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R 3209:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 種類 2 

5 品質 3 

5.1 外観  3 

5.2 露点  3 

5.3 乾燥気体のガス濃度  4 

5.4 加速耐久性  4 

5.5 熱性能  4 

5.6 形状及び寸法  4 

6 材料 5 

7 試験 5 

7.1 供試体  5 

7.2 外観試験  6 

7.3 寸法の測定  6 

7.4 乾燥気体の露点試験  6 

7.5 乾燥気体のガス濃度測定  7 

7.6 封止の加速耐久性試験  7 

7.7 光学薄膜の性能の加速耐久性試験 8 

7.8 乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性試験 8 

7.9 熱性能の計算  8 

8 検査 9 

9 包装 9 

10 表示  9 

附属書A(規定)気体の物性値  10 

 

 


 

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(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,板硝子協会(FGMAJ)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS R 3209:1998は改正され,この規格に置き換えられた。 

なお,平成31年7月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ

ーク表示認証において,JIS R 3209:1998によることができる。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

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複層ガラス 

Insulating glass 

 

適用範囲 

この規格は,主に建築物,冷凍・冷蔵ショーケースに使用する複層ガラスについて規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7502 マイクロメータ 

JIS B 7512 鋼製巻尺 

JIS R 3106 板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法 

JIS R 3107 板ガラス類の熱抵抗及び建築における熱貫流率の算定方法 

JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス 

JIS R 3203 型板ガラス 

JIS R 3204 網入板ガラス及び線入板ガラス 

JIS R 3205 合わせガラス 

JIS R 3206 強化ガラス 

JIS R 3208 熱線吸収板ガラス 

JIS R 3221 熱線反射ガラス 

JIS R 3222 倍強度ガラス 

JIS R 3223 耐熱強化ガラス 

JIS R 3224-1 建築用ガラス−複層ガラス−第1部:耐候性試験による封止の耐久性試験方法 

JIS R 3224-3 建築用ガラス−複層ガラス−第3部:ガス濃度及びガス漏えい性試験方法 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

複層ガラス 

2枚以上の板ガラス1) ,加工ガラス2) 又はそれらの表面に光学薄膜を形成したもの3) を材料板ガラスと

し,一定の間隙をおいて並置し,その間隙(以下,中空層という。)に,大気圧に近い圧力の乾燥気体4) を

満たし,その周辺を封止5) したもの。中空層の数は1層又は2層とする。中空層に格子部材などの内蔵物

を入れたものは除く。 

注1) 板ガラスとは,連続工程によって製造されたフロート板ガラス・磨き板ガラス,型板ガラス,


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網入板ガラス・線入板ガラス,熱線吸収板ガラスなどをいう。 

2) 加工ガラスとは,合わせガラス,強化ガラス,倍強度ガラス及び耐熱強化ガラスをいう。 

3) 表面に波長選択性の光学薄膜を加工した建築用ガラスの代表例は,熱線反射ガラス及び低放射

ガラス(以下,Low-Eガラスという。)である。熱線反射ガラスの特徴は,主として日射の波長

域で反射率が高く,その機能は日射による熱負荷の抑制にあり,Low-Eガラスの特徴は,主と

して常温熱放射の波長域で反射率が高く,その機能は複層ガラスの断熱性能を高めることにあ

る。 

なお,表面に光学薄膜を加工したガラスの加工面は,複層ガラスの室外側に面するガラス表

面を第1面とし,以降,室内側に向かって第2面(室外側に相当するガラスの中空層に接する

面),第3面という。図1に,光学薄膜を第2面に使用する例を示す。 

 

             第3面            第2面 

                                

第1面                     第4面 

<室外側>                           <室内側> 

             3 

                            2 

             1    

              

材料板ガラス 

中空層 

光学薄膜 

 

図1−光学薄膜の加工面の識別(第2面に光学薄膜が使用されている例) 

 

4) 乾燥気体は,空気,アルゴン,クリプトン及びネオンをいう。 

5) 封止とは,中空層の乾燥状態を確保するために,複層ガラスの周囲部分を密閉することをいう。 

3.2 

スペーサー 

中空層を形成するために,複層ガラスの周囲部分に配置される部材。 

3.3 

封止材 

中空層を封止するために,複層ガラスの周囲部分に形成される材料。 

 

種類 

複層ガラスの種類は,断熱性,日射取得性,日射遮蔽性,封止の加速耐久性及び乾燥気体の種類によっ

て,次のとおり区分する。 

a) 断熱性,日射取得性及び日射遮蔽性による区分 断熱性,日射取得性及び日射遮蔽性による区分は,

箇条5に規定する特性値によって,表1及び表2のとおり区分する。 


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表1−断熱性による区分 

記号 

熱貫流率 Ua) 

