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P 8202 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS P 8202 : 1976 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正に当たって,対応国際規格,

ISO

801-1,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 1 : Pulp baled in sheet form

ISO

801-2,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 2 : Pulps (such as flash-dried pulps) baled in

slabs

ISO

801-3,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 3 : Unitized bales

との整合化を行った。

なお,これらの国際規格には,販売質量試験方法が規定されているが,これについては今後 JIS 化する

予定である。

JIS P 8202

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  シート状ベールパルプからの試料採取方法

附属書 2(規定)  スラブ状ベールパルプ(フラッシュドライパルプなど)からの試料採取方法

附属書 3(規定)  ユニットベールからの試料採取方法


日本工業規格

JIS

 P 8202

: 1998

パルプ−ロットの絶乾率の試験方法

Pulps

−Determination of absolute dryness of puips in lots

序文  この規格は,1994 年に第 2 版として発行された ISO 801-1, Pulps Determination of saleable mass in lots

−Part 1 : Pulp baled in sheet form, ISO 801-2, Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 2 : Pulps (such

as flash-dried pulps) baled in slabs

及び ISO 801-3, Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 3 :

Unitized bales

を基に,この規格で規定する規定内容のうち対応国際規格と対応する部分(試料採取方法及

び絶乾率測定方法)については技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際

規格には規定されていない規定項目(ラップパルプ)及び対応国際規格には規定されていない規定内容(ユ

ニットベール以外の試料採取方法に JIS P 8201 を併記)を日本工業規格として追加した。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,シート状ベールパルプ,ラップパルプ,スラブ状ベールパルプ及びユニット

ベールのロットの絶乾率を測定する方法について規定する。

備考1.  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 801-1 : 1994,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 1 : Pulp baled in sheet form

ISO 801-2 : 1994,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 2 : Pulps (such as flash-dried

pulps) baled in slabs

ISO 801-3 : 1994,

  Pulps−Determination of saleable mass in lots−Part 3 : Unitized bales

2.

この規格の中の JIS 又は ISO 規格の選択箇所は,規格全般にわたり JIS 又は ISO 規格のどち

らか一方を選択する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS P 0001

  紙・板紙及びパルプ用語

JIS P 8201

  製紙用パルプの試料採取方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001 及び JIS P 8201 によるほか,次による。

a)

絶乾質量 (oven-dry mass)   質量が一定になるまで,パルプを 105±2℃で乾燥して得られた質量。

b)

絶乾率 (absolute dryness)   パルプの乾燥前の質量に対する絶乾質量の比率。パーセントで表す。

c)

スラブ状ベールパルプ  (pulp baled in slab)    通常,ベールが,4∼6 個のスラブ(平板状パルプ)又は

ワッド(wads :  小塊状パルプ)で構成されているもの。

d)

ユニットベール  (unitized bale, unit)    通常,ベールパルプを 8 ベールずつ鉄バンドで結束した集合体。


2

P 8202 : 1998

4.

原理  この規格の規定に従って,ロットから採取した試料の乾燥前質量及び絶乾質量を測定し,ロッ

トの絶乾率を求める。

5.

装置  装置は,次による。

a)

はかり  精度

000

5

1

以上で,5kg 以上がひょう量できる感度 0.1g のもの。はかりの計量皿は,載せた試

料がはみ出さないような大きさをもつもの。

b)

乾燥器  温度を 105±2℃に保つことができるもの。空気の循環装置が付いたものを使用することが望

ましい。

6.

試料の採取  試料の採取は,次による。

a)

シート状ベールパルプについては,JIS P 8201 又は

附属書 に規定する方法によってロットからの試

料を採取する。

b)

ラップパルプ又はスラブ状ベールパルプ(フラッシュドライパルプなど)については,JIS P 8201 

附属書 に規定する方法によってロットからの試料を採取する。

c)

ユニットベールについては,

附属書 に規定する方法によってロットからの試料を採取する。

7.

