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T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

2

3

  用語,定義,記号及び略語  

2

3.1

  用語及び定義  

2

3.2

  記号  

5

3.3

  略語  

5

4

  概要 

6

5

  必要条件  

6

6

  試験器具及びテストパターン  

7

6.1

  輝度計  

7

6.2

  照度計  

7

6.3

  色度計  

7

6.4

  テストパターン  

7

7

  評価方法  

8

7.1

  概要  

8

7.2

  評価方法一覧  

9

7.3

  目視評価方法  

9

7.4

  定量評価方法  

17

附属書 A(参考)試験報告書例  

23

附属書 B(参考)輝度の測定方法  

36

附属書 C(参考)テストパターンの説明  

39

附属書 JA(参考)品質管理のための具体例  

47

参考文献  

50

用語の索引  

52


T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本画像医療システム工業会

(JIRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業

規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

62563-1

:2013

(IEC 62563-1

:2009

)

医用電気機器−医用画像表示システム−

第 1 部:評価方法

Medical electrical equipment-Medical image display systems-

Part 1: Evaluation methods

序文 

この規格は,2009 年に第 1 版として発行された IEC 62563-1 を基に,技術的内容及び構成を変更するこ

となく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある事項及び

附属書 JA は,対応国際規格にはない事項である。

この規格は,医用電気機器及び医用画像診断システムに使用する

画像表示システムの性能試験の評価方

法を提供する。据付時(納入時)及び導入後施設で,2 種類の試験が実施可能である。試験結果の評価は,

新しい

画像表示システムの据付後又は既設の画像表示システムに大きな変更があった後に実施する。画像

表示システムは,時間と共に劣化していくので,目的とする用途に必要な性能を維持していることを確認

するために,使用者が定期的に不変性試験を実施するものとする。この規格は,種々の方法を記載してい

るが,どの試験を受入試験及び/又は不変性試験に用いなければならないかを規定するものではない。モ

ダリティごと又は国家の規格及び指針

1)

  の策定時に,評価方法についてはこの規格を参照として,受入試

験及び不変性試験のための制限値及び頻度が新たに規定されることが,この規格の意図である。

附属書 では,参考として報告書例を記載している。

この規格の本文中の太字は,この規格の箇条 で定義した用語である。この規格で定義した用語を,太

字で表記していない場合,定義は適用せず,意味は文脈に沿って解釈する。

1)

  モダリティなどの規格及び指針の具体例を次に示す。

a)

一般社団法人日本画像医療システム工業会

JESRA X−0093*A

-2010

医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン

b) NPO

法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会

デジタルマンモグラフィ品質管理マニュアル

c)

公益社団法人日本医学放射線学会及び公益社団法人日本放射線技術学会

マンモグラフィガイドライン  第 3 版

d)

公益社団法人日本医学放射線学会

デジタル画像取り扱いガイドライン 2.0 版(平成 18 年)

適用範囲 

この規格は,医用

画像表示システムの性能試験の評価方法について規定する。

この規格の適用範囲は,目視評価又は基本的な試験器具を使用して測定できる実用的な試験による評価

である。医用

画像表示システムについて,より高度な又はより多くの量的な測定を行うことは可能である


2

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

が,この規格の適用範囲を超えるものである。この規格は,医用

画像表示システムに適用する。そのシス

テムとは,白黒画像情報をグレースケール値の形でカラー及び白黒

画像表示システム(CRT,フラットパ

ネルディスプレイ,プロジェクションシステムなど)に表示できるものである。この規格は,診断目的(医

用画像の解釈を臨床診断に用いる)

,又は参照目的(医学的解釈を与える以外に医用画像を医学的な目的で

見る)に使用する,画質について特別な要求をもつ医用

画像表示システムについて適用する。この規格は,

ヘッドマウント形

画像表示システム並びに位置の確認及びシステムの操作に使用する画像表示システム

には,適用しない。受入試験及び不変性試験の要求事項並びに不変性試験の頻度を定めることは,この規

格の適用外である。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を次に示す。

IEC 62563-1:2009

,Medical electrical equipment−Medical image display systems−Part 1: Evaluation

methods(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

)は適用しない。発行年の付記がない

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS T 0601-1:2012

  医用電気機器−第 1 部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60601-1:2005,Medical electrical equipment−Part 1: General requirements for

basic safety and essential performance(MOD)

JIS Z 4005

  医用放射線機器−定義した用語

注記  対応国際規格:IEC/TR 60788:2004,Medical electrical equipment−Glossary of defined terms

(MOD)

JIS Z 8781-1:2012

  測色−第 1 部:CIE 測色標準観測者の等色関数

注記  対応国際規格:ISO 11664-1:2007,Colorimetry−Part 1: CIE standard colorimetric observers(IDT)

CIE S 010/E:2004

,Photometry−The CIE System of Physical Photometry

用語,定義,記号及び略語 

3.1 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 4005 によるほか,次による。

3.1.1

精度(accuracy)

基準値と試験結果との一致の度合い。[JIS Z 8103]

注記  JIS Z 8402-1 では,精確さという。

3.1.2

ブライトネス(brightness)

人間の視覚組織による

輝度の感じ方又は明るさ。

3.1.3

陰極線管(cathode ray tube,CRT)


3

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

受像管。電気信号が規定する画像を,電子ビームが蛍光体に衝突することによって可視化する

画像表示

システムの構成品。

3.1.4

基準臨床画像(clinical reference image)

画像表示システムの使用目的に応じた代表的な特定医用画像。

注記  附属書 に記載している解剖学上のパターンが基準臨床画像の例である。

3.1.5

クロックアーチファクト(clock artefact)

内部ドットクロック周波数と入力アナログ信号のクロック周波数とが異なる場合に,画素が固定されて

いる

画像表示デバイス(例  LCD)に見られるひずんだ形の縦方向の筋状又はしま(縞)状のアーチファ

クト。

3.1.6

コントラスト(contrast)

任意に選択された 2 か所の画像領域の

輝度の差“L

1

L

2

”を両者の平均値で除した値。

コントラスト=(L

1

L

2

)/[(L

1

L

2

)/2]

3.1.7

デジタルドライビングレベル(digital driving level,DDL)

輝度を発生させる画像表示システムへの入力として与えられるデジタル値。

3.1.8

ディスプレイコントローラ(display controller)

コンピュータハードウェアと

画像表示デバイスとの間のアナログ又はデジタルインタフェースを提供

する

画像表示システム内の電子部品。

3.1.9

フラットパネルディスプレイ(flat panel display)

薄形平面

画像表示デバイス。

例  液晶ディスプレイ(LCD),プラズマディスプレイ(PDP),電界放出ディスプレイ(FED),表面

伝導形電子放出素子ディスプレイ(SED)

,カーボンナノチューブディスプレイ(CNT)

,有機 EL

ディスプレイ(OLED)

3.1.10

フリッカ(flicker)

人が知覚できる意図していない時間的な

輝度変化又はちらつき。

3.1.11

グレースケール標準表示関数(greyscale standard display function,GSDF)

Barten モデルに基づいて数学的に定義された,入力デジタルドライビングレベル(DDL)から輝度値へ

の写像(DICOM PS 3.14:2007  参考文献[2]参照)

3.1.12

照度(illuminance)

単位面積当たりに入射する光束量。

単位:ルクス(lx)

,lx=lm/m

2


4

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

3.1.13

画像表示デバイス(image display device)

モニタ(monitor)

アナログ又はデジタルインタフェースを通じて提供される画像を表示するために使用される特定のハー

ドウェア又は機器。

3.1.14

画像表示システム(image display system)

画像表示デバイス,

ディスプレイコントローラ並びにコンピュータのハードウェア及びソフトウェアに

よって構成される画像表示が可能なワークステーション。

3.1.15

輝度(luminance)

1 平方メートル当たりに照射される光量。

単位:カンデラ毎平方メートル(cd/m

2

注記  こ の 定 義 は , DIN 5031-3:1982-03[18] に 由 来 す る 。 ま た , The International Electrotechnical

Vocabulary(IEV)内の定義と同じである。

3.1.16

位相アーチファクト(phase artefact)

内部ドットクロックの位相と入力アナログ信号のドットクロックの位相とが異なる場合に発生する。固

定画素方式の

画像表示デバイス(例  LCD)のスクリーン上に見られる,文字,ラインなどのエッジがぼ

やけるアーチファクト。

3.1.17

精密さ(precision)

定められた条件下で得られる独立的な測定結果の間の一致の程度。[JIS Z 8103]

注記  JIS Z 8402-1 では,精度という。

3.1.18

プロジェクションシステム(projection system)

平面に生成された小画像を大画面スクリーンに中心投影し,拡大表示する

画像表示デバイス。

3.1.19

解像度アドレサビリティ比(resolution addressability ratio,RAR)

アドレス指定可能な領域のサイズに対する,

輝度プロファイルのピークの 50 %で測定した画素サイズ

(半値幅)の割合。

3.1.20

空間解像度(spatial resolution)

画像内の関心対象を空間的特徴で識別するための

画像表示システムの能力を調べる評価基準。

注記  医用画像を表示した場合に関心対象の空間的な細部まで保持されていることを保証するために

は,適切な

空間解像度特性をもつように設計されているシステムが必要である。不十分な解像

度の

画像表示デバイスで画像データを表示した場合は,放射線画像診断の精度が損なわれる。

3.1.21

試験画像(test image)

テストパターン(test pattern)


5

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

画像表示システムの性能を試験又は検証するための画像。

3.1.22

ベイリンググレア(veiling glare)

内部散乱過程にて発生する,

画像表示デバイス上で測定可能な輝度の増加。

注記  輝度増加分は周りの画像の明るい部分に依存して影響を受ける。

3.1.23

ウィンドウ設定(window setting)

デジタル画像内に存在する画素値の一部を表示すること。

注記  ウィンドウ設定は,ウィンドウ幅及びウィンドウレベル(センター)によって決定し,コント

ラスト強調に用いる。

3.2 

記号 

この規格で使用する物理的パラメータの記号を,

表 に示す。

表 で参照できる全ての測定値は,画像表示デバイスの中央部で測定する。輝度はこのドキュメントに

規定した方法によってほかの位置で測定する場合があるので注意する必要がある。

表 1−物理的パラメータの定義の一覧

略語

定義及び説明

L

amb

画像表示デバイスがオフの場合に画像表示デバイス表面上で環境光によ
って発生する

輝度

L

min

DDL=0 時の画像表示デバイスの中央部の輝度。測定に使用するテスト
パターンには,特有のベイリンググレアを含む。測定は,環境光を完全
にオフした状態で行う(暗室)

L

max

DDL=最大時の画像表示デバイスの画面中央部の輝度。測定に使用する
テストパターンには,特有のベイリンググレアを含む。測定は,環境光
を完全にオフした状態で行う(暗室)

L'

min

L

min

L

amb

 DDL=0 時に人間の目が画面中央部で知覚する輝度。ベイリンググレア

及び L

amb

を含む。

L'

max

L

max

L

amb

 DDL=最大時の画像表示デバイスの画面中央部の輝度。ベイリンググレ

ア及び L

amb

を含む。

R

d

拡散反射係数(製造業者が特定する方法で測定した値。CIE 標準の光源
A 及び輝度計の直径より 20 %∼30 %大きい開口サイズを使用する方法が
理想的である。

r'

L'

max

/L'

min

ベイリンググレア及び L

amb

を含んだ

画像表示デバイスの輝度比

照度 

a L 

amb

/L'

min

安全係数

Δu'v' [(u

1

'u

2

')

2

+(v

1

'v

2

')

2

]

1/2

u'-v'色空間の最大偏差

3.3 

略語 

この規格で使用する略語を,次に示す。

CRT

陰極線管(cathode ray tube)

CT

コンピュータ断層撮影(computed tomography)

DDL

デジタルドライビングレベル(digital driving level)

DICOM  医療におけるデジタル画及び通信(digital imaging and communication in medicine)

LCD

液晶ディスプレイ(liquid crystal display)

MR

磁気共鳴(magnetic resonance)


