>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

R 1756:2013

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲  

1

2  引用規格  

1

3  用語及び定義  

1

4  試験に用いるバクテリオファージ及び細菌株  

3

5  試験の準備  

3

5.1  細菌等の取扱い時の条件  

3

5.2  薬品,材料及び器具  

3

5.3  試験装置の構成  

4

5.4  殺菌方法  

4

5.5  培地など  

4

5.6  精製バクテリオファージ液  

5

6  試験片  

5

6.1  試験片の採取  

5

6.2  試験片の清浄化  

5

6.3  試験片の設置  

6

7  抗ウイルス性試験  

7

7.1  大腸菌の準備  

7

7.2  バクテリオファージ液の調製 

7

7.3  試験液の接種  

8

7.4  試験片の光照射  

8

7.5  試験液を接種した試験片の暗所での保存  

9

7.6  バクテリオファージ感染価の測定  

9

8  試験結果の計算  

10

8.1  試験成立条件の判定  

10

8.2  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は 

    可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の抗ウイルス活性値の計算  

11

8.3  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は 

    可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の光照射による効果の計算  

11

8.4  可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所での効果の計算  

12

9  試験結果の報告  

12


 
R 1756:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本ファインセラミックス協会

(JFCA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の

審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 R

1756

:2013

ファインセラミックス−

可視光応答形光触媒材料の抗ウイルス性試験方法−

バクテリオファージ Qβ を用いる方法

Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)-

Determination of antiviralactivity of photocatalytic materials under indoor

lighting environment-Test method using bacteriophage Q-beta

適用範囲 

この規格は,可視光応答形光触媒を含有する抗ウイルス加工材料について,室内環境など可視光が照射

されている条件でのバクテリオファージ Q β を用いた試験方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1609-1  照度計    第 1 部:一般計量器

JIS K 0950  プラスチック製滅菌シャーレ

JIS K 0970  ピストン式ピペット

JIS K 3800  バイオハザード対策用クラス II キャビネット

JIS K 8101  エタノール(99.5)(試薬)

JIS P 3801  ろ紙(化学分析用)

JIS R 1600  ファインセラミックス関連用語

JIS R 1702  ファインセラミックス−光触媒抗菌加工製品の抗菌性試験方法・抗菌効果

JIS R 1706  ファインセラミックス−光触媒材料の抗ウイルス性試験方法−バクテリオファージ Qβ

を用いる方法

JIS R 1709  ファインセラミックス−紫外線励起形光触媒試験用光源

JIS R 1750  ファインセラミックス−屋内照明環境で用いる光触媒試験用光源

JIS R 3505  ガラス製体積計

JIS R 3644  ガラス管類

JIS R 3645  ガラス棒

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 1600 及び JIS R 1706 によるほか,次による。



