>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

 

R 3106:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 2 

3 用語及び定義  2 

4 記号及び添字  3 

4.1 記号及び単位  3 

4.2 添字  3 

5 分光透過率及び分光反射率の測定  3 

5.1 概要  3 

5.2 試料  4 

5.3 可視光及び日射の波長域における測定 4 

5.4 常温熱放射の波長域における測定 5 

6 分光透過率,分光反射率及び分光吸収率の算定方法  5 

7 可視光透過率及び可視光反射率の算定方法  7 

7.1 概要  7 

7.2 基礎式  7 

8 日射透過率,日射反射率及び日射吸収率の算定方法  9 

8.1 概要  9 

8.2 基礎式  9 

9 日射熱取得率の算定方法  11 

9.1 概要  11 

9.2 基礎式  11 

9.3 室外側・室内側の表面熱伝達率  12 

9.4 ガラス板の間の中空層の熱コンダクタンス  13 

10 報告  14 

附属書A(規定)分光特性の換算方法  15 

附属書JA(規定)合わせガラスの分光特性の換算方法  19 

附属書JB(規定)常温熱放射の波長域における分光反射率及び分光透過率の測定方法並びに 

  垂直放射率の算定方法  22 

附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表  25 

附属書JD(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  30 

 

 


 

R 3106:2019  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,板硝子協会(FGMAJ)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS R 3106:1998は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

R 3106:2019 

 

板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験方法及び

建築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法 

Testing method for transmittance, reflectance and emissivity of flat glass and 

calculation of total solar energy transmittance of glazing 

 

序文 

この規格は,2003年に第2版として発行されたISO 9050を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。また,技術上重要な改正に関する旧規格との対照

表を附属書JDに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,板ガラス1)の可視光に対する透過率・反射率及び日射に対する透過率・反射率・吸収率,

並びに板ガラス表面の常温熱放射の放射率を分光測光器を用いて求める試験方法について規定する。さら

に,これらの板ガラスを建築物の外皮に使用したときの日射熱取得率の算定方法について規定する。これ

らの特性値は,室内の照明,暖冷房及び換気の計算の与条件として使われ,種々の板ガラスの比較が可能

となる。 

この規格は,1枚,2枚及び3枚から成る板ガラスのための適切な計算式を規定し,更にそれ以上の枚数

から成る板ガラスにも適用できる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 9050:2003,Glass in building−Determination of light transmittance, solar direct transmittance, 

total solar energy transmittance, ultraviolet transmittance and related glazing factors(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

注1) 板ガラスは,次のものをいう。ただし,型板ガラスなど拡散透過性のガラスは除く。 

a) 主としてソーダ石灰ガラスを材料とし連続成形工程によって製造された板ガラス。 

b) a)の表面に波長選択反射の光学薄膜を加工したもの。例えば,熱線反射ガラスなど日射の

波長域の反射ガラス,及び低放射ガラスなど常温熱放射の波長域の反射ガラス(Low-Eガ

ラス)をいう。 

c) a)又はb)を飛散防止,高強度化などの目的で加工したもの。例えば,合わせガラス,強化

ガラス,倍強度ガラス及び耐熱強化ガラスをいう。 

d) a)〜c)のガラス板を材料とする複層ガラス及び真空ガラス。ただし,中空層に格子部材な

どの内在物をもつものを除く。 


R 3106:2019  

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS R 3107 建築用板ガラスの熱貫流率の算定方法 

注記 対応国際規格:ISO 10292,Glass in building−Calculation of steady-state U values (thermal 

transmittance) of multiple glazing(MOD) 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

可視光透過率,可視光反射率(light transmittance,light reflectance) 

ガラス面に垂直に入射する昼光2)の光束3)について,入射光束に対する透過光束(反射光束)の比率。 

注2) 昼光は,国際照明委員会(略称CIE:International Commission on Illumination)が定めたCIE昼

光をいう。CIE昼光では,観測データに基づき,黒体放射の色温度と同じ色温度の昼光の分光

照度分布を波長560 nmの値に対する相対値で示している。 

3) 光束(luminous flux)は,放射の波長ごとの放射束(radiant energy flux)と視感度の値との積の

数値を波長について積分したものをいう(JIS Z 8113 [1]及びJIS Z 8120 [2]参照)。 

3.2 

日射透過率,日射反射率(solar direct transmittance,solar direct reflectance) 

ガラス面に垂直に入射する日射4)の放射束について,入射放射束に対する透過放射束(反射放射束)の

比率。 

注4) 日射は,直達日射,すなわち,大気圏を透過して地上に直接到達する近紫外,可視及び近赤外

の波長域(300〜2 500 nm)の放射をいう。 

3.3 

光(light) 

紫外放射から赤外放射までの波長範囲に含まれる放射5)。 

注5) 3.1及び3.2の定義における光束,放射束の区別にかかわらず,“分光”,“測光”,“光線”など

の用語において用いる“光”と“放射”とは,同義である。 

注記 JIS Z 8120 [2]の01.01.01に規定する定義のb)を用いる。 

3.4 

放射率(emissivity) 

ガラス板と同じ温度の黒体が放射する熱放射の放射束に対する,そのガラス板が空間に放射する熱放射

の放射束(radiant power)の比率。 

3.5 

日射熱取得率(total solar energy transmittance) 

窓ガラス面に垂直に入射する日射について,ガラス部分を透過する日射の放射束とガラスに吸収されて

室内側に伝達される熱流束との和の,入射する日射の放射束に対する比率。 

注記 この規格の日射熱取得率は,窓サッシなどの枠にはめ込まれた窓ガラスの中央部の日射熱取得

率をいい,窓全体の日射熱取得率を計算する場合は,窓サッシ枠の影響を考慮する(JIS A 

2103 [3]参照)。 


R 3106:2019  

 

3.6 

構成体(component) 

2枚以上のガラス板を中空層を介して平行に配置して組み合わせた板ガラス。例えば,複層ガラス及び

真空ガラスをいう。 

なお,構成体の一部の連続するガラス板の組合せを部分構成体という。 

 

記号及び添字 

4.1 

記号及び単位 

数量の記号及び単位は,表1による。 

 

表1−記号及び単位 

記号 

量 

単位 

τ 

透過率 

− 

ρ 

反射率 

− 

α 

吸収率 

− 

λ 

波長 

nm 

CIE昼光D65のスペクトル分布 

− 

CIE明順応標準比視感度 

− 

直達日射相対値の標準スペクトル分布 

− 

ε 

放射率 

− 

熱抵抗,熱伝達抵抗 

m2・K/W 

熱伝達率,熱コンダクタンス 

W/(m2・K) 

構成体のガラス板の枚数 

− 

ng 

ガラス板の屈折率 

− 

ガラス板の吸収熱 

W/m2 

ガラス板の温度 

ガラス板に吸収されて室内へ伝達される熱流の,入射する日射に対する比率 

− 

 

4.2 

添字 

添字は,表2による。 

 

表2−添字 

記号 

意味 

可視光 

日射 

室内側からの入射に対する 

垂直 

ext 

室外側 

int 

室内側 

放射 

対流 

室外側入射 

室内側入射 

 

分光透過率及び分光反射率の測定 

5.1 

概要 

1枚のガラス板ではそれ自体について,また,構成体ではその材料のガラス板について測定を行う。 


R 3106:2019  

 

可視光及び日射の波長域における測定では,5.3.1に規定する分光測光器を用いて,5.3.2に規定する方法

によって,分光透過率及び分光反射率を測定する。 

この測定結果を用いて,異なるガラス板の厚さ,異なるガラス板の種類及び薄膜種類の組合せ並びに異

なる合わせガラス構成における分光透過率及び分光反射率に換算する場合は,附属書A及び附属書JAに

よる。 

常温熱放射の波長域における測定方法は,5.4による。 

5.2 

試料 

1枚のガラス板ではそれ自体から切り出した切片,また,構成体では材料である各ガラス板から切り出

した切片を試料とする。 

なお,試料は,製品と同じ条件で製造した板ガラスから切り出したものでなければならない。特に薄膜

加工ガラスでは,試料の作製から測定までの間に貯蔵・輸送などを伴うときには,試料の表面が損傷・汚

染しないよう,かつ,乾燥した状態に保持しなければならない。 

5.3 

可視光及び日射の波長域における測定 

5.3.1 

分光測光器 

測定に用いる分光測光器は,一般の化学分析用の近紫外・可視光・近赤外波長域の分光光度計に受光用

の積分球を備えたものとし,次の条件を満足しなければならない。 

a) 波長範囲 波長目盛の範囲は,300〜2 500 nmとし,300〜2 100 nmの範囲でc) の測光精度をもつも

のとする。 

b) 分解能 分解能は,380 nm未満の波長では5 nm以下,380〜780 nmの波長では10 nm以下,780 nm

を超える波長では50 nm以下とする。 

c) 測光精度 780 nm以下の波長範囲では,測光値の正確さは最大目盛の1 %以下で繰返し精度は0.5 %

以下,780 nmを超える波長範囲では,それぞれ2 %以下及び1 %以下とする。 

d) 波長精度 分光測光器の波長目盛の偏りは,780 nm以下の波長範囲では分光器の透過波長帯域の中心

波長から1 nm以下,780 nmを超える波長範囲では5 nm以下とする。 

5.3.2 

測定方法 

分光透過率及び分光反射率は,可視光については表3,日射については表4に示す波長における値を測

定する。 

a) 分光透過率の測定 試料面の法線方向から,5.3.1に規定する分光測光器の射出スリットから出る平行

に近い光線束を入射させ,その透過光を積分球で受けて分光透過率τ(λ) を測定する。光路中に試料を

挿入しない状態を基準とし,その分光透過率を1とする。 

b) 分光反射率の測定 試料面の法線に対して入射角15°を超えないで,5.3.1に規定する分光測光器の射

出スリットから出る平行に近い光線束を入射させ,反射光を積分球で受けて分光反射率ρ(λ) を測定す

る。試料の表面反射光と裏面からの1次反射光との間の光軸のずれは,2 mm以下でなければならな

い。試料を透過した光が試料裏面から再び入射することのないように,試料裏面に光トラップを装着

するか,又は分光測光器内部に黒色塗装を施す。分光反射率の値は,絶対反射率測定法又は相対反射

率測定法によって求める。絶対反射率測定法の場合は,入射光の強度に対する試料面での反射光の強

度の比を求める。相対反射率測定法の場合は,比較用の標準試料として,表3及び表4における波長

での分光反射率が既知である鏡面反射体を用いる。基準鏡面反射体の分光反射率は,絶対反射率測定

法によって求める。 


R 3106:2019  

 

