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日本工業規格

JIS

 R

2001

-1985

耐火物用語

Glossary of Terms Used in Refractory

1.

適用範囲  この規格は,耐火物に関して用いられる主な用語について規定する。

引用規格:16 ページに示す。

2.

分類  耐火物用語は,次の 6 分類とする。

(1)

一般

(2)

原料及び鉱物

(3)

製造

(4)

耐火物の種類

(5)

窯炉及び耐火物の形状

(6)

特性及び試験方法

3.

用語,読み方及び意味  用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。

(1)

一般

番号

用語

意味

対応英語(参考)

102 

仮焼 
(かしょう)

生原料を物理的又は化学的に変化させるために予

備的に行う熱処理。

calcination

103 

可塑性 
(かそせい)

形を作りうる性質,特に粘土に著しい性質で,この

可塑性によってき裂を生じさせることなく成形し,
新しい形状を保たせることができる。

plasticity

104 

角欠け 
(かどかけ)

れんがの角及びりょうの一部が破壊,はく離等によ

って損失した状態。

edge defect,

corner defect

105 

塑性変形 
(そせいへんけい)

外力に対して破壊することなく変形し,外力を取り

去ってもそのままの形を保つような変形。

plastic deformation

106 

き裂

表面き裂と断わらない限り,製品の表面から内部に
広がつた裂け目。

crack

107 

きず

焼成によって,れんがに生じた甚だしい汚染,はん
点及び溶融孔等。

flaw

108 

クリンカー

マグネシア,ドロマイト等が強固に焼け固まったも
の。

clinker

109 

鉱化剤

焼成によってある種の化合物の生成及びその結晶
化を促進助成させるために,少量添加する物質(原
料中に存在することもある。

mineralizer

112 

シェリング, 
ピーリング, 
フレーキング

加熱面の背後のき裂によって耐火物の加熱表面部
分がはく離消失すること。

shelling,

peeling,

flaking

113 

焼結(焼固)

焼成によって粒子間に結合を起こさせる現象。 sinter

(vitrification)


2

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

114 

素地 
(しらじ)

成形品の乾燥前又は成形,乾燥を終わり焼成する前
の中間製品。

green,

green body

115 

浸食

耐火物が熱間でガス,スラグ溶融物等と接触したと
きに,これらと反応して低融点の物質を作ったり,
組織を弱めたり,又は溶融物の摩擦その他の外力に

よって劣化消耗していくこと。

corrosion,

erosion

116 

失透 
(しっとう)

ガラス物質がその中に結晶を晶出し,不透明になる
こと。

devitrification

117 

スラグ

金属の融解精錬時に原料中の不要成分が酸化カル
シウム等のフラックス成分と結合して生成される

もの。

slag

119 

セラミックボンド

焼成によって窯業品の粗粒子成分間に生成し,それ
を結合しているガラス質又は結晶物質。焼成品に機

械的強度を与える。

ceramic bond

120 

組織

耐火物製品中の種々の形や大きさの気孔や粒子の

間の関係。

texture

121 

反り 
(そり)

曲がり,ねじれ又はゆがみ。 warpage

122 

耐火物 1

500

℃ 以 上 の 定 形 耐 火 物及 び 最 高 使 用 温 度 が

800

℃以上の不定形耐火物,耐火モルタル並びに耐

火断熱れんが。

refractory,

refractory product,

refractory material

123 

耐火れんが

窯炉その他高温で使用する構造物の構築に適する
種々の形を持った耐火物。

refractory brick

124 

ダスチング

物理化学的な変態転移によって自然に粉化するこ
と。

dusting

126 

転移

一般に温度の変化によって物質の結晶形が変化す
ること。

inversion,

conversion,

transition

127 

鉄はん点

れんがの中に鉄又はその化合物粒からできた黒色
のはん点。

iron spot

128 

熱衝撃 
(ねつしょうげき)

スポーリングの原因となりやすい温度の急激な変
化。

thermal shock

129 

バッチ

製造工程において一括して扱われる一群の単位。例
えば,適当な割合で混合される各原料の量又はその
ように混合された混合物。

batch

130 

バースティング

容積の永久膨脹による崩壊であって,特にクロム・
マグネシア質耐火物が酸化鉄を吸収した場合生じ
る現象。

bursting

131 

風化 
(ふうか)

大気にさらされることによって,酸化されたり,特
定の不純物が溶解したり,その一部が消失したりす

る変質現象。

weathering

132 

ボンド 

混合物の個々の粒子を相互に結び付けているもの。 bond

133 

モノリシック 

目地なしの大形の一体物。 monolithic

134 

溶固,磁器化 
(ようこ,じきか)

熱処理によって製品中にガラス相が相当量生成し
て,見掛気孔率がほとんどなくなるように変化する

こと。

vitrification

135 

ラミネーション

組織の方向性欠陥であって,耐火物の成形時に生成

することがある。

lamination

136 

消化 
(しょうか)

カルシア,マグネシア及びドロマイトの仮焼物等が
水分を吸収反応して水酸化物となる現象。

slaking


3

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

138 

凝結 
(ぎょうけつ)

形を保持しうるような状態。セメント類に水を加
え,固まる過程で次第に流動性を失い一定の形を保
持する状態をいう。

setting

139 

結合剤

耐火物の主原料を結合して一体とさせるために使
用する材料で,粘土,けい酸ソーダ,石灰乳その他

種々の材料が使用される。

binder

140 

セグリゲーション

混合された材料の粒度,粒形の均質度が低下する現
象。

segregation

141 

密閉気孔率

水又はガスが容易に浸入しえない気孔。 closed

pore

142 

養生 
(ようじょう)

材料の温度や乾燥の保護又は積極的に加熱して硬

化を促進させたり,冷却して発熱を制限したりする
こと。

ageing

(2)

