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S 0021

:2014 (ISO 11156:2011)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  アクセシブルデザイン包装の主な側面  

2

4.1

  情報及び表示  

2

4.2

  取扱い及び操作  

3

4.3

  包装におけるアクセシブルデザインの評価  

4

5

  有害物の包装に関する特別配慮事項  

4

5.1

  表示  

4

5.2

  危険及び傷害を回避する容器設計 

5

附属書 A(参考)包装におけるアクセシブルデザインの構造  

6

附属書 B(参考)アクセシビリティを試験するための検討事項の枠組み−一般的研究  

7

附属書 C(参考)アクセシブルデザイン包装事例  

10

参考文献  

15


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:2014 (ISO 11156:2011)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益社団法人日本

包装技術協会(JPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。

これによって,JIS S 0021:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 S

0021

:2014

(ISO 11156

:2011

)

包装−アクセシブルデザイン−一般要求事項

Packaging-Accessible design-General requirements

序文 

この規格は,2011 年に第 1 版として発行された ISO 11156 を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,異文化・他言語圏,高齢者及び感覚機能,身体機能,認知機能の低下している人々,並び

にアレルギーがある人々を含むより多くの人々にとって,内容物を適切に識別し,取扱い及び使用できる

ように,包装の設計,評価を行うために役立つための一般要求事項について規定する。

この規格は,製品の識別,購入及び使用から包装の分別及び廃棄まで,包装製品のライフサイクルにお

ける様々な状況に配慮している。ただし,個々の包装における寸法,材料,製造方法及び評価方法につい

ては除く。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 11156:2011

,Packaging−Accessible design−General requirements(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0500

(規格群)  自動認識及びデータ取得技術−用語

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762 (all parts),Information technology−Automatic identification and

data capture (AIDC) techniques

−Harmonized vocabulary(IDT)

JIS Z 0108

  包装−用語

注記  対応国際規格:ISO 21067,Packaging−Vocabulary(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 0500 規格群及び JIS Z 0108 によるほか,次による。

3.1 

アクセシブルデザイン(accessible design)

何らかの機能に制限のある人に焦点を合わせ,これまでの設計をそのような人々のニーズに合わせて拡


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:2014 (ISO 11156:2011)

   

張することによって,製品をそのまま利用できる潜在顧客数を最大限まで増やそうとする設計。

3.2 

代替様式(alternative format)

他の動作(mobility)又は感覚(sensory ability)によって,製品及びサービスをアクセシブル(可能な限

り最大限まで利用できるよう)にする別の表現方法。

3.3 

包装(packaging)

物品の輸送,保管,取引,使用などにあたって,その価値及び状態を維持するための適切な材料,容器,

それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態。

アクセシブルデザイン包装の主な側面 

4.1 

情報及び表示 

4.1.1 

内容品 

内容品の情報又は表示をアクセシブルにするにあたり,次の事項に配慮する。

4.1.1.1 

文字及び画像 

文字は,視認性確保のためにとりわけ重要な要素となる大きさ,書体,コントラスト及び色の組合せに

配慮して見やすいものとする。絵文字などの画像は,容易に理解しやすいものとする。

4.1.1.2 

点字及び触覚記号 

点字又は触覚記号による情報は,視覚障害者を含め全ての人々に対して,包装製品のアクセシビリティ

を高めるために知覚でき,かつ,理解しやすいものとする。

例  医薬品への点字の利用(欧州指令 Directive 2004/27/EC

[5]

注記  点字が読めない視覚障害者が多くいる。

触覚記号が効果を発揮するためには,記号又は絵文字の使用以外にも使用言語の形態(サイズ,量など。

を考慮に入れ,情報が適切になるよう配慮することが望ましい。この規格が認められ,使われるようにな

り,高齢者及び障害者に役立つばかりでなく,全ての包装形態にも適用できるように,社会的及び文化的

背景を考慮した包装を行うのがよい。

4.1.1.3 

代替様式を使った情報の提供 

情報が包装に表示されている場合は,情報を伝えるための代替様式に配慮する。

例  情報コミュニケーション技術(ICT)を使った手段を用いて,アレルギー反応を引き起こす可能

性のある成分又は物質の情報を提供

[6] [7]

