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M 8212

:2005

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,

(社)日本鉄鋼連盟

(JISF)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議

を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

今回の改正では,JIS M 8212:1994 に規定された全鉄定量方法のうち,

(1)

“塩化すず(Ⅱ)還元二クロム酸

カリウム滴定法”については環境上の配慮から,

(3)

“銀還元滴定法(ISO9508 翻訳規格)

”については原

ISO

規格の廃止により,この二方法を削除し,

(2)

“塩化チタン(Ⅲ)還元二クロム酸カリウム滴定法”につ

いて,最新の検討結果を踏まえての技術内容の一部改正と様式及び字句の改正を行った。

これによって,JIS M 8212:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9507:1990,Iron ores - Determination

of total iron content - Titanium (III) chloride reduction methods

を基礎として用いた。

  この規格の一部が,技術的性質を持つ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質を持つ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS M 8212

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


     

日本工業規格

JIS

 M

8212

:2005

鉄鉱石−全鉄定量方法

Iron ores - Determination of total iron content

序文  この規格は,1990 年に第 1 版として発行された ISO 9507,Iron ores - Determination of total iron content

- Titanium (III) chloride reduction methods

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,鉄鉱石中の全鉄定量方法について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 9507:1990

,Iron ores - Determination of total iron content - Titanium (III) chloride reduction

methods (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS M 8202

  鉄鉱石−分析方法通則

JIS Z 8402-6

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 6 部:精確さに関する値の実用的

な使い方

3. 

一般事項  定量方法に共通な一般事項は JIS M 8202 による。

4. 

定量方法  全鉄の定量方法は塩化チタン(Ⅲ)還元二クロム酸カリウム滴定法による。この方法は,全

鉄含有率質量分率 30%以上 72%以下の試料に適用する。

5. 

塩化チタン()還元二クロム酸カリウム滴定法

5.1 

要旨  試料を塩化すず(Ⅱ)と共存させて塩酸で分解し,ろ過する。残さをふっ化水素酸で処理し,二

硫酸カリウムで融解してろ液に合わせる。又は,試料を炭酸ナトリウムと過酸化ナトリウムで融解して融

成物を温水に溶解し,沈殿をこし分け,塩酸に溶解する。

  これらの溶液中の鉄(Ⅲ)の大部分を塩化すず(Ⅱ)で鉄(Ⅱ)に還元し,残った鉄(Ⅲ)を塩化チタン(Ⅲ)で還元

し,過剰の塩化チタン(Ⅲ)を二クロム酸カリウムで定量的に酸化する。この溶液の酸濃度を硫酸とりん酸

の混酸で調節し,ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウムを指示薬として二クロム酸カリウム標準溶液で

滴定する。


2

M 8212

:2005

     

5.2 

試薬

a)

塩酸

b)

塩酸(1+22+100)

c)

ふっ化水素酸

d) 

硫酸(1+1)

e)

混酸(硫酸 3,りん酸 3,水 14)

f)

アンモニア水

g)

水酸化ナトリウム溶液(20g/l)

h)

過酸化水素(1+9)

i)

すず塩酸溶液  すず 130g を塩酸で分解し,塩酸で液量を 1000ml にして褐色瓶に入れて保存する。こ

の溶液は上澄み液を用いる。

j)

塩化すず()溶液  塩酸 200ml をビーカー(1000ml)に入れ,水浴上で加熱しながら塩化すず(Ⅱ)二水和

物 100g を少量ずつ加えて溶解し,冷却した後,水で液量を 1000ml とする。この溶液は,少量の粒状

又は花弁状のすずを入れた褐色瓶に入れて保存する。

k)

過マンガン酸カリウム溶液(25g/l)    褐色瓶に入れて保存する。

l)

二クロム酸カリウム溶液(1g/l)

m)