R 1756:2013

3.1

可視光

波長が 380 nm 以上 780 nm 未満の範囲の光。

3.2

可視光応答形光触媒

光触媒のうち,可視光だけの照射下においても諸機能を発現する物質。

3.3

光触媒抗ウイルス加工

光触媒の抗ウイルス機能を利用するために,光触媒で抗ウイルス加工すること。可視光応答形単味光触

媒抗ウイルス加工及び可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工に分類される。

3.4

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工

光触媒抗ウイルス加工のうち,塗布,含浸,練り込みなど種々の方法によって光触媒を担持すること。

また,可視光照射下での光触媒の抗ウイルス性を増強するために,光触媒と抗ウイルス性のない他の機能

性物質とを組み合わせた材料を担持することも含む。

3.5

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工

光触媒抗ウイルス加工のうち,

可視光が当たらない環境においても抗ウイルス機能を発現させるために,

光触媒と抗ウイルス性のある他の機能性物質とを組み合わせた材料を塗布,含浸,練り込みなど種々の方

法によって担持すること。

3.6

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

の抗ウイルス活性値

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

及び無加工品にバクテリオファージを接種し,光照射後のバクテリオファージ感染価を測定し,無加工品

のバクテリオファージ感染価の対数値と可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブ

リッド光触媒抗ウイルス加工した材料のバクテリオファージ感染価の対数値との差。この値には,光を照

射しない条件で得られるバクテリオファージ感染価の減少分も含まれる。

3.7

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

の光照射による効果

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

にバクテリオファージを接種し,光照射後のバクテリオファージ感染価と暗所に置いた後のバクテリオフ

ァージ感染価とを測定し,暗所に置いた後のバクテリオファージ感染価の対数値と光照射後のバクテリオ

ファージ感染価の対数値との差。

3.8

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所での効果

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料及び無加工品にバクテリオファージを接種し,暗

所に置いた後のバクテリオファージ感染価を測定し,無加工品のバクテリオファージ感染価の対数値に対

する可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料のバクテリオファージ感染価の対数値との差。


3

R 1756:2013

試験に用いるバクテリオファージ及び細菌株 

試験に用いる次のバクテリオファージ及び細菌の株は,World Federation for Culture Collections(世界微生

物株保存連盟)又は日本微生物資源学会に加入している機関において保存されている

表 に示す同一系統

の株を使用する。

a)  バクテリオファージ Bacteriophage Q-beta) 
b)  エシェリヒア・コリー(Escherichia coli):大腸菌

表 1−試験に用いる株

細菌等の種類

保存番号

保存機関名

バクテリオファージ Qβ

(Bacteriophage Q-beta)

NBRC 20012

独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部生

物遺伝資源部門

エシェリヒア・コリー

Escherichia coli

ATCC 23631-B1

American Type Culture Collection (ATCC)

DSM 13768

German Collection of Microorganisms and Cell Cultures (DSMZ)

NBRC 106373

独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部生
物遺伝資源部門

試験の準備 

5.1 

細菌等の取扱い時の条件 

バイオセーフティレベル 1 に必要な設備が用意された実験室で試験する。

注記  ハザードレベル及び必要な設備については,国立感染症研究所病原体等安全管理規程などを参

考にする。

5.2 

薬品,材料及び器具 

試験に用いる薬品,材料及び器具は,特に指定がない限り,次による。

なお,試験管,フラスコ,ピペット,ピンセットなどは,アルカリ又は中性洗剤で丁寧に洗浄し,水で

十分すすぎ,乾燥してから乾熱殺菌又は高圧蒸気殺菌したものを用いる。

5.2.1 

エタノール(C

2

H

5

OH)  JIS K 8101 に規定する特級のもの。

5.2.2 

綿栓  青梅綿を使用した栓,又はシリコン栓,金属栓,モルトン栓など。

5.2.3

シャーレ  内径約 90 mm のガラス製,又は JIS K 0950 に規定する 90A 号又は 90B 号に適合するも

の。

5.2.4

安全キャビネット  JIS K 3800 に適合又は同等の性能をもつもの。

5.2.5

白金耳  先端のループが約 4 mm のもの。

5.2.6

培養器  温度±1  ℃に保てるもの。

5.2.7

恒温水槽  温度±1  ℃に保てるもの。

5.2.8

ガラス板  微生物の発育に影響を及ぼさない材質のもの。

5.2.9

ピペット  JIS K 0970 若しくは JIS R 3505 のクラス A に適合するもの又は同等の精度をもつもの。

5.2.10  試験管ミキサー  微生物試験用のもの。 
5.2.11  ストマッカー袋  微生物試験用のもの。 
5.2.12  密着フィルム  微生物の発育に影響を及ぼさない材質で,吸水性がなく,密着性がよく,厚みが
0.08 mm 以内で,JIS R 1702 に規定する方法で測定した波長 380∼780 nm の透過率が 90 %以上のもの。

5.2.13  保湿用ガラス  厚みが 1.1 mm 以内で,JIS R 1702 に規定する方法で測定した波長 380∼780 nm の

透過率が 90 %以上のガラス板をシャーレ全面が覆えるサイズに切断したもの。

5.2.14  保存シャーレ  内径約 90 mm の JIS K 0950 に規定する 90A 号又は 90B 号に適合するもの。



R 1756:2013

5.2.15  調湿用ろ紙  JIS P 3801 に規定する微生物の発育に影響を及ぼさないろ紙で,試験片を置く容器に

入るよう切断したもの。

5.2.16  ガラス管・ガラス棒  JIS R 3644 に規定するガラス管又は JIS R 3645 に規定するガラス棒を試験片

を置く容器に入るよう切断したもの。

5.2.17  光照射装置  JIS R 1702 に規定するもの。 
5.2.18  蛍光ランプ  JIS R 1750 に規定する光源のうち,広帯域発光形蛍光ランプの普及形白色(W 形)

で,20 W 形のもの。

5.2.19  シャープカットフィルタ  JIS R 1750 に規定する Type A 又は Type B のシャープカットフィルタ

で,幅約 350 mm,長さ約 700 mm の大きさに切断したもの。

5.2.20  照度計  JIS C 1609-1 に規定するもののうち,一般形 A 級以上のもの。 
5.2.21  紫外線蛍光ランプ  JIS R 1709 に規定する波長 351 nm にピーク放射をもつブラックライトブルー

