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R 1705

:2016

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  試験に用いるかび  

3

5

  試験の準備  

3

5.1

  薬品,材料及び器具  

3

5.2

  殺菌方法  

4

5.3

  培地  

5

5.4

  かびの保存及び使用  

5

5.5

  胞子懸濁液  

6

6

  生残胞子数の測定  

6

7

  光照射方法  

6

7.1

  紫外放射照度の測定及び試験片設置位置の準備  

6

7.2

  光照射条件  

7

7.3

  胞子懸濁液を接種した試験片の光照射  

7

7.4

  胞子懸濁液を接種した試験片の暗条件での保存  

7

8

  試験方法  

7

8.1

  試験片の採取  

7

8.2

  試験片の用途  

7

8.3

  試験片の清浄化及び設置  

8

8.4

  胞子懸濁液の接種  

8

8.5

  接種した胞子の回収  

9

8.6

  生残胞子数の計算  

9

8.7

  試験結果  

9

9

  試験結果の報告  

10

9.1

  報告項目  

10

9.2

  試験結果の報告例  

10

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

12


R 1705

:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

ファインセラミックス協会(JFCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して

日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した

日本工業規格である。

これによって,JIS R 1705:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 R

1705

:2016

ファインセラミックス−光照射下での

光触媒抗かび加工製品の抗かび性試験方法

Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)-

Test method for antifungal activity of photocatalytic products under

photoirradiation

序文 

この規格は,2013 年に第 1 版として発行された ISO 13125 を基とし,日本の技術動向,実態などに合わ

せるために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項であ

る。

適用範囲 

この規格は,光触媒を含有する抗かび加工平板状製品の,十分な紫外放射照度のある環境を模擬した光

照射下における,抗かび性の試験方法について規定する。ただし,光触媒粉末には適用しない。

なお,この規格では,主として太陽光の照射下において波長 300∼380 nm の紫外線領域で効果を示す光

触媒を対象としている。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 13125:2013

,Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)−Test method for

antifungal activity of semiconducting photocatalytic materials(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 0950

  プラスチック製滅菌シャーレ

JIS K 0970

  ピストン式ピペット

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8263

  寒天(試薬)


2

R 1705

:2016

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS R 1600

  ファインセラミックス関連用語

JIS R 1702

  ファインセラミックス−光触媒抗菌加工製品の抗菌性試験方法・抗菌効果

JIS R 1709

  ファインセラミックス−紫外線励起形光触媒試験用光源

JIS R 3505

  ガラス製体積計

JIS R 3644

  ガラス管類

JIS R 3645

  ガラス棒

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 1600 によるほか,次による。

3.1

光触媒

光照射下で,酸化・還元作用によって,空気浄化・脱臭,水質浄化,抗菌,抗かび,抗ウイルス,セル

フクリーニングなどの諸機能を発現する物質。機能性ファインセラミックスの一種。

3.2

光照射

300∼380 nm の範囲にある波長の紫外光を照射すること。

3.3

抗かび

製品の表面におけるかび胞子の発芽・発育活性を抑制する状態。

3.4

胞子懸濁液

界面活性剤を含む生理食塩水に,かびの胞子を均一に分散させた懸濁液。

3.5

生残胞子数

光照射又は暗所保存後の試験片上に存在する発芽・発育が可能なかび胞子の数。

3.6

光触媒抗かび加工

光触媒の抗かび機能を利用するため,塗布,含浸,練り込み及び種々の方法によって光触媒加工するこ

と。

3.7

抗かび活性値

光触媒抗かび加工した平板状製品及び無加工の平板状製品にかび胞子を接種し,光照射後の生残胞子数

を測定したときの,

無加工の平板状製品及び光触媒抗かび加工した平板状製品の生残胞子数の対数値の差。

この値には,光を照射しない条件で得られる生残胞子数の減少分も含まれる。

3.8

光触媒抗かび加工製品の光照射による効果

光触媒抗かび加工した平板状製品にかび胞子を接種し,光照射後の生残胞子数及び暗所に保存した後の

生残胞子数を測定し,暗所に保存した後の生残胞子数及び光照射後の生残胞子数の対数値の差。


3

R 1705

:2016

試験に用いるかび 

試験に用いるかび(以下,試験用のかびという。

)の種類は,次による。

これら試験用のかびの菌株は,

独立行政法人製品評価技術基盤機構が分譲している菌株である。

ただし,

国際微生物株保存連盟又は日本微生物資源学会に加盟している機関において保存されている同一系統の菌

株を使用することができる(

表 参照)。

a)

アスペルギルス  ニゲル(Aspergillus niger

b)

ペニシリウム  ピノヒルム(Penicillium pinophilum

表 1−試験用のかびの菌株 

かびの種類

株番号

保存機関

アスペルギルス  ニゲル

Aspergillus niger

NBRC 105649

a)

独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部
生物遺伝資源部門,千葉県木更津市

ATCC 6275

American Type Culture Collection, Rockville, Maryland, U.S.A.