4.1.1.4 

情報表示の位置 

製品を安全かつ効果的に使用するための必要情報は,目につきやすい位置に示すものとし,開封によっ

ても損なわれないよう配慮する。

例  成分,使用の指示,有効期限(賞味期限,消費期限),警告など。

ある製品が小分けに包装されている場合,それぞれの包装に必要不可欠な情報を示すことが望ましい。

4.1.2 

識別 

4.1.2.1 

色による識別 

色による識別は,同一形状の包装を区別するのに多くの場合有効である。ただし,色の識別力に問題が

ある人にも見分けられるよう明度差,模様を付けるなど,別の表現手段も併用し,識別しやすくなるよう

に配慮しなければならない。


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4.1.2.2 

点字及び他の触覚記号による識別 

点字,浮き出し文字,記号及び切欠きを含む触覚記号の使用は,同一形状の包装の識別に有効であるよ

うに配慮しなければならない。

注記  包装又は容器の開封位置を示す切り口がついていると,開封位置を定めるのに役立つ。

4.1.2.3 

特定の形状の包装による識別 

触覚及び視覚による特定の形状を用いて,包装の識別に配慮する。

4.1.2.4 

誤認しやすい製品のための識別 

包装製品を安全かつ有効に使用するためには,簡明な識別が重要である。誤認のおそれがある場合,包

装には目につきやすい内容表示を必要とする。

4.1.3 

開封 

4.1.3.1 

開封の位置 

開封位置は,形状及びその他の特徴が容易に識別できるように配慮する。

例 1  周囲,色彩又はコントラストが異なる開封位置

例 2  開封位置を示す切り口

4.1.3.2 

開封の方法 

開封の方法又は機構が明確でない場合には,表記又は図示によって,はっきり示すものとする。

4.2 

取扱い及び操作 

4.2.1 

持ち運び 

包装製品は,サイズ,形状,質量,摩擦特性及び安定性(重心,バランス及び剛性。

)に配慮し,持ちや

すくすることが望ましい。

4.2.2 

開封性及び再封性 

4.2.2.1 

開封のしやすさ 

包装は,手の大きさ又は力に関係なく,容易に開けられるように設計する。

例  つまみ,滑り止め,直線カット性のついた包装

4.2.2.2 

再封のしやすさ 

再封して使用する包装は,容器として完全な状態を維持できるよう十分に配慮する。

例  正常に再封されたことを確認するために,触覚又は聴覚的効果(例  かちっという音)のついた

再封可能包装

4.2.3 

内容物の取出し 

4.2.3.1 

適量の取出しやすさ 

包装又は容器から内容物が過剰に出るのを防ぐために,適量の内容物を量り取る又は取り出す機構を付

与することが望ましい。

4.2.3.2 

内容物の取出しやすさ 

使用時に,内容物が飛散したり,又はあふれたりしないように配慮する。また,使用者が内容物の全て

を利用できるように包装設計する。

4.2.4 

保管及び安定性 

4.2.4.1 

効率性 

容易でかつ効率的に収容でき,安定性を保てるように包装設計する。

4.2.4.2 

視認性 

製品名,有効期限(賞味期限及び消費期限)又はその他重要な情報が,保管中も容易に認識できるよう


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に包装設計する。

4.2.4.3 

品質保証 

使用及び保管環境の両面において,内容物の品質が維持できるように包装設計する。

4.2.5 

分別及び廃棄 

4.2.5.1 

分別のしやすさ 

消費者が廃棄する場合には,分別しやすいように包装設計し,適切に材料の種類を表示することが望ま

しい。

4.2.5.2 

廃棄のしやすさ 

様々な最終処理方法を提供することで,空になった包装の廃棄方法について使用者が認識,理解し,容

易かつ安全に廃棄できるように包装設計する。

例  折りたたみやすい紙箱,つぶしやすいチューブ又は缶,押しつぶしやすいプラスチックボトルな

ど。

4.2.5.3 

安全性 

分別,廃棄の間及びその後の安全を確保し,危険が生じないように包装設計する。

4.3 

包装におけるアクセシブルデザインの評価 

4.3.1 

評価における配慮事項 

4.3.1.1 

包装の段階 

包装におけるアクセシビリティの評価は,製造,流通,使用及び廃棄を含む包装のあらゆる段階を踏ま

えて考慮しなければならない。

4.3.1.2 

使用状況及び人間の能力 

アクセシビリティの評価は,使用状況及び人間の能力(感覚,身体,認識及びアレルギー)を踏まえて

考慮しなければならない。

注記  この規格における使用状況とは,包装を使用する場合の物理的及び社会的条件(例  店舗,家

など)を含む。

4.3.2 

評価方法 

機器による評価及び使用者による評価は並行して行い,互いに補完しあうことが望ましい。機器による