ランプ(BLB ランプ)で,20 W 形のもの。

5.2.22  紫外放射照度計  JIS R 1709 に規定する紫外放射照度計で,0.001 mW/cm

2

まで計測できるもの。

5.2.23  暗箱  JIS R 1702 に規定する容器内の紫外放射照度が 0.001 mW/cm

2

未満の蓋のついたもの。

5.3 

試験装置の構成 

5.3.1 

一般事項 

試験装置は,試験片に可視光を照射して抗ウイルス性を評価するもので,5.2.17 の光照射装置,5.2.18

の蛍光ランプ及び 5.2.19 に示すシャープカットフィルタで構成し,シャープカットフィルタは,蛍光ラン

プの直下に取り付ける。

5.3.2 

シャープカットフィルタ 

製品が使用される状況を想定して,使用するフィルタ(試験条件)を選択する。

なお,シャープカットフィルタを用いずに試験する場合は,a)又は b)の条件と組み合わせて試験しなけ

ればならない。

a)  JIS R 1750 に規定する Type A のシャープカットフィルタを使用する(条件 A)。

b)  JIS R 1750 に規定する Type B のシャープカットフィルタを使用する(条件 B)。

5.4 

殺菌方法 

5.4.1 

乾熱殺菌 

乾熱殺菌は,JIS R 1706 の 5.3.1(乾熱殺菌)による。

5.4.2 

高圧蒸気殺菌 

高圧蒸気殺菌は,JIS R 1706 の 5.3.2(高圧蒸気殺菌)による。

5.4.3 

火炎殺菌 

火炎殺菌は,JIS R 1706 の 5.3.3(火炎殺菌)による。

5.5 

培地など 

培地などは,次に示す組成のものを用いる。また,同一の組成のものであれば,市販品を用いることが

できる。

5.5.1

0.2 mol/l  カルシウム水溶液  0.2 mol/l  カルシウム水溶液は,JIS R 1706 の 5.4.1(0.2 mol/l  カルシ

ウム水溶液)による。

5.5.2

カルシウム添加 LB 培地  カルシウム添加 LB 培地は,JIS R 1706 の 5.4.2(カルシウム添加 LB 培

地)による。

5.5.3

カルシウム添加 LB 寒天平板培地  カルシウム添加 LB 寒天平板培地は,JIS R 1706 の 5.4.3(カル


5

R 1756:2013

シウム添加 LB 寒天平板培地)による。

5.5.4

カルシウム添加 LB 軟寒天培地  カルシウム添加 LB 軟寒天培地は,JIS R 1706 の 5.4.4(カルシウ

ム添加 LB 軟寒天培地)による。

5.5.5

LB 寒天斜面培地  LB 寒天斜面培地は,JIS R 1706 の 5.4.5(LB 寒天斜面培地)による。

5.5.6

1/500 濃度普通ブイヨン培地(以下,1/500 NB という。) 1/500 NB は,JIS R 1706 の 5.4.6(1/500

濃度普通ブイヨン培地)による。

5.5.7

SCDLP 培地  SCDLP 培地は,JIS R 1706 の 5.4.7(SCDLP 培地)による。

5.5.8

ペプトン加生理食塩水  ペプトン加生理食塩水は,JIS R 1706 の 5.4.8(ペプトン加生理食塩水)

による。

5.6 

精製バクテリオファージ液 

精製バクテリオファージ液は,JIS R 1706 の 5.5(精製バクテリオファージ液)による。

試験片 

6.1 

試験片の採取 

試験片の採取は,次による。

a)  試験する材料の平らな部分を 50±2 mm 角(厚さ 10 mm 以内)の正方形に切り取り,これを標準の大

きさの試験片とする。ただし,試験する材料を 50±2 mm 角(厚さ 10 mm 以内)の正方形に切り取る

ことが困難又は不可能な場合,表面積 800∼1 600 mm

2

のフィルムをかぶせることが可能な試験片の大

きさであれば,ここに規定する形状及び大きさ以外の試験片を使用してもよい。また,試料表面が有

機物で汚染されている場合は,1.0 mW/cm

2

程度の紫外線蛍光ランプを 24 時間を上限として照射し,

有機物を除去する予備作業をしてもよい。

b)  これらの試験片を,可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗

ウイルス加工していない試験片(無加工試験片)は 9 個(3 個は試験バクテリオファージ液接種直後

のバクテリオファージ感染価測定用に,3 個は所定時間光照射後のバクテリオファージ感染価測定用

に,残りの 3 個は所定時間暗所放置後のバクテリオファージ感染価測定用に用いる)