5.4 

常温熱放射の波長域における測定 

測定方法は,附属書JBによる。 

 

分光透過率,分光反射率及び分光吸収率の算定方法 

n枚のガラス板から成る構成体の分光透過率τ1,n(λ),室外側からの入射に対する分光反射率ρ1,n(λ)及び室

内側からの入射に対する分光反射率ρ'n,1(λ)は,室外側から数えてi番目からj番目までの(j−i+1) 枚のガ

ラス板から成る部分構成体の分光透過率τi,j(λ),室外側からの入射に対する分光反射率ρi,j(λ) 及び室内側か

らの入射に対する分光反射率ρ'j,i(λ)を表す式(1)〜式(3)を逐次計算することによって求める。また,この構

成体としての,室外側から数えてj番目のガラス板の分光吸収率nαj(λ) は,式(4)による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

,1

,

,

1

,

,

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

τ

λ

τ

i

j

j

j

j

j

j

i

j

i

  (1) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

,1

,

,

1

,

2

1

,

,

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

i

j

j

j

j

j

j

i

j

i

j

i

  (2) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

,

,1

,1

2,

,

,

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

j

j

i

j

i

j

j

j

j

j

i

j

  (3) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

,1

1,

,1

,1

1,1

,

1

,1

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

τ

λ

α

n

j

j

j

n

j

j

j

n

j

j

j

j

n

  (4) 

ここに, 

τi,j(λ): i〜j番目のガラス板から成る部分構成体の分光透過率 

 

ρi,j(λ): i〜j番目のガラス板から成る部分構成体の室外側からの入

射に対する分光反射率 

 

ρ'j,i(λ): i〜j番目のガラス板から成る部分構成体の室内側からの入

射に対する分光反射率 

 

nαj(λ): n枚のガラス板から成る構成体としての,室外側からj番目

のガラス板の分光吸収率 

 

αj(λ): j番目のガラス板と同種の1枚ガラス板の室外側からの入射

に対する分光吸収率 

αj(λ)=1−τj,j(λ)−ρj,j(λ) 

 

α'j(λ): j番目のガラス板と同種の1枚ガラス板の室内側からの入射

に対する分光吸収率 

α'j(λ)=1−τj,j(λ)−ρ'j,j(λ) 

 

ただし,1≦i≦j≦nとする。 

i=jのとき,τj,j(λ),ρj,j(λ)及びρ'j,j(λ)は,室外側からj番目のガラス板と

同種の1枚のガラス板の分光透過率及び分光反射率とする。 

τ1,0(λ)=1, ρ'0,1(λ)=0, ρn+1,n(λ)=0とする。 

1〜3枚のガラス板から成る構成体の分光透過率,分光反射率及び分光吸収率の計算式を,例1〜例3に

示す。 

例1 1枚のガラス板の場合 

1枚のガラス板の分光透過率及び分光反射率は,式(1)〜式(3)においてi=j=1として,τ1,1(λ),

ρ1,1(λ)及びρ'1,1(λ)となる。また,分光吸収率は,式(4)においてn=j=1として,1α1(λ)=α1(λ)とな

る。 

ここに, τ1,1(λ): ガラス板の分光透過率 
 

ρ1,1(λ): ガラス板の室外側からの入射に対する分光反射率 

 

ρ'1,1(λ): ガラス板の室内側からの入射に対する分光反射率 

 

α1(λ): ガラス板の室外側からの入射に対する分光吸収率 

α1(λ)=1−τ1,1(λ)−ρ1,1(λ) 


R 3106:2019  

 

 

これらの分光透過率及び分光反射率の値には,5.3による測定値を用い
る。 

例2 2枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

2枚のガラス板から成る複層ガラスの分光透過率及び分光反射率は,式(1)〜式(3)においてi

=1,j=2として,式(5)〜式(7)による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

1,1

2,2

2,2

1,1

2,1

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

τ

λ

τ

  (5) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

1,1

2,2

2,2

1,12

1,1

2,1

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

  (6) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

2,2

1,1

1,1

22,2

2,2

1,2

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

  (7) 

また,分光吸収率は,式(4)においてn=2及びj=1,2として,式(8)及び式(9)による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

2,2

1,1

1

2,2

1,1

1

1

2

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

ρ

λ

τ

λ

α

λ

α

  (8) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

1,1

2,2

2

1,1

2

2

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

τ

λ

α

  (9) 

ここに, τ1,1(λ): 室外側ガラス板の分光透過率 
 

ρ1,1(λ): 室外側ガラス板の分光反射率(室外側方向から入射) 

 

ρ'1,1(λ): 室外側ガラス板の分光反射率(室内側方向から入射) 

 

α1(λ): 室外側ガラス板の分光吸収率(室外側方向から入射) 

α1(λ)=1−τ1,1(λ)−ρ1,1(λ) 

 

α'1(λ): 室外側ガラス板の分光吸収率(室内側方向から入射) 

α'1(λ)=1−τ1,1(λ)−ρ'1,1(λ) 

 

τ2,2(λ): 室内側ガラス板の分光透過率 

 

ρ2,2(λ): 室内側ガラス板の分光反射率(室外側方向から入射) 

 

α2(λ): 室内側ガラス板の分光吸収率(室外側方向から入射) 

α2(λ)=1−τ2,2(λ)−ρ2,2(λ) 

 

これらの分光透過率及び分光反射率の値には,5.3によるガラス板の測
定値を用いる。 

例3 3枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

3枚のガラス板から成る複層ガラスの分光透過率及び分光反射率は,式(1)〜式(3)においてi

=1, j=3として,式(10)〜式(12)による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

1,2

3,3

3,3

2,1

3,1

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

τ

λ

τ

  (10) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

1,2

3,3

3,3

22,1

2,1

3,1

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

 (11) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

3,3

1,2

1,2

23,3

3,3

1,3

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

  (12) 

また,分光吸収率は,式(4)においてn=3及びj=1, 2, 3として,式(13)〜式(15)による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

3,2

1,1

1

3,2

1,1

1

1

3

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

ρ

λ

τ

λ

α

λ

α

  (13) 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

3,3

1,2

2

3,3

2,1

1,1

3,2

2

1,1

2

3

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

τ

λ

α

  (14) 


R 3106:2019  

 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

1,2

3,3

3

2,1

3

3

λ

ρ

λ

ρ

λ

α

λ

τ

λ

α

  (15) 

なお,τ1,2(λ),ρ1,2(λ)及びρ'2,1(λ) は,式(5)〜式(7)による。ρ2,3(λ) は,式(2)から導かれる式(16)

による。 

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

)

(

2,2

3,3

3,3

2,2

2

2,2

3,2

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

  (16) 

ここに, τ1,1(λ): 室外側ガラス板の分光透過率 
 

ρ1,1(λ): 室外側ガラス板の分光反射率(室外側方向から入射) 

 

ρ'1,1(λ): 室外側ガラス板の分光反射率(室内側方向から入射) 

 

τ2,2(λ): 中央のガラス板の分光透過率 

 

ρ2,2(λ): 中央のガラス板の分光反射率(室外側方向から入射) 

 

ρ'2,2(λ): 中央のガラス板の分光反射率(室内側方向から入射) 

 

τ3,3(λ): 室内側ガラス板の分光透過率 

 

ρ3,3(λ): 室内側ガラス板の分光反射率(室外側方向から入射) 

 

α1(λ): 室外側ガラス板の分光吸収率(室外側方向から入射) 

α1(λ)=1−τ1,1(λ)−ρ1,1(λ) 

 

α'1(λ): 室外側ガラス板の分光吸収率(室内側方向から入射) 

α'1(λ)=1−τ1,1(λ)−ρ'1,1(λ) 

 

α2(λ): 中央のガラス板の分光吸収率(室外側方向から入射) 

α2(λ)=1−τ2,2(λ)−ρ2,2(λ) 

 

α'2(λ): 中央のガラス板の分光吸収率(室内側方向から入射) 

α'2(λ)=1−τ2,2(λ)−ρ'2,2(λ) 

 

α3(λ): 室内側ガラス板の分光吸収率(室外側方向から入射) 

α3(λ)=1−τ3,3(λ)−ρ3,3(λ) 

 

これらの分光透過率及び分光反射率の値には,5.3によるガラス板の測
定値を用いる。 

 

可視光透過率及び可視光反射率の算定方法 

7.1 

概要 

分光透過率及び分光反射率の値に,CIE昼光D65のスペクトル及びCIE明順応の比視感度の波長分布に

よって得られる重価係数を乗じて加重平均し,可視光透過率及び可視光反射率を求める。分光透過率及び

分光反射率の値は,箇条6による。 

7.2 

基礎式 

n枚(n≧1)のガラス板又は構成体において,可視光透過率τv及び可視光反射率ρv, ρ'vは,それぞれ式(17),

式(18)及び式(19)による。 

なお,Dλ・Vλには,表3の波長範囲380〜780 nmの数値を用いる。 

λ

λ

λ

n

λ

λ

λ

V

D

λ

τ

V

D

τ

)