評価では,物理的試験における力,トルクなどの定量化されたデータを得るために測定機器を使用する。

使用者による評価は,測定機器使用の有無にかかわらず,人が関与する方法を使う。本評価は,アクセ

シビリティに対する使用者の感覚的,身体的及び認知的な見方を知る上での手がかりとなる。

有害物の包装に関する特別配慮事項 

5.1 

表示 

5.1.1 

誤使用の回避 

内容物の誤使用,誤飲食によって危険をもたらす可能性がある製品には,最も目立つ位置に危険表示を

付与する。また,こうした危険表示は,触覚による識別を含む複数の代替様式によっても認知できるよう

にしておくのが望ましい。

例 1  塩素系洗浄剤の包装においては,酸性洗浄剤と混ぜると危険な塩素ガスが発生するとの表示が

あり,かつ,二つの洗浄剤を混ぜてはならない旨の警告表示もなされているもの。

例 2  包装のための触覚識別表示法は,ISO 11683

[8]

及び JIS S 0022-3

[1]

に規定されている。

5.1.2 

有害のおそれのある内容物 


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:2014 (ISO 11156:2011)

有害のおそれがある製品の包装では,その有害物質をはっきり目立つように特定する。また,こうした

有害物質に関する情報は,複数の代替様式によっても提供することが望ましい。

例 1  アルコール飲料であることの表示

例 2  アレルゲン含有物質の表示

例 3  包装のための触覚識別表示法は,ISO 11683

[8]

及び JIS S 0022-3

[1]

に規定されている。

5.2 

危険及び傷害を回避する容器設計 

包装構造については,取扱い上の誤りを最小限にすることで,危険又は傷害が生じることを防ぐように

設計する。

例  多様な使用者に対し,使用法が直感的に分かるように設計された製品の容器


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附属書 A

(参考)

包装におけるアクセシブルデザインの構造

この附属書は,JIS Z 8071

[2]

及び ISO/TR 22411

[4]

に準拠する。この附属書は,JIS Z 8071

[2]

に続き,

包装製品のアクセシビリティを高めるための一連の配慮事項として役立つことを目的とする。

包装のための個々の設計検討については,包装の物理的特性(形状,構造及び製品のアクセシビリティ

との関連性)のほかに,その包装の情報特性(情報及びその情報による製品のアクセシビリティを高める

手法)にも言及した一連の簡潔な追加規格の中に詳しく記される(

附属書 及び附属書 参照)。

図 A.1 は,JIS Z 8071

[2]

ISO/TR 22411

[4]

及びこの規格の相互関係を示すフローチャートである。情報・

表示,取扱い・操作及び評価に関する今後の規格は,このフローチャートに追加されていく。

図 A.1−アクセシブルデザインのフローチャート 

情報及び表示

    内容品の情報

    開封の位置

取扱い及び操作

    持ち運び

    開封

    計量及び取出し

    保管及び廃棄

評価

    機器を用いたアクセシビリティ試験

    使用者によるアクセシビリティ試験

JIS S 0021 

ISO 11156

包装−アクセシ

ブルデザイン−

一般要求事項

ISO/TR 22411

(人間工学的

データ)及び共通規格

JIS Z 8071 


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附属書 B

(参考)

アクセシビリティを試験するための検討事項の枠組み−一般的研究

B.1

包装の設計者に最大限十分な情報を提供し,全ての能力レベルの人々に対し最良の解決策を提供す

るために,包装の評価者にとって,使用者と包装との間に生じる複雑で微妙な差異を理解することが,極

めて重要である。

配慮事項には,使用者が包装を用いて遂行しなければならない種々のタスク(例えば,識別,開封,内

容物の取出し,保管,分別,廃棄など。

)に対する使用者の能力及び種々の利用状況に対する多面的な要素

が含まれる。

B.2

消費者が包装製品を使用する場合には,通り抜けなければならない段階を説明するために,情報処

理の一般モデル(ルソー他 1998

[9]

,ロジャース他 2000

[10]

)が適している。これらのモデルは,次の段階

からなる。

a) 

接触  使用者は,手元で適切にタスクを遂行するために,必要な特徴又は情報に触れる必要がある。

b) 

注意  使用者の注意が包装の特徴に向けられることで,その情報が五感(視覚,聴覚,触覚,嗅覚及

び味覚)を通して伝わる。

c) 

変換  五感から伝えられる情報は,内容物の想像へと変換される。

d) 

理解  使用者は,変換された情報の意味を理解しなければならない。

e) 

