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S 1043

:2016

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類 

2

5

  寸法 

2

6

  品質 

2

6.1

  外観  

2

6.2

  性能  

2

7

  構造 

4

8

  試験 

4

8.1

  一般試験条件  

4

8.2

  安定性試験  

4

8.3

  静荷重試験  

5

8.4

  耐久性試験  

6

8.5

  表面処理試験  

6

9

  検査方法  

7

10

  表示  

8

11

  取扱い上及び維持管理上の注意事項  

8

附属書 A(規定)安定性,強度及び耐久性の試験のための力,サイクルなどの選択の手引−一般原則 ··· 

9

附属書 B(参考)オフィス家具−座面高さ調節式回転椅子の寸法  

11


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:2016

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まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 S

1043

:2016

オフィス家具−座面高さ調節式回転椅子

Office furniture-Seat height adjustable swivel chairs

序文 

この規格は,試験方法である JIS S 1206 が 2013 年に制定されたこと,並びに,最近の椅子の使用状況の

多様性及び品質の向上に対応するために作成したものである。また,適用範囲が異なる JIS S 1032 につい

ては,同時に見直し,改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,オフィス家具用の椅子のうち,高さ調節ができる回転椅子(以下,椅子という。

)について

規定する。

この規格の椅子は,主にオフィスでの執務を目的とし,座面,背もたれ,肘部(肘掛け)

,脚部などの幾

つかの主要部材の組合せによって構成する一人用の椅子で,座面を含む上部が水平面で回転し,かつ,高

さ調節ができるものとし,組立式のものも含む。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1531

  家具−常温液体に対する表面抵抗の試験方法

JIS A 5549

  造作用接着剤

JIS A 5905

  繊維板

JIS A 5908

  パーティクルボード

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS K 5600-5-6

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 6 節:付着性(クロスカット法)

JIS K 5961

  家庭用屋内木床塗料

JIS K 5962

  家庭用木部金属部塗料

JIS S 1032

  オフィス家具−椅子

JIS S 1206

  オフィス用回転椅子−安定性,強度及び耐久性の試験方法

JIS Z 1522

  セロハン粘着テープ

JIS Z 2101

  木材の試験方法

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

日本農林規格(JAS)  製材


2

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:2016

   

日本農林規格(JAS)  合板

日本農林規格(JAS)  集成材

日本農林規格(JAS)  単板積層材

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS S 1032 による。

種類 

椅子の種類は,構造によって,次のとおり区分する。

a) 

背もたれ傾斜機能付き椅子  背もたれが傾斜する構造の椅子。

b) 

背もたれ傾斜機能のない椅子  背もたれが,傾斜しない椅子。

寸法 

椅子の寸法は,受渡当事者間の協定による。

注記  椅子の寸法については,附属書 を参照。

品質 

6.1 

外観 

外観は,次による。

a)

外観は,製品特性上の欠点がなく,きず,へこみなどがあってはならない。

b)

人体及び衣類の触れる部分には,不安全な鋭い角,突起,ばり,かえりなどがあってはならない。

c)

塗装面の見えがかり部分は,光沢,色調が均等で塗りむら,たれなどがあってはならない。

6.2 

性能 

a)

製品及び部材の性能は,箇条 に規定する試験を行ったとき,

表 に適合しなければならない。

b)

表 に該当する材料は,それぞれの性能を満たしたものを使用しなければならない。


3

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表 1−性能(1 

項目

性能

適用試験箇条

安定性

前縁安定性試験

転倒しない。

8.2 a) 

前方安定性試験

8.2 b) 

足掛け付き椅子の前方安定性試験

8.2 c) 

肘掛けのない椅子の側方安定性試験

8.2 d) 

肘掛け付き椅子の側方安定性試験

8.2 e) 

背もたれ傾斜機能のない椅子の後方安
定性試験

8.2 f) 

背もたれ傾斜機能付き椅子の後方安定
性試験

8.2 g) 

静荷重

座面前縁の静荷重試験

使用上支障のある破損,変形,緩み,外

れ及び摩耗がない。

8.3 a) 

座面及び背もたれの複合静荷重試験

8.3 b) 

肘掛けの中心垂直力静荷重試験

8.3 c) 

