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R 3103-1 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する同法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人  日

本セラミックス協会 (CerSJ) 及び財団法人  日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格

を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格

である。これによって JIS R 3104 : 1970 は廃止され,この規格に置き換えられる。

JIS R 3103-1

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  軟化点測定炉

附属書 2(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS R 3103

ガラスの粘性及び粘性定点の規格群は,次に示す部編成となっている。

JIS

R

3103-1

第 1 部:軟化点の測定方法

JIS

R

3103-2

第 2 部:繊維引き伸ばし法による徐冷点及びひずみ点の測定方法

JIS

R

3103-3

第 3 部:熱膨張法による転移温度測定方法


日本工業規格

JIS

 R

3103-1

 : 2001

ガラスの粘性及び粘性定点−

第 1 部:軟化点の測定方法

Viscosity and viscometric fixed points of glass

Part 1 : Determination of softening point

序文  この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 7884-6, Glass−Viscosity and viscometric fixed

points

−Part 6 : Determination of softening point を元に,対応する部分については原国際規格を翻訳し,技術

的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,原国際規格に規定されていない規定項目を日

本工業規格として追加している。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,ガラスの軟化点の測定方法について規定する。この方法は,仕様書の採択及

びガラスの研究開発業務における情報提供の目的で組成の変化を示すための管理試験として有用である。

試料を調製する間又は試験中に失透が起こらなければ,すべてのガラスに適用できる。

軟化点は,ガラスの種類によって 370∼1 000℃の範囲にある。

備考  この規格の対応国際規格を次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 7884-6

  Glass−Viscosity and viscometric fixed points−Part 6 : Determination of softening point

(MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS C 1602

  熱電対

備考 IEC 60584-1 : 1977, Thermocouple : Part 1 Reference tables 及 び IEC 60584-2 : 1982,

Ther-mocouple : Part 2 Tolerances

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS C 2520

  電熱用合金線及び帯

JIS Z 8401

  数値の丸め方

ISO 7884-1

  Glass−Viscosity and viscometric fixed points−Part 1 : Principles for determining viscosity and

viscometric fixed points.

ISO 7884-3

  Glass−Viscosity and viscometric fixed points−Part 3 : Determination of viscosity by fibre


2

R 3103-1 : 2001

elongation viscometer.

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1

軟化点  近似的にこれより低い温度では,そのガラスのほとんどの成形操作が不可能な温度。

備考1.  約10

7.6

dPa

・s の粘度は,次の物性をもつガラスの軟化点に対応させることができる。密度

ρ

2.5g/cm

3

で表面張力

σ

=300mN/m(密度と表面張力が他の値のガラスに対しては,ISO 7884-1

参照)

2.

軟化点は,リトルトン温度ともいう。

4.

原理  寸法が一定の許容範囲にある直径 0.65mm,長さ 235mm の円形断面のガラス繊維が,上部の長

さ 100mm を規定した炉中で (5±1)  ℃/min の速度で昇温したとき,自重で 1mm/min の速度で伸びるよう

な温度をもって軟化点とする。

参考  原理的に,この方法に使用する装置は,繊維引き伸ばし粘度計に相当する(ISO 7884-3 参照)。

試験試料,操作及び装置は,厳密に定義した条件によっていて,規定した温度の点を再現性よ

く求めることができる。ただし,対応する粘性の値はやや正確性を欠く。

5.