6

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

概要 

画像表示システムにおいて,あらゆる構成要素は,画像表示システムの画質を制限したり,低下させた

りする可能性がある。したがって,品質監視のために適切な測定方法を採用することが必要である。

画像

表示システムが正しく調整及び保守される場合は,これらの装置は,終始一貫して同質の画像を表示でき

る。

試験の目的にかな(適)った精度をもつ試験器具(

輝度計,試験画像など)を使用する。試験の前に,

全ての試験器具は,製造業者の仕様に従って,その機能を確かめなければならない。

製造業者のデータ(例えば,動作電圧に対する必要条件,湿度など。

)が

画像表示システムの正しい設

定及び設置のために必要である。製造業者のデータは,

画像表示システムの技術資料と同こん(梱)しな

ければならない。

この規格に規定した試験方法は,

画像表示システムを試験するために使用する全ての評価方法の編さん

(纂)物である。これらの試験項目又は試験方法のサブセットを,

画像表示システムの用途に応じて選択

して,どんな順に適用してもよい。

移動形

画像表示システムについては,特定の場所を画像表示システムが実際に使用される場所と仮定し

て試験を行わなければならない。また,試験場所の環境光が適切な明るさに調整できるよう,注意を払う

ことが望ましい。

必要条件 

画像表示システムの試験の前に,次を考慮する。

a)

画像表示システムの試験は,ソフトウェア,ハードウェア及び画像操作の設定を含むシステム全体を

含まなければならない。

b)

試験を行う全ての

画像表示システムについて,コンピュータ,画像表示デバイス,ビデオカード及び

表示ソフトウェアを含む全ての要素及びソフトウェアバージョンが,トレース可能でなければならな

い。

c)

試験画像及び臨床画像は,

画像表示システム上に,同一方法で表示しなければならない。

d)

試験を始める前に,

画像表示デバイスの画面を取扱説明に従って清掃しなければならない。

e)

画像表示システムの公称設定値は,以前の値から何も変更されていないことを保証しなければならな

い。

f)

部屋の照明,窓,ビューイングデバイスなどが,

画像表示デバイス上に妨害になる反射を起こしては

ならない。反射防止の方法は,ISO 9241-302ISO 9241-303ISO 9241-305 及び ISO 9241-307 に規定

されている。

g)

部屋の環境光は,通常の使用条件に保たなければならない。

h)

試験の開始前に,

画像表示システムは安定した性能を保証するため,製造業者の推奨に従って設置及

び始動させなければならない。また,

画像表示デバイスは,安定した性能を確保するため,試験の前

に,製造業者が推奨する時間,通電しなければならない(例えば,30 分間)

画像表示システムは,

望ましい表示関数に設定するのがよい。

グレースケール標準表示関数(GSDF)が推奨され,幾つか

の試験においては,これは必要不可欠な条件である。


7

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

試験器具及びテストパターン 

6.1 

輝度計 

輝度計は,次に示す仕様を満たさなければならない。輝度計の測定範囲は,少なくとも画像表示システ

ムの輝度範囲を,精密さ 5 %以内(繰返し性),精度 10 %以内でカバーするもので,一次標準試験所にト

レース可能な校正が行われているものとする。計器の製造業者は,明確な校正手順を提供しなければなら

ない。開口角は,5°を超えてはならない。相対分光感度は,

ブライトネス CIE 標準比視感度(明所視)

に一致しなければならない(CIE S 010/E:2004)

。分光感度のずれによる影響は,この段落で記載している

ように,全体で,±10 %の

精度でなければならない。密着形輝度計の場合,あらかじめ指定した角度及び

測定距離によって,測定範囲の大きさが決定される。測定の間,測定対象エリアは,指定された測定領域

よりも十分大きい領域(又はパッチ)によって表示しなければならない。

輝度計は,画像表示システムに

組み込んでもよいし,独立のデバイスでもよい。

6.2 

照度計 

画像表示システムの試験に用いられる照度計は,1 lx∼1 000 lx の測定範囲,並びに精度 10 %以内及び精

密さ 5 %以内(繰返し性)が要求されることがある。照度計の校正は,一次標準試験所に対してトレース

可能で,明確な校正プログラムをもたなければならない。また,ランバート光源に対し,均一な応答をも

たなければならない。

附属書 に記載している方法 B,方法 C 及び方法 D において,照度計は,スクリー

ンの中央部で外向きに配置するのが理想的である。同様の測定値が得られる限り,スクリーンの脇に配置

することも許容できる。

6.3 

色度計 

色度計は,

画像表示システムの試験に必要になることがある。この計器は,画像表示システムの輝度範

囲において,CIE の色度座標(JIS Z 8781-1)を u'v'色空間で±0.004 の

精度(x色空間で±0.007 の精

度)で評価できなければならない。色度計の校正は,一次標準試験所にトレース可能で,明確な校正プロ

グラムをもたなければならない。

6.4 

テストパターン 

評価に用いるテストパターンは,

表 による。

表 2−表示試験に使用するテストパターン

TG18-QC 
全般的画質評価用 
(CRT 用及び LCD 用)

OIQ 
全般的画質評価用

(LCD 用)

TG18-MP 
グレースケール分解能評
価用

TG18-LN8-01 
輝度評価用


8

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 2−表示試験に使用するテストパターン(続き)

TG18-LN8-18 
輝度評価用

TG18-UN10 
輝度均一性評価用

TG18-UN80 
輝度均一性評価用

TG18-CT 
輝度応答評価用

ANG 
視野角特性評価用

GD 
幾何学ひずみ(歪)評価用

TG18-UNL80 
輝度均一性評価用

TG18-GVN 
ベイリンググレア評価用

TG18-GV 
ベイリンググレア評価用

TG18-CH 
胸部 X 線画像見本

TG18-KN 
四肢 X 線画像見本

TG18-MM1 
乳房 X 線画像見本

TG18-MM2 
乳房 X 線画像見本

BN01 
輝度評価用(LCD 用)

BN18 
輝度評価用(LCD 用)

これらの

テストパターンのサブセット又はその構成要素は,試験するモダリティの意図した用途に応じ

て,複合

テストパターンを形成するために使用してもよい(さらなる情報は,附属書 を参照。)。

評価方法 

7.1 

概要 

この箇条では,医用

画像表示システムを試験するために用いることができる幾つもの評価方法(試験)


9

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

を規定する。これらの評価方法の数及び順序は必須ではなく,特定のモダリティの規格用に,制限値及び

評価基準を独自に設けて,これらの試験のサブセットを,いかなる順序でも参照することができる。

7.2 

評価方法一覧 

表 は,この規格で規定している評価方法の一覧を示している。全ての試験が,特定の画像表示システ

ムに義務付けられる又は適切であるとは限らない。これらの一覧から,特定の画像表示システムにとって

重要な試験項目又は試験方法についてのサブセットを選択することができる。これらの試験は,いかなる

適切な順序でも実施することができる。

表 3−医用画像表示システムを試験するために使用できる評価方法の一覧

評価方法

試験器具,テストパターン

目視評価方法

全般的画質評価 
全般的な性能を確認する。

TG18-QC テストパターン

グレースケール分解能評価 
−  8 ビット及び 10 ビットのマーカを基に,十分なグ

レースケール分解能があるかどうかを確認する。

TG18-MP テストパターン

輝度応答評価 
(全般的画質評価の中の該当評価よりも完全な評価

方法)

TG18-CT テストパターン

輝度均一性評価 
−  不均一な箇所を探す。

TG18-UN80 テストパターン

色度評価 
−  色の均一性を確認する。

TG18-UN80 テストパターン

画素欠陥評価 
−  暗い画素の欠陥(TG18-UN80)及び明るい画素の

欠陥(TG18-UN10)を探す。

TG18-UN10 テストパターン,TG18-UN80 テストパタ
ーン

ベイリンググレア評価(CRT だけ) 
−  二つのテストパターンの低

コントラストオブジ

ェクトの見え方を比較する。

TG18-GVN テストパターン,TG18-GV テストパター
ン,覆い

幾何学的画像評価 
−  形状,位相・クロック補正,クリッピングを確認

する。

GD テストパターン,定規(CRT だけ)

視野角特性評価 
−  視野角応答を確認する。

ANG テストパターン

臨床画像評価

臨 床

試 験 画 像 ( 例 と し て TG18-CH , TG18-KN ,

TG18-MM1 及び TG18-MM2 を参照)

定量評価方法

基本的

輝度評価

輝度計,照度計

環境光を含まない基本的

輝度評価

輝度計

輝度応答評価 
GSDF は,この試験の前提条件である。

輝度計,照度計

マルチディスプレイの

輝度評価

輝度計

色度評価

色度計

マルチディスプレイの色度評価

色度計

輝度均一性評価

輝度計

視野角特性評価

(製造業者から提供)

7.3 

目視評価方法 

7.3.1 

概要 

全ての目視試験は,特に規定がなければ,通常の視距離から行わなければならない。


10

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

7.3.2 

全般的画質評価 

TG18-QC 試験画像の諸要素を,画像表示システムの全般的な性能を評価するために,図 に示すように

用いてよい。

CRT については,空間解像度も評価しなければならない。このテストパターンの中央部及び四隅の Cx

パターンを評価し,参照点数と比較して採点する(

附属書 を参照)。

LCD の全般的な性能評価には,代わりに,OIQ(全般的画質)試験画像を,図 で示すように用いても

よい。


11

T

 62563-1

201

3

 (IEC

 6

2

563-

1

2009

)

1

T

G

18-

QC

ストパターンを用いた全般的画質評価

中央

及び四隅

の高

コン

ラス

のラインペアパ

ーンの

見え方

を確

認する

(低

ントラ

スト

パター

ンの使

用は任

意)

5 %

及び

95 %

のパッチ

の見

え方を

評価す

る。

三つ

の領域の低

コン

トラ

スト

文字“

QU

AL

IT

Y

CON

T

RO

L

”の見え

を評

価する

黒か

ら白,及び

白から黒

の遷移

部分を

評価

する。

レース

ケー

ルの連

続的

な見え

方を評

価す

る。

16

の輝度

パッチ

全て

の見

え方を

評価す

る。

パターンの

縁及び

線の見

え方

まっす

ぐであ

ること

並び

にパターン

が画像

表示デバイ

スの有

効領域の中

央に位

置すること

を評価

する。

11

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)


12

T

 62563-1

201

3 (IEC

 6

2563-

1

2009

)

2

OI

Q

ストパターンを用いた全般的画質評価

中央

及び四隅の高

コント

ラス

のラインペアパ

ーンの

見え方

を確

認する

(低

ントラス

パター

ンの使

用は任

意)

5 %

及び

95 %

のパッ

チの見

え方を

評価す

る。

つの領

域の低

コント

スト

文字“

QUAL

IT

Y

CON

T

RO

L

の見え方を

価する

黒から

白,

及び

白か

ら黒へ

の遷移

部分を

評価

する。

16

の輝度

パッチ

全て

の見

え方を

評価す

る。

パターンの縁及び線の

え方(まっすぐである

と)並びにパターンが

像表示デバイスの有効

域の中央に位置するこ

を評価

する。

グレー

スケールの連

続的

な見え

方を評

価す

る。

12

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)


13

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

この試験中は,この

テストパターンの全般的な見え方も評価する。細部の描出に十分な空間解像度があ

るかどうか,並びに

フリッカ,クロストーク,ノイズ及びビデオアーチファクトが生じているかどうかを

確認する。これらの項目の各々を評価するため特別に設計した

テストパターンを用いてもよい。

全般的画質評価には,SMPTE

テストパターンも同様の基準で使用することができる。

注記  動画表示特性は,医用ディスプレイの全般的な表示性能特性にとって重要とはまだ考えられて

いないが,特定の医療分野にとって重要かもしれない。医用ディスプレイの動的な表示性能を

試験するために適用可能な手順については,他の関連文書を参考にしてもよい。

7.3.3 

グレースケール分解能評価 

画像表示デバイスのグレースケール分解能は,TG18-MP テストパターンを用いて,図 に示しているよ

うに評価しなければならない。この試験を行う場合,パターンを 200 %程度に拡大したほうがよい。

図 3ビット及び 10 ビットのマーカが見える TG18-MP テストパターンの拡大図

7.3.4 

輝度応答評価 

画像表示デバイスの輝度応答は,全般的画質評価の一環として(7.3.2)TG18-QC テストパターンを用い

て評価しなければならない。ただし,

輝度応答よりも完全な目視評価には,図 に示しているように

TG18-CT テストパターンを用いることができる。

これらの矢印は,8 ビ

ットの変化を示すマ
ーカ(長い方)を指し
ている。

これらの矢印は,8 ビ
ッ ト よ り も グ レ ー ス
ケ ー ル 分 解 能 が 高 い
10 ビットマーカを指
している。

水平方向の輪郭線の有無及びそれらの相対的な

位置に注意して,縦方向の傾斜を調べる。その
ような線がある場合は,縦方向の帯の端に記さ
れた 8 ビットの変化(長いマーカ)との相対的

な位置関係に注意する。 
8 ビットの変化を示すマーカの間隔よりもコン
トラストステップの間隔が広ければ,コントラ
スト分解能は 8 ビットよりも小さい。グレース
ケールの変化が 8 ビットの変化を示すマーカと
正確に一致しない場合は,グレースケールの最

