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日本工業規格

JIS

 R

1503

-1991

化学工業用耐酸磁器の試験方法

Testing methods for acid proof porcelain of chemical industry

1.

適用範囲  この規格は,化学工業用耐酸磁器の試験方法について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8102

  エタノール (95) [エチルアルコール (95)]

(試薬)

JIS M 8854

  耐火粘土分析方法

JIS R 2205

  耐火れんがの見掛気孔率・吸水率及び比重の測定方法

JIS Z 8801

  標準ふるい

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

試料の調整  化学工業用耐酸磁器と同一原料,同一条件(ただし,無ゆう)で供試体を作成し,試料

とする。ただし,当事者間の協定によって,化学工業用耐酸磁器から直接試料を作製することができる。

3.

試験方法

3.1

化学分析方法

3.1.1

試験方法  供試体を粉砕し,JIS Z 8801 に規定する標準網ふるい 6.7mm を通過させ,四分法によ

って,その 100g をとり,次に標準網ふるい 300

µm を全通したものから四分法によって 5g をとり,更に標

準網ふるい 90

µm を全通するように微粉末としたものを 105∼120℃で恒量になるまで乾燥し,試料瓶中に

保存し試料とする。以下は,JIS M 8854 による。

3.1.2

報告  試料数は,当事者間の協定によるものとし,その測定値を報告する。

3.2

曲げ強さ試験方法

3.2.1

試験方法  乾燥した直径約 12mm,長さ約 130mm の丸棒又は断面が約 20×20mm,長さ 130mm の

角棒を支持間の距離 100mm として支持し,

支持点の中央に曲げ強さが毎秒 490∼588N/cm

2

 {50

∼60kgf/cm

2

}

の割合で荷重をかけ,折れたときの最大荷重 W (N) {kgf}  を測定する。

3.2.2

計算方法  次の式によって,曲げ強さを計算する。

(1)

丸捧の場合

曲げ強さ (N/cm

2

) {kgf/cm

2

}

3

8

D

LW

π

ここに,

D

:  試験片の径 (cm)

L

:  試験片の支持間隔 (cm)

W

:  折れたときの荷重 (N) {kgf}


2

R 1503-1991

(2)

角棒の場合

曲げ強さ (N/cm

2

) {kgf/cm

2

}

2

2

3

bh

LW

ここに,

b

:  試験片の幅 (cm)

h

:  試験片の厚み (cm)

L

:  試験片の支持間隔 (cm)

W

:  折れたときの荷重 (N) {kgf}

3.2.3

報告  5 個の試料について曲げ強さ試験を行い,その平均値を報告する。

3.3

耐熱試験方法

3.3.1

試験方法  乾燥した直径約 20mm,長さ約 60mm の丸棒をあらかじめ規定温度差(投入する水中に

対する加熱温度差)以上の空気浴槽に入れ,同一温度に 30 分以上保持した後,手早く水中(加熱温度に対

する温度差の水中)に投入し,15 分間浸せきした後試験片を取り出し破損の有無を調べる。

3.3.2

報告  5 個の試験片について,耐熱試験を行い,ひび割れ及びかけの有無を報告する。

3.4

吸水率試験方法

3.4.1

試験方法  約 20×20×20mm の立方体,又は直径約 25mm,長さ約 25mm の丸棒について JIS R 2205

によって吸水試験を行う。この場合,用いるはかりの精度は,1mg 以上とする。

3.4.2

報告  5 個の試料の平均値をもって報告する。

3.5

耐酸試験方法

3.5.1

試験方法  供試体を粉砕し,あらかじめ JIS Z 8801 の標準網ふるい 250∼500

µm を用いてふるい分

け,これを水洗して表面に付着した微粉末を除去した後,JIS K 8102 に規定する 95%アルコールで洗浄し

て,約 105℃の空気浴中で 1 時間乾燥して試料とする。この試料から約 10g を正確にひょう量し,塩酸,

硝酸及び硫酸の各 10%濃度の等量混液 100ml とともに冷却器を付けた 300ml の三角フラスコ中に入れて,

20

分ごとに振とうし,90±1℃の水浴中で 5 時間加熱する。その上澄液を静かに流出させ,その残さを温

水とともに傾斜法で全く酸の反応を認めなくなるまで反復洗浄し,更に 95%エチルアルコール  (JIS K 

8102

)

で洗浄して約 105℃の空気浴中で 1 時間乾燥しひょう量する。

3.5.2

計算方法  耐酸度は,次の式によって計算し,質量減少率で表す。

耐酸度(質量減少率) (%)

100

1

2

1

×

=

m

m

m

ここに,  m

1

:  処理前の試料の質量 (g)

m

2

:  処理後の試料の質量 (g)

3.5.3

報告  試料数は,当事者間の協定によって決定し,その測定値を報告する。

3.6

フクシン試験方法

3.6.1

試験方法  供試体から試験できる最小の清新な破砕面をもつ破片をとり試料とする。その試料を試

験液[エチルアルコール  (JIS K 8102) 1 000g に対しフクシン約 5g の割合で溶解したもの]に完全に浸し,

常温でこれに 9.81MPa {100kgf/cm

2

}

以上の圧力を加えて 4 時間以上放置した後,試料を取り出しこれを破

壊して観察する。

3.6.2

報告  破砕面にフクシン液が染み込んでいるかどうか肉眼で調べ,染み込みの有無を報告する。試

料数は,当事者間の協定によって決定する。