肘掛けの前部垂直力静荷重試験

8.3 d) 

肘掛けの側方静荷重試験

8.3 e) 

足掛けの静荷重試験

8.3 f) 

耐久性

座面及び背もたれの耐久性試験

使用上支障のある破損,変形,緩み,外

れ及び摩耗がない。

8.4 a) 

肘掛けの耐久性試験

8.4 b) 

旋回試験

8.4 c) 

足掛けの耐久性試験

8.4 d) 

キャスター及び椅子の脚羽根の耐久性

試験

8.4 e) 

表面処理

a)

常温液体に対する表面抵抗性試験

b)

JIS A 1531

に規定する等級 3 以上とす

る。

8.5 a) 

金属部・木部塗膜密着性試験

JIS K 5600-5-6

に規定する分類 2 以上の

性能とする。

8.5 b) 

金属部塗膜防せい(錆)性試験

きずの両側 3 mm の外側に膨れ及びさび
が認められない。

8.5 c) 

金属部めっき厚さ試験

JIS H 8610

に規定する

表 の 2 級以上,

又は JIS H 8617 に規定する

表 及び表 2

の 2 級以上とする。

8.5 d) 

a)

見えがくれ部分には適用しない。

b)

金属部の塗装面及びめっき面に適用する。


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表 2−性能(2 

項目

性能

適用規格

材料

木材

含水率

日本農林規格(JAS)の製材などに規定する

もので,含水率は 12 %以下で,割れ,変形,
虫食いなどの著しい欠点がない。

なお,含水率の測定は,JIS Z 2101 に規定

する方法による。

日本農林規格(JAS

木質材料

ホルムアルデ
ヒド放散量

ホルムアルデヒド放散量は,F☆☆☆等級の規
定値以下とする。

JIS A 5905

又は JIS A 5908

合板

日本農林規格(JAS

集成材

日本農林規格(JAS

単板積層材

(LVL)

日本農林規格(JAS

接着剤

ホルムアルデ

ヒド放散速度
又は放散量

ホルムアルデヒド放散速度又は放散量は,F

☆☆☆等級の規定値以下とする。

JIS A 5549 

塗料

JIS K 5961

又 は JIS K 

5962

構造 

構造は,次による。ただし,該当する部材又は部品が椅子にない場合は,その項目は適用しない。

a)

接合部は,溶接,接着,ねじ止め,その他の方法によって,堅ろうに結合し,剝がれ又は緩みが生じ

にくい構造とする。

b)

木材及び木質材料を使用するときは,製材,乾燥,仕上げなどによって適切に加工し,曲がり,反り,

ねじれなどの生じにくい構造とする。

c)

操作部がある場合は,容易に扱うことができ,かつ,耐久性に優れている。

d)

回転部又はリクライニング機構がある場合は,堅ろうに取り付けられており,滑らかに作動し,使用

に際して著しい騒音を生じない。

e)

取り外し可能な部品及び部材は,確実に固定できる構造とする。

f)

キャスターの取付けは丈夫で,がた,抜けなどがなく,滑らかに作動できる。

試験 

8.1 

一般試験条件 

一般試験条件は,試験の種類によって,引用する試験方法の試験条件による。

なお,特に指定がない場合は,試験場所の温湿度状態は,JIS Z 8703 に規定する常温常湿とする。また,

試験において,JIS S 1206 で規定されている当て板などを使用する場合は,試験荷重に影響がないことを

確認する。その場合は,試験報告書に使用したことを記載する。

試験で加える力,サイクル数などは,

附属書 のレベル 1 による。

注記  当て板などは,全て力の方向に対して回転を妨げないのが望ましい。

8.2 

安定性試験 

安定性試験は,椅子を転倒させようとする力に耐える性能を確認するために行う試験で,次による。

a) 

前縁安定性  前縁安定性試験は,JIS S 1206 の 7.1.1(前縁安定性)に従い,22 kg のおもりを座面につ

り下げて,転倒の有無を調べる。このとき,キャスターは最も不利な位置に向ける。

b) 

前方安定性  前方安定性試験は,JIS S 1206 の 7.1.2(前方安定性)に従い,座面に 490 N の垂直の力

を加えるとともに,20 N の水平の外向きの力を少なくとも 5 秒間加えて,転倒の有無を調べる。


5

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c) 