,可視光応答形単

味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片は 6 個(3

個は所定時間光照射後のバクテリオファージ感染価測定用に,残りの 3 個は所定時間暗所放置後のバ

クテリオファージ感染価測定用に用いる)準備する。

c)  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工してい

ない試験片(無加工試験片)が準備できない場合は,5.2.8 のガラス板を使用してもよい。試験片の調

製に当たっては微生物汚染,試験片間の相互汚染及び汚れに十分注意する。

d)  無加工試験片が所定枚数用意できない場合で,6 個準備できる場合には,7.4 及び 7.5 の試験に使用し,

試験液接種直後のバクテリオファージ感染価測定用には 5.2.8 のガラス板を代用する。6 個準備できな

い場合は,全てガラス板を使用する。

6.2 

試験片の清浄化 

6.1 の試験片の全面を,エタノールを吸収させた局方ガーゼ又は脱脂綿で軽く 2∼3 回拭いた後,十分に

乾燥する。これらの処理をすることによって,試験片の軟化,表面の塗装の溶解,成分の溶出などの変化

が起こり,これらが原因で試験結果に影響を及ぼすと判断される場合においては,他の適切な方法を用い

て清浄化する。清浄化せずにそのまま試験に用いる場合には,あらかじめ微生物の汚染がないことを確認

しておく。



R 1756:2013

6.3 

試験片の設置 

試験片の設置は,次による。

a)  試験片を取り扱う b)並びに 7.3 及び 7.6 で SCDLP 培地を加えるまでの作業を行うときに,安全キャビ

ネット内に漏れる光によって可視光応答形光触媒作用が働かないことを確実にするため,照度計と紫

外放射照度計を用いて,安全キャビネットの作業台上の照度と紫外放射照度を測定する。照度が 200 lx

以上で紫外放射照度が 0.001 mW/cm

2

以上の場合は,

照度が 200 lx 未満で紫外放射照度が 0.001 mW/cm

2

未満になるよう,要因を取り除いてから試験する。

b)  滅菌済保存シャーレの底に,滅菌した調湿用ろ紙を置き,滅菌水を適量入れ,試験片と調湿用ろ紙と

が触れないようガラス管又はガラス棒を置き,その上に可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した面を上にして試験片を置いて(

図 参照),7.3

の手順に進む。試験面は可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触

媒抗ウイルス加工した材料の表面とする。内部まで可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視

光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した材料であっても,切断面は試験面としない。また,

高圧蒸気殺菌によってろ紙が湿った場合は,乾燥させてから使用する。

注記  滅菌水を入れすぎると,保湿用ガラスが曇り,試験に影響するので,4∼6 ml 程度が適切で

ある。

c)  直ちに 7.3 の手順に移らない場合には,7.3 の作業を始めるまでの間,保存シャーレに蓋をして紫外放

射照度が 0.001 mW/cm

2

未満の場所又は 5.2.23 の暗箱内で保管する。

単位  mm

a)

  7.3 b)参照。

b)

