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P 8223

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,紙パルプ技術協会

(JAPAN TAPPI)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS P 8223:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 5270:1998, Pulps−Laboratory sheet

−Determination of physical properties を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願権,実用新案権,又は出願公開後

の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査

会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用

新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS P 8223

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


P 8223

:2005

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  原理

3

5.

  装置

3

6.

  試験用手すき紙の準備及び試験片の準備 

3

6.1

  試験用手すき紙の準備 

3

6.2

  試験用手すき紙の調湿 

3

6.3

  坪量,厚さ及びバルク密度の測定 

3

6.4

  試験片の調製 

4

7.

  物理的特性の測定(坪量 60 g/m

2

又は 75 g/m

2

 ) 

5

7.1

  比引張強さ 

5

7.2

  比引裂強さ 

6

7.3

  比破裂強さ 

6

7.4

  ISO 透気度 

6

7.5

  耐折強さ 

7

8.

  坪量の大きい手すき紙の物理的特性の測定

7

8.1

  比曲げ抗力 

7

8.2

  試験用フルーティング後の比平面圧縮強さ

7

8.3

  比 ISO 圧縮強さ(リングクラッシュ  ) 

7

8.4

  比圧縮強さ(ショートスパン)

8

9.

  報告

8

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

9


日本工業規格

JIS

 P

8223

:2005

パルプ−試験用手すき紙−物理的特性の試験方法

Pulps

Laboratory sheets

Determination of physical properties

序文  この規格は,1998 年に第 2 版として発行された ISO 5270,Pulps−Laboratory sheets−Determination of

physical properties

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,製紙用パルプの物理的特性の試験方法について規定する。

備考1.  パルプの拡散青色光反射率(ISO 白色度)の測定に関する試験用手すき紙の調製方法は JIS P 

8212

に規定する。また,紙,板紙及びパルプの ISO 白色度は JIS P 8148 に規定されている。

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 5270:1998

,Pulps−Laboratory sheets−Determination of physical properties (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS P 0001

  紙・板紙及びパルプ用語

JIS P 8111

  紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態

備考 ISO 

187:1990  Paper

,  board and pulps−Standard atomosphere for conditioning and testing and

procedure for monitoring the atomosphere and conditioning of samples

からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。

JIS P 8112

  紙及び板紙のミューレン低圧形試験機による破裂強さ試験方法

備考 ISO 

2758:1983  Paper

−Determination of bursting strength からの引用事項は,この規格の該当

事項と同等である。

JIS P 8113

  紙及び板紙−引張特性の試験方法

備考 ISO 

1924-2:1994    Paper and board

−Determination of tensile properties−Part 2 : Constant rate of

elongation method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8114

  紙及び板紙−耐折強さ試験方法−ショッパー形試験機法

備考 ISO 

5626:1993  Paper

−Determination of folding endurance からの引用事項は,この規格の該当

事項と同等である。

JIS P 8115

  紙及び板紙−耐折強さ試験方法−MIT 試験機法


2

P 8223

:2005

備考 ISO 

5626:1993  Paper

−Determination of folding endurance からの引用事項は,この規格の該当

事項と同等である。

JIS P 8116

  紙−引裂強さ試験方法−エルメンドルフ形引裂試験機法

備考 ISO 

1974:1990  Paper

−Determination of tearing resistance (Elmendorf method)  からの引用事項

は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8117

  紙及び板紙−透気度試験方法−ガーレー試験機法

備考 ISO 

5636-5:1998  Paper and board

−Determination of air permeance (medium range)−Part 5 :

Gurley method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8118

  紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法

備考 ISO 

534:1988  Paper and board

−Determination of thickness and apparent bulk density or apparent

sheet density

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8125

  紙及び板紙−こわさ試験方法−テーバーこわさ試験機法

備考 ISO 

2493:1992    Paper and board

−Determination of resistance to bending からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。

JIS P 8126

  紙及び板紙−圧縮強さ試験方法−リングクラッシュ法

備考 ISO 12192:2002    Paper and board−Compressive strength−Ring crush method からの引用事項は,

この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8222

  パルプ−試験用手すき紙の調製方法

備考 ISO 5269-1:1998  Pulps − Preparation of laboratory sheets for physical testing − Part 1 :

Conventional sheet-former method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 8401

数値の丸め方

ISO 7263  Corrugating medium

−Determination of the flat crush resistance after laboratory fluting

ISO 9895    Paper and board

−Compressive strength−Short span test

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001 によるほか,次による。

a) 