受容  使用者は,適切な方法で行動することで,その設計者の意図どおりに行動することを可能とす

る。

B.3

前述の各段階を進めるか(成功)否か(失敗)は,次の四つの要因が影響する。

(出典:ノリス他,1999)

[11]

a) 

使用者

  使用者の知覚的,認知的,身体的及び心理的特徴

b) 

包装

  包装された製品の図形的及び構造的特徴

c) 

タスク

  行動の特性及び使用者の目的(

例  動かす,保管する,使う,廃棄する)

d) 

使用状況   包装を使用する場合の身体的及び社会的状況(例  店舗,深夜の家)

先に記載したとおり,評価モデルの段階が進めるか(成功か失敗か)どうかは,この四つの要因が複合

的に影響して決まる(

図 B.1 参照)。

このように,包装におけるアクセシビリティの評価の場合には,

(包装の取扱いの)失敗は,知覚的,認

知的又は身体的な理由で発生し,最終的に様々な要因が使用上の成功又は失敗に影響するということを考

慮するべきである。また,評価は再現可能,繰返し可能,かつ,現実的な結果をもたらすようこれらの要

因を慎重に考慮することが望ましい。

設計者及び評価者は,試験条件が結果に大きく影響しがちであるということを理解し,設計者は,使用

者,タスク及び評価するときの使用状況を考慮する必要があることが理想的である。例えば,健康的な被


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:2014 (ISO 11156:2011)

   

験者に実験室環境下で,時間制限もなく包装の開封を依頼した場合と腕を骨折した消費者が時間に限りが

ある中などといったより妥当な状況(家庭での忙しい環境)で包装を開封する場合とでは,異なる結果を

生みやすいことになる。

使用者(User)

,包装(Package)

,使用状況(Context of use)

,タスク(Task)及び

使用者及び包装の相互作用(User-package interaction)

図 B.1−成功・失敗に影響を与える四つの要因 

市場細分化とは,ニーズ及び好みを共有する同質のグループに,最大のインパクトをもつ製品を提供す

る戦略である。

市場細分化は,1950 年代からマーケティングにおいて主流であり,試験を行う企業は一般的に,製品の

属性及び購買行動に基づき,地理的,人口学的,心理学的見地などから特定の市場に的を絞る。しかし,

アクセシビリティの評価を目的とする場合,この市場細分化は正しい戦略ではないと考えられる。

アクセシビリティの評価は,設計及び評価の期間中に多様な使用状況を検討し,対象を狭めずに,幅広

い使用者を含めて設計されるべきである。

このような評価プロセスによって得られた洞察は,努力を要する使用状況下での障害がある消費者(障

害者,妊婦,子供,ギプスをはめた人たちなど。

)だけでなく,通常の使用状況下にいる一般人にとっても

使いやすい製品及び包装の創造に役立つことになる。

さらに,使用者及び使用状況が多様であるということは,設計に失敗した経緯を理解する助けとなり,

不十分な設計に対する修正措置に向け,より効果的な戦略を立てられるようになる。

例えば,多くの消費者が開けられなかった新規性のある開封口がついた包装について,次の 5 段階で考

察してみよう。

−  消費者が開封指示(説明書)に気づかなかった結果かもしれない。

−  開封機構に気づかなかったのかもしれない。

−  開封指示(説明書)に気づいていたかもしれないが,コントラスト及び本文のサイズが不十分だった

せいで,指示文を判読することができなかったのかもしれない。

−  消費者は指示文を解読はできたものの,見ても開封機構を理解できなかったのかもしれない。

−  そのほかに身体的にその作業を行うことができなかったのかもしれない。


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:2014 (ISO 11156:2011)

それぞれの失敗に対する設計上の解決手段は異なるので,この 5 段階のどこで設計が失敗したかを理解

することが重要である。


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:2014 (ISO 11156:2011)

   

附属書 C 
(参考)

アクセシブルデザイン包装事例

この附属書に示した事例は,ISO 11156:2011

附属書 を元に,日本の実情に合わせて修正・追加したも

のである。

C.1 

同一又は類似形状の包装・容器の内容物識別の事例 

C.1.1 

切欠きの付加 

飲料用紙パック容器の場合は,開け口と反対側上部の一部を切り欠くなどで,同一形状の内容物の識別

を容易にする。同じ又は似た形状の包装に入り,近接して使用し,又は保管する場合でも切欠きの有無に

よって,消費者は牛乳とジュースとその他製品との識別がしやすくなる(

図 C.1 参照)。

単位  mm

a)

