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S 6013

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  分類 

2

4.1

  用途による種類  

2

4.2

  機構による種類  

3

4.3

  表示直径による種類  

3

5

  寸法 

8

5.1

  口径  

8

5.2

  製図用のガイドパイプの外径及び長さ  

8

6

  品質 

8

6.1

  性能  

8

6.2

  有害物質  

9

6.3

  キャップの安全要件  

9

7

  材料及び構造  

9

8

  試験方法  

9

8.1

  試験条件  

9

8.2

  数値の丸め方  

9

8.3

  寸法  

9

8.4

  作動性  

10

8.5

  芯の保持性  

10

8.6

  芯の戻り(回転式 S  

10

8.7

  芯の残存長さ(ノック式 及びシャープユニット M  

11

8.8

  先端荷重  

11

8.9

  耐衝撃性  

12

8.10

  耐久性  

12

8.11

  有害物質  

12

9

  検査方法  

13

9.1

  形式検査項目  

13

9.2

  受渡検査項目  

13

10

  表示  

13

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

15


S 6013

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本筆記具工業会

(JWIMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ

れによって,JIS S 6013:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 S

6013

:2015

シャープペンシル

Mechanical pencils

序文 

この規格は,2011 年に第 2 版として発行された ISO 9177-1 を基とし,我が国の使用実態を反映させる

ため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,一般筆記及び/又は製図に用いる,芯を保持し繰り出す筆記具(以下,シャープペンシル

という。

)の種類,寸法,品質及び試験方法について規定する。シャープペンシルには多機能ペン用シャー

プユニット(以下,シャープユニットという。

)も含まれる。ただし,プロッターなどの機械器具に装着し

て用いるものを除く。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 9177-1:2011

,Mechanical pencils−Part 1: Classification, dimensions, performance requirements

and testing

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0116

  発光分光分析通則

JIS K 0121

  原子吸光分析通則

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS S 6005

  シャープペンシル用しん

注記  対応国際規格:ISO 9177-2:1989,Mechanical pencils−Part 2: Black leads−Classification and

dimensions

(MOD)

JIS S 6060

  14 歳までの子供用の筆記・マーキング用具のキャップ−安全要件

JIS Z 8312

  製図−表示の一般原則−線の基本原則

注記  対応国際規格:ISO 128-20:1996,Technical drawings−General principles of presentation−Part 20:

Basic conventions for lines

(IDT)


2

S 6013

:2015

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

シャープペンシル(mechanical pencils)

一般筆記及び/又は製図のために,芯を保持し繰り出す筆記具。

3.2 

多機能ペン 

一つの軸内に複数の筆記ユニット(シャープユニット,ボールペンレフィルなど)を備えた筆記具。

3.3 

シャープペンシルの表示直径 

JIS S 6005

に規定されたシャープペンシル用芯の表示直径と同じもので,シャープペンシルの分類にも

用いるもの。

3.4 

口金部 

ガイドパイプがなく口金だけのもの,ガイドパイプが口金に固定されているもの,又はガイドパイプが

口金に対し移動するもの。

3.5 

口径 

芯の出てくる口金先端又はガイドパイプの内径。

3.6 

芯の残存長さ 

ノックすることによって,芯チャックから芯が外れ,筆記及び/又は製図ができなくなったとき,口金

部に残った芯の長さ。

分類 

シャープペンシルは,用途(

表 参照),機構(表 参照)及び表示直径(表 参照)による種類によっ

て,分類する。

なお,シャープペンシル用芯の種類,品質,寸法(直径及び長さ)及び試験方法については,JIS S 6005

による。

4.1 

用途による種類 

用途による種類は,

表 による。

表 1−用途による種類 

用途

説明

一般用

一般筆記に用いるもの。

製図用

テンプレートなどを使い,主に製図に用いるもの。


3

S 6013

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4.2 

機構による種類 

機構による種類は,

表 による。

表 2−機構による種類 

機構

タイプ

説明

関連図

ノック式 F

ノック操作を行うことによって,軸の内部に収納された芯

が一定量ずつ繰り出される機構のもの。

図 1

L

ノック操作を行うことによって,軸の内部に収納された芯
が自重で落下して出てくる機構のもの。

図 2

回転式 S

回転操作を行うことによって,軸の内部に収納された芯が
出てくる機構のもの。

図 3

シャープユニット

M

多機能ペンに装着し,シャープペンシルとして使用するノ

ック式 F タイプの機構のもの。

図 4

4.3 

表示直径による種類 

表示直径による種類は,

表 による。

表 3−表示直径による種類 

単位  mm

シ ャ ー プ ペ ン シ ル
の表示直径

JIS S 6005

による芯の直径(参考)

