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T 5907

:2011

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  材料

3

5

  形状及び構造

3

5.1

  形状

3

5.2

  構造

3

6

  寸法及び性能

3

6.1

  ヘッド部及びノーズ部の寸法

3

6.2

  チャック

3

6.3

  冷却水及び冷却空気の供給

5

6.4

  ハンドピースの接続

5

6.5

  滅菌

5

6.6

  温度上昇

5

6.7

  耐食性

5

6.8

  照明用電源

5

7

  試験

6

7.1

  目視検査

6

7.2

  ヘッドの寸法

6

7.3

  チャック

7

7.4

  冷却水及び冷却空気の供給

8

7.5

  温度上昇

8

7.6

  耐食性

8

7.7

  照明用電源

8

8

  取扱説明書

9

9

  表示

9

10

  包装

9

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

10


T 5907

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本歯科器械工業

協同組合 (JDMMA) 及び社団法人日本歯科医師会 (JDA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって JIS T 5907 : 2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 T

5907

:2011

歯科用ハンドピース−

ストレート及びギアードアングルハンドピース

Dental handpieces-Straight and geared angle handpieces

序文

この規格は,1995 年に第 2 版として発行された ISO 7785-2 を基に作成した日本工業規格であるが,ス

クリューインタイプ,スナップオンタイプの要求事項の追加など技術的内容を変更して作成した日本工業

規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,歯科用電気回転駆動装置(マイクロモータ)又は歯科用空気回転駆動装置(エアモータ)

によって駆動されるストレート及びギアードアングルハンドピース(以下,ハンドピースという。

)につい

て規定する。ただし,ディスポーザブルハンドピースには適用しない。

この規格に規定されている各項は,JIS T 0601-1 に優先する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 7785-2 : 1995

,Dental handpieces−Part 2 : Straight and geared angle handpieces (MOD)

なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

なお,平成 26 年 7 月 28 日まで JIS T 5907:2001 は適用することができる。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS T 0601-1 : 1999

  医用電気機器−第 1 部:安全に関する一般的要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60601-1,Medical electrical equipment−Part 1 : General requirements for safety

(MOD)

JIS T 5504-1

  歯科用回転器具−軸−第 1 部:金属製

注記  対応国際規格:ISO 1797-1 : 1992,Dental rotary instruments−Shanks−Part 1 : Shanks made of

metals (MOD)

JIS T 5507

  歯科用器械−図記号

注記  対応国際規格:ISO 9687,Dental equipment−Graphical symbols (NEQ)


2

T 5907

:2011

JIS T 5901

  歯科用ハンドピースの寸法

JIS T 5904

  歯科用ハンドピースのカップリング寸法

注記  対応国際規格:ISO 3964,Dental handpieces−Coupling dimensions (NEQ)

ISO 13402 : 1995

,Surgical and dental hand instruments−Determination of resistance against autoclaving,

corrosion and thermal exposure

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

引抜力

チャック内に装着された回転器具(以下,バーという。

)の引抜きに要する力。

3.2

挿入力

チャック内にバーを挿入するのに要する力。

3.3

静的伝達力

チャック内に装着されたバーが,静止状態から滑ることなく伝達されるトルク。

3.4

フリクショングリップ(以下,FG という。)

チャックに圧入したバーを主に摩擦力で保持するチャック。スプリング方式のメタル FG チャック及び

非メタル FG チャックがある。

3.5

プッシュボタン又はプレスボタンチャック(以下,PC という。)

タービンヘッド後部のボタンを手指で開閉してバーを着脱するチャック。

通常メタルチャックに属する。

3.6

メカニカルロッキングチャック(以下,MC という。)

ねじ及びその他機械的方法を用いてバーを固定するチャック。

3.7

ラッチタイプ(以下,LC という。)

バーの溝部に掛け金をはめ込み,バーを保持するチャック。

3.8

スクリューインタイプ

ねじタイプの歯面研磨・歯科予防(清掃)器具(歯磨カップ・ブラシ)を固定する方式で,チャック機

能をもつもの。また,反時計回りに用いないもの。

3.9

スナップオンタイプ

ギアードアングルハンドピースヘッドの回転突起部に歯面研磨・歯科予防(清掃)器具(歯磨カップ)

