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JISと対応する国際規格との対比表 

JIS R 7603 : 1999 炭素繊維−密度の試験方法 

ISO 10119 : 1992 Carbon fibre−Determination of density 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

(1) 適用範囲 

○ 炭素繊維糸の密度の試験方

法 

ISO 10119 : 1992 ○ (I)に同じ 

≡ 相違なし 

なし 

(2) 用語・記号 ○ 密度 

同上 

○ 密度 

≡ 同上 

(3) 試験の種類 ○ 炭素繊維の密度の試験 

同上 

○ 炭素繊維の密度 

≡ 同上 

(4) 試験の項目 ○ 密度 

同上 

○ 密度 

≡ 同上 

(5) 共通的条件 
 

試験状態・試
験条件 

○ 試験場所の雰囲気条件を

23℃±2℃,(50±5)%RH及
び23℃±5℃,(50

20
10

−)%RH

とする。 
ISO 291 : 1977及びJIS K 
7100 

同上 

○ 試験場所の雰囲気条件を23℃±

2℃, (50±5) %RHとする。 

ADP JISにJIS K 7100の雰囲気条

件を追加した。 

原国際規格には左記の雰囲
気条件が規定されているが,
JIS K 7100に規定されてい
る条件がJIS R 7601に採用
されており,この試験の実施
に際しても従来から支障な
く適用されてきたので,この
条件を追加した。 

(6) 装置・器具 ○ 恒温水槽の温度条件を23℃

±0.1℃又は23℃±0.5℃とす
る。 

同上 

○ 恒温水槽の温度条件を23℃±

0.1℃とする。 

ADP JISの条件を23℃±0.5℃と

した。 

密度測定において要求され
る精度を満たす条件として
は温度の管理幅を±0.1℃か
ら±0.5℃に広げても支障な
いため追加した。 

(7) 材料・試料 ○  

同上 

○ (I)に同じ 

≡ 相違なし 

(8) 手順・方法 
 

①試験方法 

○ A法:液置換法 

B法:浮沈法 
C法:密度勾配管法 
D法:比重びん法 

同上 

○ A法:液置換法 

B法:浮沈法 
C法:密度勾配管法 

ADP JISにD法として比重びん法

を追加した。 

原国際規格には左記の3方
法が規定されているが,JIS
ではJIS R 7601に採用され
ている比重びん法を追加し
た。この方法は従来からJIS 
R 7601に規定されており,
我が国で実績ある方法とし
て確立しているためJISに
採用した。 

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JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との整合

が困難な理由及び今後の
対策 

②A法に適
用する浸せ
き液 

 浸せき液の例として9種類を

例示 

○ 浸せき液の例として8種類を例

示 

ADP JISにジクロロメタンを追加

した。 

受渡当事者間で採用の実績
があるので,JISにはジクロ
ロメタンを追加した。 

③C法に適
用する浸せ
き液 

 浸せき液の例として9種類を

例示 

○ 浸せき液の例として5種類を例

示 

ADP JISにアセトン,臭化エチレ

ン/アセトン,ブロモホルム/
キシレン,臭化エチレン/キシ
レン,ブロモホルムを追加し
た。 

受渡当事者間で採用の実績
があるので,JISにはアセト
ン,臭化エチレン/アセトン,
ブロモホルム/キシレン,臭
化エチレン/キシレン,ブロ
モホルムを追加した。 

④試験片の
数 

○ 少なくとも2個以上 

○ 少なくとも3個以上 

ADP JISでは試験片の数を1個減

らした。 

受渡当事者間で採用の実績
があるので,JISでは,JIS R 
7601に規定されている試験
片の数に合わせた。 

(9) 記録方法・様

式 

○ 小数点以下2けたまで求め

JIS Z 8401により1けたに丸
める。 

同上 

○ 規定なし 

ADP 計算上必要のため追加した。 ISOの修正を提案する。 

(10) 附属書A 
 

密度勾配管
の作り方 

○ サイホンを利用する方法及

び積み重ねによる方法 

同上 

○ サイホンを利用する方法 

ADP JISに“積み重ねによる方法”

を追加した。 

受渡当事者間で採用の実績
があるので,JISには,JIS R 
7601に規定されている“積
み重ねによる方法”を追加し
た。 

  

  

  

備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。 

2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。 

“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。 
“ADP”(ADOPTIONの略):JISは,国際規格と対応する部分を国際規格をそのまま変更なしで採用している。ただし,採用した部分において,JISとして

必要な規定内容を追加し,又は適用範囲,規定項目及び/又は規定内容の一部を不採用としている。