(

,1

v

  (17) 

λ

λ

λ

n

λ

λ

λ

V

D

λ

ρ

V

D

ρ

)

(

,1

v

  (18) 

λ

λ

λ

n

λ

λ

λ

V

D

λ

ρ

V

D

ρ

)

(

1,

v

  (19) 


R 3106:2019  

 

ここに, 

τV: 可視光透過率 

 

ρV: 室外側からの入射に対する可視光反射率 

 

ρ'V: 室内側からの入射に対する可視光反射率 

 

τ1,n(λ): n枚のガラス板から成る構成体の分光透過率 

 

ρ1,n(λ): n枚のガラス板から成る構成体の室外側からの入射に対す

る分光反射率 

 

ρ'n,1(λ): n枚のガラス板から成る構成体の室内側からの入射に対す

る分光反射率 

 

Dλ: CIE昼光D65のスペクトル分布 

 

Vλ: CIE明順応標準比視感度 

 

n=1のとき,τ1,1(λ), ρ1,1(λ), ρ'1,1(λ)は,1枚のガラス板の分光透過率,室

外側からの入射に対する分光反射率及び室内側からの入射に対する分
光反射率とする。 

 

表3−可視光透過率及び可視光反射率を計算するための重価係数 

波長λ(nm) 

Dλ・Vλ 

380 

0.00 

390 

0.01 

400 

0.03 

410 

0.11 

420 

0.37 

430 

1.01 

440 

2.41 

450 

4.45 

460 

7.07 

470 

10.45 

480 

16.12 

490 

22.63 

500 

35.32 

510 

54.22 

520 

74.40 

530 

92.83 

540 

99.61 

550 

103.52 

560 

99.50 

570 

91.71 

580 

83.34 

590 

67.14 

600 

56.80 

610 

45.07 

620 

33.41 

630 

22.07 

640 

14.65 

650 

8.56 

660 

4.89 

670 

2.63 

680 

1.33 

690 

0.57 

700 

0.29 

710 

0.16 

720 

0.06 


R 3106:2019  

 

表3−可視光透過率及び可視光反射率を計算するための重価係数(続き) 

波長λ(nm) 

Dλ・Vλ 

730 

0.04 

740 

0.02 

750 

0.01 

760 

0.00 

770 

0.00 

780 

0.00 

注記 

780

380

81

.

056

1

λ

λV

D

 

 

日射透過率,日射反射率及び日射吸収率の算定方法 

8.1 

概要 

分光透過率,分光反射率及び分光吸収率の値に,日射の標準スペクトル分布を示す重価係数を乗じて加

重平均し,日射透過率,日射反射率及び日射吸収率を求める。分光透過率,分光反射率及び分光吸収率の

値は,箇条6による。 

8.2 

基礎式 

n枚(n≧1)のガラス板又は構成体の日射透過率τe,日射反射率ρe及び各ガラス板の日射吸収率αej(1

≦j≦n)は,それぞれ式(20),式(21)及び式(22)による。 

なお,Eλ・

には,表4における波長範囲300〜2 500 nmの数値を用いる。これを満足しない波長範囲を

用いるときには,その旨を報告の数値に付記する。ただし,少なくとも波長範囲300〜2 100 nmを含まな

ければならない。 

λ

E

λ

τ

λ

E

τ

λ

λ

n

λ

λ

Δ

)

(

Δ

,1

e

  (20) 

λ

E

λ

ρ

λ

E

ρ

λ

λ

n

λ

λ

Δ

)

(

Δ

,1

e

  (21) 

λ

E

λ

α

λ

E

α

λ

λ

j

n

λ

λ

j

Δ

)

(

Δ

e

  (22) 

ここに, 

τe: 日射透過率 

 

ρe: 日射反射率 

 

αej: 室外側からj番目のガラス板の日射吸収率 

 

τ1,n(λ): n枚のガラス板から成る構成体の分光透過率 

 

ρ1,n(λ): n枚のガラス板から成る構成体の室外側からの入射に対す

る分光透過率 

 

nαj(λ): n枚のガラス板から成る構成体内における室外側からj番目

のガラス板の分光吸収率 

 

Eλ: 直達日射相対値の標準スペクトル分布 

 

n=1のとき,τ1,1(λ), ρ1,1(λ), ρ'1,1(λ)は,1枚のガラス板の分光透過率,室

外側からの入射に対する分光反射率及び室内側からの入射に対する分
光反射率とする。 

 


10 

R 3106:2019  

 

表4−日射透過率,日射反射率及び日射吸収率を計算するための重価係数 

波長 

λ(nm) 

重価係数 

Eλ・

 

波長 

λ(nm) 

重価係数 

Eλ・

 

300 

0.00 

680 

12.93 

305 

0.02 

690 

11.66 

310 

0.11 

700 

12.63 

315 

0.28 

710 

13.61 

320 

0.48 

720 

11.20 

325 

0.68 

730 

12.07 

330 

1.03 

740 

13.18 

335 

1.06 

750 

13.02 

340 

1.22 

760 

9.96 

345 

1.27 

770 

11.49 

350 

1.44 

780 

12.34 

355 

1.54 

800 

47.42 

360 

1.63 

850 

54.81 

365 

1.92 

900 

44.79 

370 

2.20 

950 

19.86 

375 

2.33 

1000 

42.32 

380 

3.69 

1050 

38.58 

390 

5.18 

1100 

24.85 

400 

7.55 

1150 

14.79 

410 

8.91 

1200 

25.47 

420 

9.38 

1250 

27.68 

430 

8.71 

1300 

21.60 

440 

10.84 

1350 

2.04 

450 

12.99 

1400 

0.74 

460 

13.44 

1450 

4.66 

470 

13.55 

1500 

11.98 

480 

14.20 

1550 

16.91 

490 

13.64 

1600 

14.92 

500 

13.94 

1650 

14.54 

510 

14.48 

1700 

12.69 

520 

13.73 

1750 

9.27 

530 

14.73 

1800 

1.94 

540 

14.69 

1850 

0.43 

550 

14.96 

1900 

0.09 

560 

14.86 

1950 

1.00 

570 

14.76 

2000 

2.71 

580 

14.33 

2050 

5.08 

590 

13.90 

2100 

5.61 

600 

14.34 

2150 

5.15 

610 

14.78 

2200 

4.50 

620 

14.60 

2250 

4.44 

630 

14.42 

2300 

4.24 

640 

14.41 

2350 

3.97 

650 

14.41 

2400 

2.77 

660 

14.31 

2450 

1.34 

670 

14.20 

2500 

1.02 

注記 

500

2

300

44

.

027

1

λ

 


11 

R 3106:2019  

 

日射熱取得率の算定方法 

9.1 

概要 

日射熱取得率は,箇条8による日射透過率に,入射する日射に対する,板ガラスを構成する各ガラス板

に吸収されて室内へ伝達される熱流の比率の合計を加えて算出する。各ガラス板に吸収されて室内へ伝達

される熱流の比率は,9.3に規定する室外側・室内側の表面熱伝達率,箇条8に規定する各ガラス板の日

射吸収率,及び2枚以上のガラス板から成る構成体の場合は,9.4に規定する各ガラス板の間の熱抵抗によ

って求める。 

9.2 

基礎式 

n枚(n≧1)のガラス板から成る構成体の日射熱取得率は,式(23)及び式(24)による。 

n

j

j

N

τ

η

1

e

e

 (23) 

n

k

k

k

j

k

k

k

j

R

R

R

R

R

N

2

int

,1

ext

2

,1

ext

  (24) 

ここに, 

Nj: 室外側からj番目のガラス板に吸収される日射熱が室内

へ伝達される割合 

 

τe,αej: 箇条8によって求めた日射透過率及び日射吸収率の値 

 

Rext,Rint: 室外側,室内側のガラス板の表面の熱伝達抵抗(9.3で求

めるhext,hintの値の逆数とする。) 

ext

h

R

1

ext

int

int

1

h

R

 

 

Rk−1,k: 室外側からk−1番目のガラス板とk番目のガラス板との

間の中空層の熱抵抗(9.4で求めた熱コンダクタンスhsの
逆数とする。) 

s

1,

1

h

R

k

k

 

注記 j=1, n=1のとき,式(24)の総和Σの中は,ゼロとなる。 

1〜3枚のガラス板から成る構成体の日射熱取得率の計算式を例1〜例3に示す。 

例1 1枚のガラス板の場合 

1枚のガラス板の日射熱取得率は,式(25)による。 

int

ext

ext

1

e

1

e

R

R

R

N

α

N

τ

η

  (25) 

ここに, 

τe,αe: 箇条8によって求めた日射透過率及び日射吸収率の値 

 

Rext,Rint: ガラス板の表面の熱伝達抵抗(9.3で求めたhext,hintの値

の逆数とする。) 

例2 2枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

2枚のガラス板から成る複層ガラスの日射熱取得率は,式(26)による。 


12 

R 3106:2019  

 

int

2,1

ext

2,1

ext

2

int

2,1

ext

ext

1

2

e

2

1

e

1

e

R

R

R

R

R

N

R

R

R

R

N

α

N

α

N

τ

η

  (26) 

ここに, τe,αe1,αe2: 箇条8によって求めた日射透過率及び日射吸収率の値 
 

Rext,Rint: 室外側,室内側のガラス板の表面の熱伝達抵抗(9.3で

求めたhext,hintの値の逆数とする。) 

 

R1,2: 室外側と室内側のガラス板の間の中空層の熱抵抗(9.4

で求めた熱コンダクタンスhsの逆数とする。) 