をかぶせて,その摩擦抵抗で固定する方式で,チャック機能をもたないもの。


3

T 5907

:2011

4

材料

ハンドピースの構成材料は,その使用目的に適したもので,製造販売業者が推奨する清掃及び 6.5 で規

定する滅菌ができ,また,6.7 で規定する耐食性をもたなければならない。

5

形状及び構造

5.1

形状

ハンドピースの形状は,容易に操作ができ,その外面は,清掃が容易で安全に保持できるものであるこ

とが望ましい。

5.2

構造

ハンドピースの構造は,十分な操作性及び安全性を備えなければならない。また,修理及び取扱説明書

に記載する保守点検のため,備付け工具又は容易に入手できる工具を用いて,容易に分解及び再組立てが

できることが望ましい。

6

寸法及び性能

6.1

ヘッド部及びノーズ部の寸法

ヘッド部及びノーズ部の寸法を取扱説明書などに記載する場合,測定部位は,

図 及び図 による。試

験は,7.2 によって行い,長さは,±0.1 mm,可視角度は,±1゜の精度で表示する。

D

max

L

max

α

L

p

頭部最大径 
頭部最大長

可視角度 
19 mm テストバーの突出長

図 1−アングルハンドピースのヘッド部 

α

L

p

可視角度 
44.5 mm テストバーの突出長

図 2−ストレートハンドピースのノーズ部 

6.2

チャック

チャックは,JIS T 5504-1 に規定するバーを装着することができなければならない。スクリューインタ

イプは,6.2.3 

図 に,スナップオンタイプは,6.2.4 の図 に示す寸法に適合しなければならない。

6.2.1

引抜力及び静的伝達力並びに挿入力

6.2.1.1

引抜力及び静的伝達力


4

T 5907

:2011

バー引抜力及び静的伝達力は,7.3.1 及び 7.3.2 によって試験したとき,

表 又は表 を満足しなければ

ならない。ただし,スクリューインタイプは,時計回り方向の静的伝達力とする。

表 1−チャックのバー引抜力及び静的伝達力

チャックの種類

テストバーの種類

引抜力

N

静的伝達力

N・cm

MC 1(CA 用) 45 以上 2.0 以上 
PC,LC 1(CA 用) 45 以上 4.0 以上 
MC,PC 2(HP 用) 45 以上 2.0 以上

メタル FG,MC,PC 3(FG 用) 22 以上 1.6 以上

注記  カッコ内の CA 用はアングルハンドピース用,HP 用はストレートハンドピース用,

FG 用はフリクショングリップ用の軸部形式を表す。

表 2−バー引抜力及び静的伝達力

タイプ

テストバーの種類

引抜力

N

静的伝達力

N・cm

スクリューインタイプ

4

 45 以上 4.0 以上

スナップオンタイプ

− 45 以上 4.0 以上

6.2.1.2

挿入力

メタル FG チャックのバー挿入力は,7.3.1 によって試験したとき,45 N 以下でなければならない。

6.2.2

偏心

総合的なバーの振れは,7.3.3 によって試験したとき,負荷のかからない状態で,ハンドピースの外装を

基準にして 0.08 mm 以下でなければならない。スクリューインタイプ及びスナップオンタイプは,0.15 mm

以下とする。

6.2.3

スクリューインタイプ装着部の寸法

スクリューインタイプ装着部の寸法及び許容差は,

図 による。

単位  mm

(  )は参考寸法である。

図 3−スクリューインタイプ

6.2.4

スナップオンタイプ装着部の寸法

スナップオンタイプ装着部の寸法及び許容差は,

図 による。


5

T 5907

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単位  mm

(  )は参考寸法である。

図 4−スナップオンタイプ

6.3

冷却水及び冷却空気の供給

6.3.1

注水冷却

切削部位を冷却するシステムを備えているハンドピースは,7.4.2 a)  によって試験したとき,0.2 MPa の

供給圧で少なくとも 50 mL/min で切削部位に注水できなければならない。

6.3.2

空気冷却

空気冷却装置を備えているハンドピースは,7.4.2 b)  によって試験したとき,少なくとも 1.5 L/min で切

削部位に空気を供給できなければならない。

6.3.3

スプレー冷却

水及び空気を同時にスプレー状態で供給する構造のハンドピースは,スプレーを切削部位に供給できな

ければならない。7.1 によって目視検査を行う。

6.4

ハンドピースの接続

ハンドピース後部(シース部)のモータとの接続に必要な外形,寸法及び許容差は,JIS T 5904 による。

なお,ギアードアングルハンドピースをストレートハンドピースに接続できる場合,接続に関する寸法

及び許容差は,JIS T 5901 による。

6.5

滅菌

ハンドピースは,製造販売業者が推奨する滅菌処理を最低 250 回加えても,故障などの劣化の兆候を示

してはならない。7.1 によって目視検査を行う。

6.6

温度上昇

ハンドピースは,7.5 によって試験したとき,その接触可能な外面の温度上昇は,20  ℃を超えてはなら

ない。

6.7

耐食性

ハンドピースの構成材料は,7.6 によって試験したとき,容易に識別できる腐食があってはならない。7.1

によって目視検査を行う。

6.8

照明用電源

照明付ハンドピースの照明用電源は,JIS T 0601-1 の 2.4.3[SELV(安全特別低電圧)

