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T 6003

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本歯科材料工業協同組合(JDMA)/財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 7491:2000,Dental materials−

Determination of colour stability

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS T 6003

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


T 6003

:2005

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  試験方法

1

3.1

  機器

1

3.2

  手順

2

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

4

 


日本工業規格

JIS

 T

6003

:2005

歯科材料の色調安定性試験方法

Dental materials

−Determination of colour stability

序文  この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO 7491:2000,Dental materials−Determination of

colour stability

を元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作

成した日本工業規格であるが,色調安定性試験について,対応国際規格に規定されている方法とは異なる

方法も選択可能とした。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,歯科材料の色調安定性試験方法について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 7491:2000

,Dental materials−Determination of colour stability (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS Z 8902

  キセノン標準白色光源

ISO 4892-2

  Plastics−Methods of exposure to laboratory light sources−Part 2:Xenon-arc sources

3.

試験方法

3.1

機器  機器は,次による。

a)

照射光源  色温度が 5 000∼10 000 K で,試料における照度が 150 000 lx のキセノン中圧ランプ。ISO 

4892-2

によって測定したとき,照度の平均値からの偏差は,試料全面において常に±10 %以内でなけ

ればならない。キセノンランプと同等な性能であれば他の照射光源も適する。キセノンランプ及び紫

外線フィルタは,劣化によって照射強度が変化するので,通常 1 500 時間使用したら交換することが

望ましい。照度は,照度計で測定し調節することが望ましい。

b)

紫外線フィルタ  ほうけい酸ガラス製で,透過率が 300 nm より短波長では 1 %より低く,370 nm よ

り長波長では 90 %より高いもの。

c)

テストチャンバ  次の構成からなるテストチャンバ。

1)

循環水槽  JIS K 0557 の A2 に適合する水が 37±5  ℃に保たれ,試料上端の深さ 10±5 mm に浸せ

きできる循環水槽。試料は,チャンバの底に平行に保持されていなければならない。


2

T 6003

:2005

2)

試料ホルダ  不透明材料製(好ましくは,金属製)で,直径 50 mm までの円板状試験片を保持でき

るもの(

図 参照)。

単位  mm

1

  押さえ板

2

  基板

3

  ねじ

4

  スペーサ  寸法

,試料の厚さに応じて調節する。

備考  このホルダは,数個の試料用に製作してもよい。

  1  円板状試験片用のホルダ

3.2

手順  手順は,次による。

a)

試験片の準備  試験片の寸法,作製方法,調製方法及び対照試験片の作製方法は,この規格を引用す

る個別の歯科材料規格による。

b)

照射試験  照射試験は,次の 1)又は 2)による。

1)

図 に示したホルダで試験片の半分をつかむか,又はすずはく(箔)若しくはアルミニウムはくで

試験片の半分を覆う。人工歯については,歯の長軸に平行に,すずはく又はアルミニウムはくで唇

側面又はきょう(頬)側面の半分を覆う。試験片を水槽中に置き,紫外線フィルタを適切に挿入し

たキセノンランプで 24±1 時間照射する。試験片に陰がかからないように注意する。

2)

試験片の半分を金属はくで覆い,直射日光に延べ 10 時間さらす。金属はくを外して暗所に 5 時間保

った後,露光した部分と露光しなかった部分とを色調比較する。人工歯については,6∼8 歯を一組

とした同色,かつ,同形の人工歯二組をとり,各組とも右半分又は左半分を座板からはがして直射

日光に延べ 10 時間さらし,他の半分を座板についたまま包装箱に保存する。直射日光にさらしたも

のを再び元の座板に植付け,色調比較する。

c)

色調比較  正常な色覚をもつ 3 人の検査者が,各試験片の露光された半分と露光されていない半分,

及び非照射試験片との色の差を目視検査によって比較する。検査者が正常な色覚をもつことを,医師

又は他の適切に訓練された人が立証しなければならない。検査者は,視力矯正用の無着色レンズを装

着してもよい。目視による測定は,北の空の明るい散乱光を使用するか,又は JIS Z 8902 に規定する

キセノン標準白色光源を用いて著しい色反射のない場所で行う。照度は,1 000  ∼2 000 lx とする。


3

T 6003

:2005

円板状試験片については,試験片よりも大きな反射率 30±5 %のつや消しの灰色の背景の上に,試

験片の大きさに合わせた反射率約 90 %のつや消しの白い背景(白色ボンド紙が適する。

)を置き,そ

の上に試験片を置く。

人工歯については,反射率が 30±5 %のつや消しの灰色の背景を用いる。

3

人の検査者が,200∼300 mm の距離で 2 秒以内,試験片を観察する。3 人の検査者が個別に色調

を比較し,その結果を記録する。検査者の間で不一致が生じた場合には,多数意見を判定結果とする。


4

T 6003

:2005

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS T 6003

:2005  歯科材料の色調安定性試験方法

ISO 7491

:2000  歯科材料―色安定性の測定

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適用 範

歯 科 材 料 の 色 調 安 定性 試
験方法について規定。

ISO 7491

1

光 及 び 水 に 暴 露 し た
後の,歯科材料の色調
安 定 性 の 試 験 方 法 を

規定。

IDT

ISO 4892-2 

ISO 4892-2 

IDT

2.

引用 規

JIS K 0557

JIS Z 8902 

 2

ISO 3696

CIE Publication 15.2 

MOD/

変更

JIS

か ら の 引 用 事 項

は,ISO 規格の引用事
項と同等である。

3.1

  機器

a)

照射光源

b)

紫外線フィルタ

c)

テストチャンバ

1)

循環水槽

2)

試料ホルダ

 3.1

3.1.1

3.1.2

3.1.3

3.1.3.1

3.1.3.2

JIS

に同じ。

IDT

3.

試験 方

 

3.2

手順

a)

試験片の準備

b)

照射試験

c)

色調比較

3.2

3.2.1

3.2.2

3.2.3 

JIS

に同じ。

照射試験

JIS

に同じ。  

IDT

MOD/

選択

IDT

JIS

は,ISO 規格の方

法又は我 が国独 自の
方法で試験。

ISO

規格による照射試験は,太陽光の

変動が著しい地域を想定し規格化され
たものである。我が国のように太陽光

が比較的安定している地域に適した試
験方法も選択可能とした。

 
 

1

T

 6003


2005


5

T 6003

:2005

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

1

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2005