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日本工業規格

JIS

 R

3211

 : 1998

自動車用安全ガラス

Safety glazing materials for road vehicles

1.

適用範囲  この規格は,主として自動車の窓に使用する安全ガラス(以下,安全ガラスという。)につ

いて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS R 3212

  自動車用安全ガラス試験方法

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

安全ガラス  合わせガラス,強化ガラス,部分強化ガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチック。

(2)

合わせガラス  2 枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着したもの。外力の作用によっ

て破損しても中間膜によって破片の大部分が飛び散らないようにしたもの。以下,中間膜とは,板ガ

ラスと板ガラス又はプラスチック(板状又はフィルム状のもの)を接着する材料。

なお,合わせガラスのうち,中間膜の耐貫通性能を重視したものを合わせガラス A と呼び,また,

中間膜の接着性能を重視したものを合わせガラス B と呼んで区別する。

(3)

強化ガラス  板ガラスを熱処理して,ガラス表面に強い圧縮応力層をつくり,外力の作用及び温度変

化に対する強さを増加させ,かつ,破損したときに細片になるようにしたもの。

(4)

部分強化ガラス  破損したときに運転視野を確保するために破片の一部がやや粗片になるようにした

強化ガラス。

(5)

有機ガラス  ポリカーボネート(炭酸エステル結合を主鎖にもつ重合体をいう。)材又はメタクリル樹

脂(メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体をいう。

)材などの硬質合成樹脂材。

(6)

ガラス−プラスチック  車外側を板ガラス,合わせガラス又は強化ガラスとし,車内側にプラスチッ

クを直接接着したもの又は中間膜によって接着したもの。

(7)  M

1

カテゴリ  乗用定員 10 人以下の乗用の用に供する自動車で,四輪以上のもの又は自動車総重量(自

動車総質量)が 1 トンを超える三輪のもの。

(8)  M

1

以外のカテゴリ  M

1

カテゴリ以外の自動車。

3.

種類及び記号  安全ガラスの種類及び記号は,表 のとおりとする。

表 1  安全ガラスの種類及び記号

種類

記号

区分

合わせガラス A L

表 の合わせガラス A に規定するもの

合わせガラス B

L

表 の合わせガラス B に規定するもの

部分強化ガラス

Z

表 の部分強化ガラスに規定するもの

強化ガラス

T

表 の強化ガラスに規定するもの


2

R 3211 : 1998

種類

記号

区分

有機ガラス RP

表 の有機ガラスに規定するもの

ガラス−プラスチック GP

表 のガラス−プラスチックに規定するもの

4.

