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R 6111

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,研削材工業協会

(AAIA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS R 6111:2002 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


R 6111

:2005

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  区分,種類,記号,製法及び性状

1

4.

  粒度

2

4.1

  結合研削材といし用研磨材の粒度の種類 

2

4.2

  研磨布紙用研磨材の粒度の種類

2

5.

  品質

2

5.1

  化学成分及び密度

2

5.2

  粒度分布 

3

5.3

  かさ密度 

3

6.

  試験方法

3

6.1

  化学成分及び密度の試験方法

3

6.2

  粒度の試験方法

3

6.3

  かさ密度の試験方法

4

7.

  検査

4

8.

  表示

4


日本工業規格

JIS

 R

6111

:2005

人造研削材

Artificial abrasives

1. 

適用範囲  この規格は,結合研削材といし,研磨布紙などの研磨材製品の原料及びその他の研削・研

磨に用いる人造研削材について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS R 6001

  研削といし用研磨材の粒度

JIS R 6002

  研削といし用研磨材の粒度の試験方法

JIS R 6003

  研磨材のサンプリング方法

JIS R 6010

  研磨布紙用研磨材の粒度

JIS R 6011

  研磨布紙用研磨材の粗粒の粒度試験方法

JIS R 6012

  研磨布紙用研磨材の微粉の粒度試験方法

JIS R 6123

  アルミナ質研削材の化学分析方法

JIS R 6124

  炭化けい素質研削材の化学分析方法

JIS R 6125

  人造研削材の密度測定方法

JIS R 6130

  人造研削材のかさ密度試験方法

3. 

区分,種類,記号,製法及び性状  人造研削材の区分,種類,記号,製法及び性状は,表 による。


2

R 6111

:2005

  1  人造研削材の区分,種類,記号,製法及び性状

区分

種類

記号

製法及び性状

褐色アルミナ研削材 A

主としてボーキサイトから成るアルミナ質原料を電気
炉で溶融還元し,

凝固させ,

主成分がアルミナから成り,

適量の酸化チタニウムを含む塊を粉砕整粒したもの。主
として酸化チタニウムを固溶したコランダム結晶から
成り,全体として褐色を帯びている。

白色アルミナ研削材 WA

バイヤ法で精製したアルミナを電気炉で溶融し,凝固さ
せた塊を粉砕整粒したもの。コランダム結晶から成り,

全体として白色を帯びている。

淡紅色アルミナ研削材 PA バイヤ法で精製したアルミナに適量の酸化クロム,必要

に応じて酸化チタニウムから成る原料を加え,電気炉で

溶融し,凝固させた塊を粉砕整粒したもの。添加成分を
固溶したコランダム結晶から成り,全体として淡紅色を
帯びている。

解砕形アルミナ研削材 HA ボーキサイト又はバイヤ法で精製したアルミナから成

るアルミナ質原料を電気炉で溶融し,凝固させた塊を解

砕し整粒したもの。主としてコランダムの単一結晶から
成る。

人造エメリー研削材 AE

主としてボーキサイトから成るアルミナ質原料を電気

炉で溶融還元し,凝固させた塊を粉砕整粒したもの。主
としてコランダム結晶とムライト結晶から成り,全体と
して灰黒色を帯びている。

アルミナ質研削材

アルミナジルコニア研削材

AZ(25)

AZ(40)

主としてバイヤ法で精製したアルミナにジルコニア質
原料を加え,電気炉で溶融し,凝固させた塊を粉砕整粒

したもの。主としてコランダム結晶とアルミナジルコニ
ア共晶部分とから成り,全体としてねずみ色を帯びてい
る。ジルコニア含有率の異なる AZ(25)と AZ(40)がある。

黒色炭化けい素研削材 C  主としてけい石,けい砂から成る酸化けい素質原料とコ

ークスとを電気抵抗炉で反応生成させた塊を粉砕整粒
したもの。α形炭化けい素結晶から成り,全体として黒

色を帯びている。

炭化けい素質研削材

緑色炭化けい素研削材 GC 主としてけい石,けい砂から成る酸化けい素質原料とコ

ークスとを電気抵抗炉で反応生成させた塊を粉砕整粒
したもの。α形炭化けい素結晶から成り,C より高純度
で全体として緑色を帯びている。

4. 

粒度  人造研削材の粒度は,結合研削材といし用及びその他一般用の研磨材の粒度並びに研磨布紙用

研磨材の粒度とに分けられる。

4.1 

結合研削材といし用研磨材の粒度の種類  結合研削材といし用研磨材の粒度の種類は,JIS R 6001

の 3.(粒度の種類)による。

4.2 

研磨布紙用研磨材の粒度の種類  研磨布紙用研磨材の粒度の種類は,JIS R 6010 の 3.(粒度の種類)

による。

5. 