W/(m2・K) 

T1 

4.0以下 

T2 

2.7以下 

T3 

2.3以下 

T4 

1.9以下 

T5 

1.5以下 

T6 

1.1以下 

注a) 熱貫流率Uは,鉛直使用の値とする。 

 

表2−日射取得性及び日射遮蔽性による区分 

記号 

日射熱取得率 ηa) 

0.50以上 

0.49以下 

注a) 日射熱取得率ηは,鉛直使用の値とする。 

 

b) 封止の加速耐久性による区分 封止の加速耐久性による種類及び記号は,表3による。 

 

表3−封止の加速耐久性による区分 

種類 

記号 

封止の加速耐久性による区分 

I類 

JIS R 3224-1の6.3.1 a)の試験を行い,5.4.1の規定に適合するもの 

II類 

II 

JIS R 3224-1の6.3.1 b)の試験を行い,5.4.1の規定に適合するもの 

III類 

III 

JIS R 3224-1の6.3.1 c)の試験を行い,5.4.1の規定に適合するもの 

 

c) 乾燥気体の種類 乾燥気体の種類及び記号は,表4による。空気,アルゴン及びクリプトンの物性値

は,JIS R 3107に示す気体の物性値の表による。ネオンの物性値は,附属書Aによる。 

 

表4−乾燥気体の種類及び記号例 

種類 

記号例 

空気 

記載しない 

アルゴン 

Ar,AR,Argon,アルゴン 

クリプトン 

Kr,KR,Krypton,クリプトン 

ネオン 

Ne,NE,Neon,ネオン 

 

品質 

5.1 

外観 

複層ガラスの外観は,7.2によって試験したとき,ガラスの内面に透視に差し支えるような汚れ,接着剤

などの飛散があってはならない。 

5.2 

露点 

複層ガラスの乾燥気体の露点6)は,7.4によって試験したとき,−35 ℃以上であってはならない。 

注6) 露点とは,複層ガラスの内面に目視で認められる結露又は結霜を生じる最高温度をいう。 


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5.3 

乾燥気体のガス濃度 

複層ガラスの封入気体として,空気以外の乾燥気体を封入する場合,その乾燥気体のガス濃度は,7.5

によって試験したとき,2体の製品又は試料の各中空層のガス濃度平均値が90 %未満かつ最小のガス濃度

が85 %未満であってはならない。 

なお,空気以外の乾燥気体が混合気体の場合は,空気以外の乾燥気体のガス濃度の総和を試料のガス濃

度とする。 

5.4 

加速耐久性 

5.4.1 

封止の加速耐久性 

封止の加速耐久性は,7.6によって試験したとき,6体の試料の乾燥気体の露点がいずれも−30 ℃以上

であってはならない。 

5.4.2 

光学薄膜の性能の加速耐久性 

光学薄膜の性能の加速耐久性は,複層ガラスの内面(中空層数が一つの複層ガラスの場合には,第2面

及び第3面に相当する。)に光学薄膜を加工したLow-Eガラスを材料板ガラスとして用いた場合に規定す

る。 

光学薄膜の性能の加速耐久性は,7.7によって試験したとき,1体の加速耐久性試験試料及び1体の参照

試料をそれぞれ解体して得た光学薄膜を形成した試料の放射率の差が0.02以下でなければならない。 

5.4.3 

乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性 

乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性は,複層ガラスの封入気体として空気以外の乾燥気体を用いた場合

に規定する。 

乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性は,7.8によって試験したとき,6体の試料のガス濃度平均値が85 %

未満かつ最小のガス濃度が80 %未満であってはならない。 

なお,空気以外の乾燥気体が混合気体の場合は,空気以外の乾燥気体のガス濃度の総和を加速試験後の

濃度とする。 

5.5 

熱性能 

5.5.1 

断熱性 

複層ガラスの断熱性能は,7.9.1によって算出したとき,封止部7)を除いて求めた熱貫流率によって表し,

表1による。 

注7) 封止部とは,複層ガラスの周囲部分で,封止材,スペーサーなどによって形成される中空層以

外の部分をいう。 

5.5.2 

日射取得性及び日射遮蔽性 

複層ガラスの日射取得性及び日射遮蔽性能は,7.9.2によって算出したとき,封止部を除いて求めた日射

熱取得率によって表し,表2による。 

5.6 

形状及び寸法 

5.6.1 

形状 

複層ガラスの形状は,通常,正方形又は長方形とする。 

5.6.2 

寸法及びその許容差 

複層ガラスの寸法及びその許容差は,7.3によって測定したとき,次による。 

5.6.2.1 

辺の長さ 

複層ガラスの辺の長さは,受渡当事者間の協定による。 


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5.6.2.2 

一辺の長さの許容差 

複層ガラスの一辺の長さの許容差は,表5による。 

 

