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S 2094

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人  日本ガス石油機器工業会(JGKA)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。


S 2094

:2004

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  試験条件

2

3.1

  試験室の条件 

2

3.2

  機器の設置状態

2

3.3

  電源の条件 

2

3.4

  試験ガスの条件

2

3.5

  ガス消費量の調節状態 

2

3.6

  給水及び出湯の条件

2

4.

  試験方法

2

4.1

  測定方法 

2

4.2

  窒素酸化物排出濃度の算出方法

4

 


日本工業規格

JIS

 S

2094

:2004

家庭用屋外式ガス瞬間湯沸器の窒素酸化物排出濃度

測定方法

Measurement method of NOx emission rate for outdoor type instantaneous

gas water heaters for domestic use

序文  この規格は,1994 年より社団法人日本ガス石油機器工業会・財団法人日本ガス機器検査協会・社団

法人日本ガス協会が自主基準の測定方法として運用してきた家庭用屋外式ガス瞬間湯沸器の窒素酸化物排

出濃度(NOx 濃度)測定方法について日本工業規格として定めるものであり,各発生源ごとの窒素酸化物

排出濃度を算出できることから大気中の窒素酸化物低減化につながり,大気汚染等の抑制に資するもので

ある。

1.

適用範囲  この規格は,液化石油ガス又は都市ガス(

1

)

を燃料とする,主として一般家庭用のガス

消費量70 kW以下の屋外式の強制燃焼式(

2

)

ガス瞬間湯沸器(複合機器(

3

)の瞬間湯沸器部を含む。以下、機

器という。)の窒素酸化物排出濃度の測定方法について規定する。

(

1

)

液化石油ガスとは,液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(昭和 42 年法律

第 149 号)に基づく施行規則(平成 9 年通商産業省令第 11 号)の“液化石油ガスの規格”に掲

げるガスをいう。都市ガスとは,ガス事業法(昭和 29 年法律第 51 号)に基づくガス用品の技

術上の基準等に関する省令(昭和 46 年通商産業省令第 27 号)に掲げるガスグループのガスを

いう。

(

2

)

強制燃焼式とは,送風機を用い強制的に燃焼用空気を送り込み燃焼させる方式をいう。

        (

3

)

複合機器とは,ガス瞬間湯沸器に,ふろ機能,暖房機能を付加した機器をいう。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む)を適用する。

JIS G 3459

:1997  配管用ステンレス鋼管

JIS S 2093

:1996  家庭用ガス燃焼機器の試験方法


2

S 2094

:2004

3. 

試験条件

3.1

試験室の条件  試験室の条件は,表 による。

  1  試験室の条件

室温,湿度など

条件

試験室の温度

10
5

)

20

(

+

試験室の湿度

15

20

)

65

(

+

試験室内の雰囲気

試験開始前及び試験中の試験室内の空気には,0.2  %以上の二酸化炭素
(CO

2

,0.002  %以上の一酸化炭素(CO)及び 1.0 ppm 以上の窒素酸化物が

含まれてはならない。また,燃焼に影響を与えるような気流があってはならな
い。

備考  基準温度は 20  ℃,基準湿度は 65  %とする。

3.2 

機器の設置状態  機器の設置状態は,製造事業者の指定した状態とする。ただし,排気筒の状態は

“標準(排気筒を延長しない状態)

”とする。

3.3 

電源の条件  試験時の電源の条件は,定格周波数の定格電圧とする。

なお,定格周波数が 50 Hz 及び 60 Hz 共用のものは,50 Hz 又は 60 Hz のいずれか一つの周波数で行う。

3.4 

試験ガスの条件  試験ガスの条件は,JIS S 2093 3.2  に基づき,都市ガス用は 1-2,液化石油ガス用

は P-2 とする。

3.5 

ガス消費量の調節状態  ガス消費量の調節状態は,測定依頼者が指定した状態とする。

3.6 

給水及び出湯の条件  給水及び出湯の条件は,次による。

a)

給水条件は,給水圧力を 100 kPa,給水温度を(15±5)  ℃とする。

b)

出湯条件は,出湯温度を給水温度より 40 K 高い温度とする。ただし,ガス消費量の調節状態が指定さ

れた状態とならない場合には,給水圧力及び/又は給水温度を変える。

なお,上記によってもガス消費量の調節状態が指定された状態にならない場合には出湯温度を変え

る。

4. 

