>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 S

6016

-1991

スタンプ台

Stamp pads

1.

適用範囲  この規格は,金属製又はプラスチック製容器に,インキを吸収させた吸蔵体で構成された

印床をもつ一般の事務に使用するスタンプ台(以下,スタンプ台という。

)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,付表 に示す。

2.

種類  スタンプ台の種類は,大きさとインキの色によって,表 のとおりとする。

表 1  スタンプ台の種類

号数

1

号(1) 2 号(2) 3 号(3) 4 号(4)

呼称

小形(小)

中形(中)

大形(大)

特大形(特大)

インキ含有量

g

6

以上 12 以上 19 以上 45 以上

縦 37∼44 53∼60

61

∼ 73

 86

∼ 95

大きさ
による

種類

盤面寸法

mm

横 55∼66 87∼96 102∼117 137∼147

インキの色による種類

黒,赤,朱色,緑,あい(藍)色,紫

備考  盤面寸法は参考値とする。

3.

品質  スタンプ台の品質は,5.によって試験し表 の規定に適合しなければならない。

表 2  スタンプ台の品質

項目

品質

試験方法

色度

表 に適合すること。

5.3

耐光性

変退色が JIS L 0804 で判定し,3 号以上であること。

5.4

耐にじみ性

印影は均一で,にじみが目立たないこと。

5.5

耐転写性

転写の形跡が著しく目立たないこと。

5.6

インキ蒸発残分 80%以上であること。

5.7

耐衝撃性

各部のはめあいに異常がないこと。

5.8

ふたの開閉性

ふたと本体のはめあいに異常がないこと。

5.9

ホルムアルデヒドの放出量 5mg/似下

 5.10


2

S 6016-1991

表 3  色度

色名

基準の色

許容範囲

H V/C

ΔH

ΔV

ΔC

黒 N2.5  − N3.0 以下

5R

4.5/14.0

±1.0

±0.5 12.0 以上

朱色

8R

5.5/13.0

±1.0

±0.5 11.0 以上

緑 2.5G      3.5/

8.0

±2.5

±0.5

6.0

以上

あい色 7.5PB

3.0/

8.0

±2.5

±0.5

6.0

以上

紫 2.5P

    2.5/ 7.0

±2.5

±0.5

3.0

以上

備考1.  色の表示記号の定め方は,JIS Z 8721に規定する方

法による。

2.

色の許容範囲

ΔH,Δ及びΔは,それぞれ基準の

色からの色相差,明度差及び彩度差を表す。

4.

材料  スタンプ台に使用する主な材料は,次のとおりとする。

(1)

容器

(a)

プラスチック材料にあっては,衝撃及びインキに対して強いものを使用すること。

(b)

金属材料にあっては,さび止め処理を施した金属板で,厚は 0.25mm 以上のものを用いること。

(2)

吸蔵体  吸蔵体は,フェルト(羊毛混入率 70%以上)又はこれと同等以上の材質のものであり,厚さ

は 5mm 以上とする。

(3)

表面布  表面布は,綿布(40 番単糸以上の綿糸で,たて・よこ平均の打込本数が 5cm 当たり 170 本以

上)又はこれと同等以上の材質のものであること。

(4)

インキ

(a)

変質及び悪臭の発生がなく,印材ゴムなどを侵さないものであること。

(b)

有害物質(

1

)

を成分とする原材料を使用してはならない。

(

1

)

有害物質とは,毒物及び劇物取締法(昭和25年法律第303号)に規定する毒物及び劇物をいう。

5.

試験方法

5.1

試験の一般条件  試験は特に規定がない限り,JIS Z 8703 に規定する常温・常湿[温度 20±15℃,

湿度 (65±20) %]で行う。

5.2

数値の丸め方  試験結果は,規定の数値より 1 けた下の位まで求めて,JIS Z 8401 によって丸める。

5.3

測色試験  測色試験は,試験片(

2

)

を作成してから 3 時間後に JIS Z 8722 によって測定するか,又は

試験片(

2

)

と標準見本(

3

)

とを,JIS Z 8723 によって比較する。

(

2

)