足掛け付き椅子の前方安定性  足掛け付き椅子の前方安定性試験は,JIS S 1206 の 7.1.3(足掛け付き

椅子の前方安定性)に従い,足掛けに 900 N の垂直の力を加えるとともに,20 N の外向きの水平の力

を少なくとも 5 秒間加えて,転倒の有無を調べる。

なお,縦断面がパイプ状の場合などで,足掛けの幅が 120 mm 未満の場合には,パイプの断面の中

心を通るように力を加える。

d) 

肘掛けのない椅子の側方安定性  肘掛けのない椅子の側方安定性試験は,JIS S 1206 の 7.1.4(肘掛け

のない椅子の側方安定性)に従い,座面に 490 N の垂直の力を加えるとともに,20 N の横向きの水平

の力を少なくとも 5 秒間加えて,転倒の有無を調べる。

e) 

肘掛け付き椅子の側方安定性  肘掛け付き椅子の側方安定性試験は,JIS S 1206 の 7.1.5(肘掛け付き

椅子の側方安定性)に従い,座面に 200 N の垂直の力を加え,かつ,同じ側にある肘掛けに 280 N の

垂直の力を加えるとともに,20 N の横向きの水平の力を少なくとも 5 秒間加えて,転倒の有無を調べ

る。

なお,JIS S 1206 の 7.1.5 の“肘掛けの長さに沿った最も不利な位置”は,肘掛けの最も不利な位置

が肘掛けの前縁又は後縁である場合,肘掛けの前縁又は後縁から 75 mm の位置とする。

f) 

背もたれ傾斜機能のない椅子の後方安定性  背もたれ傾斜機能のない椅子の後方安定性試験は,JIS S 

1206

の 7.1.6(背もたれ傾斜機能のない椅子の後方安定性)に従い,座面に 490 N の垂直の力を加え,

かつ,背もたれに 192 N の水平の力を加えて,転倒の有無を調べる。

g) 

背もたれ傾斜機能付き椅子の後方安定性  背もたれ傾斜機能付き椅子の後方安定性試験は,JIS S 

1206

の 7.1.7(背もたれ傾斜機能付き椅子の後方安定性)に従い,11 枚の荷重用円盤を椅子に載せて,

転倒の有無を調べる。

8.3 

静荷重試験 

静荷重試験は,椅子に通常加わり得る最大の力のもとで,その機能を発揮できる十分な強度を備えてい

ることを確認するために重負荷を数回加える試験で,次による。

a) 

座面前縁の静荷重試験  座面前縁の静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.1(座面前縁の静荷重試験)に従

い,1 320 N の垂直の下向きの力を座面に加える。試験後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

b) 

座面及び背もたれの複合静荷重試験  座面及び背もたれの複合静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.2(座

面及び背もたれの複合静荷重試験)に従い,1 320 N の垂直力を座面に加え,かつ,560 N の垂直な力

を背もたれに加える。椅子が転倒する場合は,背もたれに加える力を減少させて,実際の力を報告す

る。試験後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

c) 

肘掛けの中心垂直力静荷重試験  肘掛けの中心垂直力静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.3(肘掛けの中

心垂直力静荷重試験)に従い,750 N の垂直の力を両方の肘掛けに同時に加える。試験後,力を取り

除き,各部の異常の有無を調べる。

d) 

肘掛けの前部垂直力静荷重試験  肘掛けの前部垂直力静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.4(肘掛けの前

部垂直力静荷重試験)に従い,375 N の垂直の力を両方の肘掛けの前縁に同時に加える。試験後,力

を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

なお,肘掛けへの力は,肘掛けの前縁から 75 mm 手前のところに加える。

e) 

肘掛けの側方静荷重試験  肘掛けの側方静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.5(肘掛けの側方静荷重試験)

に従い,400 N の横向きの水平の力を両方の肘掛けに同時に加える。試験後,力を取り除き,各部の

異常の有無を調べる。

なお,肘掛けへの力は,肘掛けの前縁又は後縁から 75 mm 以上離れたところに加える。


6

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f) 