CBS

769.97

Centraalbureau voor Schimmelcultures, Fungal Biodiversity 
Centre, Utrecht, the Netherlands

NRRL 334

Agricultural Research Service, U.S. Department of Agriculture, 
Peoria, Illinois, U.S.A.

ペニシリウム  ピノヒルム

Penicillium pinophilum

NBRC 6345

独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部

生物遺伝資源部門,千葉県木更津市

ATCC 9644

American Type Culture Collection, Rockville, Maryland, U.S.A.

DSM 1960

Deutsche Sammlung von Mikro-orgamismen und Zellkulturen 
GmbH, Braunschweig, Germany

CBS

170.60

Centraalbureau voor Schimmelcultures, Fungal Biodiversity 
Centre, Utrecht, the Netherlands

NRRL A-5245

Agricultural Research Service, U.S. Department of Agriculture, 
Peoria, Illinois, U.S.A.

 a)

  独立行政法人製品評価技術基盤機構から分譲を受けた菌株 NBRC 6341 を用いてもよい。

試験の準備 

5.1 

薬品,材料及び器具 

5.1.1 

薬品 

5.1.1.1

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定する 1 級以上のもの。

5.1.1.2

塩化ナトリウム  JIS K 8150 に規定するもの。

5.1.1.3

消毒用エタノール  最新の日本薬局方の基準に適合するもの。

5.1.1.4

塩化ベンザルコニウム液(0.2 g/L)  最新の日本薬局方の基準に適合するもの。

5.1.1.5

寒天  JIS K 8263 に規定するもの。

5.1.1.6

グルコース  微生物試験用のもの。

5.1.1.7

精製水  JIS K 0557 に規定する A2 以上のもの。

5.1.1.8

アニオン界面活性剤  ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム。

5.1.2 

材料及び器具 

5.1.2.1

綿栓  青梅綿を使用した栓又はシリコーンゴム栓など。

5.1.2.2

シャーレ  内径約 90 mm のガラス製,JIS K 0950 に規定する 90A 号又は 90B 号に適合するもの。

5.1.2.3

乾熱殺菌器  温度を 160∼180  ℃に保持できるもの。

5.1.2.4

オートクレーブ(高圧蒸気殺菌器)  温度を 121  ℃(圧力 103 kPa 相当)に保持できるもの。


4

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5.1.2.5

クリーンベンチ  微生物試験用のもので,送風を停止できるもの。

5.1.2.6

白金耳  先端のループが約 2∼4 mm のもの。

5.1.2.7

培養器  目的とする温度±2  ℃を保持できるもの。

5.1.2.8

ガラス板  微生物の発育に影響を及ぼさない材質のもの。

5.1.2.9

ピペット  JIS K 0970 又は JIS R 3505 のクラス A に適合又は同等の精度のもの。

5.1.2.10

試験管ミキサー  理化学実験用のもの。

5.1.2.11

超音波洗浄器  実験器具洗浄用の小形のもので,周波数が 30∼50 kHz 前後のもの。

5.1.2.12

ストマッカー袋  微生物試験用のもの。

5.1.2.13

密着フィルム  JIS R 1702 に規定する,微生物の発育に影響を及ぼさない材質で,吸水性がなく,

密着性がよく,340∼380 nm の透過率が 85 %以上のフィルム。

5.1.2.14

保湿用ガラス  JIS R 1702 に規定する,厚みが 1.1 mm 以内で,340∼380 nm の透過率が 85 %以

上のガラス板をシャーレ全面が覆えるサイズに切断したもの。

5.1.2.15

保存シャーレ  内径約 90 mm の JIS K 0950 に規定する 90A 号又は 90B 号に適合するもの。

5.1.2.16

調湿用ろ紙  JIS P 3801 に規定する微生物の発育に影響を及ぼさないろ紙で,試験片を置くシャ

ーレに入るよう裁断されたもの。

5.1.2.17

ガラス管・ガラス棒  JIS R 3644 に規定するガラス管又は JIS R 3645 に規定するガラス棒を保存

シャーレに入るよう切断したものか,U 字状に折り曲げたもの。

5.1.2.18

紫外線蛍光ランプ  JIS R 1709 に規定するもの。