品質

5.1 

化学成分及び密度  6.1 によって試験を行ったとき,アルミナ質研削材の化学成分及び密度は,表 2

に,炭化けい素質研削材の化学成分及び密度は,

表 による。


3

R 6111

:2005

  2  アルミナ質研削材の化学成分及び密度

粒度の区分

化学成分

結合研削材といし用研磨材

記号

粗 粒 及 び一 般
研磨用微粉

精密研磨用微粉

研磨布紙用研

磨材

  Al

2

O

3

  TiO

2

 Cr

2

O

3

TiO

2

  ZrO

2

密度

g/cm

3

F4

∼F220

    − P12∼P220 94.0 以上

1.5

∼4.0

  −

  − 3.94 以上

F230

∼F1200 #240∼#3000 P240∼P2500 87.5 以上

  −

  − 3.85 以上

A

    − #4000∼#8000

    − 80.0 以上

    −

  −

  − 3.75 以上

F4

∼F220

    − P12∼P220 99.0 以上

    −

  −

  − 3.93 以上

F230

∼F1200 #240∼#3000 P240∼P2500 98.0 以上

    −

  −

  − 3.90 以上

WA

    − #4000∼#8000

    − 96.0 以上

    −

  −

  − 3.85 以上

PA F4

∼F220

    − P12∼P220 98.5 以上

    − 0.2∼1.0

  − 3.93 以上

HA F4

∼F220

    − P12∼P220 98.5 以上

    −

  −

  − 3.95 以上

F4

∼F220

    − P12∼P220 77.0 以上

    −

  −

  − 3.61 以上

AE

F230

∼F1200 #240∼#3000 P240∼P2500 62.0 以上

    −

  −

  − 3.50 以上

AZ(25) F4

∼F220

    − P12∼P220 65.0 以上

    −

  − 20∼30 4.20 以上

AZ(40) F4

∼F220

    − P12∼P220 50.0 以上

    −

  − 35∼45 4.40 以上

  3  炭化けい素質研削材の化学成分及び密度

粒度の区分

結合研削材といし用研磨材

記号

粗 粒 及 び 一 般 研
磨用微粉

精密研磨用微粉

研 磨 布 紙 用 研 磨

化学成分

SiC

密度

g/cm

3

F4

∼F220

    − P12∼P220 96.0 以上 3.18 以上

F230

∼F1200 #240∼#3000 P240∼P2500 94.0 以上 3.16 以上

C

    − #4000∼#8000

    − 90.0 以上 3.14 以上

F4

∼F220

    − P12∼P220 98.0 以上 3.18 以上

F230

∼F1200 #240∼#3000 P240∼P2500 96.0 以上 3.18 以上

GC

    − #4000∼#8000

    − 92.0 以上 3.16 以上

5.2 

粒度分布

5.2.1 

結合研削材といし用研磨材の粒度分布  6.2.1 によって試験を行ったとき,結合研削材といし用研

磨材の粒度分布は,JIS R 6001 の 4.(粒度分布)による。

5.2.2 

研磨布紙用研磨材の粒度分布  6.2.2 によって試験を行ったとき,研磨布紙用研磨材の粒度分布は,

JIS R 6010

の 4.(粒度分布)による。

5.3 

かさ密度  かさ密度は,6.3 によって試験を行い,その値は,受渡当事者間の協定による。

6. 

試験方法

6.1 

化学成分及び密度の試験方法  化学成分の試験方法は,区分によって JIS R 6123JIS R 6124 によ

り,密度の試験方法は,JIS R 6125 による。

6.2 

粒度の試験方法


4

R 6111

:2005

6.2.1 

結合研削材といし用研磨材の粒度の試験方法  結合研削材といし用研磨材の粒度の試験方法は,

JIS R 6002

による。

6.2.2 

研磨布紙用研磨材の粒度の試験方法  研磨布紙用研磨材の粒度の試験方法は,JIS R 6011 及び JIS 

R 6012

による。

6.3 

かさ密度の試験方法  かさ密度の試験方法は,JIS R 6130 による。

7. 

検査  品質の検査は,JIS R 6003 の規定によって試料を採取し,品質特性の試験は,6.に規定する試

験方法によって 5.に適合しなければならない。

8. 

表示  人造研削材は 1 包装ごとに,次の事項を表示する。ただし,印刷,押印の困難な包装形態につ

いては証紙に付記して表示する。

a)

種類又はその記号

b)

粒度の種類

c)

質量[充てん(填)量]

d)

製造年月日又はその略号

e)

製造業者名又はその略号