操作  操作は,次による。

a)

ロットから採取した試料のすべてを集める。これらの試料は,水分脱着及び汚染を防ぐため,測定す

るまで JIS P 8201 又は

附属書 1,附属書 及び附属書 に規定する容器に入れて保管する。

b)

試料を容器から取り出し,直ちに,乾燥前の質量を

000

5

1

の精度で測定する。

c)

試料を 105±2℃の乾燥器に入れ,1 時間以上乾燥する。

備考  砕木パルプのフラッシュドライパルプなど,砕けやすく,測定中に散失する可能性のあるもの

を乾燥するときには,パルプの小片が抜け落ちないような細かいワイヤメッシュ製乾燥かごを

用いる。

d)

乾燥器から試料を取り出し,30 秒以内に質量を測定する。

e)

再び,同一試料を乾燥器で 1 時間以上乾燥し,質量を測定する。連続 2 回の測定値の差が,試料の乾

燥前質量の

000

5

1

以下になるまで,同一操作を繰り返す。

8.

計算  ロットの絶乾率は,次の式によって計算する。

100

1

2

×

=

M

M

X

ここに,

x

ロットの絶乾率

 (%)

M

1

試料の乾燥前質量

 (kg)

M

2

試料の絶乾質量

 (kg)

9.

試験結果の表し方  JIS Z 8401 に規定する方法によって,小数点以下

1

けたに丸める。

10.

報告  報告には,必要に応じて次の項目を記録する。

a)

規格名称又は規格番号,及び JIS 又は ISO 規格の区分


3

P 8202 : 1998

b)

試料の種類及び名称

c)

試料の採取方法,試験年月日及び試験場所

d)

試験回数

e)

ロットの絶乾率

f)

試験中に観察された特記事項

g)

その他必要とする事項


4

P 8202 : 1998

附属書 1(規定)  シート状ベールパルプからの試料採取方法

序文  この附属書は,

1994

年に第

2

版として発行された ISO 801-1

, Pulps Determination of saleable mass in

lots

Part 1 : Pulp baled in sheet form

における試料採取方法の部分を翻訳し,作成したものである。

1.

適用範囲  この附属書は,シート状ベールパルプのロットからの試料採取方法について規定する。

2.

原理  ロットの大きさによって定められた数のベールパルプ試料を抜き取り,

6

個のベールパルプを

一組としてグループに分ける。この附属書の規定に従って,各ベールパルプ試料から

5

枚のシート試料を

採取する。各シート試料から,三角形の試験片を切り取る。

3.

器具  器具は,次による。

a)

容器  採取した試験片からの水分の脱着を防ぐために保管する容器。少なくとも

30

枚の試験片を収納

できるもの。

4.

操作  操作は,次による。

4.1

ベールパルプ試料の抜取り  ベールパルプ試料のロットからの抜取りは,次による。

a)

ベールパルプ試料がロットを代表するように,可能な限りロット全般にわたってランダムに抜き取る。

抜取りに関して受渡当事者間の協定がない場合は,抜き取るロットの対象は,全ロットの半数以下で

あってはならない。

b)

ベールパルプ試料は,過乾燥又はぬれたもの(ロットの外側のベールパルプに見られる)

,包装材料又

はベールパルプが破損しているもの,前回の抜取箇所,ベールの数字が読み取れないか,明細書に記

載がないために特定できないものなどを含まないように抜き取る。パルプが凍結している場合には,

試験片の切取りが可能な程度に溶けるまで抜取りを延期する。

c)

抜取個数は,ロットの大きさに応じて,

附属書 表 から求める。ロットの大きさが

5 000

を超える

ものについては,最小数は

5 000

を超える数の

1%

100

を加えた数,最大数は

5 000

を超える数の

1%

200

を加えた数とする。いずれの場合にも試料の総数は,

6

の倍数が望ましい。

備考

ロットの状態が比較的均一で,試料採取の対象から除外する数(積載状態において最外側のも

のを含まない)が,試料の最小数の

10%

を超えない場合は,抜取試料個数は,

附属書 表 

最小数でよい。

4.2

シート試料の採取  各ベールパルプ試料からのシート試料の採取は,次による。

a)

