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P3401 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本製紙連合会  (JPA)  /財団法人日本規格

協会  (JSA)  から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申し出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって JIS P 3401 : 1997 は改正され,

この規格に置き換えられる。


日本工業規格

JIS

 P3401

: 2000

クラフト紙

Kraft papers

1.

適用範囲  この規格は,各種の紙袋に使用するクラフト紙について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS B 7516

  金属製直尺

JIS P 8110

  試験用紙採取方法

備考  ISO 186 : 1994, Paper and board−Sampling to determine average quality からの引用事項は,この

規格の該当事項と同等である。

JIS P 8111

  紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態

備考  ISO 187 : 1990, Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing and

procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples

からの引用事項は,この

規格の該当事項と同等である。

JIS P 8113

  紙及び板紙−引張特性の試験方法

備考  ISO 1924-1 : 1992, Paper and board−Determination of tensile properties Part 1 : Constant rate of

loading method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

ISO 1924-2 : 1994, Paper and board

−Determination of tensile properties Part 2 : Constant rate of

elongation method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

備考  引張特性の試験を行う場合は,定速緊張形引張試験機又は定速伸張形引張試験機のどちらか一

方の装置を選択する。

JIS P 8116

  紙及び板紙の引裂強さ試験方法

備考  ISO 1974 : 1990, Paper−Determination of tearing resistance (Elmendorf method)  からの引用事項

は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8117

  紙及び板紙−透気度試験方法−ガーレー試験機法

備考  ISO 5636-5 : 1986, Paper and board−Determination of air permeance (medium range) −Part

5:Gurley method

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8118

  紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法

備考  ISO 534 : 1988, Paper and board−Determination of thickness and apparent bulk density or apparent

sheet density

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8122

  紙のステキヒト・サイズ度試験方法

JIS P 8124

  紙及び板紙−坪量測定方法


2

P3401 : 2000

備考  ISO 536 : 1995, Paper and board−Determination of grammage からの引用事項は,この規格の該

当事項と同等である。

JIS P 8135

  紙及び板紙−湿潤引張強さ試験方法

備考  ISO 3781 : 1983, Paper−Determination of tensile strength after immersion in water からの引用事

項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS P 8147

  紙及び板紙の摩擦係数試験方法

JIS P 8148

  紙及び板紙の拡散照明方式による白色度試験方法(ISO 白色度)

備考  ISO 2470 : 1977, Paper and board−Measurement of diffuse blue reflectance factor (ISO brightness)

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3.

種類及び種類記号  クラフト紙の種類及び種類記号は,表 による。

表 1  クラフト紙の種類及び種類記号

種類

種類記号

備考

クラフト紙 1 種  MS-75

MS-78

MS-81

MS-84

主に重包装(多層紙袋)用の紙袋に使用する未ざらし(未晒し)クラフ
ト紙。

クラフト紙 2 種  WS-78

WS-81

主に重包装用の紙袋に使用し,エポキシ樹脂などの湿潤強力剤をすき込

んで湿潤強度を高めた未ざらしクラフト紙。

クラフト紙 3 種  SS-50

SS-60

SS-70

SS-80

SS-100

SS-120

主に軽包装(角底袋)用の紙袋に使用する未ざらしクラフト紙。

クラフト紙 4 種  BMS-75

BMS-78

BMS-81

BMS-84

主に重包装用の紙袋に使用するさらし(晒し)クラフト紙。

クラフト紙 5 種  1 号 EK1-70

EK1-73

EK1-78

EK1-83

抄紙機上で紙を微細に収縮させることによって,紙の流れ方向の伸張性
能を与え,製袋後の耐衝撃性を向上させた,主に重包装用の紙袋に使用
する未ざらしクラフト伸張紙。

2

号 EK2-72

EK2-75

EK2-78

EK2-81

EK2-84

抄紙機上で紙を微細に収縮させることによって,紙の幅方向の伸張性能

を与え,製袋後の耐衝撃性を向上させた,主に重包装用の紙袋に使用す
る未ざらしクラフト伸張紙。

備考  種類記号の数字は,坪量を示す。

4.

パルプの配合  クラフト紙のパルプの配合は,クラフトパルプ 100%とする。ただし,受渡当事者間

の協定によって,他のパルプを配合してもよく,その場合,ラベル内に配合の有無を表示する。

参考  パルプの配合の確認のための試験を行う場合は,JIS P 8120 によることが望ましい。

5.

品質


3

P3401 : 2000

5.1

一般  クラフト紙の品質は,均一で,実用上支障となる裂け,孔,汚れなどがなく,その特性は,

8.