試験方法  試験方法は,バーナに点火し,15 分経過後に次の各項を測定する。

a)

試験室内及び燃焼ガス中の NOx 濃度(ppm)

b)

試験室内及び燃焼ガス中の CO

2

濃度(%)

c)

試験室内の温度(℃)及び湿度(%)

4.1 

測定方法

a)

測定装置  測定装置は,図 に示すように,採取管,採取配管及び計測器で構成し,採取管及び採取

配管の合計長さは 3 m 以内とする。

なお,燃焼ガス採取用補助フードを用いてもよいが,この場合燃焼に影響を与えないものを使用す

るとともに機器に固定し,その中に採取管を挿入する。


3

S 2094

:2004

  1  測定装置の例

b)

採取管  採取管は,図2に一例を示すような構造で次による。

1)

材質は,JIS G 3459 に規定する SUS304 とし,高輝焼鈍仕上げとする。

2)

孔径は 1±0.2 mm,孔と孔の間隔は 10∼15 mm とし,孔の数は採取管の内径断面積を孔の面積で除

した数より少ない数とする。

なお,採取管両端の孔位置は,ガス瞬間湯沸器の排出口端面から 10∼15 mm 内側に設ける。

3)

燃焼状態に影響を与えない形状及び外径とし,長さは排出口に合せ,燃焼ガス排出口の中央近傍に

設置する。

  2  採取管の例

c)

採取配管  採取配管の材質は,JIS G 3459 に規定する SUS304 又は四ふっ化エチレン樹脂とする。

d)

試験用計測器  試験用計測器は、付表 に示すもの又はこれと同等のものを用いる。

e)

ドレンポット  ドレンポットは採取配管中にドレンが発生するおそれがある場合に設置する。

なお,ドレンポットはバブリング状態にならないように配慮する。


4

S 2094

:2004

4.2 

窒素酸化物排出濃度の算出方法  窒素酸化物排出濃度は,測定値を試験室の温度 20  ℃,湿度 65  %

の状態に換算した理論乾燥燃焼ガス中の濃度とし,次式により算出する。

[

]

[

] [

]

[

] [

]

α

×

×

=

r

m

r

m

CO

CO

NOx

NOx

x

NOx

2

2

65

20

33

.

13

52

.

1

33

.

13

ここに,

[

]

65

20

NOx

理論乾燥燃焼ガス中の二酸化炭素濃度に
よって換算した窒素酸化物排出濃度(ppm)

[

]

m

NOx

乾燥燃焼ガス中の NOx 濃度測定値(ppm)

[

]

m

CO

2

乾燥燃焼ガス中の CO

2

濃度測定値(%)

[

]

r

NOx

試験室内の NOx 濃度測定値(ppm)

[

]

r

CO

2

試験室内の CO

2

濃度測定値(%)

α

試験ガスの理論乾燥燃焼ガス中の CO

2

度(%)(JIS S 2093

付表 参照)

x

窒素酸化物排出濃度測定時の試験室の温
度,湿度から求めた水蒸気圧(kPa)

13.33

水蒸気圧 100 mmHg をキロパスカルに換算
した値

1.52

温度 20  ℃,湿度 65  %における水蒸気圧
(kPa)


5

S 2094

:2004

付表  1  試験用計測器

用途

試験用計測器名

種類及び仕様

関連する日本
工業規格

(

試験項目)

種類

目盛(測定)範囲

(

参考)

細分(最小)目盛

室温,水温及び
出湯温の測定

温度計

一般用ガラス製棒
状温度計

0

∼+100  ℃

-1

∼+51  ℃

1

∼+101  ℃

1

0.1

0.1

JIS B 7411 

湿度の測定

湿度計

アスマン式湿度計

試験室の雰囲気

の測定

CO 濃度測定器具  赤外線ガス分析計

0

∼0.01  % 0.0001

JIS K 0151 

CO

2

濃度測定器具

赤外線ガス分析計

0

∼5  % 0.05

JIS K 0151 

NOx 濃度測定器
具(常温型)

大気中の窒素酸化
物自動計測器

0

∼10 ppm

0.1 ppm

JIS B 7953 

水圧の測定

圧力計

ブルドン管圧力計

2.5 MPa 
0.4 MPa

0.05 MPa 
0.01 MPa

JIS B 7505 

燃焼ガス中の二
酸化炭素濃度の
測定

CO

2

濃度測定器具

赤外線ガス分析計

0

∼5  %

0

∼15  %

0.05

0.15

JIS K 0151 

燃焼ガス中の窒
素酸化物濃度の
測定

NOx 濃度測定器
具(常温型)

排ガス中の窒素酸
化物自動計測器

0

∼10 ppm

0

∼30 ppm

0

∼50 ppm

0

∼100 ppm

0

∼200 ppm

0.1 ppm 
0.3 ppm 
0.5 ppm 
1.0 ppm 
2.0 ppm

JIS B 7982 

備考  この表に示す計測器などは,性能の基準を示したもので,これらと同等の他の試験用計測器を用いてもよい。

関連規格  JIS B 7411:1997  一般用ガラス製棒状温度計

JIS B 7505:1999

  ブルドン管圧力計

JIS B 7953:1997

  大気中の窒素酸化物自動計測器

JIS B 7982:1995

  排ガス中の窒素酸化物自動計測器

JIS K 0151:1983

  赤外線ガス分析計