原料及び鉱物

番号

用語

意味

対応英語(参考)

201 

アルミナ

酸化アルミニウム (Al

2

O

3

) alumina

202 

ウォラストナイト

天然又は人工のメタけい酸カルシウム (CaSiO

3

) wollastonite

203 

カイヤナイト

アンダルサイト,シリマナイトと同じ Al

2

O

3

・SiO

2

の化学組成を持った同質多形鉱物の中の一つ。ま
た,この鉱物を主成分とする岩石にも,この用語が
使用される。

kyanite

204 

カオリン

比較的大きなカオリナイトの結晶からできている
一次又は二次の粘土。可塑性は大きく,白く焼き上

がる。

kaolin

205 

カオリナイト

カオリナイト族の代表的な粘土鉱物で,カオリンの
主要構成鉱物である。

kaolinite

206 

かんらん石

一般式 R

2

SiO

4

(R に Mg, Fe 又は Ca)で表される鉱

物の族名。天然には鉄かんらん石を固溶するフォル

ステライトとして産する。

olivine

207 

海水マグネシアクリンカー  海水から製造したマグネシアクリンカー。 sea-water

magnesia

clinker,

sea-water magnesite

clinker

208 

玉髄 
(ぎょくずい)

潜晶質繊維状の石英 chalcedony

209 

ギブサイト

アルミナの 3 水和物 (Al

2

O

3

・3H

2

O)

の一つ。また,

これを主成分とする鉱石にもこの用語が使用され
る。

gibbsite

210 

クロム鉄鉱

端成分は,鉄・クロムのスピネル。 (FeO・Cr

2

O

3

)

一般に産出するものは (Fe, Mg) ・O・  (Fe, Al, Cr)

2

O

3

の固溶体の形。

chromite

211 

クリストバライト

結晶性シリカの同質多形鉱物の一つ。 cristobalite

212 

クロムスピネル

三二酸化物 (R

2

O

3

)

が酸化クロム (Cr

2

O

3

)

である

スピネル。クロムを主成分の一つとして含有するス
ピネル。

chrome spinel

213 

けい藻土

珪藻(けいそう)の遺体が水底に堆積した多孔質の

シリカを主成分とするもの。

diatomaceous earth


4

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

214 

コージライト

天然又は人工のマグネシウムのアルミノシリケー
ト,コージライトにはマンガン又は鉄を含有するも
のもある。また,これを主成分とする岩石にもこの

用語が使用される。

cordierite

215 

コランダム

α−アルミナ。1 000℃以上で安定なアルミナの形で
ある。

corundum

216 

黒鉛

炭素の同質多形鉱物。

(鉱物名は石墨[せきぼく]

原料名は黒鉛)

graphite,

plumbago

217 

蛇紋岩 
(じゃもんがん)

含水けい酸マグネシウムの 一つ (3MgO・ 2SiO

2

2H

2

O)

で鉱物的グループの名称。また,これを主

成分とする岩石にもこの用語が使用される。

serpentine

218 

シリカ

二酸化けい素 (SiO

2

) silica

219 

シリマナイト

アンダルサイト,カイヤナイトと同じ Al

2

O

3

・SiO

2

の化学組成を持った同質多形鉱物の中の一つ。ま
た,この鉱物を主成分とする岩石にもこの用語が使

用される。

sillimanite

220 

ジルコン

ジルコニウムオルトけい酸塩 (ZrSiO

4

)

。また,これ

を主成分とする岩石にもこの用語が使用される。

zircon

221 

ジルコニア

二酸化ジルコニウム (ZrO

2

) zirconia

222 

シャモット

粘土を焼いたもので,非可塑性原料として用いるも

のの総称。

chamotte,

grog

223 

スピネル

一般式 R"O・R

2

"'O

3

(R"及び R"'は,各々二価及び三

価の金属)を持つ等軸晶系の鉱物。また狭義ではア
ルミン酸マグネシウム (MgO・Al

2

O

3

)

をいう。

spinel

224 

石こう

硫酸カルシウムの 2 水和物 (CaSO

4

・2H

2

O) gypsum

225 

石英

結晶性シリカの同質多形鉱物の一つ。 quartz

226 

炭化けい素 SiC の化学組成を持つ人造鉱物。工業製品は不純な

ことがある。

silicon carbide

227 

ダイアスポア

アルミナの 1 水和物の一つ。また,これを主成分と

する鉱石にもこの用語が使用される。

diaspore

228 

耐火粘土

主としてカオリン質鉱物と遊離石英と,他の微量の
成分を含む高温に耐える粘土。

fire clay

229 

チタニア

二酸化チタニウム (TiO

2

) titania

230 

鉄かんらん石

かんらん石族の一つ。化学成分はオルトけい酸鉄

(Fe

2

SiO

4

)

fayalite

231 

天然黒鉛

天然に産する黒鉛で,りん状及び土壌黒鉛とがあ

る。

plumbago,

 (graphite)

232 

トリジマイト

結晶性シリカの同質多形鉱物の一つ。 tridymite

233 

ドロマイト

カルシウム,マグネシウムの複炭酸塩鉱物。また,
これを主成分とする岩石にもこの用語が使用され
る。

dolomite

234 

粘土

粘土鉱物を主体とする岩石,土壌で微粉末にすると
可塑性を持つもの。

clay

235 

ハロイサイト

カオリナイト族の粘土鉱物の一つ。 halloysite

236 

パーライト

天然ガラスの一種で,加熱すると著しく膨張する。 pearlite

237 

パイロフィライト

含 水 け い 酸 ア ル ミ ニ ウ ム の 一 つ  (Al

2

O

3

・ 4SiO

2

H

2

O)