]に規定する安全

特別低電圧とし,JIS T 0601-1 の 19.(連続漏れ電流及び患者測定電流)

JIS T 0601-1 の 20.(耐電圧)

,及


6

T 5907

:2011

び JIS T 0601-1 の 57.10(沿面距離及び空間距離)の規定による。試験は,7.7 による。

7

試験

この試験は,形式試験とし,各モデルの少なくとも 1 本のハンドピースについて試験を行う。また,操

作手順は,製造販売業者の取扱説明書による。

7.1

目視検査

目視検査は,拡大せず,健常視力によって行わなければならない。

7.2

ヘッドの寸法

7.2.1

器具

器具は,次による。

a)

長さを 0.01 mm 単位で測定できるもの(例えば,マイクロメータなど。

b)

可視角度を±1°単位で測定できる角度計。

c)

図 に示すテストバー。真直度 2.5 μm 以内,硬さ 610 HV 5 以上のものとする。

単位  mm,表面粗さ  (Ra)  の単位  μm

a)

  テストバー

b)

  テストバー

c)

  テストバー

図 5−テストバー


7

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単位  mm,表面粗さ  (Ra)  の単位  μm

d)

  テストバー

図 5−テストバー(続き)

7.2.2

試験手順

テストバーをチャックの基底部まで差し込み,

図 に示した各部位の寸法を測定する。

7.3

チャック

7.3.1

引抜力及び挿入力

7.3.1.1

器具

使用する器具は,次による。

a)

引抜力及び挿入力を±0.5 N の精度で測定できる測定装置(置き針式ばねばかりなど)

b)

図 に示すテストバー。真直度 2.5 μm 以内,硬さ 610 HV 5 以上のもの。

7.3.1.2

試験手順

ハンドピースにテストバーを装着し,最大回転速度で最低 10 秒間作動させた後,回転速度が 50  %以下

に下がるまでテストバーに負荷(トルク)をかける。その後,回転を停止させて,測定装置を用い,テス

トバーを引き抜くのに要する力を測定する。スナップオンタイプは,回転突起部をテストバーとみなし,

同じ手順で引き抜くのに要する力を測定する。次に,メタル FG の場合,テストバーをハンドピースに再

度挿入し,挿入に要する力を測定する。

7.3.2

静的伝達力

7.3.2.1

器具

使用する器具は,停止トルクを±10  %の精度で測定できるトルク計又はダイナモメータ。

7.3.2.2

試験手順

ハンドピースにテストバーを装着し,最大回転速度で最低 10 秒間作動させた後,回転速度が 50  %以下

に下がるまでテストバーに負荷(トルク)をかける。その後,回転を停止させて,

表 に規定する数値の

負荷を加え,テストバーのスリップの有無を調べる。スナップオンタイプは,回転突起部をテストバーと

みなし,同じ手順でスリップの有無を調べる。

7.3.3

偏心

7.3.3.1

器具

使用する器具は,次による。

a)

テストバーの偏心量を±10  %の精度で測定できる非接触測定器具。

b)

図 に示すテストバー。真直度 2.5 μm 以内,硬さ 610 HV 5 以上のものとする。

7.3.3.2

試験手順

ハンドピースにテストバーを装着し,最大回転速度でハンドピースを作動させる。ハンドピースの先端

から 6 mm 離れたテストバー上の点で,最大偏心量を測定する。スナップオンタイプは,回転突起部をテ

ストバーとみなし,最大偏心量を測定する。


8

T 5907

:2011

7.4

冷却水及び冷却空気の供給

7.4.1

器具

使用する器具は,次による。

a)

冷却水量を±5  %の精度で測定できる容量測定器。

b)

冷却空気流量を±5  %の精度で測定できる流量計。

c)

ホースジョイント部で,空気及び水の供給圧力を±5  %の精度で測定できる圧力計。

7.4.2

試験手順

試験手順は,次による。

a)

冷却水量の測定  水の供給圧力をハンドピースの接続部で 0.2 MPa に調節し,ハンドピースを 1 分間

作動させ,容量測定器に吐出した冷却水量を測定する。

b)