塩化チタン()溶液(約 20g/l)  市販の塩化チタン(Ⅲ)溶液(約 200g/L)を塩酸(1+1)で 10 倍に薄める。こ

の溶液は使用の都度調製する。

n)

二硫酸カリウム

o)

混合融剤(炭酸ナトリウム 1,過酸化ナトリウム 2

p)

標準鉄溶液  鉄(純度;質量分率 99.9%以上)5.585g をはかりとって三角フラスコ(500ml)に移し入れ,

フラスコの口に漏斗を置く。これに塩酸(1+1)75ml を徐々に加え,加熱して分解する。冷却した後,

過酸化水素 5ml を徐々に加えて鉄を酸化する。煮沸するまで加熱し,塩素及び過剰の過酸化水素を完

全に除去するまで煮沸を続ける。常温まで冷却した後,1000ml の全量フラスコに水を用いて移し入れ,

水で標線まで薄める。この溶液 1.00ml は二クロム酸カリウム標準溶液 1.00ml に相当する。

q)  0.01667mol/L

二クロム酸カリウム標準溶液  二クロム酸カリウム(JIS K 8005) 4.903g をはかりとって

ビーカー(300ml)に入れ,水(

1

)

約 100ml に溶解し,1000ml の全量フラスコに水を用いて移し入れ,水

で標線まで薄め振り混ぜる。この希釈後の溶液の温度を測定(

2

)

し,保存する試薬瓶に記録する。

  また使用の都度,溶液の温度を測定する。

(

1

)

調製に用いる水は前もって室温と同温度としたものを用いる。

(

2

)

温度計は,校正を行ったもの(器差付き又は補正表付き)で,1 目盛が 0.1℃の浸没線付き水銀

温度計を用いる。溶液の温度測定は,温度計の浸没線までの量を保存瓶から分取し,よく振り

混ぜた溶液中に 60 秒間以上浸した後,温度を 0.1℃のけたまで読みとる。

r) 

インジゴカルミン溶液(1g/l)

s)

ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム溶液  ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム 0.2g を少量

の水に溶解し,水で液量を 100ml とする。この溶液は褐色瓶に入れて保存する。

5.3 

試料はかりとり量(

3

)

  試料はかりとり量は,0.40g とする。

(

3

)

鉄含有率が質量分率 68%以上の試料では 0.38g をはかりとる。

5.4 

操作

5.4.1 

試料溶液の調製  試料溶液の調製は,次のいずれかによる。


3

M 8212

:2005

     

a) 

バナジウム含有率質量分率 0.05%未満の試料

1) 

試料(

4

)

をはかりとって乾燥したビーカー(300ml)に移して時計皿で覆い,ビーカー内壁を水約 10ml

で射水して,穏やかに振り混ぜて試料を懸濁させる。これに塩酸 20ml 及びすず塩酸溶液[5.2i)]10 滴

を加え,熱板の低温部(約 80℃)にビーカーを置き,約 1 時間保持した後,更に高温部に移して約

10

分間煮沸しないように加熱(

5

)

して分解する。熱源から降ろし,温水を加えて液量を約 50ml とす

る。残さはろ紙(5 種 B)を用いてろ過し,ビーカー内壁に付着した残さは,ゴム管付きガラス棒

を用いてこすり落とし,残さの全量をできるだけ少量の温塩酸(2+100)を用いてろ紙上に移す。ろ紙

上を温塩酸(2+100)を用いて塩化鉄(Ⅲ)の黄色が認められなくなるまで洗浄し,次に温水で 6∼8 回洗

浄する。このろ液及び洗液はビーカー(500ml)に集め,煮沸しないように加熱(

5

)

して濃縮したものを

主液として保存する。

(

4

)

試料のはかり方は JIS M 8202 の 5.2(分析試料のはかり方)によるが,吸湿性の特に強い試料

では JIS M 8202 の 5.2 b) 2)(吸湿水補正法による場合)による。

(

5

)

