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日本工業規格

JIS

 R

9112

-1978

陶磁器型材用せっこうの物理試験方法

Method of Physical Test for Plaster of Paris Mold for Pottery

1.

適用範囲  この規格は,陶磁器型材用せっこうの性能を決定する物理試験について規定する。

引用規格: 

JIS Z 8801

  標準ふるい

関連規格:JIS Z 8203  国際単位系 (SI) 及びその使い方

2.

試料

2.1

試料の採り方  型材用せっこうは,その平均品質を表すよう合理的な抜取により試料をとる。ただ

し,未熟成のものを試験する場合には,焼成後 24 時間以上空気中にさらしたものでなければならない。

2.2

型材用せっこうの試料は,四分法により縮分し,湿分を含まない気密な容器に保存しなければなら

ない。

3.

試験方法

3.1

混水量  混水量とは,焼せっこうに用いる最適量の水の量をいう。混水量を決定するには,約 300ml

の乾燥したビーカーに 15∼25℃の水 100ml を入れ,次に試料をビーカー中に少量ずつ散布しながら水中に

沈め,

余剰の上澄水が全くなくなった時に投入した試料の質量をはかり,

次の式により小数 1 位まで求め,

小数 1 位を四捨五入し,混水量を定める。

混水量 (%) =

(

)

100

)

(

100

×

g

g

使用した試料の質量

=使用した水の質量

備考  焼せっこうの投入に要する時間は 2 分間とし,その間内部をかき回したり,ビーカーを振り動

かさないようにする。

3.2

流し込み開始時間  流し込み開始時間は,焼せっこうを混水量の水中に投入し始めてから,流し込

みを開始するまでの時間をいう。

すなわち,内径約 150mm,高さ約 120mm の適宜の円筒形の容器を使用し,これに混水量の水を注入し,

供試焼せっこう 800g を 1 分間に水面に均一に散布し,2 分間放置後直径 15mm の棒で 1 分間に 100 回の速

度で約 2 分間以上かきまわし,棒のあとがかすかに現れても直ちに消滅するような粘さとなるときまでの

時間を流し込み開始時間とする。

3.3

凝結時間  凝結時間とは,焼せっこうを混水量の水中に投入し始めてから凝結するまでの時間をい

う。その測定には,ビカー針装置凝結時間測定器を利用し,金属円筒型に 3.2 の流し込み開始時間に達し

たペーストを流し込み,中央に温度計(

1

)

をそう入して,次の試験を行う。

(1)

始発時間は,

測定器の標準針が供試体の底から 1mm の高さに止まるようになるまでの時間をいう。


2

R 9112-1978

(2)

見掛けの終結時間は,測定器の標準針が供試体の表面から 1mm の深さに止まるようになるまでの

時間をいう。

(3)

終結時間は,温度計が最高温度を示すようになるまでの時間をいう。

ビカー針装置凝結時間測定器の標準針は,長さ 45mm,直径 2mm の金属針で,その頭を平らに切ったも

ので,これとともに降下するものの全質量は,300±1g である。

(

1

)

使用する温度計は指示目盛温度計とし,100℃以下(表す量)で読みが0.5℃未満(1目盛の値)

のものとする。

3.4

ぬれ引張強さ  ぬれ引張強さを測定するには,ミハエリス形引張強さ試験機を使用し,金属型をガ

ラス板上に置き,3.2 の流し込み開始時間に達したペーストを流し込み,表面を平滑にし,約 40 分後に脱

型し,大気中に放置し,投入開始 2 時間経過したものについてぬれ引張強さを測定する。

測定の結果は,6 個の平均値を小数 2 位まで求め,小数 2 位を四捨五入する。

3.5

粉末度  粉末度を測定するには,焼せっこうを JIS Z 8801(標準ふるい)420

μm 及び 149μm を用い

てふるい分け,その残分を百分率をもって表す。ただし,残分は次の方法により 2 回以上の測定を行った

ものは平均値を少数 1 位まで求め,小数 1 位を四捨五入して示す。

毎回 50g の試料をふるいにとり,これを軽くたたきながら水平動・上下動を与え,粉末の凝集したもの

は,指先でわくに軽くすりつけてつぶす程度に処理してふるい分けを行い,1 分間の通過量が 0.1g 以下と

なったときふるい上に残留した質量をはかって粉末度残分とする。

なお,機械ふるいによっても差し支えない。