5.1.2.19

光照射装置  JIS R 1702 に規定するもの。

5.1.2.20

紫外放射照度計  JIS R 1709 に規定するもの。

注記  試験管,ピペット,ピンセットなどは,アルカリ性洗剤又は中性洗剤で丁寧に洗浄し,水で十

分にすすぎ,乾燥してから乾熱殺菌又は高圧蒸気殺菌する。

5.2 

殺菌方法 

5.2.1 

乾熱殺菌 

殺菌しようとするものを,160∼180  ℃の乾熱殺菌器に入れ,30∼60 分間加熱する。乾熱殺菌終了後,

殺菌対象物の綿栓,包装紙などが水でぬれたときは,その器具は使用してはならない。

5.2.2 

高圧蒸気殺菌 

オートクレーブに水を入れ,殺菌しようとする器具などを金網かごに入れてオートクレーブ内の棚に載

せる。オートクレーブの蓋を固く締めて加熱を開始し,温度 121  ℃(圧力 103 kPa 相当)で 15∼20 分間加

熱する。加熱を止めて 100  ℃以下まで自然冷却した後,排気弁を開いて残存する蒸気を抜き取り,蓋を開

けて殺菌した器具などを取り出す。殺菌済みの器具などは,必要に応じてクリーンベンチ内で更に冷却す

る。

なお,オートクレーブ内部は,培地,加工薬剤などからの汚染を防ぐため,必要に応じて洗浄して常に

清浄にする。

5.2.3 

火炎殺菌 

殺菌しようとするものを,ガス又はアルコールの火炎に当てる。白金耳の場合は,十分に赤熱し,試験

管口の場合は,回しながら全体的に 2∼3 秒間火炎に当てる。

5.2.4 

薬剤殺菌 

手指などの場合は,エタノール(77∼81 %)

,日本薬局方消毒用エタノール,塩化ベンザルコニウム溶

液(0.1∼1 %)又はこれらを組み合わせた薬剤を用いて殺菌する。


5

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5.3 

培地 

5.3.1 

ポテト・デキストロース寒天培地(PDA 培地) 

大粒できずの少ないジャガイモを水でよく洗って皮をむき,芽の部分は,深くえぐって周囲約 10 mm ま

で除去した上で,約 10 mm のさい(賽)の目切りにする。その 200 g をとり,精製水 1 000 mL を加えて直

火で 1 時間煮沸する。内容物を直ちに数枚のガーゼでろ別し,精製水を加えて 1 000 mL としたものにグル

コース 20 g と寒天 20 g とを加えて,更に内容物を十分に溶解させた後,オートクレーブによって殺菌を行

う。また,同組成の市販粉末培地又は市販平板培地を,それぞれの調製方法に従い用いてもよい。

5.3.2 

斜面培地(スラント) 

乾熱殺菌した試験管の中に,あらかじめ加温して完全に溶解した 5.3.1 のポテト・デキストロース寒天培

地を適量注ぎ込み,綿栓をしてオートクレーブで殺菌する。殺菌後,熱いうちに試験管を水平から 15°程

度傾けて固定し,培地を固化させる。この角度によって試験管内の培地の角度及び表面積が変化するが,

傾けすぎて培地が綿栓に接触しないようにする。

完全に冷却した斜面培地は,5∼10  ℃で保存する。斜面培地は,調製してから 30 日間以上経過したもの

は用いてはならない。

5.4 

かびの保存及び使用 

5.4.1 

かびの保存 

試験用のかびの移植及び胞子の取扱いは,クリーンベンチ又はクリーンベンチと同等の清浄さを保った

環境で行う。元株の試験管及び移植用試験管の綿栓及び首部は,火炎殺菌又は 5.2.4 の薬剤による拭き取

りを行い,試験管立てに立ててクリーンベンチの中に入れる。次に,元株から 1 白金耳程度をか(掻)き

取り,培地斜面下端の凝結水に,白金耳にかき取ったかび胞子を分散し,ここから培地斜面上端まで直線

又は波状にかび胞子をなす(擦)り付ける(

図 参照)。白金耳は,異なったかびを移植するたびに火炎

殺菌する。プラスチック製殺菌白金耳の場合は,移植のたびに白金耳を替える。移植した斜面培地は,培

養器に入れ 26±2  ℃で,アスペルギルス  ニゲルは 7 日間,ペニシリウム  ピノヒルムは 14 日間培養し,

十分に胞子を産生していることを確認した後,5∼10  ℃で保存する。

移植してから 90 日以内に培養株から新しい斜面培地に移植して培養保存し,以後,90 日以内ごとに移

植を繰り返す。移植してから 90 日を超えて経過したものは,次の移植に用いてはならない。

図 1−斜面培地への移植 

5.4.2 

かびの使用 

5.5

の胞子懸濁液に用いるかびは,5.4.1 によって保存されたかびを新しい斜面培地に移植し,26±2  ℃

で,アスペルギルス  ニゲルは 7 日間,ペニシリウム  ピノヒルムは 14 日間培養する。培養後,5∼10  ℃

で保存し,10 日以内に使用する。


6

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5.5 

胞子懸濁液 

5.5.1 

湿潤液・回収液・希釈液の調製 

ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム(Dioctyl sodium sulfosuccinate)50 mg 及び塩化ナトリウム 9 g を