。また,これを主成分とする岩石にもこの用

語が使用される。

pyrophyllite

238 

ひる石

加熱すると非可逆的に膨張する雲母(うんも)鉱物
の一つ。

vermiculite


5

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

239 

フリントクレー

比較的硬く,質はち密で,貝がら状の破砕面を持つ
一種の粘土であって,可塑性はほとんどない。

flint clay

240 

フォルステライト

かんらん石族の一つ。化学成分は,オルトけい酸マ
グネシウム (Mg

2

SiO

4

)

forsterite

241 

ベントナイト

非常に可塑性に富んだモンモリロナイト質粘土。本

質的には火山灰の変質物。

bentonite

242 

ベーマイト

アルミナの 1 水和物の一つ (Al

2

O

3

・H

2

O)

。 boehmite

243 

ヘルシナイト

酸化第一鉄とアルミナのスピネル (FeO・Al

2

O

3

)

。 hercynite

244 

ペリクレース

マグネシア (MgO) の結晶。 periclase

245 

ボールクレー

非常に可塑性に富んだカオリナイト質の二次粘土。 ball

clay

246 

ボーキサイト

アルミナの水和物(ダイアスポアー,ギプサイト及

びベーマイト)の一つ又はこれらの混合物を主成分
とした水成岩。粘土鉱物や鉄水酸化物をも含有して
いる。

bauxite

247 

マグネサイト

炭酸マグネシウム鉱物。英米では,その焼成物及び
それから製造した耐火物については正確にはマグ
ネシアというべきであるが,この用語が使用されて

いる。

magnesite

248 

マグネシアクリンカー

天然のマグネサイト又は海水などから分離した水

酸化マグネシウムを高温で焼成して作り,ベリクレ
ースを主成分としている。

magnesite clinker

249 

ムライト 3Al

2

O

3

・2SiO

2

の基本的な化学式を持ったアルミナ

のけい酸塩。

mullite

250 

モンチセライト

かんらん石族の一つ。カルシウムとマグネシウムの

オルトけい酸塩 (CaO・MgO・SiO

2

)

monticellite

251 

モンモリロナイト

アルミニウムの含水けい酸塩を主体とする粘土鉱
物の一つ。ベントナイトの主な鉱物である。

montmorillonite

252 

合成ドロマイトクリンカー  天然ドロマイトで作るクリンカーに比して,耐火物

に適切かつ安定な品質になるように合成した,マグ

ネシア・カルシア系クリンカー。

synthetic dolomite

clinker

253 

合成ムライト

カオリンに高アルミナ質原料を配合し焼成するな
どの方法で合成したムライト質原料。

synthetic mullite

254 

焼結アルミナ

高アルミナ質原料を窯炉で焼結したもの。 sintered

alumina

255 

電融アルミナ

高アルミナ質原料を電気炉で溶融したもの。 fused

alumina

256 

電融マグネシア

マグネシア原料を電気炉で溶融したもの。 fused

magnesia

257 

ドロマイトクリンカー

天然ドロマイトを硬焼したもの。 dolomite

clinker

(3)

製造

番号

用語

意味

対応英語(参考)

301 

鋳込み 
(いこみ)

流動性をもたせた原料を型に流し込んでそのまま
固まらせて形を作ること。

casting

302 

エッジランナーミル

材料を粉砕,混合又は混練する機械の一つ。1 ない
し多数の大きなロール又はランナーが一つの台又
は盤の上に置かれて回転し,その重みによって固体

を押しつぶしたり,粉砕したり又は混練したりす
る。 
円盤が固定してロールが回転するものと,盤が回転

してロールがそれに伴って回転するものや,盤の底
に多数の小孔のあいたものもある。

edge-runner mill


6

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

303 

オーガー

口型から柱状のもの(普通は可塑性の粘土)を押し
出すための機械。推進作用はスクリューによって行
われる。

auger

304 

クラッシングロール

相互に逆方向に回転するようなロールを利用した
粉砕機。ロールの回転速度は異なる場合もある。

crushing rolls

305 

コーンクラッシャー

コーンが同様な形のケースの中にあって,同心的に
回転して破砕又は粉砕する機械。

cone crusher

306 

硬焼 
(こうしょう)

原料をできるだけ不活性にかつ安定するように高
温で焼成すること。死焼ともいう。

dead burning

307 

ディスインテグレーター

ケースの中で回転子が回転する種々の形式の粉砕

機。ケース及び回転子には個々に分かれている固定
ハンマーが付いている。

disintegrator

308 

ジョウクラッシャー

二つのあごが相互に往復運動することによって大
きい塊状のものを破砕する機械。

jaw crusher

309 

ジャイレトリークラッシャ

コーンが同様な形のケースの中にあって,ケースに

対して偏心的に回転することによって破砕又は粉
砕する機械。

gyratory crusher

310 

焼成

成形品に機械的強度やその他必要な性質をもたせ
るための熱処理。

firing,

burning

311 

粗砕 
(そさい)

大きい塊を小さくすること。 crushing

312 

パックミル

混合機の一つ。水平又は垂直な密閉したたるの中に

一本,又は 2 本のシャフトにらせん状に羽が付いて
いるもので,可塑性のものを均質に混合する機械。

pug mill

313 

半乾式成形, 
乾式成形

非可塑性の原料を含み,水分の少ない配合原料を高

圧で成形する方法。

semi-dry pressing,

semi-dry molding,

dry pressing,

dry molding

314 

フレット

エッジランナーミルの項参照)