例3 3枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

3枚のガラス板から成る複層ガラスの日射熱取得率は,式(27)による。 

int

3,2

2,1

ext

3,2

2,1

ext

3

int

3,2

2,1

ext

2,1

ext

2

int

3,2

2,1

ext

ext

1

3e

3

2

e

2

1e

1

e

R

R

R

R

R

R

R

N

R

R

R

R

R

R

N

R

R

R

R

R

N

α

N

α

N

α

N

τ

η

  (27) 

ここに, τe,αe1,αe2,αe3: 箇条8によって求めた日射透過率及び日射吸収率

の値 

 

Rext,Rint: 室外側,室内側のガラス板の表面の熱伝達抵抗

(9.3で求めたhext,hintの値の逆数とする。) 

 

R1,2: 室外側のガラス板と中央のガラス板との間の中

空層の熱抵抗(9.4で求めた熱コンダクタンスhs
の逆数とする。) 

 

R2,3: 中央のガラス板と室内側のガラス板との間の中

空層の熱抵抗(9.4で求めた熱コンダクタンスhs
の逆数とする。) 

9.3 

室外側・室内側の表面熱伝達率 

日射熱取得率の計算のための室外側表面熱伝達率hext及び室内側表面熱伝達率hintは,式(28)による。hr,ext,

hr,int,hc, ext及びhc, intの値は,表5による。 

室外側 hext=hr,ext・

攀攀

hc,ext[W/(m2・K)]   (28) 

室内側 hint=hr,int・ 攀椀渀瓿 hc,int[W/(m2・K)] 

 

ここに, 

攀攀

攀椀渀琰

室外側・室内側に面するガラス板の修正放射率である。そ

の値は,附属書JBによって算定した垂直放射率の値を,JIS R 3107
のA.2(修正放射率の決定方法)によって修正放射率に換算して求め
る。 

注記 式(28)の右辺の第1項hr,ext・

攀攀

びhr,int・

攀椀渀琰

放射伝熱成分であり,第2項hc,ext及びhc,intは,

対流伝熱成分である。放射伝熱成分は,1枚のガラス板又は複層ガラスの室外側・室内側に面

する表面の温度の関数であり,対流伝熱成分は,これらの表面温度及び室外側・室内側の風速

の関数であるが,この規格では,近似的に表5による値を用いる。 

 


13 

R 3106:2019  

 

表5−室外側・室内側の表面熱伝達率を求めるための係数 

単位 W/(m2・K) 

表面 

夏期 

冬期 

放射 

対流 

放射 

対流 

室外側 

hr,ext=6.5 

hc,ext=12.2 

hr,ext=5.1 

hc,ext=16.3 

室内側 

hr,int=6.3 

hc,int=3.9 

hr,int=5.6 

hc,int=3.3 

 

なお,式(28)は,建築物の外皮の窓など垂直位置のガラスに限って適用する。垂直以外の傾斜角におけ

る日射熱取得率を求めるときには,式(28)による表面熱伝達率ではなく,適切なhext及びhintの値を用いな

ければならない。 

9.4 

ガラス板の間の中空層の熱コンダクタンス 

複層ガラス及び真空ガラスを構成する隣り合うガラス板の間の中空層の熱コンダクタンスは,JIS R 

3107の箇条5による。ただし,中空層の熱コンダクタンスの計算に用いる温度及び温度差の値は,表6に

示す室外・室内の温度及び日射量,並びに9.3の室外側・室内側の表面熱伝達率を境界条件として,反復

循環収束による数値計算によって求める。 

なお,n枚(n≧1)のガラス板から成る構成体において,室外側からj番目(1≦j≦n)のガラス板の温

度Tjは,式(29)による。 

n

j

k

n

k

m

m

m

k

j

k

k

m

m

m

k

n

n

k

k

k

j

j

j

j

R

I

R

I

T

T

R

R

R

R

T

T

1

,

1

1

1

,1

0

1

2

int

,1

ext

,1

1

)

(

  (29) 

ただし, T0=Text,Tn+1=Tintとし,R0,1=Rext,Rn,n+1=Rintとする。 
ここに, 

Tj: 室外側からj番目のガラス板の温度 

 

Text: 室外温度 

 

Tint: 室内温度 

 

Rext,Rint: 室外側,室内側のガラス板の表面の熱伝達抵抗(9.3によ

るhext,hintの値の逆数とする。) 

 

Rj−1,j: 室外側からj−1番目のガラス板とj番目のガラス板との

間にある中空層の熱抵抗(JIS R 3107の箇条5に規定する
熱コンダクタンスの逆数とする。) 

 

Ik: 室外側からk番目のガラス板の吸収熱(入射する日射の放

射束と箇条8で求める日射吸収率との積) 

 

n: ガラス板の枚数 

 

表6−室外・室内の温度及び日射量 

項目 

夏期 

冬期 

室外温度 

303 K(=30 ℃) 273 K(=0 ℃) 

室内温度 

298 K(=25 ℃) 293 K(=20 ℃) 

日射量 

500 W/m2 

300 W/m2 

注記 これらの環境条件は,JIS A 2103 [3]及びISO 

15099 [4]に規定する標準条件と同じである。 

 

1〜3枚のガラス板から成る構成体におけるガラス板の温度の計算式を例1〜例3に示す。 

例1 1枚のガラス板の場合 

int

1

ext

int

int

ext

ext

ext

1

)

(

R

I

T

T

R

R

R

T

T

  (30) 


14 

R 3106:2019  

 

例2 2枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

int

2

int

2,1

1

ext

int

int

2,1

ext

ext

ext

1

)

(

R

I

R

R

I

T

T

R

R

R

R

T

T

  (31) 

int

2

ext

1

ext

int

int

2,1

ext

2,1

1

2

)

(

R

I

R

I

T

T

R

R

R

R

T

T

  (32) 

例3 3枚のガラス板から成る複層ガラスの場合 

int

3

int

3,2

2

int

3,2

2,1

1

ext

int

int

3,2

2,1

ext

ext

ext

1

)

(

R

I

R

R

I

R

R

R

I

T

T

R

R

R

R

R

T

T

 ···· (33) 

int

3

int

3,2

2

ext

1

ext

int

int

3,2

2,1

ext

2,1

1

2

)

(

R

I

R

R

I

R

I

T

T

R

R

R

R

R

T

T

 (34) 

int

3

2,1

ext

2

ext

1

ext

int

int

3,2

2,1

ext

3,2

2

3

)

(

R

I

R

R

I

R

I

T

T

R

R

R

R

R

T

T

  (35) 

ただし,2枚のガラス板から成る複層ガラス及び真空ガラスの場合,一般に使用される品種では,中空

層の熱コンダクタンスの計算に用いる温度及び温度差に,表7の値を用いてもよい。 

 

表7−2枚のガラス板から成る複層ガラス及び真空ガラスの場合の温度条件 

項目 

夏期 

冬期 

2枚のガラス板の温度の平均値 

308 K(=35 ℃) 

292 K(=19 ℃) 

中空層の気体の平均温度 

308 K(=35 ℃) 

292 K(=19 ℃) 

2枚のガラス板間の温度差 

1 K(=1 ℃) 

10 K(=10 ℃) 

 

10 報告 

報告には,受渡当事者間の協定によって,次のa)〜g)の値を選択して記載する。ただし,a)〜e)は,百

分率で小数点以下1桁に,f)及びg)は,1に対する比率で小数点以下2桁に,四捨五入によって丸める。g)

は,表5及び表6の夏期又は冬期のいずれによるものかを付記する。 

式(28)及び表5によらない表面熱伝達率の値を用いる場合には,h)の事項を加える。また,2枚のガラス

板から成る複層ガラス及び真空ガラスについて,反復循環収束による温度計算を行わずに,表7に規定す

る温度及び温度差を用いて中空層の熱コンダクタンスを計算する場合には,その旨を付記する。 

受渡当事者間の協定によって,板ガラスの構成を表す情報としてi)〜k)の事項を加えてもよい。 

a) 可視光透過率 

b) 可視光反射率 

c) 日射透過率 

d) 日射反射率 

e) 日射吸収率 

f) 

垂直放射率 

g) 日射熱取得率 

h) 室外側・室内側の表面熱伝達率 

i) 

ガラス板の厚さ及び修正放射率 

j) 

中空層の厚さ及び混合気体の容積割合 

k) 合わせガラスを含む場合には中間膜の厚さ及び熱伝導率 

 


15 

R 3106:2019  

 

附属書A 

(規定) 

分光特性の換算方法 

 

A.1 一般 

この附属書は,ガラス板の可視光及び日射の波長域の分光透過率及び分光反射率の測定結果を,異なる

ガラス板の厚さ,異なるガラス板の種類及び薄膜種類の組合せの分光透過率及び分光反射率に換算する方

法について規定する。ただし,いずれも垂直入射に対する分光特性とする。 

 

A.2 薄膜なしガラスの分光特性の換算方法 

表面に光学薄膜を施さないガラス板(以下,薄膜なしガラスという。)の分光透過率を用いて,同じ種類

で任意の厚さのガラス板の分光透過率及び分光反射率に換算する方法について規定する。 

厚さxの薄膜なしガラスの分光透過率が分光測定によって既知の場合は,図A.1に示す同じ種類で厚さ

yの薄膜なしガラスの分光透過率τy(λ)及び分光反射率ρy(λ)は,式(A.1)及び式(A.2)による。 

λ

τ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

τ

y

y

y

2

,i

2

s

,i

2

s

1

1

  (A.1) 

λ

τ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

y

y

y

2

,i

2s

2

,i

2

s

s

1

1

1

  (A.2) 

