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T 5402 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生大臣が改正した日本工

業規格である。これによって JIS T 5402 : 1979 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に整合した日本工業規格の作成及び日本

工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 7492 : 1997, Dental explorers を基礎と

して用いた。


日本工業規格

JIS

 T 5402

:

2000

歯科用エキスプローラ

Dental explorers

序文  この規格は,1997 年に第 2 版として発行された ISO 7492, Dental explorers を基に作成した日本工業

規格であり,寸法許容差の一部と耐食性及び耐熱性試験の一部(6.4 耐食性及び耐熱性試験の蒸気温度の規

定)を除いて,対応国際規格と整合させ改正した。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,歯科で使うエキスプローラ(以下,エキスプローラという。)について規定す

る。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 7492 : 1997

  Dental explorers

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうち,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4309

  ステンレス鋼線

JIS G 4318

  冷間仕上ステンレス鋼棒

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

ISO 13402 : 1995

  Surgical and dental hand instruments−Determination of resistance against

autoclaving, corrosion and thermal exposure

3.

形状,種類,寸法及び角度  エキスプローラは,作業部と柄部とから構成され,形状については,図

1

,種類,寸法及び角度については,

図 及び表 による。

なお,全長は 178mm 以下でなければならない。


2

T 5402 : 2000

図 1  形状(一例)

図 2  種類,寸法及び角度

表 1  種類,寸法及び角度

寸法 (mm)

角度(度)

種類・番号

b

3

±0.5

h

1

±0.5

h

2

±0.5

r

1

α

±5

β

±5

A (010)

A011

− 4.2 3.8 4  85  −

 A012

4.2

3.8

4 90

B (020)

B021

又は#23

− 2.5 7.5 6  85  −

 B022

1.5

9.0

6 90

C (030)

C031

− 10  3

2

85

 C032

8.2

4.1

2.5

86


3

T 5402 : 2000

寸法 (mm)

角度(度)

種類・番号

b

3

±0.5

h

1

±0.5

h

2

±0.5

r

1

α

±5

β

±5

 C033

9

3

2 80

D (040)

D041

− 9  3  2  60  −

 D042

7.2

3.2

2.5

62

E (050)

E051

− 6  −

− 67 −

 E052

4.5

80

F (060)

F061

− 11.5  −

− 67 −

 F062

12

80

G (070)

G071

又は#18 2  5*

4* 2  125* 38

H (080)

H081

又は#25

− 11

− 11

45

 H082

又は#9  6   11  35

 H083

又は#3  4   11  25

*

種類・番号 G071 又は#18 については,h

1

h

2

の許容差を±1.0,

α

の許容差を±10°とする。

a)

寸法のはかり方  寸法については,表 によって測定する。

表 2  測定部位

寸法

測定点

b

3

ブレードの長さ

ブレードの中心線に対して平行に,ブレードの最先端から

ブレードとシャンクの境界までの距離。

h

1

ブレードの高さ

ブレードの先端から

図 の中心線までの距離。

h

2

シャンクの高さ

シャンクの第一曲げ点の最外側から

図 の中心線までの距

離。

r

1

ブレード半径

ブレード内側の曲率半径

α

ブレードの角度

ブレードの中心線と器具の中心線とがなす角度。

β

オフセット角

平面図に対して 90 度の方向から器具を見た状態で,シャ
ンクの中心線と作業端(第一曲げ点でタンジェント角をな
したところ)の中心線に平行な線との角度(

図 2G 参照)。

図 3  寸法測定点

4.

品質

4.1

外観  エキスプローラは,さび,きず,変色及び変形がなく,3.に規定する形状でなければならない。

また,作業部は,鏡面仕上げ,つや消し仕上げのいずれかに仕上げられており,柄部は,清掃しやすい表

面形状でなければならない。

4.2

マルテンサイト系ステンレス鋼製作業部のビッカース硬さ  作業部のビッカース硬さは,6.2 によっ

て試験したとき,500∼650HVl でなければならない。


4

T 5402 : 2000

4.3

オーステナイト系ステンレス鋼製作業部の引張強さ  作業部の引張強さは,6.3 によって試験したと

き,1 700 MPa 以上でなければならない。

4.4

耐食性及び耐熱性  エキスプローラは,6.4 によって試験したとき,さび及び変色がなく,その外観

が変化してはならない。また,試験後の作業部の硬さは,4.2 に規定する範囲内であるか,又は引張強さが

4.3

に規定する値以上でなければならない。

4.5

作業部と柄部との結合強さ  作業部と柄部とは,6.5 によって試験したとき,緩んではならない。た

だし,この試験は,6.4 の試験の後に行う。

5.