表5−一辺の長さの許容差 

一辺の長さ 

許容差 

mm 

 

 1 未満 

±2 

1 以上 

 2 未満 

+2 
−3 

2 以上 

±3 

 

5.6.2.3 

厚さ 

複層ガラスの厚さは,材料板ガラスの厚さと中空層の厚さの合計で表し,受渡当事者間の協定による。 

5.6.2.4 

厚さの許容差 

複層ガラスの厚さの許容差は,表6による。ただし,材料板ガラス1枚の厚さの呼びが15 mm以上のも

のについては,受渡当事者間の協定による。 

 

表6−厚さの許容差 

単位 mm 

厚さの呼び 

許容差 

 

 17 未満 

±1.0 

17 以上 

 22 未満 

±1.5 

22 以上 

 28 未満 

±2.0 

28 以上 

±2.5 

 

材料 

複層ガラスに用いる材料板ガラスは,表7に定めるもの及びそれらの表面に光学薄膜を形成したものと

する。 

 

表7−材料板ガラス 

材料板ガラス 

適用される日本工業規格 

フロート板ガラス及び磨き板ガラス 

JIS R 3202 

型板ガラス 

JIS R 3203 

網入板ガラス及び線入板ガラス 

JIS R 3204 

合わせガラス 

JIS R 3205 

強化ガラス 

JIS R 3206 

熱線吸収板ガラス 

JIS R 3208 

熱線反射ガラス 

JIS R 3221 

倍強度ガラス 

JIS R 3222 

耐熱強化ガラス 

JIS R 3223 

 

試験 

7.1 

供試体 

複層ガラスの試験に用いる供試体は,7.2及び7.3の試験では製品,7.6〜7.8の試験では試料,7.4,7.5


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及び7.9の試験では製品又は試料とする。 

a) 製品 供試体が製品の場合は,寸法は任意とし,数量は表8の試料の数と同じとする。 

b) 試料 試料は,製品と同様の方法で作製し,作製後2週間以上経過したものを用いる。試料は,通常,

材料板ガラスの厚さ4 mm及び中空層の厚さ12 mmのもの,又は材料板ガラスの厚さ5 mm及び中空

層の厚さ6 mmのものとする。 

試料の寸法及び数量は,表8による。7.7の試料は,1 000 mm×500 mm以上の大きさのLow-Eガラ

スから250 mm×250 mm以上の試験片を2枚切り出し,複層ガラス試料を2体作製する。 

 

表8−試料の寸法及び数量 

試験項目 

試料の寸法 

mm 

数量 

7.4 乾燥気体の露点試験 

約350×500 

受渡当事者間の協定による 

7.5 乾燥気体のガス濃度測定 

約350×500 

2体b) 

7.6 封止の加速耐久性試験 

約350×500 

6体b) 

7.7 光学薄膜の性能の加速耐久性試験 

250×250 以上a) 

2体 

7.8 乾燥気体のガス密閉性の加速耐久
性試験 

約350×500 

8体b) 

7.9 熱性能の計算 

250×250 以上a) 

受渡当事者間の協定による 

注a) 分光反射率などの光学測定に用いる試料の大きさは,分光測光器の仕様による。 

b) 他に予備を2体準備することが望ましい。 

 

7.2 

外観試験 

外観試験は,複層ガラスの正面約1 mの距離から適切な照明の下で目視によって,ガラス面を透視する。 

7.3 

寸法の測定 

7.3.1 

辺の長さの測定 

辺の長さの測定は,JIS B 7512に規定する最小目盛1 mmの鋼製巻尺を用いて,ガラスの端から約15 mm

離れた位置において,辺に平行に測定する。 

なお,測定は,通常,隣り合う2辺について行う。 

7.3.2 

厚さの測定 

厚さの測定は,JIS B 7502に規定する0.01 mmまで読めるマイクロメータ又はこれと同等以上の精度を

もつ測定器を用いて行い,四捨五入によってその値を小数点以下1桁に丸め,mm単位で表す。 

なお,測定位置は各辺の中央部付近1点で,ガラスの端から約10 mm内側とする。 

7.4 

乾燥気体の露点試験 

乾燥気体の露点試験は,次による。 

a) 器具 図2に示すような銅板製の容器及び棒状のガラス製温度計(最小目盛1 ℃,測定範囲−70〜+

30 ℃)又はこれと同等以上の性能をもつ温度計を用いる。 

なお,露点試験器具は,厚さ3 mmの銅板をろう付けして作製した容器(約100×50×150 mm)の

大きな側面の中心に,約50 mm×60 mmで厚さ3 mmの銅板をろう付けしたものを用いる。このとき,

容器の表面と銅板の裏面とが全面にわたってろう付けされるように注意する。銅板の表面Aは,供試

体のガラス面が密着するように平滑に研磨する。 

 