各ベールパルプから

5

枚のシートを手早く採取する。各シートの採取間隔は,ベールパルプ合計厚さ

5

1

ずつとする。ただし,各ベールパルプとも同じ位置からシートを抜き取らないようにする(

属書 図 参照)。

b)

ベールパルプ

No.I

では,最初のシートは,ベールパルプの最上部から

1cm

下の位置,最終のシート

5

枚目)は,ベールパルプの底部からベールパルプ合計厚さの

5

1

だけ上の位置から取り出す。

c)

ベールパルプ

No.II

III

IV

V

VI

では,各シート試料は,前のベールパルプのシート採取位置より

少し下の位置(実際には,ベールパルプ合計厚さの

50

1

)から取り出す。したがって,ベールパルプ

No.VI

では,最初のシートは,ベールパルプの最上部からベールパルプの高さの

10

1

だけ下の位置から


5

P 8202 : 1998

取り出し,最終のシートは,ベールパルプの底部からベールパルプの高さの

10

1

だけ上の位置から取り

出す。

d)

ベールパルプ

No.VII

以降は,この操作を繰り返す。

附属書 表 1  ベールパルプ試料の抜取個数

ベールパルプ試料個数

ロットのベールパルプ

総数

最小

最大

 100

以下 12

24

 101

∼ 200

18

 36

 201

∼ 300

24

 48

 301

∼ 400

24

 48

 401

∼ 500

24

 48

 501

∼ 600

30

 60

 601

∼ 700

30

 60

 701

∼ 800

36

 72

 801

∼ 900

36

 72

    901

∼1 000

42

  84

1 001

∼2 000

48

  96

2 001

∼3 000

60

120

3 001

∼4 000

72

144

4 001

∼5 000

96

192

4.3

試験片の採取  各シート試料からの試験片の採取は,次による。

4.3.1

一般事項  シート試料の中心点を頂点とする三角形の試験片を切り取る。すべての試験片は,次に

示す方法によって一定面積又は一定の頂角

 (24

°

)

にする。試験片を切り取るときには,各シートは,下

のシートと接触させたままにしておくことが望ましい。採取した試験片は,絶乾率の測定を行うまで容器

に入れて保管する。

参考

一定面積法は,理論的には正しいが,実行が難しい。一定頂角法の方が実用的である。

4.3.2

一定面積試験片の切取り方法  附属書 図 に示すように,

6

個のベールパルプのグループの最初

のベールパルプ(ベールパルプ

No.I

)から始まり,以下の方法によって試験片を切り取る。

a)

切り取る三角形試験片の頂点は,シートの中心点になるようにする。三角形の底辺の長さは,次の式

による。

5

.

7

5

.

7

2

1

l

l

及び

ここに,  l

1

:  シートの長辺の長さ

l

2

:  シートの短辺の長さ

b)

附属書 図 2

の I/1 に示すように,最初のシートの試験片の一辺がシートの対角線と一致するように

試験片を切り取る。

c)

2

枚目のシートからは I/2,3 枚目のシートからは I/3 というように 5 枚の試験片を採取し,ベールパル

プ No.I の絶乾率測定用試料とする。

d)

ベールパルプ No.II の試験片は,ベールパルプ No.I の各々の試験片採取位置から時計回りに隣接した

位置から切り取る。同様の操作でベールパルプ No.III,IV,V 及び VI の三角形試験片を切り取り,そ

れぞれをベールパルプの絶乾率測定用試料とする。

e)

他のグループについても同様の操作を繰り返す。


6

P 8202 : 1998

参考

これらのベールパルプグループごとの試験片の総面積は,シート 1 枚の面積と等しくなる。

附属書 図 1  シート試料の採取位置

4.3.3

一定頂角試験片の切取方法

附属書 図 3

に示すように,6 個のベールパルプのグループの最初の

ベールパルプ(ベールパルプ No.I)から始まり,以下の方法によって試験片を切り取る。

a)