装置

5.1

炉  炉は,本質的に附属書 に示す条件に従うものとする。使用可能ならば,同等の材料を使うこ

ともできる。

5.2

炉の支持台  支持台は,附属書 のように,ガラス窓付き下箱及び底板で構成される。

吊り下げたガラス繊維の下部を囲うように,炉を支持する支持台を取り付ける。この支持台には水平レ

ベル調整用に,例えば,三つのスクリューを取り付ける。

附属書 における支持台は,カセトメーター又

は望遠鏡と目盛板の組合せとともに使用すると便利である。

5.3

昇温速度制御  炉の昇温速度を (5±1)  ℃/min に維持できる適切な制御器を備える。連続可変電圧調

整器が昇温速度の調節に効果的である。

5.4

温度測定及び指示計

5.4.1

アルミナ絶縁した JIS C 1602 に規定するタイプ S の白金−10%ロジウム/白金熱電対,タイプ R

の白金−13%ロジウム/白金熱電対,又は JIS C 1602 に規定するタイプ K のニッケル−クローム/ニッケル

熱電対を

附属書 図 のように二つあな(孔)絶縁管に入れる。熱電対の熱慣性は小さくする(熱電対素

線の直径は,0.5mm を超えてはならない。

5.4.2

測定用の熱電対の熱接点は,

附属書 の規定によって,炉の炉心内に置く。測定用熱電対は,校正

品を使用し,定期的に校正する。

5.4.3

熱電対の起電力は,ポテンシオメータによるゼロ電流法で求めるか,又は,JIS C 1602 に規定する

タイプ S 又はタイプ R の熱電対については 1

µV の感度の,JIS C 1602 に規定するタイプ K の熱電対につ

いては 4

µV の感度の高抵抗電子増幅器を使用して求める。冷接点のアイスバスは,試験中 0℃に維持する

ことに注意する。もし,温度測定装置に自動冷接点補償が付いているならば,アイスバスは,取り除いて

もよい。

5.5

繊維の伸び測定装置  繊維の伸びは,伸びの全期間を通して 0.02mm 以内の精度で繊維の端の位置

を測定できる装置を使って測定する。

備考  伸びの測定に効果的で適切な装置には,光学的なものと電子的なものとがある。ある種の装置


3

R 3103-1 : 2001

は,例えば,短いオプティカルベンチによって炉の支持台に固定すると便利である。

5.6

繊維の直径測定装置  繊維の直径は,目盛間隔が 0.01mm の適切な器具(例えば,JIS B 7502 に規定

するマイクロメータ又は JIS B 7503 に規定するダイヤルゲージ)によって測る。

5.7

タイマ  最低のカウント及び精度が 1 秒のタイマをタイミング装置として用いる。

6.

試料の調製

6.1

試験用の繊維試料は,次の条件を満たすものとする。

a)

断面が丸いもの。

b)

なめらかでボイドも異物も含有していない。

c)

繊維試料の平均直径は,0.65±0.1mm とする。また,繊維の全長における直径の最大値は,直径の最

小値より 0.02mm 以上大きくてはならない。

d)

繊維試料の長さは,先端の球状部分の首元から全長 235±1mm とする。

6.2

この条件によった試験繊維は,2 本の非溶融性の棒(白金合金,磁器及び石英ガラスのようなもの)

の間に,試験すべき清浄なガラス試料を取り付けて,繊維を引くためバーナー加工でガラスを十分に流動

化させて引き伸ばして作る。試料が長い棒状であるなら,取っ手の棒に着けずに,直接バーナー加工する

ことができる。

でき上がった長い繊維から使用可能な断面の繊維を折り取り,繊維の一端を火炎中で溶かして丸める。

他端は,定まった長さに折り取り,端部は必要ならばファイアポリッシする。

なお,繊維は,他の適切な方法で引くこともできる。

7.

操作

7.1

標準ガラスによる校正  装置の校正は,軟化点が測定試料ガラスに近い適切な(一つ又は複数の)

標準ガラス(

1

)

を用い,その軟化点を繰り返し測定して実施する。具体的には,まず,この標準ガラスの軟

化点の測定値と,軟化点(

1

)

の保証値との差を計算する。複数の標準ガラスを用いる場合には,この差の平

均値を算出する。もしも,測定値と保証値との差の平均値が 1℃を超えるならば,試験用ガラスの軟化点

の測定に対する補正としてこの値を加算するか差引く。

(

1

)  ISO 7884-1 annex B, Example of certified reference glasses for viscometric calibration