大値,又は最小値が失われた可能性がある。


14

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

図 4TG18-CT テストパターンの拡大図

7.3.5 

輝度均一性評価 

TG18-UN80 テストパターンを用いて,表示面の中央部から周辺にかけて著しい不均一性がないか評価す

る。一般的に,CRT は対称的な不均一性を示し,LCD の不均一性は非対称である。人間の視覚システムは

通常,極めて低い空間周波数に対する感度がよくないため,表示面全体に広がった緩やかな不均一性は,

その変化が非常に目立っていなければ問題ではない。より小さな規模の,1 cm 程度の大きさの不均一性の

ほうがより重要であり,均一なテストパターンを見た場合に見えないほうがよい。さらに小さな規模の不

均一性は,ノイズとして分類する(7.3.2 を参照)

7.3.6 

色度評価 

色度の目視評価は,TG18-UN80

テストパターンを用いて行う。画面全体にわたって,表示されたパター

ンの色の均一性を確認する。この試験は,特定の画像システムに関連付けられた複数台の同じタイプの

像表示デバイスに対しても実施することができる。同一システムの複数の画像表示デバイス(マルチディ

スプレイ)の間で知覚可能な色の差異がないことを確認しなければならない。

7.3.7 

画素欠陥評価 

画素欠陥は,TG18-UN10

テストパターン及び TG18-UN80 テストパターンを表示して評価する。欠陥の

数を数えなければならない。欠陥のタイプを,次のタイプ定義に従って,拡大鏡を用いて特定しなければ

ならない。

−  タイプ A 欠陥:常時高輝度状態の副画素(モノクロ画素の指定可能な部分又はカラー画素の各原色部

16 の領域各々の中央
の 二 つの 低

コ ントラ

ス ト の半 月の 見え方
を評価する。

16 の領域各々の中央
の 二 つの 低

コ ン トラ

ス ト の半 月 の見 え方
を評価する。


15

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

分)

。TG18-UN10 を表示して明るい副画素を数える。

−  タイプ B 欠陥:常時低輝度状態の副画素。TG18-UN80 を表示して暗い副画素を数える。

−  タイプ C 欠陥:タイプ A,タイプ B 以外の異常な状態の副画素。TG18-UN10 及び TG18-UN80 を表示

して数える(

例  常時中間輝度状態の副画素,点滅している副画素)。

−  クラスタ(集団)

:5×5 画素のブロック内に二つ以上存在する,欠陥のある副画素。

上記タイプ又は類似のタイプは,引っかききず及びほこり(埃)

,並びに CRT のようなアナログ

画像表

示システムの点状欠陥のような他の点状アーチファクトにも適用できる。

7.3.8 

ベイリンググレア評価 

この試験は,CRT 及び厚みのある保護パネルの付いた

フラットパネルディスプレイにだけ適用する。ベ

イリンググレアの目視評価は,TG18-GV

テストパターン及び TG18-GVN テストパターンを用いて行うこ

とができる。

観察者は,明るい部分を覆った TG18-GV パターンと TG18-GVN パターンとを順に見て,双方の低

コン

トラストの円の見え方の差異を確認しなければならない(図 5)。

覆いは,黒色で透過性がなく,光を吸収し,反射のない材料でできていなければならない(

例  黒い紙)。

図 5TG18-GV テストパターン(左)及び黒い覆いで覆われているときの 

同テストパターンの中央部分の拡大図(右)

7.3.9 

幾何学的画像評価 

TG18-QC テストパターンを,全般的画質評価(7.3.2)の一環として,幾何学的画像評価に用いる。ただ

し,この評価をより完全に行うには,幾何学ひずみ(歪)

テストパターン(GD パターン)を用いる(図 6)。

TV18-GV テストパターンを
表示する。白い領域の直径は
約 20 cm(±20 %)

テストパターンの黒い円に合う開口
部をもった黒い覆いをテストパター
ンの上に(明るい領域を完全に覆うよ
うに)置いて,低

コントラストの円の

見え方を評価する。


16

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

図 6GD パターンを用いた幾何学的評価

7.3.10 

視野角特性評価 

この特性評価は,次に規定する方法を用いて目視で行ってよい。

図 7 b) 

2)

  のテストパターンは,目視評価の研究でも使用されており,3×3 の並びに等間隔に配置した九

つの円で構成する。その詳細は,

附属書 に記載する。

2)

  対応国際規格では“Figure 7a”。図 7 a)は,単体のターゲットを表しており,該当文はパターン

全体を説明しているため,後者に合わせて前者を訂正。

この特性は,(1)位置固定観察及び(2)移動観察の二つの手順で評価することができる。

位置固定観察(オプション 1)の場合  通常の視距離において,中央の円の中心と両眼の中間点とが

一致するようにパターンを見なければならない。まず,画面中央に位置する円の中に見えるスライス

間の境界線又は遷移線の数を数える。それから,同じ検査を他の八つの場所(中央上,左上,右上,

左中央,右中央,左下,中央下及び右下)に位置する円に対して行う。報告する点数(S)は,中央

の円で見えた線の数に対する,法線方向から外れた場所に位置するターゲットで見えた線の数(中央

に位置していない全ての円の線の数の平均値)の比率を求めて算出する。両方の数値は,常に 0∼10

の間にある。

移動観察(オプション 2)の場合  パターンの中央のターゲットだけを法線方向から見た後,法線方

向から見えた線の数と似通った(又は同じ)数の線が見える,法線から外れた方向(例えば,水平方

位相アーチファクト/クロックアー
チファクト(LCD 内部の信号処理に
よってしばしば引き起こされる)の
見え方を当パターンの縁にて評価す
る。必要な場合は,要求ある画素間

隔で画素を数えたり確認したりでき
る。

四つの円の各々で測定した縦横の寸

法の比率を評価する。CRT では実際
に定規で測らなければならない。
LCD では,目視で行ってもよい。

テストパターン全体の見え方を評価
し,パターンの 4 辺にクリッピング
(画像の辺縁が欠けて表示されない

こと)がないか注意する。


17

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

向又は垂直方向)の最大角度を決定しなければならない。

同一又は類似の

テストパターンを用いて,試験者が典型的な使用条件に合うように見る角度を調整する

ための修正された方法を上記方法の代わりに用いてもよいが,その場合はその方法が堅固で,かつ,見る

角度に応じた

輝度及びコントラストの予想できる変化又は典型的な変化に対する感度が十分であると科

学的に実証された場合に限る。

a) b) 

c) d) 

a)

単体のターゲット

b) ANG

テストパターンの全体図

c)

オプション 1 用の観察手順:観察位置は固定

d)

オプション 2 用の観察手順:移動しての観察

図 7−視野角応答の目視評価

7.3.11 

臨床画像評価 

基準臨床画像又は附属書 に記載しているような解剖学的画像を,この試験のために用いてよい。臨床

的な有効性という観点から,それらの画像の見え方を評価しなければならない。

7.4 

定量評価方法 

7.4.1 

基本的な輝度評価 

画像表示デバイスの輝度比 r'(=L'

max

/L'

min

)を評価しなければならない。L'

min

L'

max

及び L

amb

を,

附属

書 に記載している方法のいずれかを用いて測定する。目標とする最小輝度比に対して,対応する L'

min

の最大値を,次の式で求める。

r'

L'

max


18

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

安全係数

3)

a

”については,次の式で評価する。

min

amb

L'

L

a

=

ここに,

L

amb

照度

E

×

R

d

で 0<

a

<1

3)

  安全係数とは,

L'

min

(=

L

min

L

amb

)に占める

L

amb

の比率。モニタの

輝度(

L

)よりも不安定な

L

amb

の比を低く抑え,

L

amb

の変動が低輝度部のコントラストを損なう度合いを管理するための指

標。

環境

照度の調整は,環境と画像表示デバイスとの輝度比の範囲とに依存した二つの方法の内のいずれか

で達成できる。例えば,安全係数が 0.4 以下ということは,

L

min

は少なくとも

L

amb

の 1.5 倍以上である。

しかし,望ましい

輝度比に対してこの規定の運用が難しい場合は(例えば,ある種のモダリティ用ディ

スプレイなど。

,想定する環境の

照度の範囲を考慮して,画像表示デバイスが望ましい表示関数,[例え

ば,

グレースケール標準表示関数(GSDF)]でキャリブレーションされている場合,安全係数は“1”に

近い値でもよい。

次の

L

min

L

amb

との関係式を用いる。

 −

=

1

1

amb

min

a

L

L

この試験のオプションとして,

L

max

は目標値に対して次の式で評価することができる。

(

)

target

target

max

max

L

L

L

L

=

Δ

この式の L

target

は,最大

デジタルドライビングレベル(DDL)における目標輝度値のことであり,画像

表示デバイスの製造販売業者の初期設定値又はキャリブレーション時に使用した値がこれに相当する。ま

た,L

max

はモダリティ規格又は国家規格で規定される最低要求値を基準として,評価及び比較することが

できる。

7.4.2 

環境光を含めない場合の基本的な輝度評価 

この評価方法は,

画像表示システムの基本的な輝度応答を,環境光の条件を考慮しないで確立する場合

にだけ用いることが望ましい。

画像表示システムを環境光の条件を考慮して GSDF でキャリブレーションする場合,この方法は用いな

いほうがよい。

画像表示デバイスの輝度比 r(=L

max

/

L

min

)を評価しなければならない。L

min

及び L

max

は,

附属書 に記

載している方法のいずれかを用いて測定する。

この試験のオプションとして,L

max

は目標値に対して,次の式で評価することができる。

(

)

target

target

max

max

L

L

L

L

=

Δ

この式の L

target

は,最大

デジタルドライビングレベル(DDL)における目標輝度値のことであり,画像

表示デバイスの製造販売業者の初期設定値又はキャリブレーション時に使用した値がこれに相当する。ま

た,L

max

はモダリティ規格又は国家規格で規定される最低要求値を基準として,評価及び比較することが

できる。

7.4.3 

輝度応答評価 

グレースケール標準表示関数(GSDF)は,この試験を行うための前提条件である。


19

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

校正された

輝度計及び

TG18-LN

テストパターンを用いて,附属書 に記載する測定方法で,

18

デジ

タルドライビングレベル(DDL)又はそれらに対応した

P

4)

全てについて,試験領域の

輝度値 LP

を測定しなければならない。

4)

  P

値とは,知覚的線形グレースケール空間において定義される装置から独立した値。

DICOM

レゼンテーション

LUT

の出力は

P

値である。すなわち,全ての

DICOM

定義されたグレースケ

ール変換が適用された後の画素値。

P

値は,標準表示システムへの入力である。

画像表示システムは,

GSDF

でキャリブレーションしなければならない。何らかの実施上の理由によっ

て L

amb

の値を規定できない場合は,キャリブレーションするときに使用した L

amb

(又は E×R

d

)を

輝度応

答評価に用いなければならない。

画像表示システムの,環境光の条件に依存しない輝度応答の評価を目的とする場合も,L

amb

をゼロに設

定することで,この方法は依然として有効である。ただし,

グレースケール標準表示関数(GSDF)につ

いて参照する文献

[2]

には,“

グレースケール標準表示関数は拡散反射した環境照度の影響を明示的に含

む。

”と明記されている。

測定値は,

GSDF

と相関を取って評価しなければならない。

まず,測定値を人間の視覚特性に基づいた弁別いき(閾)