頂角 24°の三角形試験片を切り取る。三角形試験片の頂点は,シートの中心点になるようにする。

b)

附属書 図 3

の I/1 に示すように,最初のシートの試験片の一辺がシートの対角線と一致するように

試験片を切り取る(採取開始点は,

附属書 図 3

参照)

c)

次のシートの試験片は,反時計回りに頂角を 72°移動させた位置で切り取る。

d)

このようにして切り取った 5 枚の三角形試験片を,ベールパルプ No.I の絶乾率測定用試料とする。

e)

ベールパルプ No.II についても,ベールパルプ No.I と同じ方法によって切り取る。ただし,ベールパ

ルプ No.I の試験片から反時計回りに頂角を 24°移動させて切り取り,同様に,ベールパルプ No.III

の試験片は,ベールパルプ No.II から反時計回りに頂角を 24°移動させて切り取り,それぞれのベー

ルパルプの絶乾率測定用試料とする。

f)

ベールパルプ No.IV,V 及び VI の試験片は,それぞれベールパルプ No.I,II 及び III と同じ位置で切

り取り,それぞれのベールパルプの絶乾率測定用試料とする。

g)

他のグループについても同様の操作を繰り返す。

参考

これらのベールパルプグループごとの試験片の総面積は,シート 2 枚の面積と等しくなる。


7

P 8202 : 1998

ローマ数字

:ベールパルプ試料番号

アラビア数字

:三角形試験片番号

附属書 図 2  附属書 図 に従って採取したシート試料から一定面積三角形試験片を切り取る方法

ローマ数字

:ベールパルプ試料番号

アラビア数字

:三角形試験片番号

附属書 図 3  附属書 図 に従って採取したシート試料から一定頂角三角形試験片を切り取る方法


8

P 8202 : 1998

附属書 2(規定)  スラブ状ベールパルプ(フラッシュドライ 

パルプなど)からの試料採取方法

序文

  この附属書は,1994 年に第 2 版として発行された

ISO 801-2

, Pulps

−Determination of saleable mass in

lots

−Part 2 : Pulps (such as flash-dried pulps) baled in slabs における試料採取方法の部分を翻訳し,作成した

ものである。

1.

適用範囲

  この附属書は,フラッシュドライパルプのようなシート状ではないパルプのロットからの

試料採取方法について規定する。

備考

この方法は,質量約 200kg のベールパルプで,4∼6 個のスラブ又はワッドで構成されているも

の,及び一塊になっていても層状に分割できるようなものに適用できる。シート状ベールパル

プ及びユニットベールには適用できない。また,ドリルで試験片採取中に,摩擦熱で熱くなる

ものにも適用できない。

2.

原理

  ロットの大きさによって定められた数のベールパルプ試料の抜き取り,ベールパルプの個数が

同じになるようにグループ分けする。各ベールパルプのスラブ試料から円盤試験片を切り取る。

3.

装置及び器具

  この附属書で用いる主な装置及び器具は,次による。

a)

円盤試験片切取装置

  約 1kW の市販ドリル,ドリルスタンド及び

附属書 図 1

及び

附属書 図 2

に示

す円盤切取具を組み合わせたもの。

b)

ランダムカード

1)

ランダムカード(以下,カードという。

)は,一組 35 枚とし,それぞれのカードが,等間隔に横方

向に七つ,縦方向に五つの 35 の升目に区切られているもの。各試料の円盤試験片採取位置を示すよ

うに,それぞれのカードの升目の一つに印が付けてあり,これらの印の位置は,35 枚のカードにつ

いてすべて異なるものとする。

2)

これらのカードは,

附属書 図 3

及び

附属書 図 4

に示すように,方向を明らかにするために角を

1

か所切り落としておく。

備考

カードの大きさは,100mm×75mm が望ましい。

c)

容器

  採取した試験片からの水分の脱着を防ぐために保管する容器。


9

P 8202 : 1998

附属書 図 1  円盤切取具

附属書 図 2  作業中の円盤切取具


10

P 8202 : 1998

附属書 図 3  ランダムカードシステム 


11

P 8202 : 1998

附属書 図 4  ランダムカードシステムによる試料の採取

4.

