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日本工業規格

JIS

 R

2205

-1992

耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・

比重の測定方法

Testing method for apparent porosity, water absorption

specific gravity of refractory bricks

1.

適用範囲  この規格は,焼成した耐火れんがの次の各項の試験方法について規定する。

(1)

見掛気孔率

(2)

吸水率

(3)

見掛比重

(4)

かさ比重

(5)

真比重

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS Z 8401

数値の丸め方

JIS Z 8801

標準ふるい

2.

装置及び器具

2.1

乾燥装置  温度 110±5℃に保つことのできる自動温度調節器付電気恒温器を用いる。

2.2

質量計(

1

)

(1)

かさ比重の測定には,1g 又は 0.1g 単位まで測定できる質量計を用いる。

(2)

真比重の測定には,0.1mg 単位まで測定できる質量計を用いる。

(

1

)

試験片の質量が1 000g を超えるときは1g 単位まで,また,1 000g 未満のときは0.1g 単位まで測

定できる質量計とする。

2.3

飽水装置

(1)

煮沸法の場合は,水の沸点に保持できる装置を用いる。

(2)

真空法の場合は,2.0kPa 以下に真空が保持できる装置を用いる。

2.4

比重瓶  容量 50ml のガラス製比重瓶を用いる。

3.

試料

3.1

見掛気孔率,吸水率,見掛比重及びかさ比重の場合,試料は供試耐火れんがから試験片をつくり,

その大きさは並形れんが半切又は並形れんが

4

1

切程度とする。

なお,試験片の取扱いについては,次の各項に注意する。

(1)

試料は,あらかじめちり,ほこり及びはがれやすい粒子をよく除去しておかねばならない。

(2)

外観上,甚だしい凹凸のない試料を用いなければならない。


2

R 2205-1992

3.2

真比重の場合は,供試耐火れんがの焼成表面の異物を除去し,JIS Z 8801 に規定する標準網ふるい

6.7mm

を通過する程度に粉砕し,四分法によって約 250g をとる。次いで,JIS Z 8801 に規定する標準網ふ

るい 300

µm を全通するように粉砕し,四分法によって約 30g をとり,試料とする。

4.

操作

4.1

見掛気孔率,吸水率,見掛比重及びかさ比重の場合

4.1.1

乾燥質量  試料を 110±5℃の恒温器中で乾燥し,恒量(

2

)

に達したときの質量をもって,乾燥質量

W

1

 (g) 

とする。

(

2

)

測定した質量は,並形れんが半切程度の試料では,1g 以上の差がなければ恒量とする。

また,並形れんが

4

1

切程度の試料では,0.5g 以上の差がなければ恒量とする。

4.1.2

飽水の仕方

(1)

煮沸法の場合は,乾燥質量をひょう(秤)量した後試料を煮沸槽の水面下に沈め,3 時間以上煮沸し,

室温まで放冷する。これを飽水試料とする。この場合,水を加えて冷却しても差し支えない。

(2)

真空法の場合は,乾燥質量をひょう重した後試料を真空容器の底に置き,2.0kPa 以下の真空下で 15

分間吸引し,細孔中の空気を十分に排除した後媒液を注入する。この場合,媒液は試料が完全に浸る

まで注入し,そこでコックを徐々に開いて大気圧に戻した後,30 分間放置する。

ただし,真空法において水和反応を起こす危険性がある場合は,媒液に白灯油を使用する。この場

合は,試験温度における白灯油の比重を測定し とする。媒液に水を使用するときは,を 1 とする。

備考1.  真空ポンプは媒液の注入中は作動させておき,注入後に停止する。

2.

白灯油の比重は,0.001 単位まで測定する。

4.1.3

飽水試料の水中質量  飽水試料は径 1mm 以下の針金で水中に懸垂したままひょう量し,針金の質

量を引いた値をもって,水中質量 W

2

 (g) 

とする。

4.1.4

飽水試料の質量  飽水試料を水中から取り出し,湿布で手早く表面をぬぐい,水滴を除去した後ひ

ょう量して,飽水質量 W

3

 (g) 

とする。

備考  4.1.3 及び 4.1.4 の操作で媒液に白灯油を使用した場合は,水を白灯油に置き換えて操作する。

また,湿布は,よく媒液に浸した後に絞って用いる。

4.1.5

質量は,1g 又は 0.1g 単位まで正確にはかる。

4.2

真比量の場合

4.2.1

試験方法  試料は 4.1.1 に準じて乾燥し,その 8∼12g をあらかじめひょう量した 50ml の比重瓶 (g) 

にとってひょう量し,P

1

 (g) 

とする。

次に,比重瓶に約半量の蒸留水又は純水を入れ,温浴上で静かに熱し,水中の泡を取り除いた後,常温

まで冷却する。これに蒸留水又は純水を標線まで満たしひょう量して P

3

 (g) 

とする。

ただし,比重瓶に蒸留水又は純水を満たしたときの質量 P

2

 (g) 

とする。

4.2.2

質量  (g)  は,小数点以下 4 けたまで正確にひょう量する。

5.