品質

4.1

全般  安全ガラスの品質は,5.によって試験し,4.24.19 の規定に適合しなければならない。ただ

し,安全ガラスの種類に対する品質項目は

表 のとおりとする。

なお,安全ガラスの形状・寸法(厚さを除く。

)及び外観は,受渡当事者間の協定による。

参考  受渡当事者間の協定の例として JASO M 501(自動車用安全ガラス)(社団法人自動車技術会発

行)がある。

表 2  安全ガラスに対する品質項目

安全ガラスの種類

参考 
JIS R 3212

の箇条番号

品質項目

合わせ

ガラス A

合わせ

ガラス B

部分強化

ガラス

強化

ガラス

有機

ガラス

ガラス−

プラスチック

4.2

厚さ

3.2

厚さの測定

4.3

破片の状態

3.3

破砕試験

4.4

耐衝撃性

3.4

耐衝撃性試験

4.5

耐貫通性

3.5

耐貫通性試験

4.6

ヘッドフォーム 
(人頭模型)衝撃

3.6

ヘッドフォーム 
(人頭模型)衝撃試験

4.7

耐摩耗性

3.7

耐摩耗性試験

4.8

耐熱性

3.8

耐熱性試験

4.9

耐光性

3.9

耐光性試験

4.10

耐湿性

3.10

耐湿性試験

4.11

可視光線透過率

3.11

可視光線透過率試験

4.12

透視ひずみ

3.12

透視ひずみ試験

4.13

二重像

3.13

二重像試験

4.14

色の識別

3.14

色の識別試験

4.15

耐薬品性

3.15

耐薬品性試験

4.16

耐燃焼性

3.16

耐燃焼性試験

4.17

耐候性

3.17

耐候性試験

4.18

寸法安定性

3.18

寸法安定性試験

4.19

温度依存性

3.19

温度依存性試験

備考1.  ○印は適用する品質項目を示す。

2.  4.5

は,合わせガラス A 及びガラス−プラスチックを前面窓に使用しない場合には適用しない。

3.  4.6

は,前面窓に使用する合わせガラス A,部分強化ガラス及びガラス−プラスチック,並びに前面以外

の窓に使用する合わせガラス A に適用する。

4.  4.11

4.12

4.13 及び 4.14 は,次のいずれかの場合において JIS R 3212 の附属書に規定する試験領域に適

用する。

(1)

合わせガラス A 及びガラス−プラスチックを前面窓に使用する場合。

(2)

合わせガラス B,部分強化ガラス,強化ガラス及び有機ガラスを大型特殊自動車など(

1

)

の前面窓に使用す

る場合。

(

1

大型特殊自動車などとは,大型特殊自動車,最高速度 20km/h 未満の自動車及び被けん引

自動車をいう。

(3)

合わせガラス A,合わせガラス B,強化ガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックを前面以外の窓に
使用する場合。


3

R 3211 : 1998

4.2

厚さ  安全ガラスの呼び厚さ及びその許容差は,表 のとおりとする。

表 3  安全ガラスの呼び厚さ及びその許容差

単位 mm

種類

呼び厚さ

厚さ及びその許容差

合わせガラス A

合わせガラス B

t(

2

)

t

±0.2・n(

3

)

5 5.0

±0.2

部分強化ガラス

6 6.0

±0.2

3.1 3.1

±0.2

3.5 3.5

±0.2

4 4.0

±0.2

5 5.0

±0.2

強化ガラス

6 6.0

±0.2

有機ガラス

t(

2

)

(

4

)

t

±0.1・t

ガラス−プラスチック

t(

2

)

t

±0.1・t

(

2

)

合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの
呼び厚さは,受渡当事者間の協定による。

(

3

)  n

は,合わせガラスを構成した材料板ガラスの枚数を示

す。

(

4

)

設計上製品の厚さが均一でない場合は,受渡当事者間の
協定による。

4.3

破片の状態

4.3.1

部分強化ガラスの破片の状態  部分強化ガラスの破片の状態は,表 を満足しなければならない。

表 4  試験領域に対する試験後の状態

区分

破片の状態

周辺域

(1) 50

×50mm の正方形の領域内の破片数が 40 個以上 350 個以下であること。

なお,50×50mm の正方形の領域内の破片数が 40 個未満であった場合,その部分を含む

100

×100mm の正方形の領域内の破片数が 160 個以上あればよい。

(2)

大きさが 3cm

2

を超える破片は 3 個以下であり,かつ,直径 100mm の円内に 1 個以下である

こと。

(3)

長さが 75mm を超え,150mm 以下の細長い破片は,5 個以下であること。

(4)

供試体の周辺に達している細長い破片は,辺に対し 45°以下で,かつ,その長さが 75mm 以
下であること。

透視域

(1) 2cm

2

以上の破片の総合面積は 500×200mm の長方形の面積の少なくとも 15%以上であるこ

と。ただし,供試体の縦寸法が 440mm 未満のもの,又は実車取付角度が垂直方向から 15°
未満のものは評価領域(

5

)

の長方形の面積の 10%以上とする。

(2) 16cm

2

を超え,25cm

2

未満の破片は衝撃点から半径 100mm 以内では 3 個以下,透視域全体で

は 8 個以下であること。

(3)