JIS Z 8312

による

線の太さ

表示直径

呼び直径

実寸法

0.3

  0.3

0.35 0.37

∼0.39 0.35

0.4

(0.4)

a)

(0.46∼0.48)

a)

0.5

  0.5

0.5 0.55

∼0.58 0.5

0.7

  0.7

0.7 0.69

∼0.73 0.7

0.9

  0.9

1 0.88

∼0.92 1

2

    2

2 1.95

∼2.05 2

a)

  0.4

の表示直径及び実寸法は,JIS S 6005:2007 に規定されていない。 


4

S 6013

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図 1−ノック式 タイプシャープペンシルの例 

4

S 6013


2015


5

S 6013

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図 2−ノック式 タイプシャープペンシルの例 

5

S 6013


2015


6

S 6013

:2015

図 3−回転式 タイプシャープペンシルの例 

6

S 6013


2015


7

S 6013

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図 4−シャープユニット の例 

7

S 6013


2015


8

S 6013

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寸法 

5.1 

口径 

ノック式 F,回転式 S 及びシャープユニット M の口径は,8.3 a)  によって試験したとき,

表 の規定に

適合しなければならない。ただし,ノック式 L は除く。

表 4−口径 

単位  mm

表示直径

口径の実寸法

JIS S 6005

による芯の直径(参考)

実寸法

0.3

0.40

∼0.44 0.37∼0.39

0.4

0.49

∼0.52

(0.46∼0.48)

a)

0.5

0.59

∼0.63 0.55∼0.58

0.7

0.74

∼0.78 0.69∼0.73

0.9

0.93

∼0.97 0.88∼0.92

2

2.06

∼2.13 1.95∼2.05

a)

 0.4

の芯の直径は,JIS S 6005:2007 に規定されていない。

5.2 

製図用のガイドパイプの外径及び長さ 

製図用のガイドパイプの外径は,8.3 b)  によって試験したとき,

表 の規定に適合しなければならない。

また,製図用のガイドパイプの長さは,8.3 c)  によって試験したとき,3 mm 以上でなければならない。

表 5−製図用のガイドパイプの外径 

単位  mm

表示直径

ガイドパイプの外径

0.3

0.84

0

03

.

0

0.5

0.95

0

03

.

0

0.7

1.12

0

04

.

0

0.9

1.30

0

04

.

0

品質 

6.1 

性能 

性能は,8.48.10 によって試験したとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 6−性能 

項目

性能

試験箇条

作動性

ノック式 F

作動が円滑でなければならない。

8.4 a) 

ノック式 L

回転式 S

8.4 b) 

シャープユニット M

8.4 c) 

芯の保持性

ノック式 F

芯が口金部端面までもぐり込んではならない。

8.5 a) 

ノック式 L

芯が芯チャックを滑ってはならない。

8.5 b) 

シャープユニット M

芯が口金部端面までもぐり込んではならない。

8.5 c) 


9

S 6013

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表 6−性能(続き) 

項目

性能

試験箇条

芯の戻り

回転式 S

芯が 0.7 mm 以上引っ込んではならない。

8.6 

芯の残存長さ

a)

ノック式 F

15 mm

以下とする。

8.7 

シャープユニット M

先端荷重

5

回のうち 4 回は芯が折れてはならない。

8.8 

耐衝撃性

作動性に異常があってはならない。

8.9 

耐久性

ノック式 F

作動性及び芯の保持性に異常があってはならない。

8.10 a) 

回転式 S

作動性及び芯の戻りに異常があってはならない。

8.10 b) 

シャープユニット M

作動性及び芯の保持性に異常があってはならない。

8.10 c) 

a)