参照

備考  標準ガラスがないときには,受渡当事者間の協定による標準ガラスを用いることもできる。

7.2

測定

7.2.1

炉の温度分布を均一にするために,予想される測定ガラスの軟化点より約 30℃高い温度に炉を昇

温する。次に予想される軟化点の下約 20℃に炉を冷却し,昇温速度が (5±1)  ℃/min になるように昇温制

御器の設定を決める。

7.2.2

再び炉を冷やし,予想される軟化点の下約 20℃に保持し,次いで試料の端の球を試料保持具に掛

けて,繊維を炉内に挿入する。このとき,繊維が炉に接触せずに,炉の中心につり下がっていることを確

認する。必要ならば,炉のレベル合わせをする。そして,温度測定器を準備し,伸び測定器を調整する。


4

R 3103-1 : 2001

7.2.3

炉の昇温速度制御を (5±1)  ℃/min に設定する。繊維下端を観察し,炉温上昇に従いそれが約

0.1mm/min

の速度で伸び始めたならば,0.02mm 単位以下で繊維の長さの記録を開始する。1 分ごとの終わ

り長さを読み取り,長さの読みに対して 0.5 分ずらした 1 分ごとの間隔で炉温を記録する。毎分の長さの

変化量は,長さ読み取り時間の中央の時刻における伸び速度となる。伸び及び温度の読み取り記録を,毎

分の伸びが 1.2mm 又はそれ以上に達するまで続ける。伸び速度が 1.2mm/min を超えたら,繊維を炉から取

り出し,繰り返しの測定ができるように炉を冷却する。

別の方法として,長さを 0.5 分と 1 分の時点で読み,0.25 分と 0.75 分の時点で温度を読み,長さ及び温

度の読み取りを 0.5 分当たりの伸び速度が 0.6mm 又はそれ以上に達するまで続けてもよい。

8.

計算

8.1

計算法  伸びが 1mm/min になる温度を求める。ポテンシオメータ又は温度の読みを等間隔目盛に,

単位時間当たりの長さの差を対数目盛上にとって,データを片対数方眼紙上にプロットする。グラフ上の

データの点群に引いた直線が,1mm/min の線と交差した点を軟化点を示すものとして採用する。必要なら

ば,7.1 に規定した補正値で補正する。測定値は,JIS Z 8401 によって 1  ℃のけたに丸める。

もし,2 本の繊維に対する結果が 2℃を超えているならば,引き続き新しい 2 本の繊維を用いて,あらた

めて測定を行う。

8.2

精度及び正確性  この方法は,一般的に 1℃の再現性がある。

結果の正確さは,校正操作(7.1)に示したように,適切な標準ガラスの軟化点を測定して検定する。

9.

試験報告  試験報告には,次の事項を含む。

a)

使用した規格

b)

試料の記述

c)

サンプリングの方法

d)

試験試料の数

e)

使用した装置の形式

f)

試験試料の調製法

g)

計算法(8.1)

h)

適用した補正

i)

摂氏表示の軟化点(二度の測定結果の平均値)

j)

試験中又は試験後観察したガラスの何らかの変化


5

R 3103-1 : 2001

附属書 1(規定)  軟化点測定炉

1.

適用範囲  この附属書 は,軟化点測定炉について規定する。

2.

軟化点測定炉  軟化点測定炉を附属書 図 に示す。また,附属書 図 の番号に示す各部品の名称

及び摘要を

附属書 表 に示す。

附属書 図 1  軟化点測定炉


6

R 3103-1 : 2001

附属書 表 1  附属書 図 の各部品の名称及び摘要

番号

部品名称

摘要

1

炉頂板

  厚さ 13mm,外径 100mm で,中心に内径 15mm のあな及び,直径 80mm の円周上に 120 度の
角度で離れたタイロッド用の 3 個の 5.5mm のあなの付いたもの。そのほか適切に配置した熱電
対用の二つの小さなあなと,二つの電熱線固定具のあな及びそのわきの電熱線引き出し用の小あ
なが付いている。材料は,耐熱繊維強化セメント。必要数量 1 個。

2

スペーサーリ
ング

  厚さ 13mm,外径 94mm,内径 60mm,タイロッド用のあな付き(1.  炉頂板参照)

。材料は,耐

熱繊維強化セメント。必要数量 2 個。

3

あな板

  厚さ 5mm,外径 94mm で,中心に内径 20mm のあな及び,直径 50mm の円周上に 60 度の角度
間隔の 6 個の 20mm のあなの付いたもの。タイロッド用の直径 5.5mm のあなも付いている(1.  炉
頂板参照)

。材料は,耐熱繊維強化セメント。必要数量 2 個。

  上のあな板は,電熱線用に適切な位置に二つの小あなをあける。

4

炉心

  高さ 96mm,外径 34mm で,両端の長さ 5mm については外径を 20mm に削りとる。中心に内
径 5.5mm のあなが全長にわたって貫通し,直径 5.5mm の径の 2 本のあなを,互いに端から対称
の位置に,中心のあなに近接して,平行にしかも中心あなの中心深さにできるだけ近く,48mm
(それぞれ両端から)まで削孔する。材質は,ニッケル又はステンレス鋼。必要数量 1 本。