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a:約100 mm 
b:約50 mm 
h:約150 mm 
t:3 mm 
t':3 mm 

表面A:約50 mm×60 mm 

図2−露点試験器具 

 

b) 測定 測定は,供試体を常温の室内に24時間以上保持した後,次による。 

1) 供試体をほぼ鉛直に保ち,任意の測定位置を定めて布で表面を清浄にする。 

2) 容器に表面Aの上端の高さが十分に没する量の有機溶剤を入れ,かき混ぜながらドライアイスの小

片を加えて徐々に冷却し,液温を所定の温度にする。有機溶剤には,アセトン,エチルアルコール

などの凝固点が−35 ℃より低いもので,かつ,複層ガラスの封止材に悪影響を与えないものを選ぶ。 

3) 容器の表面Aを有機溶剤でぬらし,その面に供試体を表9の時間密着させ,その間容器にドライア

イスの小片を加えて,液温を所定の温度の±2 ℃の範囲に保つ。 

 

表9−密着時間 

材料板ガラスの厚さの呼び 

mm 

密着時間 

min 

 

3以下 

 3 

3を超え,5以下 

 4 

5を超え,6以下 

 5 

6を超え,8以下 

 7 

 

8を超える 

10 

 

4) 次に,供試体を容器から離し,ガラス表面に付いた霜を手早く拭き取り,供試体内面の結露及び結

霜の有無をスポットライトを用いて観察する。 

なお,この作業の所要時間は,30秒以内とする。 

7.5 

乾燥気体のガス濃度測定 

空気を除く乾燥気体のガス濃度測定はJIS R 3224-3の6.3.1(乾燥気体のガス濃度試験装置)で規定する

試験装置を用いるものとし,その手順は,JIS R 3224-3の9.3.2(乾燥気体のガス濃度)による。 

7.6 

封止の加速耐久性試験 

試験は,7.4によって露点を測定した後,JIS R 3224-1の6.3(アプローチ1及びアプローチ2によらな

い封止の加速耐久性試験)の試験を行い,更に7.4によって露点を測定する。ただし,試験を通してガラ

スの破損は,2体までは差し支えない。破損した試料は予備試料と交換して再試験を行うことができる。 


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7.7 

光学薄膜の性能の加速耐久性試験 

試験は,試料のうち1体について,JIS R 3224-1の6.3の全サイクルの試験を行う。試料は,光学薄膜を

形成したガラスが加速耐久性試験機の光源側になるように設置する。試料のうち1体は,参照試料として

直射日光の当たらない室内に保管する。 

放射率の測定用試料は,加速耐久性試験を実施した後に,加速耐久性試験試料及び参照試料それぞれを

解体して採取した,光学薄膜を形成したガラスとする。 

放射率は,放射率の測定用試料の中央付近について,JIS R 3106の4.4(常温熱放射の波長域における測

定)によって常温熱放射の波長域の分光反射率を測定し,JIS R 3106の7.(常温の熱放射の放射率の算定)

によって垂直放射率を求める。 

7.8 

乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性試験 

試験は,8体の試料から任意に選択した2体の試料について7.5の試験をJIS R 3224-3の6.3.1で規定す

るガスクロマトグラフによって行い,5.3の基準を満足することを確認する。残りの6体の試料は,7.4の

試験を行い,5.2の基準を満足することを確認した後,JIS R 3224-3の9.3.1(ガス密閉性の加速耐久性)

によって乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性試験を行ったうえで,7.5の試験をJIS R 3224-3の6.3.1で規

定するガスクロマトグラフによって行う。 

なお,乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性試験における試料のガラスの破損は2体まで許容し,予備試