冷却空気流量の測定  空気の供給圧力をハンドピースの接続部で 0.2 MPa に調節し,流量計を連結し,

ハンドピースを 1 分間作動させ,空気流量を測定する。

7.5

温度上昇

7.5.1

器具

使用する器具は,次による。

表面温度を±2  %の精度で測定できる接触温度計。

7.5.2

試験手順

無負荷最高回転速度でハンドピースを 3  分間作動させる。その後,ヘッドとハンドピースの外面で最大

温度上昇値を測定する。この試験は,20±2  ℃の環境温度で実施する。

7.6

耐食性

耐食性試験は,次によるほか,ISO 13402 によって行ってもよい。

7.6.1

器具

使用する器具は,蒸気温度 132±2  ℃及び蒸気圧 0.2 MPa で操作できる高圧蒸気滅菌器(オートクレー

ブ)

7.6.2

試験手順

高圧蒸気滅菌器を蒸気温度 132±2  ℃,蒸気圧 0.2 MPa に設定し,10 分間高圧蒸気滅菌を行う。ハンド

ピースを高圧蒸気滅菌器から取り出し,空気中で室温になるまで放置する。

なお,

高圧蒸気滅菌の後,

乾燥のために庫内温度を上昇させてはならない。

この操作を 10 回反復した後,

ハンドピース構成材料の腐食の有無を目視で調べる。

7.7

照明用電源

7.7.1

漏れ電流の試験手順

照明用電源に照明付ハンドピースを接続し,JIS T 0601-1 の 4.10(湿度前処理)によって湿度前処理を

行った後,JIS T 0601-1 の 19.4(試験)によって,接地漏れ電流,外装漏れ電流及び患者漏れ電流を測定

する。

7.7.2

絶縁及び耐電圧の試験手順

照明用電源に照明付ハンドピースを接続し,JIS T 0601-1 の 4.10(湿度前処理)によって湿度前処理を

行った後,JIS T 0601-1 の 20.4(試験)によって,耐電圧試験を行う。

なお,試験電圧は,500 V とする。


9

T 5907

:2011

8

取扱説明書

JIS T 0601-1

の 6.8.2(取扱説明書)の a)  及び d)  による。ハンドピースには,操作方法,保守点検,注

油,使用上の注意,安全対策などを記載した取扱説明書及び添付文書を添付しなければならない。

なお,少なくとも次の情報が含まれていなければならない。また,ヘッド及びノーズ部の寸法も含まれ

ることが望ましい。

a)

製造販売業者の名称及び住所

b)

製品の販売名又は商標

c)

無負荷最高回転速度[min

1

(回転数/分)

d)

バーの装着長さ (mm)(JIS T 5504-1 参照)

e)

使用可能なバーの最大長さ及び最大作業部径 (mm)

f)

滅菌方法

g)

バーのタイプ及びシャンクの寸法 (mm)

h)

使用可能なその他のハンドピース(該当する場合)

i)

推奨する空気圧の下での毎分当たりの空気消費量 (L/min)

j)

ハンドピース及びバー交換工具の滅菌可能性並びに可能な場合はその方法。

k)

保守点検,清掃及び消毒の方法並びに注意事項

l)

ギア比率

m)

照明付ハンドピースの場合には,その表示及び電球交換に関する注意事項及び概略の電気配線図。

n)

高圧蒸気滅菌を行うに当たり,品質を保つために必要な定期的保守の方法,その頻度及び注意事項。

o)

スナップオンタイプの場合には,製造販売業者が推奨する歯磨カップの情報。

9

表示

ハンドピース本体には,次の事項を表示しなければならない。

a)

製造販売業者の名称,商標又はその略号

b)

製造番号又は製造記号

c)

製品の名称又は略称

d)

高圧蒸気滅菌処理可能の表示(JIS T 5507 参照)

10

包装

輸送によって,ハンドピースの損傷が生じないよう包装することが望ましい。また,包装には,次の事

項を表示しなければならない。

a)

箇条 の a),b)  及び c)

b)

法定表示事項


10

T 5907

:2011

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS T 5907 : 2011

  歯科用ハンドピース−ストレート及びギアードアングルハン

ドピース

ISO 7785-2 : 1995

,Dental handpieces−Part 2 : Straight and geared angle handpieces

(Ⅰ) JIS の規定 

(Ⅲ)  国際規格の規定 

(Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

箇条番号

及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格
番号 

箇条

番号 

内容

箇条ごと

の評価 

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

1  適用範囲

1

一致

2  引用規格

3

定義

変更

ISO

規格は,ISO 1942-3 による

としている。JIS はチャック関連
用語の定義を追加した。

技術的差異はない。

3  用語及び定

本体に使用する用語の

定義

4

分類

削除

JIS

では分類を削除。

ギア比による分類は要求事項に無関
係であり,現行 JIS に従い削除した。

4  材料

構成材料への要求事項 5.1

設計一般

(材料)