試験片の作り方 JIS S 9016に規定される彫刻用印材ゴム又はこれと同等のゴムで作成した直径

20mm

のゴム印を用いて,スタンプ台に約30N の荷重で5秒間押してインキを付着させ,JIS P 

3301

に規定される図画用紙 A1の坪量180∼200g/m

2

の用紙に,約49N の荷重で5秒間押印し5分間

放置し,この操作を3回繰り返したもの。

(

3

)

(

2

)

の試験片と同様な方法で作成したものを,JIS Z 8722 によって測定し,

表 に適合したも

の。


3

S 6016-1991

5.4

耐光性試験  耐光性試験は,JIS L 0841 に規定する試験方法によって,5.3 の注(

2

)

と同じ方法で作成

した試験片をブルースケールの 2 級が標準退色するまで露光する。この場合,変退色の判定は,JIS L 0801

の 10.(判定)に規定する判定方法による。

試験片の露光には促進試験機を用いてもよい。その場合は,JIS B 7754 又は JIS B 7751 に規定する試験

機によって,試験片をブルースケールの 2 級が標準退色するまで露光し,同様に判定する。

5.5

耐にじみ性試験  耐にじみ性試験は,乾式 PPC 用紙に,JIS Z 8305 の 3.(大きさ)に規定する 12 ポ

イントの活字で作った“日本工業規格”のゴム印を 2 回繰り返してインキを均一に付着させ押印し,1 分

間放置後にじみの状態を目視によって調べる。

5.6

耐転写性試験  耐転写性試験は,5.5 の耐にじみ性試験と同様な方法で押印した試験片を作成し,4

分後に同紙を折り曲げその印影部分に,底面が直径約 50mm,質量 500g のおもり(錘)を圧着させ,1 分

間放置した後,両紙を離し,重ねた紙にその印影の転写の有無を調べる。

5.7

インキ蒸発残分試験  インキ蒸発残分試験は,インキ 20g を試料とし,表面積 55cm

2

(円筒であれば

直径 8.36cm)の容器に入れ,これを 100℃の恒温乾燥器に入れて 30 分間放置後取り出し,最初の質量と試

験後の質量とを測定し,次の式によって残分率を算出する。

100

1

2

×

=

m

m

d

ここに,

d

蒸発残分率

 (%)

m

1

乾燥前の質量

 (g)

m

2

乾燥後の質量

 (g)

5.8

耐衝撃性試験  耐衝撃性試験は床上に JIS A 5705 に規定する半硬質コンポジションビニル床タイル

(厚さ

2mm

)を置き,スタンプ台の盤面を上にして床面と平行に保ち,床上

1m

の高さから

1

回落下させ,

各部のはめあいに異常がないかどうかを調べる。

5.9

ふたの開閉性試験  ふたの開閉性試験は,ふたの開閉を

10 000

回行った後,ふたと本体のはめあい

に異常がないかどうかを調べる。

5.10

ホルムアルデヒドの放出量試験  ホルムアルデヒドの放出量試験は,ホルムアルデヒドを捕集した

試料溶液を用いて定性方法又は定量方法によって行う。この場合,定性方法によって紫が現れた場合は,

定量方法の試験を行う。

(1)

ホルムアルデヒドの捕集  内径

240mm

のデシケータ(

4

)

の底部に,

300ml

の水(

5

)

を入れた直径

12cm

高さ

6cm

の結晶皿を置き,その上に金網を敷き,ふたを取り外した直後のスタンプ台を金網に載せ,

20

25

℃で

24

時間放置して,放出されるホルムアルデヒドを水に吸収させ試料溶液とする。

(

4

)

JIS R 3503

に規定するデシケータ。

(

5

)

ここでいう水とは,蒸留水又はイオン交換水であって,この水を試薬類の調整,器具類の洗浄

及び試験操作のすべてに用いる。

(2)

ホルムアルデヒドの定性方法  試験管に試料溶液

1ml

を採り,これに硫酸(

6

)

3ml

を徐々に加えて振り

混ぜた後,新たに調整したクロモトロープ酸二ナトリウムの

2%

溶液(

7

)

1

滴加えて振り混ぜ,沸騰

水浴中で

10

分間加熱し,紫(

8

)

が現れるかどうかを調べる。

なお,この場合,空試験を平行して行う。

(

6

)