  6.1 a)参照。

図 1−試験片及び保湿用ガラスの組立


7

R 1756:2013

抗ウイルス性試験 

7.1 

大腸菌の準備 

7.1.1 

大腸菌の移植及び保存 

大腸菌の移植は,次の手順によって無菌的に行う。片手に元株と移植しようとする 5.5.5 の LB 寒天斜面

培地を持ち,他の手に白金耳の柄を持ち,その手で綿栓を抜き取り,試験管の口を火炎殺菌する。次に,

白金耳を火炎殺菌し,新しい斜面培地の凝結水のある部分に白金耳のループを差し込んでよく冷却してか

ら,元株の試験管に入れ,大腸菌の繁殖面から 1 白金耳をかきとり,新しい斜面培地に塗抹する。具体的

には,

図 のように,凝結水に大腸菌を分散し,ここから斜面上方まで直線的に塗抹する。一旦培地から

白金耳の先端を離し,再び凝結水につけ,今度は蛇行させながら斜面上方まで塗抹する。再び試験管の口

を火炎殺菌し,元のように綿栓をする。使用後の白金耳は,火炎殺菌する。大腸菌を移植した斜面培地は,

37±1  ℃に設定した培養器で 18∼24 時間培養し,その後は,温度 5∼10  ℃で保存する。大腸菌移植後,1

か月以内に次の移植を同様に行い継代培養する。継代培養は,菌株保存機関から分譲された元株から数え

て 10 回を限度とする。また,移植して 1 か月以上過ぎたものは,次の移植に用いてはならない。

なお,菌株保存機関から分譲された菌株を,凍結乾燥,凍結などの長期間保存可能な方法で保存した菌

株にあっては,保存菌株を作製するために元株から培養した継代回数を保存菌株の継代回数とする。この

保存菌株を試験に用いる場合は,10 回から保存菌株の継代回数を引いた回数を使用限度とする。

図 2−斜面培地への移植

7.1.2 

大腸菌液の調製 

大腸菌液の調製は,次による。

a)  7.1.1 の保存大腸菌株を 5.5.2 のカルシウム添加 LB 培地 3∼5 ml に 1 白金耳移植し,温度 37±1  ℃に

設定した培養器で 12∼18 時間培養する。

b)  この培養菌から試験に必要な量の新たなカルシウム添加 LB 培地に 1/1 000 量を移植し,温度 37±1  ℃

に設定した培養器で,5.0×10

8

∼2.0×10

9

個/ml になるまで培養する。

注記  あらかじめ,大腸菌数及び大腸菌液の透過率(濁度)の関係を求めておくとよい。

7.2 

バクテリオファージ液の調製 

7.2.1 

バクテリオファージの感染価の推定 

試験前 7 日以内に 7.6 の手順によって,用いる精製バクテリオファージ液のバクテリオファージ感染価

を求めておく。

7.2.2 

試験バクテリオファージ液の調製 

7.2.1 によって推定したバクテリオファージ感染価を元に,5.6 の精製バクテリオファージ液を 5.5.6 

1/500 NB を用いて,バクテリオファージ感染価が約 6.7×10

6

∼約 2.6×10

7

 pfu/ml となるように調製し,こ



R 1756:2013

れを試験バクテリオファージ液(以下,試験液という。

)とする。

なお,試験液をかくはん(撹拌)する作業では,試験管を転倒混和するか,又は,手で振ってかくはん

(撹拌)混合し,試験管ミキサーは使わない。また,試験液をすぐに使用しない場合は氷冷(0  ℃)保存

し,保存 2 時間以内に使用する。

7.3 

試験液の接種 

試験液の接種は,次による。

a)  7.2.2 の試験液をピペットで正確に 0.15 ml 採取し,これを 6.3 b)で準備した各試験片に滴下する。標準

の大きさ以外の試験片の接種バクテリオファージ液量は,

被覆した密着フィルムの面積比で案分する。

また,標準の大きさの試験片であっても,規定に基づく試験液量を接種したとき,フィルム全体に行

きわたらなかったり,フィルムの端から試験液が漏れ出したりする場合がある。このような場合は,

接種試験液量を規定量の 2 倍から 1/2 を限度に調整してもよい。ただし,試験片に接種するバクテリ

オファージ液は接種液量を少なくした場合においても,標準の大きさの試験片の場合と同様に 1 試験

片当たり 1.0×10

6

∼4.0×10

6

 pfu とする。この場合,試験液のバクテリオファージ濃度は,7.2.2 の規定

によらず,接種試験液量から換算して調整する。

b)  滴下した試験液の上に密着フィルムをかぶせ,試験液が密着フィルムの端からこぼれないように注意

しながら試験液が密着フィルム全体に行きわたるように軽く押さえつけた後,保湿用ガラスを載せる

図 参照)。密着フィルムの大きさは,40±2 mm 角の正方形を標準とする。試験片が標準の大きさ

以外の場合は,密着フィルムが試験片より 2.5 mm 以上内側となるように大きさを調整する。ただし,

密着フィルムの大きさは 800 mm

2

より小さくしてはならない。このフィルムは,あらかじめ裁断した

ものをエタノールを吸収させた局方ガーゼ又は脱脂綿で拭くか,滅菌済みのフィルムを無菌的に裁断

したものを使用する。保湿ガラスはガラスの全面を,エタノールを吸収させた局方ガーゼ又は脱脂綿

で軽く 2∼3 回拭いた後,十分に乾燥してから使用する。

c)  試験液接種直後のバクテリオファージ感染価測定用に使うものを除いて,7.4 及び 7.5 の試験をする。

試験液接種直後のバクテリオファージ感染価は,7.6 の手順に従って測定する。

なお,試験液接種直後のバクテリオファージ感染価を直ちに 7.6 の手順に従って測定できない場合

は,7.6 a)の試験管を氷冷(0  ℃)保存し,保存 2 時間以内に 7.6 b)の作業に進む。

7.4 

試験片の光照射 

7.4.1 

照度の測定及び試験片設置位置の準備 

5.3 の試験装置の試験片表面と同じ高さに照度計の受光部基準面を据え付け,受光部の上に試験に使用す