煮沸すると塩化鉄(Ⅲ)が揮散して低値を示すおそれが大きい。

2) 

残さは,ろ紙と共に白金るつぼ(30 番)に移し入れ,乾燥した後,強熱してろ紙を灰化し,放冷する。

強熱残さを硫酸(1+1)で湿し,ふっ化水素酸約 5ml を加えて穏やかに加熱し,二酸化けい素及び硫酸

を揮散させる。放冷した後,これに二硫酸カリウム約 3g を加え,ふたをして初めは徐々に加熱し,

次第に温度を高め,暗赤熱状に加熱して残さを融解する。放冷した後,白金るつぼをそのままビー

カー(300ml)に入れ,温水約 100ml 及び塩酸 5ml を加えて穏やかに加熱して融成物を溶解し,白金る

つぼを温水で洗って取り出す。この溶液にアンモニア水を少量ずつ加えて微アルカリ性とし,加熱

してしばらく煮沸した後,熱源から降ろす。水酸化鉄などの沈殿が沈降するのを待って,ろ紙(5 種

A)

を用いてこし分け,ろ紙上の沈殿を温水で 6∼8 回洗浄する。このときのろ液及び洗液は捨てる。

ろ紙上から熱塩酸(1+2)約 10ml を注いで沈殿を溶解し,初めは温塩酸(2+100)で数回,次に温水で洗

液に酸が認められなくなるまで洗浄する。溶液及び洗液は元のビーカーに受けてビーカーに付着し

た沈殿を溶解した後,1)で保存した主液に合わせる。

3) 

この溶液に過マンガン酸カリウム溶液[5.2k)]5ml を加え,煮沸しないように加熱(

5

)

して有機物を酸

化し,引続き液量が約 70ml になるまで煮沸しないように加熱(

5

)

して濃縮する。

b) 

バナジウム含有率質量分率 0.05%以上の試料

1) 

試料(

4

)

をはかりとってアルミナるつぼ(

6

)(C

形 30ml)に移し,混合融剤[5.2o)]約 4g を加えてよく混和

し,初めは低温部で加熱して内容物が融解し始めてから温度を高め,暗赤熱状態として融解した後,

放冷する。

(

6

)

ジルコニウムるつぼ(30ml)又はガラス質カーボンるつぼ(30ml)を用いてもよい。

2) 

るつぼをビーカー(300ml)に入れ,温水約 100ml を加えて融成物を溶解し,更に数分間煮沸した後,

るつぼを温水で洗って取り出して保存する。この溶液を流水で冷却した後ろ紙(6 種)を用いて沈殿を

こし分け,水酸化ナトリウム溶液(20g/l)で 2 回洗浄する。このときのろ液及び洗液は捨てる。

3) 

沈殿を射水して元のビーカー(300ml)に洗い落とした後,これに塩酸 10ml を加えて加熱溶解し,こ

れを元のろ紙上に注いで残りの沈殿を溶解し,初めは温塩酸(1+2)で 3 回,次に温塩酸(2+100)で数回,

最後に温水で洗液に酸が認められなくなるまで洗浄し,溶液及び洗液はビーカー(500ml)に集める。

2)

で保存したるつぼをこのビーカー中に移して付着物を溶解した後,るつぼを温水で洗って取り出

す。この溶液を液量が約 70ml になるまで煮沸しないように加熱(

5

)

して濃縮する。


4

M 8212

:2005

     

5.4.2 

()の還元  5.4.1a)又は b)で得た試料溶液の液温を 90∼95℃に保ち,これに塩化すず(Ⅱ)溶液

[5.2j)]