芯チャックが露出しているものには適用しない。

6.2 

有害物質 

14

歳までの子供の使用のために設計された,又は明らかに意図されたシャープペンシルの軸の塗膜,プ

ラスチック軸及びシャープペンシルに付ける字消しは,それぞれ 8.11 によって試験したとき,アンチモン

60 mg/kg

以下,ひ素 25 mg/kg 以下,バリウム 1 000 mg/kg 以下,カドミウム 75 mg/kg 以下,クロム 60 mg/kg

以下,鉛 90 mg/kg 以下,水銀 60 mg/kg 以下,及びセレン 500 mg/kg 以下でなければならない。

なお,軸がキャップ付きのものは,キャップを含む。

6.3 

キャップの安全要件 

14

歳までの子供の使用のために設計された,又は明らかに意図された口金部を保護するキャップ付きシ

ャープペンシルのキャップは,JIS S 6060 に適合しなければならない。

材料及び構造 

使用する材料は,環境側面及び安全性について配慮する。また,シャープペンシル用芯の補充方法が容

易な構造とする。

試験方法 

8.1 

試験条件 

特に規定しない限り,JIS Z 8703 に規定する常温・常湿で行う。また,化学分析に共通する一般事項は,

JIS K 0050

による。

なお,試験に用いる芯は,JIS S 6005 に規定するシャープペンシル用芯の HB とする。

8.2 

数値の丸め方 

試験結果は,規定の数値より 1 桁下の位まで求めて,JIS Z 8401 によって丸める。

8.3 

寸法 

寸法の測定は,次による。

a) 

口径寸法  口径寸法の測定は,0.01 mm まで測定できる精度をもつ寸法測定具によって測定する。

b) 

製図用のガイドパイプの外径  製図用のガイドパイプの外径は,0.01 mm まで測定できる精度をもつ

寸法測定具によって測定する。

c) 

製図用のガイドパイプの長さ  製図用のガイドパイプの長さは,0.1 mm まで測定できる精度をもつ寸

法測定具を用い,

図 の測定箇所を測定する。


10

S 6013

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図 5−ガイドパイプの長さの測定箇所 

8.4 

作動性 

作動性の試験は,次による。

a) 

ノック式 及びノック式 L  芯の補充後,口金部を下に向け鉛直に保持しノック作動を行い,芯が円

滑に送り出されてくるかどうかを調べる。

なお,

2

本以上の芯を収納する機構のものは,

少なくとも 2 本芯を補充し,

1

本目が送り出された後,

2

本目の芯が連続して送り出されてくるかどうかを調べる。

b) 

回転式 S  芯の補充後,回転作動を行い,1 本の芯の繰出し及び繰入れが円滑に行われているかどう

かを調べ,さらに,芯排出ピンによって,芯が口金部から排出されるかどうかを調べる。

c) 

シャープユニット M  芯の補充後,多機能ペンに装着し,製品の状態で,口金部を下に向け鉛直に保

持しノック作動を行い,芯が円滑に送り出されてくるかどうかを調べる。

なお,

2

本以上の芯を収納する機構のものは,

少なくとも 2 本芯を補充し,

1

本目が送り出された後,

2

本目の芯が連続して送り出されてくるかどうかを調べる。

8.5 

芯の保持性 

芯の保持性の試験は,次による。

a) 

ノック式 F  芯を約 1 mm 出したシャープペンシルを鉛直に置き,表 の鉛直圧縮荷重を芯に加え,

芯が口金部端面までもぐり込まないかどうかを調べる。

b) 

ノック式 L  芯を約 1 mm 出したシャープペンシルを鉛直に置き,表 の鉛直圧縮荷重を芯に加え,

芯が芯チャックを滑らないかどうかを調べる。

c) 

シャープユニット M  多機能ペンに装着し,製品の状態で,芯を約 1 mm 出して多機能ペンを鉛直に

置き,

表 の鉛直圧縮荷重を芯に加え,芯の先端が口金部端面までもぐり込まないかどうかを調べる。

表 7−鉛直圧縮荷重 

単位

N

表示直径

ノック式 F 及びノック式 L

シャープユニット M

0.3

5 4

0.4

0.5

8 5

0.7

0.9

2

8.6 

芯の戻り(回転式 S 

芯の戻りの試験は,芯を 2.5 mm 以上出し,約 1.3 mm の長さに戻した後,シャープペンシルを鉛直に置

き,4 N の鉛直圧縮荷重を芯に加え芯の戻りを調べる。


11

S 6013

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8.7 

芯の残存長さ(ノック式 及びシャープユニット M 

芯の残存長さの試験は,

表 に規定する線ゲージを芯チャックに挿入し,口金部端面まで戻した後,口

金部を外し,

図 のように線ゲージの先端から芯チャックの端面までの長さを測定する。

なお,筆記に伴いガイドパイプが移動するものについては,ガイドパイプを最も後退させたところで測

定する。

口金部が外れないタイプについては,

線ゲージを口金部端面から閉じた芯チャックに当たるまで挿入し,

挿入深さを測定する。

表 8−線ゲージの直径 

単位  mm

表示直径

線ゲージ

a)

