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T 5504-1 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本歯科材料工業協同組合 (JDMA) から工

業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生

労働大臣が制定した日本工業規格である。これによって,JIS T 5504 : 1993 は廃止され,この規格に置き

換えられる。

制定に当たっては,国際規格に整合した日本工業規格を作成するため,ISO 1797-1 : 1992, Dental rotary

instruments

−Shanks−Part 1 : Shanks made of metals を基礎として用いた。

JIS T 5504-1

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS T 5504

の規格群には,次に示す部構成がある。

JIS

T

5504-1

  歯科用回転器具−軸−第 1 部:金属製

JIS

T

5504-2

  歯科用回転器具−軸−第 2 部:プラスチック製


日本工業規格

JIS

 T 5504-1

: 2001

歯科用回転器具−軸−

第 1 部:金属製

Dental rotary instruments

−Shanks−

Part 1 : Shanks made of metals

序文  この規格は,1992 年に第 1 版として発行された ISO 1797-1, Dental rotary instruments−Shanks−Part 1 :

Shanks made of metals

並びに Amendment 1 (1997)  を元に,対応する部分について原国際規格を翻訳し,技

術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,歯科用回転器具の軸(以下,軸という。)の品質,測定方法及び品質管理につ

いて規定する。ただし,個別の規格と相違があるときは,個別規格の規定を優先する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 1797-1 : 1992

  Dental rotary instruments−Shanks−Part 1 : Shanks made of metals (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0651

  触針式表面粗さ測定器

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

3.

軸の種類  軸は,直径及び用途によって次の 4 種類とする。

軸部形式 1:直径 2.35mm  アングルハンドピース用(CA 用)

軸部形式 2:直径 2.35mm  ストレートハンドピース用(HP 用)

軸部形式 3:直径 1.6mm  フリクショングリップ用(FG 用)

軸部形式 4:直径 3.0mm  ストレートハンドピース用(HP 用)

4.

記号及び用語  記号は,図 1∼図 とする。各記号の用語を,次に示す。


2

T 5504-1 : 2001

図 1  軸部形式 

図 2  軸部形式 及び軸部形式 4

図 3  軸部形式 3

5.

品質

5.1

材料  軸の材料は,鋼鉄,タングステンカーバイド又はその他適したものとする。材料の材質及び

処理は,製造業者の裁量によるものとする。

5.2

寸法  軸の寸法及び寸法許容差は,6.1 及び 6.2 によって測定したとき,図 4及び表 に適合しな

ければならない。寸法は,mm で表示する。軸部形式 1,軸部形式 2 及び軸部形式 4 の軸末端形状は,平

たん,円すい(錐)形又は半球形とする。軸部形式 3 の軸末端形状は円すい形又は半球形とし,はめあい

は,h7=−0.01∼0mm とする。


3

T 5504-1 : 2001

図 4  軸部形式 

図 5  軸部形式 2

図 6  軸部形式 3

図 7  軸部形式 


4

T 5504-1 : 2001

表 1  軸の寸法

単位  mm

L

1

最小値

軸部形式 1 及び軸部形式 3

軸の直径

ミニチュア, 
ショート(

1

)

スタンダード,
ロング(

1

)

エキストラロング(

1

)

軸部形式 2

軸部形式 4

1.6 9  11

12

2.35

11(

2

) 12(

2

) 15

又は 30(

3

3

15

又は 30(

3

)

(

1

)

ミニチュア(極短)

,ショート(短)

,スタンダード(標準)

,ロング(長)及びエ

キストラロング(極長)は,歯科用回転器具における全長の分類による名称を表
す。

(

2

)

軸部が 13.5mm 以上であっても,L

1

が 13.5mm までは直径が 2.35mm を超えてはな

らない。

(

3

)

スタンダード(標準)は,一般に 30mm である。特別な回転装置のために 15mm

のものもある。

5.3

表面粗さ  表面粗さは,JIS B 0651 によって測定したとき,中心線平均粗さが,図 4に適合しな

ければならない。表面粗さは,

µm で表示する。

5.4

硬さ  硬さは,JIS Z 2244 によって測定したとき,ビッカース硬さが,250HV5 以上でなければなら

ない。

5.5

表示  表示をする場合には,軸長 L

1

から外れた部分に施す。軸長 L

1

の範囲に表示を施す場合には,

軸の有効径を超えてはならない。表示は,消毒及び清掃に耐えなければならない。

なお,消毒方法は,製造業者の指示による。

6.