精製水 1 000 mL に溶解し,三角フラスコなどに小分けしてオートクレーブで殺菌する。

5.5.2 

胞子数の計測 

胞子数は,ヘモサイトメーター(血球計算盤)を用いて,顕微鏡下で計測する。

5.5.3 

胞子懸濁液の調製 

5.4.2

の保存培養試験管内に 5.5.1 の湿潤液を適量注ぎ入れ,ピペッティング又は白金耳のループを利用

して培養面を軽くこす(擦)って胞子を離脱させ,数枚の殺菌したガーゼ又は脱脂綿でろ過する。ろ過後,

ペニシリウム  ピノヒルムについては,更にピペッティング又は試験管ミキサーによって十分に胞子を分

散させる。アスペルギルス  ニゲルについては胞子が凝集しやすいため,超音波洗浄器を用いて周波数 30

∼50 kHz で 5 分間超音波による処理を行い,胞子を十分に分散させる。

調製した胞子懸濁液の胞子数を 5.5.2 の方法で計測する。この計測のときに,胞子が凝集して胞子塊又は

連鎖をしていないかを確認する。胞子の凝集又は連鎖が多数認められた場合は,分散の作業をやり直す。

計測値から希釈率を算出して胞子濃度 5.0×10

5

個/mL に,5.5.1 の希釈液を用いて希釈する。実際の胞

子数は,8.5.1 の胞子懸濁液接種直後の試験片の測定で確認する。

調製した胞子懸濁液は,

使用するまで 5∼10  ℃で保存する。

調製後,

24 時間以上経過した胞子懸濁液は,

試験に用いてはならない。

生残胞子数の測定 

生残胞子数の測定は,次の 10 倍希釈法による混釈平板培養によって行う。

8.5.1

の回収原液(洗い出し液)を殺菌したピペットで 1 mL 採取し,5.5.1 の希釈液 9.0±0.1 mL の入っ

た試験管に加えて十分にかくはんする。この操作を,順次,繰り返して 10 倍希釈系列液を作製し,回収原

液及び各希釈系列液を,それぞれ別のシャーレ 2 枚に新しい殺菌ピペットで 1 mL 入れる。ここに,45∼

48  ℃に保温した 5.3.1 のポテト・デキストロース寒天培地 15∼20 mL を注ぎ入れ,シャーレを軽く水平に

回して蓋をした後,15 分間室温で静置する。培地が固化したら 26±2  ℃で,通常 7 日間培養する。培養後,

10∼99 個のコロニーが現れた希釈系列のシャーレのコロニー数を計測する。また,回収原液でコロニー数

が 1∼9 個の場合は,それを計測する。回収液の生残胞子濃度を,式(1)によって有効数字 2 桁まで求める。

S

K×D  (1)

ここに,

S

胞子濃度(個/mL)

K

2 枚のシャーレのコロニー数の平均値(個)