の直径

許容差

0.3 0.38

±0.005

0.4 0.47

0.5 0.57

0.7 0.71

0.9 0.90

2 2.00

a)

測定に適した剛性のある物質とする。例えば,ピ
ンゲージ,焼入れ丸棒など。

a)

  ノック式 F b)  シャープユニット 

図 6−芯の残存長さ測定 

8.8 

先端荷重 

先端荷重の試験は,

表 の長さに芯を出し,先端荷重試験機を用い,芯の接面角度 60°において,表 9

の鉛直圧縮荷重を加えて,芯が折れるかどうかを調べる。この場合の試験は,シャープペンシル 1 本に対

し任意の 5 本の芯を用いて,それぞれ 1 回ずつ試験する。荷重を加える速度は,1 分間に 10 mm とする。

なお,シャープユニット M は,多機能ペンに装着し,製品の状態で調べる。


12

S 6013

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表 9−先端荷重試験の芯を出す長さ及び荷重 

表示直径

ノック式 F,ノック式 L 及び回転式 S

シャープユニット M

芯を出す長さ

mm

荷重

N

芯を出す長さ

mm

荷重

N

0.3 0.6

4

0.6

3

0.4

0.5

及び 0.7 1.0 5  1.0  4

0.9 1.5

1.5

2 3.0

 

 

8.9 

耐衝撃性 

耐衝撃性の試験は,床上に厚さ 30 mm 以上の杉板を置き,杉板上 1 m の高さに芯の入っていないシャー

プペンシルを床面と平行に保ち,その位置から杉板上に 1 回落下させた後,シャープペンシルに芯を入れ

て 8.4 の試験を行う。

なお,シャープユニット M は,多機能ペンに装着し,製品の状態で調べる。

8.10 

耐久性 

耐久性の試験は,次による。

a) 

ノック式 F  ノック作動試験機を用いて,連続 10 000 回のノック作動によって芯の送り出しを行った

後,8.4 a)  及び 8.5 a)  の試験を行う。芯が途中でなくなった場合は,さらに芯を補充して引き続きノ

ック作動を繰り返す。

なお,作動回数は 1 分間に 60 回とする。

b) 

回転式 S  芯を入れないで連続 100 回の回転作動を行った後,8.4 b)  及び 8.6 の試験を行う。ただし,

回転作動の最大ストロークの 1 往復を 1 回とする。

c) 

シャープユニット M  多機能ペンに装着し,製品の状態で,ノック作動試験機を用いて連続 10 000

回のノック作動によって芯の送り出しを行った後,8.4 c)  及び 8.5 c)  の試験を行う。芯が途中でなく

なった場合は,さらに芯を補充して引き続きノック作動を繰り返す。

なお,作動回数は 1 分間に 60 回とする。

8.11 

有害物質 

有害物質の試験は,次の手順による。

a)

シャープペンシルの軸の塗膜は,塗装されている塗膜を全体から削り取って試料とし,シャープペン

シルの軸のプラスチック及びシャープペンシルに付ける字消しの場合は,6 mm 以下の小片に裁断し

て試料とし,それぞれ 0.1 g 以上試料を取り,その質量を 0.1 mg まで正しく量る。

b)

適切な大きさの容器を用い,試料とその質量の 50 倍量の 0.07 mol/L 塩酸溶液(37  ℃±2  ℃)と混合

し,1 分間振り混ぜる。

容器は,総容量が塩酸抽出液の 1.6 倍∼5.0 倍の容器とする。また,塩酸は,JIS K 8180 に規定する

ものとする。

c)