5

炉心包み

  雲母又はセラミックファイバ紙による二層巻き。

6

電熱巻き線

  電熱線は,JIS C 2520 に規定する電熱用ニッケルクロム線 NCHW1 の太さ 1.60mm のもので,
炉心の全長にわたって等間隔に 32 回巻く(電熱線の長さは約 3.7m)

。室温の抵抗値は 2.0

Ωで,

相当する出力は,45V で 1kW である。

7

アランダムセ
メント塗布層

  電熱巻き線を固定するために,電熱巻き線の上にアランダムセメントを塗布した層。

8

断熱材

  けい藻土又はそれに相当するもの。

9

炉底板

  厚さ 15mm,外径 120mm で,中心に内径 15mm で上面から 8mm のくぼみを彫り,更に中心軸
に直径 6mm のあながあけてある。また,タイロッドを納めるための三つのあながある。それぞ
れ直径 14mm で底面から深さ 7mm に削り,そのくぼみの中心には直径 5.5mm のあながある。そ
れは,直径 80mm の円周上に 120 度の角度で互いに離れている。さらに端部に三つの直径 5.5mm
のあなが,直径 110mm の円周上 120 度の角度で互いに離れて位置する。材料は,耐熱繊維強化
セメント。必要数量 1 個。

10

プレート

  厚さ 5mm,外径 120mm で下の部屋にしっかりと取り付けてある(例えば溶接)

。三つの直径

6mm

の端部あなが,直径 105mm の円周上に 120 度の角度で互いに離れた位置にあけてある(炉

底の端部あなと一致して)

。材料は,鋼。必要数量 1 枚。

11

ガラス試料

  上端の球の部分を除いて長さ 235±1mm,直径 0.65±0.1mm で,繊維の全長における直径の最
大値は,直径の最小値を 0.02mm 以上超えてはならない。

12

下箱

  高さ 200mm,直径 80mm の円筒製で,横 40mm,高さ 150mm のガラス窓付き。ステンレス鋼
板又は亜鉛引き鋼板製。必要数量 1 個。

13

底板

  厚さ約 5mm,直径 150mm で,下箱にしっかり取り付ける(例えば,溶接)

。直径 130mm の円

周上に 3 本の水平調節ねじ付きとする。鋼板製。必要数量 1 個。

14

シリンダ

  高さ 20mm,外径 15mm,内径 3mm で,図に示すように上側にテーパ付きあなあきのもの。材
料は,耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 1 個。

15

タイロッド

  直径 5mm 又は 4mm,長さ 160mm で,両端にねじの切った棒。材料は,鋼。必要数量 3 本。

16

炉外筒

  内径 95mm,長さ 122mm で溶接したもの。材料は,ステンレス鋼板又は亜鉛引き鋼板。必要
数量 1 個。

17

二つあな絶縁

  外径 3∼5mm(炉心 4 から熱電対を絶縁するために,先端は 3∼4mm あける)

。材料は,磁製。

必要数量 1 個。

18

シリンダ

  高さ 20mm,外径 15mm,内径 3mm で,図に示すように熱電対用に底にドリルであなをあけた
もの。材料は,耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 1 個。

19

繊維保持具

  長さ 60mm,幅 10mm,厚さ 3mm で,一端から 10mm の位置に直径 0.8mm のあな,及びその
あなから 40mm 離れた位置を中心とする直径 6.5mm のあなをあけたもの。これらのあなは,繊
維保持具の幅について,心出しのためである。材料は,黄銅。必要数量 1 個。 
  タイロッドの一つに固定した繊維保持具は,炉の熱膨張による変化が伝わらないように,炉の
上板に接触させない。

[2∼3mm の間げき(隙)をあける。

20

熱電対の線


7

R

 3103-

1 : 2

001

附属書 2(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS R 3103-1 : 2001

  ガラスの粘性及び粘性定点−

第 1 部:軟化点の測定方法

ISO 7884-6 : 1987

  ガラス−粘性及び粘性定点−第 6 部−軟化点の測定

(I) JIS

の規定 (III)

国際規格の規定 (IV)

JIS

と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目番号

内容

(II)

国際規格番

項目番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対

序文

ISO 7884-6

を元にした規格

である旨を記述

ISO 7884-6 0.