JND: Just Noticeable Difference

J

値)に変換

しなければならない(

J

値対

輝度)。測定値 L'

min

及び L'

max

に対する 値として,J

min

及び J

max

を特定しなけ

ればならない。次に,それらの間の 値を,J

min

から J

max

の範囲(ΔJJ

max

J

min

)に等間隔に配置し,実

際の

P

値に対して次の式を用いて線形的に関連付けなければならない。

P

P

J

J

Δ

Δ

+

=

j

i

min

i

ここに,

P: システムへのデジタル入力値

Δ

P: P

min

から P

max

までのデジタル入力値の範囲(

ΔPP

max

P

min

i

この試験で用いる

18

試験画像のインデックス

次に,

輝度応答の傾斜を用いてコントラスト応答を算出する。測定値に基づいた傾斜 δ

i

(測定コントラ

スト)及び

グレースケール標準表示関数(GSDF)の値に基づいた傾斜 δ

i

d

グレースケール標準表示関数

GSDF)の目標コントラスト]を,次のように算出する。

(

)

(

) (

)

1

i

i

1

i

i

1

i

i

i

2

×

+

=

J

J

L'

L'

L'

L'

δ

(

)

(

)

(

)

1

i

i

1

i

d

d

i

d

1

i

d

i

d

i

2

×

+

=

J

J

L'

L'

L'

L'

δ

ここに,

L'

i

インデックス i における

輝度の測定値

L'

i

d

L'

i

に対応する

グレースケール標準表示関数(GSDF)に基づい

た目標

輝度値

δ

i

及び

δ

i

d

は,0.5×(J

i

J

i

1

)(輝度の測定値から特定できる 値の平均)に算出する。

δ

i

の値は,δ

i

d

に対して定められた一定の基準偏差を超えてはならない。

図 は,目標輝度応答に関連付

けて,18 の表示段階の測定

輝度をプロットした例であり,この場合の目標輝度は,グレースケール標準表

示関数(GSDF)である。図 は,図 に示した輝度値のデータに対応したコントラスト応答である。


20

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

TG18-LN12-1

TG18-LN12-9

TG18-LN12-18

1 000

100

10

1

0

200

400

600

JND

指数 (JND index Dicom 3.14)

 
1,5 cd/m

2

280 cd/m

2

Barten model

Measured values

輝度

 (

c

d

/m

2

)

図 8−グレースケール標準表示関数(GSDF)に基づいた標準輝度応答関数に対して 

プロットした輝度の測定値例

0

.100

0

.010

0

.001

0

200

400

600

JND

指数 (JND index Dicom 3.14)

Measured values

15 % limit

Barten model

dL

/L fo

r

a J

N

D

図 9DICOM3.14[2]の標準輝度応答の理想的なコントラスト応答及びそれからの一定の許容誤差(図では

15 %

)に対してプロットしている,18 段階のグレーの測定値から算出されたコントラスト応答例


21

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

7.4.4 

マルチディスプレイの輝度評価 

複数の

画像表示デバイスが同じ画像表示システムに接続されている場合は,それら全ての白輝度を基本

的な

輝度評価(7.4.1)に準じて測定し,比較しなければならない。比較は,L'

max

又は L

max

で行う。この測

定には,

附属書 の全ての測定方法(A,B,C 及び D)を使用することができる。輝度の最大偏差は,最

小値に対する最大値と最小値との差のパーセント値

5)

として,次のように計算する。

100×(L

highest

L

lowest

)/L

lowest

5)

  対応国際規格では“a percent difference between the highest and lowest LUMINANCE values relative

to their average value”“最大値と最小値との平均値に対する両者の差のパーセント値”。後続の式

と異なっている同記述を,式に合わせて訂正。

7.4.5 

色度評価 

画像表示デバイスに TG18-UNL80 テストパターンを表示する。色度計を用いて,表示面の中央及び四隅

の色度座標(u'v')を測定し,u'-v'色空間における全ての(u'v')点間の距離を次に示す計算式を用いて

算出し,それらの中の最大値を Δu'v'とする。

Δu'v'=[(u

1

'u

2

')

2

+(v

1

'v

2

')

2

]

1/2

色度計が x座標値で出力する場合,次の変換式を用いて u'v'を求めることができる。

u'=4x/(−2x+12y+3)

v'=9y/(−2x+12y+3)

7.4.6 

マルチディスプレイの色度評価 

同じ

画像表示システムに同じタイプの画像表示デバイスが接続されている場合は,各画像表示デバイス

の中央の(u'v')色度を比較しなければならない。この場合の中央の測定値として,個々の

画像表示デバ

イスの色度評価(7.4.5)で測定した値を代用することもできる。u'-v'色空間における全ての中央測定値間

の距離を次に示す計算式を用いて算出し,それらの中の最大値を Δu'v'とする。

Δu'v'=[(u

1

'u

2

')

2

+(v

1

'v

2

')

2

]

1/2

三つ以上の

画像表示デバイスがある場合,最も大きな∆u'v'値を用いなければならない。

オプションとして(他規格との整合性を保つために)

7.4.5 に記載している個々の

画像表示デバイスに

おける色度座標(u'v')の 5 点測定の平均値を,中央での測定値の代わりに用いることができる。u'-v'

空間における全ての平均色度間の距離を上記の計算式を用いて算出し,それらの中の最大値を Δu'v'とする。

7.4.7 

輝度均一性評価 

TG18-UNL80 テストパターン及び附属書 の方法 A 又は方法 B を用いて,画像表示デバイスの表示面 5

か所(中央及び四隅)の

輝度を測定する。輝度の最大偏差は,最大値と最小値との平均値に対する両者の

差のパーセント値として,次のように計算する。

200×(L

highest

L

lowest

)/(L

highest

L

lowest

)

7.4.8 

視野角評価 

画像表示デバイスの定量的な視野角評価は,参考文献で提案されている[観視円すい(viewing cone)い

き(閾)値法]に従って,製造業者が行ってもよい。使用者は,受入試験時にこの情報を製造業者から提

供してもらってもよい。この試験を形式試験として行い,試験結果を

画像表示デバイスの特定機種の代表

値として提供する。

注記 1  視野角応答の定量評価は,次の手順で行うことができる。

−  法線方向から

画像表示デバイスの中央部の輝度及び色度を測定できるように輝度計を配

置する。


22

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

−  観察方向の非法線方向へと徐々に角度を広げていく場合に,画面の法線と

輝度計とがな

す角度が正確に調整されていることを保証するために,円形回転台又はモータ駆動位置

決めシステムのような測角位置決め装置を使用する(傾斜角は最大 5°刻み,方位角は

最大 10°刻みで変える)

注記 2  視野角は,コントラスト比の軸上方向からの劣化をパーセント値として評価することが望

ましい。


23

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

附属書 A

(参考)

試験報告書例

この附属書は,次に挙げる幾つかの試験報告書例を提供する。

表 A.1−診断用ディスプレイの受入試験報告書例

表 A.2−診断用ディスプレイの不変性試験報告書例

表 A.3−参照用モノクロディスプレイの受入試験報告書例

表 A.4−参照用モノクロディスプレイの不変性試験報告書例

表 A.5−参照用カラーディスプレイの受入試験報告書例

表 A.6−参照用カラーディスプレイの不変性試験報告書例


24

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.1−診断用ディスプレイの受入試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 1 月 23 日

試験実施者:日本太郎 
施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:放射線科,第 4 読影室,ワークステーション Rad44

ディスプレイ:ブランドモノクロ LCD,3MP 縦形,S/N 983300444(デュアルヘッドの 1 番目のディスプレイ) 
適用:診断用,マルチモダリティ(RX,CT,MR)用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能を確認する。

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

グレースケール分解能評価 
8 ビット及び 10 ビットのマーカを基に,十
分なグレースケール分解能があるかどう
かを確認する。

TG18-MP 
テストパターン

分解能は 8 ビット又は 10 ビットマ
ーカに合致している。

OK

8 ビットに合致している。

輝度応答評価 
(全般的な画質評価の中の輝度応答評価
よりも完全な評価方法)

TG18-CT 
テストパターン

全ての正方形及び半月が見える。 OK

見える。

輝度均一性評価 
不均一な箇所を探す。

TG18-UN80 
テストパターン

輝度の視覚的に不均一な箇所が見
えてはならない。

OK

見えない。

色度評価

色の均一性を確認する。

TG18-UN80 
テストパターン

色の視覚的に不均一な箇所が見え

てはならない。

OK

見えない。

画素欠陥評価 
 
暗い画素の欠陥(TG18-UN80)及び明るい
画素の欠陥(TG18-UN10)を検出する。

TG18-UN10 及び 
TG18-UN80 
テストパターン

タイプ A:1 以下 
タイプ B:1 以下

タイプ C:2 以下 
クラスタ(集団)

:ない

OK

検出された欠陥: 
タイプ A:0 
タイプ B:1

タイプ C:1 
クラスタ(集団)

:なし

視野角特性評価

視野角特性を確認する。

ANG 
テストパターン

点数:0.9 以上 OK

中央部の境界線の数:10 
左上部の境界線の数:8

中央上部の境界線の数:10 
右上部の境界線の数:9 
右中央部境界線の数:10

右下部境界線の数:9 
中央下部境界線の数:10 
左下部境界線の数:8

左中央部境界線の数:10 
点数:9.25/10(=0.925)


25

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.1−診断用ディスプレイの受入試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

臨床画像評価

臨床 
テストパターン 
TG18-CH,TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。

定量評価

基本的な輝度評価

輝度計

L

max

  偏差<500 cd/m

2

の±5 %

r'>250 
a<0.4 
L

max

>170 cd/m

2

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=504.97 cd/m

2

L'

min

=1.28 cd/m

2

L

amb

=0.5 cd/m

2

L

max

=504.47 cd/m

2

r'=395

a)

a=0.39

輝度応答評価

輝度計

最大偏差<15 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'(LN01)=1.58 cd/m

2

L'(LN02)=3.16 cd/m

2

L'(LN03)=5.48 cd/m

2

L'(LN04)=8.7 cd/m

2

L'(LN05)=12.9 cd/m

2

L'(LN06)=18.8 cd/m

2

L'(LN07)=26.4 cd/m

2

L'(LN08)=36.4 cd/m

2

L'(LN09)=48.9 cd/m

2

L'(LN10)=65.5 cd/m

2

L'(LN11)=86.2 cd/m

2

L'(LN12)=112.7 cd/m

2

L'(LN13)=144.8 cd/m

2

L'(LN14)=186.7 cd/m

2

L'(LN15)=240.2 cd/m

2

L'(LN16)=309.8 cd/m

2

L'(LN17)=395.5 cd/m

2

L'(LN18)=504.9 cd/m

2

最大偏差=5.19 %

b)

マルチディスプレイの輝度評価

輝度計

偏差<10 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=504.97 cd/m

2

L'

max

=493.65 cd/m

2

偏差=2.29 %

c)


26

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.1−診断用ディスプレイの受入試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

色度評価

色度計

最大偏差<0.02 OK

方法 B で測定(B.2.2) 
上部左  u'=0.202 5

v'=0.469 9

上部右  u'=0.205 1

v'=0.468 8

中央

u'=0.202 4

v'=0.468 0

下部右  u'=0.205 2

v'=0.469 5

下部左  u'=0.200 9

v'=0.470 6

最大偏差=0.004 6

マルチディスプレイの色度評価

色度計

偏差<0.02 OK

方法 B で測定(B.2.2) 
中央

u'=0.202 4

v'=0.468 0

他のディスプレイ:

中央

u'=0.204 6

v'=0.469 9

偏差=0.002 9

輝度均一性の評価

輝度計

最大偏差<30 %

OK

方法 B で測定(B.2.2

上部左  L=191.5 cd/m

2

上部右  L=176.4 cd/m

2

中央

L=197.2 cd/m

2

下部右  L=202.5 cd/m

2

下部左  L=195.8 cd/m

2

最大偏差=13.8 %

a)

  対応国際規格では“394”となっているが,計算間違いなので“395”に訂正した。

b)

  対応国際規格では“5.10 %”となっているが,計算間違いなので“5.19 %”に訂正した。

c)

  対応国際規格では“2.27 %”となっているが,計算間違いなので“2.29 %”に訂正した。

表 A.2−診断用ディスプレイの不変性試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 4 月 23 日(四半期ごとの試験) 
試験実施者:日本太郎

施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:放射線科,第 4 読影室,ワークステーション Rad44 
ディスプレイ:ブランドモノクロ LCD,3MP 縦形,S/N 983300444(デュアルヘッドの 1 番目のディスプレイ)

適用:診断用,マルチモダリティ(RX,CT,MR)用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能を確認する。

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

輝度均一性評価

不均一な箇所を探す。

TG18-UN80 
テストパターン

視覚的に不均一な箇所が見えては

ならない。

OK

見えない。

臨床画像評価

臨床テストパターン 
TG18-CH,TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。


27

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.2−診断用ディスプレイの不変性試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