る密着フィルム及び保湿ガラスを置く。指示値を読み取りながら,7.4.2 に規定する照度が得られる位置を

決め,試験片設置位置とする。

なお,照度を測定する場合は,照度を安定化させるため,試験装置の蛍光ランプを 15 分以上予備点灯し

ておく。

7.4.2 

光照射条件 

照度は,評価する光触媒材料に応じて設定する。照度の指示がない場合は,1 000 lx を標準条件とする。

なお,蛍光ランプから発生する熱による影響を避けるために,3 000 lx を上限とする。

注記  照度の設定については,JIS Z 9110JIS Z 9125,社団法人照明学会編  住宅照明設計技術指針

(JIEG-009)又は社団法人照明学会編  オフィス照明設計技術指針(JIEG-008)を参考にする

とよい。


9

R 1756:2013

7.4.3 

試験液を接種した試験片の光照射 

試験液を接種した試験片[可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触

媒抗ウイルス加工していない試験片(無加工試験片)3 個及び可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又

は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片 3 個]の入った保存シャーレを温度 25±

3  ℃で,4 時間光照射する。光照射後のバクテリオファージ感染価は,7.6 の手順に従って測定する。

なお,光触媒材料の特性を考慮して,光照射時間を 2 時間から 8 時間の範囲で調節してもよい。

7.5 

試験液を接種した試験片の暗所での保存 

試験液を接種した試験片[可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触

媒抗ウイルス加工していない試験片(無加工試験片)3 個及び可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又

は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片 3 個]の入った保存シャーレを温度 25±

3 ℃で,7.4.3 と同じ時間,5.2.23 の暗箱の中に保存する。暗所で保存した後のバクテリオファージ感染価

は,7.6 の手順に従って測定する。

なお,保存シャーレを覆う保湿用ガラスの代わりに,保存シャーレの蓋を代用してもよい。

7.6 

バクテリオファージ感染価の測定 

バクテリオファージ感染価の測定は,次による。

a)  試験液を接種した可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウ

イルス加工していない試験片(無加工試験片)3 個について,密着フィルムと試験片とを試験液がこ

ぼれないように注意しながら滅菌したピンセットを用いて滅菌済ストマッカー袋内に入れ,これにピ

ペットで 5.5.7 の SCDLP 培地 10.0 ml を加え,手で試験片及び密着フィルムを十分にもみ,試験バク

テリオファージを洗い出し,試験管に回収する。試験バクテリオファージの洗い出しについては,こ

の方法と同等又はそれ以上の回収率が認められる方法であれば他の方法を用いてもよい。

b)  a)の洗い出し液を滅菌したピペットで 1.0 ml 採り,5.5.8 のペプトン加生理食塩水 9.0±0.1 ml が入った

試験管に加え,試験管を転倒混和するか,又は手で振ってかくはん(撹拌)混合し,試験管ミキサー

は使わない。さらに,この試験管から 1.0 ml を新しいピペットで採り,ペプトン加生理食塩水 9.0±

0.1 ml が入った別の試験管に加え,試験管を転倒混和するか,又は手で振ってかくはん(撹拌)混合

する。この操作を順次繰り返して,10 倍希釈法による希釈系列を作製する。

c)  5.5.3 のカルシウム添加 LB 寒天平板培地を必要な枚数用意し,37±1  ℃で加温しておく。

注記  寒天平板培地の表面に凝縮水が残っていると,正確に感染価が測定できないので,安全キャ

ビネット内で表面を 10 分∼15 分程度乾燥させてから使うとよい。

d)  5.5.4 のカルシウム添加 LB 軟寒天培地 2.0 ml を分注した試験管を必要な本数用意し,45±1  ℃に設定

した恒温水槽で保温する。

e)  f)の作業をする 10 分∼20 分程度前に,b)の洗い出し液の入った試験管を 37±1  ℃の培養器又は恒温

水槽で加温しておく。b)の洗い出し液は 37  ℃では不安定なので,30 分以上加温しない。

f)  d)の試験管に 7.1.2 の大腸菌培養液 0.1 ml を添加して,試験管を転倒混和するか,又は手で振ってかく

はん(撹拌)混合し,試験管ミキサーは使わない。次いで,e)の洗い出し液 1.0 ml を添加し,再度転

倒混和するか,又は手で振ってかくはん(撹拌)混合してから,c)のカルシウム添加 LB 寒天平板培

地に重層する。このとき,7.1.2 の大腸菌培養液をかくはん(撹拌)するときも試験管を転倒混和する

か,又は手で振ってかくはん(撹拌)混合し,試験管ミキサーは使わない。重層する際,軟寒天培地

の泡が入らないよう注意する。

g)  カルシウム添加 LB 軟寒天培地が固化したら,37±1  ℃で 18±2  時間培養する。培養する際,寒天培


10 
R 1756:2013

地は上向きで培養しても,下向きで培養してもかまわない。

h)  培養後,30∼300 pfu のプラークが現れた希釈系列のシャーレのプラーク数を測定し,洗い出し液のバ

クテリオファージ感染価を式(1)によって有効数字 2 桁まで求める。

10

×

×

=

E

Z

N

  (1)