長さが 100mm を超え,175mm 以下の細長い破片は,4 個以下であること。

(4)

面積が 2cm

2

を超え,直径 40mm の円におさまらないとがった部分のある破片は,任意の 500

×200mm の領域の中で 10 個以下,また製品 1 枚中に 25 個以下であること。

中間域

破片の状態は,周辺域と透視域の破片の状態の中間的な特徴をもたなければならない。

(

5

)

評価領域は,供試体の縦寸法が440mm 未満の場合は500×150mm の長方形とし,440mm 以上の場合は

500

×200mm の長方形とする。

4.3.2

強化ガラスの破片の状態  強化ガラスの破片の状態は,表 を満足しなければならない。


4

R 3211 : 1998

表 5  強化ガラスの試験後の状態

種類

破片の状態

強化ガラス  (1) 50×50mm の正方形の領域内の破片数が 40 個以上 400 個以下であること。ただし,呼び厚さ

3.5mm

以下の供試体については,40 個以上 450 個以下とする。

なお,50×50mm の正方形の領域内の破片数が 40 個未満であった場合その部分を含む 100

×100mm の正方形の領域内の破片数が 160 個以上あればよい。

(2)

大きさが 3cm

2

を超える破片は 3 個以下であり,かつ,直径 100mm の円内に 1 個以下である

こと。

(3)

長さが 75mm を超え,150mm 以下の細長い破片は 5 個以下であること。

(4)

供試体の周辺に達している細長い破片は,辺に対し 45°以下で,かつ,その長さが 75mm 以
下であること。

4.4

耐衝撃性  耐衝撃性は,前面窓に合わせガラス及びガラス−プラスチックを使用する場合は 4.4.1

前面以外の窓に合わせガラス又は強化ガラスを使用する場合及び大型特殊自動車など(

1

)

の前面窓に強化ガ

ラス及びガラス−プラスチックを使用する場合は 4.4.2 の規定に適合しなければならない。前面以外の窓及

び大型特殊自動車など(

1

)

の前面窓に有機ガラスを使用する場合は 4.4.3 の規定に適合しなければならない。

4.4.1

前面窓に使用する場合

(1)

合わせガラス A 及びガラス−プラスチックの耐衝撃性は,

表 を満足しなければならない。

表 6  合わせガラス 及びガラス−プラスチックの破片の状態

種類

破片の状態

合わせガラス A

(1)

鋼球が供試体を貫通してはならない。

ガラス−プラスチック  (2)  衝撃面の反対側からのはく離破片の総質量が

表 の値を超えないこと。

表 7  はく離破片の総質量

単位  g

はく離破片の総質量

呼び厚さ

t (mm)

40

−20℃

t

≦4.5 12

4.5

t≦5.5 15

5.5

t≦6.5 20

6.5

t 25

(2)

合わせガラス B の耐衝撃性は,

表 を満足しなければならない。

表 8  合わせガラス の衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

合わせガラス B

(1)

鋼球が供試体を貫通してはならない。

(2)

衝撃面の反対側からのはく離破片の総質量は 20g 以下。

4.4.2

前面以外の窓に合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスを使用する場合及び大型特殊

自動車など(

1

)

の前面窓に強化ガラスを使用する場合は,

表 を満足しなければならない。

表 9  衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

合わせガラス A 
合わせガラス B 
ガラス−プラスチック

(1)

鋼球が供試体を貫通してはならない。

(2)

衝撃面の反対側からのはく離破片の総質量は 15g 以下。

強化ガラス

供試体は破壊してはならない。

4.4.3

前面以外の窓及び大型特殊自動車など(

1

)

の前面窓に有機ガラスを使用する場合,有機ガラスの耐衝

撃性は,

表 10 を満足しなければならない。


5

R 3211 : 1998

表 10  有機ガラスの衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

有機ガラス

(1)

破断(

6

)

が生じてはならない。

(2)

破断が生じていない供試体のうち,3 枚以上に鋼球
が通る大きさの穴,割れ目(

7

)