試験方法

6.1

軸の直径  軸の直径の測定は,定期的に校正されたタングステンカーバイドリングゲージ又は 1

µm

まで読みとれるマイクロメータを用いて行う。軸の直径 d

1

は,軸の長さ L

1

に沿って測定する。

6.2

その他の寸法  その他の寸法の測定は,タングステンカーバイド面をもつゲージ,ノギス,マイク

ロメータ,又は工具顕微鏡若しくは投影機を用いて行う。

7.

品質管理

7.1

軸の形式  軸の形式は,品質管理の目的より,3.軸の種類の形式に示されたように分類されなければ

ならない。

7.2

欠点  重欠点(

4

)

は,

表 に示す。軽欠点(

5

)

は,

表 に示されていない寸法とする。

(

4

)

重欠点とは,回転器具の操作を妨げるもの。

(

5

)

軽欠点とは,回転器具の品質を低下させるもの。

表 2  重欠点

単位  mm

軸の種類

d

1

d

2

L

3

L

4

s

軸部形式 1  >2.35 >1.45 <1.80 <0.85 >1.80

軸部形式 2  >2.35

軸部形式 3  >1.60

<1.59

軸部形式 4  >3


5

T 5504-1 : 2001

7.3

合格品質水準 (AQL)   合格品質水準は,100 単位当たりの欠点数で表示し,その数値を軸の種類別

表 に示す。

表 3  合格品質水準

重欠点 軽欠点

軸の種類

AQL

AQL

軸部形式 1

2.5 6.5

軸部形式 2

2.5 6.5

軸部形式 3

1.5 4.0

軸部形式 4

2.5 6.5

関連規格  JIS B 0021  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公

差表示方式

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS T 5201

  歯科用バー

JIS T 5204

  歯科用マンドレル

JIS T 5208

  歯科用ピーソリーマ

JIS T 5210

  歯科用回転器具−技工用アブレーシブ研削器具

JIS T 5501

  歯科用回転器具−番号表示法

JIS T 5502

  歯科用回転器具−試験方法

JIS T 5503

  歯科用回転器具−寸法及び呼び

JIS T 5505-1

  歯科用回転器具−ダイヤモンド研削器具

          第 1 部:ポイント−寸法,要求事項,表示及び包装

JIS T 5505-2

  歯科用回転器具−ダイヤモンド研削器具

          第 2 部:ディスク

JIS T 5505-3

  歯科用回転器具−ダイヤモンド研削器具

          第 3 部:粒度,呼び及びカラーコード

JIS T 5506-1

  歯科用回転器具−カッター

          第 1 部:技工用スチール切削器具

JIS T 5506-2

  歯科用回転器具−カッター

          第 2 部:技工用カーバイド切削器具

JIS T 5506-3

  歯科用回転器具−カッター

          第 3 部:技工用カーバイド切削器具−ミリング装置用

JIS Z 9015-1

  計数値検査に対する抜取検査手順−第 1 部:ロットごとの検査に対する AQL 指

標型抜取検査方式


 

6

T

 55
04-1 :

 20
01

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS T 5504-1 : 2001

  歯科用回転器具−軸−第 1 部:金属製

ISO 1797-1 : 1992

  歯科用回転器具−シャンク−第 1 部:金属製シャンク

(I)JIS

の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目番号

内容

(II)

国際規格番号

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

1.

適用範囲

歯科用回転器具の軸につ
いて規定。

ISO 1797-1 : 1992

1.

JIS

に同じ。 IDT

2.

引用規格

JIS B 0651 

JIS Z 2244 

 2.

ISO 468 : 1982

ISO 2859-1 : 1989

ISO 3274 : 1975

ISO 4288 : 1985

ISO 6507-1 : 1982

MOD

/変更 JIS を引用。

便宜的に JIS を引用した。

3.

軸の種類

軸部形式 1∼4

3.

JIS

に同じ。 IDT

4.

記号及び用

L

1

L

2

L

3

L

4

d

1

d

2

s

4.

JIS

に同じ。 IDT

5.