ここに,

N

バクテリオファージ感染価(pfu)

Z

2 枚のシャーレのプラーク数の平均値(pfu/ml)

E

希釈倍率

10: 洗い出し液量(ml)

洗い出し液 1.0 ml を用いたシャーレのプラーク数が 30 pfu 未満の場合は,測定したプラーク数を用

いてバクテリオファージ感染価を算出する。また,洗い出し液 1.0 ml を用いたシャーレからプラーク

が認められない場合は,プラーク数に“1”を用いてバクテリオファージ感染価を算出する。

注記  ここで規定する以外のプラーク数の採用方法については,日本薬学会編  衛生試験法・注解

(2010)1.2 微生物試験法 1.2.1.1 細菌一般試験法 3)菌数測定(1)混釈平板培養法又は厚生労働

省監修  食品衛生検査指針微生物編(2004)第 2 章細菌 2 汚染指標菌 1.細菌数を参考にする

とよい。

試験結果の計算 

8.1 

試験成立条件の判定 

次の 4 項目の試験成立条件を全て満たすとき,その試験は有効と判定する。全ての条件を満足しない場

合は,試験不成立と判定し,再度試験を実施する。

a)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工してい

ない試験片(無加工試験片)の接種直後のバクテリオファージ感染価の対数値について,次の式(2)が

成立する。

2

.

0

)

/(

)

(

mean

min

max

L

L

L

  (2)

ここに,  L

max

: バクテリオファージ感染価常用対数値の最大値

L

min

バクテリオファージ感染価常用対数値の最小値

L

mean

3 個の無加工試験片のバクテリオファージ感染価の常用対数
値の平均値

b)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工してい

ない試験片(無加工試験片)の接種直後のバクテリオファージ感染価の平均値は,1.0×10

6

∼4.0×10

6

pfu である。

c)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工してい

ない試験片(無加工試験片)の光照射後のバクテリオファージ感染価は,3 個の値が全て 1.0×10

4

 pfu

以上である。ただし,可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒

抗ウイルス加工していない試験片(無加工試験片)にガラス板を用いた場合は,光照射後のバクテリ

オファージ感染価の値が全て 1.0×10

5

 pfu 以上とする。

d)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工してい

ない試験片(無加工試験片)の暗所放置後のバクテリオファージ感染価は,3 個の値が全て 1.0×10

4

 pfu

以上である。ただし,可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハイブリッド光触媒

抗ウイルス加工していない試験片(無加工試験片)にガラス板を用いた場合は,暗所放置後のバクテ

リオファージ感染価の値が全て 1.0×10

5

 pfu 以上とする。


11

R 1756:2013

8.2 

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工

材料の抗ウイルス活性値の計算 

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

の抗ウイルス活性値の計算は,次による。

a)

  試験が成立した場合について,式(3)によって試験した照度での可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加

工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の抗ウイルス活性値を小数点以下 2

桁目を切り捨て,小数点以下 1 桁で求める。

なお,3 試験片のバクテリオファージ感染価の平均値は,7.6 h)で求めた数値を用いて,有効数字 3

桁目を四捨五入して 2 桁とした数値を用いる。

(

)

(

)

[

]

[

]

I

-

F

I

-

F

S

I

-

F

S

I

-

F

I

-

F

/

log

/

log

/

log

T

U

U

T

U

U

V

=

=

   (3)

ここに,  V

F-I

照度条件 及び での可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工
材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材
料の抗ウイルス活性値

F

試験で用いたシャープカットフィルタの種類(A 又は B)

I

試験で用いた照度(lx)

U

S

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハ
イブリッド光触媒抗ウイルス加工していない試験片

(無加工試

験片)

の接種直後の 3 試験片のバクテリオファージ感染価の平

均値(pfu)

U

F-I

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハ
イブリッド光触媒抗ウイルス加工していない試験片

(無加工試

験片)を照度条件 F-I で 4 時間光照射した後の 3 試験片のバク
テリオファージ感染価の平均値(pfu)