ここに, 

τy(λ): 厚さyの薄膜なしガラスの分光透過率 

 

ρy(λ): 厚さyの薄膜なしガラスの分光反射率 

 

ρs(λ): ガラス板の表面反射率 

 

τi,y(λ): 厚さyのガラス板の内部透過率 

 

λ: 波長(nm) 

 

 

図A.1−薄膜なしガラスの透過率及び反射率 

 

ガラス板の表面反射率ρs(λ)は,式(A.3)及び式(A.4)による。 

ρs(λ) 

ρs(λ) 

ρs(λ) 

ρs(λ) 

1−ρs(λ) 

1−ρs(λ) 

τi,y(λ) 

τy(λ) 

ρy(λ) 

ガラス板 

室外 

室内 


16 

R 3106:2019  

 

2

g

g

s

1

1

λ

n

λ

n

λ

ρ

  (A.3) 

ng(λ)=1.511 8−3.815×10−9・λ2+5.013×103・λ−2  (A.4) 

ここに, ng(λ): ガラス板の屈折率 

注記 窓ガラスとして使われるソーダ石灰ガラスでは,ガラス品種(色)による屈折率の違いは,1 %

未満と小さく,実用上無視できる[5]。 

なお,薄膜なしガラスの分光透過率τ(λ),分光反射率ρ(λ)が分光測定によって既知の場合は,式(A.5)〜

式(A.7)によって薄膜なしガラスの表面反射率ρs(λ)を求めてもよい。 

A

λ

ρ

A

B

B

λ

ρs

2

4

2

  (A.5) 

A=2−ρ(λ) (A.6) 

B=ρ(λ)2−2ρ(λ)−1−τ(λ)2  (A.7) 

厚さyの薄膜なしガラスの内部透過率τi,y(λ)は,同じガラス種類で厚さxの薄膜なしガラスの内部透過率

τi,x(λ)を用いて式(A.8)による。 

x

y

λ

τ

λ

τ

,i

,i

 (A.8) 

ここに, τi,x(λ): 厚さxのガラス板の内部透過率(−) 

厚さxの薄膜なしガラスの内部透過率τi,x(λ)は,その分光透過率τx(λ)を用いて式(A.9)による。 

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

x

x

x

2

s

2

s

2

2

s

4

s

,i

2

1

4

1

  (A.9) 

ここに, τx(λ): 厚さxのガラス板の分光透過率 

 

A.3 薄膜付きガラスの分光特性の換算方法 

A.3.1 片側膜付きガラス 

片側表面に光学薄膜を施したガラス板(以下,片側膜付きガラスという。)の分光透過率及び分光反射率

を,異なるガラス種類及び/又は任意の厚さの基板ガラスの片側表面に同じ光学薄膜を施した片側膜付き

ガラスの分光透過率及び分光反射率に換算する方法について規定する。ここで,片側膜付きガラスに用い

る光学薄膜のない状態のガラス板を基板ガラスという。 

片側膜付きガラスの分光透過率τ(λ),分光反射率ρ1(λ)及びρ2(λ),並びに基板ガラスの表面反射率ρs(λ)及

び内部透過率τi(λ)が既知の場合は,図A.2に示す薄膜の透過率tc(λ),反射率r1(λ)及びr2(λ)は,式(A.10)〜

式(A.12)による。 

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

t

s

i

2

s

2

s

s

c

1

1

 (A.10) 

s

s

2

s

2

s

1

1

1

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

r

  (A.11) 

τ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

ρ

λ

r

2i

2

s

s

2

s

s

2

2

1

 (A.12) 

ここに, 

τ(λ): 片側膜付きガラスの分光透過率 

 

ρ1(λ): 片側膜付きガラスの膜面側入射に対する分光反射率 


17 

R 3106:2019  

 

 

ρ2(λ): 片側膜付きガラスの非膜面側入射に対する分光反射率 

 

τi(λ): 基板ガラスの内部透過率 

 

ρs(λ): ガラス板の表面反射率 

 

tc(λ): 薄膜の透過率 

 

r1(λ): 薄膜の反射率(空気から薄膜への入射に対する) 

 

r2(λ): 薄膜の反射率(ガラスから薄膜への入射に対する) 

 

λ: 波長(nm) 

 

 

図A.2−片側膜付きガラスの透過率及び反射率 

 

薄膜の透過率及び反射率は,基板ガラスの種類及び厚さにはよらないため,異なる種類及び任意の厚さ

の基板ガラスとこの薄膜とを組合せた片側膜付きガラスの分光透過率τ(λ),膜面側分光反射率ρ1(λ)及び非

膜面側分光反射率ρ2(λ)は,式(A.10)〜式(A.12)で得られる薄膜の透過率tc(λ),反射率r1(λ)及びr2(λ),並びに

基板ガラスの表面反射率ρS(λ)及び内部透過率τi(λ)を用いて,式(A.13)〜式(A.15)によって算出する。 

なお,基板ガラスの内部透過率τi(λ)には,式(A.8)の厚さによる換算を適用できる。 

λ

τ

λ

r

λ

ρ

λ

t

λ

τ

λ

ρ

λ

τ

2i

2

s

c

i

s

1

1

 (A.13) 

τ

λ

r

λ

ρ

λ

τ

λ

t

λ

ρ

λ

r

λ

ρ

2i

2

s

2i

2

c

s

1

1

1

 (A.14) 

τ

λ

r

λ

ρ

λ

τ

λ

ρ

λ

r

λ

ρ

λ

ρ

2i

2

s

2i

2

s

2

s

2

1

1

 (A.15) 

A.3.2 両側膜付きガラス 

図A.3に示す両側表面に光学薄膜を施したガラス板(以下,両側膜付きガラスという。)の分光透過率τ(λ),

膜面a側分光反射率ρa(λ),膜面b側分光反射率ρb(λ)は,A.3.1によって得られる薄膜の透過率tc(λ),反射

率r1(λ)及びr2(λ),並びに基板ガラスの内部透過率τi(λ)を用いて,式(A.16)〜式(A.18)による。 

なお,基板ガラスの内部透過率τi(λ)には,式(A.8)の厚さによる換算を適用できる。 

τ

λ

r

λ

r

λ

t

λ

τ

λ

t

λ

τ

2

i

2,b

2,a

b

i

a

1

 (A.16) 

τ

λ

r

λ

r

λ

τ

λ

t

λ

r

λ

r

λ

ρ

2i

2,b

2,a

2i

2

a

2,b

1,a

a

1

 (A.17) 

r1(λ) 

ρs(λ) 

ρs(λ) 

tc(λ) 

1−ρs(λ) 

τi(λ) 

τ(λ) 

ρ1(λ) 

薄膜 

r2(λ) 

ρ2(λ) 

基板ガラス 

室内 

室外 


18 

R 3106:2019  

 

τ

λ

r

λ

r

λ

τ

λ

t

λ

r

λ

r

λ

ρ

2i

2,b

2,a

2i

2

b

2,a

1,b

b

1

 (A.18) 

ここに, 

τ(λ): 両側膜付きガラスの分光透過率 

 

ρa(λ): 両側膜付きガラスの膜面a側入射に対する分光反射率 

 

ρb(λ): 両側膜付きガラスの膜面b側入射に対する分光反射率 

 

τi(λ): 基板ガラスの内部透過率 

 

ta(λ): 薄膜aの透過率 

 

ra,1(λ): 薄膜aの反射率(空気から薄膜への入射に対する) 

 

ra,2(λ): 薄膜aの反射率(ガラスから薄膜への入射に対する) 

 

tb(λ): 薄膜bの透過率 

 

rb,1(λ): 薄膜bの反射率(空気から薄膜への入射に対する) 

 

rb,2(λ): 薄膜bの反射率(ガラスから薄膜への入射に対する) 

 

λ: 波長(nm) 

 

 

図A.3−両側膜付きガラスの透過率及び反射率 

 

ra,1(λ) 

ta(λ) 

tb(λ) 

τi(λ) 

τ(λ) 

ρa(λ) 

薄膜a 

ra,2(λ) 

ρb(λ) 

薄膜b 

rb,2(λ) 

rb,1(λ) 

室外 

室内 

基板ガラス 


19 

R 3106:2019  

 

附属書JA 

(規定) 

合わせガラスの分光特性の換算方法 

 

JA.1 一般 

この附属書は,合わせガラスの可視光及び日射の波長域の分光透過率及び分光反射率の測定結果を,異

なる合わせガラス構成の分光透過率及び分光反射率に換算する方法について規定する。 

なお,この附属書では波長の関数であることを示す(λ)は,省略して記載する。 

 

JA.2 合わせガラスの多重反射計算 

L個の層及びL+1個の界面から成る合わせガラスの透過率t1,L+1及び反射率rf,1,L+1, rb,L+1,1は,その合わ

せガラスの中の室外側からi番目とj番目との界面に挟まれた部分(i<j)の透過率ti,j,反射率rf,i,j, rb,j,iを

式(JA.1)〜式(JA.3)を用いて,i=1, j=L+1まで逐次計算することによって求める(図JA.1参照)[6],[7]。 

21

,f

,1

,b

1

1

,

,

1

j

j

i

j

j

j

j

i

j

i

τ

r

r

τ

t

t

t

  (JA.1) 

21

,f

,1

,b

21

,f

2

1

,

1

,,f

,,f

1

j

j

i

j

j

j

j

i

j

i

j

i

τ

r

r

τ

r

t

r

r

  (JA.2) 

21

,f

,1

,b

21

,1

,b

2

,b

,

,b

1

j

j

i

j

j

i

j

j

j

i

j

τ

r

r

τ

r

t

r

r

  (JA.3) 