坪量 (grammage) 紙及び板紙の面積 1 平方メートル(m

2

)当たりの質量を(g)で表した値。

b) 

バルク密度 (apparent density)  紙の単位容積当たりの質量。比容積の逆数。

c) 

比引張強さ (tensile index)  引張強さを坪量で除した値。

d) 

比引裂強さ (tear index)  引裂強さを坪量で除した値。

e) 

比破裂強さ (burst index)  破裂強さを坪量で除した値。

f) ISO

透気度 (air permeance)  一定圧力差の下,単位面積の紙又は板紙を単位時間に通過する空気の流

量。µm/(Pa・s)で表す。

g) 

耐折強さ (folding endurance)  試験片が切断するまでの往復折り曲げ回数(耐折回数)の常用対数。

h)

こわさ(テーバー)[stiffness(Taber)]  幅 38.0 mm の試験片の一端をつかみ片持ちばり(梁)を構成

させ,一定速度で 15°曲げ,50 mm の荷重長になったときの試験片を曲げるのに要する曲げモーメン

ト。

i)

比曲げ抗力  (bending resistance index)  曲げ抗力を坪量で除した値。

j)

比平面圧縮強さ (flat crush resistance index)  板紙の段の頂点に垂直に力を加えて段をつぶすのに必

要な圧力を坪量で除した値。

k)

比 ISO

圧縮強さ(リングクラッシュ)  (ring crush resistance index)  帯状の試験片をリング状に巻い


3

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て,上下の加圧板の間に挟み,圧縮,破壊させたときの最大荷重を坪量及び試験片の長さで除した値。

l)

比圧縮強さ(ショートスパン) (compression index)  荷重がかかる試験片のスパンを短く(0.7 mm)し

て,圧縮,破壊させたときの最大荷重を坪量で除した値。

4. 

原理  未こう解又はこう解パルプの懸濁液から調製した手すき紙について,バルク密度,比引張強さ,

比引裂強さ,比破裂強さ,ISO 透気度,耐折強さ,こわさ,圧縮強さなどの物理的特性試験を標準的な温

湿度条件の下で行う。

5. 

装置  装置は,測定する各物理的特性に対応する規格に規定されたものを使用する。

6. 

試験用手すき紙の準備及び試験片の準備

6.1 

試験用手すき紙の準備  各物理的特性試験に必要な数の手すき紙を準備する。各物理的特性の試験

に必要な手すき紙の数,試験片の大きさ及び必要な試験片の数を

表 に示す。JIS P 8222 に規定する方法

によって,表面にはん点,小穴,筋などの欠陥がない絶乾坪量 60±2 g / m

2

,又は 75±2 g / m

2

の試験用手

すき紙を 4 枚以上調製する。坪量を規定しない試験用手すき紙(

表 参照)は,目標とする坪量に対して

許容差±3 %で調製する。試験用手すき紙の一組の合計面積は 0.1 m

2

以上とする。

これらの手すき紙は前処置しなくてよい。

参考  調湿した手すき紙の坪量は,約 65 g / m

2

  (JIS P 8222

に対応する試験片)及び約 81 g / m

2

(ISO 

5269-2

に対応する試験片)である。

6.2 

試験用手すき紙の調湿  試験用手すき紙は,JIS P 8111 に規定する標準条件,23  ℃±1  ℃,(50±2)  %

RH

で調湿し,試験が終了するまでこの調湿条件下に置いておく。

6.3 

坪量,厚さ及びバルク密度の測定  手すき紙を表 に規定されている大きさの各試験片が確保でき

る程度に断裁し,その面積を 0.5 %の精度で測定する。断裁した手すき紙が試験片として使用できる適正

な大きさであることを 6.4 

表 を参考にして確認する。

試験片を切りそろえる前に,次の操作手順によって調湿した手すき紙の坪量を測定する。

断裁した手すき紙の質量を 0.2  %の精度で測定する。坪量は,次の式によって算出する。

n

A

m

g

×

=

ここに,

g: 坪量 (g / m

2

)

m: 手すき紙の合計質量 (g)

A: 手すき紙 1 枚の面積 (m

2

)

n: 手すき紙の枚数

坪量の値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.1 に丸めて報告する。

手すき紙 4 枚を,非光沢面を上にして重ね,その厚さを JIS P 8118 に規定する方法によって測定する。

測定は異なる 5 か所について行う。測定箇所を変えるとき,手すき紙を重ねた位置がずれないように注意

する。手すき紙 1 枚の厚さの平均値を計算する。

バルクは,次の式によって算出する。

1000

×

=

d

g

ρ


4

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ここに,

ρ:  バルク密度  (g / cm

3

)

g:  手すき紙の坪量 (g / m

2

)

d

  手すき紙 1 枚の平均厚さ(mm)