D

希釈倍率

回収原液のコロニー数が“<1”の場合の胞子数は,平均値を“1”として計算する。

なお,コロニーの発育が良好で 7 日間の培養では計測不能と予想された場合は,7 日以内の培養で計測

してもよい。ただし,コロニーが全く現れない場合は,必ず 7 日間培養して確認する。

光照射方法 

7.1 

紫外放射照度の測定及び試験片設置位置の準備 

光照射装置の床面に紫外放射照度計の受光部を据え付け,受光部の上に試験に使用するフィルム及びガ

ラス板を置く。指示値を読み取りながら,7.2 に規定する紫外放射照度が得られる位置を決め,試験片の設


7

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置位置とする。

なお,紫外放射照度を測定するときは,紫外放射照度を安定化させるため,照射装置の光源を 15 分間以

上予備点灯しておく。

7.2 

光照射条件 

紫外放射照度は,実際に製品が使用される状況に応じて 0.8 mW/cm

2

を上限として試験を行う。

注記  この試験に用いる光照射装置の紫外放射照度の上限は,約 1.0 mW/cm

2

である。しかし,0.8

mW/cm

2

以上の場合,紫外線ランプからの放熱及びそれに伴う胞子懸濁液の乾燥によって,胞

子が死滅するおそれがある。このため,0.8 mW/cm

2

を上限として,紫外放射照度を設定する。

7.3 

胞子懸濁液を接種した試験片の光照射 

胞子懸濁液を接種した試験片(光触媒抗かび加工した試験片 3 個及び光触媒抗かび加工していない試験

片 3 個)の入った保存シャーレを温度 25±5  ℃で,24 時間光照射する。

注記  光触媒抗かび加工製品が実際に使用される状況を考慮して,光照射時間を短くしてもよい。

7.4 

胞子懸濁液を接種した試験片の暗条件での保存 

胞子懸濁液を接種した試験片(光触媒抗かび加工した試験片 3 個及び光触媒抗かび加工していない試験

片 3 個)の入った保存シャーレを温度 25±5  ℃で,7.3 と同じ時間,暗所で保存する。

注記 1  保存シャーレを覆う保湿用ガラスの代わりに,保存シャーレの蓋を代用してもよい。

注記 2  暗所で保存する場合,試験片に光が当たらないように,保存シャーレをアルミニウムはくで

被覆したり,暗箱などに保存してもよい。

試験方法 

8.1 

試験片の採取 

平板状製品の平たんな部分を 50±2 mm 角(厚さ 10 mm 以内)の正方形に切り取り,これを標準の大き

さの試験片とする。この試験片の大きさで,光触媒抗かび加工していない試験片を 9 個,光触媒抗かび加

工された試験片を 6 個準備する。ただし,平板状製品を 50±2 mm 角(厚さ 10 mm 以内)の正方形に切り

取ることが困難な場合又は不可能な場合,表面積 400∼1 600 mm

2

のフィルムが被覆できる試験片の大きさ

であれば,ここに規定する形状及び大きさ以外の試験片を使用してもよい。また,光触媒抗かび加工して

いない試験片が準備できない場合は,同じ大きさのガラス板を代用してもよい。試験片の調製に当たって

は微生物汚染,製品間の相互汚染及び汚れの付着に十分注意する。試験片は製品自体から採取することが

望ましいが,製品の形状などから試験片の調製が困難な場合は,同じ原材料及び加工方法で,別途,平板

状に加工したものから試験片を調製してもよい。また,試験片の表面が有機物で汚染されている場合は,

汚染有機物を除去するための予備作業として,0.8 mW/cm

2

程度の光源で 24 時間を上限として照射しても

よい。

8.2 

試験片の用途 

光触媒抗かび加工をしていない製品又はガラス板から切り取った試験片 9 個のうち,3 個は胞子懸濁液

接種直後の生残胞子数測定用に,3 個は所定時間光照射後の生残胞子数測定に,残りの 3 個は所定時間暗

所に保存した後の生残胞子数測定用に用いる。

光触媒抗かび加工された試験片 6 個のうち,3 個は所定時間光照射後の生残胞子数測定用に,残りの 3

個は所定時間暗所に保存した後の生残胞子数測定用に用いる。


8

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8.3 

試験片の清浄化及び設置 

8.3.1 

試験片の清浄化 

8.1

の試験片全面をエタノール又は日本薬局方消毒用エタノールを吸収させたガーゼ又は脱脂綿で軽く 2,

3 回拭いた後,十分に乾燥させる。

これらの処理によって,試験片の軟化,塗装の溶解,成分の溶出などの変化が起こり,これが原因で試

験の結果に影響を及ぼすと判断される場合においては,8.1 によって紫外放射によって清浄化するか,又は

清浄化せずにそのまま試験に用いる。

8.3.2 

試験片の設置 

殺菌済み保存シャーレの底に,殺菌済み調湿用ろ紙を置き,殺菌水を適量入れ,試験片とろ紙とが直接

触れないようにガラス管又はガラス棒を置き,その上に光触媒抗かび加工が施されている面を上にして試

験片を置く(

図 参照)。

単位  mm

図 2−試験片及び保湿ガラスなどの組立 

試験面は光触媒抗かび加工された製品の表面とする。

内部まで光触媒抗かび加工された製品であっても,

切断面は試験面としない。

注記  殺菌水の量は,ろ紙の種類によって吸水量が異なるため,5∼7 mL の範囲で調整するとよい。

8.4 

胞子懸濁液の接種 

胞子懸濁液をピペットで正確に 0.1 mL 採取し,これを 8.3.2 の各試験片に滴下する。滴下した胞子懸濁

液の上に殺菌した密着フィルムをかぶせ,胞子懸濁液がフィルムの端からこぼれないように注意しながら

液が密着フィルム全体にいきわたるように軽く押さえた後,保湿用ガラスを載せ(

図 参照),7.3 及び 7.4

の試験を行う。

なお,標準の大きさ以外の試験片の胞子接種量は,被覆した密着フィルムの面積比で案分する。標準の


9

R 1705

:2016

大きさの試験片であっても,親水性に乏しい試料では密着フィルム全体に胞子懸濁液が広がらない場合が