ただし,i, j=1…L, i<j 

ここに, 

ti,j: i番目とj番目との界面に挟まれた部分の透過率 

 

rf,i,j: i番目とj番目との界面に挟まれた部分の室外側からの入射に

対する反射率 

 

rb,j,i: i番目とj番目との界面に挟まれた部分の室内側からの入射に

対する反射率 

 

τj: j番目の層の内部透過率 

 

tj: j番目の界面の透過率 

 

rf,j: j番目の界面の室外側からの入射光に対する反射率 

 

rb,j: j番目の界面の室内側からの入射光に対する反射率 

j番目の層の内部透過率は,基板ガラスについてはA.2,中間膜についてはJA.3による。 

j番目の界面の透過率及び反射率は,表JA.1とする。 

 


20 

R 3106:2019  

 

表JA.1−界面の透過率及び反射率 

界面の位置 

薄膜がない場合 

薄膜がある場合 

最も室外側の表面(j=1) 

t1=1−ρs 
rf,1=rb,1=ρs 

A.3.1による。 

合わせガラス内部の界面(j=2〜L) 

tj=1 
rf,j=rb,j=0 

JA.4による。 

最も室内側の表面(j=L+1) 

tL+1=1−ρs 
rf,L+1=rb,L+1=ρs 

A.3.1による。 

ここに,ρs:基板ガラスの表面反射率(A.2による。) 

注記 日射の波長範囲におけるガラス及び中間膜の屈折率は同程度であるので,ガ

ラスと中間膜との界面の反射率は0.1 %程度と見込まれ,実用上無視するこ
とができる[8]。ガラスと中間膜との間に光学薄膜のない場合の界面の透過率
は“1”,反射率は“0”として扱う。 

 

 

図JA.1−L個の層とL+1個の界面から成る合わせガラス 

 

JA.3 合わせガラスの中間膜の内部透過率の算定方法 

2枚の薄膜なしガラスの間に1枚の中間膜を挟み込んだ構成の合わせガラス(層数L=3,図JA.2参照)

の透過率t1,4は,式(JA.1)〜式(JA.3)の逐次計算による。ここで,界面の透過率及び反射率は,表JA.1によ

る。合わせガラスの透過率t1,4,基板ガラスの内部透過率τ1, τ3及び表面反射率ρsが既知の場合,中間膜の

内部透過率τ2は,式(JA.1)〜式(JA.3)を逆算して求める。中間膜の内部透過率には,ガラスと同様に,式(A.8)

の厚さによる換算を適用できる。 

 

内部透過率 

層 

界面 

j+1 …… 

L+1 

L−1 

…… 

…… 

…… 

L−1 

L−2 

τ1 

 

τ2 

 

τ3 

 

τj 

τL−2 

τL−1 

τL 

室外側 

室内側 

t1 

rf,1 

rb,1 

t2 

rf,2 

rb,2 

t3 

rf,3 

rb,3 

tL+1 

rf,L+1 

rb,L+1 

…… 

…… 


21 

R 3106:2019  

 

 

図JA.2−2枚のガラス板及び1枚の中間膜から成る構成の合わせガラス 

 

JA.4 薄膜がある合わせガラス内部の界面の透過率及び反射率の算定方法 

2枚のガラス板の間に一つの薄膜及び1枚の中間膜を挟み込んだ構成の合わせガラス(層数L=3,図JA.3

参照)の透過率t1,4及び反射率rf,1,4, rb,4,1は,式(JA.1)〜式(JA.3)の逐次計算による。ここで,薄膜のない界

面の透過率及び反射率は,表JA.1による。合わせガラスの透過率t1,4及び反射率rf,1,4, rb,4,1,基板ガラス及

び中間膜の内部透過率τ1, τ2, τ3並びに基板ガラスの表面反射率ρsが既知の場合,ガラスと中間膜との界面

の薄膜の透過率t2及び反射率rf,2, rb,2は,式(JA.1)〜式(JA.3)を逆算して求める。 

 

 

図JA.3−ガラスと中間膜の間に薄膜がある合わせガラス 

 

注記 薄膜の透過率及び反射率は,ガラス表面で空気に露出している場合(図A.2参照)と中間膜に

接している場合(図JA.3参照)とでは異なる。これらを混同して用いないように注意が必要で

ある。 

 

内部透過率 

層 

界面 

τ1

τ2

τ3

室外側 

室内側 

t1 

rf,1 

rb,1 

t2 

rf,2 

rb,2 

t3 

rf,3 

rb,3 

ガラス 

ガラス 

中間膜 

t4 

rf,4 

rb,4 

薄膜 

内部透過率 

層 

界面 

τ1 

 

τ2 

 

τ3 

 

室外側 

室内側 

t1 

rf,1 

rb,1 

t2 

rf,2 

rb,2 

t3 

rf,3 

rb,3 

ガラス 

ガラス 

中間膜 

t4 

rf,4 

rb,4 


22 

R 3106:2019  

 

附属書JB 

(規定) 

常温熱放射の波長域における分光反射率及び分光透過率の測定方法並びに

垂直放射率の算定方法 

 

JB.1 常温熱放射の波長域における分光反射率の測定方法 

JB.1.1 分光測光器 

測定に用いる分光測光器は,一般の化学分析用の赤外分光光度計に正反射測定用のアタッチメントを附

属したものとし,次の条件を満足しなければならない。 

a) 波長範囲 波長範囲は,常温の熱放射の波長域5〜50 

波数2 000〜200 cm−1)とする。ただし,

50 

定できる測光器を用いることができない場合には,少なくとも5〜25 

波数2 000〜

400 cm−1)を測定できるものでなければならない。 

b) 分解能 分解能は,波数表示で4 cm−1以下とする。 

c) 測光精度 測光目盛は,分光反射率が既知である標準試料からの反射放射束に対して目盛付けするこ

ととし,測光値の正確さは最大目盛の2 %以下で,繰返し精度は1 %以下とする。 

d) 波長精度 分光測光器の波長目盛の偏りは,波数表示で,分光測光器の透過波長帯域の中心波数から

1 cm−1以下とする。 

JB.1.2 分光反射率の測定 

入射角15°を超えないで試料面に放射線束を入射させ,正反射線束を表JB.1に示す波長について測定

する。 

比較用の標準試料には,表JB.1に示す波長での分光反射率が絶対測定法又は相対測定法によって既知で

ある表面鏡を用いる。表面鏡は,フロート板ガラスなどの平滑な表面に金属材料を真空蒸着したものとす

る。 

注記 表面鏡の蒸着に用いる金属材料には,例えば,金,銅,アルミニウムがある。 

分光反射率が既知である表面鏡がないときには,次の標準条件でフロート板ガラスの表面にアルミニウ

ムを真空蒸着した表面鏡を用いて,表JB.1に示すアルミニウム蒸着表面鏡の標準反射率の値を用いる。 

− 真空槽内の気圧:約1.3×10−3 Pa 

− 蒸着速度:膜厚約5 nm/s 

− 蒸着時間:約10 s。この間に真空槽内の気圧が1.3×10−2 Paを超えてはならない。 

 

JB.2 垂直放射率の算定方法 

JB.2.1 概要 

JB.1.2に規定した方法で測定した常温の熱放射の波長域の分光反射率を用いて,JB.2.2に規定した方法

によって垂直放射率の値を求める。 

なお,板ガラスの面の垂直放射率の値は,0.89とする。したがって,JB.2.2に示す放射率の算定は,主

として表面に光学薄膜を加工したガラスに適用する。 

JB.2.2 垂直放射率の計算 

JB.1.2で測定した,表JB.1に示す番号iの波長λiにおける分光反射率ρn(λi)を用いて,式(JB.1)によって

283 K(10 ℃)の熱放射に対する反射率ρnを計算する。 


23 

R 3106:2019  

 

30

1

n

n

)

(

30

1

i

ρ

ρ

  (JB.1) 

注記 表JB.1に示す番号1〜番号30の選定波長λ1〜λ30の各波長は,283 Kの黒体放射のスペクトル

分布による重価係数が,全て等しくなるように選んだものである。 

測定波長範囲の上限が50 

地樰

光測光器では,その上限波長におけるρn(λi) の値をそれ以上

の波長における値として用いる。 

垂直放射率

式(JB.2)による。 

攀滿

1−ρn  (JB.2) 

 

表JB.1−常温熱放射の放射率算定のために選定した波長及びその番号 

並びにその波長におけるアルミニウム蒸着表面鏡の標準反射率 

番号 

波長 

λ( 洀

 

Al蒸着鏡の 

標準反射率 

番号 

波長 

λ( 洀

 

Al蒸着鏡の 

標準反射率 

5.5 

0.978 

16 

14.8 

0.983 

6.7 

0.979 

17 

15.6 

0.984 

7.4 

0.980 

18 

16.3 

0.984 

8.1 

0.980 

19 

17.2 

0.984 

8.6 

0.980 

20 

18.1 

0.985 

9.2 

0.981 

21 

19.2 

0.985 

9.7 

0.981 

22 

20.3 

0.985 

10.2 

0.981 

23 

21.7 

0.986 

10.7 

0.981 

24 

23.3 

0.986 

10 

11.3 

0.982 

25 

25.2 

0.986 

11 

11.8 

0.982 

26 

27.7 

0.987 

12 

12.4 

0.982 

27 

30.9 

0.987 

13 

12.9 

0.983 

28 

35.7 

0.988 

14 

13.5 

0.983 

29 

43.9 

0.989 

15 

14.2 

0.983 

30 

50.0 

0.989 

 