足掛けの静荷重試験  足掛けの静荷重試験は,JIS S 1206 の 7.2.6(足掛けの静荷重試験)に従い,1 060

N

の垂直の力を足掛けに加える。椅子が転倒する場合は,転倒しないような力を加えて実際に加えた

力を報告する。試験後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

なお,縦断面が輪の場合など,幅 160 mm 未満の足掛けの場合には,断面の中心を通るように力を

加える。

8.4 

耐久性試験 

耐久性試験は,長期間にわたる使用中に反復的に発生する負荷を模擬的に作り,そのような状況の下で

の試験品の強度を評価する試験で,次による。

a) 

座面及び背もたれの耐久性試験  座面及び背もたれの耐久性試験は,JIS S 1206 の 7.3.1(座面及び背

もたれの耐久性試験)に従い,

表 A.3 に示す試験順序で力を加え,全てのサイクル数で試験を行った

後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

b) 

肘掛けの耐久性試験  肘掛けの耐久性試験は,JIS S 1206 の 7.3.2(肘掛けの耐久性試験)に従い,335

N

の垂直力を両方の肘掛けに同時に加え,30 000 回繰り返す。試験後,力を取り除き,各部の異常の

有無を調べる。

なお,肘掛けへの力は JIS S 1206 の 5.7(肘掛けの耐久性試験装置)によらない場合は,肘掛けに対

する負荷時の角度を,試験報告書に記載しなければならない。

c) 

旋回試験  旋回試験は,JIS S 1206 の 7.3.3(旋回試験)に従い,JIS S 1206 の図 の荷重点 A に質量

50 kg

,荷重点 C に質量 30 kg を載せて,1 回転 1 サイクルとして,左右交互に椅子を 60 000 サイクル

旋回させる。試験後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

d) 

足掛けの耐久性試験  足掛けの耐久性試験は,JIS S 1206 の 7.3.4(足掛けの耐久性試験)に従い,750

N

の下向きの力を足掛けに加える。25 000 サイクル荷重を加えた後,力を取り除き,各部の異常の有

無を調べる。

なお,縦断面が輪の場合など,幅 160 mm 未満の足掛けの場合には,断面の中心を通るように力を

加える。

e) 

キャスター及び椅子の脚羽根の耐久性試験  キャスター及び椅子の脚羽根の耐久性試験は,JIS S 

1206

の 7.3.5(キャスター及び椅子の脚羽根の耐久性試験)に従い,90 kg の質量を JIS S 1206 

図 7

の荷重点 A に加える。50 000 サイクル回転させた後,力を取り除き,各部の異常の有無を調べる。

8.5 

表面処理試験 

表面処理試験に用いる試験片は,試験体から木質系及び金属の場合は長さ約 150 mm,幅約 50 mm,金

属管の場合は原形のまま,長さ約 150 mm の大きさのものをとり,次による。ただし,試験体と同一生産

条件で製作された試験片を用いてもよい。

a) 

常温液体に対する表面抵抗性試験  常温液体に対する表面抵抗性試験は,JIS A 1531 の規定に従い,

酢酸 4.4 %溶液,アンモニア 10 %溶液,中性洗剤及び事務用インクの 4 種類の試験液を用いて,6 時

間放置した後,試験液を拭き取り,塗装面の異常の有無を調べる。

なお,JIS A 1531 において,試験体の調製及び予備処理として,試験体は気温 15  ℃以上で通風の

よい室内に 4 週間以上放置となっている。金属の焼付け塗装の場合は,この限りではない。また,洗

浄溶液は,JIS A 1531 で規定している溶液のほか,同等の性質の溶液とする。

b) 

金属部・木部塗膜密着性試験  金属部・木部塗膜密着性試験は,試験片が金属の場合は,試験片に鋭

利な刃物で,刃が素地に達するように,1 mm 間隔で相互に直交するように,けがき線を 11 本ずつ引

き,100 個の升目を作る。試験片が木の場合は,2 mm 間隔で相互に直行するようにけがき線を 11 本


7

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ずつ引き,100 個の升目を作る。

その上に,JIS Z 1522 又は同等以上の性能をもつ粘着テープを貼り付けた後,すぐに剝がし,塗膜

の剝がれの有無を調べる。

なお,試験による性能については,JIS K 5600-5-6 に規定する“分類 2 以上の性能”であることを

確認する。けがき線を引く段階で,升目の角の損傷等の不都合が生じる場合は,JIS K 5600-5-6 の 7.1.4

のカットの間隔に従う。

c) 