混合液の酸性度を pH 計で調べ,pH が 1.5 以上あるときは 2 mol/L 塩酸溶液を pH が 1.0∼1.5 となるま

で振り混ぜながら滴下する。また,pH 計は,±0.2 pH 単位の精度をもつ計器を使用する。

d)

混合液に光が当たらないようにし,混合液を 37  ℃±2  ℃に保持し,1 時間連続で振り混ぜた後,37  ℃

±2  ℃で 1 時間放置する。

e)

混合液を 0.45

μm 孔サイズの膜フィルタを使用してろ過する。必要がある場合は,49 km/s

2

以下で遠


13

S 6013

:2015

心して固形物を効率よく分離する。

f)

得られた溶液を原子吸光法又は誘導結合プラズマ発光分光分析法を用いて,JIS K 0121 又は JIS K 

0116

の規定によって分析する。

分析結果は,

表 10 の補正値を用い,次の式によって補正する。

100

2

B

1

B

1

B

B

ρ

ρ

ρ

ρ

×

=

ここに,

ρ

B

分析結果の補正後の値(mg/kg)

ρ

B1

分析結果(mg/kg)

ρ

B2

分析元素の補正値(%)

表 10−補正値 

単位  %

元素

アンチモン

ひ素

バリウム カドミウム クロム

水銀

セレン

補正値  60 60 30  30 30

30

50

60

検査方法 

シャープペンシルの検査は,形式検査

1)

と受渡検査

2)

とに区分する。形式検査は 9.1 の項目を箇条 によ

って試験したとき,箇条 及び箇条 に適合したものを合格とする。新しい種類の材料を使用したとき又

は材料の種類の変更,材料の購入先など生産技術条件が変更されたときにも検査を行う。また,6.2 の有害

物質に関しては,上記の変更がない場合でも,少なくとも 5 年に 1 回は検査を行う。

受渡検査は 9.2 の項目を箇条 によって試験したとき,箇条 に適合したものを合格とする。

なお,受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。

1)

製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。

2)

既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める

特性を満足するものであるかどうかを判定するための検査。

9.1 

形式検査項目 

a)

寸法

b)

品質

9.2 

受渡検査項目 

a)

作動性

b)

芯の保持性

c)

芯の戻り

10 

表示 

シャープペンシルには,次の項目を表示しなければならない。表示は,シャープペンシルの表面に容易

に消えない方法で明瞭に行う。ただし,シャープユニット M には表示を省略してもよい。

b)

f)  は消費者包装単位ごとに表示してもよい。また,c)  及び d)  は省略してもよい。

a)

製造業者名又はその略号

b)

規格番号

c)

製品の名称

d)

製品のタイプ(F,L,S 又は M)


14

S 6013

:2015

e)

表示直径

f)

用途別(製図用又は一般用。ただし,一般用は省略してもよい。


15

S 6013

:2015

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS S 6013:2015

  シャープペンシル

ISO 9177-1:2011

, Mechanical pencils − Part 1: Classification, dimensions,

performance requirements and testing

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

適 用 範

一 般 筆 記 及 び / 又

は 製 図 に 用 い る シ
ャ ー プ ペ ン シ ル の

種類,寸法,品質及

び 試 験 方 法 に つ い
て規定。多機能ペン

用 シ ャ ー プ ユ ニ ッ

トも含む。

 1

適用範

囲及び分

製図用に限定した内容。

追加

ISO

規格は製図用だけを対象

としているのに対し,JIS では
製図用だけでなく一般筆記用

を主な適用範囲としている。ま

た,国内市場の実態に合わせ,
多機能ペン用シャープユニッ

トまで適用範囲を広げた。

ISO

規格では製図用だけを対象と

しているので,一般用の提案を行
う。

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

3.1

シャープペンシ

ル の ほ か に 五 つ の

用語を定義。

3

定義

製図用シャープペンシル

だけの定義。

追加

JIS

では,“多機能ペン”,“シ

ャープペンシルの表示直径”,

“口金部”

