める形態名及び色調番号

c)

製造業者名又は商標名

d)

製造番号又は製造記号

e)

他の法定表示事項

6.2

レジン歯の包装には,次の事項を表示しなければならない。

a)

製品名及び種類

b)

製造業者が定める形態名及び色調番号

c)

内容量

d)

製造業者名及び所在地

e)

製造番号又は製造記号

f)

他の法定表示事項

7.

モールドチャート及びシェードガイド  製造業者は,要求があった場合には,モールドチャート及び

シェードガイドを提供しなければならない。また,モールドチャートには,次の事項が記載されていなけ

ればならない。

a)

レジン歯の形態名

b)

レジン歯の寸法 (mm)

1)

前歯は,上がく及び下がくの 6 歯全幅径(直線)又は製造業者の基準による 6 歯排列横径(湾曲)

及び左側中切歯の幅径と長径(歯冠寸法)

2)

きゅう歯は,上がく及び下がく片側 4 歯全幅径

c)

前歯は左側上がく及び下がく中切歯,きゅう歯は左側上がく第 1 小きゅう歯のきょう(頬)舌側面輪


6

T 6506

:2005

参考図  1  人工歯試験片固定器具(一例)

付図 1  ろう型の寸法

付図 2  レジン歯の結合力試験 

単位  mm


7

T 6506

:2005

単位  mm

付図  3  結合性質試験のジグ及び金属フォーマ

金型フォーマ

義歯床用レジン

レジン歯

石こう

ワックス

引張り

c) 

a) 

b) 


8

T 6506

:2005

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS T 6506

:2005  レジン歯

ISO 3336

:1993  歯科材料−合成人工歯

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適 用 範

ISO 3336

1

JIS

に同じ IDT

2.

引 用 規

JIS B 7502

JIS B 7507

JIS R 6253

JIS T 0993-1

JIS T 6001

JIS T 6501

JIS T 6604

JIS T 6003

JIS Z 2244

JIS Z 8902

 2

− 
− 

− 

ISO 1567

ISO 6873

ISO 7491

MOD/

追加

JIS

を 7 規格追加。

新規品質項目,試験方法の追加及び我
が国で制定している規格を優先適用す
るため。

8

T

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T 6506

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:側線又は点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

3.

種類 3.1  硬さによる分類  レ

ジン歯は,硬さによって次

の 2 種類に分類する。

a)

ア ク リ ル 系 レ ジ ン 歯 
メタクリル酸エステル

の重合体,その共重合
体などからなるもの。

b)

硬質レジン歯  メタク

リル酸エステルの重合
体,その共重合体など
か ら な る も の で あ っ

て,エナメル部の硬さ
が 21 HV0.2 以上であ
るもの。

3.2

  用途別分類  レジン

歯は,用途によって次の 2
種類に分類する。

a)

前歯  人の前歯の形に
近似させたもの。

b)

きゅう(臼)歯  人の

きゅう(臼)歯の形に
近似させたもの。 

3.1

合成レジン歯は,次のよ
うに分類する。 
タイプ 1−前歯

タイプ 2−きゅう(臼)歯

MOD/

追加

MOD/

変更

項目の追加。

説明を追加。

製品の多様化に伴う,硬さによる分類
の追加で,レジン歯は,近年材質の進

歩によって旧来のアクリル系レジン歯
に加え,硬さ及び色調表現が豊かにな
り 2 層又は 3 層をもつ硬質レジン歯

(単

層構造を除く。

)が開発され区分する必

要が生じたためである。

技術的差異なし。

9

T

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10

T 6506

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:側線又は点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

4.