の試験方法によって試験を行い,クラフト紙 1 種は

表 2,クラフト紙 2 種は表 3,クラフト紙 3 種は表 4

クラフト紙 4 種は

表 5,クラフト紙 5 種 1 号は表 6,クラフト紙 5 種 2 号は表 の規定に適合しなければな

らない。

表 2  クラフト紙 種の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

伸び%

引裂強さ mN

サイズ度

 g/m

2

 g/m

2

MS-75 75.0

4.5

以上

2.2

以上

2.0

以上

4.0

以上

760

以上

810

以上 10 以上

MS-78 78.0

4.6

以上

2.3

以上

2.1

以上

4.2

以上

810

以上

860

以上 10 以上

MS-81 81.0

4.8

以上

2.4

以上

2.2

以上

4.5

以上

860

以上

910

以上 15 以上

MS-84 84.0

±2.5

4.9

以上

2.5

以上

2.3

以上

4.7

以上

910

以上

960

以上 15 以上

表 3  クラフト紙 種の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

伸び%

引裂強さ mN

湿潤引張強さ kN/m

サイズ度

 g/m

2

 g/m

2

WS-78 78.0

4.9

以上 2.5 以上

2.2

以上

4.5

以上 670 以上

710

以上

1.2

以上 0.6 以上 15 以上

WS-81 81.0

±2.5

5.1

以上 2.6 以上

2.3

以上

4.6

以上 710 以上

760

以上

1.3

以上 0.7 以上 15 以上

表 4  クラフト紙 種の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

引裂強さ mN

サイズ度

厚さ

 g/m

2

 g/m

2

µm

SS-50 50.0

2.5

以上 1.0 以上 440 以上 480 以上

5

以上 69 以上

SS-60 60.0

3.0

以上 1.2 以上 530 以上 570 以上

8

以上 84 以上

SS-70 70.0

3.5

以上 1.4 以上 620 以上 670 以上 10 以上 94 以上

SS-80 80.0

4.1

以上 1.7 以上 710 以上 760 以上 13 以上 109 以上

SS-100 100.0

5.1

以上 2.1 以上 900 以上 990 以上 20 以上 139 以上

SS-120 120.0

±2.5

6.2

以上 2.5 以上 1

090

以上 1

190

以上 30 以上 169 以上

表 5  クラフト紙 種の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

伸び%

引裂強さ mN

サイズ度

白色度

 g/m

2

 g/m

2

秒 %

BMS-75 75.0

4.4

以上 1.8 以上

1.3

以上

3.5

以上

720

以上

760

以上 10 以上 76.5 以上

BMS-78 78.0

4.5

以上 1.9 以上

1.3

以上

3.6

以上

760

以上

810

以上 10 以上 76.5 以上

BMS-81 81.0

4.6

以上 2.0 以上

1.4

以上

3.7

以上

810

以上

860

以上 15 以上 76.5 以上

BMS-84 84.0

±2.5

4.8

以上 2.1 以上

1.4

以上

3.8

以上

860

以上

910

以上 15 以上 76.5 以上

表 6  クラフト紙 種 号の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

伸び%

引裂強さ mN

サイズ度

 g/m

2

 g/m

2

EK1-70 70.0

2.9

以上

1.9

以上

5.9

以上

4.9

以上

730

以上

760

以上 10 以上

EK1-73 73.0

3.1

以上

2.0

以上

5.9

以上

4.9

以上

780

以上

830

以上 10 以上

EK1-78 78.0

3.4

以上

2.1

以上

5.9

以上

4.9

以上

880

以上

940

以上 10 以上

EK1-83 83.0

±2.5

3.7

以上

2.3

以上

5.9

以上

4.9

以上

970

以上

1 050

以上 10 以上


4

P3401 : 2000

表 7  クラフト紙 種 号の品質

種類記号

坪量

坪量許容差

引張強さ kN/m

伸び%

引裂強さ mN

サイズ度

 g/m

2

 g/m

2

EK2-72 72.0

3.9

以上 1.9 以上

2.3

以上

6.3

以上

870

以上 960 以上 10 以上

EK2-75 75.0

4.0

以上 2.0 以上

2.4

以上

6.4

以上

940

以上 1

030

以上 10 以上

EK2-78 78.0

4.3

以上 2.1 以上

2.5

以上

6.7

以上

980

以上 1

070

以上 10 以上

EK2-81 81.0

4.6

以上 2.3 以上

2.7

以上

6.7

以上

1 050

以上 1

140

以上 10 以上

EK2-84 84.0

±2.5

4.9

以上 2.5 以上

2.8

以上

6.7

以上

1 100

以上 1

190

以上 10 以上

5.2

透気度及び摩擦係数  透気度及び摩擦係数は,受渡当事者間の協定によって定めることができる。

ただし,農産物用クラフト紙の透気度は,30 秒以下とする。

6.