T

F-I

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工又は可視光応答形ハ
イブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片を照度条件 F-I で
4 時間光照射した後の 3 試験片のバクテリオファージ感染価の
平均値(pfu)

8.3 

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工

材料の光照射による効果の計算 

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料

の光照射による効果の計算は,次による。

式(4)によって可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウ

イルス加工材料の光照射による効果 Δを小数点以下 2 桁目を切り捨て,小数点以下 1 桁で求める。

なお,3 試験片のバクテリオファージ感染価の平均値は,7.6 h)で求めた数値を用いて,有効数字 3 桁目

を四捨五入して 2 桁とした数値を用いる。

[

]

(

)

(

)

[

]

[

]

[

]

D

D

I

-

F

I

-

F

S

D

S

D

I

-

F

I

-

F

/

log

/

log

/

log

/

log

/

log

T

U

T

U

U

T

U

U

T

U

V

=

=

Δ

  (4)

ここに,

ΔV: 可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答

形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の光照射による効

U

D

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答
形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料していない試験片
(無加工試験片)

を 4 時間暗所に保存した後の 3 試験片のバク

テリオファージ感染価の平均値(pfu)

T

D

可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工材料又は可視光応答
形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料した試験片を 4 時


12 
R 1756:2013

間暗所に保存した後の 3 試験片のバクテリオファージ感染価
の平均値(pfu)

8.4 

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所での効果の計算 

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所での効果の計算は,次による。

式(5)によって可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所での効果 V

D

を小数点以下 2

桁目を切り捨て,小数点以下 1 桁で求める。

なお,3 試験片のバクテリオファージ感染価の平均値は,7.6 h)で求めた数値を用いて,有効数字 3 桁目

を四捨五入して 2 桁とした数値を用いる。

[

]

D

D

D

/

log

T

U

V

=

  (5)

ここに,

V

D

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工材料の暗所
での効果

試験結果の報告 

試験結果の報告には,次の項目を記載する(

例 参照)。

a)

  規格番号

b)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片

の種類・大きさ

c)

  可視光応答形単味光触媒抗ウイルス加工可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工していない

試験片(無加工試験片)の種類・大きさ

d)

  光源の種類,製造業者名及び品番

e)

  予備照射条件(紫外線蛍光ランプの種類,製造業者名及び品番,照射時間など)

f)

  照度計の製造業者名及び品番

g)

  密着フィルムの種類・大きさ

h)

  保湿用ガラスの種類

i)

光照射条件(照度,光照射時間)

j)

  シャープカットフィルタの種類

k)

  試験液の接種量

l)

試験に用いたバクテリオファージの保存番号及び細菌の保存番号

m)

  試験液のバクテリオファージ感染価

n)

  試験値(U

S

U

F-I

T

F-I

V

F-I

U

D

T

D

,ΔV,ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工した試験片の場合は

これらに加えて V

D

も)

o)

  その他必要な事項

例 1  試験結果

規格番号

JIS R 1756 

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工
した試験片の種類

光触媒フィルム,50 mm×50 mm

可視光応答形ハイブリッド光触媒抗ウイルス加工
していない試験片(無加工試験片)の種類

PET フィルム,50 mm×50 mm

光源の種類

白色蛍光灯(○○電機,FL20S・W)

予備照射条件 FL20_BLB,1.0 mW/cm

2

で 24 時間予備照射

照度計

照度計(△△製作所,本体:FL-X,受光部:FL-Y)

密着フィルムの種類

ポリプロピレンフィルム(□□商会)

,40 mm×40 mm


13

R 1756:2013

保湿用ガラスの種類

ほうけい酸ガラス

光照射条件 1

000

lx,4 時間

シャープカットフィルタの種類

タイプ A(波長 400 nm 以下をカット)

接種量 0.10 ml

試験に用いたバクテリオファージの保存番号

Qβ(NBRC20012)

試験に用いた細菌の保存番号

大腸菌(NBRC106373)

試験液のバクテリオファージ感染価 1.8×10

7

U

S

1.7×10

6

U

A-1000

1.2×10

6

T

A-1000

<10

V

A-1000

5.0

U

D

1.7×10

6

T

D

5.5×10

3

ΔV

2.5

V

D

2.4

参考文献  JIS Z 9110  照明基準総則

JIS Z 9125  屋内作業場の照明基準

病原体等安全管理規程

住宅照明設計技術指針

オフィス照明設計技術指針

衛生試験法

食品衛生検査指針