金属部塗膜防せい性試験  金属部塗膜防せい性試験は,試験片に鋭利な刃物で刃が金属素地に達する

ように,各対角線にきずを付け,

図 に示すように 3 %食塩水(15∼25  ℃)をビーカに深さ約 70 mm

入れたものに,きずを付けた試験片を約半分浸し,100 時間経過後,浸せきしたままで,きずの両側 3

mm

の外側の膨れの有無,及び引き上げて静かに水洗した後,乾燥させ,きずの両側 3 mm の外側の

さびの有無を調べる。

単位  mm

図 1−金属部塗膜防せい性試験 

d) 

金属部めっき厚さ試験  金属部めっき厚さ試験は,JIS H 8610 の 9.3(厚さ試験)又は JIS H 8617 

9.4

(厚さ試験)の規定による。

検査方法 

製品の検査は,形式検査

1)

と受渡検査

2)

とに区分し,検査の項目はそれぞれ次のとおりとして,箇条 5

∼箇条 及び箇条 10 に適合したものを合格とする。

なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査の方式は,受渡当事者間の協定による。

a)

形式検査項目

1)

外観

2)

性能

3)

構造

4)

寸法


8

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b)

受渡検査項目

1)

外観

2)

表示

1)

製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。

2)

既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める

特性を満足するものであるかどうかを判定するための検査。

10 

表示 

製品には,次の事項を表示しなければならない。

a)

この規格の番号

b)

製造年又はその略号

c)

製造業者名又はその略号

d)

椅子の高さは,上限及び下限の達する範囲

11 

取扱い上及び維持管理上の注意事項 

製品には,次の事項を添付しなければならない。

a)

取扱い上の注意事項

b)

維持管理上の注意事項(手入れ方法など)


9

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附属書 A

(規定)

安定性,強度及び耐久性の試験のための力,

サイクルなどの選択の手引−一般原則

この附属書に記載されている力,サイクルなどは,JIS S 1206 に示されている,

附属書 JA(レベル 1)

及び

附属書 A(レベル 2)を引用しており,この規格ではレベル 1 を規定値とする。また,レベル 2 につ

いては,欧米人の体格を考慮した目標値として参考とする。

なお,

表 A.1 は安定性試験,表 A.2 は静荷重試験,表 A.3 は耐久性試験のための,力,サイクル数など

を示す。

表 A.1−安定性試験のための力及びサイクル数 

箇条

番号

JIS S 

1206 

箇条 
番号

試験

タイプ

場所

力/質量/サイクルと試験区分

レベル 1

レベル 2(参考)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

8.2 a) 

7.1.1 

前縁安定性

質量

− 22  1  − 27  1

8.2 b) 

7.1.2 

前方安定性

下向き

の力 F

1

490

− 1  600

− 1

水平の

力 F

2

20

− 20

8.2 c) 

7.1.3 

足掛け付き椅子の前方安定

下向き

の力 F

1

900

− 1

1

100

− 1

水平の

力 F

2

20

− 20

8.2 d) 

7.1.4 

肘掛けのない椅子の側方安
定性

下向き

の力 F

1

490

− 1  600

− 1

水平の

力 F

2

20

− 20

8.2 e) 

7.1.5 

肘掛け付き椅子の側方安定

下向き

の力 F

1

200

− 1  250

− 1

下向き

の力 F

2

280

− 350

水平の

力 F

3

20

− 20

8.2 f) 

7.1.6 

背もたれ傾斜機能のない椅

子の後方安定性

下向き

の力 F

1

490

− 1  600

− 1

水平の

力 F

2

192

− 192

8.2 g) 

7.1.7 

背もたれ傾斜機能付き椅子
の後方安定性

円盤数

円盤

11

1

円盤

13

1


10

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表 A.2−静荷重試験試験のための力及びサイクル数 

箇条 
番号

JIS S 

1206 

箇条

番号

試験

場所

力/質量/サイクルと試験区分

レベル 1

レベル 2(参考)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

8.3 a) 