序文

ISO 7884

の規格

体 系 の 構 成 を 記
述。

MOD

削除

JIS

では,ISO 7884 の規格体

系のすべてを規格化してい
ない。

我が国では,ISO の規格体系

のすべては現時点では不要。

1.

適用範囲

この規格はガラスの軟化点

の測定方法を規定する。この
方法は,試料の調製ができる
ようなガラスのすべてに適

用できる。

ISO 7884-6 1.

適用範囲

2.

適用分野

JIS

に同じ。 IDT

2.

引用規格

JIS B 7502JIS B 7507

JIS C 1602,

JIS C 2520 

JIS Z 8401

ISO 7884-1ISO 7884-3

ISO 7884-6 3.

引用規格 IEC 5841 

ISO 7884-1 

ISO 7884-3

MOD

追加

JIS

では,ISO で引用してい

ない規格を引用している。

JIS

の体系上引用したもの

であり,技術上の差異はな
い。

3.

定義

近似的にこれより低い温度
では,そのガラスのほとんど

の成形操作が不可能である
温度。

ISO 7884-6 4.

定義

こ れ よ り 高 い 温
度 で ガ ラ ス の ほ

と ん ど の 成 形 操
作が可能

IDT

4.

原理

直径 0.65mm,長さ 235mm
の円形断面のガラス繊維が,
その上部の長さ 100mm を規

定した炉中で 5±1℃/min で
昇 温 し た と き , 自 重 で

1mm/min

の速度で伸びるよ

うな温度。

ISO 7884-6 5.

原理

JIS

に同じ。 IDT


8

R

 3103-

1 : 2

0

01

(I) JIS

の規定 (III)

国際規格の規定 (IV)

JIS

と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目番号

内容

(II)

国際規格番

項目番号

内容

項目ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対

5.

装置

ISO 7884-6 6.

装置

JIS

に同じ。 IDT

5.1

附属書による。

6.1

5.2

炉 の 支 持

炉を支持する台。

ISO 7884-6 6.2

JIS

に同じ。 IDT

5.3

昇 温 速 度

制御

5

±1℃/min に維持できる連

続可変電圧調整器使用

 6.3

5.4

温 度 測 定

及び指示計

JIS C 1602

タイプ S, R 又は

K

 6.4

5.5

繊 維 の 伸

び測定装置

0.02mm

以内の精度で位置確

認できるデバイス使用

 6.5

5.6

繊 維 の 直

径測定装置

0.01mm

の目盛りの適切な器

 6.6

5.7

タイマ

最低のカウントと精度が 1
秒のもの

 6.7

6.

試料の調製  寸法は前出,成形はバーナー

加工で引伸ばし又は他の方

ISO 7884-6 7.

試料の調

JIS

に同じ。 IDT

7.

操作

一種又は複数種の標準ガラ
スで校正

ISO 7884-6 MOD

選択

7.1

標 準 ガ ラ

スによる校正

当事者間の取決めによる標
準ガラスを用いてもよい。

8.1

標 準 ガ

ラスによる
校正

標準ガラス使用

JIS

においては,国内で標準

ガラスが入手できないとき
の対策を記述している。

日本においては,現在,標準
ガラスを輸入に頼っており,
常備品とすることが困難で

あるため。

7.2

測定

軟化点より下 20℃の温度か

ら昇温し,1.2mm/min の伸び
速度に達するまで伸びを測
定。

 8.2

測定

JIS

に同じ。 IDT

8.

計算

ISO 7884-6 9.

結果の表

JIS

に同じ。 IDT


9

R

 3103-

1 : 2

001

(I) JIS

の規定 (III)

国際規格の規定 (IV)

JIS

と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目番号

内容

(II)

国際規格番

項目番号

内容

項目ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対

8.1

計算法

各温度の伸び速度を片対数
方 眼 紙 上 に プ ロ ッ ト し ,

1mm/min

の温度を求める。

 8.1

計算法

8.2

精 度 及 び

正確性

適切な標準ガラスで校正す
る。

 8.2

精 度 及

び正確性

9.

試験報告

ISO 7884-6 10.

試 験 報

JIS

に同じ。 IDT

a)

使用した規格

ISO 7884-6

JIS

に同じ。 IDT

b)

試料の記述

c)

サンプリングの方法

d)

試験試料の数

e)

試料調製法

f)

使用した装置の形式

g)

計算方法

h)

校正用標準ガラス及び採用
した補正

i)

二本の平均値の摂氏表示の
軟化点

j)

試験中・後のガラスの変化

10.