材料  作業部の材料は,JIS G 4303JIS G 4309 及び JIS G 4318 に規定するマルテンサイト系又はオ

ーステナイト系ステンレス鋼を用いるか,若しくはこれらと同等以上の製品の品質が確保できる同系統の

材料とする。

6.

試験

6.1

試験項目  エキスプローラの試験項目は,次による。

a)

ビッカース硬さ試験

b)

引張強さ試験

c)

耐食性及び耐熱性試験

d)

結合強さ試験

6.2

ビッカース硬さ試験  作業部を,JIS Z 2244 に規定する試験方法によって測定する。

6.3

引張強さ試験  作業部を,JIS Z 2241 に規定する試験方法によって測定する。

6.4

耐食性及び耐熱性試験  耐食性及び耐熱性試験は,次によるほか,ISO 13402 の規定によって行って

もよい。

a)

沸騰水中に,エキスプローラを現品のまま浸して,30 分間煮沸する。その後加熱を停止して,そのま

まの状態で 1 時間放置した後,エキスプローラを取り出して空気中で室温になるまで放置する。この

操作を 5 回反復する。次に,倍率が 5 倍以上の拡大鏡で,さび及び変色がないかどうか調べる。

b)

高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を用いて,蒸気温度 132±2℃・蒸気圧 0.2MPa に設定し,30 分間

高圧蒸気滅菌を行う。エキスプローラを高圧蒸気滅菌器から取り出し,空気中で室温になるまで放置

する。この操作を 5 回反復する。次に,倍率が 5 倍以上の拡大鏡で,さび及び変色がないかどうかを

調べる。

6.5

結合強さ試験  結合強さは,次の試験を行い,エキスプローラの作業部と柄部とが緩んでいないか

どうかを調べる。

a)

作業部を柄部から引き抜く方向に,600N の荷重を 5 秒間加える。

b)

作業部と柄部とを 45N・cm のトルクで 5 秒間ねじる。

7.

表示  エキスプローラの柄部には,種類・番号を表示し,直接の容器には,次の事項を表示しなけれ

ばならない。

なお,併せて ISO 規格の種類・番号を表示することが望ましい。

a)

法定表示事項

1)

製造業者名及び所在地

2)

医療用具製造又は輸入許可番号

b)

規格に基づく製品の名称及び種類


5

T 5402 : 2000

c)

製造番号又は製造記号

8.

取扱説明書  エキスプローラの最小単位の包装には,次の事項を記載した取扱説明書が添付又は印刷

されていなければならない。

a)

消毒又は滅菌方法

b)

使用上の注意事項

関連規格  JIS T 5416  歯科用根管スプレッダ

JIS T 5417

  歯科用根管プラガ

JIS T 5418

  歯周ポケットプローブ


6

T 5402 : 2000

日本歯科器械工業協同組合・器械規格委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

堀  部  俊  郎

ピヤス合資会社

山  口  善  男

長田電機工業株式会社

伊  藤  与士郎

株式会社デンテック

中  村  信  一

中村デンタル株式会社

金  子  泰  夫

ピヤス合資会社

藤  原  久  男

株式会社モリタ製作所

長谷川  健  嗣

株式会社吉田製作所

石  谷      薫

株式会社ワイディエム

(事務局)

佐  藤  博  雄

日本歯科器械工業協同組合

社団法人日本歯科医師会・器材部会・器械規格委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

小  倉  英  夫

日本歯科大学新潟歯学部

杉  山      勉

社団法人日本歯科医師会

小野瀬  英  雄

日本大学歯学部

川  和  忠  治

昭和大学歯学部

鶴  木      隆

東京歯科大学

宮  入  裕  夫

東京医科歯科大学医用器材研究所

山  口  善  男

長田電機工業株式会社

藤  原  久  男

株式会社モリタ製作所

長谷川  健  嗣

株式会社吉田製作所

なお,社団法人日本歯科医師会・器械規格委員会には,上記委員のほか,原案作成者,又
は,関係者の立場で次の各氏が参加している。 

梅  田  昭  夫

社団法人日本歯科医師会

三  宅  公  雄

社団法人日本歯科医師会

神  成  粛  一

社団法人日本歯科医師会

野  口  八九重

社団法人日本歯科医師会

長谷川  二  郎

社団法人日本歯科医師会

庵  原  靖  之

社団法人日本歯科医師会

勝  木  紘  一

日本歯科材料器械研究協議会

堀  部  俊  郎

日本歯科器械工業協同組合

伊  藤  与士郎

日本歯科器械工業協同組合

中  村  信  一

日本歯科器械工業協同組合

金  子  泰  夫

日本歯科器械工業協同組合

石  谷      薫

日本歯科器械工業協同組合

輿  石  嘉  弘

社団法人日本歯科医師会事務局