定量評価

基本的な輝度評価

輝度計, 
照度計

r'>250 
a<0.4

OK

方法 C で測定(B.2.3) 
L

max

=520.9 cd/m

2

L

min

=0.64 cd/m

2

E=24 lx 
R

d

=0.017

L

amb

=0.408 cd/m

2

r'=497 
a=0.389

輝度応答評価

輝度計,

照度計

最大偏差<15 %

OK

方法 C で測定(B.2.3) 
L(LN01)=0.64 cd/m

2

L(LN02)=2.03 cd/m

2

L(LN03)=4.17 cd/m

2

L(LN04)=7.11 cd/m

2

L(LN05)=11.12 cd/m

2

L(LN06)=16.75 cd/m

2

L(LN07)=24.07 cd/m

2

L(LN08)=33.67 cd/m

2

L(LN09)=46.24 cd/m

2

L(LN10)=63.12 cd/m

2

L(LN11)=83.94 cd/m

2

L(LN12)=110.6 cd/m

2

L(LN13)=144.9 cd/m

2

L(LN14)=190.1 cd/m

2

L(LN15)=246.3 cd/m

2

L(LN16)=317.8 cd/m

2

L(LN17)=406.4 cd/m

2

L(LN18)=520.9 cd/m

2

最大偏差=8.14 %

a)

a)

  対応国際規格では“8.10 %”となっているが,計算間違いなので“8.14 %”に訂正した。


28

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.3−参照用モノクロディスプレイの受入試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 2 月 14 日

試験実施者:日本太郎 
施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:東病棟 405 号室,ワークステーション WS_405_1

ディスプレイ:ブランドモノクロ LCD,2MP 縦形,S/N 44829922(デュアルヘッドの 1 番目のディスプレイ) 
適用:参照用マルチモダリティ(CT,MR)用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能を確認する。

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

グレースケール分解能評価 
8 ビット及び 10 ビットのマーカをもとに十
分なグレースケール分解能があるかどう
かを確認する。

TG18-MP 
テストパターン

分解能は 8 ビット又は 10 ビットマ
ーカに合致している。

OK

8 ビットマーカに合致している。

輝度応答評価 
(全般的な画質評価の中の輝度応答評価
よりも完全な評価方法)

TG18-CT 
テストパターン

全ての正方形及び半月が見える。 OK

見える。

輝度均一性評価 
不均一な箇所を探す。

TG18-UN80 
テストパターン

輝度の視覚的に不均一な箇所が見
えてはならない。

OK

見えない。

色度評価

色の均一性を確認する。

TG18-UN80 
テストパターン

色の視覚的に不均一な箇所が見え

てはならない。

OK

見えない。

視野角特性評価 
視野角特性を確認する。

ANG テストパターン

点数:0.75 以上 OK

中央部の境界線の数:10 
左上部の境界線の数:8 
中央上部の境界線の数:9

右上部の境界線の数:8 
右中央部境界線の数:10 
右下部境界線の数:8

中央下部境界線の数:10 
左下部境界線の数:9 
左中央部境界線の数:8

点数:8.75/10(=0.875)

臨床画像評価

臨床テストパターン 
TG18-CH, 
TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。


29

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.3−参照用モノクロディスプレイの受入試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

定量評価

基本的な輝度評価

輝度計 
製造業者 X 
装置 Y 
S/N98832

L

max

偏差<400 cd/m

2

の±10 %

r'>100

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=418.2 cd/m

2

L'

min

=2.01 cd/m

2

L

amb

=1.5 cd/m

2

r'=208 
a=0.746

輝度応答評価

輝度計 
製造業者 X 
装置 Y 
S/N98832

最大偏差<30 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'(LN01)=2.012 cd/m

2

L'(LN02)=3.324 cd/m

2

L'(LN03)=5.236 cd/m

2

L'(LN04)=7.488 cd/m

2

L'(LN05)=10.396 cd/m

2

L'(LN06)=14.9 cd/m

2

L'(LN07)=20.756 cd/m

2

L'(LN08)=28.436 cd/m

2

L'(LN09)=38.492 cd/m

2

L'(LN10)=51.996 cd/m

2

L'(LN11)=68.652 cd/m

2

L'(LN12)=89.98 cd/m

2

L'(LN13)=117.42 cd/m

2

L'(LN14)=153.58 cd/m

2

L'(LN15)=198.54 cd/m

2

L'(LN16)=255.74 cd/m

2

L'(LN17)=326.62 cd/m

2

L'(LN18)=418.22 cd/m

2

最大偏差=14.72 %

マルチディスプレイの輝度評価

輝度計

製造業者 X 
装置 Y 
S/N98832

偏差<10 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=418.2 cd/m

2

L'

max

=389 cd/m

2

偏差=7.5 %

a)

輝度均一性評価

輝度計

製造業者 X 
装置 Y 
S/N98832

最大偏差<30 %

方法 B で測定(B.2.2) 
上部左  L=144 cd/m

2

上部右  L=159.1 cd/m

2

中央

L=149.8 cd/m

2

下部右  L=168.2 cd/m

2

下部左  L=153.7 cd/m

2

最大偏差=15.5 %

OK

a)

  対応国際規格では“7.2 %”となっているが,計算間違いなので“7.5 %”に訂正した。


30

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.4−参照用モノクロディスプレイの不変性試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 8 月 23 日(半期ごとの試験)

試験実施者:日本太郎 
施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:東病棟 405 号室,ワークステーション WS_405_1

ディスプレイ:ブランドモノクロ 2MP 縦形,S/N 44829923(デュアルヘッドの 2 番目のディスプレイ) 
適用:参照用マルチモダリティ(CT,MR)用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能を確認する。

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

輝度均一性評価 
不均一な箇所を探す

TG18-UN80 
テストパターン

輝度の視覚的に不均一な箇所が見
えてはならない。

OK

見えない。

臨床画像評価

臨床 
テストパターン 
TG18-CH,TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。


31

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.4−参照用モノクロディスプレイの不変性試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

定量評価

基本的な輝度評価

輝度計, 
照度計

r'>100 OK 
方法 C で測定(B.2.3) 
L

max

=430.6 cd/m

2

L

min

=0.6 cd/m

2

E=53 lx 
R

d

=0.025

L

amb

=1.325 cd/m

2

r'=224 
a=0.688

輝度応答評価

輝度計, 
照度計

最大偏差<30 %

OK

方法 C

a)

で測定(B.2.3

L(LN01)=0.6 cd/m

2

L(LN02)=1.9 cd/m

2

L(LN03)=4 cd/m

2

L(LN04)=7 cd/m

2

L(LN05)=11 cd/m

2

L(LN06)=16.1 cd/m

2

L(LN07)=23 cd/m

2

L(LN08)=31.9 cd/m

2

L(LN09)=42.8 cd/m

2

L(LN10)=57.4 cd/m

2

L(LN11)=75.6 cd/m

2

L(LN12)=97.7 cd/m

2

L(LN13)=127 cd/m

2

L(LN14)=163.1 cd/m

2

L(LN15)=209.7 cd/m

2

L(LN16)=266.6 cd/m

2

L(LN17)=340.1 cd/m

2

L(LN18)=430.6 cd/m

2

最大偏差=11.6 %

a)

  対応国際規格では“method B”。基本的な輝度評価を方法 C で行っているのでそれに合わせて“方法 C”に訂

正する。


32

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.5−参照用カラーディスプレイの受入試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 3 月 21 日

試験実施者:日本太郎 
施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:東病棟 1109 号室,ワークステーション WS_1109_4

ディスプレイ:ブランドカラーLCD,2MP 横形,S/N 56698221(デュアルヘッドの 1 番目のディスプレイ) 
適用:参照用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能確認

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

グレースケール分解能評価 
8 ビット及び 10 ビットのマーカをもとに十
分なグレースケール分解能があるかどう
かを確認する。

TG18-MP 
テストパターン

分解能は 8 ビット又は 10 ビットマ
ーカに合致している。

OK

8 ビットマーカに合致している。

輝度応答評価 
(全般的な画質評価の中の輝度応答評価
よりも完全な評価方法)

TG18-CT 
テストパターン

全ての正方形及び半月が見える。 OK

見える。

輝度均一性評価 
不均一を探す。

TG18-UN80 
テストパターン

輝度の視覚的に不均一な箇所が見
えてはならない。

OK

見えない。

色度評価

色均一性の確認

TG18-UN80 
テストパターン

色の視覚的に不均一な箇所が見え

てはならない。

OK

見えない。

臨床画像評価

臨床 
テストパターン 
TG18-CH,TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。


33

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.5−参照用カラーディスプレイの受入試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

定量評価

基本的な輝度評価

輝度計

L

max

偏差<300 cd/m

2

の±10 %

r'>100

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=285 cd/m

2

L'

min

=1.95 cd/m

2

L

amb

=1.2 cd/m

2

L

max

=283.8 cd/m

2

r'=146 
a=0.615

輝度応答評価

輝度計

最大偏差<30 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'(LN01)=1.95 cd/m

2

L'(LN02)=3.15 cd/m

2

L'(LN03)=4.8 cd/m

2

L'(LN04)=7.1 cd/m

2

L'(LN05)=9.85 cd/m

2

L'(LN06)=14.05 cd/m

2

L'(LN07)=18.68 cd/m

2

L'(LN08)=24.66 cd/m

2

L'(LN09)=31.99 cd/m

2

L'(LN10)=40.87 cd/m

2

L'(LN11)=51.4 cd/m

2

L'(LN12)=65 cd/m

2

L'(LN13)=83.8 cd/m

2

L'(LN14)=108.3 cd/m

2

L'(LN15)=139 cd/m

2

L'(LN16)=177.9 cd/m

2

L'(LN17)=224 cd/m

2

L'(LN18)=285 cd/m

2

最大偏差=13.62 %

マルチディスプレイの輝度評価

輝度計

偏差<10 %

OK

方法 A で測定(B.2.1) 
L'

max

=285 cd/m

2

L'

max

=306 cd/m

2

偏差=7.4 %

a)

輝度均一性の評価

輝度計

最大偏差<30 %

OK

方法 B で測定(B.2.2

上部左  L=95.3 cd/m

2

上部右  L=90.8 cd/m

2

中央

L=110.6 cd/m

2

下部右  L=101.1 cd/m

2

下部左  L=112 cd/m

2

最大偏差=20.9 %

a)

  対応国際規格では“7.1 %”となっているが,計算間違いなので“7.4 %”に訂正した。


34

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.6−参照用カラーディスプレイの不変性試験報告書例

概要

試験実施日:2010 年 6 月 23 日(四半期ごとの試験)

試験実施者:日本太郎 
施設:国立(甲)病院,東京都千代田区丸の内 
場所:東病棟 1109 号室,ワークステーション WS_1109_4

ディスプレイ:ブランドカラーLCD,2MP 横形,S/N 56698221(デュアルヘッドの 1 番目のディスプレイ) 
適用:参照用ワークステーション

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

総合試験結果

OK

視覚評価

全般的な画質評価 
全般的な性能確認

TG18-QC 
テストパターン

全ての見え方がよく,かつ,欠陥が
あってはならない。

OK

問題なし。

輝度均一性評価 
不均一を探す

TG18-UN80 
テストパターン

視覚的に不均一な箇所が見えては
ならない。

OK

見えない。

臨床評価

臨床テストパターン 
TG18-CH,TG-18-KN

臨床試験画像の見え方がよい。 OK

問題なし。


35

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 A.6−参照用カラーディスプレイの不変性試験報告書例(続き)

評価方法

試験器具,道具

判定基準

判定

試験結果

測定評価

基本輝度評価

輝度計, 
照度計

r'>100 OK 
方法 B で測定(B.2.2) 
L

max

=280.3 cd/m

2

L

min

=0.7 cd/m

2

E=45 lx 
R

d

=0.029

L

amb

=1.305 cd/m

2

r'=140 
a=0.651

輝度応答評価

輝度計, 
照度計

最大偏差<30 %

OK

方法 B で測定(B.2.2) 
L(LN01)=0.7 cd/m

2

L(LN02)=1.92 cd/m

2

L(LN03)=3.48 cd/m

2

L(LN04)=5.56 cd/m

2

L(LN05)=8.06 cd/m

2

L(LN06)=11.85 cd/m

2

L(LN07)=16.55 cd/m

2

L(LN08)=22.84 cd/m

2

L(LN09)=29.65 cd/m

2

L(LN10)=37.2 cd/m

2

L(LN11)=49.1 cd/m

2

L(LN12)=63.7 cd/m

2

L(LN13)=82.5 cd/m

2

L(LN14)=107 cd/m

2

L(LN15)=137.7 cd/m

2

L(LN16)=176.6 cd/m

2

L(LN17)=225.5 cd/m

2

L(LN18)=280.3 cd/m

2

最大偏差=14.76 %


36

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

附属書 B

(参考)