操作

  操作は,次による。

4.1

ベールパルプ試料の抜取り

  ベールパルプは,

附属書 1

4.1

に従ってロットから抜き取る。

ただし,

ベールパルプ試料中のスラブの総数は,35 の倍数が望ましい。一般的な場合(ベールに含まれるスラブの

数が 4∼6 の場合)のベールパルプ試料抜取個数を,

附属書 表 1

に示す。

4.2

スラブ又はワッド試料の採取

  抜き取ったベールパルプ内のすべてのスラブ又はワッドから試料を

採取する。


12

P 8202 : 1998

4.3

円盤試験片の切取り

  各スラブ又はワッド試料からの円盤試験片の切取りは,次による。

a)

円盤試験片の採取位置を

4.4

に示すランダムカードシステムによって決め,円盤試験片切取装置を用

いて,直径 100±2mm の円盤試験片を切り取る。円盤試験片の厚さは,約 20mm とする。また,試料

の端部では,端から 5∼10mm 離れた位置から円盤試験片を採取する。

b)

試料ごとに一回ずつの採取を行い,各ベールからの円盤を一組にまとめ,絶乾率測定用試料とする。

c)

測定するまで容器に入れて保管する。

4.4

ランダムカードシステムによる試験片採取方法(附属書 図 3

及び

附属書 図 4

を参照

a)

 35

枚のカードを混ぜた後,一番上(第 1 番)のカードが示した位置で最初の試料の円盤試験片を切り

取る。

b)

同様に第 2 番のカードの位置で,2 番目の試料の円盤試験片を切り取る。

c)

ベール中の試料の 35 番目の位置を切り取るまでこの方法を繰り返す。

d)

再度,35 枚のカードを混ぜた後,一番上のカードが示した位置で次の円盤試験片を切り取る。

e)

ベール中の試料の個数には関係なく,この方法を繰り返す。

附属書 表 1  ベールパルプ試料の抜取個数

ベールパルプ試料個数

4

スラブ/ベール

5

スラブ/ベール

6

スラブ/ベール

ロットのベールパルプ

総数

最小

最大

最小

最大

最小

最大

 100

以下

 18

 36

 14

 28

 12

 24

 101

∼ 200

 27

 54

 21

 42

 18

 36

 201

∼ 300

 36

 72

 28

 56

 24

 46

 301

∼ 400

 36

 72

 28

 56

 24

 48

 401

∼ 500

 36

 72

 28

 56

 24

 48

 501

∼ 600

 45

 90

 35

 70

 30

 60

 601

∼ 700

 45

 90

 35

 70

 30

 60

 701

∼ 800

 54

106

 42

 84

 36

 72

 801

∼ 900

 54

108

 42

 84

 36

 72

 901

∼1 000

 63

126

 49

 98

 42

 84

1 001

∼2 000

 72

144

 56

112

 48

 96

2 001

∼3

000

90 180

70 140

60 120

3 001

∼4

000

108 216

84 168

72 144

4 001

∼5

000

144 288 112 224

96 192

備考  ロットの大きさが 5 000 を超えるものについては,最小数又は最大数は 5 000

を超える数の 1%に 5 000 の試料個数を加えた数とする。試料の総個数は,35

の倍数が望ましい。


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P 8202 : 1998

附属書 3(規定)  ユニットベールからの試料採取方法

序文

  この附属書は,1994 年に第 2 版として発行された

ISO 801-3

, Pulps

−Determination of saleable mass in

lots

−Part 3 : Unitized bales における試料採取方法の部分を翻訳し,作成したものである。

1.

適用範囲

  この附属書は,ユニットベールのロットからの試料採取方法について規定する。

備考

この附属書に示す方法は,スラブを含むベールパルプ又はベール単体には適用しない。

2.