バルク密度の値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.01 に丸めて報告する。

6.4 

試験片の調製  調湿した手すき紙から表 に示す大きさの試験片を,試験に必要な数切りそろえる。

各強さ試験用試験片の採取方法の一例を,

参考図 に示す。

単位  mm

参考図  1  試験片採取方法の一例

参考  手すき紙が直径 158 mm の円形の場合,平面圧縮強さ又はリングクラッシュ圧縮強さ測定用試

験片は各手すき紙から 2 枚しか切り取ることができない。これらの試験片は坪量の測定にも使

用できる。

63 

mm

15 

mm

15 

mm

耐 折 強 さ

引 張 強 さ

破 裂 強 さ

引 裂 強 さ

15

15

63


5

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  1  試験片の調製

試験片の寸法                    単位 mm

試験の種類

適 用 す る

規格

坪量

g/m

2

長さ

最低限必要な試験片数

比引張強さ

JIS P 8113

60

又は 75  つかみ具の間

隔は(100±2) 
及びつかみ具

に挟むのに必 
要な長さの和

15

±0.1

 

少なくとも 4 枚の手すき紙から 8

比引裂強さ

JISP 8116

60

又は 75 63±0.5 50±2∼76±2

少なくとも 4 枚の手すき紙から 2
組の試験片(

1

比破裂強さ

JIS P 8112

60

又は 75  クランプにしっかり挟むのに必要な

幅(60×60 以上)

少なくとも 4 枚の手すき紙から 8

耐折強さ

JIS P 8114

JIS P 8115

60

又は 75

約 110 15.0±0.1

少なくとも 3 枚の手すき紙から 6

ISO

透気度

JIS P 8117

60

又は 75  試験装置に適った寸法

(A 形 50×120,B 形 50×50)

少なくとも 2 枚の手すき紙から 4

比曲げ抗力

JIS P 8125

2

≧ 70

38.0

±0.1

少なくとも 2 枚の手すき紙から 10

比平面圧縮強さ

ISO 7263 

2

≧ 150

12.7

±0.1

少なくとも 2 枚の手すき紙から 10

比圧縮強さ 
( シ ョ ー ト ス パ
ン)

ISO 9895 

2

≧ 70

15.0

±0.1

少なくとも 2 枚の手すき紙から 10

比 ISO 圧縮強さ 
(リングクラッシ
ュ)

JIS P 8126

2

) 149.9∼152.4 12.7±0.1

少なくとも 2 枚の手すき紙から 10

(

1

)

一組の試験片は 2 枚以上の手すき紙から 4 枚の試験片を切り取ったもので構成する。

(

2

)

坪量は規定しない。 

7. 

物理的特性の測定(坪量 60 g/m

2

又は 75 g/m

2

 )

7.1 

比引張強さ  JIS P 8113 に従い,定速伸張形引張試験法により引張強さを測定する。また,必要に応

じて引張破断伸びを測定する。少なくとも 4 枚の試験用手すき紙から 8 枚以上の試験片を採取して試験す

る。2 個のつかみ具の間隔は 100

±

2 mm

とし,引張速度は,試験片の伸び量が毎分 10

±2.5

mm

となるよう

に設定する。

試験用手すき紙の面積が小さく,十分な長さの試験片が取れない場合はつかみ具の間隔を 90 mm に縮め

て測定してもよい。その場合,測定時のつかみ具の間隔を報告書に記録する。

通常の引張速度では破断に要する時間が非常に短い試験片

(例えば 5 秒以内)

又は非常に長い試験片

(例

えば 30 秒以上)については引張速度を変更してよい。その場合,測定時の引張速度を報告書に記録する。

比引張強さは,次の式によって算出する。


6

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g

w

F

I

×

=

ここに,

I: 比引張強さ (N・m / g)

F

目盛の読みの平均値[破断までの最大荷重の平均値(N)]

w: 試験片の幅 (m)

g: 6.3 によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m

2

)

比引張強さの値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.5 N・m / g 刻みに丸めて報告する。

必要に応じて,引張破断伸びの平均値を mm 単位で計算し,試験片の初期長さに対するパーセントを求

め,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.1 に丸めて報告する。

7.2 

比引裂強さ  JIS P 8116 に従って,少なくとも 2 枚の試験用手すき紙から採取した 4 枚の試験片を一

組として,引裂強さを測定する。非光沢面が振り子の軸に向くようにして,つかみに挟む。測定は少なく

とも 2 組の試験片について行う。引裂強さ及び比引裂強さは,次の式によって算出する。 

4

p

F

F

=

g

F

X

=

ここに,

F: 引裂強さ (mN)