輝度の測定方法

B.1 

概要 

この附属書は,画像表示システムの輝度応答の測定に用いる方法について記載する。全ての方法におい

ては箇条 の仕様に対応した試験器具を使用する。特に規定がない場合,測定は表示面の中央で行うこと

が望ましい。しかし,そうした輝度測定は,時間がかかり,したがって,費用もかかる。現在の技術では,

内蔵形輝度計を使用することによって,輝度測定の自動化が可能である。

B.2 

測定方法 

B.2.1 

方法 A:望遠方式 

1

環境光

2

望遠形輝度計

3

ディスプレイ

図 B.1−方法 A:望遠方式

測定は,

図 B.1 に示したように,望遠形輝度計で行う。望遠形輝度計は,環境輝度を含んだ輝度を測定

できることが望ましい。それらは,望遠形ビューファインダをもつ輝度計を含む。望遠式測定において,

設定した測定角及び測定距離が,測定領域の大きさを決める。この領域の大きさが,最小又は最大輝度(L

min

及び L

max

)に対応するく(矩)形部分よりも明らかに小さい場合だけ,輝度の測定結果は正確である。輝

度計がレンズを備えている場合,表示面への焦点調整が輝度測定に必要である。低輝度測定時におけるフ

レア(迷光)の影響を最小にするため,測定は,輝度計からフレア(迷光)を遮るための(黒い光吸収コ

ーティングを施した)コーン又は隔壁を通して行うことが望ましい。

LCD では,コーン又は隔壁を使用する代わりに,測定器具による誤差の発生を少なくするため,試験画

像として BN01∼BN18 パターンを用いてもよい。CRT のようなグレアが目立つディスプレイに対しては,

これらの試験画像の使用を推奨しない。


37

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

B.2.2 

方法 B:照度計併用密着形輝度計 

1

環境光

2

ディスプレイ

3

照度計

4

密着形輝度計

図 B.2−方法 B:照度計併用密着形輝度計

密着形輝度計は,環境光を考慮に入れることなく輝度(L)を測定できる(

図 B.2)。したがって,L'を算

出するために,併せて照度 を測定することが望ましい。密着形輝度計は,箇条 の輝度計の仕様に対応

することが望ましい。方法 B では,照度計を,画像表示デバイス表面の中央部に外向きに配置することが

理想的である。測定の結果から,L'の値を計算するとき,照度 及び画像表示デバイスの拡散反射係数 R

d

を用いることが望ましい(L'LE×R

d

B.2.3 

方法 C:照度計併用前面内蔵形輝度計 

1

環境光

2

ディスプレイ

3

前面内蔵形輝度計

4

照度計

図 B.3−方法 C:照度計併用前面内蔵形輝度計

図 B.3 に示すように,測定(L)は,内蔵された前面センサで行うことができる。この方法は,使用者が

観察している,パネルの前面で,表示された異なる階調の輝度値を測定することができることに,注目し

なければならない。L'LE×R

d

で L'を算出するために照度計も組み合わせることが望ましい。

4

3


38

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

内蔵形輝度計が表示面の端に配置されている場合,その測定結果は,表示面の最も使用される領域(前

面中央領域)の輝度と相関をもつことが望ましい。これは,通常,内蔵センサの出荷前校正によって実現

できる。

B.2.4 

方法 D:照度計併用背面内蔵形輝度計 

1

環境光

2

ディスプレイ

3

背面内蔵形輝度計

4

照度計

図 B.4−方法 D:照度計併用背面内蔵形輝度計

図 B.4 に示すように,測定は内蔵した背面センサで行うことができる。この測定方法は,画像表示デバ

イスの光源の測定を可能とする。L

max

を得るには,前面の輝度を測定して,内蔵センサを校正することが

望ましい。背面内蔵形輝度計は,画像表示デバイスの最大白輝度の測定にだけ使用することが望ましい。

L'を算出するために照度計を併用することが望ましい。

B.3 

測定方法に関する注釈 

方法 B 及び方法 C で使用する密着形輝度計は,の値を計り,箇条 に規定された仕様に対応すること

が望ましい。これらの測定は,環境光を含まないことが望ましい。環境光の影響は,例えば,毎回の測定

結果から相当する値を引くこと又は輝度計を遮光することで除去することができる。ディスプレイの電源

を切ったときの測定値が非常に小さければ(例えば,0.05 cd/m

2

以下)

,環境光の影響はないものとしても

よい。

四つの方法それぞれには,長所及び短所がある。例えば,方法 A は,環境及び測定条件が同じとき,唯

一,再現可能な結果を得ることができる。方法 C は,画像表示デバイスの輝度均一性の変化に影響される

ことが知られている。内蔵センサの配置された部分の輝度が,表示面中央の輝度とは異なった具合に変化

するなら,測定結果はその部分だけの輝度応答を表すものであり,補正されない限り,必ずしもパネルの

輝度を反映するものではないであろう。一方,方法 A 及び B は,自動で実施できず,人手の介在が不可欠

である。方法 D は自動化しやすいが,バックライトの放射しか測定できず,画像表示デバイスのグレース

ケール応答を測定できないという短所をもっている。

4

3


39

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

附属書 C

(参考)

テストパターンの説明

試験画像は,次に示すものからなる。

a)

デジタル的に作られた技術的テストパターン。

技術的試験画像は,

画像表示システムの試験において,

標準的な入力信号を表現している。

b)

対象とする臨床分野における代表的な臨床試験画像。臨床試験画像は基準臨床画像とも呼ばれる。

2

に例を示す。

表 C.4 は,これらの例の評価基準を要約したものである。

箇条 の試験手順において特に規定がない限り,ほとんどのパターンで原画像の画素とディスプレイの

画素と一対一の関係にあることが不可欠である。

ウィンドウ設定=4080,

レベル設定=2040 での使用が望ましい TG18-LN テストパターンを除き,

DICOM

又は 16 ビット TIFF フォーマットのパターンは,0∼4095 までの範囲をカバーするようなウィンドウ設定・

レベル設定(WW=4096,WL=2048)で表示することが望ましい。8 ビットパターンにおいては表示範囲

は 0∼255(WW=256,WL=128)であることが望ましい。

各々のテストパターン/構成要素の画素単位での寸法,位置及び画素値を

表 C.1 に示す。画素単位での

寸法及び位置は,1024×1024 のマトリクスサイズ用であり,角括弧内の値は,2048×2048 のマトリクスサ

イズ用である。

1024×1024 又は 2048×2048 以外のマトリクスサイズについては,様々な寸法及びマトリクスサイズの

画面上で同じように見えるように,テストパターン/構成要素を拡大・縮小することが望ましい。それら

のテストパターン及び構成要素は,拡大・縮小の必須の度合いに基づいて次の三つのグループに分類され

る。

拡大・縮小してはならない  Cx パターン及びラインペアパターンの拡大・縮小(例  7×7 から 10×

10 へ,“1 on,1 off”から“2 on,2 off”へ)は禁止する。

拡大・縮小することが望ましい  角括弧内に 2048×2048 のマトリクスサイズ用の画素単位での寸法が

示されているパターン及び構成要素は拡大・縮小することを推奨する。

拡大・縮小しなければならない  LN パターンの測定領域,UNL パターンの測定領域,GV パターン

の白い円,GVN パターン及び ANG パターンのターゲットとなる円の拡大・縮小は,

“全領域の 10 %”

“20 cm”又は“22 mm”というような要求事項に適合しなければならない。

ターゲットとするマトリクスサイズが 1536×2048 のように正方形でなかった場合,

短辺のピクセル数に

基づいて拡大・縮小率を算出することが望ましい(1536/1024=1.5)

。1536×2048 のマトリクスサイズ用の

TG18-QC パターンの説明例を表 C.5 及び図 C.1 にも示している。それらは単なる例で,各々のパターンの

背景及び上記 3 番目の分類(拡大・縮小しなければならない)を除けば,もとの 1024×1024 用パターンを

そのまま用いることができる。

ターゲットとするマトリクスサイズが正方形でない場合,隅の構成要素の位置には,特に注意を払わな

ければならない。ULN パターンの四隅の測定領域,QC パターンの四隅にある 46×46 [92×92]の Cx パタ

ーン及び 46×46 [92×92]のラインペアパターンは,ターゲットとする長方形の四隅に配置しなければなら

ない。


40

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

注記  画像表示デバイスの上部及び下部の領域(例  約 6 mm∼7 mm)が保護されていて試験できな

い場合(

例  イメージングアプリケーション及び/又はツールバー),妥協案として残りのマト

リクスサイズを使用することが望ましい。

表 C.1−多目的テストパターンの説明

テストパターン/特徴

ピクセル寸法及び配置

1k [2k]  サイズ

ピクセル値

8 ビット [12 ビット]

TG18-QC

背景 1024×1024 [2048×2048] 128

[2048]

クロスハッチ

間隔:102×102 [204×204] 
幅:1 [1],3 [3]中央領域の周り

191 [3071]

輝度パッチ: 
−等間隔の 16 段階

102×102 [204×204],中央の領域に時計回り
に輝度が増加するように配置(

表 C.2 参照)

8,24,  …, 248 
[128, 384,  …, 3968]

−低コントラストコーナ 10×10 [20×20],16 の同様のパッチのそれぞ

れの隅

+4 [64]:左上,右下

−4 [64]:左下,右上

−最小/最大レベル 102×102 [204×204],中央領域の下側 0

[0]及び 255 [4095]

−最小/最大レベルのコ
ントラスト

51×51 [102×102],最小及び最大パッチの中

前景/背景: 
最小:13/0 [205/0]

最大:242/255 [3890/4095]

ラインペア(水平及び垂

直の格子)

46×46 [92×92],(1 on, 1 off)及び(2 on, 2 off),
中央及び四隅

高コントラスト:0, 255 [0, 4095]

低コントラスト:128,130 [2048, 2088]

Cx パターン 
−確認パターンセット

46×46 [92×92],パターンの中央及び四隅

背景:0 [0] 
Cx:255, 191, 128, 64 [4095, 3071, 2048, 
1024]

−基準指標セット 
12 段階のぼやけ

95×95 [190×190],時計回りにぼやけが増加
し,−2,  −1, 0, 1,  …, 9 と番号をふる。 

表 C.2 及び表 C.3 参照)

最大コントラスト入力:Kohm 及びその

他の人によって決められたぼやけ基準 
(2001) [16]

輝度ランプ 512×64 [1024×128],パターンの右側及び左

側に垂直方向に配置。一定のピクセル値のラ
イン数: 
8 bit では 2 [4] 
12 bit では 1[1]

1k:0, 1,  …, 255 [0, 8,  …, 4088] 
2k:0, 1,  …, 255 [0, 4,  …, 4092]

白/黒ウィンドウ: 
−外側ウィンドウ 
−内側ウィンドウ

815×25 [1629×50],中央上側 
407×25 [813×50],中央上側

13/242 [205/3890]

クロストークバー 576×86 [1152×172],パターンの最上部沿い

バーの長さ:256, 128,  …, 1 [512, 256,  …, 1] 
バーの高さ:3 [6]

中央の垂直のバー:6×86 [12×172]

最大コントラスト:0/255 [0/4095] 
 
 
上部−6 [−96],下部+6 [+96]

低コントラスト文字:

“QUALITY CONTROL”

ボールド体大文字 
23 [46]ピクセルの高さ, 
中央部の下方にある同様な背景領域

背景:0, 128, 255 [0, 2048, 4095]

文字:背景に対し最初の文字は+1 [16],
次の文字は+2 [32]など

境界線

幅:3 [3],挿入箇所:10 [20]

191 [3071]

OIQ

背景 1024×1024 [2048×2048] 128

[2048]

クロスハッチ

間隔:102×102 [204×204]

幅:1 [1],3 [3]中央領域の周り

191 [3071]


41

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 C.1−多目的テストパターンの説明(続き)