JIS K 8951

に規定する硫酸。

(

7

)

JIS K 8316

に規定するクロモトロープ酸二ナトリウム

2g

を水に溶かして

100ml

としたもの。


4

S 6016-1991

(

8

)

ホルムアルデヒドが存在すれば紫が現れる。

(3)

ホルムアルデヒドの定量方法

(a)

(1)

の試料溶液

10ml

を共栓三角フラスコに採り,アセチルアセトン

-

酢酸アンモニウム溶液(

9

)

10ml

を加えて振り混ぜる。

(b)

これを

60

65

℃の水浴中で

10

分間加熱する。

(c)

冷却後,溶液の一部を吸収セル

 (10mm)

に移し,波長

415nm

付近の吸光度を水を対照液として光電

分光光度計又は光電光度計で測定する。

(d)

空試験として水

10ml

を共栓三角フラスコに採り,(a)(c)の操作を行って吸光度を求め,試料につ

いて得た吸光度を補正する。

(e)

検量線からホルムアルデヒドの量を求め,試料溶液中のホルムアルデヒドの濃度

 (mgHCHO/

l

)

を算

出する。

(

9

)

JIS K 0102

29.1(1)(b)(アセチルアセトン−酢酸アンモニウム溶液)に規定する方法で調製し

たもの。

(

10

)

JIS K 0102

の 29.1(1)(f)(ホルムアルデヒド標準液)に規定する方法で調製したもの。

備考

検量線の作成  ホルムアルデヒド標準液

 (0.0lmgHCHO/ml)

(

l0

)

0.6

6ml

を共栓三角フラスコに

段階的に採り,水を加えて

10ml

とし,(a)(d)の操作を行って,ホルムアルデヒドの量と吸光

度との関係を示す線を作成する。

6.

検査  スタンプ台は,3.の規定に適合するかどうかを検査する。この場合,検査は,合理的な抜取り

によって行ってもよい。

7.

表示  スタンプ台には,見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。

(1)

種類(

11

)

  1

号  黒,小形  黒,

1

黒,小  黒など

2

号  黒,中形  黒,

2

  黒,中  黒など

(2)

製造業者名又はその略号

(3)

製造年月又はその略号

(

11

)

大きさによる種類は,号数又は呼称のいずれかで表示し,インキの色による種類は,色名の代

わりに容器に色彩による表示をしてもよい。

付表 1  引用規格

JIS A 5705

  ビニル床タイル

JIS B 7751

  紫外線カーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機

JIS B 7754

  キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機

JIS K 0102

  工場排水試験方法

JIS K 8316

  クロモトロープ酸二ナトリウム(

2

水和物)

(クロモトローブ酸二ナトリウム)

(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS L 0801

  染色堅ろう度試験方法通則

JIS L 0804

  変退色用グレースケール

JIS L 0841

  日光に対する染色堅ろう度試験方法


5

S 6016-1991

JIS P 3301

  図画用紙

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS S 9016

  印材用ゴム

JIS Z 8305

  活字の基準寸法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8721

  三属性による色の表示方法

JIS Z 8722

  物体色の測定方法

JIS Z 8723

  表面色の視感比較方法

スタンプ台原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

斉  藤  一  朗

工業技術院製品化学研究所

森  田  光  俊

通商産業省生活産業局

細  川  幹  夫

工業技術院標準部

尾  藤      明

通商産業省通商産業検査所

西  野  正  道

西野

JIS

研究所

植  野  秀  昭

財団法人日本文具検査協会

葛  和  建  巳

株式会社森山工業所

福  谷      豊

株式会社福谷工業所

服  部  昭  二

シャチハタ工業株式会社

宮  坂  昇  一

宮坂産業株式会社

岡  山  忠  二

千代田インテグレ株式会社

田  村      剛

塚原工業株式会社

石  井  栄  子

主婦連合会

飛  田  恵理子

全国地域婦人団体連絡協議会

柳  橋  哲  夫

国民生活センター

岡  本      厳

社団法人用度需要者協会

染  谷      昇

日本チェーンストア協会

斉  藤  有  常

日本百貨店協会

村  田  政  光

財団法人日本文具検査協会