F

目盛の読みの平均値

p: 振り子係数,すなわち,同時に引き裂いた試験片の枚数

によって引裂強さ(mN)が直読できるように振り子の目
盛を校正しておく。一般に,4,  8, 16 及び 32 枚の読
みについて検量線を作成する。

X: 比引裂強さ (mN・m

2

/ g)

g: 6.3 によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m

2

)

比引裂強さの値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.1 に丸めて報告する。

7.3 

比破裂強さ  JIS P 8112 に従って,破裂強さを測定する。少なくとも 4 枚の試験用手すき紙から 8

枚以上の試験片を採取する。

表面及び裏面からの測定を,

それぞれ少なくとも 4 枚の試験片について行う。

大きさが 70 mm×70 mm 以下の試験片を用いてもよいが,その場合,確実に指定の位置に試験片を締め付

けることができるようにする。比破裂強さは,次の式によって算出する。

g

P

X

=

ここに,

X: 比破裂強さ (kPa・m

2

/ g)

P

破裂強さの平均値 (kPa)

g: 6.3 によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m

2

)

比破裂強さの値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.1 に丸めて報告する。

7.4 ISO

透気度  JIS P 8117 によって,空気 100 ml が通過する時間(s)を測定し,その平均を求める。空

気圧は,試験片の非光沢面にかかるようにする。少なくとも 2 枚の試験用手すき紙から採取した試験片に

対して,少なくとも 4 回測定する。

ISO

透気度は,次の式によって算出する。


7

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t

P

127

=

ここに,

P: ISO 透気度[

µm / (Pa・s)]

t

空気 100 ml が通過する時間の平均値 (s)

ISO

透気度の値を,有効数字 2 けたに丸めて報告する。

7.5 

耐折強さ  JIS P 8114 又は JIS P 8115 によって,往復折り曲げ回数を測定する。少なくとも 3 枚の試

験用手すき紙から 6 枚以上の試験片を採取して試験する。

往復折り曲げ回数の常用対数を平均し,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.01 に丸めて報

告する。使用した試験機の名称及び形式を明記する。

8. 

坪量の大きい手すき紙の物理的特性の測定

8.1 

比曲げ抗力  JIS P 8125 によって測定し,曲げ抗力を計算によって算出する。少なくとも 2 枚の試験

用手すき紙から 10 枚以上の試験片を採取して試験する。次の式によって比曲げ抗力を算出する。

3

6

10

g

B

X

×

=

ここに,

X: 比曲げ抗力 (N・m

6

/ kg

3

)

B

試験片の曲げ抗力の平均値 (mN)

g

6.3

によって求めた手すき紙の坪量 (g / m

2

)

比曲げ抗力の値を,有効数字 3 けたに丸めて報告する。試験に用いたクランプの長さ,及び曲げ角度を

明記する。

8.2 

試験用フルーティング後の比平面圧縮強さ  ISO 7263 によって,少なくとも 2 枚の試験用手すき紙

から採取した 10 枚以上の試験片を用いて平面圧縮強さを測定する。

試験片の非光沢面を接着テープの面に

設置する。平面圧縮強さの平均値を求め,次の式によって比平面圧縮強さを算出する。

g

F

X

=

ここに,

X: 比平面圧縮強さ (N・m

2

/ g)

F

試験片の平面圧縮強さの平均値 (N)

g: 6.3 によって求めた手すき紙の坪量 (g / m

2

)

試験用フルーティング後の比平面圧縮強さを,有効数字 3 けたに丸めて報告する。

8.3 

比 ISO 圧縮強さ(リングクラッシュ)  JIS P 8126 によって,ISO 圧縮強さを測定する。試験片の

非光沢面及び光沢面が交互に試験片によって形成される円筒の中央を向くように設置する。少なくとも 2

枚の試験用手すき紙から 10 枚以上の試験片を採取し,少なくとも 10 回測定してリングクラッシュ圧縮強

さの平均値を求める。次の式によって比 ISO 圧縮強さを算出する。

l

r

C

=


8

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g

C

X

=

ここに,

C

ISO圧縮強さの平均値(N / m)

r

圧縮強さの平均値 (N)

l: 試験片の長さ (m)