が生じてはならない。

(

6

)

破断:供試体が複数個に分断された状態をいう。

(

7

)

割れ目:供試体表面から裏面まで達する欠損をいう。 

4.5

耐貫通性  合わせガラス A 及びガラス−プラスチックの耐貫通性は,表 11 を満足しなければならな

い。

表 11  衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

合わせガラス A 
ガラス−プラスチック

衝撃後 5 秒以内に鋼球が貫通してはならない。

4.6

ヘッドフォーム(人頭模型)衝撃  前面窓に安全ガラスを使用する場合は,次の(1)又は(2)のいずれ

かを満足しなければならない。前面以外の窓に使用する合わせガラス A の場合は,(2)の条件を満足しなけ

ればならない。

(1)

製品を供試体とする場合は,

表 12 を満足しなければならない。

表 12  製品を供試体とする場合の衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

合わせガラス A

(1)

衝撃点を中心に多数の円形状のき裂を生じ,衝撃点に最も近いき裂が,衝撃点から

80mm

以内にあること。

(2)

ガラスと中間膜が接着していること。ただし,衝撃点の中心から 60mm の外側では,
幅 4mm 未満のはく離は許容する。

(3)

衝撃面で 20cm

2

を超える中間膜の露出がないこと。

(4)

中間膜の裂け目の長さは 35mm 以下とする。

ガラス−プラスチック  (1)  衝撃点を中心に多数の円形状のき裂を生じ,衝撃点に最も近いき裂が,衝撃点から

80mm

以内にあること。

(2)

ガラスと中間膜又はプラスチックが接着していること。ただし,衝撃点の中心から

60mm

の外側では,幅 4mm 未満のはく離は許容する。

(3)

衝撃面で 20cm

2

を超える中間膜の露出がないこと。ただし,合わせガラスを使用し

たものだけに適用する。

(4)

中間膜又はプラスチックの裂け目の長さは 35mm 以下とする。

部分強化ガラス

供試体は破壊しなければならない。

(2)

試験片を供試体とする場合は,

表 13 を満足しなければならない。

表 13  試験片を供試体とする場合の衝撃後の状態

種類

衝撃後の状態

合わせガラス A 
ガラス−プラスチック

衝撃点を中心に多数の円形状のき裂が生じるが,

(1) 

貫通しないこと。

(2)

大きな破片がはく離しないこと。

部分強化ガラス

供試体は破壊しなければならない。

4.7

耐摩耗性  合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐摩耗性は,表 14 を満足しなけ

ればならない。


6

R 3211 : 1998

表 14  摩耗による曇価

摩耗による曇価

試験領域 1(

8

)

試験領域 2(

9

)

種類

車外側

車内側

車外側

車内側

合わせガラス A

合わせガラス B

2%

以下

− 2%以下

有機ガラス 4%以下

ガラス−プラスチック 2%以下

4%

以下

15%

以下

(

8

)  JIS R 3212

で規定する試験領域 C,C',c,D 又は E。

(

9

)

試験領域 C,C',c,D 又は E 以外の領域。

4.8

耐熱性  合わせガラス及びガラス−プラスチックの耐熱性は,表 15 を満足しなければならない。

表 15  煮沸後の状態

種類

煮沸後の状態

合わせガラス A

合わせガラス B 
ガラス−プラスチック

ガラス部分にき裂が入ることは許されるが,

縁から 15mm 又はき裂から 10mm を超えて,

泡,その他の欠点があってはならない。ただし,製品から切り出した際,新たに生じた
縁については 25mm まで認める。

4.9

耐光性  合わせガラス及びガラス−プラスチックの耐光性は,表 16 又は表 17 を満足しなければな

らない。

(1)

前面窓に使用する場合

表 16  紫外線照射後の状態

種類

自動車のカテゴリ

試験領域(

10

)