  牛乳パック 

a)

  ただし 2 か所は同じ R

b)

  ジュースパック 

図 C.1−上部に切欠きを付加の場合 


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C.1.2 

触覚記号の付加 

同じ又は似た形状の包装に入り,近接して使用し,又は保管する場合でも上部及び外側に施された触覚

記号によって,消費者は洗髪料,身体用洗浄料及びその他製品との識別がしやすくなる。洗髪料の容器に

は,ぎざぎざ状の触覚記号を付け,身体用(顔面及び頭髪を除く。

)洗浄料の容器には,一直線状の触覚記

号を付けることができる(

図 C.2 及び図 C.3 参照)。

図 C.2−容器に触覚記号を付加 

(洗髪料の場合) 

図 C.3−容器に触覚記号を付加 

[身体用(顔用及び頭髪を除く。)洗浄料の場合]

C.2 

明確な開封位置の表示例(図 C.4 参照)。 

(開封位置を示すための切欠きの場合) 

図 C.4−開封位置を示すための明確な表示の場合 


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:2014 (ISO 11156:2011)

   

C.3 

持ちやすくした例(図 C.5 参照)。 

図 C.5−容器のくびれ又はくぼみの場合 

C.4 

開けやすい,又は再封しやすい例(図 C.6 参照)。 

注記  上部を押すだけで蓋が開く。

注記  キャップを閉じたときかちっという音が

して閉めたことが分かりやすい。

図 C.6−開けやすい又は再封しやすい容器の場合 

C.5 

計量しやすい又は取り出しやすい例(図 C.7 及び図 C.8 参照)。 

図 C.7−計量用目盛つきのキャップの場合 


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注記  注ぎ出しをスムーズに行えるように,形状を工夫するとよい。

図 C.8−注ぎやすくした容器の場合 

C.6 

分別しやすい又は廃棄しやすい例(図 C.9 及び図 C.10 参照)。 

図 C.9−分別のため剝がしやすいラベルの場合 

図 C.10−廃棄のためつぶしやすい容器の場合 


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C.7 

誤使用を回避する表示例(図 C.11 参照)。 

注記  “まぜるな危険”の表示によって消費者は,塩素系洗浄剤及び酸素系洗浄剤を混ぜると危険であ

ることが分かる。

図 C.11−危険を示す明確な表示の場合 

C.8 

危険,有害のおそれのある表示例(図 C.12 参照)。 

注記  点字及び表示でアルコール飲料であることが分かる。

図 C.12−内容品(アルコール飲料)の明確な表示の場合 


15

S 0021

:2014 (ISO 11156:2011)

参考文献

[1]  JIS S 0022-3

  高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器−触覚識別表示

[2]  JIS Z 8071

  高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針

対応国際規格:ISO/IEC Guide 71,Guidelines for standards developers to address the needs of older persons

and persons with disabilities

(IDT)

[3]  Declaration on the Rights of Disabled Persons

[4]  ISO/TR 22411

,Ergonomics data and guidelines for the application of ISO/IEC Guide 71 to products and

services to address the needs of older persons and persons with disabilities

[5]  Directive 2004/27/EC of the European parliament and of the council of 31 March 2004 amending Directive

2001/83/EC on the Community code relating to medicinal products for human use

[6]  ISO 17366

,Supply chain applications of RFID−Product packaging

[7]  ISO 17367

,Supply chain applications of RFID−Product tagging

[8]  ISO 11683

,Packaging−Tactile warnings of danger−Requirements

[9]  ROUSSEAU, G.K., LAMSON, N., RODGERS, W.A., Designing Warnings to Compensate For Age-Related

Changes in Perceptual and Cognitive Abilities, Psychology and Marketing, Vol.15 (7), pp. 643-662, 1998

[10]  ROGERS, W.A., LAMSON, N., and ROUSSEAU, G.K., Warning research: An integrative perspective, Human

Factors, 42(1), pp. 102-139, 2000

[11]  NORRIS, B.J., and WILSON, J.R., Ergonomics and safety in consumer product design, in Human factors in

product design: current practice and future trends: W.S. Green and P.W. Jordan. London, United Kingdom,

Taylor & Francis, pp. 73-84, 1999

[12]  NORRIS, B.J., and WILSON, J.R., Designing safety into products: making ergonomics evaluation a part of

the design process, London, United Kingdom, Department of Trade and Industry, 1997

[13]  EN 15823

,Packaging−Braille on packaging for medicinal products