形状・外観,寸法及び継ぎ目数

6.1

形状・外観  形状は,円筒状の巻取りとし,外観上,巻きむら,巻きしわなどの実用上支障となる

欠点があってはならない。

6.2

寸法  寸法は,次による。

a)

紙幅  紙幅は,JIS B 7512 に規定する鋼製巻尺,若しくは JIS B 7516 に規定する金属製直尺,又はこ

れらと同等以上の精度をもつ測定器具を用い,製品の端面に対し直角に測定する。

なお,紙幅は受渡当事者間の協定によるものとし,その許容差は,

0

10

+

 mm

とする。

b)

巻取り長さ  巻取り長さは,通常,6km とし,その許容差は,

0

30

+

  m

とする。

6.3

継ぎ目数  継ぎ目数は,巻取り 1 本につき 2 以下とする。

7.

試験用紙の採取方法及び前処置

7.1

採取方法  採取方法は,JIS P 8110 による。

7.2

前処置  前処置は,JIS P 8111 による。

8.

試験方法  クラフト紙の試験方法は,次による。

8.1

坪量  坪量は,JIS P 8124 による。

8.2

引張強さ  引張強さは,JIS P 8113 による。

8.3

伸び  伸びは,クラフト紙 1 種,クラフト紙 2 種,クラフト紙 4 種,クラフト紙 5 種 1 号,及び 5

種 2 号について行い,その方法は,JIS P 8113 による。

8.4

引裂強さ  引裂強さは,JIS P 8116 による。

8.5

サイズ度  サイズ度は,JIS P 8122 による。

8.6

湿潤引張強さ  湿潤引張強さは,クラフト紙 2 種について行い,その方法は,JIS P 8135 による。こ

の場合,水中浸せき時間は 30 分間とする。

8.7

厚さ  厚さは,クラフト紙 3 種について行い,その方法は,JIS P 8118 による。この場合,加圧面間

の圧力は 50kPa±10kPa とする。

8.8

白色度  白色度は,クラフト 4 種について行い,その方法は,JIS P 8148 による。

8.9

透気度  透気度は,JIS P 8117 による。

8.10

摩擦係数  摩擦係数は,JIS P 8147 による。


5

P3401 : 2000

9.

包装  包装は,巻取り 1 本ごとに行い,その方法は,輸送条件などを考慮して受渡当事者間の協定に

よる。

10.

表示  表示は,1 包装ごとに行い,見やすい箇所に容易に消えない方法で次の事項を表示する。

a)

クラフト紙の種類及び種類記号

b)

巻取り長さ (m),質量 (kg),及び紙幅 (mm)

c)

製造番号

d)

製造業者名及び工場名又はこれらの略号

e)

製造年月日又はこれらの略号

例  クラフト紙 5 種 1 号 EKI-73

巻取り長さ m

質量 kg

紙幅 mm

製造番号

××××

○○製紙株式会社△△工場

00.10.25

参考  農産物(米などの)用紙袋に使用するクラフト紙については,幅約 3mm の色線を紙の縦方向

全長にわたり付けることもある。

関連規格  JIS P 8120  紙,板紙及びパルプ−繊維組成試験方法

備考  ISO 9184: 1990, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 1 : General method

ISO 9184

: 1990, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 2 : Staining guide

ISO 9184

: 1990, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 3 : Herzberg staining test

ISO 9184

: 1990, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 4 : Graff “C” staining test

ISO 9184

5  : 1990, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 5 : Lofton−Merrit

staining test (modification of Wisbar)

ISO 9184

: 1994, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 6 : Determination of fibre

coarseness

及び

ISO 9184

7  : 1994, Paper, board and pulps−Fibre furnish analysis−Part 7 : Determination of

weight factor

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。


6

P3401 : 2000

クラフト紙 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

西  原  主  計

神奈川工科大学工学部

福  井  雅  輝

通商産業省生活産業局

西  川  泰  蔵

工業技術院標準部

今  村      洋

農林水産省食糧庁

橋  本      進

財団法人日本規格協会技術部

大  石  哲  久

紙パルプ技術協会

石  井  弘  和

王子製紙株式会社洋紙技術部

高  木      亮

大昭和製紙株式会社生産技術本部

久  保  栄一郎

大王製紙株式会社

斉  藤  立  巳

大興製紙株式会社品質管理部

吉  田  秀太郎

中越パルプ工業株式会社技術サービス部

紅  林  忠  義

東海パルプ株式会社品質管理部

西  出  宗  晶

全国農業協同組合連合会資材・農機部

三  輪  惠  一

日清製粉株式会社物流部

末  田  一  博

株式会社トクヤマ購買グループ

齋  藤  秋  雄

全国クラフト紙袋工業組合

有  田  孝  彦

日本製袋株式会社営業業務部

鈴  鴨      繁

王子製袋株式会社生産本部技術部

(事務局)

斉  藤  敏  明

日本製紙連合会紙・板紙部

備考  ○印は,分科会委員会を示す。