ある。このような場合は,規定量の 2 倍を限度に接種量を増加してもよい。ただし,このような場合であ

っても試験片に接種する胞子数は標準の場合と同様に,1 試験片当たり 5.0×10

4

個とする。

また,密着フィルムの大きさは 40±2 mm 角の正方形を標準とする。試験片が標準の大きさ以外の場合

は,密着フィルムが試験片より 2.5 mm 以上内側となるように大きさを調整する。ただし,密着フィルム

の大きさは 400 mm

2

より小さくしてはならない。

8.5 

接種した胞子の回収 

8.5.1 

胞子懸濁液接種直後の試験片 

胞子懸濁液を接種した直後の光触媒抗かび加工していない試験片 3 個について,密着フィルムと試験片

とを,それぞれ懸濁液がこぼれないように注意しながら,殺菌ピンセットを用いて殺菌済みストマッカー

袋内に入れ,これにピペットで 5.5.1 の回収液を 10 mL 加えて,袋の外から手で試験片及び密着フィルム

を十分にも(揉)んで胞子を洗い出す。この洗い出し液は,速やかに箇条 の測定に供する。また,胞子

の洗い出しについては,この方法と同等又はそれ以上の回収率が得られる方法であれば,他の方法を用い

てもよい。また,試験片の大きさ及び特性上,回収液 10 mL では洗い出しが困難な場合は,液量を増やし

てもよい。

8.5.2 

試験後の試験片 

7.3

及び 7.4 の試験片について,8.5.1 と同様に胞子を洗い出す。この洗い出し液は,速やかに箇条 の測

定に供する。

8.6 

生残胞子数の計算 

箇条 で求めた胞子濃度から,式(2)によって生残胞子数を求める。

F

S×V  (2)

ここに,

F

生残胞子数(個)

S

箇条 で求めた胞子濃度(個/mL)

V

洗い出しに用いた回収液の液量(mL)

コロニー数が“<1”の場合の胞子数は,

“<10”

が 10 mL の場合)と表示し,生残胞子数の平均を算

出する場合は“10”を用いる。

8.7 

試験結果 

試験結果は,次による。

a)

試験成立条件の判定  次の 3 項目の試験成立条件を全て満たすとき,その試験は有効と判定する。全

ての条件を満足しない場合は,試験不成立と判定して,再度,試験を実施する。

1)  5.5.3

において,胞子懸濁液の単一胞子が十分に分散された状態にある。

2)

胞子懸濁液を接種した直後の光触媒抗かび加工していない試験片の生残胞子数が,1.0×10

4

個以上

で 1.0×10

5

個未満である。

3)

光触媒加工していない試験片の光照射後の生残胞子数が,5.0×10

3

個以上である。

b)

光触媒加工製品の抗かび活性値の計算  試験が成立した場合について,試験を行った紫外放射照度に

おける光触媒抗かび加工製品の抗かび活性値は,式(3)によって求める。式(3)においては,小数点以下

2 桁目を切り捨て,小数点 1 桁で算出する。

(

)

(

)

[

]

(

)

L

L

L

L

L

/

log

/

log

/

log

C

B

A

C

A

B

R

=

=

  (3)

ここに,

R

L

紫外放射照度条件

L

mW/cm

2

)における光触媒抗かび加工製

品の抗かび活性値(3.7 参照)

A

光触媒抗かび加工していない試験片の接種直後の生残胞子数


10

R 1705

:2016

の平均値(個)

B

L

光触媒抗かび加工していない試験片に紫外放射照度

L

mW/cm

2

)で所定時間光照射した後の生残胞子数の平均値

(個)

C

L

光触媒抗かび加工した試験片に紫外放射照度

L

mW/cm

2

)で

所定時間光照射した後の生残胞子数の平均値(個)

c)

光触媒抗かび加工製品の光照射による効果の計算  式

(4)

によって,光触媒抗かび加工製品の光照射に

よる効果

ΔR

を,小数点以下

2

桁目を切り捨て,小数点以下

1

桁で算出する。

(

)

(

)

(

)

[

]

(

)

(

)

(

)

D

D

L

D

D

L

L

D

D

L

L

/

log

/

log

/

log

/

log

/

log

/

log

Δ

C

B

R

C

B

C

B

A

C

A

B

C

B

R

=

=

=

  (4)

ここに,

  ΔR

光触媒抗かび加工製品の光照射による効果(3.8 参照)

B

D

光触媒加工していない試験片を所定時間暗所に保存した後の

3

試験片の生残胞子数の平均値(個)

C

D

光触媒加工した試験片を所定時間暗所に保存した後の

3

試験

片の生残胞子数の平均値(個)

試験結果の報告 

9.1 

報告項目 

試験結果の報告項目は,次による。

a)

この規格の規格番号

b)

光触媒抗かび加工した試験片及び光触媒抗かび加工をしていない試験片の種類,大きさ及び厚み

c)

使用した光源の種類(製造業者名及び品番)

d)

予備照射をした場合は,その条件

e)

使用した紫外放射照度計の種類(製造業者名及び品番)

f)

密着フィルムの種類及び大きさ

g)

保湿ガラスの種類

h)

光照射条件

i)

胞子懸濁液の接種量

j)

試験菌種及び株番号

k)

胞子懸濁液の推定胞子数

l)

8.7 b)

A

B

L

C

L

のそれぞれの値及び

R

L

m)

8.7 c)

B

D

C

D

のそれぞれの値及び

ΔR

9.2 

試験結果の報告例 

試験結果の報告例を,

表 に示す。


11

R 1705

:2016

表 2−試験結果の報告(例) 

規格番号

JIS R 1705 

光触媒抗かび加工した試験片の種類

光触媒塗料塗布 PET 板  50×50×5 mm

光触媒抗かび加工していない試験片の種類 PET 板  50×50×5 mm

光源の種類

ブラックライト蛍光灯(○○電気,FL20・BLB)