edge runner mill

315 

ボールミル

水平又はわずかに傾斜した軸で回転する円筒状又

は円すい形の殻と,その中に入れたペブル(玉石)
又は金属製又は窯業製品の球状又は円柱状のボー
ルとからできている微粉砕機。

ball mill

316 

ミキサー

湿式又は乾式で混合する機械。種々の形式のものが
ある。

mixer

317 

溶融鋳込み

溶融した耐火原料を鋳型に鋳込んで製造する方法。 fusion

casting

318 

ラミング

ランマーで成形すること。 ramming

319 

ランマー

耐火材料を成形するときに使われる可搬式のつち。
人力,圧縮空気又はモーターによって操作される。

rammer

320 

シャトルキルン

炉の構造の一部が稼動する単独窯。 shuttle

kiln

321 

振動成形

振動を与えることによって粒子間摩擦を減じ密に
充てんさせるようにした成形方法。

vibration molding

322 

静水圧プレス成形

ゴム型など,変形可能な型に原料調合物を充てん
し,その外側から静水圧で加圧して成形体を作る方

法。ラバープレスともいう。

isostatic pressing,

isostatic molding

323 

単独窯

バッチ単位で焼成処理する窯の総称。 periodic

kiln

324 

トンネル窯

予熱,焼成,冷却の 3 帯から構築されている連続式
のトンネル型の窯。

tunnel kiln

325 

プレス成形

トッグル式,フリクション式,油圧式及びアイソス

タック式等の加圧による成形方法。

press molding


7

R 2001-1985

(4)

耐火物の種類

番号

用語

意味

対応英語(参考)

401 

安定化ドロマイトれんが

ドロマイトと鉱物質安定剤とから作った安定化ド

ロマイトクリンカーを原料としたれんが。

stabilized dolomite

brick

402 

アルミナシリカ質耐火物

主としてアルミナ及びシリカ両成分からできてい

る耐火物の総称。この耐火物には半けい石質,ろう
石質などの粘土質耐火物から,高アルミナ質耐火物
に至る Al

2

O

3

: SiO

2

比のほとんど連続した一群の耐

火物を含んでいる。

alumina-silica

refractory

403 

気硬性耐火モルタル

化学結合剤を添加したモルタルで,それ自体が室温
で硬化し強度を発揮するモルタル。

air setting refractory

cement,

air-setting refractory

mortar

404 

キャスタブル耐火物

耐火性骨材と硬化剤を混合した粉体の耐火物で,水
和性又は化学結合を有し,鋳込み,振動,突き固め,
ラミング等種々の形式で施工される。

castable refractory

405 

クロムれんが

クロム鉄鉱を主原料とした中性耐火れんが[JIS R 

2301

(クロムれんが)

chrome brick

406 

クロムマグネシア質れんが  クロム鉄鉱とマグネシアクリンカーを主原料とし

た塩基性耐火れんが。マグネシアの含有量によって
クロ・マグ,又はマグ・クロれんがといわれる[JIS 

R 2306

(クロム・マグネシア質れんが)

brick of combination of

chrome ore and

magnesite,

chrome-magnesite

brick

407 

クロ・マグれんが

化学成分がマグネシア 50%未満のクロム・マグネ

シア質れんが。

chrome-magnesite

brick

408 

けい石れんが

けい石を主原料とする耐火れんが[JIS R 2303(け

い石れんが)

silica brick

409 

軽量キャスタブル耐火物

多孔質の軽量骨材と水硬性セメントなどを混合し
た耐火物。水を混ぜて鋳込みによって施工すればそ

のまま断熱性構造物として使用できる。

lightweight castable

refractory

410 

コーティング耐火物

常温又は高温の耐火物表面に塗布しやすいような

配合に調整されている耐火物。

coating refractory

411 

黒鉛質耐火物

黒鉛又は黒鉛と粘土とを主原料とした耐火物。 graphite

refractory

412 

高アルミナ質耐火物

アルミナ・シリカ質耐火物でアルミナの量が約 45%
以上で,耐火度が SK35 以上の耐火物[JIS R 2305
(高アルミナ質耐火れんが)

high-alumina brick

413 

シリマナイト質耐火物

シリマナイト族鉱物を主原料とした耐火物。 sillimanite

refractory

414 

ジルコン質れんが

ジルコンを主原料とした耐火れんが。 zircon

brick

415 

水硬性耐火モルタル

アルミナセメントが入れてあって,水を加えれば室
温で硬化する耐火モルタル。

hydraulic refractory

cement,

hydraulic setting

refractory mortar

416 

焼成れんが

耐火原料を成形した後,必要な性質を持たせるため

所定の温度で焼成したれんが。

burned brick

417 

炭素れんが

天然黒鉛,人造黒鉛,コークス,無煙炭などのよう
な炭素質材料を主原料とし,それにタール,ピッチ

などの結合材を使用して製造したれんが[JIS R 

7211

(カーボンブロック)

]と粘土質原料に黒鉛を

配合して製造したれんががある。

carbon brick,

carbon block

418 

炭化けい素質れんが

炭化けい素を主原料とした耐火れんが。

sillicon carbide brick


8

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

419 

耐火モルタル

耐火れんがを積むときの目地材料。その硬化の状態
から,熱硬性,気硬性及び水硬性の 3 種類の耐火モ
ルタルに分類される[JIS R 2501(耐火モルタル)

refractory mortar,

refractory cement

420 

耐火断熱れんが

熱伝導率の低い耐火れんが[JIS R 2611(耐火断熱
れんが)

insulating firebrick

421 

電鋳れんが

耐火原料を電気溶融した後,所要の形状に鋳込み成
形したれんが。

electrocast brick

422 

ドロマイトれんが

ドロマイトを主原料とした耐火れんが。 dolomite

brick

423 

熱硬性耐火モルタル

高温でセラミックボンドによって硬化する耐火モ
ルタル。

heat-setting refractory

mortar

424 

粘土質耐火れんが

耐火粘土又はろう石など,これと類似の化学成分を
もつ耐火原料を主原料とした耐火れんが[JIS R 

2304

(粘土質耐火れんが)