“口径”及び“芯の

残存長さ”を追加した。

ISO

規格では製図用だけを対象と

しているので,一般用の提案を行

う。

15

S 60

13

201

5


16

S 6013

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

4

分類 4.1

用途による種類

4.2

機構による種類

4.3

表示直径による

種類

 4

分類

機構による種類だけの規

定。

追加

変更

変更

ISO

規格は製図用だけを対象

としているのに対し,

JIS

では,

一般筆記用も対象としている

ため,

“用途による種類”によ

って両者を分類し,

“機構によ

る種類”のほかに“表示直径に

よる種類”を追加した。

機構による種類では,ISO 規格
にはない“多機能ペン用シャー

プユニット”を加えた。

表示直径による種類では,ISO
規格にはない 0.4 を追加した。

表示直径とは,国内で用いられ

る分類であり ISO 規格の呼び
直径に対応させたものである。

ISO

規格の呼び直径 0.35,1 を

JIS

の表示直径ではそれぞれ

0.3

,0.9 と表現し,それ以外は

完全に一致している。

ISO

規格では製図用だけを対象と

しているので,一般用の提案を行
う。

5

寸法 5.1

口径

5.2

製図用のガイド

パ イ プ の 外 径 及 び

長さ

5

寸法 5.1

呼び直径

5.2

口径

5.3

ガイドパイプの外径

変更

JIS

では,

ISO

規格にはない 0.4

を加えた。 
  なお,表示直径と呼び直径が

完 全 に 対 応 し て い る こ と は

ISO

規格の 5.1 表 2 の脚注に記

されている。

国内市場の実態に合わせ,実質的

な変更ではない。

16

S 60

13

201

5


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S 6013

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

6

品質

6.1

性能

・作動性

・芯の保持性 
・芯の戻り

・芯の残存長さ

・先端荷重 
・耐衝撃性

・耐久性

6

性能 6.1

総論

6.2

保持力

6.3

らせん隙間に関わる

芯の位置

追加

芯の保持性及び芯の戻りの 2

項目は,ISO 規格と一致(ISO
規格ではそれぞれ,保持力,ら

せん隙間に関わる芯の位置と

表現)

その他の 5 項目を JIS では追加

した。

ISO

規格では製図用だけを対象と

しているので,一般用の提案を行
う。

6.2

有 害

物質

14

歳までの子供の

使 用 の た め に 設 計
された,又は明らか

に 意 図 さ れ た シ ャ

ー プ ペ ン シ ル の 軸
の塗膜,プラスチッ

ク 軸 及 び シ ャ ー プ

ペ ン シ ル に 付 け る
字消しについて,有

害重金属 8 元素を規

定。

追加

JIS

は主用途が一般筆記用であ

り,子供用を想定し,リスクを
考慮して有害物質を規定した。

6.3

キ ャ

ッ プ の 安

全要件

14

歳までの子供の

使 用 の た め に 設 計

された,又は明らか

に 意 図 さ れ た 口 金
部 を 保 護 す る キ ャ

ッ プ 付 き シ ャ ー プ

ペ ン シ ル の キ ャ ッ
プは,JIS S 6060 

適 合 し な け れ ば な

らない。

追加

JIS

は主用途が一般筆記用であ

り,子供用を考慮して,キャッ

プの安全要件を規定した。

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201

5


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S 6013

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

7

材 料 及

び構造

材料は,環境側面及

び安全性に配慮し,
芯 の 補 充 方 法 が 容

易 な 構 造 で あ る こ

ととした。

追加

JIS

では,材料の環境側面及び

安全性を追加した。

8

試 験 方

8.1

試験条件∼8.11

有害物質を規定。

7

試験方

7.1

一般事項

7.2

保持力

7.3

らせん隙間に関わる

芯の位置

だけを規定。

追加

芯の保持性及び芯の戻りの 2

項目は,ISO 規格と一致。 
その他 9 項目を JIS では追加。

ISO

規格では製図用だけを対象と

しているので,一般用の提案を行
う。

9

検 査 方

9.1

形式検査項目

9.2

受渡検査項目

追加

JIS

にだけ規定されており,

ISO

規格にはない。

10

表示 a)

製 造 業 者 名 又 は

その略号

b)

規格番号

c)

製品名称

d)

製品のタイプ

e)

表示直径

f)

用途別

を規定。

 8

名称 a)

シャープペンシル

b) ISO 9177

の本パートの

番号

c)

シ ャ ー プ ペ ン シ ル の

タイプ

d)

呼び直径

追加

変更

JIS

では,a)  製造業者名又はそ

の略号,及び f)  用途別を追加

している。また,ISO 規格の呼
び直径は表示直径に置き換え

ている。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 9177-1:2011,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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