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R 1639-3 : 1999 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は,出願公開後の実用

新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

R 1639-3 : 1999 

ファインセラミックス− 

か(顆)粒特性の測定方法− 

第3部:乾燥減量 

Test methods of properties of fine ceramic granules 

Part 3 : Drying loss 

1. 適用範囲 この規格は,数十から数百μmのファインセラミックスか粒の乾燥器による乾燥減量の測

定方法について規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS R 6003 研摩材のサンプリング方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS R 1600によるほか,次による。 

a) か粒 微粒子の造粒操作によって製造した粒子集合体。 

b) か粒特性 か粒の特性を表す代表的な性質。 

c) 乾燥減量 か粒を乾燥させたとき減少した質量。元の質量に対する割合で表す。 

4. サンプリング方法 試験する試料のサンプリング方法は,JIS R 6003の3.(サンプリング方法)及び

4.(試料調整方法)による。 

調整試料の1試料の量は,かさ体積で20cm3程度とする。 

5. 装置及び器具 装置及び器具は,次による。 

a) 乾燥器 装置室内の空気を循環させるファンを備え,乾燥温度150℃以上まで設定でき,±1℃の温度

範囲に保持できるもの。 

b) はかり瓶 JIS R 3503に規定する平形はかり瓶50×30mm。 

c) はかり(天びん) 最小表示目盛が1mg以下の化学はかり又は電子はかり。 

d) デシケーター JIS R 3503に規定するもので,乾燥剤としてシリカゲルを入れたもの(1)。 

注(1) シリカゲルは,約150℃に加熱放冷したものを用い,再生する場合も同じ処理を行う。

R 1639-3 : 1999 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6. 測定手順 測定手順は,次による。測定試料個数は,3個とする。 

a) はかり瓶の質量を,1mgのけたまではかる。 

b) はかり瓶に試料を厚さ5〜10mm程度になるように取り,試料表面を平らにしてからふたをし,質量

を1mgのけたまではかる。 

c) 試料を入れたはかり瓶のふたを開けて,乾燥器に入れ,105℃±1℃で2時間乾燥する。 

d) 乾燥器から,はかり瓶にふたをして取り出し,素早くデシケーターに移し,室温まで放冷する。 

e) はかり瓶にふたをしたままデシケーターから取り出し,質量を1mgのけたまではかる。 

f) 

恒量(2)になるまでc)〜e)の操作を繰り返す。この場合,乾燥時間は1時間とする。 

注(2) 恒量は,乾燥前後の質量変化が5mg以下になったときとする。 

7. 計算 乾燥減量は,次の式によって小数点以下3けたまで計算し,3個の試料の計算結果を算術平均

して,JIS Z 8401によって2けたに丸める。 

100

3

1

2

1

×

=

W

W

W

W

A

ここに, 

A: 乾燥減量 (%) 

W1: 乾燥前の試料とはかり瓶とふたの質量 (g) 

W2: 乾燥後の試料とはかり瓶とふたの質量 (g) 

W3: はかり瓶とふたの質量 (g) 

8. 結果の表示 乾燥減量の測定結果の表示は,次による。 

a) 試料名 

b) 測定試料量 

c) 乾燥減量 

d) 乾燥温度及び時間 

R 1639-3 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ファインセラミックスか(顆)粒特性の測定方法−第3部:乾燥減量 

原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

○ 内 海 良 治 

工業技術院名古屋工業技術研究所 

(委員) 

○ 伊ケ崎 文 和 

工業技術院物質工学工業技術研究所 

○ 青 木 正 司 

財団法人ファインセラミックスセンター 

○ 山 田 哲 夫 

宇部興産株式会社 

○ 伊 藤   崇 

大川原化工機株式会社 

○ 渡 邊 敬一郎 

日本ガイシ株式会社 

○ 松 尾 康 史 

日本特殊陶業株式会社 

鈴 木 和 夫 

工業技術院名古屋工業技術研究所 

椿   淳一郎 

名古屋大学 

中 平 兼 司 

財団法人ファインセラミックスセンター 

中 村 彰 一 

大塚電子株式会社 

福 井 俊 文 

株式会社島津製作所 

橋 本 邦 男 

昭和電工株式会社 

佐々木 邦 雄 

株式会社セントラル科学貿易 

山 口 浩 文 

日本ガイシ株式会社 

虎 谷 秀 穂 

名古屋工業大学 

林   茂 雄 

三重県窯業試験場 

中 安 哲 夫 

宇部興産株式会社 

安 川 勝 正 

京セラ株式会社 

築 野   孝 

住友電気工業株式会社 

稲 場   徹 

電気化学工業株式会社 

○ 伊 藤   敏 

通商産業省生活産業局 

○ 大 嶋 清 治 

工業技術院標準部 

○ 加 山 英 男 

財団法人日本規格協会 

○ 菅 野 隆 志 

ファインセラミックス国際標準化推進協議会 

○ 渡 辺 一 志 

社団法人日本ファインセラミックス協会 

(事務局) 

○ 杉 本 克 晶 

社団法人日本ファインセラミックス協会 

備考 ○印は小委員会委員を兼ねる。 

文責 原案作成小委員会