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日本工業規格

JIS

 R

3701

-1990

X

線防護用鉛ガラス

Lead glass for X

−Ray protection

1.

適用範囲  この規格は,X 線防護のために用いる X 線防護用鉛ガラス(以下,鉛ガラスという。)に

ついて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS B 7526

  直角定規

JIS Z 4005

  医用放射線用語

JIS Z 4501

  X 線防護用品類の鉛当量試験方法

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 4005 によるほか,次のとおりとする。

透明度  波長 550nm の光の透過率。

3.

種類

3.1

用途別の種類  用途別の種類は,次による。

SC

種  直接蛍光板式 X 線透視用

VI

種  その他の観察窓用など

3.2

公称厚さの種類  鉛ガラスの公称厚さの種類は,公称厚さ及び最小鉛当量により,表 のとおりと

する。

表 1  公称厚さ,最大厚さ,最小厚さ,及び最小鉛当量

公称厚さ

cm

最大厚さ

mm

最小厚さ

mm

最小鉛当量

mmPb

0.65 6.5

5.0

1.10

0.75 7.5

6.0

1.32

1.00 10.0

8.5

1.87

1.20 12.0

10.0

2.20

1.45 14.5

12.5

2.75

参考  通常の鉛ガラスの場合,最小鉛当量は,最小厚さに 0.22 を乗じた値程度である。


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R 3701-1990

3.3

公称平面寸法の種類  SC 種の公称平面寸法は,表 のとおりとする。

表 2  SC 種の公称平面寸法及び許容差

幅      mm

長さ      mm

公称平面寸法

cm

寸法

許容差

寸法

許容差

30

×30 295

295

30

×40 295

395

35

×35 351

351

40

×40 395

0

−2

395

0

−2

4.

性能

4.1

鉛当量  鉛当量は,7.1 によって試験したとき,表 の最小鉛当量値以上でなければならない。

4.2

透明度  透明度は,7.2 によって試験したとき,80%以上でなければならない。ただし,85%以上で

あることが望ましい。

なお,500∼600nm の波長域でほぼ一様な透過率をもたなければならない。

5.

寸法の許容差  寸法の許容差は,次のとおりとする。

(1)

厚さの許容差は,7.3.1 によって試験したとき,

表 に示す値の範囲内であること。

(2)

幅及び長さの許容差は,7.3.2 によって試験したとき,SC

種は,表 に示す値の範囲内であること。

VI

種は,その公称寸法に対して 0∼−2mm であること。

(3)

直角度の許容差は,7.3.3 によって試験したとき,辺の長さ 200mm に対して 1.0mm 以下であること。

6.

外観  鉛ガラスは,表面が平滑になるよう十分に研磨してあり,安全上,すべての縁は面取りを行う。

7.4(1)

によって試験したとき,使用上差し支えのあるきず,欠け,脈理,泡,異物などがあってはならな

い。

なお,SC

種の泡の許容範囲は,7.4(2)によって試験したとき,表 のとおりでなければならない。

表 3  領域の定義と各領域における泡の許容範囲

泡の許容範囲

領域

領域の定義

直径

mm

最大径×個数

mm

A

板中央部で公称寸法の半分の幅

と長さで 150×150mm を最小と
する領域。

0.5

以下 1.2 以下

B A

領域と C 領域の間の残りの領

域。

0.7

以下 2.4 以下

C A

領域以外で縁から 15mm の範

囲の領域。

1.0

以下 4.0 以下

7.

試験方法

7.1

鉛当量試験  鉛当量試験は,JIS Z 4501 によって行い,4.1 の規定に適合しているかどうかを調べる。

鉛ガラスの化学組成,比重及び厚さと,この方法で測定した鉛ガラスの鉛当量との関係が明らかな場合

には,この関係から鉛当量を求めてもよい。

7.2

透明度試験  透明度は,分光光度計によって測定し,4.2 の規定に適合しているかどうかを調べる。


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R 3701-1990

7.3

寸法試験

7.3.1

厚さ試験  厚さは,JIS B 7507 に規定する最小目盛 0.05mm のノギス又はこれと同等以上の精度を

もつ測定器を用いて測定し,5.(1)の規定に適合しているかどうかを調べる。

7.3.2

幅及び長さ試験  幅及び長さは,JIS B 7512 に規定する最小目盛 1mm の鋼製巻尺を用いてそれぞ

れの任意の 2 点以上を測定し,5.(2)の規定に適合しているかどうかを調べる。

7.3.3

直角度試験  直角度は,図 に示すように,JIS B 7526 に規定する鋼製直角定規の一辺を鉛ガラス

の一辺に押し当て,直角定規の他の辺の 200mm の位置における鉛ガラスと定規のすきまを JIS B 7524 

規定するすきまゲージを用いて測定し,5.(3)の規定に適合しているかどうかを調べる。

図 1  直角度試験の方法

>

7.4

外観試験  鉛ガラスの外観試験は,次のとおりとする。

(1)  SC

種及び VI 種の外観は,目視によって 6.の規定に適合しているかどうかを調べる。

(2)  SC

種の泡は,適切な方法を用いて測定し,6.の規定に適合しているかどうかを調べる。

8.

検査  検査は,次の項目について 7.によって試験し,4.5.及び 6.の規定に適合したものを合格とする。

(1)

鉛当量

(2)

透明度

(3)

厚さ

(4)

幅及び長さ

(5)

直角度

(6)

外観

9.

表示

9.1

製品の表示  鉛ガラスには,その縁部に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

(1)

用途別の種類

(2)

鉛当量及び鉛当量を保証する管電圧の範囲

(3)

製造番号

(4)

製造業者名又はその略号

9.2

包装の表示  包装には,9.1(1)(4)の事項に加え,次の事項も表示する。

(1)

鉛ガラスの公称厚さ

(2)

鉛ガラスの公称平面寸法


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R 3701-1990

氏名

所属

(委員長)

若  木  純  造

日本電気硝子株式会社

伊勢谷  圭  作

株式会社伊勢谷特殊硝子製作所

小  川  晋  永

社団法人日本硝子製品工業会

福  田  克  巳

株式会社島津製作所

矢  野      太

株式会社田中レントゲン製作所

坂  井  喜  毅

工業技術院標準部

北  村  善  明

厚生中央病院

鶴  田  重  彦

財団法人癌研究会附属病院

深  栖      一

財団法人早期胃癌検診協会

(事務局)

山  口  隆  弘

社団法人日本放射線機器工業会