テストパターン/特徴

ピクセル寸法及び配置

1k [2k]  サイズ

ピクセル値

8 ビット [12 ビット]

輝度パッチ: 
−等間隔の 16 段階

102×102 [204×204],中央の領域に時計回り
に輝度が増加するように配置(

表 C.2 参照)

8, 24,  …, 248 
[128, 384,  …, 3968]

−低コントラストコーナ 10×10 [20×20],16 の同様のパッチのそれぞ

れの隅

+4 [64]:左上,右下 
−4 [64]:左下,右上

−最小/最大レベル 102×102 [204×204],中央領域の下側 0

[0]及び 255 [4095]

−最小/最大レベルのコ

ントラスト

51×51 [102×102],最小及び最大パッチの中

前景/背景:

最小:13/0 [205/0] 
最大:242/255 [3890/4095]

ラインペア(水平及び垂

直の格子)

46×46 [92×92],(1 on, 1 off)及び(2 on, 2 off),
中央及び四隅

高コントラスト:0, 255 [0, 4095]

低コントラスト:128, 130 [2048, 2088]

輝度ランプ 512×64 [1024×128],パターンの右側及び左

側に垂直方向に配置。一定のピクセル値のラ
イン数: 
8 bit では 2 [4] 
12 bit では 1 [1]

1k:0, 1,  …, 255 [0, 8,  …, 4088] 
2k:0, 1,  …, 255 [0, 4,  …, 4092]

白/黒ウィンドウ

−外側ウィンドウ 
−内側ウィンドウ

815×25 [1629×50],中央上側 
407×25 [813×50],中央上側

13/242 [205/3890]

クロストークバー 576×86

[1152×172],パターンの最上部沿い

バーの長さ:256, 128,  …, 1 [512, 256,  …, 1] 
バーの高さ:3 [6]

中央の垂直のバー:6×86 [12×172]

最大コントラスト:0/255 [0/4095] 
 
 
上部−6 [−96],下部+6 [+96]

低コントラスト文字: 
“QUALITY CONTROL”

ボールド体大文字 
23 [46]ピクセルの高さ, 
中央部下の下方にある同様な背景領域

背景:0, 128, 255 [0, 2048, 4095] 
文字:背景に対し最初の文字は+1 [16],

次の文字は+2 [32]など

境界線

幅:3 [3],挿入箇所:10 [20]

191 [3071]

TG18-MP

背景 1024×1024 16

[256]

垂直ランプ 768×48 の輝度ランプが 16 個

各ランプ:各ピクセル値当たり 48 [3]本
の水平ライン

境界線 770×770,ランプ領域の境界のピクセル幅

ピクセル値:32 [512]

マーカ

各種ビットの区間を示す 1×3 及び 1×5 のマ
ーカ

8 ビットごとに四つの 1×3 のマーカ 
[10 ビットごとに 1×3 のマーカ及び 8
ビットごとに 1×5 のマーカ] 
 
ピクセル値:隣接した線のピクセル値 
+16 [256](左半分)及び−16 [256](右

半分)

TG18-CT

背景 1024×1024 128 [2048]

輝度パッチ

−等間隔の 16 段階

102×102,間隔は 51,4×4 のマトリクスで,
対角にジグザグに増加し,パターンの中央に
配置

8, 24,  …, 248 
[128, 384,  …, 3968]

−低コントラストコーナ 10×10,各輝度パッチの四隅

+4 [64]:左上,右下 
−4 [64]:左下,右上


42

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 C.1−多目的テストパターンの説明(続き)

テストパターン/特徴

ピクセル寸法及び配置

1k [2k]  サイズ

ピクセル値

8 ビット [12 ビット]

−中央の低コントラスト
の円盤(半月)

直径:34

±2 [32] 
右半分は+,左半分は−

TG18-LN{8,12}-nn

背景 1024×1024 [2048×2048] 153

[2457]

ピーク輝度の 20 %

輝度測定領域: 
nn=01∼18

324×324 [648×648](画面全体の 10 %),背
景の中央

0, 15,  …, 255 
[0, 240,  …, 4080]

TG18-UN{10,80}

背景 1024×1024 [2048×2048] 26

[410]又は 204 [3276]

TG18-UNL{10,80}

背景 1024×1024 [2048×2048] 26

[410]又は 204 [3276]

測定領域の境界線 324×324 [648×648](画面全体の 10 %)

1 ピクセル幅,パターンの中央及び隅

128 [2048]

TG18-GV

背景 1024×1024 [2048×2048] 0

[0]

白の輪

内円の半径:1 cm(±20 %)

,外円の半径:

20 cm(±20 %),中央に配置

255 [4095]

低コントラストの円盤

五つの円盤を白い輪の内円の中に等間隔に

配置

2, 4, 6, 8, 10 [32, 64, 96, 128, 160]

TG18-GVN

TG18-GV と同じだが,白
い輪なし。

GD

背景 1024×1024 [2048×2048] 128

[2048]

四つの象限に 224 ピクセルの半径をもった四
つの円

円の中心とパターンの隅とを結んだ六つの
対角線 
円の中心を結んだ 4 軸線

パターンの境界に垂直に接するラインペア
がパターンの 4 辺にあり,10 ピクセル幅で 2
ピクセル on/2 ピクセル off のラインペアパタ

ーン

円周 64 [1024] 
 
64 [1024] 
 
64 [1024] 
0 [0]及び 255 [4095]

ANG

背景 1024×1024 [2048×2048] 10

[160]

ターゲット

境界から 10 mm∼20 mm の間に 3×3 の配列

で等間隔に配置された九つの円 
時計の文字盤の数字配置と相関をもち,5 時
又は 11 時で変化のない線(又は境界)をもっ

た 12 のスライスを各々の円に含んでいる。
四つのスライスは背景のグレーレベルに等
しく,八つのスライスは違ったグレーレベル

徐々に変化する。 
ターゲットのピクセルの拡張は,画面上で約
22 mm(±10 %)の物理的なサイズであるこ
とが望ましい。

12 時から始まり,スライスのグレーレベ
ルは,時計回りに+4 [+64],+3 [+48],
+2 [+32],+1 [+16],0 [0],0 [0],−4 
[−64],−3 [−48],−2 [−32],−1 [−16],
0 [0]と変化し,0 は背景のレベルに準じ
る。


43

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 C.1−多目的テストパターンの説明(続き)

テストパターン/特徴

ピクセル寸法及び配置

1k [2k]  サイズ

ピクセル値

8 ビット [12 ビット]

TG18-CH

胸部後前 X 線試験画像(

表 参照)

2048×2048

12 ビットの範囲:8∼3944

TG18-KN

膝関節 X 線試験画像(

表 参照)

2048×2048

12 ビットの範囲:8∼3902

TG18-MM1

乳房 X 線試験画像 1(

表 参照)

2048×2048

12 ビットの範囲:8∼4095

TG18-MM2

乳房 X 線試験画像 2(

表 参照)

2048×2048

12 ビットの範囲:8∼4095

BNnn

背景 1024×1024 [2048×2048] 0

[0]

輝度測定領域: 
nn=01∼18

324×324 [648×648](画面全体の 10 %),背
景の中央に配置

0, 15, …, 255 
[0, 240, …, 4080]

表 C.2TG18-QC パターン:ビット(12 ビット)のピクセル値の輝度レベル及び Cx の格付け

Level 6

88 [1408]

Level 7

104 [1664]

Level 8

120 [1920]

Level 9

136 [2176]

Level 10

152 [2432]

Level 11

168 [2688]

Level 5

72 [1152]

Cx 2

Cx 3

Cx 4

Cx 5

Level 12

184 [2944]

Level 4

56 [896]

Cx 1

Cx 6

Level 13

200 [3200]

Level 3

40 [40]

Cx 0

Cx 7

Level 14

216 [3456]

Level 2

24 [384]

Cx  −1 Cx

−2

Cx 9

Cx 8

Level 15

232 [3712]

Level 1

8 [128]

0/5 %

0/13 [0/205]

100/95

%

255/242

[4095/3890]

Level 16

248 [3968]

表 C.3TG18-QC テストパターンで利用する Cx 参照セットのぼやけ特性

参照番号

ピクセルのぼやけ標準偏差

相当する解像度アドレサビリティ比(RAR)

−2 0.35

σ1,0.875 σ2 *

NA

−1 0.3

σ1,0.99 σ2 *

NA

0 0

1(パーフェクト)

1 0.339

0.80

2 0.383

0.90

3 0.432

1.02

4 0.488

1.15

5 0.551

1.30

6 0.622

1.47

7 0.703

1.65

8 0.794

1.87

9 0.896

2.11

プロファイル=0.85 N(σ1)+0.15 N(σ2 N はガウス分布)


44

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 C.4−基準臨床画像の例における評価基準 

画像例

評価基準

TG18-CH

診断目的に合った装置,調節が行われている検査

全体的なコントラスト 
全体的な鮮鋭度 
胸部の対象性の再現[鎖骨の内側端の間にあるきょく(棘)状突起の中心位置によっ

て示される] 
肩甲骨の内側縁部 
横隔膜の上の胸部全体の再現性

肺の血管パターン(特に末しょう血管)の鮮明な視覚的再現性 
気管及び近位気管支の鮮明な再現性 
心臓及び大動脈辺縁の鮮明な再現性

横隔膜の鮮明な再現性 
心臓後部の肺及び縦隔の視認性 
横隔膜下の特徴の視認性

心臓の影部を通る脊椎の視認性 
肺全体(心臓後部領域を含む)の詳細部分の視認性 
肺周辺部への線形及び網状な詳細部分の視認性

TG18-KN

診断目的に合った装置,調節が行われている検査 
全体的なコントラスト

全体的な鮮鋭度 
小柱詳細の再現性 
骨組織及び軟組織の再現性

TG18-MM1 及び
TG18-MM2

診断目的に合った装置,調節が行われている検査 
全体及び明るさ

全体的な鮮鋭度 
クーパーじん帯の鮮明な表示 
クリップの構造及びクリップの頂点のギャップの存在(TG18-MM1 だけ)

僅かな微小石灰化の外観及び視認性(TG18-MM1 だけ) 
乳房の辺縁の構造の視認性(TG18-MM1 だけ)


45

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

表 C.51536×2048 のマトリクスサイズの TG18-QC パターンの説明例

テストパターン/特徴

ピクセル寸法及び配置

1536×2048 サイズ

ピクセル値

8 ビット[12 ビット]

背景 1536×2048 128 [2048]

クロスハッチ

間隔:154×154

幅:1,3 中央領域の周り

191 [3071]

輝度パッチ

−等間隔の 16 段階

154×154,中央の領域に時計回りに輝度が
増加するように配置(

表 C.2 参照)

8, 24,  …, 248 
[128, 384,  …, 3968]

−低コントラストコーナ 15×15,16 の同様のパッチのそれぞれの隅

+4 [64]:左上,右下

−4 [64]:左下,右上

−最小/最大レベル 154×154,中央領域の下側 0

[0]及び 255 [4095]

−最小/最大レベルのコ
ントラスト

77×77,最小及び最大パッチの中央

最小:0/13 [0/205] 
最大:242/255 [3890/4095]

ラインペア(水平と垂直
との格子)

69×69,(1 on, 1 off)及び(2 on, 2 off),中央
及び四隅

高コントラスト:0, 255 [0, 4095] 
低コントラスト:128, 130 [2048, 2088]

Cx パターン 
−確認パターンセット

69×69,パターンの中央及び四隅

背景:0 [0] 
Cx:255, 191, 128, 64 [4095, 3071, 2048, 
1024]

−基準指標セット 
12 段階のぼやけ

143×143,時計回りにぼやけが増加し,−2,
−1,0,1,…,9 と番号をふる(

表 C.2 

表 C.3 参照)。

最大コントラスト入力:Kohm 及びその他
の人によって決められたぼやけ基準 
(2001)

輝度ランプ 768×96,パターンの右側及び左側に垂直

方向に配置。一定のピクセル値のライン

数: 
8 bit では 3 
12 bit では 1

1k:0, 1,  …, 255 [0, 8,  …, 4088] 
2k:0, 1,  …, 255 [0, 4,  …, 4092]

白/黒ウィンドウ 
−外側ウィンドウ

−内側ウィンドウ

1223×38,中央上側 
611×25,中央上側

13/242 [205/3890]