fireclay brick

425 

タールドロマイトれんが

組成鉱物として相当量の酸化カルシウムを含み,こ
のため消化性はあるが,れんが又はれんがを構成す

る粒子をタールで被覆することによって,物理的に
消化速度を遅くしたドロマイトれんが。

tar dolomite brick

426 

半けい石れんが

けい酸を約 70∼90%含むアルミナ・シリカ質の耐
火れんが。

semi-silica brick

427 

フォルステライトれんが

フォルステライトを主体の構成鉱物とした塩基性

れんが。

forsterite brick

428 

プラスチック耐火物

耐火性骨材に可塑性のある材料を加え,更に適当な

水を混ぜてねり土状にした耐火物。比較的低温で硬
化させるように化学薬品を添加したものもある。

plastic refractory,

moldable refractory

429 

不焼成れんが

耐火原料に化学結合剤を添加して成形し,焼成せず

に必要な性質を出すようにした耐火れんが。

unburned brick

430 

マグ・クロれんが

化学成分がマグネシア 50%以上のクロム・マグネ

シア質れんが  (JIS R 2306)。

magnesite-chrome

brick

431 

マグネシアれんが

マグネシアクリンカーを主原料とした耐火れんが。 magnesite-brick

432 

ムライト質耐火物

ムライトを主成分とした高アルミナ質耐火物。 mullite

refractory

433 

メタルケースれんが

鉄板で包み,焼成しないで使用する耐火れんが。

metal cased brick

434 

ラミング耐火物

熱の影響によってセラミックボンドができ強度を
だす粒状耐火物。

ramming refractory

435 

ろう石れんが

ろう石(主成分は,パイロフィライト)を主原料と

したアルミナ・シリカ系耐火れんが。

Roseki firebrick

436 

塩基性耐火物

一般式 RO で示される耐火物で,マグネシア,カル

シア等を主成分とする耐火物。

basic refractory

437 

ケミカルボンド耐火物

構成耐火物粒子が互いに化学薬品で結合された耐
火物の総称。

chemical bonded

refractory

438 

酸性耐火物

一般式 RO2 で示される耐火物で,シリカ等の酸性
酸化物を主成分とする耐火物。

acid refractory

439 

シリケートボンド耐火物

構成耐火物粒子が互いにけい酸化塩によって焼結
された組織を持つ耐火物。

silicate bonded

refractory

440 

すいわボンド耐火物

構成耐火物粒子間を水和物で結合した耐火物の総
称。

hydraulic bonded

refractory

441 

セラミックボンド耐火物

構成耐火物粒子間をセラミックで結合した耐火物

の総称。

ceramic bonded

refractory

442 

ダイレントボンド耐火物

高耐火性粒子が互いに直接結合した組織をもつ耐

火物。特にマグネシア・クロム質耐火物でペリクレ
ーズ,スピネル等が相互に結合した耐火物。

direct bonded

refractory


9

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

443 

中性耐火物

一般式 R

2

O

3

で示される耐火物で,酸性又は塩基性

耐火物とあまり反応を起こさない耐火物。

neutral refractory

444 

定形耐火物

耐火れんが及び耐火断熱れんがの総称。 shaped

refractory,

shaped brick

445 

不定形耐火物

粒状又はねり土状の耐火物。

キャスタブル耐火物,プラスチック耐火物,ラミン
グ耐火物,吹き付け耐火物,スリング耐火物,耐火
モルタル等を総称するが,耐火モルタルは,それ単

体では構造体にならないので除かれる場合がある。

monolithic refractory,

unshaped refractory

446 

有機ボンド耐火物

構成耐火物粒子間を有機結合剤で結合した耐火物。 organic

bonded

refractory

(5)

窯炉及び耐火物の形状

番号

用語

意味

対応英語(参考)

501 

異形耐火れんが

標準形れんがを除く他のすべての形状の耐火れん
が[JIS R 2101(耐火れんがの形状及び寸法)

