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日本工業規格

JIS

 P

8136

-1994

板紙の耐摩耗強さ試験方法

Testing method of abrasion resistance of paperboard

1.

適用範囲  この規格は,板紙表面の耐摩耗強さを試験する方法について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS P 8111

  試験用紙の前処置

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考値である。

2.

用語の定義(

1

)

  この規格における耐摩耗強さとは,一定条件の摩擦作用を試験片の表面に加え,その

表面の摩耗に対する抵抗性を測定するものである。

(

1

)

この試験方法は,試料の表面皮むけ及び表面組織内における繊維のはがれによる大きな毛羽の

発生に対する抵抗性を測定するものであって,軽い摩擦現象による微少の毛羽,光沢などの変

化に対する抵抗性を測定するものではない。

3.

装置  試験装置の大要は図 に示すようなもので,摩擦部 A,しゅう動台 B の 2 部分をもっている。

摩擦部 A は,

図に示すような寸法のもので,

先端摩擦部円弧中心軸から 110±1mm 離れた点に軸をもち,

この軸を中心として自由に回転できること。

また,

しゅう動台 B 上の試験面に正しく 500±5gf {4.90±0.05N}  の荷重が加えられるようになっていて,

試験片を円弧部に取り付けることができる試験片取付部をもつこと。

しゅう動台 B の試験片取付部は,半径 200±5mm の円弧状で両端につかみをもち,取付台は 122mm の

行程で左右にしゅう動し,その往復回数は,毎分 30±2 往復であること。


2

P 8136-1994

図 1

4.

試験片  試験片は正確に縦・横の方向に裁断し,きれいな切口をもち,かつ,その幅は,摩擦部に取

り付けるものは 20mm,  しゅう動台に取り付けるものは約 25mm とする。

試験片は,JIS P 8111 に示してある条件に従い,かつ,

“すきむら”,“折り目”,“すき入”,“しわ”及

び“印刷を施した面”などの部分を避ける。

5.

操作  試験は,JIS P 8111 に示すとおりの調節された室内で行う。

まず,試験片を摩擦部 A の円弧部に取り付け,次にしゅう動台 B に試験片を取り付け,1 組の同一方向

の試験片が相互に試験面を摩擦するようにさせる。

次に,摩擦部 A をしゅう動台 B 上に載せ,しゅう動台をしゅう動させて試験面を観察し,その状況によ

って終点(

2

)

を決定し,それまでの往復回数を読む。試験は,各方向について 6 組以上の試験片について行

う。

(

2

)

試験の終点は,試料によって種々異なった経過で到達するが,表面から繊維がはがされる過程

に生じてくる丸まった毛羽が発生したときをもって終点とする。

6.

報告  縦・横の試験の組数及び最大値,最小値並びに平均値を JIS Z 8401 によって,有効数字 2 けた

に丸めて報告する。