JB.3 常温熱放射の波長域における分光透過率の測定方法及び透過率の算定方法 

JB.3.1 分光透過率の測定 

JIS R 3107の附属書JBに記載する複層ガラスの中空層を分割するための樹脂製フィルム材について,

常温熱放射の波長域における透過率の測定及び算定の方法を規定する。 

樹脂製フィルム材は,5〜50 μmの波長域における垂直入射に対する分光透過率を分光測光器によって測

定しなければならない。JB.1.1に規定する分光測光器を用いて,試料面の法線方向から放射線束を入射さ

せ,透過線束を表JB.1に示す波長について測定する。光路中に試料を挿入しない状態を基準とし,その分

光透過率を1とする。 

なお,ガラス板は遠赤外線を透過させないため,ガラス板に接着して用いられる材料(合わせガラスに

用いられる中間膜,ガラス板に貼付する樹脂製フィルムなど)は,常温熱放射の波長域の分光透過率を測

定しなくてもよい。 

JB.3.2 透過率の計算 

表JB.1に示す番号iの波長λiにおける分光透過率τn(λi) から,式(JB.3)によって283 K(10 ℃)の熱放


24 

R 3106:2019  

 

射に対する透過率τnを計算する。 

30

1

n

n

)

(

30

1

i

τ

τ

  (JB.3) 

測定波長範囲の上限が50 

地樰

光測光器では,分光反射率測定と同様に,その上限波長にお

ける分光透過率の値をそれ以上の波長における値として用いる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 [1] JIS Z 8113 照明用語 

[2] JIS Z 8120 光学用語 

[3] JIS A 2103 窓及びドアの熱性能−日射熱取得率の計算 

[4] ISO 15099,Thermal performance of windows, doors and shading devices−Detailed calculations 

[5] M. Rubin: Optical properties of soda lime silicate glasses, Solar Energy Materials 12 (1985), 

pp.275-288 

[6] M. Rubin, K. von Rottkay and R. Powles: Window Optics, Solar Energy, Vol.62, pp.149-161, 

(1998) 

[7] EN 410:2011,Glass in building−Determination of luminous and solar characteristics of glazing 

[8] M. Herzberger, J. Opt. Soc. Am. 32 (1942) 70 


25 

R 3106:2019  

 

附属書JC 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS R 3106:2019 板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験方法及び建
築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法 

ISO 9050:2003,Glass in building−Determination of light transmittance,solar direct transmittance, 
total solar energy transmittance, ultraviolet transmittance and related glazing factors 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 適用範囲を定義。 

 

適用範囲を定義。 

変更 

ISO規格では,常温熱放射の波長域
で透過性を示す材料を適用範囲外
としているが,JISではこれを含む
こととした。 
ISO規格では,拡散系ガラスの分光
測定を適用範囲としているが,JIS
ではこれを適用範囲外とした。 

JIS R 3107とともに,樹脂製フィルム材
で中空層を分割した複層ガラスの熱性能
の評価に対応するため変更した。 
我が国で一般的に使用されている分光測
光器が拡散系ガラスの測定に対応してい
ないため変更した。 

2 引用規格 1規格を規定。 

 

7規格を規定。 

変更 

ISO規格では,熱貫流率の測定法,
演色性などに関する規格を引用し
ているが,JISでは,JIS R 3107だ
けを引用規格とした。 

JISでは,必要最小限の引用に絞った。 

3 用語及び
定義 

6項目を規定。 

 

ISO規格で扱う性能
値の種類を定義。 

変更 

JISでは,この規格で使用する用語
を追加した。ISO規格では,紫外線
透過率及び演色性の評価を含むが,
JISではこれらを扱わないため削除
した。 

ISO規格とJISとでは想定する日射スペ
クトルが異なるため,ISO規格の紫外線
透過率の算定方法の重価係数をそのまま
JISに導入した場合,日射スペクトルとの
整合が保たれない。従来から,我が国で
は紫外線透過率の算定はISO規格に基づ
くことが通例であるので,JISに紫外線透
過率の算定方法を導入することは見送っ
た。 
また,演色性の評価は我が国では普及し
ていなため,これもJISに導入すること
は見送った。 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


26 

R 3106:2019  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 記号及び
添字 

15の記号及び10の
添字を定義。 

 

− 

− 

追加 

JISでは,記号と添字の一覧を追加
した。技術的差違はない。 

ISO規格では,記号及び添字の一覧がな
いため,JISに追加した。 

5 分光透過
率及び分光
反射率の測
定 

可視光及び日射並
びに常温熱放射の
波長域における分
光透過率及び分光
反射率の測定法を
規定。 

 

3.2 

分光測定の方法につ
いて説明。 

変更 

ISO規格では,分光測定方法につい
て定性的な説明にとどまるが,JIS
では,分光測光器の波長範囲,分解
能,測光精度及び波長精度を規定し
た。また,ISO規格では,常温熱放
射の波長域における分光測定法は
規定されないが,JISではこれを附
属書JBに規定した。 

JISでは,分光測定に用いることができる
機器を明確にするため,分光測光器の要
求仕様を規定した。 
垂直放射率の決定方法について,従来よ
りJIS R 3106で規定しているため,これ
を踏襲した。ただし,今回の改正で常温
熱放射の波長域における分光測定法の規
定を附属書JBに集約した。 

JISでは,拡散系ガラスの分光測定
法を削除した。 

我が国で一般的に使用されている分光測
光器が拡散系ガラスの測定に対応してい
ないため,これを適用範囲外とした。 

6 分光透過
率,分光反
射率及び分
光吸収率の
算定方法 

複数のガラス板か
らなる構成体の多
重反射を考慮した
分光透過率,分光
反射率及び分光吸
収率の算定方法を
規定。 

 

3.3 
3.4 
3.5.6 

可視光特性及び日射
熱取得率の算定方法
の一部として,構成体
の多重反射を考慮し
た分光透過率,分光反
射率及び分光吸収率
の算定方法を規定。 

一致 

ISO規格では,可視光特性及び日射
熱取得率の算定方法の一部として
多重反射の計算式を記載している
が,JISでは,多重反射計算式を箇
条6に集約した。技術的差異はな
い。 

構成体の多重反射計算は,可視光特性,
日射特性及び日射熱取得率の算定に共通
して用いられるため,重複した説明を避
け,利用者の理解を容易とするため,そ
れらの特性の算定方法の箇条の前に,多
重反射計算式を集約した。 

7 可視光透
過率及び可
視光反射率
の算定方法 

可視光透過率及び
可視光反射率の算
定方法を規定。 

 

3.3 
3.4 

可視光透過率及び可
視光反射率の算定方
法を規定。 

一致 

JISでは,可視光特性の算定方法を
箇条7にまとめた。技術的差異はな
い。 

可視光の波長域の重価係数の値は,ISO
規格とJISとで異なるが,相対的には等
値であり,算定される可視光特性値は同
じとなる。 

 

 

 

 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


27 

R 3106:2019  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

8 日射透過
率,日射反
射率及び日
射吸収率の
算定方法 

日射透過率,日射
反射率及び日射吸
収率の算定方法を
規定。 

 

3.5.3 
3.5.4 
3.5.5 

日射透過率,日射反射
率及び日射吸収率の
算定方法を規定。 

変更 

JISでは,日射特性の算定方法を箇
条8にまとめた。日射の波長域の重
価係数は,ISO規格ではISO 9845-1
の全天日射を,JISではISO 9845-1
の直達日射を,それぞれ想定した日
射スペクトルを用いている。 

日射の波長域の重価係数は,市場に混乱
を生じさせないために,旧JISのものを
踏襲した。 
なお,欧米などにおいてもISO規格の日
射スペクトルは用いられておらず,日射
特性の不整合を招いている。各国に共通
の日射スペクトルを採用させるべくISO
規格を見直すことが課題である。 

9 日射熱取
得率の算定
方法 

日射熱取得率の算
定方法を規定。 

 

3.5 
3.5.1 
3.5.6 

日射熱取得率の算定
方法を規定。 

変更 

ガラス板の日射吸収熱の室内側へ
伝達される割合の計算において,
ISO規格ではガラス板の熱伝導抵
抗を考慮しているが,JISではこれ
を算入しない。 

ガラス板の熱伝導抵抗は,中空層の熱抵
抗に比べて十分に小さく,日射熱取得率
への寄与は無視できるため,旧規格の計
算式を踏襲した。 

板ガラス表面の熱伝達率について,
ISO規格では,夏冬の区別なく室外
側は一定値,室内側は修正放射率の
関数として規定しているが,JISで
は,室外側・室内側ともに修正放射
率の関数とし,夏期及び冬期の値を
規定している。 

板ガラス表面の熱伝達率は,市場に混乱
を生じさせないために,旧規格の設定を
踏襲した。 
なお,傾斜窓における表面熱伝達率はISO
規格にも規定されておらず,これをISO
規格及びJISに導入することは今後の課
題である。 

ISO規格では,2枚のガラス板から
なる複層ガラスの場合,中空層の熱
コンダクタンスの計算に用いるガ
ラス温度及び温度差の標準値を定
めているが,JISでは,ガラス板の
枚数によらず,ガラス温度を反復循
環収束による数値計算で求めるこ
とを標準とした。そのため,JISで
はガラス温度の算出式を記載した。 

複層ガラスの仕様によってガラス温度が
異なることを考慮することが中空層の熱
コンダクタンスの算定に合理的であり,
近年はコンピュータプログラムの普及に
より数値計算が容易であるため,反復循
環収束計算による方法を標準とした。 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


28 

R 3106:2019  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

10 報告 

報告すべき各種特
性値の表示桁数を
規定。その他,受
渡当事者間の協定
によって報告する
内容を規定。 

 

報告する内容を規定。 変更 

可視光特性及び日射特性の表示は,
ISO規格では1に対する比率で小数
点以下2桁であるが,JISでは百分
率で小数点以下1桁とした。 
また,JISでは,受渡当事者間の協
定によって付加情報を報告するこ
ととした。 