firebrick of

miscellaneous shapes

502 

内張りれんが

直接高温に接触する窯炉の内側又は容器の内側に
張る耐火れんが。

lining brick

503 

裏張りれんが

内張りれんがの外側に溶融物や高温ガスの浸透を
防ぐため,又は断熱のために張る耐火れんが若しく
は耐火断熱れんが。

back-up lining brick,

permanent lining

504 

煙道

耐火物などで構築された燃焼廃ガスを煙突又は廃
熱利用場所に導く通路。

flue

505 

扇形れんが

両こば面が円心円柱面の一部を構成している形の
れんが(

付図 1)。

circle brick

506 

キュポラブロック

キュポラの円筒状部分に適したように設計された

ブロック状の耐火物。

cupola block

507 

く形れんが

並形れんが,半枚れんがなど直六面体の形状を持つ

れんが。

rectangular firebrick,

rectangular refractory

shapes straight brick

508 

スリーブれんが

取鍋(又はとりべ)の開閉装置のロッドを保護する

円筒形のれんが(

付図 7)。

sleeve brick

509 

ストッパーヘッド

取鍋(又はとりべ)の開閉装置のストッパーロッド

の端に用い,ノズルから出る溶融金属の流れを調節
する異形耐火れんが。

stopper head,

stopper,

stopper end

510 

せり受けれんが

窯炉の構造においてせりアーチの両端にあって,そ

の荷重を直接受けるれんが。

skew brick

511 

せりアーチ

せりだけで支持したアーチ。 sprung arch

512 

攻めれんが

円筒の内張り又はアーチ形れんが積みの最後にれ
んが積みを締める目的で挿入するくさび形のれん
が。

brick for wedge use

513 

ゼブラ天井

2

種類の品質の耐火物。例えば,けい石れんがとク

ロム・マグネシア質れんがとを交互にしま状に張り

合わせた炉天井。

zebra roof


10

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

514 

造塊用れんが

製鋼において溶鋼を鋼塊にするまでの工程で使用
されるれんが。このれんがは大別して溶鋼を受けて
注入するまでに使用される取鍋(又はとりべ)関係

のれんがと,鋼塊を鋳込むために使用される定盤関
係のれんがに分類できる。取鍋関係のれんがには内
張りれんが,スリーブれんが,ストッパーヘッド,

ノズルれんがなどがあり,定盤関係のれんがには漏
斗れんが,注入管れんが,中心れんが,湯道れんが,
押湯枠れんが等がある。

casting pit brick,

pouring pit brick

515 

縦ぜりれんが

アーチ形の構築に使用する異形れんがで,最大の二
面が長さ方向に二面とも等分の角度で傾斜し,狭ま

っている形状のれんが(

付図 2)。

wedge,

end arch

516 

タンクブロック

タンクがまの下部の構築に使用される大形異形れ
んが。

tank block

517 

チェッカーれんが

蓄熱室の格子積みに使用される長方形れんが及び
異形れんが又は熱風炉の蓄熱用に使用される穴あ

きれんが。

checker brick,

chequer brick

518 

中心れんが

注入管から溶鋼を各湯道れんがに分けるところに
使用される中空のれんが(

付図 8)。

center brick,

crown brick,

distributor brick

519 

注入管れんが

漏斗れんがと定盤れんがとの間で溶鋼を通す円筒

形のれんが(

付図 8)。

guide tube brick

520 

つり壁

いろいろの高さに外部から垂直又は斜めに懸垂し
た耐火物の壁。

suspended wall

521 

つりアーチ

アーチを組んでいるれんがの一部又は全部を枠組
からつったアーチ。

suspended arch

522 

つりれんが

つり金物でつれる形を持つれんが。つり壁,つりア
ーチ,つり天井などに使用される。

hanger brick

523 

デビル炉

耐火度測定に使用される試験炉の一種。 Deville

furnace

524 

取鍋(又はとりベ)れんが  溶解炉で精錬された溶解金属を受けて鋳型に鋳込

むために用いる取鍋(又はとりべ)に内張りするれ

んが(とりべれんがともいう。

付図 7)。

ladle brick

525 

ドームれんが

ドーム天井のれんが積みができるように最大面及

びこば面が傾斜しているれんが(

付図 3)。

dome brick

526 

並形れんが

標準形く形れんがの一種。寸法は国によって異なる
が,我が国では長さ 230mm,幅 114mm,厚さ 65mm

のく形耐火れんが  (JIS R 2101)。

standard brick,

standard shap brick

527 

ノズル受けれんが

取鍋(又はとりべ)の底に張るれんがで,ノズルを

その中にセットするように穴のあいた特殊な形状
をしているれんが(

付図 7)。

nozzle seating block,

well brick

528 

ノズルれんが

取鍋(又はとりべ)又はタンディッシュの底部に取

り付けられ,ストッパーと組み合わせて溶鋼の流出
口に用いられるれんが(

付図 7)。

nozzle brick

529 

半円アーチ

せりアーチの一種。せりの下端が円の中心線と同じ
水準にあるアーチ。

semi-circular arch

530 

半枚れんが

長さと幅は並形れんがと同じで,厚さが並形の約半

分のれんが。

split,

scone brick

531 

ばち形れんが

円形部分の構築に使用する異形れんがで,両側面が

長さ方向に二面とも等分の角度で傾斜し,したがっ
て最大二面がばち形になっているれんが(

付図 4)。

key brick,

crown brick


11

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

532 

火たて(火受け) 
(火垣き)

炉の端部に設けたれんが壁で,燃焼を完了させ又は
燃焼室を限定する目的で設計されたもの。

bridge wall,

shadow wall

533 

標準形れんが

並形,横ぜり形,縦ぜり形,ばち形の耐火れんがの
うち JIS R 2101 に規定されている標準形状のれん
が。

standard size brick

534 

ブルノーズれんが

小口面とこば面との境が完全に丸められた形状の
れんが(

付図 5)。

bullnose,

jamb brick

535 

平炉用耐火物

鋼を製造する窯炉で融解室の下に蓄熱室を持つ一
種の反射炉である平炉に使用する耐火物。

refractories for open

hearth furanace

536 

放物線形アーチ

アーチの部分が放物線の形を持つせりアーチ。 catenary

arch

537 

膨張代 
(ぼうちょうしろ)

窯炉を高温度で使用するとき,れんがは熱膨張を起
こし,構造部分に応力が生じ窯炉を損傷するので,

これを防止するために縦又は横のれんが積みの中
に設けるすきまをいう。

expansion joint

538 

目地 
(めじ)

れんがを積む場合,各個のれんがの接合する部分

で,通常モルタルで充てん接合する。

joint

539 

湯道れんが

下注ぎのとき,中心れんがから鋳型に溶鋼を通すた

めの中空のれんが(

付図 8)。

runner brick

540 

横ぜりれんが

アーチの形の構築に使用する異形れんがで,最大の
二面の幅の方向に二面とも等分の角度で傾斜し,狭

まっている形状のれんが(

付図 6)。

arch brick

541 

羊かん形れんが 
(ようかんがたれんが)

並形れんがの幅を約半分に分割したような形状の

れんが。したがって両端面は,ほぼ正方形となる。

soap,

soap brick

542 

ライズ

アーチ内面の最低の部分と最高の部分との垂直距
離。

rise

543 

レトルト

石炭,亜鉛,ソーダなどを加熱して蒸留又は分解さ
せるための耐火性容器。

retort

544 

レキュペレーター

燃焼生成物の熱を金属又は耐火物の壁を通して,空
気又はガス等に伝達する連続的な熱交換器。

recuperator

545 

漏斗れんが 
(ろうとれんが)

取鍋(又はとりべ)のノズルから出る溶鋼を定盤れ
んがに導くために注入管の上に取り付ける漏斗状
のれんが(

付図 8)。

trampet brick,

bell brick,

funnel brick

546 

ロータリーキルン用れんが  ロータリーキルンの内張りに用いるれんが。それぞ

れの使用条件に応じて粘土質れんが,高アルミナ質
れんが及び塩基性れんがが使用される。

rotary kiln brick

547 

浸せきノズル 
(しんせきのずる)