計算


3

R 2205-1992

5.1

見掛気孔率  見掛気孔率 P

0

 (%) 

は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって小数点以下 1 けた

に丸める。

100

2

3

1

3

0

×

=

W

W

W

W

P

ここに,

W

1

乾燥試料の質量

W

2

飽水試料の水中質量

W

3

飽水試料の質量

5.2

吸水率  吸水率

A

W

 (%) 

は,

次の式によって算出し,

JIS Z 8401

によって小数点以下

1

けたに丸める。

100

1

1

1

3

×

×

=

S

W

W

W

A

W

ここに,

W

1

乾燥試料の質量

W

3

飽水試料の質量

S

媒液の比重

5.3

見掛比重  見掛比重

D

a

は,

次の式によって算出し,

JIS Z 8401

によって小数点以下

2

けたに丸める。

S

W

W

W

D

a

×

=

2

1

1

ここに,

W

1

乾燥試料の質量

W

2

飽水試料の水中質量

S

媒液の比重

5.4

かさ比重  かさ比重

D

b

は,

次の式によって算出し,

JIS Z 8401

によって小数点以下

2

けたに丸める。

S

W

W

W

D

b

×

=

2

3

1

ここに,

W

1

乾燥試料の質量

W

2

飽水試料の水中質量

W

3

飽水試料の質量

S

媒液の比重

5.5

真比重  真比重

D

t

は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって小数点以下

2

けたに丸める。

(

) (

)

2

3

1

1

P

P

P

P

P

P

D

t

=

ここに,

P

比重瓶の質量

P

1

比重瓶に試料を入れたときの質量

P

2

比重瓶に蒸留水を標線まで入れたときの質量

P

3

比重瓶に試料を入れ,蒸留水を標線まで満たしたときの質量

6.

報告  供試耐火れんがの見掛気孔率,吸水率,見掛比重,かさ比重及び真比重は,各々

2

個の試験片

の計算値の平均をもって示す。ただし,見掛気孔率及び吸水率は小数点

1

けた,見掛比重,かさ比重及び

真比重は小数点

2

けたに丸めて報告する。


4

R 2205-1992

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

山  口  明  良

名古屋工業大学

西  野      忠

武蔵工業大学

長  田  直  俊

通商産業省生活産業局

細  川  幹  夫

工業技術院標準部

黒  木  勝  也

財団法人日本規格協会

三  橋      久

岡山県工業技術センター

木  谷  福  一

日本鋼管株式会社京浜製鉄所

篠  原  泰  明

新日本製鐵株式会社設備技術本部

大  石      泉

川崎製鉄株式会社千葉製鉄所

田  村  義  幸

三菱鉱業セメント株式会社セメント生産部

杉  本  光  夫

旭硝子株式会社硝子建材エンジニアリンググループ

西  田  慎  治

品川白煉瓦株式会社湯本工場

野  村  高  照

黒崎窯業株式会社新商品開発室

仁  科  利  純

品川白煉瓦株式会社生産技術室

井  上      晃

ハリマセラック株式会社生産技術部

川  崎  陽  介

大光炉材株式会社生産部

白  石  晃  久

黒崎窯業技術統括部

菅  野      登

イソライト工業株式会社技術研究所

桑  原      稠

日の丸窯業株式会社技術部

内  田  三  男

耐火物協会

今  田  公  二

品川白煉瓦株式会社生産技術室

赤  堀  修  之

品川白煉瓦株式会社検査室

西  川  宗  男

ホシレンガ株式会社

松  田  卓  也

三石高級耐火工業株式会社製造部

歳  森  克  俊

三石高級耐火工業株式会社製造部

柴          侑

日本キャスタブル工業株式会社

松  岡  広  造

日本耐火工業株式会社

是  信  敏  朗

興亜耐火工業株式会社

中  野      豊

第一耐火煉瓦株式会社

篠  田      昇

九州耐火煉瓦株式会社技術管理部

矢  吹  和  康

大谷炉材株式会社技術部

新  藤  建  夫

株式会社ヨータイ試験部

田  中  昭  一

株式会社ヨータイ技術研究所

岡  崎      誠

品川白煉瓦株式会社技術室

山  浦  英  彬

中村窯業株式会社技術部

荻  原      昇

川崎炉材株式会社製品開発部

加  藤  晴  二

川崎炉材株式会社管理部

溝  田  恭  夫

岡山セラミックス技術振興財団

(事務局)

高  宮  陽  一

耐火物技術協会

水  谷  吉  蔵

耐火物技術協会