品質 4.1 生体適合性

4.2

外観

4.3

形態及び寸法

4.4

色調

4.5

気泡

4.6

仕上面及び光沢

4.7

寸法安定性

4.8

結合性  次の a)又は b)

のいずれかによる。

a)

結合力  レジン歯は,
義歯床用アクリル系レ
ジ ン と 化 学 的 に 結 合

し,又は機械的に結合
することができる保持
装置を備え,5.9.1 によ

って試験したとき,前
歯の結合力は,中切歯
について,

・上がく(顎)用  110 N
以上 
・下がく(顎)用   60 N

以上

4.3

4.1

4.2

4.4

4.5

4.9

4.6

4.7

4.8

生物学的危険性

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

IDT

MOD/

追加

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

選択

IDT

IDT

規 格 に は 含 ま れ て い
な い が , 序 文 で ISO 

7405

及び ISO 10993-1

を 参 照 す る こ と を 推
奨。

項目の追加。

選択適用項目(結合力
の項目)の追加。

 
 
 
 

技術的差異はない。ISO 規格に対応す
る JIS T 0993-1 及び JIS T 6001 を引用。

製品の要求品質として追加。

結合力の評価は,臨床を考慮した項目
であり,これを追加し,選択適用可能

とした。 
現在 ISO に提案を行っている。

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T 6506

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:側線又は点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)

国際
規格

番号

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

4.

品質 4.8 結合性

b)

結 合 性 質   レ ジ ン 歯

は,5.9.2 で試験したと
き,6 本のうち 5 本に
界面はく(剥)離があ

ってはならない。

4.9

色調安定性

4.10

退色・変形・き裂

4.11

硬さ

4.7

4.8

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

− 

項目の追加。

製品の多様化に伴う,硬さによる分類の
追加。

5.

試験 方

5.1

試験条件

5.2

試料

5.3

外観試験

5.4

色調試験

5.5

形態及び寸法試験

5.5.2

  測定

5.6

気泡試験

5.7

仕上面及び光沢試験

5.8

寸法安定性試験

5.9

結合性試験

5.9.1

  結合力試験

5.9.2

  結合性質試験

5.10

色調安定性試験

5.11

退色・変形・き裂試験

5.12

硬さ試験

 6.1.1

5

6.3

6.2

6.4

6.5

6.9

6.6

6.7

6.8

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

上がく及び下がくの左側第

一大きゅう歯のきょう(頬)
舌最大寸法を測定する。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

義歯床ポリマーに対する接
合の質。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

IDT

IDT

MOD/

追加

IDT

MOD/

削除

IDT

IDT

IDT

MOD/

選択

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

− 

項目の追加。

項目の一部削除。

− 

項目の追加。

− 

項目の追加。

品質項目の追加による。

きゅう歯において,きょう(頬)舌最大

寸法は必要ではない。 
次回の ISO 規格改正時に提案する。

品質項目の選択追加による。 
現在 ISO に提案を行っている。

品質項目の追加による。

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T

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2005


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T 6506

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:側線又は点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と の

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

6.1

a)

  製品名

b)

  形態名及び色調番号

c)

  製造業者名又は商標名

d)

  製造番号又は製造記号

e)

  他の法定表示事項

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

MOD/

追加

− 

表示事項の追加。

表示事項の追加。

薬事法で規定されている。

薬事法で規定されている。

6.

表示

6.2

a)

  製品名及び種類

b)

  形態名及び色調番号

c)

  内容量

d)

  製造業者名及び所在地

e)

  製造番号又は製造記号

f)

  他の法定表示事項

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

MOD/

追加

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

表示事項の一部追加。

− 

− 

表示事項の追加。

種類は,表示の必要事項。

薬事法で規定されている。

7.

モー ル

ドチャー

ト及びシ
ェードガ
イド

a

)レジン歯の形態名

b

)レジン歯の寸法 (mm)

1)

  前歯は,上がく及び下

がくの 6 歯全幅径(直線)
又 は 製 造 業 者 の 基 準に よ

る 6 歯排列横径(湾曲)

及 び 左 側 中 切 歯 の 幅径 と
長径(歯冠寸法)

2)

c)

  前歯は左側上がく及び

下がく中切歯,きゅう歯は

左側上がく第 1 小きゅう歯
のきょう(頬)舌側面輪郭

7.2

7.3

JIS

に同じ。

2)

及び左側第 1 大き
ゅ う 歯 の き ょ う

(頬)舌最大寸法

IDT

MOD/

選択

MOD/

削除

IDT

選択適用事項の追加。

内容の一部削除。

我が国で用いられている表示方法を追
加し,選択適用可能とした。

きゅう歯において,きょう(頬)舌最大
寸法は必要ではない。

次回の ISO 規格改正時に提案する。

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T

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2005


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T 6506

:2005

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

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T

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2005