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R 3413

:2006

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,硝子繊維協会(GFA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS R 3413:1999 は改正され,この規格に置き換えられる。

  この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願について,責任は持たない。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


R 3413

:2006

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義  

2

4.

  区分及び種類 

2

5.

  品質

3

6.

  外観

4

7.

  試験方法

5

7.1

  試験室の条件 

5

7.2

  番手並びに番手変動率及び番手開差率 

5

7.3

  より数及びより数開差率 

5

7.4

  引張強さ 

5

7.5

  水分率及び強熱減量

5

7.6

  アルカリ含有率

5

7.7

  単繊維の直径 

5

7.8

  外観

5

8.

  検査

5

9.

  包装

5

10.

  製品の呼び方 

6

11.

  表示 

6

 


日本工業規格

JIS

 R

3413

:2006

ガラス糸

Textile glass yarns

1.

適用範囲  この規格は,ガラス糸(

1

)

について規定する。

(

1

この規格の中でいうガラス糸とは,単糸,より糸及び引きそろえ糸をいう。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS L 0101

  テックス方式

JIS R 3410

  ガラス繊維用語

JIS R 3420

  ガラス繊維一般試験方法

JIS R 3911

  補強用糸−線密度の試験方法

備考 ISO 

1889:1997

,Reinforcement yarns‐Determination of linear density が,この規格と一致してい

る。

JIS R 3912

  補強用糸−より数の試験方法

備考 ISO 

1890:1997

,Reinforcement yarns‐Determination of twist が,この規格と一致している。

JIS R 3913

  強化繊維製品の水分の試験方法

備考 ISO 

3344:1997

,Reinforcement products‐Determination of moisture content からの引用事項は,

この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 9015-1

  計数値検査に対する抜取検査手順‐第 1 部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜

取検査方式

備考 ISO/DIS 

2859-1:1997

,Sampling procedures for inspection by attributes‐part 1:Sampling schemes

indexed by acceptance quality limit (AQL) for lot-by-lot inspection

が,この規格と一致している。

ISO 2078:1993

  Textile glass‐yarns‐Designation

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS R 3410 による。


2

R 3413

:2006

4. 

区分及び種類  ガラス糸の区分は,ガラスの種類及び単繊維の直径によって分類し,表 による。ま

た、ガラス糸の種類を表す記号は,

表 及び表 による。

なお,表 及び表 に記載のない種類については,受渡当事者間の協定によって追加することが出来る。

  1  ガラス糸の区分

単位

μm

単繊維の直径

区分(

2

)

ガラスの種類(記号)

直径

呼び径の記号

ECB (EC

    3)

約  3

            B

ECC (EC

    4)

約  4

            C

ECD (EC

      5)

約  5

            D

ECDE (EC

  6)

約 6

DE

ECE (EC

    7)

約  7

            E

ECG (EC

    9)

約  9

            G

ECH (EC

  10)

約  10

            H

ECK (EC

  13)

E

ガラス(E)

約  13

            K

CCG (CC

  9)

C

ガラス(C)

約  9

            G

(

2

括弧内は,ISO 2078 による区分。

備考1.  区分は,第 1 英文字はガラスの種類の記号を,第 2 英文字はガラス長繊維を表す

英語の continuous-filament yarns の C を,及び次の英文字は呼び径の記号を表す。

2. ISO 

2078

による区分は,第 1 英文字はガラスの種類の記号を,第 2 英文字はガラ

ス長繊維を表す C を,及び次の数字は呼び径を表す。 


3

R 3413

:2006

  2  E ガラス糸の種類

ストランドの番手(

4

)

Tex

種類を表す記号(

3

)

集束剤付着(

5

)

集束剤除去(

6

)

単繊維の

呼び径

より
方向

(

7

)

より数(

8

)

合糸数(

9

)

ECB300 (EC3

  17) 16.8

16.5

ECB150 (EC3

  34) 33.7

33.0

3

ECC1200 (EC4

  4) 4.2

4.1

4

ECD1800 (EC5

  3) 2.8

    2.75

ECD900 (EC5

  5) 5.6

5.5

ECD450 (EC5

  11) 11.2

11.0

5

ECDE300 (EC6

  17) 17.0

16.5

ECDE150 (EC6

  34) 33.7

33.0

ECDE75 (EC6

  68) 67.5

66.0

6

ECE225 (EC7

  22) 22.5

22.0

ECE110 (EC7

  44) 45.0

44.0

7

ECG150 (EC9

  34) 33.7

33.0

ECG75 (EC9

  68) 67.5

66.0

ECG72 (EC9

  69) 69.6

68.9

ECG68 (EC9

  74) 74.0

73.2

ECG37 (EC9

  135) 135.0

132.0

9

Z 
又は

0.5~13.0

(20~520)