変更

JIS

では要求を 望ましい から

なければならない

とした。

材料の滅菌,耐食性については,JIS

ISO

規格とも他の要求事項にあり,

望ましい

では整合しない。ISO

に提案の予定。

5  形状及び構

操作性及び保守点検へ
の要求事項

5.1

設計一般 
(形状及び構造)

一致

6  寸法及び性
能 
6.1  ヘ ッ ド 部
及びノーズ部
の寸法

 
ヘッド部及びノーズ部

の寸法表示のための用

5.1

設計一般 
(ヘッド部及びノーズ

部の寸法)

一致

6.2  チャック

チャックの引抜力,挿
入力及び静的伝達力の

要件,チャック偏心量
の要件

5.2

JIS

にほぼ同じ。

追加

スクリューインタイプ・スナップ
オンタイプの要求事項を追加。

スクリューインタイプ・スナップオ
ンタイプをストレート及びギアード

アングルハンドピースに含めて規格
を改正した。ISO に提案の予定。

10

T

 59

07

20
1

1

10

T 5

9

0

7


20
1

1


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T 5907

:2011

(Ⅰ) JIS の規定 

(Ⅲ)  国際規格の規定 

(Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号 

箇条
番号 

内容

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

6.3  冷 却 水 及
び冷却空気の
供給

 5.3

一致

6.4  ハ ン ド ピ
ースの接続

ハンドピースとモータ
本体の接続方式

5.4

JIS

にほぼ同じ。

追加

アングルハンドピースの接続要
求事項を追加。

ISO

規格第 2 版では,削除された要

求事項だが,我が国では使用されて
いるため JIS には残した。

6.5  滅菌

5.6

一致

6.6  温度上昇

 5.7

一致

6.7  耐食性

5.8

一致

6.8  照 明 用 電

 5.9

一致

・サンプリング 6

サンプリング

一致

JIS

では 7 に包含。

 
・  目視 
・  ヘッドの寸法測定 
・  チャック試験

試験方法 
・  JIS に同じ。 
・  JIS に同じ。 
・  JIS にほぼ同じ。

ただし,チャック試
験手順の一部が JIS
と異なる。

 
一致 
一致 
追加

 
 
 
・  静的伝達力試験の手順を JIS

では具体化した。 
スクリューインタイプ・スナ
ップオンタイプの試験手順
を追加した。

 
 
 
・  ISO 規格の静的伝達力試験手順

は,JIS では引抜試験と整合させ
規定した。ISO に提案の予定。ス
クリューインタイプ・スナップオ
ンタイプに関しても ISO に提案
の予定。

7  試験

・  冷却水及び冷却空

気の供給

・  温度上昇試験 
・  耐食性試験

7

・  JIS に同じ。 
 
・  JIS に同じ。 
・  JIS にほぼ同じ。

ただし,耐食性試験
の温度

・  圧力条件が JIS と異

なる。

一致 
 
一致 
選択

 
 
 
・  耐食性試験に用いる高圧蒸

気滅菌器の温度条件などを

JIS

では変更した。熱量条件

を同等にするために時間を
10 分とした。また,ISO 13402
の試験条件を選択できるよ
うにした。

 
 
 
・  高圧蒸気滅菌器の試験温度条件

などを,我が国で一般的な 132±
2  ℃(ISO 規格では 136±2  ℃)
とした。ISO 規格と整合の予定は
ない。

11

T

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1

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07

20
1

1


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T 5907

:2011

(Ⅰ) JIS の規定 

(Ⅲ)  国際規格の規定 

(Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号 

箇条
番号 

内容

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

7  試験 
(続き)

・照明用電源

・  JIS に同じ。

一致

8  取扱説明書

 8

一致

9  表示

9

一致

10  包装

包装への表示事項

10

JIS

にほぼ同じ。

ただし,法定要求事項は
ない。

追加

薬事法に基づく法定要求事項を
追加した。

薬事法の規定であり,ISO 規格との
整合は不可能。

 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 7785-2 : 1995,MOD 

関連する法規

薬事法

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致 技術的差異がない。

−  削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更 国際規格の規定内容を変更している。

−  選択 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。 

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