連続鋳造で,タンディッシュ内の融解金属を鋳型に
導く管状耐火れんが。

submerged nozzle,

imersion nozzle

548 

スライディグノズル

それぞれ貫通孔を持つ 2 枚以上のプレートれんが
を重ね合わせ,それを互いにしゅう動させて,孔を
貫通又は閉鎖させ,溶解物の排出速度を調整する機

構を持つノズル。スライドバルブ,スライディング
ゲートともいう。

sliding gate,

slide valve

549 

スリング耐火物

投射機で施工される耐火物。 sling

mass

550 

バーナータイル

燃焼室に燃料を吹き込む際の吹き込み口となる耐
火れんが。バーナーブロックともいう。

bunner tile

551 

ハブれんが, 
せきれんが

ロータリーキルンの乾燥帯又は焼成帯に内蔵され,
燃焼物のかき混ぜによって熱効率の向上を目的に

使用する耐火れんが。

hub brick,

dum brick

552 

吹き付け耐火物

噴射装置を持つ吹き付け機で,常温又は熱間で吹き
付けられる不定形耐火物。

spraging refractory,

gunning refractory


12

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

553 

連続鋳造用耐火物 
(れんぞくちゅうぞうよう
たいかぶつ)

溶融金属から金属片を連続的に鋳造する装置に用
いる耐火物。

refractory for continous

casting

(6)

特性及び試験方法

番号

用語

意味

対応英語(参考)

601 

圧縮強さ

耐火物が押しつぶされるまでに耐えうる単位面積

当たりの最大荷重[JIS R 2206(耐火れんがの圧縮
強さの試験方法)

crushing strength

602 

永久膨張, 
残存膨張

残存線膨張収縮率の項を参照。) permanent

lin

expansion,

after-expansion

603 

オルトンコーン

焼成程度又は耐火度を測定するために使用する標
準の三角すい。アメリカで標準となっている温度す
い。

Orton cone

604 

オートクレーブ試験

オートクレーブ中の高温,高圧の水蒸気雰囲気で耐
火物を処理し,その前後の変化を測定する試験方法

で,カルシア,マグネシア等を含む耐火物の消化の
程度の測定等に用いる[JIS R 2211(塩基性耐火れ
んがの消化性の試験方法)

autoclave test

605 

かさ比重

耐火物の質量をそのかさ容積で割った数値をいう。
なお,かさ容積とは内部に気孔を含んだ外形の容積
をいう。

bulk specific gravity,

bulk density

606 

荷重軟化点

耐火物に一定の荷重を加えながら加熱していくと
き,所定の軟化圧縮程度に達する温度をいう[JIS R 

2209

(耐火れんがの荷重軟化点の試験方法)

refractoriness under

load

607 

乾燥収縮

乾燥による寸法の減少。 drying

shrinkage

608 

含水率

耐火物に含まれる水分の質量の耐火物の質量(水分
を含んだままの値)に対する百分率[JIS R 2572(高
アルミナ質プラスチック耐火物及び粘土質プラス

チック耐火物の含水率試験方法)

water content

609 

気孔率

耐火物に含まれる気孔容積の全容積に対する割合。
真気孔率,密閉気孔率,見掛気孔率などがある。

porosity

610 

強熱減量

乾燥した材料を規定の温度条件に加熱したときの
質量減量百分率。

loss on ignition

611 

吸水率

耐火物が吸水しうる水の質量のもとの質量に対す
る百分率[JIS R 2205(耐火れんがの見掛気孔率,
吸水率及び比重の測定方法)

water absorption

612 

再加熱収縮率

残存線膨張収縮率の項参照]

。 reheating

shrinkage

613 

残存線膨張収縮率

耐火物を定められた温度で定められた時間加熱し

た後,常温になったときの長さの最初の長さに対す
る百分率。最初の長さよりも長くなれば残存膨張率
で表し,短くなれば残存収縮率で表す[JIS R 2208

(耐火れんがの残存線膨張収縮率の試験方法)

permanent linear

change

(on reheating)

614 

真比重

耐火物にはその中に開口気孔と密閉気孔を持って

いるので,これらの気孔の影響がないように粉砕し
てから比重瓶で測定した比重  (JIS R 2205)。

true specific gravity


13

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

615 

試験コーン

耐火物の耐火度を測定するとき,この耐火物を用い
てゼーゲルコーンと同一の形状・寸法の三角すいを
成形し,ゼーゲルコーンと溶融状態を比較する。こ

の三角すいを試験コーンという。

test cone

616 

焼成収縮

焼成による寸法の減少。 firing

shrinkage

617 

スポーリング

耐火物が熱衝撃,急な温度こう配の影響又は結晶転
移のための膨張差等によってき裂又ははく離する
現象。

spalling

618 

ゼーゲルコーン

焼成程度又は耐火度を測定するために使用する標
準の三角すい。我が国やヨーロッパ各国などで使用

される。

Seger cone

619 

耐火度

耐火物が軟化変形を起こす加熱の度合を示すもの
で,同一の加熱条件によって同一程度の変形を示す

標準ゼーゲルコーンの番号で表示する[JIS R 2204
(耐火れんがの耐火度の試験方法)