可視光特性及び日射特性の表示桁数は,
市場に混乱を生じさせないために,旧規
格を踏襲した。 

附属書A 
(規定) 

分光特性の換算方
法を規定。 

 

Annex 

分光特性の換算方法
を規定。 

追加 

薄膜なしガラス及び片側膜付きガ
ラスの分光特性の換算方法は,ISO
規格とJISとで技術的差違はない。 
JISでは,両側膜付きガラスの換算
方法を追加した。 

JISでは,国内市場に対応するために,両
側膜付きガラスの換算方法を追加した。
ただし,これは,片側膜付きガラスの換
算方法の単純な拡張である。 

附属書JA 
(規定) 

合わせガラスの分
光特性の換算方法
を規定。 

 

− 

− 

追加 

JISでは,合わせガラスの分光特性
の換算方法を附属書JAに追加し
た。ISO規格には記載がない。 

ISO規格の基であるEN 410に規定されて
おり,これを導入することで,代表的な
合わせガラスの分光測定結果から多種多
様の合わせガラスの分光特性を合理的に
算定することが可能となるため,これを
追加した。 

附属書JB 
(規定) 

常温熱放射の波長
域における分光反
射率及び分光透過
率の測定方法並び
に垂直放射率の算
定方法を規定。 

 

− 

− 

追加 

JISでは,常温熱放射の波長域にお
ける分光反射率及び分光透過率の
測定方法並びに垂直放射率の算定
方法を附属書JBに集約した。一方,
ISO規格には規定されず,ISO 
10292の附属書Aに垂直放射率及び
修正放射率の決定方法が規定され
ている。 

常温熱放射の波長域の分光測定及び垂直
放射率の算定方法についてはEN 12898に
既に規定されており,これを基に新たな
ISO規格が策定されようとしている。今
後,これに対応するJISを策定すること
を視野に入れて,本文から分離して附属
書とした。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 9050:2003,MOD 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


29 

R 3106:2019  

 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 一致  技術的差異がない。 
− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


30 

R 3106:2019  

 

附属書JD 

(参考) 

技術上重要な改正に関する新旧対照表 

 

現行規格(JIS R 3106:2019) 

旧規格(JIS R 3106:1998) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

規格の名称 板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験

方法及び建築用板ガラスの日射熱取得率の
算定方法 
Testing method for transmittance, reflectance 
and emissivity of flat glass and calculation of 
total solar energy transmittance of glazing 

規格の名
称 

板ガラス類の透過率・反射率・放射
率・日射熱取得率の試験方法 
Testing method on transmittance, 
reflectance and emittance of flat glasses 
and evaluation of solar heat gain 
coefficient 

規格の内容に合わせて,規格の名称を変更した。 

規格の構成 

− 

規格の構
成 

− 

計算手順を明解にするために,規格の構成を大幅に変更
した。箇条6ではガラス板の分光特性を用いた多重反射
計算によって複層ガラスのような構成体の分光特性の
計算式をまとめ,箇条7及び箇条8ではその分光特性を
対象波長領域の積分によって可視光特性及び日射特性
を求める計算式をまとめ,更に箇条9ではその日射特性
によって日射熱取得率を求める計算式及び計算条件を
まとめた。ただし,旧規格から計算式の変更はない。 

8 日射透過
率,日射反
射率及び日
射吸収率の
算定方法 

日射の標準スペクトル分布を示す重価係数
には,表4における波長範囲300〜2 500 nm
の数値を用いる。これを満足しない波長範
囲を用いるときには,その旨を報告の数値
に付記する。ただし,少なくとも波長範囲
300〜2 100 nmを含まなければならない。 

6. 日射透
過率,日射
反射率及
び日射吸
収率の算
定 

直達日射相対値の標準スペクトル分
布には,付表2における波長範囲300
〜2 100 nmの数値を用いる。これを
超える波長範囲を用いるときには,
その旨を報告の数値に付記する。 

日射特性の対象波長領域について,旧規格では300〜
2 100 nmを標準とし,2 500 nmまでの長波長側を考慮に
入れることは選択肢としての扱いであった。これは,こ
の規格の1998年の改正当時に普及していた分光測光器
の制約によるものであったが,現在,我が国で一般的に
使用している分光測光器では300〜2 500 nmの波長領域
の測定が可能となっており,対応国際規格及び欧州規格
EN 410においても日射の対象波長領域は300〜2 500 
nmとされていることから,今回の改正ではこれを標準
条件とするように変更した。ただし,この波長領域を満
たす分光測光器を利用できない場合には,補助的に測定
可能な波長域を付記してその日射特性を示すことも許
容している。 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


31 

R 3106:2019  

 

現行規格(JIS R 3106:2019) 

旧規格(JIS R 3106:1998) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

9.4 ガラス
板の間の中
空層の熱コ
ンダクタン
ス 

複層ガラス及び真空ガラスの中空層の熱コ
ンダクタンスの計算に用いる温度及び温度
差の値は,室外・室内の温度及び日射量,
並びに室外側・室内側の表面熱伝達率を境
界条件として,反復循環収束による数値計
算によって求める。ただし,2枚のガラス
板から成る複層ガラス及び真空ガラスの場
合,一般に使用される品種では,中空層の
熱コンダクタンスの計算に用いる温度及び
温度差に既定値を用いてもよい。 

8.2 複層
ガラスの
熱抵抗 

複層ガラスの中空層の熱コンダクタ
ンスを求めるために必要なガラス板
の温度は中空層の熱コンダクタンス
の関数であり,中空層の熱コンダク
タンスはガラス板の温度の関数であ
るので,ガラス板の温度及び中空層
の熱コンダクタンスの正確な値は,
反復収束による数値計算で求める必
要がある。 
2枚のガラス板から成る複層ガラス
の場合,一般に使用される品種では,
中空層の熱コンダクタンスの計算に
用いる温度及び温度差に既定値を用
いる。 

複層ガラス及び真空ガラスの構成によって計算方法の
取扱いが異なることは混乱を招くこと,2枚のガラス板
からなる複層ガラス及び真空ガラスでも実際には仕様
によって温度分布が異なること,近年はコンピュータプ
ログラムにより収束計算が容易に実施可能であること
などの理由によって,複層ガラス及び真空ガラスを構成
するガラス板の枚数にかかわらず温度収束計算を実施
することを標準の計算手順とした。 
ただし,数値計算に不慣れな計算実施者のために2枚の
ガラス板から成る複層ガラス及び真空ガラスのための
標準温度を補助的に用いてもよいこととした。 
これに関連して,温度収束計算の境界条件としての受照
日射量は,旧規格では記載されていなかったが,今回の
改正では,JIS A 2103及びISO 15099を参考にして,夏
期500 W/m2及び冬期300 W/m2と規定した。また,旧規
格の温度収束計算に用いるガラス板の温度の計算式の
不具合を修正した。 

附属書A 
(規定) 
分光特性の
換算方法 

ガラス板の可視光及び日射の波長域の分光
透過率及び分光反射率の測定結果を,異な
るガラス板の厚さ,異なるガラス板の種類
及び薄膜種類の組合せの,分光透過率及び
分光反射率に換算する方法について規定す
る。 

− 

− 

国内市場に対応するために附属書を追加した。 
既に対応国際規格の附属書に規定されているものであ
る。 

附属書JA 
(規定) 
合わせガラ
スの分光特
性の換算方
法 

合わせガラスの可視光及び日射の波長域の
分光透過率及び分光反射率の測定結果を,
異なる合わせガラス構成の分光透過率及び
分光反射率に換算する方法について規定す
る。 

− 

− 

国内市場に対応するために附属書を追加した。 
既に欧州規格EN 410の附属書に規定されているもので
ある。 

 

 

 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9

 

 

 

 

 


32 

R 3106:2019  

 

現行規格(JIS R 3106:2019) 

旧規格(JIS R 3106:1998) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

附属書JB
(規定) 
常温熱放射
の波長域に
おける分光
反射率及び
分光透過率
の測定方法
並びに垂直
放射率の算
定方法 

常温熱放射の波長域における分光反射率及
び分光透過率の測定方法を規定し,それら
の結果から垂直放射率及び透過率を算定す
る方法を規定する。 

− 

− 

ISO/TC160(建築用ガラス)においてEN 12898を基に
ガラスの放射率測定法を規定するISO規格を策定する
計画があり,このISO規格が発行した後に対応するJIS
の制定を容易とするために,常温熱放射の波長領域にお
ける測定方法を附属書JBに集約した。 

JB.1.2 

光反射率の
測定 

比較用の標準試料には,表JB.1に示す波長
での分光反射率が絶対測定法又は相対測定
法によって既知である表面鏡を用いる。表
面鏡は,フロート板ガラスなどの平滑な表
面に金属材料を真空蒸着したものとする。 
分光反射率が既知である表面鏡がないとき
には,フロート板ガラスの表面にアルミニ
ウムを真空蒸着した表面鏡を用いて,表
JB.1に示すアルミニウム蒸着表面鏡の標
準反射率の値を用いる。 

4.4.2 分光
反射率の
測定 

比較用の標準試料には,フロート板
ガラスの表面にアルミニウムを真空
蒸着した表面鏡を用いる。 
標準試料の分光反射率の値は,原則
として絶対測定法によって検定済み
の基準表面鏡との比較で求めるが,
検定済みの表面鏡がないときには,
付表3に示す標準反射率の値を用い
る。 

絶対測定法によって分光反射率を検定した表面鏡が入
手困難となっていること,及び海外では標準試料にアル
ミニウム以外の金属材料(例えば,金)を真空蒸着した
ものが一般的に使用されていることを鑑みて,標準試料
の要件を変更した。 

 

1

0

 

R

 3

1

0

6

2

0

1

9