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日本工業規格

JIS

 T

5301

-1993

歯科用ラバーダムクランプ

Dental rubber dam clamps

1.

適用範囲  この規格は,歯科のラバーダム防湿に使うラバーダムクランプ(以下,クランプという。)

について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4313

  ばね用ステンレス鋼帯

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS Z 9002

  計数規準型一回抜取検査(不良個数の場合)

(抜取検査その 2)

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

種類  クランプの種類は,前歯上がく(顎)用,前歯下がく用,小きゅう(臼)歯上がく用,小きゅ

う歯下がく用,大きゅう歯上がく用及び大きゅう歯下がく用の 6 種類とする。

3.

品質

3.1

構造  クランプは,ラバーダムシートを使用してラバーダム防湿を行う際に,歯に適合しラバーダ

ムシートの挙上脱離が防止され,術部の視野が明りょうになる構造とする。

また,クランプかんし(鉗子)用の穴は,直径 2.0mm 以上の大きさとする。

3.2

形状  クランプの形状の一例を,図 に示す。

図 1  形状


2

T 5301-1993

3.3

外観  クランプは,色合い及び光沢が良好であって,きず,さび及びまくれがなく,仕上げが良好

なものでなければならない。

3.4

把持力  クランプは,5.2 によって試験したとき,15N {1.53kgf}  ∼80N {8.16kgf}  の把持力でなけれ

ばならない。

3.5

耐熱性及び耐食性  クランプは,5.3 によって試験したとき,外観にさび及び変色を発生してはなら

ない。

4.

材料  クランプの材料は,JIS G 4305 又は JIS G 4313 に規定する材料を用いるものとする。めっきを

施す場合は,JIS H 8617 に規定するめっきを施すものとする。

5.

試験

5.1

試験項目  クランプの試験項目は,次のとおりとする。

(1)

把持力試験

(2)

耐熱性及び耐食性試験

備考  これらの検査は,JIS Z 9002 によって行う。

5.2

把持力試験  クランプの把持力試験は,JIS G 4303 に規定する SUS 303 を用い,表 に示す直径に

仕上げた質量 80g の丸鋼の装着部に,クランプを

図 に示すように装着し,クランプかんし用の穴を図 2

の A 方向(水平方向)に広げ,丸鋼が脱落したときの力を測定する。この力を把持力とする。

表 1  クランプの種類による丸鋼の装着部の直径

種類

直径  (d)

前歯下がく用

    6.0

前歯上がく用

    6.5

小きゅう歯下がく用

    8.0

小きゅう歯上がく用

    9.5

大きゅう歯下がく用

10.5

大きゅう歯上がく用

11.0


3

T 5301-1993

図 2  把持力試験法

5.3

耐熱性及び耐食性試験  耐熱性及び耐食性試験は,次のとおりとする。

(1)

蒸留水を用いて加熱し,沸騰させる。次に,その中にクランプを浸し,30 分間煮沸する。時間が経過

したら加熱を停止し,そのままの状態で 1 時間放置する。その後,クランプを取り出し,空気中で室

温になるまで放置する。この操作を 5 回反復した後,クランプの外観を目視によって調べる。

(2)

高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を用いて,蒸気温度 132℃・蒸気圧 0.2MPa {2kgf/cm

2

}

に設定し,

30

分間高圧蒸気滅菌を行う。クランプを高圧蒸気滅菌器から取り出し,空気中で室温になるまで放置

する。この操作を 5 回反復した後,クランプの外観を目視によって調べる。

(3)

製造業者の指定する方法で消毒を行う。この操作を 5 回反復した後,クランプの外観を目視によって

調べる。

6.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格の名称及び種類による。

例  歯科用ラバーダムクランプ  前歯上がく用

7.

表示  クランプには,直接の容器に次の事項を表示しなければならない。

(1)

法定表示事項

(2)

規格の名称及び種類

(3)

清掃及び消毒方法

関連規格  JIS B 0601  表面粗さの定義と表示


4

T 5301-1993

医療安全用具部会  歯科器械専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

大  橋  正  敬

日本大学

小野瀬  英  雄

日本大学

川  和  忠  治

昭和大学

平  澤      忠

鶴見大学

吉  田  隆  一

日本歯科大学

淺  井  康  宏

東京歯科大学

稲  葉  裕  俊

工業技術院標準部

澤      宏  紀

厚生省薬務局

梅  田  昭  夫

日本歯科医師会

太  田  喜一郎

日本歯科医師会

鴨  井  久  一

日本歯科医師会

鶴  木      隆

日本歯科医師会

中  島  博  和

日本歯科医師会

土  生  博  義

日本歯科医師会

石  谷      薫

株式会社ワイデム・ヤマウラ

菅  谷  昭  正

株式会社吉田製作所

中  村  信  一

中村デンタル株式会社

堀  部  俊  郎

ピヤス合資会社

伊  藤  与士郎

株式会社デンテック

大  谷  哲  三

日本歯科器械工業協同組合

(事務局)

柾  谷  栄  吾

工業技術院標準部電気規格課

金  地  隆  志

工業技術院標準部電気規格課