予備照射条件 FL20・BLB,0.8 mW/cm

2

で 24 時間予備照射

紫外放射照度計

紫外放射測定器(△△製作所,本体:UV-X,受光部:UV-Y)

密着フィルムの種類

ポリプロピレンフィルム(□□商会)

,40×40 mm

保湿ガラスの種類

ほうけい(硼珪)酸ガラス

光照射条件 0.8

mW/cm

2

で 24 時間

胞子懸濁液の接種量 0.1

mL

試験菌・株番号

A. niger NBRC 105649

P. pinophilum NBRC 6345

胞子懸濁液の推定胞子数 5.0×10

5

 5.0×10

5

4.8×10

4

 4.2×10

4

B

0.8

 4.2×10

4

 2.8×10

4

C

0.8

 1.1×10

2

<10

R

0.8

 2.6

3.4

B

D

 4.7×10

4

 4.2×10

4

C

D

 3.5×10

4

 3.2×10

4

Δ

2.5 3.3


12

R 1705

:2016

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS R 1705:2016

  ファインセラミックス−光照射下での光触媒抗かび加工製品

の抗かび性試験方法

ISO 13125:2013

,Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)−Test

method for antifungal activity of semiconducting photocatalytic materials

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

2  引用規格

3.2  光照射

300∼380 nm の紫外

 3.2

300∼400 nm の紫外線

変更

今回の改正において,可視光応答形

光触媒との重複を避けるため 300∼
380 nm の紫外線と規定を修正。

可視光応答形光触媒との重複を

避けるため,300∼380 nm に修正
するよう ISO 改正時に提案する。

3.4  胞子 懸
濁液

胞子懸濁液について

規定

記載なし

追加

JIS

では,胞子懸濁液について追加。 JIS ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

3.5  生残 胞
子数

保存後の試験片上の

残存する発芽・発育可
能なかび胞子数と定

義した。

記載なし

追加

JIS

では,生残胞子数について追加。 JIS ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

3.7  抗か び
活性値

抗かび活性値につい

て規定

 3.5

光を照射しない条件で得

られる残存胞子数の減少
分も含まれることについ

て記載されていない。

追加

本質的な技術的差異はなく,JIS 

は,光を照射しない条件で得られる
残存胞子数の減少分も含まれること

を記載。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

5.1  薬品 ,
材料及び器

一般的な薬品,

材料及

び器具について規定

 7 一部の薬品,材料及び器具

についてだけ規定されて
いる。

追加

本質的な技術的差異はなく,JIS 

は ISO 規格よりも詳細な仕様を規定
した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

5.1.2.15  保
存シャーレ

保存シャーレについ

 7.7

滅菌したシャーレ又は類

似品とだけ記載。

追加

本質的な技術的差異はなく,JIS 

は JIS K 0950 を引用して ISO 規格よ

りも詳細な仕様を規定した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

12

R

 170

5


2

016


13

R 1705

:2016

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5.1.2.18  紫
外線蛍光ラ
ンプ

紫外線蛍光ランプに

ついて

 7.3

ISO

規格では ISO 4892-3

を,JIS では JIS R 1709 
引用した。ISO 規格ではピ

ーク波長が 351 nm で前後
40 nm の帯域幅の BLB ラ
ンプと記載されているの

で JIS R 1709 と同等。

一致

本質的な技術的な差異はない。

JIS

ではランプの指定がないので JIS 

R 1709

に準拠し 351 nm±2 nm の

BLB ランプ(351BLB)を用いる。ISO 
13125

の記述は 351BLB のことを示

しているので,技術的な内容は一致

している。

対応する ISO 規格の記載内容に

ついて,JIS R 1709 に対応する

ISO 10677

を引用するように修

正するよう ISO 改正時に提案す

る。

5.3  培地 PDA の調製方法につ

いて規定

 6.2.1

ポテト・デキストロース培

地の一般的な組成及び調
製方法を記載。

追加

JIS

では,調製方法の詳細を記載。

JIS

ではオートクレーブの温度及び

時間は 5.2.2 で記載している。

JIS

では斜面培地の調製を追加。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

5.4.1  か び
の保存

かびの保存について

9.3.1  ISO 規格では斜面培地又

は平板での継代と規定。

追加

JIS

では具体的な継代の手順を追記

した。ISO 規格では斜面培地又は平
板での継代と規定したが,JIS では

前者だけとした。技術的な差異はな

い。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

5.5.3  胞 子
懸濁液の調

胞子懸濁液の調製に
ついて

 9.3.3

胞子の凝集状態の確認に
関する規定が ISO 規格に

は記載されていない。

追加

JIS

では胞子の凝集状態の確認に関

する規定を追記した。技術的な差異

はない。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

6  生残胞子
数の測定

生残胞子数の測定と

計算方法について

 9.4

10 倍希釈法による混釈平
板培養によって生残胞子
数の測定を行うことを記