原理

  ロットの大きさによって定められた数のユニットベール試料を抜き取る。この附属書に規定し

た条件の下で,各ベールパルプ試料から 5 枚のシート試料を採取し,各シート試料から三角形の試験片を

切り取る。

3.

器具

  器具は,次による。

a)

容器

  採取した試験片からの水分の脱着を防ぐために保管する容器。少なくとも 40 枚の試験片を収納

できるもの。

4.

操作

  操作は,次による。

4.1

ユニットベール試料の抜取り

  ロットからのユニットベールの抜取りは,次による。

a)

すべてのユニットベール試料は,ロットを代表するように,可能な限りロット全般にわたってランダ

ムに抜き取る。抜取りに関して受渡当事者間の協定がない場合は,抜き取るロットの対象は,全ロッ

トの半数以下であってはならない。

b)

ユニットベール試料には,過乾燥又はぬれたもの(ロットの外側のベールパルプに見られる。

,包装

材料又はベールパルプが破損しているもの,前回の抜取箇所,ベールの数字が読み取れないか,明細

書に記載がないために特定できないものなどを含まないように抜き取る。パルプが凍結している場合

には,試験片の切取りが可能な程度に溶けるまで抜取りを延期する。

c)

ユニットベール試料の抜取個数は,ロットの大きさが 650 ユニットベール以下のものについては,次

の式によって算出する。

N

n

=

ここに,

n

:  抜取個数

N

:  ロットの大きさ

ロットの大きさが 650 ユニットベールを超えるものについては,抜取個数は,100 ユニットベール

増えるごとに 1 個ずつを 25 に加えた数とする(

附属書 表 1

参照)


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附属書 表 1  ユニットベール試料の抜取個数

ロット中のユニットベール総数

ユニットベール試料個数

 12

以下

3

 13

∼20

4

 21

∼30

5

 31

∼40

6

 41

∼55

7

 56

∼ 70

 8

 71

∼ 90

 9

 91

∼110 10

111

∼130 11

131

∼155 12

156

∼180 13

181

∼210 14

211

∼240 15

241

∼270 16

271

∼305 17

306

∼340 18

341

∼380 19

381

∼420 20

421

∼460 21

461

∼505 22

506

∼550 23

551

∼600 24

601

∼650 25

651

∼750 26

751

∼850 27

851

∼950 28

など

4.2

シート試料の採取

  ユニットベール試料中の各ベールパルプからのシート試料の採取は,次による。

a)

各ベールパルプから 5 枚のシートを手早く採取する。各シート間の距離は,ベールパルプの合計厚さ

5

1

ずつとする。ただし,各ベールパルプとも同じ位置からシートを抜き取らないようにする(

附属

書 図 1

参照)

b)

ベールパルプ No.I では,最初のシートは,ベールパルプの最上部から 1cm 下の位置,最終のシート

(5 枚目)は,ベールパルプの底部からベールパルプ合計厚さの

5

1

だけ上の位置から取り出す。

c)

ベールパルプ No.II,III,IV,V,VI,VII,VIII では,各シート試料は,前のベールパルプシート採

取位置より少し下の位置(実際には,ベール合計厚さの

70

1

)から取り出す。したがって,ベールパル

プ No.VIII では,最初のシートは,ベールパルプの最上部からベールパルプの高さの

10

1

だけ下の位置

から取り出し,最終のシートは,ベールパルプの底部からベールパルプ高さの

10

1

だけ上の位置から取

り出す。

d)

ベールパルプ No.IX 以降は,この操作を繰り返す。

e)