品質

材料 
寸法 
表面粗さ

硬さ 
表示

 5.1

5.2

5.3

5.4

5.5

材料 
寸法 
表面粗さ

硬さ 
表示

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT 

6.

サンプリング MOD/削除 JIS では不要とした。

JIS

では,品質管理に含まれている

ため削除した。

6.

試験方法

軸の直径及びその他の寸

法について規定。

 7.

JIS

に同じ。 IDT

7.

品質管理

品質管理,欠点,合格品質

基準について規定。

 8.

JIS

に同じ。 IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD


7

T

 55
04-1 :

 20
01

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −IDT………………… 技術的差異がない。 
    −MOD/削除……… · 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −MOD/変更……… · 国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −MOD………………  国際規格を修正している。


8

T 5504-1 : 2001

JIS

原案作成委員会  構成表

a)

  日本歯科材料工業協同組合 JIS 原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(技術担当理事)

亀  水  忠  茂

亀水化学工業株式会社

(技術委員長)

窪  田  隆  夫

日本歯科材料工業協同組合

(第 1 規格部会長)

河  合  正  勝

株式会社松風

(議長)

安  達      浩

株式会社松風

(委員)

藤  澤  睦  雄

株式会社東洋化学研究所

渡  辺  一  弘

株式会社ジーシー

(用語部会長)

村  松  寛  昭

株式会社ジーシー

(事務局)

前  川  市  男

日本歯科材料工業協同組合

b)

  日本歯科医師会・器材部会材料規格委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

長谷川  二  郎

愛知学院大学歯学部歯科理工学

(副委員長)

庵  原  靖  之

社団法人日本歯科医師会

(委員)

小  田      豊

東京歯科大学歯科理工学

長谷川  晃  嗣

東京歯科大学歯科理工学

宮  川  行  男

日本歯科大学新潟歯学部先端研究センター

加  藤      勇

社団法人日本歯科医師会

梶  山      進

社団法人日本歯科医師会

河  合  正  勝

株式会社松風

野  原      建

石福金属興業株式会社

渡  辺  一  弘

株式会社ジーシー

なお,社団法人日本歯科医師会・器材部会材料規格委員会には,上記委員のほかに原案作成者又は関係

者の立場で次の各氏が参加している。

梅  田  昭  夫

社団法人日本歯科医師会

三  宅  公  雄

社団法人日本歯科医師会

神  成  粛  一

社団法人日本歯科医師会

野  口  八九重

社団法人日本歯科医師会

小  倉  英  夫

社団法人日本歯科医師会

杉  山      勉

社団法人日本歯科医師会

勝  木  紘  一

日本歯科材料器械研究協議会

窪  田  隆  夫

日本歯科材料工業協同組合

安  達      浩

日本歯科材料工業協同組合

(事務局)

輿  石  嘉  弘

社団法人日本歯科医師会


9

T 5504-1 : 2001

医療安全用具部会  歯科材料専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

長谷川  二  郎

愛知学院大学歯学部

淺  井  康  宏

東京歯科大学

庵  原  靖  之

社団法人日本歯科医師会

飯  塚  恵  文

株式会社日本橋徳力松戸事業所

井  堂  孝  純

社団法人日本歯科医師会

梅  田  昭  夫

社団法人日本歯科医師会

小  倉  英  夫

日本歯科大学新潟歯学部

小  田      豊

東京歯科大学

梶  山      進

社団法人日本歯科医師会

勝  木  紘  一

日本歯科材料器械研究協議会

加  藤      勇

社団法人日本歯科医師会

河  合  正  勝

株式会社松風

窪  田  隆  夫

日本歯科材料工業協同組合

倉  田  幸  男

社団法人日本歯科医師会

佐々木  弥  生

厚生労働省医薬安全局医療機器審査管理官

田  中  文  夫

昭和薬品化工株式会社

中  嶌      裕

明海大学

西  川  泰  蔵

工業技術院標準部標準業務課環境生活標準化推進室

野  原      建

石福金属株式会社

三  宅  公  雄

社団法人日本歯科医師会

桃  井  保  子

鶴見大学

渡  辺  一  弘

株式会社ジーシー

(事務局)

宗  像  保  男

工業技術院標準部標準業務課環境生活標準化推進室