載。

追加

JIS

では回収原液での計数方法,測

定限界値の取扱いについて記載。ま
た,発育良好で規定の 7 日培養では

計測不能となると予想される場合,

培養期間を短縮してもよい旨につい
ても記載した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

数値の丸め方:有効数

字 2 桁まで求める

 10

計 算 結 果 を

IEC 

60068-2-10

に 従 っ て 小 数

点以下 2 桁に丸める。

一致

技術的な差異はない。

ISO

規 格 で の 引 用

IEC 

60068-2-10

が 違 っ て い る た め

ISO

規格の訂正が必要。

生残胞子数の測定

(希

釈方法,培養条件)及

び胞子濃度の計算

 10.1

胞子濃度の計算について,
計算式を記載。

追加

ISO

規格では,この項は計算式だけ

記載。JIS には,<1 の場合は,平均

値 1 として計算する旨を記載した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

13

R

 170

5


2

016


14

R 1705

:2016

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

7.2  光照 射
条件

光照射条件について

9.2.2  ISO 規格では紫外放射照

度 を 0.4 mW/cm

2

∼ 0.8

mW/cm

2

,照射時間を 3 時

間以上 24 時間以内と規定

している。

変更

JIS

では紫外放射照度及び照射時間

の 具 体 的 な 下 限 値 を 規 定 し て い な
い。

JIS

では,光触媒抗かび製品が実

際に使用される状況を考慮して
上限値までの範囲で変更してよ

いとしており,試験の目的に応じ

て実施者の判断に委ねている。本
質的な技術的差異はない。

8.1  試験 片
の採取

試験片の採取につい

 8.1

製品自体から試験片が採

取できない場合について

の規定がない。

追加

JIS

では製品自体から試験片が採取

できない場合についての規定を追記

した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

8.3.1  試 験
片の清浄化

試験片の清浄化につ
いて

 8.3

80

%エタノールによる清

浄化と,試験片に対する事

前の光照射を規定。エタノ

ール処理できない場合に
ついての記載はない。

変更

JIS

では ISO 規格に記載される 80 %

エタノールの代わりに JIS K 8102 

規定のエタノール(95)又は最新の

日本薬局方の基準に適合する消毒用
エタノールとした。エタノール処理

できない場合について記載。また,

試験片に対する事前の光照射につい
ては JIS の 8.1 に記載した。

JIS

では,JIS に規定の試薬とし,

エタノール処理できない場合の

対応について,より詳細な記述を

行った。本質的な技術的差異はな
い。

8.3.2  試 験
片の設置

試験片のシャーレ内

での設置方法

 9.5.2

切断面に対する記載は特

にない。

追加

JIS

には,切断面を試験面としては

ならない旨の記載がある。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

8.4  胞子 懸
濁液の接種

9.5.1

ISO

規格には,この項に表

面がフラットで吸水性の
ないサンプルだけ試験可

能との記載あり。

カバーフィルムの大きさ
は,本文中は 40 mm 角と

記載されているが,図 1 に
40±2 mm と記載されてい
て JIS と一致している。

追加

JIS

でも同様に,明記していないが

吸水性のあるサンプルでは胞子懸濁
液が吸収されるため試験不可能であ

る。

親水性の乏しい試料で胞子懸濁液が
密着フィルム全体に広がらない場合

の対処について,JIS には 2 倍を限

度に接種量を増加してもよい旨の記
載があるが,ISO 規格にはない。

接種量の増加については,JIS 

はデータに基づいて容認してい
る。本質的な技術的差異はない。

14

R

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5


2

016


15

R 1705

:2016

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

8.5.1  胞 子
懸濁液接種
直後の試験

胞子懸濁液接種直後

の試験片からの洗い
出し

 9.5.3.1

ISO

規格では,もみ洗いの

回数を最低 10 回と記載し
ている。

追加

JIS

では,十分にもんで洗い出すと

記載。また,JIS では,他の回収方
法に変更できる旨,回収液 10 mL で

は洗い出しが困難な場合,変更して

よい旨を記載した。

本質的な技術的差異はない。

8.6  生残 胞
子数の計算

生残胞子数の計算   10.2 ISO 規格では,この項は計

算式だけ記載。

追加

JIS

には,コロニー数が“<1”の場

合の胞子数は,

“<10”

が 10 mL

の場合)と表示し,生残胞子数の平

均を算出する場合は“10”を用いる
旨を記載した。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

9.2  試験 結
果の報告例

試験結果の報告項目

11

報告項目の列挙順が JIS 

は異なる。本質的に差異は

ない。

追加

JIS

では,報告例の表についても記

載されている。JIS では B

D

C

D

の値

についても記載を求めている。

JIS

ではより詳細な記述を行っ

た。本質的な技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 13125:2013,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

−  一致  技術的差異がない。 
−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD

国際規格を修正している。

15

R

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5


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