試 験 報

附属書 1(規
定)軟化点測
定炉

図に軟化点測定炉,また,表
に部品の名称及びその摘要
を示す。

ISO 7884-6

附属書 1(規
定)軟化点
測定炉

基本的には JIS 
同じ。ただし,構
成 部 品 の 寸 法 が

JIS

と 若 干 異 な

る。

MOD

変更

測定装置の各構成部品の寸
法が若干異なる。相違比較は
付表 1 軟化点炉比較表参照

国 内 に あ る 測 定 装 置 は 旧

JIS

に規定したものであり,

ISO

と若干の相違を認めて

使用の存続をはかった。測定
値の差が生じる可能性は小
さいと考えられる。

JIS

原案の国際規格の採用及び同等性の全体評価:ISO 7884-6 : 1987    JIS 原案の整合性コード:MOD


10

R

 3103-

1 : 2

0

01

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− IDT  技術的差異がない。 
− MOD/削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− MOD/変更 国際規格の規定内容を変更している。 
− MOD/選択 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

− NEQ 技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別され説明されていない。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− IDT  国際規格と一致している。

− MOD  国際規格を修正している。 
− NEQ 技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。


11

R

 3103-

1 : 2

001

附属書 付表 1  軟化点炉比較表

JIS 

国際規格

1.

炉頂板  厚さ 13mm,外径 100mm で,中心に内径 15mm のあな及び直径 80mm

の円周上に 120 度の角度で離れたタイロッド用の 3 個の 5.5mm のあなの付いたも
の。そのほか適切に配置した熱電対用の二つの小さなあなと,二つの電熱線固定具
のあな及びそのわきの電熱線引き出し用の小あなが付いている。材料は,耐熱繊維

強化セメント。必要数量 1 個。

1.

炉頂板  厚さ 12.7mm,外径 100mm で,中心に内径 12.7mm の孔と,直径 82.5mm

の円周上に 120 度の角度で離れたタイロッド用の 3 個の 5.6mm のあなの付いたも
の。そのほか適切に配置した熱電対用の二つの小さなあなと,二つの電熱線固定具
のあな及びそのそばの電熱線引き出し用子あなが付いている。材料は耐熱性の繊維

強化セメント。必要数量 1 個。

2.

スペーサーリング  厚さ 13mm,外径 94mm,内径 60mm。タイロッド用のあな

付き(1.  炉頂板参照)

。材料は,耐熱繊維強化セメント。必要数量 2 個。

2.

スペーサーリング  厚さ 12.7mm,外径 94mm,内径 70mm。タイロッド用のあ

な付き(1.参照)

。材料は,耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 2 個。

3.

中間板  厚さ 5mm,外径 94mm で,中心に内径 20mm のあな及び直径 50mm

の円周上に 60 度の角度間隔の 6 個の 20mm のあなの付いたもの。タイロッド用の

直径 5.5mm のあなも付いている(1.炉頂板参照)

。材料は,耐熱繊維強化セメント。

必要数量 2 個。上のあな板は,電熱線用に適切な位置に二つの小あなをあける。

3.

あな板  厚さ 6.5mm,外径 94mm で,中心に内径 19mm のあなと,直径 51mm

の円周上に 60 度の角度間隔の 6 個の 19mm のあなの付いたもの。タイロッド用の

あなも付いている(1.参照)

。材料は耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 2 個。

上のあな板は,電熱線用に適切な位置に二つの小あなをあける。

4.

炉心  高さ 96mm,外径 34mm で,両端の長さ 5mm については外径を 20mm

に削りとる。中心に内径 5.5mm のあなが全長にわたって貫通し,直径 5.5mm の径
の 2 本のあなを,互いに端から対称の位置に,心のあなに近接して,平行にしかも
心あなの中心深さにできるだけ近く,48mm(それぞれ両端から)まで削孔する。

材質は,ニッケル又はステンレス鋼。必要数量 1 本。

4.

炉心  高さ 95mm,外径 29mm で,両端は長さ 6.5mm,外径 19mm に旋削する。

中心に内径 5.6mm のあなが全長にわたってあけてあり,3.2 から 5.6mm の径の二本
のあなが対称の位置に,心のあなに近接して,平行にしかも心あなの中心深さにで
きるだけ近く,47.5mm(それぞれ両端から)まで削孔する。材質はニッケル。必

要数量 1 本。

5.