を滴加して振り混ぜ,わずかに淡黄色が残るようにする。もし塩化すず(Ⅱ)溶液[5.2j)]を加え過ぎて

溶液の色が無色になったときは,過酸化水素(1+9)を少量滴加して淡黄色を呈させる。引続き少量の温水で

ビーカー内壁を洗浄し,インジゴカルミン溶液(1g/L)3∼4 滴を指示薬として加え,溶液が黄緑からいった

ん青に変わり,その青が消失するまで試料溶液を振り混ぜながら塩化チタン(Ⅲ)溶液[5.2m)]をピペットな

どを用いて滴加する。直ちに溶液が 5 秒間変化しない青が保たれるまで二クロム酸カリウム溶液(1g/l)をピ

ペットなどを用いて滴加し,水で液量を約 300ml とする。

5.4.3 

滴定  5.4.2 で得た試料溶液をかき混ぜながら二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]で滴定し,その

10ml

を加えた時点で滴定をやめ,混酸[5.2e)]30ml を加えてかき混ぜ,ジフェニルアミンスルホン酸ナトリ

ウム溶液[5.2s)]0.5ml を指示薬として加え,かき混ぜながら引続き二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]で滴

定し,溶液の緑が青緑に変わり,更に最後の 1 滴で紫に変わる点を終点とし,二クロム酸カリウム標準溶

液[5.2q)]の使用量(ml)を求める。

5.5 

空試験  空試験は,次の手順に従って試料と併行して行う。

a

)試料を用いないで 5.4.1 の手順に従って試料と同じ操作を行う。

b

)溶液に標準鉄溶液[5.2p)]1ml を正確に加えてから 5.4.2 の操作を行う。

c

)混酸[5.2e)]30ml を加えてかき混ぜ,ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム溶液[5.2s)]0.5ml を指示薬

として加え,かき混ぜながら引続き二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]で滴定し,溶液の緑が青緑に変

わり,更に最後の 1 滴で紫に変わる点を終点とし,二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の使用量(ml)を

求める。

この使用量から 1.00 を差し引いた値を空試験の使用量とする。

5.6 

計算  計算は次による。

5.6.1 

全鉄含有率の計算  5.4.3 及び 5.5 で得た滴定量から,試料中の全鉄含有率を次の式によって算出す

る。

[

]

100

005585

.

0

)

(

1

)

(

Fe

1

2

2

1

×

×

×

×

=

m

F

T

T

V

V

              ここに,Fe:試料中の全鉄含有率[質量分率(%)]

                      V

1

:試料溶液の滴定における二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の使用量(ml)

                      V

2

:空試験溶液の滴定における二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の使用量(ml)

                      T

1

:二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の調製時の温度(℃)

                      T

2

:二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の滴定時の温度(℃)

                      F:二クロム酸カリウム標準溶液[5.2q)]の調製時と滴定時の温度差 1℃当たりの体

積変化の補正係数,0.00014

                      m:試料はかりとり量(g)

5.6.2 

酸化鉄含有率の計算  試料中の酸化鉄含有率は,全鉄含有率から次の式によって算出する。

                        Fe

2

O

3

=1.430×Fe

                        FeO  =1.286×Fe

                        Fe

3

O

4

=1.382×Fe

              ここに,Fe

2

O

3

,FeO,Fe

3

O

4

:試料中の酸化鉄含有率[質量分率(%)]

                      Fe:5.6.1 に同じ

5.7 

許容差  許容差(

7

)

は,表 による。


5

M 8212

:2005

     

(

7

)

許容差式中の f(n)の値は JIS Z 8402-6 の表 1(許容範囲の係数)による。の値は,室内許容差

の場合は同一分析室内における分析回数,室間許容差の場合は分析に関与した分析室数である。

  1  許容差

単位  質量分率(%)

室内許容差

室間許容差

f(n)

×[0.0352]

f(n)

×[0.0653]

参考  この許容差は,全鉄含有率質量分率 54.82%以上 66.13%以下の試料を用いて求めたものである。


6

M 8212

:2005

     

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

JIS M 8212:2005  鉄鉱石−全鉄定量方法   
(塩化チタン(Ⅲ)還元二クロム酸カリウム滴定法)

ISO 9507:1990  鉄鉱石−全鉄定量方法−塩化チタ
ン(Ⅲ)還元法

(Ⅰ)JIS の規定 

(Ⅱ)国際規格の規定

(Ⅲ)JIS と国際規格との技
術的差異の項目ごとの評
価及びその内容 
  表示箇所 
  表示方法

項目 
番号

内  容

項目 
番号

内  容

項目ご
との評

技術的差異の内

(Ⅳ)JIS と国際規格との
技術的差異の理由及び
今後の対策 

 

1.