紫外線照射後の状態

合わせガラス A M

1

C

又は c

(1)

a

b

×100%≧95%

合わせガラス B 
ガラス−プラスチック

M

1

以外 C'又は c

(2)  b

≧70%

ここに,a:紫外線照射前の可視光線透過率(

11

)

        b:紫外線照射後の可視光線透過率(

11

)

(3)

適切な照明のもとで白色の背景で目視で検査した
とき,著しい変化(変色,泡,濁りなど)があって

はならない。

(

10

)

試験領域は,JIS R 3212

附属書による。ただし,アルファベット大文字で示す試験領域を適用するが,

それを適用できないものについては小文字で示す試験領域による。

(

11

) 4.11

による。 

(2)

前面以外の窓に使用する場合

表 17  紫外線照射後の状態

種類

紫外線照射後の状態

合わせガラス A

合わせガラス B 
ガラス−プラスチック

(1)

a

b

×100%≧95%

(2)  b

≧70%(

12

)

ここに,a:紫外線照射前の可視光線透過率(

11

)

b

:紫外線照射後の可視光線透過率(

11

)

(3)

適切な照明のもとで白色の背景で目視で検査したとき,著しい変化(変色,泡,濁
りなど)があってはならない。

(

12

)

側面窓(

13

)

に使用する場合に適用する。

(

13

)

運転者席より後方の部分を除く。 

4.10

耐湿性  合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐湿性は,表 18 を満足しなければ

ならない。


7

R 3211 : 1998

表 18  試験後の状態

種類

試験後の状態

合わせガラス A

合わせガラス B 
有機ガラス 
ガラス−プラスチック

供試体の縁から 10mm を超える部分,又は製品から切り出した際の新たに生じた切断

辺の縁から 15mm を超える部分に著しい変化(変色,泡,はく離,濁りなど)があっ
てはならない。ただし,供試体が有機ガラスの場合は,3 枚とも膨れ,はがれ,ひび割
れ及び著しい変色及びつやの減退がないこと。

4.11

可視光線透過率  安全ガラスの可視光線透過率は,表 19 又は表 20 を満足しなければならない。

(1)

前面窓に使用する場合

表 19  可視光線透過率

種類

自動車のカテゴリ

試験領域(

10

)

可視光線透過率

M

1

C

又はc

合わせガラス A 
合わせガラス B

部分強化ガラス 
強化ガラス 
有機ガラス

ガラス−プラスチック

M

1

以外

C'

又はc

70%

以上

(2)

前面以外の窓に使用する場合

表 20  可視光線透過率

種類

自動車のカテゴリ

試験領域(

10

)

可視光線透過率

M

1

 D

合わせガラス A 
合わせガラス B 
強化ガラス

有機ガラス 
ガラス−プラスチック

M

1

以外 E

70%

以上

4.12

透視ひずみ  安全ガラスの透視ひずみは,表 21 を満足しなければならない。

表 21  透視ひずみの最大許容値

単位  分

試験領域(

10

)

種類

自動車のカテゴリ

前面窓

側面窓(

13

)

透視ひずみの最大許容値

A

又は a

2(

14

)

M

1

B

又は b

D

6

I

又は a

2(

14

)

合わせガラスA 
合わせガラスB 
部分強化ガラス

強化ガラス 
有機ガラス 
ガラス−プラスチック

M

1

以外

− E

6

(

14

)

試験領域 A 及び1のうち,安全ガラスの端から100mm 未満の部分については,

6

分まで許される。

4.13

二重像  安全ガラスの二重像は,表 22 を満足しなければならない。


8

R 3211 : 1998

表 22  一次像と二次像の分離の最大値

単位  分

試験領域(

10

)(

14

)

種類(

11

)

自動車のカテゴリ

前面窓

側面窓(

13

)

一次像と二次 像の分
離の最大値

A

又は a

− 15(

15

)

M

1

B

又は b

D 25

I

又は a

− 15(

15

)