1/0 2/0 3/0 4/0 5/0

1/2 2/2 3/2 4/2 5/2

1/3 2/3 3/3 4/3

1/4 2/4 3/4

1/5 2/5

1/6 2/6

1/7 2/7

1/8

ECH110 (EC10

  44) 45.0

44.0

ECH50 (EC10

100)

101.2

99.0

10

ECK75 (EC13

  68) 67.5

66.0

ECK37 (EC13

135)

135.0

132.0

13

(

3

表 及び表 の種類を表す記号は,区分を表す記号及びストランドの呼びである 1 ポンド当たりのヤード数の

1/100

で表す。括弧内は,ISO 2078 による種類を表す記号を示す。

(

4

ここに示す番手は,JIS L 0101 のテックス(tex)を表し,番手の標準値である。

(

5

この値は,JIS R 3911 の 8.3(サイズされた試験片での試験)による。

(

6

この値は,JIS R 3911 の 8.2(脱サイズした試験片での試験)による。

(

7

より方向は,Z 又は S で表し,Z は右ねじ方向のより,S は左ねじ方向のよりを表す。

(

8

より数は,JIS R 3420 の 7.5.6b)(25 mm 当たりのより数)によって,0.5∼13.0 の範囲とし,小数点以下 1 けたま
でとする。括弧内の数値は,ISO 2078 の 4.1.4(C)による。

(

9

合糸数は,ストランドの本数/単糸を表す。この場合の単糸の本数 0 は片よりを表す。 

  3  C ガラス糸の種類

ストランドの番手(

4

)

Tex

種類を表す記号(

3

)

集束剤付着(

5

)

集束剤除去(

6

)

単 繊 維 の
呼び径

より 
方向

(

7

)

より数(

8

)

合糸数(

9

)

CCG150  (CC 9  34)

33.7

33.0

CCG140  (CC 9  35)

35.0

34.0

9 Z

又は

S

0.5

∼13.0

(20

∼520)

1/0 1/2 1/3 1/4 1/5

1/6 1/7 2/0 2/2

5. 

品質  ガラス糸の品質は,7.によって試験を行ったとき,次の各項の規定に適合しなければならない。

a)

番手  ガラス糸の番手は,表 及び表 のストランドの番手とし,番手変動率及び番手開差率は,表

4

による。ただし,受渡当事者間の協定によって,それぞれのガラス糸のストランドの番手は,

表 2

及び

表 の標準値以外のものを用いることができる。


4

R 3413

:2006

  4  番手変動率及び番手開差率

単位  %

番手変動率

番手開差率

8

以下 7

以下

b)

より  ガラス糸のよりは,表 及び表 のより方向及びより数を基準とし,より数開差率は,表 

よる。

  5  より数開差率

単位  %

より数(

8

)

より数開差率

2(80)

未満 15

以下

2(80)

以上 10

以下

c)

引張強さ  ガラス糸の引張強さは,表 及び表 による。

  6  E ガラス糸の引張強さ

単位  N/tex

区分

引張強さ

ECB

ECC

0.49

以上

ECD

 ECDE

0.44

以上

ECE

ECG

ECH

0.39

以上

ECK 0.34

以上

  7  C ガラス糸の引張強さ

単位  N/tex

区分

引張強さ

CCG 0.34

以上

d)

水分率  ガラス糸の水分率は,1.0  %以下とする。

e)

強熱減量  ガラス糸の強熱減量は,3.0  %以下とする。ただし,単繊維の呼び径 3,呼び径 4 及び呼び

径 5 のガラス糸については,4.0  %以下とする。

f)

アルカリ含有率  E ガラスのアルカリ含有率は,2  %以下とし,C ガラスのアルカリ含有率は 5  %以

上,20  %以下とする。ただし,電気・電子用ガラスクロスなど特定の用途においては,受渡当事者間

の協定によって E ガラスのアルカリ含有率は,0.8  %未満とすることができる。

6. 

外観  ガラス糸及びその巻き形状の外観は,使用上重大な障害となる欠点があってはならない。主な

外観欠点を

表 に示す。

なお,外観欠点の程度及び許容数については,受渡当事者間の協定によって決めることができる。


5

R 3413

:2006

  8  主な外観欠点

分類

欠点

汚れ

ガラス糸の外観

毛羽

よりむら

巻き形状不良

トランスファテイル不良

打ちきず

ガラス糸の巻き形状の外観

光沢異常

7. 