料に交換してこの箇条の再試験を実施することができる。 

7.9 

熱性能の計算 

7.9.1 

断熱性 

熱貫流率Uは,JIS R 3107によって計算する。この計算に用いる中空層の厚さは,供試体の平均厚さか

ら材料板ガラスの平均厚さの合計を差し引いた値とする。供試体及び材料板ガラスの平均厚さは,7.3.2に

よって各辺中央部の厚さを測定した後,測定値を平均し,四捨五入によってその値を小数点以下1桁に丸

めた値とする。材料板ガラスの平均厚さの測定用試料は,供試体を解体したものとしてもよい。 

複層ガラスの封入気体として空気以外の乾燥気体を封入する場合は,断熱性能の計算に用いる封入ガス

濃度は,7.5によって測定した平均値を超えてはならない。乾燥気体が混合気体の場合は,個々の気体につ

いて測定した平均値を超えてはならない。 

中空層が2層の複層ガラスの場合,計算に用いる中空層の厚さの数値は,7.3.2によって測定し求めた供

試体の平均厚さから材料板ガラスの平均厚さの合計を差し引いた値を,中空層の呼び厚さ比によって配分

し,四捨五入によってその値を小数点以下1桁に丸めたものとする。 

7.9.2 

日射取得性及び日射遮蔽性 

日射熱取得率ηは,JIS R 3106に規定する夏条件を用いて計算する。また,中空層が2層の日射熱取得

率ηの算出においては,日射の放射束(日射強度)の値を500 W/m2とする。 

なお,フロート板ガラス,磨き板ガラス及び熱線吸収板ガラスの修正放射率は0.837とする。JIS R 3107

によって気体熱コンダクタンスを計算する場合,中空層の厚さは供試体の平均厚さから材料板ガラスの平

均厚さの合計を差し引いた値とする。供試体及び材料板ガラスの平均厚さは,7.3.2によって各辺中央部の

厚さの測定をした後,測定値を平均し,四捨五入によってその値を小数点以下1桁に丸めた値とする。材

料板ガラスの平均厚さの測定用試料は,供試体を解体したものとしてもよい。複層ガラスの封入気体とし

て空気以外の乾燥気体を封入する場合は,日射取得性能及び日射遮蔽性能の計算に用いる封入ガス濃度は,

7.5によって測定した平均値を超えてはならない。乾燥気体が混合気体の場合は,個々の気体について測定

した平均値を超えてはならない。 


R 3209:2018  

 

中空層が2層の複層ガラスの場合,計算に用いる中空層の厚さの数値は,7.3.2によって測定し求めた供

試体の平均厚さから材料板ガラスの平均厚さの合計を差し引いた値を,中空層の呼び厚さ比によって配分

し,四捨五入によってその値を小数点以下1桁に丸める。 

 

検査 

検査は,次による。 

a) 受渡検査 外観,寸法及び許容差,露点,乾燥気体のガス濃度及び熱性能は,7.2〜7.5及び7.9によっ

て試験を行い,箇条5の規定に適合したものを合格とする。検査ロットの大きさ及び抜取り数は,合

理的な抜取検査方式による。 

b) 型式検査 封止の加速耐久性,光学薄膜の性能の加速耐久性及び乾燥気体のガス密閉性の加速耐久性

は,それらの性能に影響を及ぼす技術的生産条件を変更したときに,型式検査として行う。7.6〜7.8

によって試験を行い,5.4に適合したものを合格とする。 

 

包装 

通常,適切な緩衝材を用いて包装する。 

 

10 表示 

複層ガラスには,製品1枚ごと又は1包装ごと送り状などに次の項目を表示する。 

なお,送り状などには,厚さ構成又はその略号を記載する。ただし,受渡当事者間の協定によって厚さ

構成又は略号は省略することができる。 

空気以外の乾燥気体を複数封入した混合気体の場合には,ガス濃度の高い順に乾燥気体の種類を表示す

る。 

a) 種類又は記号 

b) 製造業者名又はその略号 

c) 乾燥気体の種類 

 


10 

R 3209:2018  

 

附属書A 

(規定) 

気体の物性値 

 

A.1 気体の物性値 

気体(ネオン)の物性値は,表A.1による。 

 

表A.1−気体(ネオン)の物性値 

気体 

温度 θ 

℃ 

密度 ρ 

kg/m3 

粘度 μ 

10−5 kg/(m・s) 

熱伝導率 λ 

10−2 W/(m・K) 

比熱 c 

103 J/(kg・K) 

ネオン 

−10 

+10 
+20 

0.934 
0.900 
0.868 
0.838 

2.868 
2.939 
3.008 
3.077 

4.432 
4.541 
4.649 
4.756 

1.030 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 NIST (National Institute of Standards and Technology)−Chemistry WEB Book 

Katti, R.S.; Jacobsen, R.T.; Stewart, R.B.; Jahangiri, M., Thermodynamic Properties of Neon for 

Temperatures from the Triple Point to 700 K at Pressures to 700 MPa, Adv. Cryo. Eng., 1986, 31, 

1189-1197.