合わせガラス A 
合わせガラス B

部分強化ガラス 
強化ガラス 
有機ガラス

ガラス−プラスチック

M

1

以外

− E

25

(

15

)

試験領域 A 及び I のうち,安全ガラスの端から100mm 未満の部分については,25

分まで許される。

4.14

色の識別  安全ガラスの色の識別は,表 23 を満足しなければならない。

表 23  色の識別

試験領域(

10

)

種類

自動車のカテゴリ

前面窓

側面窓(

13

)

色の識別

M

1

B

又は b

D

合わせガラス A 
合わせガラス B

部分強化ガラス 
強化ガラス 
有機ガラス

ガラス−プラスチック

M

1

以外

I

又は a E

白,黄,赤,緑,青,ア
ンバーの各色について,

ガラスを通して,同一色
に同定できなければな
らない。

4.15

耐薬品性  有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐薬品性は,表 24 を満足しなければならない。

表 24  試験後の状態

種類

試験後の状態

有機ガラス 
ガラス−プラスチック

(1)

a

b

×100%≧95%

ここに,a:耐薬品性試験前の可視光線透過率 
        b:耐薬品性試験後の可視光線透過率

(2)

塗布表面に粘着又はひび割れがないこと。

4.16

耐燃焼性  有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐燃焼性は,表 25 を満足しなければならない。

表 25  試験後の状態

種類

試験後の状態

有機ガラス 
ガラス−プラスチック

燃焼速度が 89mm/min を超えないこと。ただし,1 回目及
び 2 回目の点火後,第 2 標線に達する前に自己消火した
場合はよい。

4.17

耐候性  有機ガラスの耐候性は,表 26 を満足しなければならない。

表 26  試験後の状態

種類

試験後の状態

有機ガラス

(1)

a

b

×100%≧95%

ここに,a:耐候性試験前の可視光線透過率 
        b:耐候性試験後の可視光線透過率

(2)  b

≧70%(試験領域 C,C',c,D 又は E)

(3)

著しい変色,泡及び濁りを生じないこと。

4.18

寸法安定性  有機ガラスの寸法安定性は,表 27 を満足しなければならない。


9

R 3211 : 1998

表 27  試験後の状態

種類

試験後の状態

有機ガラス

反りの増加量が 1.3mm を超えないこと。

4.19

温度依存性  ガラス−プラスチックの温度依存性は,表 28 を満足しなければならない。

表 28  試験後の状態

種類

試験後の状態

ガラス−プラスチック 供試体の層にいかなるひび割れ,曇り,はく離もなくそ

の他の著しい劣化がないこと。

5.

試験  安全ガラスの試験は,JIS R 3212 の 3.(試験場所の条件及び試験方法)によって行わなければ

ならない。

6.

検査

6.1

全般  安全ガラスの検査は,次の 6.26.18 の規定に適合しなければならない。

なお,必要に応じ,受渡当事者間の協定によって検査項目の一部を省略してもよい。

6.2

破片の状態

6.2.1

部分強化ガラスの破片の状態  供試体を 6 枚試験し,4.3.1 の表 を満足しなければならない。3

枚以下の場合は不合格とする。また,4 枚の場合は,新しく供試体 6 枚について追加試験し,6 枚とも満足

すれば,合格とする。

なお,5 枚の場合は,新しく供試体 1 枚を用い,満足しなかった供試体と同一衝撃点で追加試験し,満

足すれば合格とする。

6.2.2

強化ガラスの破片の状態

(1)

平面又は単一曲面の強化ガラスの破片の状態は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.3.2 

表 を満足す

れば合格とする。また,2 枚の場合は,新しく供試体 1 枚を用い,満足しなかった供試体と同一衝撃

点で追加試験し,条件を満足すれば合格とする。

なお,1 枚以下の場合は,新しく供試体 3 枚について追加試験し,3 枚とも条件を満足すれば合格と

する。

(2)

