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日本工業規格

JIS

 R

1306

-1987

化学分析用磁器燃焼ボート

Porcelain Combustion Boats for Chemical Analysis

1.

適用範囲  この規格は,主として硫黄,炭素,灰分などの化学分析に用いる磁器燃焼ボート及びボー

トカバー(以下,ボート及びカバーという。

)について規定する。

引用規格: 

JIS B 7507

  ノギス

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

種類,記号及び使用温度  ボート及びカバーの種類,記号及び使用温度は,表 のとおりとする。

表 1

種類

記号

使用温度  ℃

用途

磁器燃焼ボート 1 種 CB1

1

450

主として硫黄,炭素定量用

磁器燃焼ボート 3 種 CB3

1

000

主として灰分定量用(うわぐすりを施したもの)

磁器燃焼ボートカバー1 種 CBC1  1

450

主として硫黄,炭素定量用

備考  使用温度とは,空気中で長時間の使用に耐える温度をいう。

3.

品質

3.1

外観  ボート及びカバーは,形状が正しく,使用上有害なき裂,ひび割れ,くすりはげ,付着物な

どがあってはならない。

3.2

特性  ボート及びカバーの特性は,5.によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

表 2

特性

規定内容

適用する種類の記号

耐急熱急冷性

き裂又は割れを生じないこと。

全種

耐侵食性

内容物が外部にしみ出ないこと。 CB1,CBC1

融着性

接触部のうわぐすりの表面に著しい融着の跡がないこと。 CB3

硫黄量

ボート及びカバーそれぞれ 1 個当たりの硫黄量が 0.02mg 以下。

CB1

,CBC1

炭素量

ボート及びカバーそれぞれ 1 個当たりの炭素量が 0.05mg 以下。

CB1

,CBC1

4.

形状及び寸法  ボート及びカバーの形状は,図 及び図 のとおりとし,寸法は表 及び表 のとお

りとする。


2

R 1306-1987

図 1

表 3

単位 mm

記号

CB 1

CB 3

a 16.0

13.5

17.0

許容差

±1.5

±1.5

b 12  10  13

高さ

許容差

±1

±1

c 80 80 80

長さ

許容差

±2

±2

d 5  5  5

寸法

孔径

許容差

±1

±1

図 2

表 4

単位 mm

形状

A

B

a

1

 22

16

a

2

 18.5

9

許容差

±1

b 60

60

寸法

長さ

許容差

±2

5.

試験方法

5.1

外観  外観は,目視によって調べる。


3

R 1306-1987

5.2

寸法測定  ボートの幅,高さ,長さ及び孔径並びにカバーの幅及び長さは,JIS B 7507(ノギス)に

規定する最小読取値 0.05mm のノギス又はこれと同等以上の精度をもつ測定器を用いて行う。

5.3

耐急熱急冷試験  ボート及びカバーを,表 に示す使用温度の炉内に速やかに入れ,5 分間保った後,

取り出し,常温の耐火板に載せて放冷する。この操作を 2 回操り返し,目視によって異常の有無を調べる。

5.4

耐侵食試験  炭素約 0.5%を含有する炭素鋼の削り粉 1g を入れたボートを,表 に示す使用温度に

保った燃焼管に速やかに入れ,毎分 1 500ml の割合で 5 分間酸素を送入した後,これを取り出し,放冷後

侵食状態を調べる。

5.5

融着試験  ボートの側面から長さ約 2cm,幅約 1cm の試験片を切り取り,この試料を 1 000℃の炉内

へ 2 枚を積み重ねて入れ,10 分間保った後取り出し放冷後,融着状態を調べる。

5.6

硫黄定量試験  1 450℃で 10 分間から焼きしたボート及びカバーをそれぞれ 1 450℃に保持した燃焼

管に入れ,毎分 1 500ml の割合で酸素を 10 分間送入し,発生ガス中の二酸化硫黄を過酸化水素水(

1

)

に吸収

させ,メチルレッド・メチレンブルー混合指示薬(

2

)

を用いて 0.01mol/l 水酸化ナトリウム溶液(

3

)

で滴定する。

硫黄量は,次の式によって算出する。

硫黄量 (mg) =V×f×0.32

ここに,

V

: 001mol/l 水酸化ナトリウム溶液使用量 (ml)

f

: 0.01mol/l 水酸化ナトリウム溶液のファクター

(

1

)

過酸化水素水 (30%) 3.5ml を取り,水で1 000ml に薄める。この一定量を取り,メチルレッド・

メチレンブルー混合指示薬を用いて0.01mol/l 水酸化ナトリウム溶液で滴定し,その結果によっ

て原液に0.01mol/l 水酸化ナトリウム溶液の計算量を加えて褐色瓶に保存する。

(

2

)

メチルレッド 0.125g とメチレンブルー0.083g をエタノール(95)に溶解し 100ml に薄める。

(

3

) 1mol/l

水酸化ナトリウム溶液を作りファクターを標定した後,使用の都度,二酸化炭素を含ま

ない水で正しく 100 倍に薄める。1mol/l 水酸化ナトリウム溶液の調製,標定及び保存方法は JIS 

K 8001

(試薬試験方法通則)の 4.4(20.1)による。

5.7

炭素定量試験  1 350℃で 10 分間から焼きしたボート及びカバーをそれぞれ 1 350℃に保持した燃焼

管に入れ,毎分 200∼300ml の割合で酸素を 5 分間送入し,発生ガス中の二酸化炭素を 0.01mol/l 水酸化ナ

トリウム溶液(

3

)

に吸収させ,フェノールフタレイン溶液(

4

)

を指示薬として 0.005mol/l 硫酸溶液(

5

)

で滴定す

る。空試験としてボート及びカバーを入れずに,同様操作を行う。炭素量は,次の式によって算出する。

炭素量 (mg) =  (V

1

V

2

)

×f×0.12

ここに,

V

1

:  空試験における 0.005mol/l 硫酸溶液使用量 (ml)

V

2

: 0.005mol/l 硫酸溶液使用量 (ml)

f

: 0.005mol/l 硫酸溶液のファクター

(

4

)

フェノールフタレイン0.5g をエタノール(95)100ml に溶解する。

(

5

) 0.05mol/l

硫酸溶液を作りファクターを標定した後,水で正しく 10 倍に薄める。

0.05mol/l

硫酸溶液の調製及び標定は,JIS K 8001 の 4.4(28.4)による。

6.

検査  ボート及びカバーの検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,3.及び 4.について 5.

よって試験を行い,合否を決定する。

7.

製品の呼び方  ボートの呼び方は,種類又は記号,幅,高さ及び長さによって,カバーの呼び方は,

種類又は記号,幅,長さ及び形状による。

例: 磁器燃焼ボート 1 種  16×12×80mm


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R 1306-1987

又は CB1  16×12×80mm

磁器燃焼ボートカバー1 種  22×18.5×60mmA 形

又は CBC1  22×18.5×60mmA 形

8.

表示  ボート及びカバーは,一包装ごとに次の事項を明記する。

(1)

種類又は記号

(2)

寸法

(3)

製造業者名又はその略号