ユニットベール試料中のベールパルプのナンバリングは,

附属書 図 2

のように行う。


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附属書 図 1  シート試料の採取位置

ベール No.I,IX,XVII など

ベール No.V,XIII,XXI など

ベール No.II,X,XVIII など

ベール No.VI,XIV,XXII など

ベール No.III,XI,XIX など

ベール No.VII,XV,XXIII など

ベール No.IV,XII,XX など

ベール No.VIII,XVI,XXIV など

附属書 図 2  ユニットベール試料中のベールパルプのナンバリング方法

4.3

試験片の採取

  各シート試料からの試験片の採取は,次による。

4.3.1

一般事項

  シート試料の中心点を頂点とする三角形の試験片を切り取る。すべての試験片は,次に

示す方法によって一定の頂角 (18°)  にする。試験片を切り取るときには,各シートは,下のシートと接

触させたままにしておくことが望ましい。また,採取した試験片は,絶乾率の測定を行うまで容器に入れ

て保管する。

4.3.2

三角形試験片の切取り(一定頂角法)

  ユニットベール試料の最初のベールパルプ(ベールパルプ

No.I

)から,以下の方法によって試験片を切り取る。

a)

頂角 18°の三角形試験片を切り取る。三角形試験片の頂点は,シートの中心点になるようにする。

b)

附属書 図 3

の I/1 に示すように,

最初のシートの試験片の一辺がシートの対角線と一致するように,

試験片を切り取る(採取開始点は,

附属書 図 3

参照)

c)

次のシートの試験片は,反時計回りに頂角を 72°移動させた位置で切り取る。

d)

このようにして切り取った 5 枚の三角形試験片を,ベールパルプ No.I の絶乾率測定用試料とする。

e)

ベールパルプ No.II についても,ベールパルプ No.I と同じ方法によって切り取る。ただし,ベールパ


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ルプ No.I の試験片から反時計回りに頂角を 18°移動させて切り取り,同様に,ベールパルプ No.III

の試験片は,ベールパルプ No.II から反時計回りに頂角を 18°,ベールパルプ No.IV の試験片は,ベ

ールパルプ No.III から反時計回りに頂角を 18°移動させて切り取り,それぞれのベールパルプ絶乾率

測定用試料とする。

f)

ベールパルプ No.V,VI,VII 及び VIII の試験片は,それぞれベールパルプ No.I,II,III 及び IV と同

じ位置で切り取り,それぞれのベールパルプ絶乾率測定用試料とする。

g)

他のユニットベールについても,同様の操作を行う。

ローマ数字

:ベールパルプ試料番号

アラビア数字

:三角形試験片番号

附属書 図 3  附属書 図 に従って採取したシートから一定頂角の三角形試験片を切り取る方法


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P 8202 : 1998

JIS

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

尾  鍋  史  彦

東京大学

(副委員長)

飯  田  清  昭

紙パルプ技術協会

(委員)

生  田  章  一

通商産業省生活産業局

宮  崎  正  浩

工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

岡  山  隆  之

東京農工大学

堀      定  男

日本製紙連合会

吉  田  芳  夫

王子製紙株式会社

内  藤      勉

日本製紙株式会社

高  柳  充  夫

王子製紙株式会社

原      啓  志

三島製紙株式会社

外  山  孝  治

三菱製紙株式会社

佐久間  雅  義

北越製紙株式会社

大豆生田    章

大日本印刷株式会社

細  村  弘  義

富士ゼロックス株式会社

熊  谷      健

熊谷理機工業株式会社

水  谷      壽

株式会社東洋精機製作所

内  田      久

*

十條リサーチ株式会社

大  石  哲  久

*

紙パルプ技術協会

紙パルプ試験規格委員会第

2

分科会  構成表

氏名

所属

(第 2 分科会長)

内  藤      勉

日本製紙株式会社

(委員)

高  橋      保

通商産業省製品評価技術センター

島  田  謹  爾

農林水産省森林総合研究所

西  田  友  昭

静岡大学

八  木  寿  則

王子製紙株式会社

仲  山  伸  二

王子製紙株式会社

大  町  伸  一

紀州製紙株式会社

足  立  博  行

大王製紙株式会社

石  嶋  啓  夫

高崎製紙株式会社

加  藤  義  嗣

日本板紙株式会社(平成 9 年 10 月 1 日まで)

川  岸  秀  治

日本板紙株式会社(平成 9 年 10 月 2 日から)

JIS

原案作成委員会の○印の委員

*

印は,事務局兼務を示す。)