試験方法

7.1  試験室の条件  試験室の条件は JIS R 3420 の 4.(状態調節及び試験雰囲気)による。

7.2

番手並びに番手変動率及び番手開差率  番手は,JIS R 3420 の 7.1(番手),JIS R 3911 の 8.2(脱サ

イズした試験片での試験)又は JIS R 3911 の 8.3(サイズされた試験片での試験)のいずれかによる。

  なお,試料は,10 巻をとり,各 1 巻から各 1 個をとって測定し,その平均値で表す。

番手変動率及び番手開差率は,JIS R 3420 の 7.1.4 b)(ガラス糸の番手変動率及び番手開差率)による。

7.3

より数及びより数開差率  より数は,JIS R 3420 の 7.5(より数)又は JIS R 3912 による。

  なお,試料は,7.2 の 10 巻をとり,各 1 巻から各 1 個をとって測定し,その平均値で表す。

より数開差率は,JIS R 3420 の 7.5.7(より数開差率)による。

7.4

引張強さ  引張強さは,JIS R 3420 の 7.4.3(ガラス糸及びロービングの場合)による。

なお,試料は,10 巻をとり,各 1 巻から各 3 個をとって測定し,その平均値で表す。

7.5  水分率及び強熱減量  水分率及び強熱減量は,JIS R 3420 の 7.3(水分率及び強熱減量)又は JIS R 3913

による。

7.6

アルカリ含有率  アルカリ含有率は,JIS R 3420 の 7.11(アルカリ含有率)による。

7.7  単繊維の直径  単繊維の直径は,JIS R 3420 の 7.6(単繊維の直径)による。

7.8

外観  外観は適切な照明の下で,目視又は同等の検知能力をもつ機器によって行う。

8. 

検査  ガラス糸の検査は,JIS Z 9015-1 などの合理的な抜取方法によって試料を採取し,5.及び 6.につ

いて,7.のあらかじめ定めた試験条件及び試験方法によって試験を行い,合否を決定する。

9. 

包装  ガラス糸は,損傷のおそれのないように,適切な方法で包装する。


6

R 3413

:2006

10. 

製品の呼び方  ガラス糸の呼び方は,次による。

a) 

製品の呼び方は,ガラス糸の種類を表す記号,合糸数(ストランドの本数/単糸の本数)

,より数並び

により方向をこの順序で組み合わせて呼ぶ。

      なお,単糸の場合には,単糸の本数を 0 とし,引きそろえ糸の場合は,より方向の後に引きそろえ

    糸の記号“=”及び引きそろえ本数を組み合わせる。

1)

単糸の場合

  

ECG 150   1/0   1.0

   Z

                                                              より方向

                                                              より数(25 mm 間のより数)

                                                                合糸数

                                                              ガラス糸の種類を表す記号

2) 

より糸の場合

    ECG 150  1/2  4.4S

3) 

引きそろえ糸の場合

    ECG 150  1/0  1.0Z=10

b) ISO 

2078

による製品の呼び方は,4.

表 又は表 におけるガラス糸の種類を表す記号,より方向,

より数並びに構成するストランドの本数を組み合わせる。

1) 

単糸の場合  ガラス糸の種類を表す記号,より方向並びにより数をこの順序に組み合わせる。

  

 EC9 34   Z   40

                                                              より数(1 m 間のより数)

                                                                より方向

                                                              ガラス糸の種類を表す記号

2) 

より糸(双糸)の場合  1)の単糸の場合の記号(ただし,より数を除く。),組合せの記号“×”及び構

成するストランドの本数,上よりの方向並びに上よりの数をこの順序に組み合わせる。

例    EC9  34  Z×2S  180

3) 

引きそろえ糸の場合  1)の単糸の場合の記号並びに組合せの記号“×”及び構成するストランドの

本数をこの順序に組み合わせる。

例    EC9  34  Z  40×10

11. 

表示  ガラス糸には,包装の見やすい所に,容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a) 

種類(10.a)及び b)による呼び方を表示するか、又はそのいずれかを表示する。

b) 

1 包装の正味質量及び巻数(

10

)

c) 

製造業者名又はその略号

d) 

製造年月又はその略号

(

10

受渡当事者間の協定によって,巻数を省略することができる。

関連規格  ISO 3598:1986  Textile glass‐Yarns‐Basis for a specification