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R 9112

:2015

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  試料の採取方法  

1

4

  試験方法  

1

4.1

  混水量  

1

4.2

  流し込み開始時間  

2

4.3

  凝結時間  

2

4.4

  ぬれ引張強さ  

2

4.5

  粉末度残分  

3


R 9112

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,無機マテリアル学

会(IMJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS R 9112:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 R

9112

:2015

陶磁器型材用せっこうの物理試験方法

Method of physical test for plaster of paris mold for pottery

適用範囲 

この規格は,JIS R 9111 で規定する陶磁器型材用せっこう(以下,型材用せっこうという。

)の物理試験

方法(混水量,流し込み開始時間,凝結時間,ぬれ引張強さ,粉末度残分)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7411-1

  一般用ガラス製温度計−第 1 部:一般計量器

JIS B 7721

  引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法

JIS R 5201

  セメントの物理試験方法

JIS R 9111

  陶磁器型材用せっこう

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8801-1

  試験用ふるい−第 1 部  金属製網ふるい

試料の採取方法 

試料は,その平均品質を表すよう合理的な抜取方式によって採取し,四分法によって縮分し,湿分を含

まない気密な容器に保存しなければならない。ただし,未熟成のものを試験する場合には,焼成後 24 時間

以上,常温・常湿の空気中にさらしたものでなければならない。

試験方法 

4.1 

混水量 

測定手順は,次による。

なお,混水量とは,型材用せっこうを混練するのに最適な水の量をいう。

a)

約 300 ml の乾燥したビーカーに 15∼25  ℃の水 100 g を入れる。

b)

試料をビーカー中に少量ずつ散布しながら水中に沈め,余剰の上澄水が全くなくなるまでに投入した

試料の質量をはかる。

c)

混水量は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって整数に丸める。

なお,試料を投入する時間は約 2 分間とし,その間ビーカー内部をかき回したり,ビーカーを振り

動かさないようにする。

100

1

0

×

=

m

m

a

ここに,

a

混水量(

%


2

R 9112

:2015

m

0

使用した水の質量(=

100 g

m

1

使用した試料の質量(

g

4.2 

流し込み開始時間 

流し込み開始時間は,

試料を混水量の水中に投入し始めてから,

流し込みを開始するまでの時間をいい,

測定は,次による。

a)

内径

120 mm

以上で約

2 L

の円筒形の容器を使用し,この容器に試料

800 g

に相当する混水量の水を入

れる。

b)

試料

800 g

を約

1

分間で水面に均一に散布する。

c)

  2

分間放置後,直径約

15 mm

の棒で約

1

分間に約

100

回の速度で約

2

分間以上かきまわす。

d)

棒の跡がかすかに現れても直ちに消滅するような粘さとなるときまでの時間を流し込み開始時間とす

る。

4.3 

凝結時間 

凝結時間とは,試料を混水量の水中に投入し始めてから凝結するまでの時間をいい,凝結の進行に従い,

“始発時間”

“見掛けの終結時間”及び“終結時間”を測定する。凝結時間の測定は,次による。

a)

凝結時間の測定には,

JIS R 5201

に定めるビカー針装置を使用し,

せっこう用の標準針は,

長さ

45 mm

直径

2 mm

の金属針とし,その頭を平らに切ったもので,これとともに降下する可動部の全質量は,

300

±

1 g

である。

b)

使用する温度計は,JIS B 7411-1 に規定する温度計記号

C

の温度計又はこれと同等以上の精度をもつ

温度測定器を使用する。

c)

測定方法は,ガラス板上に置いた内径

78

±

5 mm

,高さ

40.0

±

0.5 mm

の円筒型に,4.2 の流し込み開始

時間に達したペーストを流し込み,中央に温度計を差し込み,次の測定を行う。

1)

始発時間:測定器の標準針が供試体の底面からおよそ

1 mm

の高さに止まるようになるまでの時間

を測定する。

2)

見掛けの終結時間:測定器の標準針が供試体の表面からおよそ

1 mm

の深さに止まるようになるま

での時間を測定する。

3)

終結時間:温度計が最高温度を示すようになるまでの時間を測定する。

4.4 

ぬれ引張強さ 

ぬれ引張強さの測定は,次による。

a)

測定には,ミハエリス形,又は JIS B 7721 による

1

等級の試験機を使用する。

b)

ぬれ引張強さ供試体の作製は,金属型をガラス板上に置き,4.2 の流し込み開始時間に達したペースト

を流し込み,表面を平滑にし,約

40

分後に脱型する。

なお,金属型は最小断面積が

400 mm

2

以上で,最小断面の一辺の長さが

15 mm

以上のものを使用す

る。

c)

その後,試験体は大気中に静置し,試料の投入開始から

2

時間経過したものについてぬれ引張強さを

測定する。ぬれ引張強さ試験の荷重速度は,引張開始後

20

40

秒間で破断に達する速度として,最大

引張荷重を求める。

d)

ぬれ引張強さは,次の式によって算出した

6

個の平均値を JIS Z 8401 によって小数点以下

2

桁に丸め

て求める。

s

w

t

=


3

R 9112

:2015

ここに,

t

ぬれ引張強さ(

MPa

w

最大引張荷重(

N

s

金属型の最小断面積(

mm

2

4.5 

粉末度残分 

粉末度残分の測定は,次による。

a)

粉末度残分は,JIS Z 8801-1 の目開き

425 μm

及び

150 μm

の試験用ふるいを用いて測定する。

b)

測定は,

50 g

の試料を試験用ふるいにとる。

c)

試験用ふるいを軽くたたいて振動を与え,粉末の凝集したものは,指先で枠に軽くすりつけてつぶす

程度に処理しながらふるい分けを行い,

1

分間当たりのふるい通過量が

0.1 g

以下となったとき,ふる

い上に残留した質量を測定する。

なお,機械ふるいを使用しても差し支えない。

d)

粉末度残分は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって整数に丸めて,質量分率(

%

)で求める。

100

1

×

=

m

m

f

ここに,

f

粉末度残分(

%

m

ふるい上残分の質量(

g

m

1

試料質量(

g