クロストークバー 864×130,パターンの最上部沿い

バーの長さ:384, 192,  …, 1 
バーの高さ:5 
中央の垂直のバー:10×130

最大コントラスト:0/255 [0/4095] 
 
 
上部−6 [−96],下部+6 [+96]

低コントラスト文字 
“QUALITY CONTROL”

ボールド体大文字 
23 ピクセルの高さ, 
中央部の下方にある同様な背景領域

背景:0, 128, 255 [0, 2048, 4095] 
文字:背景に対し最初の文字は+1 [16],
次の文字は+2 [32]など

境界線

幅:3,挿入箇所:15 191

[3071]


46

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

図 C.11536×2048 のマトリクスサイズの TG18-QC パターン例


47

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

附属書 JA

(参考)

品質管理のための具体例

JA.1 

概要 

この規格では,医用電気機器及び医用画像診断システムに使用する

画像表示システムの性能を試験する

評価方法を提供し,モダリティなどの規格又は指針の策定時に,評価方法については,この規格を参照し

て,受入試験及び不変性試験のための制限値及び頻度を規定されることを意図している。また,試験を受

入試験及び/又は不変性試験に用いなければならないかを規定するものではない。つまり,品質管理の規

格の策定には,適切な評価方法を選択し,更にその判定基準及び試験頻度を決めなければならない。

この

附属書は,品質管理の規格又は指針の策定の参考として,より具体な例を示すために設けたもので

ある。国内で運用実績がある一般社団法人日本画像医療システム工業会が作成した“医用画像表示用モニ

タの品質管理に関するガイドライン JESRA X

0093*A

-2010

”からの試験項目又は判定基準などを引用し,

この規格の評価方法との対応を示す。

JA.2 JESRA 

X

0093*A

-2010

の適用範囲(JESRA X0093*A

-2010

本文から引用) 

JESRA X

0093*A

-2010

の適用範囲は,医療機関でモノクロ画像を表示するカラー及びモノクロ医用モ

ニタである。カラー画像について規定は設けていないが,カラーモニタでモノクロ画像を表示する場合に

は JESRA X

0093*A

-2010

が適用となる。また,JESRA X

0093*A

-2010

を用いて医用モニタを管理する場合

は,表示システムの特性が DICOM PS 3.14 で規定している GSDF 特性である必要がある(以下,略)


48

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

JA.3 JESRA 

X

0093*A

-2010

の受入試験 

表 JA.1−受入試験の確認項目及び判定基準

JIS T 62563-1 

JESRA X

0093*A

-2010

(CRT 用評価項目及び,代替パターンを除く)

評価方法記載箇条

判定
方法

分類

テストパターン

測定器

判定基準

グレード 1

グレード 2

7.3.2

全般的画質評価 

目視

全体評価 JIRA

TG18-QC  16 段階のパッチの輝度差が明瞭に判別でき

なければならない。 
5 %95 %パッチが見えなければならない。

7.3.11

臨床画像評価 

判定用臨床画像又

は基準臨床画像

判定用臨床画像又は,基準臨床画像の判定箇

所が問題なく見えなければならない。

7.3.2

全般的画質評価 

グレースケ
ール

JIRA TG18-QC

滑らかな単調連続表示である。

7.3.2

全般的画質評価 

アーチファ
クト

JIRA TG18-UNL80

アーチファクトが確認できない。

JIRA TG18-QC

7.4.7

輝度均一性評価 

測定

輝度均一性

JIRA TG18-UNL80
輝度計

≦30(%)

7.4.3

輝度応答評価 

コントラス
ト応答

JIRA TG18-LN 又
は JIRA BN 輝度計

≦±15(%)

≦±30(%)

7.4.2

環境光を含めない場合の
基本的な輝度評価 

最大輝度

≧170(cd/m

2

≧100(cd/m

2

7.4.4

マルチディスプレイの輝
度評価 

マルチ医用モニタ間≦10(%)

7.4.2

環境光を含めない場合の
基本的な輝度評価 

輝度比

≧250

≧100

7.4.5

色度評価 

色度 JIRA

TG18-UNL80

色度計

画面内≦0.01

7.4.6

マルチディスプレイの色
度評価(点平均使用) 

マルチ医用モニタ間

≦0.01

JA.4 JESRA 

X

0093*A

-2010

の不変性試験(使用日ごと) 

表 JA.2−使用日ごとに使用前に確認する項目及び判定基準

JIS T 62563-1 

JESRA X

0093*A

-2010

(CRT 用評価項目及び,代替パターンを除く)

評価方法記載箇条

判定

方法

分類

テストパターン

測定器

判定基準

グレード 1

グレード 2

7.3.2

全般的画質評価 

目視

全体評価 JIRA

TG18-QC  16 段階のパッチの輝度差が明瞭に判別でき

なければならない。 
5 %95 %パッチが見えなければならない。

7.3.11

臨床画像評価 

判定用臨床画像又
は基準臨床画像

判定用臨床画像又は,基準臨床画像の判定箇
所が問題なく見えなければならない。


49

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

JA.5 JESRA 

X

0093*A

-2010

の不変性変性試験(定期的な試験) 

表 JA.3−液晶医用モニタは か月又は 年ごと(輝度安定化回路装備しているモニタ)に確認する 

項目及び判定基準

JIS T 62563-1 

JESRA X

0093*A

-2010

(CRT 用評価項目及び,代替パターンを除く)

評価方法記載箇条

判定

方法

分類

テストパターン

測定器

判定基準

グレード 1

グレード 2

7.3.2

全般的画質評価 

目視

全体評価 JIRA

TG18-QC  16 段階のパッチの輝度差が明瞭に判別でき

なければならない。 
5 %95 %パッチが見えなければならない。

7.3.11

臨床画像評価 

判定用臨床画像又
は基準臨床画像

判定用臨床画像又は,基準臨床画像の判定箇
所が問題なく見えなければならない。

7.3.2

全般的画質評価 

グレースケ
ール

JIRA TG18-QC

滑らかな単調連続表示である。

7.3.2

全般的画質評価 

アーチファ
クト

JIRA TG18-UNL80

アーチファクトが確認できない。

JIRA TG18-QC

7.3.5

輝度均一性評価 

輝度均一性

JIRA TG18-UNL80

著しい非一様性がない。

7.4.3

輝度応答評価 

測定

コントラス
ト応答

JIRA TG18-LN 又
は JIRA BN 輝度計

≦±15(%)

≦±30(%)

7.4.2

環境光を含めない場合の
基本的な輝度評価 

最大輝度

≧170(cd/m

2

≧100(cd/m

2

7.4.2

環境光を含めない場合の
基本的な輝度評価 

輝度偏差≦±10(%)

7.4.4

マルチディスプレイの輝
度評価 

マルチ医用モニタ間≦10(%)

7.4.2

環境光を含めない場合の
基本的な輝度評価 

輝度比

≧250

≧100


50

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

参考文献

[1]  ISO 9241-302,Ergonomics of human-system interaction−Part 302: Terminology for electronic visual

displays

[2]  DICOM Part 14 (PS 3.14-2004),Greyscale Standard Display Function 
[3]  ISO 9241-3:1992,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−Part 3:

Visual display requirements (withdrawn)

[4]  ISO 9241-3:1992/Amd 1:2000 Amendment to 0 (withdrawn)

[5]  MUKA, E., Blume, H, Daly, S. Display of medical images on CRT soft-copy displays: A tutorial. SPIE Proc.,

1995, 2431: 341-359

[6]  MERTELMEIER, T. Why and How Is Softcopy Reading Possible in Clinical Practice. Journal of Digital

Imaging, 1999, 12: 3-11.

[7]  Richtlinie für Sachverständigenprüfungen nach Schriftreihe der Bundesanstalt für Arbeitsschutz und

Arbeitsmedizin, Regelwerk 13, überarbeitete Auflage, Dortmund, Berlin, Wirtschaftsverlag NW, Verlag für

neue Wissenschaft GmbH, Bremerhaven, 1998, ISBN 3-89701-169-7

[8]  ROSE, A. The sensitivity performance of the human eye on the absolute scale. Journal of Optical Society of

America, 1948, 38:196-208.

[9]  SAMEI, E. Technological and psychophysical considerations for digital mammography displays.

Radiographics, 2005, 25(2): 491-501

[10]  AAPM ON-Line REPORT NO.03, Assessment of Display Performance for Medical Imaging Systems:

American Association of Physicists in Medicine (AAPM) Task Group 18, 2005

(see http://www.aapm.org/pubs/reports/OR_03.pdf,

http://www.aapm.org/pubs/reports/OR_03_Supplemental)

[11]  BADANO, A., SCHNEIDER, S., SAMEI, E. Visual assessment of angular response in medical LCDs.

Journal of Digital Imaging, 2006, 19(3):240–248

[12] FETTERLY, K.A., BERNATZ, S.N., GROTH, D.S., HANGIANDREOU, N.J. Quantitative color

measurement for the characterization of greyscale PACS CRTs., Radiology, 1998, 209(P):320

[13]  ROEHRIG, H., JI, T.L., BROWNE, M., DALLAS, W.J., BLUME, H. Signal-to-noise ration and maximum

information content of images displayed by a CRT. Proc SPIE, 1990, 1231:115-133

[14]  ROEHRIG, H., BLUME, H., JI, T.L., SUNDARESHAN, M.K. Noise of CRT display system. Proc SPIE,

1993, 1897:232-245

[15]  VESA, Flat Panel Display Measurements Standard (FPDM) Version 2.0, Video Electronics Standards

Association (VESA), 2001

[16]  KOHM, K.S., CAMERON, A.W., Van Metter, R.L. Visual CRT sharpness estimation using a fiducial marker

set. Proc SPIE, 2001, 4319:286–297

[17]  JIS Z 8402-1  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 1 部:一般的な原理及び定義

注記  対応国際規格:ISO 5725-1:1994,Accuracy (trueness and precision) of measurement methods

and results−Part 1: General principles and definitions(IDT)


51

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

[18]  DIN 5031-3:1982-03,Strahlungsphysik im optischen Bereich und Lichttechnik; Größen, Formelzeichen und

Einheiten der Lichttechnik

[19]  IEC 61223-2-5:1994,Evaluation and routine testing in medical imaging departments−Part 2-5: Constancy

tests−Image display devices (withdrawn)

[20]  ISO 9241-303,Ergonomics of human-system interaction−Part 303: Requirements for electronic visual

displays

[21]  ISO 9241-305,Ergonomics of human-system interaction−Part 305: Optical laboratory test methods for

electronic visual displays

[22]  ISO 9241-307,Ergonomics of human-system interaction−Part 307: Analysis and compliance test methods

for electronic visual displays

[23] JESRA X−0093*A

-2010

−医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン


52

T 62563-1

:2013 (IEC 62563-1:2009)

用語の索引

この規格の箇条 3

3.x

注記 1  x は,該当する用語の番号又は,この規格の組分箇条番号を示す。

注記 2  この規格に使用される定義は,http://std.iec.ch/glossary で見ることができる。

位相アーチファクト(Phase artefact)

3.1.16

医用電気機器(ME 機器)[Medical electrical equipment (me equipment)]

JIS T 0601-1:2012

3.63

陰極線管/受像管[Cathode ray tube (CRT)/picture tube]

3.1.3

ウィンドウ設定(Window setting)

3.1.23

解像度アドレサビリティ比[Resolution addressability ratio (RAR)]

3.1.19

精度(Accuracy)

3.1.1

画像表示システム(Image display system)

3.1.14

画像表示デバイス/モニタ(Image display device/monitor)

3.1.13

基準臨床画像(Clinical reference image)

3.1.4

輝度(Luminance)

3.1.15

空間解像度(Spatial resolution)

3.1.20

グレースケール標準表示関数[Greyscale standard display function (GSDF)]

3.1.11

クロックアーチファクト(Clock artefact)

3.1.5

コントラスト(Contrast)

3.1.6

試験画像/テストパターン(Test image/test pattern)

3.1.21

照度(Illuminance)

3.1.12

精密さ(Precision)

3.1.17

デジタルドライビングレベル[Digital driving level (DDL)]

3.1.7

ディスプレイコントローラ(Display controller)

3.1.8

ブライトネス(Brightness)

3.1.2

フラットパネルディスプレイ(Flat panel display)

3.1.9

フリッカ(Flicker)

3.1.10

プロジェクションシステム(Projection system)

3.1.18

ベイリンググレア(Veiling glare)

3.1.22