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日本工業規格

JIS

 S

1017-

1994

家具の性能試験方法通則

General rule for test method of furniture

1.

適用範囲  この規格は,日本工業規格に規定する家具の性能試験の一般事項について規定する。

備考  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考

値である。

2.

性能項目  家具の性能試験に関する性能分類は,表 による。

表 1  性能分類

要求性能

性能項目

性能項目の意味

安全性

安定性

地震,振動その他の外力によって転倒しないこと。

毒性

表面材(塗料など)が毒性をもたないこと。

傷害性

突起や角に衣服がひっかかったり,人体に傷を与えないこと。

耐火性

火に耐えて,燃えにくいこと。

発煙性

燃焼による煙が発生しないこと。

耐電気性

漏電を生じないこと。

防盗性

ロッカー,引き出しなどの錠前が,解錠されたり,壊されたり
しないこと。

異臭性

目や鼻を刺激するようなガスの発生,いやなにおいのしないこ
と。

機能性

操作性(円滑性)

可動部分の操作が円滑で,開閉に支障がないこと。

照度

作業しやすい明るさであること。

非発音性

使用時に照明器具の音,各部のきしみ音などを発しないこと。

耐漏水性

水漏れを生じないこと。

寸法精度

精度よく製作されていること。

強度

静荷重

静的荷重に対し変形,破壊しないこと。

動荷重

動的荷重に対し変形,破壊しないこと。

耐久性

耐侯性

構造及び表面状態などがある期間にわたり品質を損なわずに
使用に耐え得ること。

表面処理性

表面材が衝撃やひっかきなどによって傷つかないこと。

繰返し耐久性

繰返し使用に耐え得ること。

3.

試験の一般条件  試験の一般条件は,次による。

(1)

試験体は,製品を使用する状態に組み立てたものとする。ガラス又は金物類を用いる場合は,実際に

使われるガラス又は金物類を予定された工作によって,はめ込み,取り付けたものとする。

(2)

製品で試験ができない場合は,製品の部分から採取した試験体による。ただし,試験体の製品からの

採取が不可能な場合は,製品と同一素材,同一条件で作られた代用試験体を用いることができる。

(3)

試験装置は,所定の性能値を必要な精度で測定し得る装置とする。


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なお,試験時の安全性について十分に配慮されていること。

(4)

試験場所の条件は,特に指定のない限り標準状態で行う。標準状態とは,温度 5∼35℃,湿度 45∼85%,

気圧 106.0kPa {868∼1 060mbar}  をいう。

4.

試験項目  家具の性能項目に適用する試験項目は,表 による。

表 2

要求項目

性能項目

試験項目

測定項目

測定単位

一般試験項目

安全性

安定性

耐震安定性試験

転倒破壊の有無

耐転倒性試験

転倒の有無

収納安定性試験

収納物の転倒・落下

毒性

有害ガス放散量試験

ガス放散量 ppm

有毒物含有試験

有害性の有無

傷害性

傷害性試験

手・足・衣服のひっかかりなど

耐火性

耐火性試験

温度・時間

℃・分

発煙性

発煙性試験

吸光度

耐電気性

絶縁抵抗性試験

絶縁抵抗値

M

耐電圧性試験

耐電圧時間

防盗性

ドライバーによる錠前のこじあけ試験

異臭性

臭気官能試験

においの有無

機能性

操作性(円滑性)

操作・円滑性試験

がたつき・緩み mm

照度

照度試験

照度 lx

非発音性

非発音性試験

発音の有無

耐漏水性

耐漏水試験

流し・配管などの水漏れの有無

寸法精度

寸法測定

寸法測定 mm

強度

静荷重(耐荷重性)

鉛直荷重試験

たわみ量・変形・緩み mm

水平荷重試験

たわみ量・変形・緩み mm

偏心荷重試験

たわみ量・変形・緩み mm

剛性試験

たわみ量・変形・緩み・異常の有無 mm

取付部の強度試験

変形・破壊・全開閉の支障・緩み・
溶接はずれ

mm

外観的変化

動荷重(耐衝撃性)

鉛直衝撃試験

変形・破壊 mm

水平衝撃試験

変形・破壊

仕事量

繰返し耐衝撃性試験

変形・破壊

耐久性

耐候性

耐サンシャインカーボン試験

光沢保持率,変退色 %

耐食試験

質量 g

防せい試験

異常の有無

耐汚染性試験

汚れ,変質の有無

耐薬品・常温液体に対する抵抗性試

変形,変質,表面損傷の有無

耐熱性試験

変形,変質の有無,寸法,強度 mm

耐湿性試験

N/cm

2

耐退色性試験

表面処理性

付着性試験

塗膜,めっき皮膜などのはがれ

表面処理の硬度試験

塗膜の硬度,めっき皮膜の硬度など

鉛筆の硬

度記号

表面処理の厚さ試験

塗膜の厚さ,めっき皮膜の厚さなど

µm

表面処理の耐候性(防せい試験)

塗膜,めっき皮膜などの変質,異常

mm


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要求項目

性能項目

試験項目

測定項目

測定単位

一般試験項目

の有無

耐熱性

温度・時間

℃・h

耐摩耗性試験

摩耗量

µg

g

繰返し耐久性

無荷重繰返し試験

残留たわみ量 mm

鉛直荷重繰返し試験

たわみ量,変形,緩み mm

水平荷重繰返し試験

たわみ量,変形,緩み mm

5.

試験結果及び判定

5.1

結果の記録  測定値が,温度,湿度,気圧などの関係で変化する場合は,基準状態における値に換

算して表す。基準状態とは,温度 20℃,相対湿度 55%,気圧 101.3kPa {1 013mbar}  をいう。

5.2

判定  試験の判定は,それぞれの規格による。

原案作成委員会  構成表(順不同)

氏名

所属

坂  田  種  男

千葉大学工学部

栗  山  正  也

東京職業訓練短期大学校

浮  貝  明  男

東京職業訓練短期大学校

坂  本  春  生

通商産業省生活産業局

福  岡  純一郎

文部省管理局教育施設部

松  本  大  治

工業技術院標準部

若  泉  俊  文

工業技術院標準部

山  田  隆  三

工業技術院標準部

岩  井  一  幸

工業技術院製品科学研究所

岡  本      巌

社団法人用度需要者協会

吉  永      淳

社団法人日本インテリアデザイナー協会

鈴  木  庄  吾

インダストリアル・デザイナー

甲  斐  麗  子

主婦連合会

森  谷  敦  子

全国地域婦人団体連絡協議会

岩  崎  美  枝

消費科学連合会

萩  原  多禾男

全日本ベッド工業会

酒  巻  高  一

日本金属家具工業組合

新  井  宏  侑

株式会社岡村製作所

上  田  昭  一

株式会社伊藤喜工作所

金  田  信  一

コクヨ株式会社

鈴  木  文  彦

株式会社コトブキ

河  野  勝  彦

社団法人全国家具工業連合会

斉  藤  康  則

社団法人全国家具工業連合会

加倉井  周  一

日本リハビリテーション医学会

久  志  和  巳

財団法人建材試験センター

松  岡  寿  人

財団法人日本文化用品安全試験所