複曲面の強化ガラスの破片の状態は,供試体 4 枚を試験し,4 枚とも 4.3.2 

表 を満足する場合は合

格とする。また,3 枚の場合は,新しく供試体 1 枚を用い,満足しなかった供試体と同一衝撃点で追

加試験し,条件を満足すれば合格とする。

なお,1 枚又は 2 枚の場合は,新しく供試体 4 枚について追加試験し,4 枚とも条件を満足すれば合

格とする。

6.3

耐衝撃性

6.3.1

前面窓に使用する場合 

(1)

合わせガラス A 及びガラス−プラスチックの耐衝撃性は,供試体 10 枚を試験し,4.4.1 

表 を満足

するものが 8 枚以上の場合は合格とし,7 枚以下の場合は新しく供試体 10 枚について追加試験し,10

枚とも条件を満足すれば合格とする。

(2)

合わせガラス B の耐衝撃性は,供試体 6 枚を試験し,4.4.1 

表 を満足するものが 5 枚以上の場合は

合格とし,3 枚以下の場合は不合格とする。また,4 枚の場合は,新しく供試体 6 枚を追加試験し,6

枚とも満足すれば合格とする。


10

R 3211 : 1998

6.3.2

前面以外の窓に合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスを使用する場合及び大型特殊

自動車など(

1

)

の前面窓に強化ガラスを使用する場合

(1)

合わせガラス及びガラス−プラスチックの耐衝撃性は,供試体 4 枚を試験し,4 枚とも 4.4.2 

表 

満足する場合は合格とし,1 枚の場合は不合格とする。また,2 枚又は 3 枚の場合は新しく供試体 4

枚について追加試験し,4 枚とも満足すれば合格とする。

(2)

強化ガラスの耐衝撃性は,供試体 6 枚を試験し,4.4.2 

表 を満足するものが 5 枚以上の場合は合格

とし,3 枚以下の場合は不合格とする。また,4 枚の場合は,新しく供試体 6 枚について追加試験し,

6

枚とも満足すれば合格とする。

6.3.3

前面以外の窓及び大型特殊自動車など(

1

)

の前面窓に有機ガラスを使用する場合  有機ガラスの耐

衝撃性は,供試体 12 枚を試験し,10 枚以上 4.4.3 

表 10 を満足する場合は合格とし,9 枚以下の場合は不

合格とする。

6.4

耐貫通性  合わせガラス A 及びガラス−プラスチックの耐貫通性は,供試体 6 枚を試験し,6 枚と

も 4.5 

表 11 を満足する場合は合格とし,4 枚以下の場合は不合格とする。また,5 枚の場合は新しく供

試体 6 枚について追加試験し,6 枚とも満足すれば合格とする。ただし,前面窓に使用しない場合には適

用しない。

6.5

ヘッドフォーム(人頭模型)衝撃  前面窓に安全ガラスを使用する場合は,次の(1)又は(2)のいずれ

かを満足すれば合格,前面以外の窓に使用する合わせガラス A の場合は,(2)の条件を満足すれば合格とす

る。

(1)

製品を供試体とする場合  供試体 4 枚を試験し,4 枚とも 4.6 の表 12 を満足する場合は合格とし,2

枚以下の場合は不合格とする。また,3 枚の場合は新しく供試体 4 枚について追加試験し,4 枚とも満

足すれば合格とする。

(2)

試験片を供試体とする場合  供試体 6 枚を試験し,6 枚とも 4.6 の表 13 を満足する場合は合格とし,4

枚以下の場合は不合格とする。また,5 枚の場合は新しく供試体 6 枚について追加試験し,6 枚とも満

足すれば合格とする。

6.6

耐摩耗性  合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐摩耗性は,供試体 3 枚を試験

し,3 枚とも 4.7 

表 14 を満足しなければならない。

6.7

耐熱性  合わせガラス及びガラス−プラスチックの耐熱性は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.8 

