>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 T

5416

-1993

歯科用根管スプレッダ

Dental root canal filling spreaders

1.

適用範囲  この規格は,歯科で使う根管スプレッダ(以下,スプレッダという。)について規定する。

なお,加圧部に目盛を施したもの(

1

)

を含む。

(

1

)

加圧部に目盛を施したもののうち,破折の原因となるような目盛付け加工を施していないもの

に限る。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験機

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4314

  ばね用ステンレス鋼線

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS Z 9002

  計数規準型一回抜取検査(不良個数の場合)

(抜取検査その 2)

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

品質

2.1

構造  スプレッダは,一体に成形するか又は作業部と柄部を結合して製作しなければならない。た

だし,結合して製作するスプレッダは,結合部にねじれ又は軸運動を生じることなく,安全,かつ,恒久

的に固定されていなければならない。

2.2

寸法  スプレッダ作業部の形状は図 1,種類及び寸法は表 のとおりとする。


2

T 5416-1993

図 1  形状

表 1  種類及び寸法 

単位 mm

種類

D

0

04

.

0

加圧部 L

1

作業部 L

2

L

3

参考)

色別

010 0.10

015 0.15

020 0.20

025 0.25

030 0.30

035 0.35

040 0.40

045 0.45

050 0.50

055 0.55

060 0.60

最小長さ 16

21

∼31 0.5∼2.0

2.3

外観  スプレッダは,色合い及び光沢が良好であって,きず,さび,ひび,その他の欠点がなく,

仕上げが良好なものでなければならない。特に加圧部は,滑らかに仕上げられていなければならない。

2.4

耐熱性及び耐食性  スプレッダは,4.2 によって試験したとき,外観にさび,変色などがなく,かつ,

変形を生じてはならない。

2.5

硬さ  加圧部の硬さは,4.3 によって試験したとき,ビッカース硬さ (HV) 375∼425 でなければなら

ない。

2.6

弾性及び曲げ強さ  加圧部の復元性は,4.4 によって試験したとき,良好であり,かつ,加圧部にき

裂,折れなどが認められてはならない。


3

T 5416-1993

3.

材料及び加工方法  スプレッダの材料及び加工方法は,次のとおりとする。

(1)

スプレッダ作業部の材料は,JIS G 4303 に規定する SUS420J1,SUS420J2 若しくは JIS G 4314 に規定

する SUS304,又はこれらと同等以上のもの(

2

)

を用いるものとし,柄部は耐熱性,耐食性などをもつ金

属材料又は合成樹脂材を用いるものとする。

なお,ステンレス鋼以外の金属材料を柄部に用いる場合は,必要に応じて JIS H 8617 に規定するめ

っきを施すものとする。

(

2

)

ここでいう“同等以上のもの”とは,製品の品質が確保できる同系統の材料をいう。

(2)

一体に成形されるスプレッダにあっては,JIS G 4303 に規定する SUS420J1,SUS420J2 又はこれらと

同等以上のもの(

2

)

を用いるものとする。

4.

試験

4.1

試験項目  スプレッダの試験項目は,次のとおりとする。

(1)

耐熱性及び耐食性試験

備考  この検査は,JIS Z 9002 によって行う。

(2)

硬さ試験

(3)

弾性及び曲げ試験

4.2

耐熱性及び耐食性試験  耐熱性及び耐食性試験は,次のとおりとする。

(1)

蒸留水を加熱し,沸騰させる。次に,その中にスプレッダを浸し,30 分間煮沸する。時間が経過した

ら加熱を停止し,そのままの状態で 1 時間放置する。その後スプレッダを取り出し,空気中で室温に

なるまで放置する。この操作を 5 回反復した後,スプレッダの外観にさび,変色などがなく,変形を

生じていないかどうかを調べる。

(2)

高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を用いて,蒸気温度 132℃・蒸気圧 0.2MPa {2kgf/cm

2

}

に設定し,

30

分間高圧蒸気滅菌を行う。スプレッダを高圧蒸気滅菌器から取り出し,空気中で室温になるまで放

置する。この操作を 5 回反復した後,スプレッダの外観にさび,変色などがなく,変形を生じていな

いかどうかを調べる。

4.3

硬さ試験  スプレッダ加圧部の中央部分を,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機又はこれ

と同等以上の試験機を用いて測定する。

4.4

弾性及び曲げ試験  加圧部先端の径  (D)  が 0.3mm 以下のものについて図 に示す装置によって試験

を行う。スプレッダ柄部のグリップ部分を装置に固定する。次に,加圧部先端を可動台の中心孔に 5mm

の深さまで挿入できるように調節する。この状態でスプレッダの中心軸に対して 12 時・6 時・9 時・3 時

の各方向に可動台を 5mm 往復運動させ,それぞれ 20 回加圧部を曲げてみる。このとき肉眼で見て,その

復元性は良好であり,かつ,加圧部,支持部にき裂,折れなどがないかどうかを調べる。

なお,可動台は黄銅などの金属又は合成樹脂材を用いるものとし,その中心孔の径は 1.0mm,深さは

5.0mm

とする。


4

T 5416-1993

図 2  弾性及び曲げ試験装置略図

5.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格の名称及び種類による。

例  歯科用根管スプレッダ  010

6.

表示  スプレッダ本体には種類を表示し,また,次の事項を直接の容器に表示しなければならない。

(1)

法定表示事項

(2)

取扱い上の注意事項


5

T 5416-1993

医療安全用具部会  歯科器械専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

大  橋  正  敬

日本大学

小野瀬  英  雄

日本大学

川  和  忠  治

昭和大学

平  澤      忠

鶴見大学

吉  田  隆  一

日本歯科大学

淺  井  康  宏

東京歯科大学

稲  葉  裕  俊

工業技術院標準部

澤      宏  紀

厚生省薬務局

梅  田  昭  夫

日本歯科医師会

太  田  喜一郎

日本歯科医師会

鴨  井  久  一

日本歯科医師会

鶴  木      隆

日本歯科医師会

中  島  博  和

日本歯科医師会

土  生  博  義

日本歯科医師会

石  谷      薫

株式会社ワイデム・ヤマウラ

菅  谷  昭  正

株式会社吉田製作所

中  村  信  一

中村デンタル株式会社

堀  部  俊  郎

ピヤス合資会社

伊  藤  与士郎

株式会社デンテック

大  谷  哲  三

日本歯科器械工業協同組合

(事務局)

柾  谷  栄  吾

工業技術院標準部電気規格課

金  地  隆  志

工業技術院標準部電気規格課