X: 比 ISO 圧縮強さ (N・m / g)

g: 6.3 によって求めた手すき紙の坪量 (g / m

2

)

比 ISO 圧縮強さの値を,有効数字 3 けたに丸めて報告する。

8.4 

比圧縮強さ(ショートスパン)  ISO 9895 によって,少なくとも 2 枚の試験用紙から採取した 10

枚の試験片を用いてショートスパン圧縮強さを測定する。最大圧縮強さの平均値を求め,次の式によって

比圧縮強さを算出する。

15

F

X

=

g

X

Y

000

1

=

ここに,

X: 圧縮強さ (kN / m)

F

最大圧縮強さの平均値 (N)

15

試験片の幅 (mm)

Y: 比圧縮強さ (N・m / g)

g: 6.3 によって求めた手すき紙の坪量(g / m

2

)

比圧縮強さ(ショートスパン)の値を,JIS Z 8401 に規定する方法によって,丸めの幅 0.1 に丸めて報

告する。

9. 

報告  報告書には,必要に応じて次の事項を記録する。

a)

規格名称又は規格番号

b)

試験片の種類及び名称

c)

実験室でこう解した場合は,その関連規格の名称及び番号,並びにその“報告”に明記されている事

d)

未こう解パルプ又は規格にない方法でこう解したパルプから調製した手すき紙については,離解方法

に関する規格,及びその規格の“報告”に明記されている事項

e)

実際の調湿条件下における坪量

f)

試験用手すき紙の調製方法及びその規格番号

g)

試験片の前処置条件及び試験条件(温度及び相対湿度)

h)

試験室の調湿が脱着又は吸着,どちらの条件下で行われたかを明記

i)

試験結果

j)

この規格及び関連規格にない操作で,

観察された異常現象が結果に影響したと考えられる操作。

特に,

引張試験で,引張速度における試験片の伸び量が毎分 10±2.5 mm と異なる場合,実際の引張速度

k)

その他必要とする事項


附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS P 8223:0000

  パルプ−試験用手すき紙−物理的特性の試

験方法

ISO 5270

:1998  パルプ−試験用手すき紙−物理的

特性の試験方法

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線及び側線

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国

際 規 格

番号

項目 
番号

内容

項目ごとの評

技術的差異の内

(

Ⅴ) JIS と国際規

格との技術的差

異の理由及び今
後の対策

1.

適 用 範

製紙用パルプ
物理的特性の
試験方法につ

いて規定

ISO 
5270 

1

JIS

と同じ IDT

2.

引 用 規

JIS P 0001 
JIS P8111 
JIS P 8112 
JIS P 8113 
JIS P 8114 
JIS P 8115 
JIS P 8116 
JIS P 8117 
JIS P 8118 
JIS P 8125 
JIS P 8126 
JIS P 8222 
JIS Z 8401 
ISO 7263 
ISO 9895

2

ISO 187

ISO 2758

ISO 1924-2

ISO 5626

ISO 5626

ISO 1974

ISO 5636-5

ISO 534

ISO 2493

ISO 12192

ISO 5269-1

− 
ISO 7263

ISO 9895 

MOD/

追加

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

IDT

IDT

JIS2

規格を追加

規定。

ISO

規格と技術

的差異はない。

3.

定義

坪量 
バルク密度 
比引張強さ

比引裂強さ 
比破裂強さ

ISO

透気度

耐折強さ 
こわさ 
比曲げ抗力

比平面圧縮強

比 ISO 圧縮強

(

リ ン グ ク

ラッシュ) 
比圧縮強さ

(

ショートスパ

ン)

− 
− 

− 
− 

− 
− 

 
MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

ISO

規格と技術

的差異はない。

4.

原理

3

JIS

と同じ IDT


10

P 8223

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線及び側線

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国

際 規 格

番号

項目

番号

内容

項目ごとの評

技術的差異の内

(

Ⅴ) JIS と国際規

格との技術的差

異の理由及び今
後の対策

5.

装置

4

JIS

と同じ IDT

6.

試 験 用

手 す き 紙
の 準 備 及
び 試 験 片

の調製

6.4

参考図

5.4

MOD/

追加

JIS

は参考図 1 に

試験片採取方法
の一例を追加

参考として示し

た。

7.

物 理 的

特 性 の 測

定 ( 坪 量

60 g / m

2

又は 75g /

m

2

6 JIS

と同じ IDT

8.

物 理 的

特 性 の 測
定 ( 坪 量
の 大 き い

手 す き
紙)

7

JIS

と同じ IDT

9.

報告

8

JIS

と同じ IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考 1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD /  追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。