炉心包み  雲母又はセラミックファイバ紙による二層巻き。

5.

炉心包み  雲母あるいはセラミックファイバー紙による二層巻き。

6.

電熱巻き線  電熱線は,JIS C 2520 に規定する電熱用ニッケルクロム線

NCHW1

の太さ 1.60mm のもので,炉心の全長にわたって等間隔に 32 回巻く(電熱

線の長さは約 3.7m)

。室温の抵抗値は 2.0O で,相当する出力は,45V で 1kW であ

る。

6.

電熱巻き線  炉心の全長にわたって等間隔に巻く。この線は室温で 1.76O の抵

抗値であり,相当する出力は最大電圧 42V で 1kW である(例えば,太さ 1.6mm,

80%Ni-20%Cr

線で,約 32 回巻きのものである)

7.

アランダムセメント塗布層  電熱巻き線を固定するために,電熱巻き線の上に

アランダムセメントを塗布した層。

7.

アランダムセメント塗り

8.

断熱材  けい藻土又は相当するもの。

8.

断熱材  珪藻土又は相当するもの。

9.

炉底板  厚さ 15mm,外径 120mm で,中心に内径 15mm で上面から 8mm のく

ぼみを彫り,更に中心軸に直径 6mm のあながあけてある。また,タイロッドを納
めるための三つのあながある。それぞれ直径 14mm で底面から深さ 7mm に削り,

そのくぼみの中心には直径 5.5mm のあながある。それは,直径 80mm の円周上に

120

度の角度で互いに離れている。さらに端部に三つの直径 5.5mm のあなが,直径

110mm

の円周上 120 度の角度で互いに離れて位置する。材料は,耐熱繊維強化セ

メント。必要数量 1 個。

9.

炉底  厚さ 12.7mm,外径 115mm で,中心に内径 12.7mm で上面から深さ 12.7mm

の窪みが彫ってあり,中心軸に直径 6.4mm のあながあけてある。又タイロッドを
おさめるための三つのあながある。それぞれ直径 12.7mm で底面から深さ 6.4mm に

削ってあり,その窪みの中心には直径 5.6mm のあながある。それは直径 82.5mm の
円周上に 120 度の角度で互いに離れている。更に三つの直径 5.6mm の端部あなが,
直径 105mm の円周上 120 度の角度で互いに離れて位置する。必要数量 1 個。


12

R

 3103-

1 : 2

0

01

JIS 

国際規格

10.

プレート  厚さ 5mm,外径 120mm で下の部屋にしっかりと取り付けてある(例

えば溶接)

。三つの直径 6mm の端部あなが,直径 105mm の円周上 120 度の角度で

互いに離した位置にあけてある(炉底の端部あなと一致して)。材料は,鋼。必要
数量 1 枚。

10.

プレート  厚さ 6mm,外径 115mm で下の部屋にしっかりと取付けてある(例

えば溶接)

。三つの直径 5.6mm の端部あなが,直径 105mm の円周上 120 度の角度

で互いに離した位置にあけてある(炉底の端部あなと一致して)

。材料は,鋼。必

要数量 1 枚。

11.

ガラス試料  上端の球の部分を除いて長さ 235±1mm,直径 (0.65±0.1) mm で,

繊維の全長で直径の最大値は,直径の最小値を 0.02mm を超えてはならない。

11.

ガラス試料  長さ (235±1) mm,特に上端に球があり,直径は (0.65±0.1) mm

で,繊維の全長で直径の最大値は,直径の最小値を 0.02mm を超えてはならない。

12.

下箱  高さ 200mm,直径 80mm の円筒製で,横 40mm,高さ 150mm のガラス

窓付。ステンレス鋼板又は亜鉛引き鋼板製。必要数量 1 個。

12.

下箱  高さ 200mm,直径 80mm の円筒製で,横 60mm,縦 150mm の窓付き。

ステンレス鋼製。必要数量 1 個。

13.

底板  厚さ約 5mm,直径 150mm で,下箱にしっかり取り付ける(例えば,溶

接)

。直径 130mm の円周上に 3 本の水平調節ねじ付きとする。鋼板製。必要数量 1

個。

13.

底板  厚さ 8mm,直径 150mm で,下箱にしっかり取り付ける(例えば溶接)。

直径 135mm の円周上に 3 本の水平調節ねじ付きとする。鋼製。必要数量 1 個。

14.