7.2.1 

座面前縁の静荷重試験

− 1

320

− 10

1

600

− 10

8.3 b) 

7.2.2 

座面及び背もたれの複合静
荷重試験

座面 F

1

1 320

− 10

1

600

− 10

背もた

れ F

2

560

− 560

8.3 c) 

7.2.3 

肘掛けの中心垂直力静荷重
試験

− 750

− 5 900

− 5

8.3 d) 

7.2.4 

肘掛けの前部垂直力静荷重
試験

− 375

− 5 450

− 5

8.3 e) 

7.2.5 

肘掛けの側方静荷重試験

− 400

− 10  400

− 10

8.3 f) 

7.2.6 

足掛けの静荷重試験

− 1

060

− 10

1

300

− 10

表 A.3−耐久性試験のための力及びサイクル数 

箇条

番号

JIS S 

1206 

箇条

番号

試験

場所

力/質量/サイクルと試験区分

レベル 1

レベル 2(参考)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

N

質量

kg

サイク

ル数

(回)

8.4 a) 

7.3.1 

座面及び背もたれの耐久性
試験

  手順 1:A

  手順 2:C・B 
  手順 3:J・E

  手順 4:F・H

  手順 5:D・G(交互)

点 A 1

250

60 000

1 500

− 120

000

点 B 320 − 40

000

320

− 80

000

点 C 1

000

40 000

1 200

− 80

000

点 D 900 −

10 000

1 100

− 20

000

点 E 320 − 10

000

320

− 20

000

点 F 1

000

10 000

1 200

− 20

000

点 G 900 −

10 000

1 100

− 20

000

点 H 320 − 10

000

320

− 20

000

点 J 1

000

10 000

1 200

− 20

000

8.4 b) 

7.3.2 

肘掛けの耐久性試験

− 335

− 30

000

400

− 60

000

8.4 c) 

7.3.3 

旋回試験

M

1

− 50

60

000

− 60

120

000

M

2

− 30

− 35

8.4 d) 

7.3.4 

足掛けの耐久性試験

− 750

− 25

000

900

− 50

000

8.4 e) 

7.3.5 

キャスター及び椅子の脚羽

根の耐久性試験

座面

− 90

50

000

− 110

100

000


11

S 1043

:2016

附属書 B

(参考)

オフィス家具−座面高さ調節式回転椅子の寸法

この附属書は,椅子の指針及び使用の合理化のため,椅子の寸法について記載するもので,規定の一部

ではない。

椅子の寸法は JIS S 1011(事務用いすの寸法)を参考とするほか,ISO/TR 24496:2012,Office furniture

−Office work chairs−Methods for the determination of dimensions(オフィス用椅子の寸法測定方法)がある。

B.1 

寸法 

寸法は,受渡当事者間の協定によることとしているが,流通の目安とするために寸法及び寸法設定の関

連事項を,次に示す。

B.2 

寸法の表示 

寸法の表示は,次による。

a)

寸法はミリメートル(mm)で表示する。

b)

寸法の表示は,呼び寸法を用いる。呼び寸法は,主に分類上使用する代表寸法として使用する。

c)

寸法の表示は,間口寸法,奥行き寸法,高さ寸法及び座高寸法の順で表し,略記号は,間口寸法を W

奥行き寸法を D,高さ寸法を H,座高を WH で表す。

d)

間口寸法及び奥行き寸法は,椅子の最大外形寸法で,間口寸法は肘付きの場合は左右の肘の最大外形

寸法,肘なしの場合は座又は背の最大外形寸法。ただし,脚寸法が最大の場合はその寸法(キャスタ

ーは椅子の前方方向に向ける。

e)

高さ寸法は,床面から椅子の背もたれ(又はヘッドレスト)までの最大高さ寸法。座高寸法は,床面

から椅子の座の前縁の中央部分までの高さ。また,上下調節のものは,調節できる範囲を表示する。

f)

そのほかに,座位基準点を含む垂直面上における肘掛け間の有効幅,背もたれ点から座の前縁までの

水平距離,床面からの座位基準点高さ及び背もたれ点までの垂直距離を必要に応じて表示する。