refractoriness

620 

軟化温度

荷重軟化曲線の最高位置の温度  (JIS R 2209)。 apparent

initial

softening

621 

熱分析

材料の加熱又は冷却中に起こる吸熱及び発熱反応

を測定する方法。示差法による場合もある。

thermal analysis

622 

熱膨張

温度の上昇とともに寸法が増す物質の性質。この現

象は一般的に可逆的である。

thermal expansion

623 

引張強さ

単位断面積当たりの限界引張り応力で,この値まで
耐火材料は破壊することなしに抵抗する。測定は指

定された条件のもとで,特に調製した試験体によっ
て行う。

tensile strength

624 

P. C. E

アメリカで耐火度の表示に使用する記号。 pyrometric

cone

equivalent

625 

曲げ強さ

単位断面積当たりの限界曲げ応力で,この値まで耐

火材料は破壊することなしに抵抗する。測定は指定
された条件のもとで,特に調製された試験体によっ
て行う[JIS R 2213(耐火れんがの曲げ強さの試験

方法)

modulus of rupture,

transverse strength,

bending strength

626 

密度

単位容積当たりの物質の質量。 density

627 

密閉気孔率

密閉気孔容積のかさ容積に対する百分率。 sealed

porosity,

closed porosity

628 

見掛気孔率

開口気孔容積のかさ容積に対する百分率  (JIS R 

2205)

apparent porosity

629 

見掛比重

耐火物の質量を,その見掛容積と同じ容積を持つ

4

℃の水の質量で割った値。

apparent specific

gravity

630 

見掛容積

耐火物の密封気孔を含んだ容積。

apparent solid volume

631 

粒度分析

粒子の混合物の割合を測るために,級別にした大き
さのものに分離する方法又はその結果。

grain size analysis,

particle size analysis

632 

ワーカビリティーインデッ
クス

プラスチック耐火物の施工又は成形のしやすさを
示す指数[JIS R 2574(粘土質プラスチック耐火物
のワーカビリチー・インデックス試験方法)

workability index

633 

安定性試験

浸水法又は煮沸法などによって膨張性ひび割れ又
は反りの発生の有無を調べる試験。

stability test

634 

クリープ

物体に応力を加えておくと,徐々に変形する現象。 creep

635 

最高使用温度

耐火物の使用温度域で,線変化率が規定数値の範囲
を超えない最高温度。

maximum service

temperature


14

R 2001-1985

番号

用語

意味

対応英語(参考)

636 

スラグ試験

スラグと耐火物の高温下の反応試験。 slag

test

637 

接着試験

同種又は異種の物質を接合する場合,その接着剤の

性質を調べる試験。

cement test,

branding test

638 

ちょう度

耐火物関係では,液体と粉末及びコロイド等との混
合物の硬さの程度を調べるために行う試験。

consistency

639 

熱間線膨脹率

耐火物が温度の上昇とともに膨脹する程度を示す
係数で,所定温度になったときの長さの最初の長さ

に対する百分率。

rate of liner change on

heating

640 

フロー試験

耐火モルタル又はキャスタブル耐火物等を水等で
ねり合わせた状態のものの平面上における広がり

の程度を決めるための試験。

flow test

641 

粉末度

粉末の細かさの程度。 fineness

642 

粒度

対象とする混合物についての粒子の大きさ。 grain

size

付図 1  扇形れんが

付図 2  縦ぜりれんが

付図 3  ドームれんが

付図 4  ばち形れんが

付図 5  ブルノーズれんが

付図 6  横ぜりれんが


15

R 2001-1985

付図 7  取鍋(又はとりべ)れんが


16

R 2001-1985

付図 8

引用規格:

JIS R 2101

  耐火れんがの形状及び寸法

JIS R 2204

  耐火れんがの耐火度の試験方法

JIS R 2205

  耐火れんがの見掛気孔率・吸水率及び比重の測定方法

JIS R 2206

  耐火れんがの圧縮強さの試験方法

JIS R 2208

  耐火れんがの残存線膨張収縮率の試験方法

JIS R 2209

  耐火れんがの荷重軟化点の試験方法

JIS R 2211

  塩基性耐火れんがの消化性の試験方法

JIS R 2213

  耐火れんがの曲げ強さの試験方法

JIS R 2301

  クロムれんが

JIS R 2303

  けい石れんが

JIS R 2304

  粘土質耐火れんが

JIS R 2305

  高アルミナ質耐火れんが

JIS R 2306

  クロム・マグネシア質れんが

JIS R 2501

  耐火モルタル

JIS R 2572

  高アルミナ質プラスチック耐火物及び粘土質プラスチック耐火物の含水率試験方法

JIS R 2574

  粘土質プラスチック耐火物のワーカビリチー・インデックス試験方法

JIS R 2611

  耐火断熱れんが

JIS R 7211

  カーボンブロック


17

R 2001-1985

窯業部会耐火物専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

浜  野  健  也

東京工業大学

奥  田      博

名古屋工業技術試験所

新  村      明

通商産業省生活産業局

内  仲  康  夫

通商産業省蕃礎産業局

大久保  和  夫

工業技術院標準部

遠  藤  幸  雄

社団法人窯業協会

大  槻  彰  一

耐火物協会

石  渡      宏

耐火物技術協会

金  子      功

社団法人セメント協会

近  藤      敬

板ガラス協会

永  井      灑

祉団法人日本鉄鋼連盟

小田中  真一郎

大阪窯業耐火煉瓦株式会社

藤  本  章一郎

黒崎窯業株式会祉

鳥  谷  博  信

川崎炉材株式会社

滑  石  直  幸

播磨耐火煉瓦株式会社

堀  江  鋭  二

イソライト工業株式会社

西  川  泰  男

九州耐火煉瓦株式会社

木  地  一  郎

丸越工業株式会社

本  郷  靖  郎

日本特殊炉材株式会社

篠  原  泰  明

新日本製鐡株式会社

鈴  木  隆  夫

住友金属工業株式会社

宮  本      明

日本鋼管株式会社

坂  野  義  郎

川崎製鐡株式会社

石  田  二  郎

大同特殊鋼株式会社

(事務局)

宅  間  昌  輔

工業技術院標準部繊維化学規格課

鈴  木  清  美

工業技術院標準部繊維化学規格課