適用範囲 
鉄鉱石中の全鉄定量方
法について規定。

1

適用範囲 
鉄鉱石,精鉱,焼結鉱
を含む塊成鉱の全鉄
定量方法について規
定。

IDT

JIS M 8212 で
は鉄鉱石は,精
鉱,焼結鉱など
の鉄原料をいう
と規定してお
り,両者に差は
ない。 

2

引用規格 
JIS M 8202, JIS K

8005, JIS Z8402-6

2

引用規格 
ISO 385-1, ISO648,

ISO 1042, ISO 2596,

ISO 3081, ISO 3082, 
ISO3083, ISO 7764

IDT

JIS からの引用
事項は,対応
ISO 規格の該当
事項と同等であ
る。 

3

一般事項 
JIS M 8202

2

引用規格 
ISO 3081, ISO 3082,

ISO 3083, ISO 7764

IDT

JIS M 8202 記
載の一般事項
は,対応 ISO 規
格の該当事項と
同等である。

4

定量方法 
塩化チタン(Ⅲ)還元二
クロム酸カリウム滴定
法により,全鉄含有率
30%以上 72%以下に適
用。

1

適用範囲 
塩化チタン(Ⅲ)還元
二クロム酸カリウム
滴定法により,全鉄含
有率 30%以上 72%以
下に適用。

IDT

定量方法及び適
用する含有率範
囲は同じであ
る。

5.1

要旨 
(鉄を還元した後)二ク
ロム酸カリウムで過剰
の塩化チタン(Ⅲ)を二
クロム酸カリウムで定
量的に酸化する。

1

適用範囲 
過 剰 の 還 元 剤 は 薄 い
二 ク ロ ム 酸 カ リ ウ ム
又 は 過 塩 素 酸 で 酸 化
する。

MOD /

削除

JIS には過塩素
酸酸化法は含ま
れない。

過塩素酸酸化法は精度
が劣るため引き続き不
採用とした。 
日本提案の ISO 改正案
審議中のため改正後に
一致化を検討

5.4.1

a)

操作;試料溶液の調製;
バナジウム含有率質量
分率 0.05%未満の試料 

3.1.1

7.5.1.1

原理;酸分解法 
定 量 法 ; 酸 分 解 法
(V0.05% 以 下 , Cu , 
Mo  0.1%以下の試料
に適用) 

MOD /

削除

JIS では Cu,
Mo 含有率によ
る規制を削除。

Mo は 0.1%以上の含有
率の鉄鉱石はなく,Cu
については影響をなく
す操作としている。ISO
に改正案を提案し,現在
審議中である。


7

M 8212

:2005

     

5.4.1

a)

操作;試料溶液の調製;
バナジウム含有率質量
分率 0.05%未満の試料 
試料を水約 10ml に懸
濁し,これに塩酸 20ml
及びすず塩酸溶液 10 滴
を加え分解。

3.1.1

7.5.1.1

原理;酸分解法 
定 量 法 ; 酸 分 解 法
(V0.05% 以 下 , Cu , 
Mo  0.1%以下の試料
に適用) 
試料を 30ml の塩酸で
分解する

MOD /

追加

JIS ではすず塩
酸溶液を添加。

すず塩酸溶液を添加す
ることで分解が促進さ
れ処理時間が短縮され
る。 
ISO に改正案を提案し,
現在審議中である。

5.4.1

a)