表 15 を満足する場合は合格とし,1 枚以下の場合は不合格とする。また,2 枚の場合は新しく供試体 3 枚

について追加試験し,3 枚とも満足すれば合格とする。

6.8

耐光性  合わせガラス及びガラス−プラスチックの耐光性は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.9 

表 16 を満足する場合は合格とし,1 枚以下の場合は不合格とする。また,2 枚の場合は新しく供試体 3 枚

について追加試験し,3 枚とも満足すれば合格とする。

6.9

耐湿性  合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐湿性は,供試体 3 枚を試験し,3

枚とも 4.10 

表 18 を満足する場合は合格とし,1 枚以下の場合は不合格とする。また,2 枚の場合は新し

く供試体 3 枚について追加試験し,3 枚とも満足すれば合格とする。

6.10

可視光線透過率  安全ガラスの可視光線透過率は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.11 の表 19 又は

表 20 を満足しなければならない。ただし,運転上,必要としない部分には適用しない。

6.11

透視ひずみ  安全ガラスの透視ひずみは,供試体 4 枚を試験し,4 枚とも 4.12 の表 21 を満足しなけ

ればならない。


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R 3211 : 1998

6.12

二重像  安全ガラスの二重像は,供試体 4 枚を試験し,4 枚とも 4.13 の表 22 を満足しなければなら

ない。ただし,運転上,必要としない部分には適用しない。

6.13

色の識別  安全ガラスの色の識別は,試験領域内で着色されている場合には,供試体 4 枚を試験し,

4

枚とも 4.14 

表 23 を満足しなければならない。

6.14

耐薬品性  有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐薬品性は,供試体 2 枚を試験し,2 枚とも 4.15

表 24 を満足しなければならない。

6.15

耐燃焼性  有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐燃焼性は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.16

表 25 を満足しなければならない。

6.16

耐候性  有機ガラスの耐光性は,供試体 3 枚を試験し,3 枚とも 4.17 の表 26 を満足しなければなら

ない。

6.17

寸法安定性  有機ガラスの寸法安定性は,供試体 2 枚を試験し,2 枚とも 4.18 の表 27 を満足しなけ

ればならない。

6.18

温度依存性  ガラス−プラスチックの温度依存性は,供試体 2 枚を試験し,2 枚とも 4.19 の表 28 

満足しなければならない。

7.

表示  安全ガラスには,1 枚ごとに次の項目を容易に消えない方法で表示する。

(1)

安全ガラスの種類又は記号,及び必要な場合は附加記号(

16

)

(

16

)

附加記号の例として,材料板ガラスの種類の一つであるフロート板ガラスを意味する記号 “P”

があり,

1の記号と組み合わせて “LP” “TP” となる。

(2)

製造業者名又はその略号

関連規格  JASO M 501  自動車用安全ガラス

ECE R43

  自動車用窓材料に関する欧州規格


12

R 3211 : 1998

JIS

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

境  野  照  雄

東京工業大学名誉教授

安  井      至

東京大学

富  田  育  男

通商産業省生活産業局

岡  林  哲  夫

通商産業省工業技術院標準部

三  宅  哲  志

運輸省自動車交通局技術安全部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

小  川  和  雄

富士重工業株式会社

北  川  淳  治

トヨタ自動車株式会社

表      和  明

日産自動車株式会社

丹  下  賢  一

三菱自動車株式会社乗用車開発本部

伊  藤  勝  利

日本自動車工業会

根  上  昌  俊

日本自動車車体工業会

尾  島  正  男

旭硝子株式会社加工硝子事業本部

藤  田  一  彦

日本板硝子株式会社輸送機材生産部

遠  藤  雅  人

セントラル硝子株式会社自動車機材営業部

小  島  四  郎

全国安全硝子工業会

松  井      清

藤原工業株式会社

大  滝  邦  彦

日本メタアクリル樹脂協会

矢  部  征  三

ポリカーボネート板工業会

滝  川      信

板硝子協会

(事務局)

松  本  正  明

板硝子協会

備考  ○印は小委員会委員も兼ねる。