シリンダ  高さ 20mm,外径 15mm,内径 3mm で,図に示すように上側にテー

パ付きあなあきのもの。材料は,耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 1 個。

14.

シリンダ  高さ 19mm,外径 12.7mm,内径 3.2mm で,図に示すように上側に

テーパー付きあなあきのもの。材料は耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 1 個。

15.

タイロッド  直径 5mm 又は 4mm,長さ 160mm で,両端にねじの切った棒。材

料は,鋼。必要数量 3 本。

15.

タイロッド  直径 4mm,長さ 153mm で,両端にねじの切ったもの。材料は鋼。

必要数量 3 本。

16.

炉外筒  内径 95mm,長さ 122mm で溶接したもの。材料は,ステンレス鋼板又

は亜鉛引き鋼板又はステンレス鋼板。必要数量 1 個。

16.

炉外筒  内径 95mm,長さ 122mm で溶接したもの。材料は亜鉛メッキ鋼板ある

いは望ましくはステンレス鋼板。必要数量 1 個。

17.

二つあな絶縁管  外径 3∼5mm(炉心 4 から熱電対を絶縁するために,先端は

3

∼4mm あける)

。材料は,磁製。必要数量 1 個。

17.

二あな絶縁管  外径 3∼5mm(炉心 4 から熱電対を絶縁するために,先端は 3

∼4mm あける)

。材料は磁製。必要数量 1 個。

18.

シリンダ  高さ 20mm,外径 15mm,内径 3mm で,図に示すように熱電対用に

底にドリルであなをあけたもの。材料は,耐熱性の繊維強化セメント。必要数量 1

個。

18.

シリンダ  高さ 19mm,外径 12.7mm,内径 3.2mm で,図に示すように熱電対

用に底にドリルで切り込みをつけたもの。材料は耐熱性の繊維強化セメント。必要

数量 1 個。

19.

繊維保持具  長さ 60mm,幅 10mm,厚さ 3mm で,一端から 10mm に直径 0.8mm

のあな,及びそのあなから 40mm 離れた位置を中心とする直径 6.5mm のあなをあ

けたもの。これらのあなは,繊維保持具の幅について,心出しのためである。材料
は,黄銅。必要数量 1 個。タイロッドの一つに固定した繊維保持具は,炉の熱膨張
による変化が伝わらないように,炉の上板に接触させない。

(2∼3mm 間隙をあけ

る。

19.

試料繊維保持具  長さ 60mm,幅 12mm,厚さ 3mm で,一端から 6.4mm に直

径 0.8mm のあな,及びそのあなから 40.4mm 離れた位置を中心とする直径 6.4mm

のあなをあけたもの。これらのあなは試料繊維保持具の幅について,心出しのため
である。材料は黄銅。必要数量 1 個。タイロッドの一つに固定した繊維保持具は,
炉の熱膨張による変化が伝わらないように,炉の上板に接触させない。

(2∼3mm

間隙をあける。

20.

熱電対の線

20.

熱電対の線


13

R 3103-1 : 2001

JIS R 3103-1 : 2001

(ガラスの粘性及び粘性定点−第 1 部:軟化点の測定方法)改正原案作成委員会  構成

氏名

所属

(委員長)

坂  田  浩  伸

東海大学工学部工業化学科

山  中      裕

工業技術院大阪工業技術研究所光機能材料部ガラス構造研究室

岸  井      貫

千葉工業大学

吉  井  純  行

社団法人ニューガラスフォーラム

上  部  隆  男

東京都立産業技術研究所研究開発部

坂  口  茂  樹 NTT 光エレクトロニクス研究所

荻  原      覚

日立製作所日立研究所開発センタ

砂  田      貴

日本板硝子株式会社研究技術企画部

中  尾  泰  昌

旭硝子株式会社中央研究所

林      和  孝 HOYA 株式会社 R&D センター開発研究所

栗  山  延  也

セントラル硝子株式会社硝子研究所

吉  田  晃  雄

社団法人日本硝子製品工業会

鈴  木  由  郎

社団法人日本セラミックス協会

橋  本      進

財団法人日本規格協会技術部規格開発室

真  鍋      隆

通商産業省生活産業局窯業室

八  田      勲

工業技術院標準部材料機械規格課

(事務局)

神  里  達  平

社団法人日本セラミックス協会