操作;試料溶液の調製;
バナジウム含有率質量
分率 0.05%未満の試料

3.1.2

7.5.1.2

原理;融解-酸溶解法 
定量法;融解-酸溶解法
(V0.05% 以 下 , Cu , 
Mo  0.1%以下の試料
に適用) 
試料を融剤で融解し,
塩 酸 で 融 成 物 を 溶 解
する。 

MOD /

削除

JIS ではこの処
理法は規定して
いない。

精度が劣るため引き続
き不採用とした。 
日本提案の ISO 改正案
審議中のため改正後に
一致化を検討

注(

4

)  吸湿性の特に強い試料

では

JIS M 8202

5.2

(分析試料のはかり方)

b)2)

に従う

6.2.1

試料調製 
化 合 水 又 は 酸 化 性 化
合 物 の 含 有 率 が 有 意
の鉱石;大気と平衡さ
せる(後で吸湿水量補
正)

MOD/

変更

ISO の方が広い
試料範囲で吸湿
水補正法の適用
を求められてい
る。

JIS と ISO の不整合部
は ISO の改正を提案の
予定。

5.4.1

b)

操作;試料溶液の調製;
バナジウム含有率質量
分率 0.05%以上の試料 

3.1.3

7.5.1.3

原理;融解-滴定法 
定量法;融解-酸溶解法
(V0.05%以上及び Mo 
0.1%以上, Cu  0.1%
以下の試料に適用) 

MOD /

削除

JIS では Cu,
Mo 含有率によ
る規制を削除。

Mo は 0.1%以上の含有
率の鉄鉱石はなく,Cu
については影響をなく
す操作としている。ISO
に改正案を提案し,現在
審議中である。 

5.4.2  鉄(Ⅲ)の還元

7.5.2.2  定量法;還元;方法 2:

過 塩 素 酸 に よ る 過 剰
の塩化チタン(Ⅲ)の酸

MOD /

削除

JIS ではこの酸
化法は規定して
いない。

精度が劣るため引き続
き不採用とした。 
日本提案の ISO 改正案
審議中のため改正後に
一致化を検討

5.4.3  滴定

二クロム酸カリウムの
10ml を加えた時点で滴
定をやめ,混酸 30ml を
加えてかき混ぜ,引続き
二クロム酸カリウム標
準溶液で滴定。

7.5.3

滴定 
混酸 30ml を加えてか
き混ぜ,二クロム酸カ
リ ウ ム 標 準 溶 液 で 滴
定。

MOD /

変更

JIS では Cu の
影響をなくすた
め、二クロム酸
カリウムを一部
先に加える操作
としている。

ISO に改正案を提案し,
現在審議中である。

5.6.1  全鉄含有率の計算

二クロム酸カリウム標
準溶液の体積変化の補
正係数  0.00014

7.5.3

NOTE

二 ク ロ ム 酸 カ リ ウ ム
の 調 製 時 と 使 用 時 の
温度差が 1℃以上のと
き,0.02%/℃の係数で
容量補正する

MOD /

変更

JIS と ISO では
補正係数の値が
異なる。

国内実験結果と ISO 共
同実験結果との差異。 
日本提案の ISO 改正案
審議中のため改正後に
一致化を検討 
 

5.7

許容差 
室内精度 0.0352% 
室間精度 0.0653%

Table

1

方法 1(二クロム酸カ
リウム酸化法)

a)酸分解法 
  併行精度 0.055% 
  室間精度 0.074% 
b)融解-溶解法 
  併行精度 0.062% 
  室間精度 0.085%

MOD /

変更

JIS の方が精度
が良い(許容差
が小さい)

日本では熟練度が高い
ため精度が良い。 
日本提案の ISO 改正案
審議中のため改正後に
一致化を検討


8

M 8212

:2005

     

方法 2(過塩素酸酸化
法) 
  併行精度 0.074% 
    室間精度 0.105%

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD